旭区・瀬谷区版【2月20日(木)号】
優勝を喜ぶ選手たち

東希望が丘ミニバス “悔しさ”バネに県頂点 3月の全国切符つかむ

 「第45回 神奈川県ミニバスケットボール決勝大会」(12月15日〜1月25日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館ほか)の女子部門で、旭区の東希望が丘ミニバスケットボール部が優勝した。昨年12月の横浜市大会で3位になった”悔しさ”を糧に勝ち進み、3月の全国大会出場を決めた。

 約40年の歴史がある東希望が丘。今は東希望が丘小学校や希望ケ丘小学校などの児童が所属し、男女合わせた人数は80人に上る。全国や関東の出場実績も豊富な強豪だ。

 佐々木淳一監督によると、今年度の女子チームは身長160cm以上の選手が多く、機動力も備えている。要はフォワードの大窪咲夏(さくな)選手(6年)とガードの中嶋柚子音(ゆずね)選手(同)。ともに身長161cmながら、ドリブルで切り込んだり、外からシュートを決めたりと多彩な攻撃パターンを持つ。2人をはじめ、インサイドからもアウトサイドからも得点を決められるチームだという。昨年6月の県予選を制覇し、関東でも準優勝。昨年末の市大会は3位だった。

市大会のリベンジ

 決勝大会には各地区の代表48チームが出場。ブロック戦とトーナメントで優勝を争った。

 東希望が丘はトーナメント初戦で、北相地区1位の南ミニバスケットボールクラブと対戦。第2クォーター終了時点で5点差のビハインドだったが、第3クォーターに18対2の猛攻を見せて逆転に成功した。「劣勢のまま進みそうな場面で我慢できた。メンタルの成長を感じた」と佐々木監督は選手たちを称える。

 準決勝の相手は、市大会で負けたスプリングスカイドルフィンズ。敗戦の経験を活かし相手の長所を抑えながら得点を積み重ねると、50対13と大勝した。桜丘ミニスターズとの決勝戦も、勢いのまま41対18で勝利した。

 滝沢里桜(りお)キャプテン(同)は「市大会での悔しさから、選手全員が絶対に負けたくないという気持ちで練習に取り組んだことが優勝につながりました」と話す。

「笑って終わろう」

 第56回マクドナルド全国ミニバスケットボール大会は3月28日から31日まで都内で行われる。優勝を決めない交歓大会という位置づけで、東希望が丘は宮城・高知・石川の代表と対戦する予定。6年生にとって最後の大会となり、滝沢キャプテンは「笑って終われるよう、これまでの練習の成果を出し切ります」と力強く意気込む。

横浜市教委 いじめ対策部を新設 専門部署で迅速支援へ

 横浜市教育委員会は、不登校やいじめ対策を強化するため、専門部署「不登校支援・いじめ対策部」を新たに設置する。情報共有を強化し、いじめの未然防止と児童生徒に対する迅速な対応、支援につなげることが主な狙い。

 横浜市の「いじめの状況調査結果」によると、2023年度のいじめ認知件数は小学校で1万3261件で、19年度の3倍超、中学校も2913件で、19年度と比較し2・3倍に増加している。昨年には、20年にいじめを理由に自殺した中学生の事案に関する第三者検証で、学校が基本調査の段階で、いじめを認知していなかったことなどが明るみになった。

 市教委ではこれまで、いじめに関する対応は、人権健康教育部人権教育・児童生徒課が担当していたが、多様な情報を一元化し、迅速な支援につなげるため組織を再編。専門部署を設けることにした。

 新設の「対策部」では、「いじめ対応情報管理システム」を導入。これまで学校現場がエクセルベースで入力していた「いじめ認知報告書」をシステムで一元管理し、いじめの未然防止や早期発見・対応につなげる。市教委の担当課長は「現場の教職員の業務負担軽減にもつながるはず。児童生徒と向き合う時間増につなげたい」と話す。

ソフト・ハードで不登校支援を強化

 不登校支援では、昨年9月から全中学校に拡充している校内ハートフル事業を通年運用とするほか、スクールソーシャルワーカーをチーム制とし、各区や民間のフリースクール、児童相談所などとの連携を強化する。さらに港南区上大岡の「ゆめおおおかオフィスタワー」に支援拠点を新設。リアル、オンライン、バーチャルの3層を活用した学びの空間を用意するなど「安心できる居場所と学びの機会」を確保する。

