藤沢版【1月17日(金)号】
脱穀に取り組む学生ら

SFC学生ら 打戻の農家と米作り 多世代交流で地域に活気

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生らが打戻の農家ら協力のもと、米作りを行っている。農業を通じ、学生と地域が交流することを目的とした取り組み。今年で4年目を迎え、多世代が参加する中で、地元農家は「地域が活気づいてきた」と話す。

 同大の長谷部葉子研究会メンバーが主体となり米を作る「オコメンプロジェクト」と銘打った取り組み。SFCからほど近く、打戻根下に7畝、打戻榎戸に1反の田んぼで手作業で稲作を行い、昨秋には約600kgの米を収穫した。

 粒立ちが良く、さっぱりした味わいの品種「キヌヒカリ」のほか、もち米や古代米などを収穫。「今年もおいしいお米がとれた」と同プロジェクトメンバーで同大後期博士課程の佐藤崚平さん(28)は出来栄えに自信を示す。

 稲作には1年を掛け、同メンバーのほか、SFCに通う学生や地域の住民などが携わった。毎週木曜朝8時からの作業や、6月に実施した田植えではSFCの1年生が必修授業「環境情報学」の一環として参加。また田植えやかかし作りなどでは、御所見の小学生なども協力。2枚の田んぼは、世代を超えたさまざまな人々との交流の場となっている。

 メンバーたちが掲げるテーマは「地域とSFCのつながり」だ。「関わりが希薄になりやすい大学と周辺地域を農業でつなげたい」。立ち上げ時から携わる佐藤さんはそう話す。

 プロジェクトは2022年、(株)永田農園の体験型農園「フィールドゆう」の協力・指導のもと、8人の学生が土地を耕すことから始まった。

 作業の正確さはもちろん、近隣の農家とのコミュニケーションを重視。田んぼでの作業だけでなく、水路掃除などの共同作業にも積極的に取り組んだ。佐藤さんは「学生たちがキャンパスの外を歩いて田んぼに向かうだけでも地域を知るきっかけになっている」と説明する。日々の活動を見守ってきたフィールドゆうの武笠文秀さんは「大変な作業も投げ出さず、真面目に頑張っている。地域にも活気が出てきている」と話す。収穫された米は今月11日と12日の報告会で関係者に振る舞われたほか、SFC内の学生寮にある食堂への提供やイベントでの販売などが行われている。佐藤さんは「大学と地域がつながることで藤沢の農業文化や美しい風景を次世代に伝えていければ」と語った。

メイン窓口である「駄菓子屋長後」の店頭に立つ高見さん

NPO法人ことりのおうち 子どもを包括支援 サポートセンター開設

 長後を拠点に子育て支援に取り組む「NPO法人ことりのおうち」(高見広海理事長)が今月から、子どもたちの困りごとを広く支援する「藤沢こども包括サポートセンター」を開設した。高見さんは「どんな悩みでも気軽に相談できる窓口になりたい」と話す。

 同法人ではこれまで、食事を提供する「長後こども食堂」やフリースペースの「藤沢こどもハウス」、集いの場である「長後で駄弁り&おやつタイム」など、さまざまな形で地域の子どもたちの支援を行ってきた。そのなかで、高見さんは「支援事業に来ていないけれど、悩みを抱えている子どもたちはたくさんいる。もっと直接子どもたちの悩みを広く受け入れる窓口が必要」と感じたという。

 サポートセンターでは、藤沢市在住や在学の子どもたちはもちろん、長後まで来ることができる市外の子ども(高校生まで)を対象に、食事提供から学習支援、居場所作りのほか、進学や家庭、友人関係の悩みなど幅広く相談に応じる。

 以前に高校の教員を務めていた高見さん。生徒から悩みを相談されることがあったが、教員という立場では支援にも制限があり、「自分を信頼して相談してくれる子どもたちにできる限りのことをしてあげたい」という思いがあった。子どもから直接話を聞き、直接支援するサポートセンターについて、「こういった窓口があることを、保護者や周囲の大人も子どもたちに教えてあげてほしい。保護者や地域と協力しながら悩みを解決して、子どもたちを包括的にサポートしてあげたい」と話す。

