平塚・大磯・二宮・中井版【1月24日(金)号】
御菓子司「たかはし」の店主・高橋さんにクリマサリを広めるためのポスターとチラシを手渡す児童

中原小4年1組 「クリマサリ広めたい」 収穫から商品化まで実現

 平塚市立中原小学校の4年1組(児童数31人)では、農地減少などさまざまな要因で「幻のサツマイモ」とも呼ばれる「クリマサリ」の絶滅の危機を食い止めようと、「クリマサリを広めようプロジェクト」に取り組んでいる。

クリマサリ絶やさない

 同プロジェクトは総合の授業の一環で行われているもので、昨年4月に活動がスタート。3、4年と持ち上がりのクラスで、3年時に市内御殿でクリマサリを栽培する笹尾美香さんとのふれあい給食をきっかけに、「クリマサリを育ててみたい」という思いが膨らんだという。担任の西野友理香教諭は「子どもたちは歴史などを調べていくうちに、クリマサリの生産農家が減少していることを知った。せっかくの平塚産のクリマサリを絶やしたくないという意見が出て、テーマが決まった」と話す。

収穫は80キロ以上

 5月には笹尾さんを学校に招き、クリマサリの苗の植え方や水のあげ方など、手入れの仕方のレクチャーを受け、一緒に苗を植えた。笹尾さんは「クリマサリは大野地区でしか生産していない。子どもたちが新しいことに興味を持って主体的に取り組んでくれたことがうれしい」と話す。

 杉山哲平さんは「クリマサリを枯らさないようにするため、笹尾さんに教えてもらった通りに育てた。植えるのが難しかった」と振り返る。その後、グループに分かれて歴史や特徴を調べ、夏休み明けに発表を行ったという。

 10月中旬には80・58キログラムのクリマサリを収穫。幣次詠太さんは「クリマサリは皮が薄いので、慎重に掘った」と話す。1人170グラムずつ持ち帰ったがまだ余裕があったため、「自分たちだけで食べるのではなく、クリマサリのおいしさを広めたい」と、12月には地域の飲食店に協力を依頼し、商品化するために動き出した。

商品化が決定

 小学校の近隣にあるカフェ「CORNER COFFEE&Design」(御殿)、ベルギーワッフル専門店「カラフルワッフル」(中原)、和菓子店「御菓子司たかはし」(同)の3店舗に協力を依頼。1月17日にはたかはし(高橋資晴店主)を訪れ、クリマサリを広めるためのポスターやチラシ50枚を手渡した。ポスターには、クリマサリが「幻のサツマイモ」と呼ばれる理由などが書かれている。

 高橋店主は「生産量が少なく市場に出回らないので、クリマサリで和菓子を作るのは初めて」と話す。

人とのつながり学ぶ

 3店では、4年1組の児童が育てたクリマサリを使った商品を販売する。CORNER COFFEE&Designでは、1月26日(日)からバスクチーズケーキを、カラフルワッフルでは1月23日〜2月1日までワッフルを、たかはしでは、スイートポテトを2月中旬に児童らと試作し、3月の中原公民館まつりで児童が販売する予定だ。

 西野教諭は「このプロジェクトを通して、人とのつながりを学んでほしいと思っていた。笹尾さんや3店舗のみなさんに関わることができたので、このつながりを5年生になっても大事にしてほしい」と話した。

SHINGOさん(左)とTATSUさん

HANDSIGN(ハンドサイン) 二宮で飾る20周年 3月に1500人手話ダンス

 二宮町出身で、2023年3月に二宮町観光親善大使に就任したボーカル&手話ダンスパフォーマー「HANDSIGN(ハンドサイン)」が1月25日で活動20周年を迎える。3月30日(日)にはラディアン花の丘公園での20周年記念企画の開催が決定し、メンバーのTATSUさんは「二宮町町制90周年とも重なる年。世界で一番手話ダンスが盛り上がる1日をみなさんと作りたい」と意気込む。

 HANDSIGNは、二宮町出身で平塚を拠点に活動する、TATSUさんとSHINGOさんからなる手話ダンスユニット。2005年に結成し、1月25日で20周年となる。