 市教委では「対策部」の他に学校現場や市教委事務局に対し、客観的に助言指導を行う「法務ガバナンス室」も新設。担当課は「学校現場でのリスクを軽減し、教育の質の向上が狙い」と話す。

第74代(一社)横浜青年会議所の理事長に就任した 佐藤 直樹さん 鶴見区出身 40歳

横浜の発展へ意見交わす

 ○…論語の「和(わ)而(じ)不(ふ)同(どう)」をテーマに、市内の若手経済人からなる横浜青年会議所(横浜JC・会員数311人)の2025年度の理事長を務める。「当事者意識を持ち、慣れ合いではなく意見を交わして横浜の街を良くする」との思いでこの言葉を選んだ。18年に入会後、日本JCに出向し、他地区の理事長や会頭と関わる機会も多かった。「リーダーとしての景色を見てみたい」と名乗り出た。「やった分だけ得られるものがある」と活動の魅力を語る。

 ○…薬剤師として父が代表を務める薬局に新卒で入社。関東を中心に約70ある店舗に携わり、多忙な日々を過ごす。「JCの活動と仕事には垣根がない。JCでの経験は仕事に持ち帰れるし、その逆もある」。会議の仕方などの運営面や、出会った人から吸収した考えや姿勢を双方に生かしている。

 ○…時間ができるとサウナで「ととのう」のがリラックスのひと時。大学まで暮らした鶴見区の温泉施設には家族を連れてよく行くという。「外からの情報を遮断して脈と自律神経と向き合う時間」と話す。妻とは高校から大学まで打ち込んだインディアカの大会で出会った。現在は小6と小4の息子の父親。「男子だけのLINEグループでゲームの話をしたり、早く帰れる日は回転寿司からのゲームセンターが定番」と家族との時間を大切にしている。

 ○…今年度のJCの重要課題は「国際」。「循環経済の潮流を横浜から世界へ」を方針に、横浜から他国の課題解決に取り組む企業やリーダーを育成。長期的な国外資本を確保し、市内経済として循環させることを目指す。広報にも力を注ぐ。「横浜が好きで、本気で街の未来を考えているJCのことを知ってもらい、仲間を増やしたい」

チラシを配布する伍代さん

伍代さん「油断が詐欺招く」 免許センターで啓発

 旭区の運転免許センターで2月14日、特殊詐欺防止の啓発イベントが行われ、警察庁の特別防犯支援官で演歌歌手の伍代夏子さんが参加した。

 伍代さんは、著名人で結成された「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜プロジェクトチーム」(SOS47)の一員。2018年の任命後、全国で詐欺防止の取り組みに参加してきた。

国際電話に注意を

 県警生活安全総務課の担当者によると、海外から国際電話番号を悪用した特殊詐欺が増えているという。「親戚が海外にいるなどの事情がなければ、国際電話の使用をストップすることで、被害を効果的に防ぐことができる」と話す。

 現在、通信各社が合同で「国際電話不取扱受付センター」を運営。同センターに申し込むことで海外からの電話を止められるため、警察が周知を進めている。

 イベント当日は、免許の更新などで訪れた人に、伍代さんが「ストップ!海外からの詐欺電話」と書かれたチラシを配布。また高齢者講習の会場にも訪れ、講習参加者に同センターへの申し込みを呼びかけた。

 伍代さんは「『私は大丈夫』と油断していると被害に遭う。国際電話遮断などの対策をしてほしい」と話す。同センターへの申し込みは【フリーダイヤル】0120・210・364。

各地の特徴が盛り込まれた「御庁舎印」

役所で「御庁舎印」巡り 市の若手職員が初企画

 横浜市は市役所と全18区役所で、各庁舎をモチーフとした御朱印の庁舎版「御庁舎印」の初の販売を2月10日から始めた。市の若手職員が区局横断で新規事業の立ち上げなどにチャレンジする仕組み「横浜創造100人隊」の一環。

 市民や観光客が「御庁舎印」収集のため各庁舎を巡ることで、街の魅力発見につなげるため企画された。通常はがきサイズの紙製で、表面には庁舎や区の木・花、名所など、裏面には庁舎や街の情報が掲載されている。

 6区ずつ3期に分けて実施。2月21日(金)までは神奈川・南・金沢・中・港南・栄、25日(火)から3月7日(金)までは鶴見・保土ケ谷・戸塚・西・旭・瀬谷、3月10日(月)から21日(金)までは磯子・緑・都筑・港北・青葉・泉の各区役所で、売店及び庁舎内の自動販売機で平日のみ販売する(時間帯は区庁舎により異なる)。市役所では市庁舎の印を3月21日まで販売。一枚300円(税込)で、10種類購入した人は集めた印を収納できる「御庁舎印帳」が市庁舎でもらえる(数量限定)。(問)市行政マネジメント課【電話】045・671・4774

