戸塚区・泉区版【2月20日(木)号】
イベントチラシを持つ山本代表(上)/バルーンショーで盛り上がる会場=提供

ママダンスサークル 親子イベント、戸塚で初 「宝物のような時間を」

 戸塚区の「フォーラム」で2月24日(祝)、親子向けイベント「おひさまファミリーコンサート」が区内で初開催される。企画から出演まで、ステージ上のすべてを子育て中の母親たちがつくり上げる。山本節子代表は「宝物のような時間を届けたい」と意気込む。

 主催は市内を中心に活動する「サニーmamaダンスプロジェクト」。子育て中の母親たちからなり、親子で楽しめるダンスや手遊び、歌などはすべてメンバーで一から考えたオリジナルだ。

 これまで旭区や緑区でも同様のイベントを実施してきた。現在、戸塚区での初開催に向けて準備を進めている。山本さんは「私たちがつくる非日常的な空間を楽しんでほしい。心に残る思い出を持ち帰ってもらえれば」と笑顔で呼びかけた。

「子育て中の孤独」きっかけ

 ダンス講師である山本代表が活動を始めたきっかけは、娘が産まれて子育てが生活の中心となっていた時期、「子ども連れでも体を動かせる場所があれば」というママ友の声。自身の経験を生かし、地区センターで子どもと一緒に楽しめるダンス教室を開始した。

 多数のイベントで練習の成果を披露すると、徐々に新しいメンバーも加わり、外部出演の機会も増えていった。そんな矢先コロナ禍に見舞われたが、「子育て中のママは孤独。こんな時こそ、親子で楽しめる場所を提供したい」と、2021年の夏に自主開催イベントを初めて実施した。

 山本代表は日ごろの活動について「メンバー一人ひとりを輝かせたい。その人だからこそできることを生かして、企画や演目を考えています」と話す。

 一方、子どもの急な体調不良や家庭・仕事の事情などにも臨機応変に対応。「同じ母親として状況がわかるので活動は自由。ただ好きという気持ちがモチベーションにつながっている」。

 同イベントは2月24日(祝)、男女共同参画センター横浜「フォーラム」で開催。午後3時開演(開場30分前)、4時終演予定。対象は乳幼児から小学校低学年とその保護者。大人(18歳以上)900円、子ども(3歳以上)500円、2歳以下は無料。予約は上記二次元コードから。(問)【メール】sunnymama.dance.circle@gmail.com

外国人が多く住むいちょう団地

泉区次年度事業案 引っ越し案内書 多言語化 外国人が多い特性踏まえ

 泉区は2025年度の自主企画事業に、引っ越し手続き案内資料の多言語化を進める案を示している。外国人が比較的多く住む区の特性を踏まえた新たな取り組み。

 いちょう団地など、市内有数の外国人コミュニティを有する泉区。2023年度、区への外国人住民異動届出は707件だった。2024年7月時点の外国人総数は2670人で、中国772人、ベトナム697人、フィリピン192人、韓国153人、タイ56人を数える。

文字も大きくなる

 区によると、年度初めや夏休み前に引っ越しをしてくる外国人が多い印象があるという。住民異動届出の際、窓口で渡す案内資料は、A4サイズ両面で「市外から泉区」「市内の他区から泉区」「泉区内」「泉区から市外」の4種類があり、区役所で行う各手続などが記載されている。しかし、日本語版しかなく、文字も小さい。

 今回作成が計画されている新しい案内資料は、A3サイズ両面に拡大。日本語、英語、ベトナム語、中国語、タイ語を用意し、1万3500枚を印刷する予定。今年7月からの配布を見込み、区のホームページにも掲示する意向という。

 戸籍課職員は「住みやすい泉区を目指している。必要な各課の手続きを、簡単に理解できるよう工夫していきたい。高齢者に読みやすくするため、文字も大きくする考え」と説明する。

共存が進む

 泉区と大和市にまたがるいちょう団地は、1971年に完成。半世紀以上の歴史を持つ。現在泉区側で自治会に加入しているのは1738世帯で、その内外国人加入世帯は約400。ベトナム人が一番多く、中国人、カンボジア人が続く(24年4月時点)。

 団地近くにある、上飯田地区センターの倉山仁志館長は「当地区センターのイベントに外国人の方が来られることもある。新しい文化が形成されている」と語る。

 いちょう団地連合自治会の八木幸雄会長は「1980年代から団地に外国人の移住が増えてきた印象がある。当初は日本の生活にご苦労された外国人の方もいたと思う。長い年月をかけ、日本人との共存がうまく進んでいっている」とし、「今回の区の取り組みが形になったら、ありがたい」と話した。