 昨年4月にリリースされた楽曲『青春フォーエバー』のミュージックビデオでは、二人の母校の二宮西中学校のほか、二宮町役場やみらいはらっぱといった町内各所がロケ地に選ばれ、町民150人がエキストラ出演するなど、地元を絡めた活動に力を入れてきた。

 記念企画として3月30日(日)には地元二宮町のラディアン花の丘公園内で「世界で一番手話ダンスが盛り上がる日in二宮町 1500人で踊って世界記録を更新しよう!」を開催。今年が昭和100年であることにもちなみ、バブリー芸人・平野ノラさんなどのゲストを招いて「バブリー手話ダンス」を1500人で踊る。当日の様子はミュージックビデオになるという。

 TATSUさんは「HANDSIGNの20周年、二宮町制90周年、昭和100年の記念すべき年に、1500人で手話ダンスを踊って世界記録に挑戦します。当日はキッチンカーも予定していてお祭りになるので、ぜひ遊びに来てください」とコメントした。

 イベントは参加無料。当日は午後2時に広場に集合し、2時30分から手話ダンスレクチャーを受けたのち、撮影に入る。5時終了予定。HANDSIGNのほか足立梨花さん、さくらさん、スカイピース☆イニ☆(じん)さん、西村知美さん、平野ノラさんが出演する。詳細はHP。

プロサッカー選手で海外で2年目のシーズンを送る 宮澤 ひなたさん 星槎国際高校湘南出身 25歳

前向きに海外で奮闘

 ○…2023年のサッカー女子ワールドカップで得点王に輝き、その名を世界に轟かせた。当然、試合では得点が期待されるも、パスを出すポジションも担っていた経験から「実はアシストの方が好き」と穏やかな笑顔。日本代表は監督交代を経て競争が再スタート。「良いプレーを続けることが最大のアピール」と強い意志を示す。

 ○…南足柄市出身。3歳上の兄の影響で年少からサッカーを始める。高校では星槎国際高校湘南で全国大会に出場。SEISA OSAレイア湘南FCにも帯同し、年代別の日本代表に選ばれるなど実績を積んできた。ワールドカップでの活躍を機に海外へ挑戦し、イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで2年目のシーズンを送る。期待の半面、結果が出ないと厳しい声も届くが、「落ち込んでも環境は変わらない。成長できるかどうかは自分次第」と前向きに挑み続ける。

 ○…海外での挑戦を支える家族の存在は大きく、起床後に母と、練習後は兄と電話で話すのが日課で「2、3時間は話してる」。特に兄とは「兄妹というより親友みたい」。試合の振り返りやプレーの改善点に限らず、恋愛相談も気軽にできるほどの仲の良さだ。

 ○…昨年から兄と県内の小中学生を対象としたサッカー教室にも取り組む。多忙な中でも現役中に指導に取り組むのは、プロのスピードや技術を提供できるから。「こういう選手になりたいって思われるよう、憧れられる存在でいたい」。経済面を理由にサッカーができない子どもを支援しようと、年俸の一部を支援団体に寄付もする。「全部用意するので体1つで参加してほしい。将来グラウンドを作れたらいいねと話したりもしてる」と未来を描く。

地域一丸で創るクラブに

 9市11町のホームタウン活動のまとめ役として、地域交流事業やイベント運営を通してチームと地域を結んできた。

 企業や学校と連携してSDGsを学ぶ事業や、ベルマーレを知らない子どもとサッカー以外でつながれた時には大きな可能性を感じたという。

 自身も元Jリーガーでベルマーレでは100試合以上に出場した。周りへのフォローはMFだった現役時代と重なるといい「プレースタイルが影響しているかもしれません」と笑う。

 「選手、サポーター、フロントが一緒に作り上げたスタジアムで開幕ダッシュを狙いたい」と力強く語った。

おとなのおしゃべり会 2月1日 いろえんぴつ

 おとなのおしゃべり会が2月1日(土)、フリースペースいろえんぴつ(平塚市西八幡1の1の27さかえビル3階)で開かれる。午後1時30分〜3時30分。

 いろえんぴつは、主に小中学生の子どもが自由に過ごせる場所として昨年6月に開所。代表の渡邉真樹さんは「学校があわないお子さんをお持ちの親御さん、日頃の不安や疑問についておしゃべりしませんか」と呼びかける。

