港南区・栄区版【1月30日(木)号】
工事が進む日限山公園

港南区日限山公園 トイレ設置へ、改修開始 衛生・防犯面も対策

 長年トイレ設置に関する賛否が話し合われていた港南区の日限山公園について、港南土木事務所は昨年末、トイレ設置を含む改修工事を開始した。反対意見に対しては「衛生、防犯の両面から対策を施した」と説明する。

 日限山公園は1978年度に公開された、少年野球場を有する公園。既に45年以上が経過し改修の時期にあたる。そこで同事務所は2022年3月から自治会代表者らを集めた「日限山公園の施設改良に向けた御意見・御要望をうかがう会」(以下『うかがう会』)を開催。計6回の協議を進めてきた。

 中でもトイレ設置は賛否が分かれた議題。これまで日限山公園にはなく、利用者は向かいの日限山地域ケアプラや日限山自治会館のトイレを借りていた。しかし、同規模程度で野球場がある丸山台公園や港南台さえずりの丘公園には存在。設置を求める声は多かった。

 一方、反対意見も根強くあった。同事務所が2022年に近隣住民に配った資料には、【1】死角ができることによる防犯面【2】不適切利用の可能性【3】コロナ禍を念頭に置いた衛生面【4】利用者の路上駐車増加への懸念【5】近隣施設のトイレがあるため必要性への疑念が反対意見として掲載された。「うかがう会」は約1年半続き、最終的には土木事務所が主導的に「設置」の方針を固めた。

週5回の清掃や街灯

 同事務所担当者によると、トイレを設置する公園について「明確な基準はない」と話す。しかし、横浜市ウェブサイトの「公園に関するよくある質問」のページには「遠くからの利用者が多い公園や、野球場等、長い時間滞在する施設がある公園など、トイレの必要性が高い公園には設置しています」と記されており、ある程度の方針はあるという。同事務所は日限山公園が「トイレの必要性が高い公園」に該当すると判断している。

 一方、衛生面や防犯面の懸念には、週5回の清掃や、道路に近く人通りの多い場所に設置すること、近くに街灯を設け明るくすることなどを説明した。

 また、ひぎり連合自治会は公園内を映す防犯カメラを設置する。宮島由美子会長は「トイレ設置については30年前から議論がされてきた。丁寧な議論がされたと考えている」と話している。

 なお、今回の工事には遊具の増設、樹木の伐採、補植、照明の改良、防球ネットの増設、観客席、スコアボードの設置、自転車置き場の設置なども含まれる。工事は3月末までの予定。

タツノオトシゴを潜水艦に見立てた最優秀賞

かながわ夢絵コンテスト 宮田さん(上大岡小2年生)が最優秀賞 独創的なアイデア評価

 第29回かながわ夢絵コンテスト(主催/認定NPO法人こどもネットミュージアム)の審査結果が1月7日に発表され、上大岡小学校2年生の宮田蘭紗さん(8)の作品が最優秀賞となった。豊かな色彩と独創的なアイデアが評価された。

 同コンテストは小学生を対象にした県内最大級の絵画コンクールで、毎年「ぼくたち、わたしたちの未来の世界」をテーマに作品を募集。自由な発想でオリジナリティーあふれる作品であることが審査基準。今回は合計4062点の応募から、最優秀賞が1点、優秀賞が3点、部門賞が7点、サポーター特別賞が22点、奨励賞が28点、入選90点の計151点が選ばれた。

 宮田さんの作品タイトルは「潜水艦タツノオトシゴ号で海へ!空へ!」。20日間程かけ12色の水彩絵の具やインクを使い「未来の世界」を仕上げた。作品には潜水艦に見立てたタツノオトシゴ号の中に自分と母親、愛犬も加え、カラフルな色使いで楽しそうな世界を演出した。潜水艦には大きな夢のつばさをつけ、「海をもぐり、空を飛べるようにした」と宮田さんは笑顔で話してくれた。

 審査員からは「夢のような世界が、カラフルに描かれている。この潜水艦に乗ったらどんな景色が見られるのだろうと想像が膨らむ、心躍る作品」と高評価を得た。

 最優秀賞を受賞した宮田さんは、前回も入賞しており「お姉ちゃんと一緒に受賞できて嬉しい」と喜びを語った。

 このほか、港南区と栄区からの受賞者は以下のとおり。

 港南区▽MYメディカル賞/宮田夕桜さん(上大岡小4年)、栄区▽クロステック賞/坂口友椰さん(庄戸小1年)▽入選/金井乃映さん(本郷小2年)※3人の作品は下段枠部分に掲載。