 「相談には日頃からの信頼が重要」と、メインの相談窓口である「駄菓子屋長後」(高倉650の38)では、子どもたちに「駄菓子無料引換券付きおサイフしのばせカード」を配布している。このカードを見せると、毎日1個、15円までの駄菓子がプレゼントされる。「普段から駄菓子屋で交流することで、困ったときにすぐ思い出してもらえるようになったら」と高見さん。サポートセンターについて詳しくは【携帯電話】080・3428・8792(高見さん)。

第15回北斗賞を受賞し、句集の刊行が決定した 古田 秀さん 村岡東在住 34歳

17音につづる「詩の核心」

 ○…「注ぎくれし喪主へビールを注ぎやりし」――。感じたことや見たもの、経験を一句に落とし込み共感を与える。「俳句の魅力は、作者の表現が、読んだ人の物語を呼び起こすこと。自分にもこういう経験があったなと親しみを感じてくれればありがたい」。わずかな字数の中に込められる内容を思い浮かんだ瞬間が、句作をする中での楽しみの一つだ。

 ○…北海道の出身。大学の薬学部で創薬の研究を行い、俳句とは無縁だった。静岡県の製薬会社に勤めて3年、俳句の腕を芸能人が競い合うテレビ番組を見たことで興味を抱き、句作を始めた。「映画鑑賞や読書などの消費的な趣味では物足りなくなった」。初めは独学で、SNSのアカウントを作り、同世代の人などと句会や吟行などで交流した。

 ○…「上達していくに連れ、良し悪しの違いを学ぶことや新しい表現をするため、すでにある技法を学ぶことに限界を感じるようになった」と、同じ静岡県で活動する俳人の恩田侑布子さんに師事。「陳腐にしないこと」や「説明文にしないこと」を学んだ。「例えば道にイチョウの葉が落ちていて『黄色い絨毯』と表現するなど、多くの人が持っているであろう共通認識を特別な風に言ってはいけないし、事実の報告になってもいけない。17音に詩の核心がなければならない」と話す。

 ○…昨年12月に藤沢に転居し、普段は市内にある創薬の研究所で働く。思い浮かんだ句をスマートフォンや句帳に書き留める日々。ドライブが好きで各地に訪れ、その情景を映す作品も多く詠んでいる。「俳人の世界ではまだまだ自分は若造。年齢に関係なく楽しめるものとしての俳句の魅力を知ってもらいたい」。探究は続く。

ボトル印刷の一例

防災ボトルいかが? いざに役立つ5点セット

 昨年元日に発生した能登半島地震では、災害時に向けた備えの大切さが改めて認識された。タウンニュースでは、そんないざという時に役立つアイテムがセットになった「防災ボトル」に、藤沢市公式マスコットキャラクター「ふじキュン♡」のイラストと団体名などを印刷したオリジナル商品を取り扱っている。

 水などを入れられるフタ付きボトルに入っているのは【1】救助要請を知らせる笛【2】LEDライト【3】ペットボトルキャップ1杯の水で元のサイズに戻る圧縮タオル【4】保温大判アルミシート【5】ジッパーバッグの計5点。ボトルは500ミリリットルのスリムサイズで、飲用にも使える。

 取り扱いは300本からで、価格は1本あたり880円(税込)。また防災トイレや安否確認タオルなど、あらゆる防災グッズの中から選べる総合カタログも無料で届けるサービスも実施中だ。

 問い合わせは、営業推進部【電話】045・913・4141(平日午前9時から午後6時)。

火災件数は減、死者は増

 藤沢市は8日、2024年に市内で発生した火災件数が106件で、前年に比べて7件減少したと発表した。また負傷者は14人(前年比1人減)、死者は4人(同2人増)だった。

 種別では建物火災が57件で全体の半数以上を占め、車両火災が12件、その他が37件だった。

 出火原因別に見ると「放火(疑い含む)」(14件)、「電気機器」(11件)、「たばこ」(10件)の順で多かった。「放火」は前年同様に1位。電気製品に関する火災は増加傾向で、「電気機器」のほか「配線器具」「電灯・電話等の配線」などを合わせて21件発生し、前年より8件増加した。

