中区・西区・南区版【1月30日(木)号】
一六地蔵尊の前で笑顔を見せる関係者ら(写真右から沖さん、若菜さん、米谷さん)

伊勢佐木町7丁目商栄会 商店街大賞で優秀賞 地域密着の取組が評価

 中区の伊勢佐木町7丁目商栄会がこのほど「第13回かながわ商店街大賞」で優秀賞を受賞した。商店街のシンボルである「子育て地蔵尊(一六地蔵尊)」を生かした取組など、地域に親しまれるまちづくりが評価された。

 かながわ商店街大賞は、県と経済団体による実行委員会が優れた取組を行なう商店街を表彰するもの。今回は10商店街の応募があり、大賞には鎌倉由比ガ浜中央商業協同組合が選ばれた。伊勢佐木町7丁目商栄会が受賞した優秀賞は大賞に続く賞となる。

 同商店街は、京急線・黄金町駅と市営地下鉄・阪東橋駅の間に位置し、約40の加盟店を有する。2014年に伊勢佐木町協同組合(3〜6丁目)から脱退し、伊勢佐木町商店街の中で7丁目だけ単独組織になった。中区と南区の区境にある約200mの通りに物販や飲食店などが並び、昔ながらの商店街の景観が維持されている。

 中でも子育て地蔵尊は「一六地蔵」と市民に親しまれる商店街のシンボル。十王が全て揃う全国的にも珍しい地蔵尊で、戦前から6月〜8月の1と6が付く日に開催される「一六縁日」をはじめ、近隣園児らと行う七夕飾りや夏の風鈴飾り、地域ミュージシャンによるストリートライブなどのイベントを通じて若い世代を取り込む仕掛けも盛んだ。「昔からの歴史を大切にしながら新しいものを取り入れている」と、商店街の理事で地蔵尊の管理を行う沖隆房さん。地蔵尊の手作り装飾や月替わりの御朱印、SNSを通じた情報発信など、できるだけ費用をかけないアイデアや地道な取組も高く評価された。

住民らと盛り上げ

 伊勢佐木町七丁目町内会の米谷進一会長によると、商店街のある7丁目だけでも約400世帯が暮らしており「防犯など安心安全な街づくりのため、商店街と町内会の協力体制は万全」という。商店街では、昨年から始めた街頭アナウンスの店舗PRに続き、防犯情報の発信も新たに行う予定。同商店街会長の若菜美恵さんは「商店街として賞を受賞したのは初めて。皆で地道にやってきたことが評価されて嬉しい。これからも地域に親しまれる商店街として身の丈にあった運営を行っていきたい」と話した。

野原監督(中央)と野球部の選手たち

横浜清陵野球部 初の甲子園出場へ 神奈川初の21世紀枠で

 第97回選抜高校野球大会(3月18日開幕)の出場校を決める選考委員会が1月24日に行われ、21世紀枠で南区清水ケ丘にある横浜清陵高校が選出された。同校の甲子園出場は春夏通じて初。一般選考では横浜高校=金沢区=が出場を決めた。組み合わせ抽選会は3月7日。

 横浜清陵は昨秋の神奈川県大会で8強入り。選考委員会は選出理由に強豪私立がひしめく中で唯一、公立校として食い込んだ点や選手の自治を大切にしている点などをあげ、「意識を変え、知恵を使えば、強豪校がしのぎを削る都市でも結果を残せるロールモデルになるのでは」と評価した。

 21世紀枠は2001年に導入。一定の成績を残した学校の中から困難な練習環境を克服している等の学校を選ぶ。今回は清陵のほか、長崎県の壱岐高校が選出された。

 神奈川の公立校の甲子園出場は、1997年春の「Y校」の愛称でおなじみの横浜商業以来28年ぶり。県立に限ると1954年春の湘南以来、71年ぶりの偉業だ。

発表に歓喜の声なし

 グラウンドで山口修司校長から21世紀枠に選出されたことを伝えられた選手たちは、固い表情のまま、歓声をあげたり笑顔を見せることはなかった。続いて野原慎太郎監督(42)から「今まで以上に『いつも通り』を意識して。今日も甲子園に向けた大事な一日」と言葉をかけられ、いつも通り練習に励んだ。山本康太主将(2年)は「勝ち取った出場ではない。甲子園で勝つという目標を達成できるよう、いつも通りチームのスローガン『準備全力最後まで』を実践し全力でやりぬく」と力を込めた。