30周年を迎える栄区訪問看護ステーションの管理者を務める 齊藤 祐子さん 公田町在勤 50歳

「理想の最後」目指して

 ○…末期がんや難病、重度障害などがある人の自宅に出向いて身体的、精神的な看護を行う栄区訪問看護ステーション。17人の職員を束ねる管理者に就任して4年目。若手時代に経験した筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者との出会いで、緩和ケアの重要性を実感して以降、看取りのケアに注力してきた。これまでの日々を「皆さんから、元気や学びなど、多くのものをいただいてきた」と引き締まった表情で振り返る。

 ○…看護系の学校に進学した後、横浜栄共済病院に就職するが「困っている人の自宅で寄り添いたいという考えがずっとあった」という思いのもと、港南区で訪問看護を行う施設に転職。「何かを諦める選択が多くなってくる当事者と会って、精神的なケアをもっと学びたいと思った」と当時の心境を明かす。その後、緩和ケア認定看護師の資格も取得した。

 ○…趣味は占い。中でも、人が生まれた時の天体の配置から、その人の性格などを読み取る西洋占星術に熱中している。管理者に就任して人間関係に悩んでいた時期に出会い、その理論を自ら学んだ。「占いのおかげで人によって見ている方向や考え方が違うことを改めて実感できて、気持ちが楽になった」と笑みを浮かべる。

 ○…プライベートでは、「空の音〜ソラノオト〜」という大切な人を亡くした人同士で語らうサロンを運営。「辛い経験をした人たちが帰る頃には少し顔が明るくなっている。ニーズを感じるし、やりがいもある」と話す。今後の目標は、より緩和ケアに注力すること。「その人が最後までその人らしくいられるような看護をスタッフと共に継続していきたい」と、次の30年に向けて地域医療に尽力する姿勢を見せた。

第一部で講師を務めるソフトバンク株式会社の池田昌人氏

かながわSDGsパートナーミーティング 2月6日にパシフィコ横浜で開催

 神奈川県主催による「かながわSDGsパートナーミーティング」が2月6日(木)、パシフィコ横浜で開催される「テクニカルショウヨコハマ2025」内の催しの一部として行われる。時間は午前10時15分〜午後4時20分。

 当日は三部構成で、第一部(午前10時15分〜11時55分)は、ソフトバンク株式会社CSR本部長/ESG推進室長の池田昌人氏と株式会社トビムシによる「SDGsセミナー」、第二部(午後0時10分〜午後1時15分)はSDGsの取組についての表彰式「みんなのSDGs表彰」や受賞企業による取組発表などが行われる。

 休憩を挟んだ第三部(午後2時〜午後4時20分)は、企業同士のマッチングの機会となる少人数の「意見交換会」を予定している。

 参加申込は不要。参加希望者はかながわSDGsパートナーミーティングの会場となるパシフィコ横浜展示ホール内セミナー会場にて受付(参加希望者は名刺2枚必要)を。

 問い合わせは、神奈川県政策局いのち・未来戦略本部室SDGs推進グループ【電話】045・285・0909へ。

あーすぷらざ 中国語で読み聞かせ

 あーすぷらざの2階映像ライブラリーで2月16日(日)、「2月のよみきかせ&ブックトーク」が開催される。

 毎月第3日曜日に読み聞かせを行っている同施設。絵本を通して親子で世界の絵本を楽しみことができる。今月は台湾出身の映像ライブラリー司書の周恵雪(しゅうけいせつ)さんが中国語の読み聞かせを実施。

 時間は午後1時から1時30分。料金は無料で、定員は20人(当日先着順)となっている。問い合わせは【電話】045・896・2976まで。

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「やさしい仏教講座」を対面・オンラインで開催
高野山真言宗 大久保山自性院
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横浜市港南区上大岡で人気の講座をもっと気軽に
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武の道は礼にはじまり礼に終わる よって常に礼を正しくすべしーー。極真空手の創設者大山倍達氏の座右の銘だ。そんな、極真空手の価値観に惹かれ老若男女が集う道場が港南... (続きを読む)
笑顔で栄区民ロードレース大会を走る長瀬さん=本人提供