 損害額は約3529万円で、前年の約3372万円を上回る見込み。

 救急出動件数は前年比9件減の2万8004件、搬送人員は同114人減の2万5443人とともに前年に比べて減少したが、過去2番目に多い出動件数となり、救急需要は増加傾向にある。数値はいずれも速報値。

インタビューに答える黒岩知事

黒岩知事インタビュー デジタル活用で施策推進 新地震防災戦略策定へ

 2025年の年頭にあたり、本紙では黒岩祐治知事にインタビューを行った。黒岩知事は、デジタル技術を最大限に活用し、少子高齢化や人口減少にあたっていく姿勢を改めて強調した(聞き手・熊坂淳)。

当事者の目線で

 ――少子高齢化・人口減少への対応を視点に据えた新総合計画が昨年、策定されました。

 「少子化の流れに歯止めはかかっていませんが、背景のひとつに子どもを産み育てることに対する様々な不安があるのでは、と考えています。例えば出産に伴う痛みだとか経済的不安、仕事上のキャリアと両立できるのか、急な発熱や引きつけへの対応ができるかなど。こうした不安を少しでも取り除けるようにと開発したのが無料通信アプリLINEを使った『かながわ子育てパーソナルサポート』で、昨年はオンラインで相談できる機能を盛り込みました。デジタルの力を活用しながら、今後も子育て当事者の目線に立った施策を進めていきます」

 ――三浦半島エリアや県西エリアでの人口減が特に著しいです。

 「人口減少地域は、裏返して言えば自然豊かで住みやすい場所でもあります。そうした利点を生かし、県では『ちょこっと田舎でオシャレな神奈川』をキャッチフレーズに施策を展開しています。都心への通勤圏内にありながら自然環境に恵まれ、かつちょっとおしゃれという魅力を前面に打ち出した移住定住作戦です。コロナ禍においては都心から本県への移住者が増えましたので、この流れを今後も継続していきます」

労働力不足に外国人材

 ――少子高齢化に伴い生産年齢人口も減ってきています。

 「今の高齢者は元気です。そういった皆さんに働いていただける環境づくりを、まずは進めたい。それからロボットとDXです。ロボット技術やデジタル技術は、業務効率化を補うために大きな力になると考えています。それと外国人です。県は現在ベトナムとの間に太いパイプを持っており、昨年、県内企業で働いてもらう流れもできました。優秀な外国人材によって労働力不足を補う施策も推進します」

 ――昨年も米軍による事件・事故事案が続発しました。日米地位協定の改定が課題です。

 「神奈川県は沖縄に次ぐ第二の基地県です。日米安保条約、安保体制を守るのが我々の大きな使命だと思っていますが、米兵の犯罪を日本の法律体系の中で扱えないという現状に対し、割り切れないという住民感情もあります。私は米軍基地が所在する15都道府県の知事で構成する『渉外知事会』の会長でもあります。石破総理は総裁選時に日米地位協定の見直しを明確におっしゃっていましたので、この問題を前に進めてくださることを期待しています」

 ――今年3月に新たな地震防災戦略を策定予定です。

 「昨年の能登半島地震では情報網が未整備で全体像を把握できない状況がありました。県では『防災DX』を以前から準備してきましたが、それをさらに発展させ、デジタル技術の活用促進により安心安全を図ることを基本に据えます」

 ――県民の皆さんに新春のメッセージをお願いします。

 「昨年は横浜DeNAベイスターズが日本一となり、大谷翔平選手も大活躍、オリンピック・パラリンピックでも神奈川県勢が活躍してくれました。そうした『感動』『高揚感』を新しい年でも展開したいですね」

厚みのある小説の装丁=上写真=、ビール片手に笑みを浮かべる生前の精吾さん(妻・とき子さん提供)