 参加費500円(大人1人)。対象は保護者、家族、関心のある人。申し込み・問い合わせは【携帯電話】080・5923・1127(平日午前10時〜午後3時)。

トロフィーを持つ篠原さん

理美容師の大会でV 二宮町の篠原さん

 理容師・美容師の技術力向上を目的とするコンテスト「JUHA JAPON FESTIVAL2024」が昨年11月、横浜市で開催され、二宮町出身で美容室「ヘアメイクプライム」(平塚市四之宮)のスタイリスト・篠原大雅さん(26)が総合グランプリ部門でゴールド賞を獲得した。

 篠原さんは、青いコートをまとったモデルにホワイトのヘアカラーを施し、ステージ映えするスタイリングを完成させた。「チャンピオンに恥じないよう仕事に取り組みたい」と今後の活躍を誓った。

「大磯のあまざけ」2種

大磯町 土産物に地元の甘酒 箱制作で贈答機運高める

 「大磯産原材料100%」で作った「大磯はるみ糀甘酒」「大磯はるみ糀みかん甘酒」が大磯町内で販売されている。

 甘酒は大磯町商工会有志「大磯産業プロジェクト」(芦川博昭代表)が開発したもので、明治記念大磯邸園の開園などを見据え、土産需要に応えようと、今年は専用の箱も作成した。

 同邸園の全面開園予定が2028年に伸びたことを受け、芦川代表は「全面開園が伸びた分、猶予があると思って、大磯の資源を使った特産品づくりをしっかり進めていきたい」と意気込む。

 甘酒は500ミリリットルで1千円(税込)、みかん甘酒が1100円(税込)。芦川酒店、戸塚正商店、エーティーギャラリーアンドカフェのほか、肉のハマダ、地場屋ほっこり、オオイソコネクト、ファミリーマート大磯店、しまむらストアー大磯店、あさつゆ広場(平塚)で販売している。

山田会長

年頭所感 4町商工会の強み活かして成長を 足柄上商工会 山田貴弘会長

 令和7年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 足柄上郡に位置する、中井町・大井町・松田町・開成町の4町を管内とする広域商工会の当会は昨年、コロナ禍の影響が残るなかで物価高騰等でより経営が厳しくなった小規模事業者や中小企業者への支援に注力し、事業計画策定や計画実行の支援、補助事業申請支援、資金繰り・融資相談等により商工業者の稼ぐ力・事業を継続する力への支援を行ってまいりました。

 本年は、米国の経済・貿易政策等の影響を受け変動の年となることが予想されます。

 管内の事業者及び創業者が、変化に対応しチャンスを掴めるよう、職員の支援スキルを磨き、商工業者支援に力を注ぐと共に、4町商工会の特性と特長を活かして交流連携を図りながら、地域振興等の取り組みを実施し、地域経済の成長・発展を目指してまいります。

山本会長

年頭所感 「湘南オリーブオイル」地域振興につなげ 二宮町商工会 山本秀樹会長

 令和7年の新春を迎え謹んでお慶びを申し上げます。平素は事業者の皆様をはじめ、関係各位には格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年は、元日早々に能登半島地震が発生し、二宮町においても8月30日の豪雨により葛川が氾濫し、多くの方が被災されました。被災された皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。

 さて、二宮町商工会は昨年4月に特許庁より「湘南オリーブオイル」の地域団体商標を取得いたしました。ご協力をいただいた関係各位に謝意を表したいと思います。今後はより一層、二宮町のオリーブを全国に発信し、地域振興につなげたいと考えております。

 これからも二宮町商工会は各種補助金の申請支援、BCP計画策定支援、伴走型による個社支援等、中小・小規模事業者の皆様に寄り添い、行政や関係機関と連携し持続可能な経営支援と町の活性化に取り組んでまいります。

芦川会長

年頭所感 町の事業者も上向きに 大磯町商工会 芦川博昭会長

 新年を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。

 平素は、地元企業をはじめ関係各位には格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます。

 コロナ禍を経て、経済活動は正常化しつつある一方で、円安や物価、資源価格の高止まり、働き手の不足、最低賃金の引き上げなど、地域の事業者の経営環境は、依然として厳しい状況になっています。