自治掲げ変革

 部員が主体的に話し合って部活動を運営する「自治」のスタイルを確立したのは、今の3年生が2年生だった冬から。守備や攻撃などプレー面だけでなく、環境や食事、レクリエーションといった部門までリーダーを決め、「自治会議」で意見を出し合いチーム作りを進めている。

 練習をしない日をウエイトトレーニングの翌日に設けたり、12分で食べきる「集中食い」を取り入れたりと、進化のための試行錯誤を続ける。野原監督は「自分たちの弱さを知っているからこそ、全員が繋がってチームで戦うことができるのが強み」と話した。

2月に全館リニューアルオープンする横浜美術館の館長を務める 蔵屋 美香さん 西区在勤

全市民が楽しめる空間に

 ○…生まれも育ちも千葉県千葉市。幼いころから「絵が上手」と周囲に褒められ、ずっと絵や漫画を描いていた。高校時代は美術部に所属し、東京の女子美術大学洋画(油絵)専攻に進むが「漫画家になりたい」という思いが強く、全力で取り組めなかった。卒業後はパッケージデザイナーとして外資系企業に就職するも会社が日本から撤退。アルバイト生活を経て一念発起し、千葉大学大学院に進学する。

 ○…大学院では芸術学を専攻。初めて批評を書いた時に「私はこれが得意なんだ」とすぐに自らの武器に気付いた。修士課程修了後、28歳で東京国立近代美術館に採用され、作品への独特の視点を生かし、名物キュレーターとして多くの企画展を開催したほか、13年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で特別表彰を受賞するなど、国内外で知られる存在に。「やれることはやり切った」と思った頃、横浜美術館前館長の逢坂恵理子氏から誘いを受けて、20年4月、館長に就いた。

 ○…横浜美術館は「開館以来、実施された企画展の8割には来ていた」と振り返る。就任以降、「横浜市民は美術館で『学ぶ』より『楽しむ』生き方をしている人が多い」と分析。「一人ひとりのニーズが、より具体的に分かるようになった」と話し、エレベーター新設や授乳室の増設、調乳器の導入など、子育て世代も障害がある人も気軽に楽しめる空間づくりを心掛けた。

 ○…読書、音楽、映画などの趣味はすべて仕事に結び付けてしまうが、8年前に始めたヨガは別。「普通はしない体勢をするから余計なことは考えられない。だから頭がスッキリして生活全体をリセットできる」。スッキリした頭で市民を喜ばせるアイデアを次々と生み出していく。

大さん橋のデッキの上を走る参加者ら

働く世代の女性がスローランを体験 神奈川県が運動プログラム実施

 神奈川県文化スポーツ観光局スポーツ課は1月18日・25日、働く世代の女性を対象とした「みなとみらいでLet'sスローラン!」を象の鼻パーク、山下公園を会場に実施した。

 県では、2022年に県民の体力・スポーツに関する調査を実施しており、これによれば県内の成人の週1回以上のスポーツ実施率は、各年代とも女性が男性を下回っており、特に20代から40代の働く世代の女性が低いという。このため、同課ではこの年代の女性を対象とした運動プログラムを企画。これまで、商業施設と連携したウォーキングキャンペーンや、プロスポーツチームの試合日にスポーツ観戦の延長で気軽に参加できる運動プログラムなどを実施してきた。