亀井野・大和田さん 「もしあの子が生きていたら」 亡き夫が残した絶筆の処女作

 亀井野在住の大和田とき子さん(74)が昨年末、小説『相模の辰次郎 街道流れ旅―故郷の温もり封じ―』を上梓した。おととし5月に亡くなった夫の精吾さんが書きためた物語を一冊にまとめた。「寂しい気持ちもある。でも何とか形にできて、ほっとしている」。とき子さんはそう言ってほほ笑む。

 「亡き夫 大和田精吾、長男 大和田辰吾に捧ぐ」――。本の冒頭にはこうつづられている。

 精吾さんは長年勤めた建築会社を定年退職後、四国八十八カ所遍路参りや地元のウォーキング仲間と歩き旅に出た。北海道から沖縄まで日本縦断も果たした。

 「息子への懺悔旅だったのかもしれない」ととき子さん。大和田夫妻の長男・辰吾さんは13歳で病死した。「悔やんでも悔やみきれない」と精吾さんはよく口にしていたという。

 健康そうに見えた精吾さんだったが、2021年の春、医師から肺がんと診断された。2年以上に及んだ闘病生活の中で辰吾さんを主人公「辰次郎」に投影した小説を執筆することに。江戸末期、人情に厚く正義感のある28歳の渡世人が旅をする物語だ。「いつか世に出したいね」。とき子さんが手を握ると力強く握り返した精吾さんは、その数日後に息を引き取った。

 精吾さんの遺志を受け継いだとき子さんは、スマートフォンに打ち込まれた文章を起こし始めた。「何だか夫がそばにいるような気がして。夢中で物語の世界に入っていけた」と約2カ月で出版までこぎつけた。

 精吾さんがとき子さんに宛てた追憶記には、こんな言葉が残されていた。「わがままな自分に付いて来てくれてありがとう。誰に会いたいと言われれば、やっぱり娘でも孫でもない、お前しかいない。お前の優しさに癒されたい」。共に歩んだ人生をたどるようにとき子さんは頁をめくった。

 書籍はA5判サイズ、576頁。総合市民図書館(湘南台)と湘南大庭市民図書館に寄贈された。

店舗入口で深々と頭を下げる従業員

「50年間ありがとう」 ヨーカドー藤沢店が閉店

 藤沢駅南口で近隣住民などから親しまれてきた総合スーパー「イトーヨーカドー藤沢店」(鵠沼石上)が13日、半世紀の歴史に幕を閉じた。

 閉店セレモニーはなかったが、店舗入口には「すてきな店員さんたちのおかげで楽しくショッピングができた」「あるのが当たり前と思っていたからなくなるのは寂しい」など、来店客が書いたメッセージカードが掲示された。終業時刻の午後7時前には数百人の市民らが詰めかけ、シャッターが下りる瞬間には「50年間ありがとう」の声が響き、従業員に盛大な拍手が送られた。

 ロゴマークを縫いつけた手づくりの旗を振っていた60代女性は「開店した時からお世話になった。お正月の千本くじでテレビが当たったこともある。大好きだったのに」と別れを惜しんだ。

 同店は1974年6月に開業。地下1階から地上6階建てで、食品や日用品、衣料品を扱うフロアのほか、専門店街には学習塾などもあった。

 親会社のセブン&アイ・ホールディングスは構造改革の一環で、採算の悪い33店舗を26年2月までに順次閉店する計画を発表。県内では昨年8月に綱島店、今月5日に茅ケ崎店がすでに営業を終え、同26日(日)には川崎港町店も閉店する。

 藤沢店閉店後の活用方法は発表されていない。

気鋭の感性、集結

 辻堂神台の藤沢市アートスペースで公募展「Artists in FAS 2024」が始まっている。同館が気鋭の表現者に制作と発表の場を提供する支援プログラムとして、全国から56件の応募のうちアーティスト4人が入選した。

 藤沢出身の齊藤美帆さんは、市内の風景などから「non objective object(無目的な物体)」と呼ばれるものを見出し、造形・撮影した作品を展示。藤沢で育った小山裕紀子さんは同館のあるココテラス湘南全体の吹き抜けや窓ガラスなどを活用し、水性インクで色彩が施された和紙を用いたインスタレーションを展示している。