栄区民ロードレース大会 「走るのが好き」 唯一の全回参加 長瀬さん

 3月30日の開催で35回目を迎える「栄区民ロードレース大会」。毎年約1000人が出場する同大会に、1990年の第1回大会から出場し続けているのが、上郷町在住の長瀬卓さん(47)だ。

 大会実行委員会と共催する栄区役所に確認したところ、第1回大会から連続出場が途切れていないのは長瀬だけだという。

 同大会が始まった当時、上郷中学校の1年生だった長瀬さんは陸上部に所属。1500mや3000mを専門種目としていた。第1回大会は部活の顧問に誘われて出場し、5Kmの部で20分12秒を記録。

 進学した定時制高校でも陸上部に所属した。当時のことを「昼は働き、授業を受けた後の21時から23時で練習していた。辛く楽しい時だった」と語る。その間も大会への出場を継続し「タイムは高校生の時がピークだった」と当時を懐かしむ。

顔見知りが増えた

 その後、大会関係者や出場者の中で顔見知りが増えていったという。自身の中で、「以前は『走ること』が好きだったが、沿道から声をかけてくれる人や知り合いが増えるにつれて『この大会で走るのが好き』になっていった」と心境の変化を明かした。

 また、2017年の27回大会の際に本紙で取り上げられたことも出場継続のモチベーションになったという。「みんなから『記事を見たよ』と声をかけられて、この大会だけは走ろうと、より思うようになった」と話した。

コロナ禍はオンラインで

 2022年の32回では連続出場が途切れそうになったことも。当時コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となった。1月の8日から16日までに走った合計距離で競うという方式に戸惑った。「1人で走ってもつまらないので、参加するか迷った」と振り返る。しかし、「ここで記録が途切れるのはもったいない」との思いで大会に参加。9日間で約26Kmを走り切った。

 例年1月に開催されるが、今年は会場が修繕工事を行った影響で3月に変更になった35回大会。「今年もみんなと楽しみながら完走したい」と意気込みを語る。

4駅のスタンプデザイン=市交通局提供

市営地下鉄で「エキタグ」 上大岡駅にデジタルスタンプ

 横浜市交通局は1月21日から、駅スタンプアプリ「エキタグ」を市営地下鉄4駅で導入した。

 エキタグは、(株)ジェイアール東日本企画が提供するアプリ。駅に設置されるNFCタグ(エキタグ)をスマートフォンなどで読み込むことで、設置駅のスタンプをアプリ内のスタンプ帳に集めることができる。今年1月14日時点で全国のJR線や私鉄などの191路線、1214駅、4施設で導入されており、市交通局は地下鉄に乗って横浜の街を楽しんでもらう目的で導入を決めた。

 設置は市営地下鉄のセンター北、関内、上大岡、踊場の4駅。各駅でかつて実際の駅スタンプとして使われていた絵柄が復刻デザインとして登場する。同局担当者によると設置駅は順次増やしていく予定で、「市営地下鉄の全40駅で楽しめることを目指したい」と話した。

果敢に「一本」を狙う署員

栄警察署 熱気あふれる武道始め

 栄警察署は警察官が剣道や柔道の試合を行い、鍛錬の成果を披露する武道始め式を同署で1月23日に行った。

 署内で行われた式には多くの来賓が出席。冒頭、大窪太郎署長は「悪と対峙する署員は心身共に強くなっていく必要がある。気迫あふれる試合を期待します」と訓示を述べた。

 その後の演武では署員20人による柔道、剣道の高点試合を開催。また、剣道の県警特別訓練員である野村洋介六段、同じく特別訓練員である柔道の本田慎平四段に署員が挑む五人掛けも行われ、熱気あふれる試合に会場では歓声が沸き起こった。終盤には署員2人がトランペットで美空ひばりの「川の流れのように」などを含む4曲を披露。来賓は華麗な演奏に聞き入った。

 演武を見守った松永朋美区長は「鍛錬の成果を見ることができた。試合中に互いを応援し合う姿から、チームワークの良さが垣間見える。このような署員たちが地域を守ってくれることを頼もしく思う」と話した。