 新年度事業の予算案は、3月の市会で決定される。

第74代(一社)横浜青年会議所の理事長に就任した 佐藤 直樹さん 鶴見区出身 40歳

横浜の発展へ意見交わす

 ○...論語の「和而不同(わじふどう)」をテーマに、市内の若手経済人からなる横浜青年会議所(横浜JC・会員数311人)の2025年度の理事長を務める。「当事者意識を持ち、慣れ合いではなく意見を交わして横浜の街を良くする」との思いでこの言葉を選んだ。18年に入会後、日本JCに出向し、他地区の理事長や会頭と関わる機会も多かった。「リーダーとしての景色を見てみたい」と名乗り出た。「やった分だけ得られるものがある」と活動の魅力を語る。

 ○...薬剤師として父が代表を務める薬局に新卒で入社。関東を中心に約70ある店舗に携わり、多忙な日々を過ごす。「JCの活動と仕事には垣根がない。JCでの経験は仕事に持ち帰れるし、その逆もある」。会議の仕方などの運営面や、出会った人から吸収した考えや姿勢を双方に生かしている。

 ○...時間ができるとサウナで「ととのう」のがリラックスのひと時。大学まで暮らした鶴見区の温泉施設には家族を連れてよく行くという。「外からの情報を遮断して脈と自律神経と向き合う時間」と話す。妻とは高校から大学まで打ち込んだインディアカの大会で出会った。現在は小6と小4の息子の父親。「男子だけのLINEグループでゲームの話をしたり、早く帰れる日は回転寿司からのゲームセンターが定番」と家族との時間を大切にしている。

 ○...今年度のJCの重要課題は「国際」。「循環経済の潮流を横浜から世界へ」を方針に、横浜から他国の課題解決に取り組む企業やリーダーを育成。長期的な国外資本を確保し、市内経済として循環させることを目指す。広報にも力を注ぐ。「横浜が好きで、本気で街の未来を考えているJCのことを知ってもらい、仲間を増やしたい」

絵付けを見学する参加者

戸塚区・大倉陶園 100年超える技術を間近で 絵付け工程など見学

 大倉陶園(戸塚区秋葉町20番地)で13日・14日の2日間、同社の創業者・大倉和親氏の生誕150周年を記念したイベントが開催された。

 東京・蒲田で1919年に創業し、戸塚への移転を経て2019年に100周年を迎えた同社。

 当日は大倉氏の人物や功績に迫る講演会のほか、同社内の工場を見学するツアーも開催。実際に焼成に使われる窯や、技術者らによる絵付けを見学。生地の特徴や絵付けの技法について担当者が解説した。

貴重な作品を鑑賞

 その後は同社内併設のディスプレイルームで、日本国迎賓館やその他一流ホテルで使われた食器など、同社が過去に手掛けた作品を鑑賞。それぞれの作品が生まれた背景が説明された。

 また展示品のなかには通常は非公開のものもあり、興味深そうに鑑賞する参加者や、担当者に熱心に質問をする参加者の姿もみられた。

 同社で久しぶりの大規模な催しとなった今回。担当者の吉井加奈美さんは「皆さんに大倉陶園の歴史を知ってもらう良い機会となりました。今後は地元の方が普段から気軽に来られる場にできたら」と話した。

お詫びと訂正

 2月13日号戸塚区・泉区版で掲載した「湘南薬品」の広告内で、社名の表記に誤りがありました。「湘南薬局」ではなく、正しくは「湘南薬品」でした。訂正してお詫び申し上げます。

企画に参加する子どもたち

下倉田地区連合 防犯・防災を楽しく学ぶ ゲームやステージ発表も

 下倉田地区連合会(粠田康司会長)主催の「防犯・防災フェスティバル」が2月2日、豊田中学校で開催された。

 防犯や防災に関わるグッズや、地域で行っている活動の展示のほか、子どもが楽しめるようなゲームなども催された。

 また、ステージ発表では同校の吹奏楽部の演奏やウナシーなども登場し、会場を盛り上げた。雨の影響で一部企画が中止となったものの、約600人が来場し防犯・防災を楽しく学んだ。

 粠田会長は「多くの人の協力で開催できた。イベント参加者の方には輝き、躍動していただけたと思う」と話した。

「猫の日」に保護猫譲渡会 22日 泉公会堂

 「猫の日」の2月22日(土)、泉公会堂で保護猫の譲渡会が開かれる。午後1時30分から4時まで。

 主催はNPO法人にゃぶ・猫を保護する人を増やす会。同会は弥生台自治会館などで定期的に保護猫の譲渡会を開催している。担当者は「猫を家に迎えたい人はぜひ。初めて飼うという人も気軽にご相談を」と呼びかけている。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵…と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。”石丸流”の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登(とう)攀(はん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

公式アンバサダーの二階堂ふみさん(2月6日の記者発表会)