 加えて、全国各地で頻発している自然災害は、事業者の経営基盤だけでなく、地域住民の生活環境等にも、大きな打撃を与える、大きな脅威となっております。

 このような厳しい状況を鑑み、これからも地元事業者の皆様と行政や関係機関とも連携しつつ、地域の力を結集し、産業振興と地域の活性化に取り組んでまいります。

 観光需要の高まりから、大磯町商工会では地場産品を使ったお土産物の創出にも力を入れています。大磯の文化を生かし活動していきます。

池田町長(左)と前田理事長

大磯町 国際学園と協定結ぶ 災害時の広報など

 大磯町(池田東一郎町長)は1月16日、星槎グループの学校法人国際学園(前田豊理事長)と災害時等における災害広報活動の協力に関する協定を締結した。

 大磯・二宮・中井町で同学園が運営するFM湘南マジックウェイブで災害時に避難情報などを放送するほか、災害時以外でも防災についての啓発情報などを放送する。

 両者は包括連携に関する協定も締結。これまで様々なイベントや事業などで連携してきた両者は、協定締結により子育て支援や教育、高齢者支援など多様な分野で包括的な連携を強化していく。19日に開催された大磯一周駅伝大会では同学園がマイクロバスの手配などを行った。

 池田町長は「町民のためになる連携をしていきたい」と話し、前田理事長は「住民が安心して暮らせる町づくりに貢献できれば」と意気込んだ。

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本人自治会や寄付先の団体関係者

「困っている人の助けに」 しんわ学園利用者ら寄付

 平塚市万田の福祉施設「進和学園」の利用者らで構成される「しんわ本人自治会連合会(岩本朋美会長)」が1月20日、平塚市役所を訪問し、同会が1年間で集めた48万1321円を落合克宏市長に手渡した。

 同募金は、同会が施設関係者やボランティアに呼び掛けて集めているもので、1983年から42年間寄付を続け、世界中の各団体に届けられている。募金は社会福祉基金、環境みどり基金、文化振興基金などに寄付される。

 落合市長は「利用者さまたちの温かい気持ちで集めて頂いた金額をしっかりと目的に沿って使わせて頂きます」と感謝を述べた。岩本会長は「社会福祉や恵まれない方々、困っている人たちに私たちの気持ちを届けてほしい」と話した。

申し込みは二次元コードより

倫理法人会 おもてなしの心学ぶ 老舗旅館の女将が講演

 平塚市倫理法人会が主催するイブニングセミナー「加賀屋・つるやの流儀」が1月30日(木)、ホテルサン・ライフガーデン5階江陽の間(榎木町9の41)で開かれる。

 日本一の旅館と名高い福井県芦原温泉つるやの女将・小田絵里香さんが講師を務め、おもてなしの心を伝授する。

 午後6時30分〜8時(受付6時〜)。会費2000円。講演会後に懇親会あり(有料)。駅北口からはシャトルバスも運行。(問)芦川さん【携帯電話】090・1501・6523

申し込み二次元コード

大磯町 多様化するメディア学ぶ 町民有志が講演会主催

 町民有志の学習グループ「町民立環境ネットワーク☆大磯」が2月2日(日)、講演会「多様化するメディアとのつきあい方」を大磯町立図書館大会議室で開催する。午後1時〜3時。開場は0時30分。

 講師を務めるのは、東海大学文化社会学部広報メディア学科の元教授で、メディア総合研究所所長の谷岡理香さん。昨年、国内外で実施された選挙にも大きな影響を与えたSNSなどに焦点を当て、テレビや新聞などの従来メディアとの違いや、情報を見極め主体的に読み取る力を高める必要性を伝える。

 要予約。参加費500円。高校生以下無料。

 申し込み・問い合わせは、二次元コードまたは武藤さん【携帯電話】080・5482・2844【メール】hsyf610yoko@yahoo.co.jp(ショートメッセージ可)。

商品券を持つ藤本会長

初の商品券で商店街活性 旭地区で1月31日まで

 平塚市旭地区にある「サンロードあさひ商店会」(藤本光寿会長/43)が、商店会と地域活性のため、初めて「プレミアム付商品券」を販売している。1月31日(金)まで購入と利用ができる。