ミオカ2階通路に展示されている作品

港南区子ども会 書道展 ミオカ通路に100点展示

上大岡駅前のミオカ2階通路に児童、生徒が書いた書道作品がずらりと並んでいる。これは、港南区子ども会連絡協議会(田野井一雄会長)が主催する「第30回 書道展」の展示作品だ。区内の小中学校の児童、生徒の作品104点が展示されており、買い物客らが足を止め作品を眺めている。2月1日(土)迄展示。

 課題は小1「大」「生」、小2「花」「正」、小3「ゆめ」「元気」、小4「太陽」「新しい友」、小5「希望」「信じる心」、小6「航海」「無限の力」、中学生「尊敬」「将来展望」の文字。

滝沢会長

主催:栄区囲碁連盟(1月12日開催) 第16回 栄区地域交流囲碁大会

 栄区囲碁連盟(滝沢隆会長)主催の第16回 栄区地域交流囲碁大会が1月12日、栄区の地球市民かながわプラザ「あーすぷらざ」で開催された。大会は栄区内のチームによる団体戦で、今回は20チームが参加。出場者、応援、スタッフ含め約130人が会場に集まった。

 Aブロック10チーム、Bブロック10チームに分かれて対局。Aブロックは優勝「栄碁クラブ」、準優勝「本郷台囲碁クラブA」、3位「大船パークタウン囲碁クラブ」。Bブロックは優勝「本郷台囲碁クラブB」、準優勝「湘南桂台囲碁愛好会」、3位「楽碁会 上郷部会」となった。また、個人賞は以下(順不同、敬称略)。全勝賞は宮地陽哉、中山翼、丸山充夫、敢闘賞が田代叡熙、神崎卓郎。

旧野庭中グラウンドでスタートする参加者

港南区健康ランニング大会 寒空に1000人力走

 港南区健康ランニング大会実行委員会主催の大会が1月12日、旧野庭中学校発着で開催され、千人が力走した。各部門1位は以下(敬称略)。

 【小学4年】▽男子・有賀丈輝▽女子・浦瀧優菜(桜岡小)【小学5年】▽男子・仁田湊(横浜AC)▽女子・山口綾南【小学6年】▽男子・渡辺裕斗▽女子・井川馨(南台小)【中学生】▽男子・金田潤(上永谷中)▽女子・船場絵樹(上永谷中)【一般35歳以下】▽男子・蒲生弘毅(永野小)▽女子・國分小夏【一般36〜49歳】▽男子・松田和浩▽女子・鈴木彩子【一般50歳以上】▽男子・中口岳宙▽女子・須藤理絵(割と何でも屋)【ファミリー(小1)】▽冨井恒吉・義也【同(小2)】▽木谷つゆき・光希(港南台第3小)【同(小3)】▽引原尚・渉

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上野 孝 会頭

年頭所感 「Y★X」(横浜トランスフォーメーション)で新たな変革へ挑戦 横浜商工会議所会頭 上野 孝

 これまでの3年間を振り返りますと、新型コロナウイルス感染症は再拡大の振れを伴いながら収束に向かい、徐々に経済社会活動の正常化が進んだと考えております。

 わが国経済は今、停滞から成長への転換点を迎えております。この好機にデフレマインドを完全に払拭し、自己変革によりイノベーションに果敢に挑戦して、持続的な「成長型経済」を実現することが急務です。しかしながら、地域の経済と雇用を支える中小企業は自助努力をはるかに超えた厳しい経営環境に立たされております。

 厳しい時期だからこそ、地域に密着し企業とともに活動する商工会議所の出番であり、その社会的な存在意義と使命が問われております。こうした認識から、私は今期の活動を進めていくにあたり「三つの基本目標」を設定いたしました。

 一番目は「GREEN×EXPO 2027の会員一丸となった開催支援と横浜の新たな飛躍を目指して」です。この催しは国家プロジェクトであり、横浜で初めて開催される国際博覧会です。開催効果が横浜全体に波及するよう、会員一丸となって開催協力・支援してまいります。さらに、跡地活用の推進等を通じて市内全域の活性化にも繋げていきたいと考えます。二番目は「人口減少に立ち向かう横浜の革新と飛躍を目指して」です。横浜商工会議所も、企業経営や街づくり等における諸課題や施策等を検討・提案することによって、横浜全体の新たな飛躍につなげていきたいと考えております。三番目が「経営基盤の強化を図るDX・GX・CXの先駆的推進を目指して」です。社会的課題の克服にチャレンジする中小企業を全国的にも先駆的に支援していこうという取組みでございます。