パナソニック女子陸上競技部と連携

 今回は、横浜市都筑区に拠点を置くパナソニックエンジェルス(パナソニック女子陸上競技部)と連携。ロンドン五輪女子長距離の日本代表選手吉川美香さん(パナソニックエンジェルスコーチ)を指導者に迎え、 象の鼻パークや山下公園で、ウォーキングやスローランといった気軽にできる運動プログラムを企画したもの。

 初日の18日は、20代から50代まで30人の女性が参加。室内で吉川さんからスライドなどを使い、走り方の基本などレクチャーを受けた後、象の鼻パークで準備運動を行い、大さん橋から山下公園内の約3Kmを走った。

 参加者の30代女性は、「20代の頃、職場まで毎日往復約30分ほど歩いていて、その頃はとても(体力があり)元気だった。今も時々、仕事帰りにウォーキングして帰っているが、体力づくりのためにスローランを普段の運動に取り入れたいと応募した。走った後、末端の血行不良が改善した」と笑顔で話した。

 講師役の吉川さんは、「現役を引退して1年半後に出産し、その後数年間はまとまって走ることができなかった。再び走り始めた当初は、風船も膨らませられないほど腹圧も落ち、頭の中の自分の身体のイメージと現実がうまく結びつかなかった。一度は走るのをやめようかとも思ったが、ペースを求めず話をしながらでも走ることのできるスローランで、ゆっくり初めてみようと考えて今に至る」と自らの体験を語った。現在では、走る時間は自分と向き合う大切な時間となっていると言い、参加者に1週間で3日間、1回30分を目標に運動を続けてみてほしいと呼びかけた。

 

 

会場の浅間神社

横浜市西区の浅間神社で2月3日節分祭

 西区の浅間神社(西区浅間町1の19の10)で2月3日(月)に節分祭が行われる。祭典の参加予約は締め切ったが、午後4時から行われる豆まきは誰でも無料で参加できる。詳細は同神社【電話】045・311・2891へ。

 同神社の社殿は浅間造と呼ばれる特殊な建築様式で、全国的にも珍しい木造2階建て。横穴古墳が密集する袖すり山と呼ばれる丘の上にあり、境内から市街地の絶景を見渡すことができる。

 毎年11月23日には地元の金融機関やライオンズクラブと連携し、「こども縁日」と銘打つ新嘗祭を開催。地域に根差した取り組みを行っている。

第一部で講師を務めるソフトバンク株式会社の池田昌人氏

かながわSDGsパートナーミーティング 2月6日にパシフィコ横浜で開催

 神奈川県主催による「かながわSDGsパートナーミーティング」が2月6日(木)、パシフィコ横浜で開催される「テクニカルショウヨコハマ2025」内の催しの一部として行われる。時間は午前10時15分〜午後4時20分。

 当日は三部構成で、第一部(午前10時15分〜11時55分)は、ソフトバンク株式会社CSR本部長/ESG推進室長の池田昌人氏と株式会社トビムシによる「SDGsセミナー」、第二部(午後0時10分〜午後1時15分)はSDGsの取組についての表彰式「みんなのSDGs表彰」や受賞企業による取組発表などが行われる。

 休憩を挟んだ第三部(午後2時〜午後4時20分)は、企業同士のマッチングの機会となる少人数の「意見交換会」を予定している。

 参加申込は不要。参加希望者はかながわSDGsパートナーミーティングの会場となるパシフィコ横浜展示ホール内セミナー会場にて受付(参加希望者は名刺2枚必要)を。

 問い合わせは、神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室SDGs推進グループ【電話】045・285・0909へ。

著者の金さん=信愛塾の前で

ユーラシア大陸旅を本に 南区平楽出身、金さん

 南区平楽出身の金泰俊さん(41)が、2011年4月から自転車でユーラシア大陸を横断した日々をつづった「明日はどこまで行こうか」(信愛塾文庫第6集/1500円税別)を出版した。金さんは30歳を前に「日本を離れ、上海からポルトガルのロカ岬まで自転車で行こう」と決意。本著では、13カ月にわたる自転車旅を通して、雄大な自然や人々の出会い、自身の心と向きあった日々を率直な言葉で綴っている。