 映像や写真を展示する斎藤英理さんは、偏頭痛の前兆として現れる「閃輝暗点」を題材に、芥川龍之介が鵠沼を舞台にした『歯車』などから着想を得たという。彫刻を手掛けた伴佳七子さんは辻堂海岸の砂浜などからインスピレーションを得た、岩絵具とジェルメディウムを用いた造形作品や岩を手作業で砕いた作品を展示している。

 同館の学芸員は「現代アートは敷居が高いと思われがちだが、身近なものがモチーフになっている。気軽に楽しんでいただければ」と来館を呼び掛けている。

 入場無料。3月16日(日)まで。

青いヘルメットの機能別消防団員と西山団長(前列左から2番目)、副団長ら

機能別消防団員に辞令 OBら9人 大規模災害対応へ

 大規模な災害が起きたときの対応や平時の広報など特定の活動に携わる機能別消防団員の辞令交付式が11日、市消防防災訓練センターで行われた。出席した8人の団員に西山幸成団長が辞令書を手渡し、「地域防災の重要な担い手となり、市民の安全・安心を守るために尽力をお願いしたい」と訓示した。

 市消防局は今月1日、「音楽団員」に次ぐ新たな機能別消防団員として「大規模災害団員」を発足。全国的に消防団員が減少する中で人材を確保し、消防団の機能を強化することが目的だ。消防団OBとOGを中心に9人が加入した。消防活動全般を担う基本団員とは異なり、火災現場への出動はしない。

 父も消防団員だったという、工務店経営者の板橋政芳さん(61)は、30年以上所属した第5分団から機能別団員へ移った。これまで技能を生かして消防団の広報紙やチラシづくりに協力。「広報活動をさらに充実させ、消防団の裾野を広げていきたい」と話した。

 1日付けで基本団員3人も入団し、同日時点の市の消防団員数は446人(定員504人)。

あいさつする村上会長

市建設業協会が60周年式典 地域貢献へ邁進

 建設・土木事業者41社でつくる一般社団法人藤沢市建設業協会(村上進会長)が10日、湘南鎌倉クリスタルホテルで設立60周年記念式典を開催した。鈴木恒夫市長ほか来賓と会員およそ80人が出席。あいさつに立った村上会長は「これまで市民や会員の皆さまに支えていただき、感謝している。この60年間は順風満帆な航海ではなかった。人手不足の深刻化や資材の高騰などで再び建設業界は荒波にさらされているが、先輩方のように状況を打開すべく、果敢にチャレンジを続けていく」と決意を述べた。

 市と防災協定を締結している同協会は、台風による倒木の撤去や除雪作業など災害時の緊急対応を担っている。ビーチクリーンや道路清掃、市の総合防災訓練への参加など地域貢献事業にも取り組む。一昨年には、共同企業体を組み、市の下水道管路施設包括的民間業務委託を受注した。一般社団法人の建設業協会が代表企業となって契約を結ぶことは全国でも初の事例という。

 村上会長は「今後も会員が一致団結し、藤沢市のまちづくりに貢献していきたい」と話した。

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受賞作品『ファインダー』

村岡東在住・古田さん 「北斗賞」受賞 俳人の登竜門くぐる

 村岡東在住の古田秀さん(34)=人物風土記で紹介=が、(株)文學の森主催の俳句の新人賞「北斗賞」を受賞し、句集の刊行が決定した。同賞は若手俳人の登竜門として知られ、今回で15回目を迎える。

 受賞したのは『ファインダー』150句。題は収録作の一つである「ファインダー花冷の都市無音なり」から採られている。

 「長い俳句の歴史の中で時代や気候も移り変わる。自分が過ごしている現在をちゃんと書くことが大事だと思う」と古田さん。作品にはカタカナ表記の季語や単語が用いられることも多い。「季語も移り変わる中で、月並みにならず、他の人とは違う句を詠みたい」との思いがあるという。

 藤沢や湘南を題材にした作品も収められている。「句集が刊行されることはとてもありがたい」。刊行時期は未定だが、「本屋で見かけたら手に取っていただければ」と話している。