 そして、全体を包括するキャッチフレーズとして『横浜トランスフォーメーション(Y★Ⅹ:ワイエックス)の推進による新たな変革への挑戦』を設定いたしました。

 この三つの基本目標を達成するため、「六つの基本政策」、【1】「物価高騰や人手不足等による倒産の防止や事業継続のための(中小企業に対する)伴走型経営支援の強化」【2】「中小・中堅企業の成長段階に応じたきめ細かな経営支援の強化」【3】「GREEN×EXPO 2027の開催に向けた協力体制の強化」【4】「人口減少問題と企業経営の諸課題に関する施策検討と支援事業の展開」【5】「DX・CX推進やSDGs、カーボンニュートラル実現に向けた取組への支援強化」【6】「稼げる都市・横浜の創造を目指した多様な都市開発の推進、交流人口の拡大、観光産業の振興等による賑わいの醸成」を掲げています。

 このように、三つの基本目標とそれを達成するための六つの基本政策を展開することによって、『Y★Ⅹの推進による新たな変革への挑戦』を進めてまいります。

     (以上、要旨。見出しは本紙)

港南区の鹿嶋神社で2月2日に的射・節分祭 午後3時に上大岡駅前で神事

 港南区の鹿嶋神社で2月2日(日)、「的射・節分祭」が開催される。午後3時から京急線・上大岡駅コンコースで神事を行った後、同神社まで練り歩き、的射の後に豆まきを行う。

 的射は「鬼」と記された的を矢で射た後、焼いて厄をはらって無病息災を願う。豆まきは4時30分頃から(当日の進行によって前後する可能性あり)。当日直接会場へ。

参院選 立民 現職2人擁立へ 牧山氏と水野氏

 今夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に立憲民主党がともに現職の牧山弘惠氏(60)と水野素子氏(54)の2人を擁立することを決めた。

 牧山氏は米国での弁護士活動などを経て、2007年の参院選に民主党から出馬して初当選。13年、19年と連続当選している。1月28日に県庁で会見を開き、「物価高への対策として、食料品の消費税ゼロを訴えていく」と語った。

 水野氏は宇宙開発事業団(現JAXA)に28年間勤務した後、22年の参院選で欠員議席分の5位で当選。28日に牧山氏と別に行った会見で、「日米地位協定の改正を進めることや先端技術による産業が元気な日本を作っていきたい」と述べた。

 2人が出馬することに牧山氏は「自分の政策を思い切りアピールする」、水野氏は「議員歴が短い自分がいかに頑張れるか」と語った。

イベントチラシ

港南区民活動支援センター 災害食講座、2月11日から参加者を募集

 港南区民活動支援センターは3月4日(火)、災害食のレシピを紹介する講座「いざ!という時に役立つ手軽でおいしい災害食」を開催する。

 当日は港南区福祉保健課の指導を受けたボランティアグループ「港南区食生活等改善推進員会(ヘルスメイト)」のメンバーが災害時でも作ることができる「大豆缶とツナのカレー炒め」「切り干大根のナムル風」「豆とウインナーのトマトスープ」のレシピを紹介する。今回が初の開催となる。

 時間は午前10時から11時30分。会場は港南地区センター2階小会議室2。先着15人。申し込みは2月11日(火)午前9時30分から。港南区民活動支援センターに来館か電話【電話】045・841・9361にて申し込み。

横浜市内 2024年の火災件数は23年より減少も死者は増加 24人、過去10年で最多タイ

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。火災件数は23年より減少したものの、死者は10人増の24人だった。全火災の出火原因は「たばこ」に代わり「放火」が最多となった。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

出火原因は放火が最多

 発表によると、市内で24年に発生した火災は678件で、23年と比べて55件減少した。

 出火原因で最も多かったのは「放火(疑い含む)」で115件。23年は1番目だった「たばこ」は23年比15件減の110件で2番目となった。3番目は84件の「こんろ」だった。