子へのギフトに

 旅先で毎日書いていた日記を帰国後、整理した。さらに2019年、自身に子どもができたのを機に、手作りで1冊の文庫本にした。「子どもが大きくなった時にギフトとして、自分が考えていたことを伝えたいと。何かあった時に背中を押せるといいなと思った」と話す。それを読んだNPO法人在日外国人教育生活相談センター信愛塾=中村町=の大石文雄さんが本にすることを勧めたという。

 金さんはいわゆる在日韓国人3世にあたる。信愛塾との付き合いは小学生の頃から。小学4年で保土ケ谷区に引っ越した後も、自転車で信愛塾に通い、学習支援を受けた。常に心にあったのは、在日コリアンとしての葛藤。「ずっと『小島泰俊』として生きていて、後ろめたさがあった」と振り返る。

本名で生きる

 旅を経て「特に変わったことはない」というが、帰国後は「金泰俊」を名乗るようになった。「以前は差別されることが怖くて身構えていた。本質はそんなに変わらない。帰ってきたら、『もう、いいや』って思えたんです」と笑う。エピローグでは「息苦しくなったら、環境を変えてみればいいし、肩肘張ってたら少しだけ油断してみればいい。行動を変える勇気を生むきっかけになれば嬉しい」と記した。

 同著は信愛塾(【電話】045・252・7862)で購入できる。

吉田町通りの巨大ランタンの前でスタンプラリー用紙と商品を手にPRする山下理事長(右)と倉本さん

「吉田町グルメ楽しんで」 2月にスタンプラリー

 横浜春節祭にあわせて中区の吉田町名店街会では2月1日(土)から28日(金)まで、スタンプラリーを実施する。

 同商店街は、今年初めて横浜春節祭に参加。イベントを盛り上げるため、春節祭(中国)にちなんだメニューを各店が提供し、スタンプラリーで巡ってもらおうと企画した。同会の山下大輔理事長の店「梅や」では、今回の企画のために鶏肉専門店ならではの「鶏焼売串」を開発。同イベント実行委員長の倉本淳哉さんはマネージャーを務めるダイニングバー「バレルポッド」で中国ワインを特別に仕入れ、期間限定で提供するなど、各店が工夫を凝らした。

 参加店舗は26店。対象メニューを注文して集めたスタンプの数に応じてくじを引き、先着140人限定でクラフトビールやスイーツ、水炊きセットなど各店舗の人気商品がはずれなしで当たる。スタンプラリー用紙は参加店で入手できる。山下理事長は「一度入ってしまえば居心地の良いお店ばかり。バーや飲食店が多い吉田町の魅力を知ってもらうきっかけになれば」と話している。

南区初の区民意識調査 約8割が「住み続けたい」

 南区は昨年5月に実施した区民意識調査の結果をこのほど公表した。南区の区民意識調査は今回が初めて。区民ニーズを的確に把握し、各事業の効果測定や今後の施策検討の基礎資料とすることを目的としている。

 無作為抽出した区内在住18歳以上の男女3千人(うち外国籍150人)を対象に昨年5月10日から31日まで行われ、1539人(回収率51・3%)から回答を得た。調査項目は、生活環境・定住意識や買い物、地域活動、脱炭素化、多文化共生、防災、子育て、健康、高齢者・障害者、生活全般、行政運営など。全体集計のほか、年代別、地区別の集計も行っている。

 「南区に住み続けたいか」という設問では、「住み続けたい」「どちらかといえば住み続けたい」を合わせて78・5%と約8割が定住意向を示した。理由(複数回答)は、「持家だから」(58・9%)が最も高く、「横浜が好きだから」(47・1%)が続いた。「南区の魅力」については、「横浜の中心地に近い」「買い物や通勤等、生活に便利である」が上位だった。