マンゴウ(木版)2001年

生命感あふれる描写 湘南西脇画廊で「小倉遊亀展」

 日本画壇を代表する女流画家の故・小倉遊亀さん(1895―2000)の作品展が、湘南西脇画廊(鵠沼松が岡4の17の15)で開催されている。女性として初めて日本美術院の同人となり、花や静物、人物を題材に生命感と静謐さを融合させた作品を描き続けた画家。その作品は力強い構図や洗練された色彩が特徴だ。リトグラフや木版など約20点が並ぶ。2月9日(日)まで。観覧無料。

 午前11時から午後6時。水・木曜休廊。問い合わせは同画廊【電話】0466・22・5792。鵠沼海岸駅徒歩1分。

Sohei Ota 2025(提供)

唯一無二「紙彩画」の美 太田宗平さんが個展

 ちり紙を溶かした粘土状の素材に絵具を混ぜ込み、コラージュして描く「紙彩画」。唯一無二、緻密な質感の作品を制作してきた太田宗平さん(善行在住)による個展「黒姫 そうへいのせかいpartIII」が現在、スペース行樹(長後668の1・2階)で開かれている。2月2日(日)まで。

 時間は各日午前11時から午後6時まで。月曜定休。入場無料。

 問い合わせは同ギャラリー【電話】0466・44・0295。

大相撲藤沢場所のポスター

県赤十字血液センター 献血で大相撲に行こう チケプレキャンペーン中

 献血会場に行って、大相撲藤沢場所観戦チケットをゲットしよう――。

 神奈川県赤十字血液センター(横浜市)では、4月12日(土)に秋葉台文化体育館で開催される春巡業大相撲藤沢場所(最上重夫勧進元)のチケットが当たるキャンペーンを実施している。

 亀井野にある大相撲藤沢場所実行委員会の協力で実現。3月7日(金)までの期間中、県内の献血会場(献血ルーム・バスともに可)で応募すると、抽選で25組50人に観戦チケットを進呈。献血しなくても応募できる。

 藤沢場所は、戦後最長の巡業で、今年で30回を数える。記念大会となる今回は子どもたちが力士に挑む「わんぱく相撲」や人気力士の握手会も復活する予定だ。

 キャンペーン詳細は同センターHP(センター名で検索)から。

かながわ女性センター跡地 市が利活用事業者公募

 県の事業者募集が不調だった県立かながわ女性センター跡地(江の島)の利活用を巡り、藤沢市は8日、あらかじめ売却価格を定めたうえで利活用の企画提案を評価し、優先交渉権者を選定する「価格固定プロポーザル方式」による公募を開始した。今年7月に事業者を決定し、同10月から貸し付けを行う。

 跡地は江の島1丁目216番の2、土地面積1万4745平方メートル、用途地域は商業地域。市が県から土地を借り、事業者に貸し付ける「事業用定期借地権設定契約」で利活用を進める。貸し付け価格は約4460万円、事業期間は49年間。

 提案上の主な留意事項として▷江の島全体の観光振興に資する観光交流機能を備えた施設の提案▷津波避難機能を備えた施設の整備▷オリンピックレガシーの伝承に資する事業の提案▷整備する施設は景観法に基づく市の認定を受けることを挙げている。

 応募受け付けは5月30日(金)まで。

18・19日見学会 介護ヘルパー・デイサービス併設の安心な住まい

 サービス付高齢者向け住宅「ウィズリビングへいあん亀井野」(亀井野3286)が1月18日(土)と19日(日)の2日間、試食付き見学会を開催する。事前予約制、各日午前10時〜午後3時。

 ホテル・レストラン部門口コミランキング神奈川エリア第1位のシェフが料理を監修。モデルルームを用意し、安心と安全に配慮した充実の設備やサービスを公開する。「ご来場の際は感染対策にご協力を」と担当者。小田急線「善行駅」往復の送迎バスあり。

 申し込み・詳細は【電話】0466・90・0180(担当/大津・山口)