 1982年に立ち上げられた同商店会。平塚大橋から日向岡トンネルまでの通り沿いにある店や企業が約20店舗加盟している。

 同商店会の役員が昨年4月から準備を進め、昨年10月29日にスタートした。今回の事業をきっかけに4店舗が新規入会したという。

 藤本会長は「通りに約100本の街路灯があるが、約20本の電球が切れていて、地域の人やお客さまにとって不便。商品券をきっかけに会員を増やして会費を集めたいという気持ちもある」と胸の内を語る。

 利用した平塚市在住の40代女性は「普段行ったことがないお店に行くきっかけになった」と満足そうに話した。

 5千円で6千円分の買い物ができる同商品券は、大型店のしまむらストアー旭店やワークマン平塚旭店をはじめ、11の小規模店で利用できる(大型店での利用可能分は3千円)。販売場所は藤本会長が営む飲食店「酒処てぃーだ」(平塚市根坂間218の2)。詳細や問い合わせは同店【電話】0463・45・0322。

花粉を飛散する雄花の着花状況(南足柄市大雄町 令和6年11月11日撮影・県提供)

スギ花粉、例年より「多い」 県予測、ヒノキ「平年並み」

 神奈川県はこのほど、2025年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散量予測を発表した。これによると、スギ花粉は例年より多く、ヒノキは例年並みになる見通し。

 スギ花粉の調査は今回が28回目で、24年11月に県内30か所で実施された。ヒノキ花粉は13回目の調査で、12月に40か所の林で行われた。いずれも花粉が飛散する雄花の着花状況を調べて数値化し、過去のデータと比較して飛散量を予測した。

 県が発表した調査結果によると、スギは24年の数値と過去28年間の平均値をいずれも上回り、過去5番目に高い値だった。ヒノキは24年の数値を下回り、過去13年間の平均値に近い値だった。

 スギもヒノキも夏が猛暑だと雄花の着花量が多くなる傾向で、前年が多いと翌年は減る傾向。スギの着花量は24年7月と8月の記録的な猛暑の影響と、23年の着花量が少なかったことによるもので、ヒノキは23年に多く着花した影響を受けたとみられる。

 スギ花粉は2月中旬から4月上旬まで、ヒノキ花粉は3月下旬から4月中旬ごろまで飛散する。スギ花粉症患者の7〜8割がヒノキ花粉にも陽性反応を示すといわれる。

 今春の飛散量は、自然環境保全センター研究連携課のホームページ(【URL】https://www.agri-kanagawa.jp/12kahun/index.htm)で公開されている。

松本順謝恩碑の隣にある「結蛸」

冬の港に蛸足ぬらり 大磯の伝説モチーフを点灯

 大磯港「みなとオアシス」エリアの賑わいを生むことを目的とした「恋するなぎさ灯台プロジェクト」の一環として、2023年11月から設置されているモニュメント「結蛸」がライトアップされている。期間は2月14日(金)まで。

 結蛸をデザイン、制作したのは、当時東京藝術大学3年生だった佐々木陸さん。モチーフのタコは大磯の漁師・蛸江之丞が海中から光を放つ「タコ」を見つけて船に引き上げると、千手観音像に姿を変え、引き上げられた場所が「照ヶ崎」と呼ばれるようになったという伝説に由来している。

 モニュメントには、タコの吸盤を模した木札「願イフダ」を結ぶことができる。「願イフダ」は1枚5百円。大磯駅前観光案内所などで販売。(問)大磯町産業観光課【電話】0463・61・4100

ゴールテープを切る山口さん

アンカー逆転で真土初V 平塚市内駅伝で

 第71回平塚市市内地区対抗駅伝競走大会が1月12日に開催され、市内16地区と友好都市の伊豆市が出場した。コースはレモンガススタジアム平塚をスタートし、山城中学校までたすきをつなぐ全6区間、全長28・2Km。

 優勝は1時間37分23秒の真土。初優勝の快挙にアンカーを務めた山口力也さん(48)は「チームとして71回目の挑戦でついに優勝できた。地元のみなさまのサポートと温かい応援のおかげ。勝因は、若手の積極的な挑戦とベテランの安定したパフォーマンスが絶妙に融合し、チーム全体が一丸になれたこと」と喜びを語った。