 自治会町内会に関する設問では、加入している人は6割以上に。未加入の理由は、「きっかけがない」(40・8%)「自治会町内会を知らない」(29・4%)だった。区担当者は、「自治会町内会へのマイナスのイメージで入らないわけではないことが分かったことは、貴重」と話した。

 区民意識調査結果の詳細は南区ホームページ(左記二次元コードからアクセス可能)で閲覧できる。

優勝を喜ぶ部員たち

立野高校女子バスケ 新人戦で悲願の「初優勝」 2月1日、関東大会へ

 県立横浜立野高校女子バスケットボール部が1月19日に行われた「神奈川県高等学校バスケットボール新人大会」の決勝戦で、星槎国際高等学校湘南を53対48で制し、優勝。1位通過で関東大会への切符を手にした。

 一昨年45年ぶりにインターハイ出場を決めるなど、近年「公立の星」として着実に実力をつけている同部。しかし、これまで準優勝どまりで、優勝は1938年の創部以来初となる。公立校の優勝は8年ぶりの快挙だ。

 昨年の同大会は1回戦敗退だったことから、並々ならぬ思いで大会に挑んだという選手たち。決勝戦以外は全て10点差以上をつけて勝利した。キャプテンの北角音和さん(2年)は、初優勝を喜びつつ、「新チームは始まったばかり。これからの大会も優勝を狙っていけるように圧倒的に強くならなければ」と気を引き締める。

 顧問の石川一洋教諭は新チームを、「個々の良さを生かしながら、それぞれの役割に応じて能力を発揮できている。これがチームとしての強さにつながっている」と評価する。

 3年生の引退後、現在の部員は15人。副キャプテンの竹下朝陽さん(同)=南区吉野町=は「部員は少ないけれど、3年の先輩やOGが応援に来てくれたり、練習相手になってくれている。沢山の人に支えられている」と感謝する。

 2月1、2日に日環アリーナ栃木=栃木県=で行われる関東大会の初戦の相手は、千葉経済大学附属高等学校。インターハイ常連の強豪校だが、北角さんは「今の自分たちができることを、自分たちらしくできたら」と意気込みを語った。

飛躍願い集う 各団体の新年会 vol.3

横浜青年会議所

 全国の青年会議所関係者、県知事、市長など約600人が出席した。今年度の運営テーマは「和而不同」。成長のために主体的に動き、共に学び合うとの思いを込めた。佐藤直樹理事長は「和而不同の好循環がもたらす、世界に誇れる横浜の実現に向けて邁進していく」と語った。(1月17日、パシフィコ横浜)

関内まちづくり振興会

 関内周辺の企業や団体関係者ら約150人が参加。秋山修一理事長は再開発が進む関内地区について大切な時期とし「周辺団体と共に一枚岩で時代の変化を乗り切っていきたい」と宣言。会場では金融講話やベイスターズ日本一を祝う催しも行われた。(1月21日、レボ・ブルーイング)

中法人会

 横浜中税務署長や関係団体、会員企業から約240人が参加した。高橋伸昌会長は会員拡大に取り組み、新年会の参加者も大幅に増えたと言及。「数は力。仲間ができ絆が生まれ、気づきや学びが得られる場。地域に愛される団体になるため、研鑽を積んでいく」と挨拶した。(1月22日、ローズホテル横浜)

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南区の商店街をPR 2月7日、市役所で

 南区商店街のPRイベントが2月7日(金)、横浜市役所1階=中区本町=のアトリウムで開催される。午前11時から午後3時。南区商店街の菓子や弁当、総菜などの「いいもの・美味しいもの」を販売(正午〜)しつつ、南区の魅力を紹介する。午前11時からは南区出身の落語家・春風亭かけ橋さんが落語を披露。

出演する横浜芸者

落語と横浜芸者 16日、旅館松島で催し

 南区蒔田町の「旅館松島」による「新春のつどい」が2月16日(日)に行われる。演芸と食事を楽しんでもらうおうと企画され、今回で5回目。

 第一部は立川生志さん、立川生九郎さんが出演し落語を披露する。後半は「横浜芸妓組合」所属の横浜芸者が出演し、横浜にちなんだ踊りを披露する。午後5時開演、食事は7時〜。参加費1万2千円(飲み物付)。