新成人にエールを込めて歌唱する黒川さん

はたちのつどい 晴れの日祝うハーモニー 市民会館に2965人参加

 「成人の日」の13日、藤沢市民会館で「はたちのつどい」が開催された。会場付近には新成人とその家族、友人らが集まり、新しい門出を祝った。第1部の式典では、鈴木恒夫市長や来賓が祝辞を述べた。第2部では、はたちのつどい実行委員会による記念事業が行われ、ミュージカル俳優の黒川桃花さん(20)や湘南高校合唱部が歌声を披露。参加者にエールを送った。

 今回の参加対象者は、2004年4月2日から05年4月1日までに生まれた市内在住の4375人(昨年11月1日時点)。式典には、昨年より480人多い2965人が出席した。

 あいさつに立った鈴木市長は藤沢市歌を引用し、「日々新たに1日1日を大事に過ごしていってほしい」と新成人を激励した上で、「素晴らしい藤沢の実現のため、市政に取り組んでいく」と話した。

 第2部のゲストとして登場した黒川さんは、ミュージカル「アニー」の主人公アニー役、NHK教育テレビ「天才てれびくん」のレギュラー、日テレ「歌唱王」の出演などで活躍してきた本鵠沼在住の20歳。映画『グレイテスト・ショーマン』主題歌の『ディス・イズ・ミー』など4曲を力強く歌い上げ、参加者は皆、聴き入った。

 実行委員長の岡田悠哉さん(20)は「参加者の喜ぶ顔が見られたので演出を工夫してきた甲斐があった。これからも夢に向かって挑戦し続けたい」と決意を新たにした。

寒さに負けず「はい!」 拳勝館門下生130人が稽古

 本町に本部を置く空手アカデミー拳勝館(木村研治館長)恒例の寒稽古が12日、片瀬東浜で開かれた。54回目を迎えた今年は茅ヶ崎、座間など周辺支部の3歳から70代後半までの約130人が参加。元気な掛け声を響かせながら、気持ちの良い汗を流した。

 この日の気温は6℃。道着を着て、裸足で集まった参加者は砂浜のごみ拾いを実施。その後、走り込みや体操を行い、合同の基本稽古、年齢別の稽古に取り組んだ。

 前列に並んだ子どもたちは合図に合わせて「はい!はい!はい!」と突きを繰り返した=写真。指導者から時折「声が小さい」とげきが飛び、冷たい潮風をものともせず「押忍!」と返す姿を見学した保護者らはほほ笑ましそうに見守った。

 参加した本町本部の柏谷颯音さん(年長)は「楽しかった。もっと強くなりたい」と話し、木村館長は「心と体を鍛え、育つ力を養ってほしい」と期待を込めた。

威勢の良い掛け声で鏡開きを行う各代表者ら

新たな挑戦は事業継続の鍵 経済3団体が賀詞交換

 藤沢商工会議所、(公財)湘南産業振興財団、(一社)藤沢市商店会連合会の経済3団体が共催した新春のつどい(賀詞交換会)が10日、藤沢商工会館ミナパークで開かれた。地元の経済人や来賓など約250人が出席。今後の事業繁栄を目指し、交流を深めた。

 冒頭あいさつに立った増田隆之会頭は、昨年発生した能登半島地震による災害や感染症の蔓延に触れ、「何が起こるか分からない時代。事業を継続するためには備えが必要」と力説。またエネルギー問題や原材料の高騰、人手不足など日本が抱える問題について「今年も我々を取り巻く経済状況と経営環境は依然として厳しい」としたうえで、「新たな取り組みに挑戦することが大切」と熱弁をふるった。

 その後、各代表者らが「よいしょ」の掛け声で鏡開きを行った。

メタバース障害者が体験 26日に共生イベント

 インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用し、障害者が得られる効果を考えるイベント「共に学び、生きる共生社会コンファレンスin藤沢」が、26日(日)に開かれる。認定NPO法人藤沢市民活動推進機構と文部科学省の主催。

 第1部は、メタバース朗読会の紹介やデジタル図書による読書のバリアフリーについて、国内外の事例を交えて考える。第2部では、メタバース会場に展示している県立藤沢支援学校の生徒やカンボジアの障害児らによるアート作品をキュレーターと一緒に鑑賞する。