 準優勝は1時間38分57秒の南原(昨年1位)。3位は昨年と同様で1時間39分46秒の港だった。

実業団は平塚警察

 同時に開催された第64回平塚市市内実業団対抗駅伝競走大会(全5区間、全長26Km)は8チームが出場。平塚警察署が1時間38分29秒で優勝した。準優勝は1時間38分48秒の平塚消防、3位は1時間41分23秒の平塚市役所。

傳田会長

運動の機会提供へ スポーツ5団体

 2025スポーツ団体新年の集いが1月13日、平塚プレジールで開催され、約150人が参列した。主催は平塚レクリエーション連盟(河野太郎会長)、平塚市スポーツ協会(中田勉会長)、平塚市体育振興連絡協議会(板東誠一会長)、平塚市スポーツクラブ連合(八田力会長)、平塚市スポーツ推進委員協議会(傳田實会長)。

 あいさつに立った傳田会長は昨年のパリ五輪に触れながら、「市民に対し、スポーツの機会の提供に努めていきたい」と話した。

安藤理事長(平塚JC提供)

若者と共創 平塚青年会議所

 平塚市、大磯・二宮町の40歳までの若手が地域活動を行う平塚青年会議所(安藤慶理事長/平塚JC)の新年賀詞交歓会が1月19日、ホテルサンライフガーデンで開催された。

 同会議所は、2025年度のスローガンを「Go Forward」とし、地域の若者との未来の共創事業を進める。

 安藤理事長は、「本年は若者が率先してまちのことを考え、行動する人財へと成長できる機会を創出します」と意気込んだ。

読みに合わせ、一斉に手を伸ばす児童ら

カルタで郷土愛育む 港小児童129人が熱戦

 「第44回郷土いろはカルタ大会」が1月19日、平塚市立港小学校で開催され、児童128人がカルタ取りに熱中した。

 毎年1月に開催されている港地区の恒例行事。地元住民から募って選定した句に合わせ、1981年に地元ぐるみで制作されたカルタには、「それ引けと掛声揃う地引網」など地元の風物詩が生き生きと詠まれ、当時の児童による温かみのある印象的な絵が描かれている。

 当日は太洋中学校の生徒がボランティアで読み手として参加。世代間交流や地域の文化に触れ、児童らは郷土愛を育んだ。大会後には学年ごとの優勝者などが表彰された。

 主催の港地区青少年を守る会の中畝孝延会長は「子どもたちは事前の練習の成果を発揮し、保護者と一緒に思い切りカルタを楽しんでくれた。今年も開催出来て感謝」と話した。

作品と賞状を持つ北村さん(左)、黒川さん

平塚湘風高校北村さん・黒川さん 折り句で優秀な成績 友人や家族に感謝込め

 平塚湘風高校の北村くれあさん(3年)と黒川愛莉さん(2年)が、(一社)日本折り句協会が主催する「第9回全国折り句コンテスト」の手描き部門で佳作を受賞した。同部門には、全国から約820通の応募があり、30人が入賞。同校からは、実用の書と書道の授業を受けている約50人が応募した。

 折り句は、短歌や俳句の技法のひとつで物や土地の名前などを1文字ずつ読みこんだ言葉遊びの一種。同コンテストでは感謝を伝える折り句を毎年募集している。

 北村さんは、「ともだち」をテーマに、『とても素敵で優しい友達が近くに居てくれて たのもしくて心強くてその存在だけで私も強くなれる だいじな事は目にみえないけれど ちいさな幸せをいつもありがとう』という作品を制作した。参考にした本のフレーズやキャラクターのイラストも作品に描いた。北村さんは「熱が出て長く学校を休んだ時に友だちがサポートしてくれた。感謝の思いを綴った」と話した。

 黒川さんの作品は「ありがとう」をテーマに、『あかるい日々の中で育ち りっぱな高校生になりました。がんばって勉強してたくさんあそんで とっても楽しい毎日今でも楽しい毎日。うんでくれてありがとう。この家にうまれてよかった。』。黒川さんは「学校で疲れて帰っても家族と過ごすとほっとするから」と家族へ感謝の気持ちを伝えた。