 住宅火災(290件)の出火原因は例年と同様、「こんろ」が最多で23年比7件増の65件。次いで「たばこ」が38件、「電気機器」が32件だった。

 テレビや掃除機などの電気機器、テーブルタップなどの配線器具を発火源とする「電気火災」は全火災のうち198件で、全体の29・2%。中でもリチウムイオン蓄電池に起因した火災は40件で、消防局の担当者は「近年増加傾向にある」と話す。モバイルバッテリーやスマートフォンなどに使われていることが多いリチウムイオン蓄電池は、強い衝撃に弱いため、「高いところから落下させた場合は、使用を控えてほしい」という。特に膨れていたり、充電中に異常な高温になった場合には、「速やかに使用を中止してほしい」と呼びかける。

火災による死者の8割が高齢者

 火災による死者(放火自殺を除く)は24人で、過去10年間で2016年と並んで過去最多。全員が「住宅火災」で死亡し、そのうち19人(79・2%)が65歳以上の高齢者だった。

 火災による負傷者は108人(23年比9人減)で、そのうち45人(41・7%)が65歳以上の高齢者。23年の32・5%よりも高齢者の割合が増えている。

 火災件数は減ったが、死者数が増えている要因について、同局の担当者は高齢化があると分析。「高齢者は煙の臭いに気付きづらい人が多い。また、足腰が弱っていて逃げるのに時間がかかる人もいる」と話し、今後も高齢化が進むため、火災による死者、負傷者で高齢者の割合が高い傾向は続くとみている。

日頃から整理整頓を

 同局の担当者は出火原因1番目の「放火」に対しての備えとして、「自宅の屋外に余計なものを置かないこと」を挙げる。ごみ袋や使わないものなどを屋外に放置していると、放火犯に目を付けられやすくなるという。

 また、火災が発生した場合、速やかに避難するためには「自宅内も整理整頓してほしい」と同担当者。安全な避難ルートを確保できるだけでなく、リチウムイオン蓄電池が発火しても、周囲に燃え移るものがなかったため、被害が拡大せずに済んだケースもあったという。「日頃からの整理整頓が大事」と呼びかけている。

■過去10年間の救急出場件数・搬送人員の推移

横浜市内で2024年 救急出場、搬送人員ともに3年連続で最多更新 消防局「火災・救急概況」発表

 横浜市消防局は1月17日、2024(令和6)年の「火災・救急概況(速報)」を発表した。救急出場件数は25万6481件で23年を1845件上回り、過去最多を記録。2分3秒に1回救急車が出場し、市民15人に1人が救急車を利用したことになる。

 搬送人員は23年を2501人上回る20万7472人で過去最多。救急出動件数、搬送人員ともに3年連続で過去最多を記録した。

救急出場、1日あたり701件

 1カ月当たりの平均救急出場件数は2万1373件で、23年から153件増えた。月別では7月が最も多く、23年を288件上回る2万5442件。次いで12月が2万4857件、1月が2万3192件だった。消防局の担当者によると、熱中症や感染症の流行時期に救急要請が多くなったという。

年代別では高齢者だけ増加

 年代別に搬送人員を見ると、新生児・乳幼児から65歳未満までは減少している一方、65歳以上の高齢者は23年から6212人増えて12万1349人だった。

 事故種別別の出場件数は、「急病」が最多で18万580件で前年から1302件減少。次いで転倒・転落、やけど、熱中症などの「一般負傷」が4万6939件で前年から2163件増えた。

 搬送人員で高齢者だけが増えていること、一般負傷が増えていることについて担当者は、どちらも「高齢化社会の影響」と分析。高齢者は転倒しやすかったり、体温や室温の変化に気付きにくい人が多いため、「今後も社会の高齢化が進み、同様の傾向が続くと見込まれる」と話す。

迷ったら「救急受診ガイド」か「♯7119」

 出場件数が増加すると、現場から遠い救急車が出場することが増え、一分一秒を争う現場への到着が遅れる恐れがある。救急車を必要な人が必要な時に安心して利用できるよう、消防局は適時・適切な利用を呼びかけている。

 同局はパソコンやスマートフォンから緊急性や受診の必要性を確認できる「横浜市救急受診ガイド」(「横浜市救急受診ガイド」で検索)の利用を推奨。当てはまる症状などを選択してクリックしていくと、すぐに救急車を呼ぶべきか、何かを受診すればいいかなどの結果が表示される。