 「蒔田の吉良歴史研究会」は3月1日(土)、講演会と懇親会を同旅館で開催。午前10時30分〜。

 (問)旅館松島【電話】045・731・2720

本紙特別企画 不動産無料査定、締切迫る 3社一括、1月31日まで

 タウンニュース特別企画「不動産一括査定」では、東急リバブル横浜センター、三井のリハウス(横浜元町センター他)、ウスイホーム上大岡店と協力し、持ち家などの価値や評価を無料で査定できる。3社一括査定することで、自宅の資産価値を比較できるだけでなく、各社それぞれの視点で今後の住まいや不動産全般に関する相談ができる利点がある。「老後は小さくても快適な家で」「相続対策で家の価値を知りたい」など、家族の将来設計に役立ててみては。応募締切は1月31日(金)。関心ある人は当編集室へ問合せを。

 応募者の中から抽選で3人に映画ペア券プレゼント。無料査定希望者はタウンニュース中区西区南区編集室【電話】045・227・5050、【FAX】045・227・5051【メール】naka-nishi@townnews.co.jpのいずれかで問合せを。当編集室が送付する「チェックシート」を記入して返信するだけ。

岸田さん、粟津さん、シンゴさん(右から)

南区書道家・粟津さん アフリカで伝える和の心 県出身の和太鼓・笛奏者と

 南区在住の書道家・粟津紅花さんと神奈川県出身の和太鼓奏者・シンゴさん、篠笛奏者・岸田晃司さんの3人は、2月にモーリタニア、ガボン、マダガスカルのアフリカ3カ国で公演を行う。和の心を伝え、アフリカ各国との文化・経済的交流を高めることが目的。各国滞在は2・3日で、3カ国合計14回の公演を予定する過密スケジュールだ。3人は2022年から共に活動を開始。「海外公演は普段接していない文化だからか、すごく盛り上がる。心で感じてもらえているのが分かる」と口をそろえる。

 今回、現地省庁や大使館から招聘を受け、演奏に合わせた書道パフォーマンス、現地歌手とのコラボレーション、書道体験などをホールや学校で行う。「思想や政治は違っても、同じ音を聞き書を見て、文化でつながることができると思う」と粟津さん。国際交流基金と大使館から渡航費用などの助成金を受けるほか、ワクチン代などをクラウドファンディングで募っている。

 「現地で感じたことを今度は日本の方に伝えたい」と、3月23日(日)の午後1時30分からは、港北区のスタジオで報告会ライブを実施する。4千円。希望者は【携帯電話】080・5470・0623(粟津さん)へ連絡を。

プラントを見学する参加者

MM21熱供給株式会社 脱炭素へ、国際協力 海外職員に施設案内

 みなとみらい21(MM21)地区で地域熱供給事業を行う「みなとみらい21熱供給株式会社」=中区=で1月20日、都市開発に関わる海外の自治体や公社等の職員らを招いた見学会が開催された。

 これは横浜市が独立行政法人国際協力機構(JICA)、(一社)Yokohama Urban Solution Allianceと連携した取り組みの一環。海外諸都市の脱炭素化の推進のため、横浜市職員による講義や現場視察、市内企業との技術交流などを行った。

 地域熱供給とは、一定地区全体の冷暖房・給湯に利用する冷水や蒸気を地区プラントに集約して供給するもの。事業所が各自で熱源設備を用意するよりも効率的で、地域全体での二酸化炭素排出量を減少することなどにつながる。同社では現在、MM21地区68施設に提供している。

 当日は6カ国8人の職員が参加。前半は熱供給事業の仕組みや歴史、効果などについて講義を聞いた。後半は実際のプラントを見学。写真を撮ったり質問をしたりしながら、興味深そうに設備に見入っていた。