フランス映画祭 オープニングイベントと上映会に市民招待 3月20日、二階堂ふみさんら参加

 国内最大級のフランス映画の祭典、「横浜フランス映画祭 2025」が3月20日(祝)から23日(日)まで横浜みなとみらい21地区で行われるのにあたり、横浜市が初日のオープニング・レッドカーペットイベントとオープニング上映会にそれぞれ、抽選で市民を招待する。

 レッドカーペットイベントは、横浜市役所アトリウムで午後3時30分から5時頃まで開催。フランス人の監督や俳優のほか、公式アンバサダーを務める二階堂ふみさんがレッドカーペットに登場。二階堂さんが開幕宣言を行う予定。

 上映会は横浜ブルク13で午後6時10分から。 オープニング作品「The Count of Monte-Cristo」の上映に先立ち、二階堂さんらによる舞台あいさつがある。

 両イベントとも横浜市在住・在勤・在学者が対象。定員はレッドカーペットイベントが60人、上映会は20人。応募は市電子申請システムで3月5日(水)まで。応募多数の場合は抽選。問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局文化振興課【電話】045・671・3714。

スタート後に走り始める園児たち

戸塚町の幼稚園児 元気いっぱい駆け抜ける マラソン大会

 戸塚町の幼保連携型認定こども園・ひまわり幼稚園はこのほど、矢部東公園で恒例のマラソン大会を開催した。

 園児は公園の周りを学年ごとに決められた回数走り、保護者らの声援を受けながら汗を流した。

 ゴール後に金子禎園長が一人ひとりの胸にメダルをかけると、うれしそうに見せ合っていた。

 金子園長は「最後まで走り切ることは精神力強化につながる。今後も続けたい」と話した。

戸塚地区警察官友の会 移動交番に「目印」寄贈 「親しまれる存在に」

 戸塚区の安心・安全を守る警察官を支援する「戸塚地区警察官友の会」(黒田憲一会長)が2月7日、戸塚警察署のアクティブ交番「見守りくん」のためののぼり旗などを寄贈した。

 見守りくんは柏尾交番が不動坂交番に統合されたことに伴い、昨年4月から稼働。開設中の目印がなかったため、停車している警察車両に「事件や事故があったのか」と心配する声が寄せられることもあったという。

 同会はマグネットシート1枚、のぼり旗4枚、横断幕1枚、立て看板1枚を寄贈。黒田会長は「特殊詐欺抑止の効果なども期待したい」とし、永吉和弘署長は「交番だとわかるようになり、より地域に親しまれれば」と感謝を述べた。

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無料 「トイレ研究家」が講演 山下町で3月11日

 トイレ研究家として各種メディアでも活動する白倉正子さんの講演会が3月11日(火)、横浜商工会議所8階大会議室(中区山下町2/みなとみらい線・日本大通り駅より徒歩5分)で開かれる。午後3時から。無料。

 主催は特定非営利活動法人美しい港町横濱をつくる会。同会は横浜駅周辺や関内、みなとみらい地区などをはじめ、会員企業は各社の周辺でも清掃活動を続けている。講演会では白倉さんが公衆トイレの歴史や清掃に関することなどを語る。

 申込は3月4日(火)まで。氏名、連絡先を明記し✉t-ichinose@un-daiichi.co.jpまたは【FAX】045・341・3145。

横山だいすけさん

横浜開港記念式典・記念コンサート 「歌のお兄さん」横山だいすけさん出演 6月2日、市が1千人招待

 横浜市は6月2日(月)に横浜みなとみらいホールで行う開港記念式典・記念コンサートに市内在住者ら1千人を抽選で招待することを発表した。

「おかあさんといっしょ」歴代最長の9年間

 式典の後に行われる記念コンサートには、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で番組歴代最長となる9年間「歌のお兄さん」を務めた横山だいすけさんと、横浜少年少女合唱団が出演する。横山さんは、国立音楽大学を卒業後、劇団四季で活躍し、現在はドラマや声優など、幅広く活動している。横浜少年少女合唱団は1965年に創立され、日本郵船氷川丸船内を拠点に活動を続けており、2017年にはNHK地域放送文化賞と横浜文化賞を受賞している。

 開式は午後2時、終了予定は4時。応募は電子申請・届出システム、FAX、往復はがきなどで4月1日(火)まで。問い合わせは式典受付窓口(平日午前10時から午後6時)【電話】045・263・6926。

横浜市会の議会棟(資料写真)

横浜市会 国民民主が交渉会派に 「民主フォーラム」、補選当選で5人に

 2月9日に投開票された南区の市会議員補欠選挙で国民民主党の熊本千尋氏が当選し、10日付で同党の市会会派「民主フォーラム」に入った。これにより、民主フォーラムは所属議員が5人となり、「交渉会派」になった。交渉会派になると、市会運営委員会に委員を出せるほか、予算代表質疑を行えるようになる。

 現在の会派などの人数は次の通り。▽自由民主党34▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会8▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽無所属7