 電話で「♯7119」にかけると、かながわ救急相談センターにつながり、「救急受診できる病院・診療所」、「今すぐに受診すべきか救急車を呼ぶべきか」をオペレーターと直接、相談できる。

 市は「あんしん救急―知って予防!救急車―」というキャッチフレーズで、救急資源の有効利用の啓発を行っており、日頃の備えや困った時の相談先などまとめた同名のリーフレットを消防署や区役所などで配布している。

トロフィーを持つ小野さん

港南区・極真上永谷道場 小野さん(小6) フルコンタクト空手で全国準優勝

 港南区の極真空手上永谷道場に所属する小野一翔さん(下野庭小6年)が1月13日、大阪市で行われた「第2回全日本空手道選手権大会」で準優勝に輝いた。

 相手の体に直接打撃を加え、判定によって優劣を決するフルコンタクト。小野さんは58人が出場した「小学6年男子の部42kg未満」のクラスで戦った。

 ポイントになったのが準決勝。対戦したのは昨年12月に別の大会で敗北した相手だった。因縁の対決は技ありを奪い雪辱を果たした。

 つづく決勝戦も以前対戦し負けた相手だったという。気合を入れ直し、互角の戦いを展開。得意とする回し蹴りや前蹴りで攻めた。しかし「五分五分だったけど、ちょっと足りなかった」と小野さんが振り返った通り、最終的に軍配は相手に下った。

 また、同大会では昨年も準優勝に輝いており「(今年は優勝したいとの思いがあったので)嬉しさよりくやしさの方が強い」と唇をかんだ。

 4月からは中学生になる小野さん。今後については「得意な足技だけではなくパンチも上手くなりたい。また、体力が弱点で後半ばてる時があるので強化したい」と意気込んでいる。

喜びを爆発させる横浜の部員(上)と野原監督を中心に集まる横浜清陵の部員

高校野球 センバツに市内2校 6年ぶりの横浜、初の清陵

 3月18日から甲子園球場で行われる「第97回選抜高校野球大会」の出場32校が1月24日に発表され、一般選考で横浜高校=金沢区=、「21世紀枠」で県立横浜清陵高校=南区=がそれぞれ選ばれた。戦後の選抜大会に横浜市内から2校が選ばれたのは、2019年に横浜と桐蔭学園=青葉区=が出場して以来、6年ぶり7回目。

優勝候補の名門

 横浜の選抜出場は6年ぶり17回目。昨年は夏の県大会で準優勝の後、秋に関東大会を制し、11月の明治神宮野球大会で27年ぶりの優勝を果たした。今大会では優勝候補に挙げられる。

 阿部葉太主将は「『頑張ってね』と声をかけてくれる地域の方たちのためにも、自分たちが甲子園の舞台で精一杯戦い抜いている姿を見せたい」と話し、06年以来、4度目の選抜制覇を目指す。

21世紀枠 県勢初

 横浜清陵は春夏通して初の甲子園出場。県内の県立校が選抜大会に出場するのは1954年の湘南以来、71年ぶり。

 21世紀枠は、困難な練習環境を克服しているなどの学校を選出するもの。県内校が21世紀枠で出場するのは初めて。

 野原慎太郎監督は「喜びより使命感を強く感じる」と話し、「今日も甲子園に向けた大事な一日」と監督から言葉をもらった選手は、いつも通りの練習に励んだ。

会見で発言する山中竹春市長

中居さん女性トラブル フジテレビと連携協定結ぶ横浜市の山中市長「状況を注視したい」 消防局がドラマ撮影に協力

 タレントの中居正広さんの女性トラブルにフジテレビ社員が関与していた疑いが報じられた件に関連し、フジテレビと連携協定を結んでいる横浜市の山中竹春市長は1月22日の定例会見で「今後の状況を注視していきたい」と述べた。

 市とフジテレビは2024年11月に連携協定を締結。協定に基づき、市消防局が撮影に協力している消防司令センターを舞台にしたドラマ「119エマージェンシーコール」が1月13日から放送されている。

 会見の中で山中市長はフジテレビへの対応について聞かれ、「市として特段のアクションを起こしたことはない。今後、状況を注視していきたい」と述べた。さらに、「(ドラマが)市消防局の業務の理解につながるものとして、SNSなどの発信を続けてきた。しかし、それがあまり許容されない状況になるのなら、対応を考えたい」と語った。