大磯フォトコン応募の締切迫る

 大磯町観光協会では、「大磯っていいな」と感じる写真をインスタグラムに投稿してもらう「大磯町観光フォトコンテスト」を開催している。1月31日(金)締切。

 応募方法は、インスタグラムで同協会公式アカウントをフォローし、お気に入りの場所などを収めた写真に「#大磯フォトコン2024」をつけて投稿。写真は2024年1月以降に町内で応募者本人が撮影した未発表のもの。(問)同協会【電話】︎0463・61・3300

平塚市内 福祉村の活動を紹介 2月5日〜11日 ららぽーと湘南平塚でパネル展

 平塚市内に18カ所ある町内福祉村の活動を紹介するパネル展が2月5日(水)から11日(火)まで、ららぽーと湘南平塚の1階T-fal前で開催される。

 町内福祉村では、高齢者のサロン活動や子育て支援などを通して、住民同士が支え合う地域づくりを進めている。今回のパネル展では、生活支援活動やふれあい交流活動など、各福祉村の特色ある活動内容を、パネル写真や作品などで紹介する。

(問)市福祉総務課【電話】0463・21・9862

前回の『真田』の公演

チケットプレゼント 平塚ゆかりの能狂言 2月8日 ひらしんホール

 ひらしん平塚文化芸術ホール(見附町16の1)で2月8日(土)、「第十回湘南ひらつか能狂言 復曲能『真田』」が開催される。午後2時開演(1時30分開場)。この公演チケットを本紙読者5組10人にプレゼント。

 平塚市出身で重要無形文化財能楽の保持者・加藤眞悟さんが出演。鎌倉幕府成立の功労者で平塚ゆかりの真田与一の演目を披露する。未就学児は入場不可。

 希望者はメールの件名を「能狂言チケットプレゼント」とし、氏名、〒、住所、年齢、電話番号、本紙の感想を明記の上、【メール】hiratsuka@townnews.jpへ。2月2日(日)締切り。(問)平塚市まちづくり財団【電話】0463・32・2237

原画を持つ舘野さん(左)と学芸員の安部沙耶香さん

平塚市美術館 『すすめばち』公開制作 1月23日〜31日

 平塚市美術館で1月23日(木)〜31日(金)、画家で絵本作家の舘野鴻(たてのひろし)さん(秦野市在住)による公開制作「絵本の生まれる瞬間(とき)を見よ!」が開催される。午前10時〜午後3時。観覧無料。

 福音館書店から6月に刊行を予定している絵本『すずめばち』の原画を公開制作するイベントで、絵本原画が描かれていく様子を間近に見ることができる。舘野さんは「話しながら絵を描くので、どんどん質問してください」と呼び掛ける。

 舘野さんの絵本を読むことのできるスペースや、一緒にスズメバチの絵を描くことのできるスペースも設置される。

多彩な洋蘭並ぶ 1月24日〜26日 ラスカ平塚で

 湘南蘭友会(石野好胤会長)主催の「第62回洋蘭展」が1月24日(金)から26日(日)、ラスカ平塚6階のラスカホールで開催される。午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。入場無料。

 25日は、気に入った花に1票を投じる洋蘭人気コンクールを実施。投票者の中から抽選で洋蘭株が贈呈される。

 会員が提供した洋蘭を販売し、その売上金を平塚市社会福祉基金へ寄付するチャリティーオークションも午後1時から開催予定。会場で洋蘭栽培に関する相談も受け付ける。

 問い合わせは同会事務局の高山光正さん【電話】0463・71・9502。

初心者向け手話講座 受講者を募集中

 平塚市社会福祉協議会ボランティアセンターでは、平塚手話サークル七夕会主催の初心者手話講習会の受講者を募集している。

 2月25日から3月25日の毎週火曜日、午前10時から正午に平塚市福祉会館(追分1の43)で全5回実施。市内在住、在勤、在学者(小学3年生以上)で、4回以上受講可能な手話初心者が対象。先着20人。受講無料。筆記用具とマスクを持参する。

 申し込みは同センター【電話】0463・33・0007。