 自国にも熱供給システムがあるというフィリピンの職員は、「これほど大きなエリアをカバーするシステムはないのでとても印象的だった」と振り返った。メキシコの職員は、「日本はもちろん、参加した国々での取り組みを共有し学ぶことができ、素晴らしい機会になった」と、脱炭素実現のための国際協力への手応えを口にした。

震度7の地震を体験

地域と共に防災学ぶ 井土ケ谷小で拠点訓練

 井土ケ谷小学校地域防災拠点訓練が1月25日、南区の同校で行われた。地域住民約150人と児童・保護者が参加した。

 日中に災害が発生した際は、児童は学校で待機し、そこに地域の人が避難してくることになる。そこで、学校が避難所として開設される様子や、自分や家族の命を守る防災について児童にも知ってもらおうと、今年度から学校の授業参観に合わせ、児童や保護者を交えて訓練が行われた。

 校庭では、6年生の児童が起震車で震度7の揺れを体験。菊池璃子さんは「こんなに大きな揺れだとは思わなかった。実際はいつ起こるか分からないからもっと怖い。家族の集合場所を決めておくことや食料の準備が大事だと分かった」と話した。また、住民らが仮設トイレの設置やトイレ用ポンプの試運転などを行い、避難所開設にあたり必要な動きを確認した。

 

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改正を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

横浜市内 2024年の火災件数は23年より減少も死者は増加 24人、過去10年で最多タイ

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。火災件数は23年より減少したものの、死者は10人増の24人だった。全火災の出火原因は「たばこ」に代わり「放火」が最多となった。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

出火原因は放火が最多

 発表によると、市内で24年に発生した火災は678件で、23年と比べて55件減少した。

 出火原因で最も多かったのは「放火(疑い含む)」で115件。23年は1番目だった「たばこ」は23年比15件減の110件で2番目となった。3番目は84件の「こんろ」だった。

 住宅火災(290件)の出火原因は例年と同様、「こんろ」が最多で23年比7件増の65件。次いで「たばこ」が38件、「電気機器」が32件だった。

 テレビや掃除機などの電気機器、テーブルタップなどの配線器具を発火源とする「電気火災」は全火災のうち198件で、全体の29・2%。中でもリチウムイオン蓄電池に起因した火災は40件で、消防局の担当者は「近年増加傾向にある」と話す。モバイルバッテリーやスマートフォンなどに使われていることが多いリチウムイオン蓄電池は、強い衝撃に弱いため、「高いところから落下させた場合は、使用を控えてほしい」という。特に膨れていたり、充電中に異常な高温になった場合には、「速やかに使用を中止してほしい」と呼びかける。

火災による死者の8割が高齢者

 火災による死者(放火自殺を除く)は24人で、過去10年間で2016年と並んで過去最多。全員が「住宅火災」で死亡し、そのうち19人(79・2%)が65歳以上の高齢者だった。

 火災による負傷者は108人(23年比9人減)で、そのうち45人(41・7%)が65歳以上の高齢者。23年の32・5%よりも高齢者の割合が増えている。

 火災件数は減ったが、死者数が増えている要因について、同局の担当者は高齢化があると分析。「高齢者は煙の臭いに気付きづらい人が多い。また、足腰が弱っていて逃げるのに時間がかかる人もいる」と話し、今後も高齢化が進むため、火災による死者、負傷者で高齢者の割合が高い傾向は続くとみている。

日頃から整理整頓を

 同局の担当者は出火原因1番目の「放火」に対しての備えとして、「自宅の屋外に余計なものを置かないこと」を挙げる。ごみ袋や使わないものなどを屋外に放置していると、放火犯に目を付けられやすくなるという。

 また、火災が発生した場合、速やかに避難するためには「自宅内も整理整頓してほしい」と同担当者。安全な避難ルートを確保できるだけでなく、リチウムイオン蓄電池が発火しても、周囲に燃え移るものがなかったため、被害が拡大せずに済んだケースもあったという。「日頃からの整理整頓が大事」と呼びかけている。