 時間は午後3時30分から6時30分。定員は藤沢市役所5階会議室40人、メタバース会場50人。市役所では障害者がVRゴーグルやiPadを使い、メタバースを体験できる。参加無料。申し込みは【URL】https://kyosei2024.peatix.com/から。

 問い合わせは同法人の五十嵐さん【携帯電話】080・5957・0679。
はしごの上で逆さまになるとび職人(上)、三色団子を焼く参加者(下)

炎を前に離れ技披露 今田遊水地で「どんど焼き」

 飾り終えた門松やしめ縄といった正月飾りを持ち寄って燃やし、家内安全や無病息災、五穀豊穣を願う伝統行事「どんど焼き」が12日、境川遊水地公園(今田遊水地)で行われた。今田北・南・団地の3自治会の共催。今田北自治会と藤沢鳶職連合会の会長を務める諏訪間昇一さんの計らいで、今年は藤沢市消防出初式での演技を終えた藤沢鳶職組合の職員が「はしご乗り」を披露した。

 ”パチパチ”と音を立てながら燃えさかる炎を前に、同組合の職員が高さ約6mの梯子を軽快に駆け上がったり、片足で体を支えたり、逆立ちになったりする妙技を見せると、詰めかけた観客から大きな歓声と拍手が上がった。諏訪間会長は「これからも地域が盛り上がり、住民が仲良く交流できる催しをしていければ」と展望を描いた。

 その後、皆で竹串に刺した三色団子を焼き、健康で一年過ごせるようにと願いながら頬張った。

昨年12月29日の試合で満員となった秩父宮記念体育館

湘南ユナイテッドBC ホーム感謝祭で無料観戦

 プロバスケットボールB3リーグで活動する地元チーム「湘南ユナイテッドBC」が2月1日(土)(午後3時〜)と、2日(日)(午後2時〜)、バスケファンの間では親しみ深い秋葉台文化体育館で「ヴィアティン三重」と激突する。「ホームタウン感謝祭」と銘打たれた2日間は、藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町に在住・在学の人なら2階自由席へ無料招待される。

 2024―25シーズンの折り返しに差し掛かった現時点で、勝率は約3割、順位は17チーム中14位。選手を鼓舞するためにも、ブースターの応援は必要不可欠だ。

 観戦希望者は、身分証明書または学生証を会場入口で提示する。小学生以下は保護者同伴。

 詳細はチーム公式HP【URL】https://shonan-united.com/から。

 問い合わせは【電話】0466・23・6001へ。

詐欺被害防止に効果が高い電話自動応答機(1万円相当)

藤沢暴力追放推進協議会 詐欺撲滅グッズ抽選で100人に 電話自動応答録音機 受付け始まる

 暴力団追放、暴力行為排除を掲げ活動している藤沢暴力追放推進協議会(増田隆之会長)では、暴力団の資金源とされる振り込め詐欺など特殊詐欺の撲滅に向け、「防犯用電話自動応答録音機」を抽選で100人にプレゼントする。好評を受け5回目。

 同機器は、自宅の電話機に設置すると、かかってきた電話に対して「防犯のため録音されています」などとメッセージが流れる。特殊詐欺対策に効果があると警察でも推奨。協議会では「機器を広く普及させ、被害を減らしたい」としている。

 対象は藤沢市内、在住、在勤、在学の人。「被害は後を絶たない。若い人もご両親へのプレゼントとしてぜひ応募を。郷里が市外でも大歓迎」と同協議会。また応募時に詐欺撲滅のアイデアや意見を募る。優秀アイデアは3月23日(日)、午後1時から藤沢商工会館ミナパークで開かれる「振込め詐欺撲滅サミット」で表彰される。

 プレゼントの応募はハガキに【1】〒住所【2】氏名【3】連絡先【4】年齢【5】職業、在勤・在学の場合は企業名か学校名【6】振り込め詐欺闇バイト撲滅のアイデア(意見)等を記入の上、〒251の0052 藤沢市藤沢607の1藤沢商工会議所内「藤沢暴力追放推進協議会事務局」へ。2月15日締切。当選者にははがきで通知。

 (問)同事務局【電話】0466・27・8888