■過去10年間の救急出場件数・搬送人員の推移

横浜市内で2024年 救急出場、搬送人員ともに3年連続で最多更新 消防局「火災・救急概況」発表

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。救急出場件数は25万6481件で23年を1845件上回り、過去最多を記録。2分3秒に1回救急車が出場し、市民15人に1人が救急車を利用したことになる。

 搬送人員は23年を2501人上回る20万7472人で過去最多。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

救急出場、1日あたり701件

 1カ月当たりの平均救急出場件数は2万1373件で、23年から153件増えた。月別では7月が最も多く、23年を288件上回る2万5442件。次いで12月が2万4857件、1月が2万3192件だった。消防局の担当者によると、熱中症や感染症の流行時期に救急要請が多くなったという。

年代別では高齢者だけ増加

 年代別に搬送人員を見ると、新生児・乳幼児から65歳未満までは減少している一方、65歳以上の高齢者は23年から6212人増えて12万1349人だった。

 事故種別別の出場件数は、「急病」が最多で18万580件で前年から1302件減少。次いで転倒・転落、やけど、熱中症などの「一般負傷」が4万6939件で前年から2163件増えた。

 搬送人員で高齢者だけが増えていること、一般負傷が増えていることについて担当者は、どちらも「高齢化社会の影響」と分析。高齢者は転倒しやすかったり、体温や室温の変化に気付きにくい人が多いため、「今後も社会の高齢化が進み、同様の傾向が続くと見込まれる」と話す。

迷ったら「救急受診ガイド」か「♯7119」

 出場件数が増加すると、現場から遠い救急車が出場することが増え、一分一秒を争う現場への到着が遅れる恐れがある。救急車を必要な人が必要な時に安心して利用できるよう、消防局は適時・適切な利用を呼びかけている。

 同局はパソコンやスマートフォンから緊急性や受診の必要性を確認できる「横浜市救急受診ガイド」(「横浜市救急受診ガイド」で検索)の利用を推奨。当てはまる症状などを選択してクリックしていくと、すぐに救急車を呼ぶべきか、何かを受診すればいいかなどの結果が表示される。

 電話で「♯7119」にかけると、かながわ救急相談センターにつながり、「救急受診できる病院・診療所」、「今すぐに受診すべきか救急車を呼ぶべきか」をオペレーターと直接、相談できる。

 市は「あんしん救急―知って予防!救急車―」というキャッチフレーズで、救急資源の有効利用の啓発を行っており、日頃の備えや困った時の相談先などまとめた同名のリーフレットを消防署や区役所などで配布している。

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「第97回選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、6年ぶり7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

21世紀枠 県勢初

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

会場を沸かせた獅子舞

横浜春節祭 セレモニーで獅子が舞う 2月28日までランタン点灯

 中華圏の旧暦の正月を祝う「横浜春節祭2025」が2月28日(金)まで開催されている。1月21日には、横浜市庁舎でオープニングセレモニーが行われ、横濱中華學院校友會が獅子舞を披露した。

 名物の中国伝統工芸ランタンオブジェは、今年、過去最多の50を超える会場に設置する。横浜中華街や都心臨海部の駅や商業施設をはじめ、羽田空港や渋谷駅、神戸も会場に。その場所ならではのモチーフで作られた色鮮やかなオブジェが街を照らす。ほかに、景品が当たるデジタルスタンプラリー、クーポンの配布、能登半島の復興支援へ寄付されるチャリティ獅子舞の披露などが行われる。

 今年から横浜中華街発展会協同組合に代わり、商店街や地域団体などから構成される横浜春節祭実行委員会が主催する。地域、企業、行政が三位一体となり、2月の観光閑散期の活性化や回遊性の向上、リピーターの創出を目指す。同実行委員会の高橋伸昌実行委員長は「企業や市民の方にもご参加いただき、地域遺産として5年後には横浜を代表する祭りにしたい」と話す。