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵…と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。”石丸流”の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登(とう)攀(はん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

公式アンバサダーの二階堂ふみさん(2月6日の記者発表会)

フランス映画祭 オープニングイベントと上映会に市民招待 3月20日、二階堂ふみさんら参加

 国内最大級のフランス映画の祭典、「横浜フランス映画祭 2025」が3月20日(祝)から23日(日)まで横浜みなとみらい21地区で行われるのにあたり、横浜市が初日のオープニング・レッドカーペットイベントとオープニング上映会にそれぞれ、抽選で市民を招待する。

 レッドカーペットイベントは、横浜市役所アトリウムで午後3時30分から5時頃まで開催。フランス人の監督や俳優のほか、公式アンバサダーを務める二階堂ふみさんがレッドカーペットに登場。二階堂さんが開幕宣言を行う予定。

 上映会は横浜ブルク13で午後6時10分から。 オープニング作品「The Count of Monte-Cristo」の上映に先立ち、二階堂さんらによる舞台あいさつがある。

 両イベントとも横浜市在住・在勤・在学者が対象。定員はレッドカーペットイベントが60人、上映会は20人。応募は市電子申請システムで3月5日(水)まで。応募多数の場合は抽選。問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局文化振興課【電話】045・671・3714。

横浜市旭区民文化センターサンハート 「第三の男」上映 3月23日に名画座 午後1時30分から

 横浜市旭区民文化センターサンハート(相鉄線二俣川駅前ジョイナステラス3の5階)で3月23日(日)、「サンハート あさひ名画座 第35弾」として「第三の男」が上映される。

 あさひ名画座はサンハートが主催し、あさひ名画座企画委員が協力している。旭区に映画館が一館もないことから、映画を一緒に見て楽しみ、語らう時間を共有する、上映会と交流会を組み合わせた企画だ。

 原作脚本はグレアム・グリーンで監督はキャロル・リードの同作。第二次世界大戦直後の廃墟と化したウィーンを舞台にしたサスペンス映画で、第3回カンヌ国際映画祭グランプリや、第23回アカデミー賞撮影賞(白黒)を受賞した。

 午後1時30分開演(30分前開場)。上映時間105分。前売り800円で当日1000円。全席自由。未就学児入場不可。申し込みはサンハート窓口で直接か同所【電話】045・364・3810(午前9時から午後9時/不定休)。

3月2日に南万騎が原駅前で 「みなまきひなまつり」開催

 横浜市旭区の相鉄ライフ南まきが原駅前広場など南万騎が原駅前を会場に3月2日(日)、「みなまきひなまつり」が行われる。午前10時〜午後3時。

 主催は横浜市・相鉄グループ。みなまきラボ運営委員会共催。万騎が原地域ケアプラザの協力。

 当日はひな祭り階段の展示のほか、同ケアプラザでも活動する日本舞踊グループによる発表会や、身近な材料を使ったおひなさまの工作を行うワークショップなどが行われる。

 会場の看板は地域の人が書くといい、総出でイベントを盛り上げる。

 雨天時は、広場でのプログラムは中止となる。

大和市で春の息吹感じよう 横浜市瀬谷区の団体が24日に散策行事

 横浜市瀬谷区の区民グループ「瀬谷水緑(みりょく)の健康ウォークサポーター会」(名雪勝利会長)が2月24日(月)、大和市内を巡る「森と川と街の散策〜春を待つ自然のたたずまいを感じて〜」を開く。瀬谷区役所後援。

 当日は桜森わいわい広場(相鉄線相模大塚駅から徒歩5分)に午前9時集合。樹林地や水辺が広がる「泉の森」、戦国時代の古い城跡がある「深見歴史の森」で散策を楽しむほか、高野山真言宗の寺院「鶴間山 観音寺」にも足を運ぶ。正午頃に南町田グランベリーパーク駅で解散する。

 約9Kmのコースで申込不要。参加費300円(当日集金)。健康保険証を持参する。

 当日午前7時のNHK天気予報で横浜に午前中大雨などの荒天予報発令時は中止。詳細は瀬谷スポーツセンターのHP内のウオーキング情報、同会の永原さん【携帯電話】090・2336・2475。

横山だいすけさん

横浜開港記念式典・記念コンサート 「歌のお兄さん」横山だいすけさん出演 6月2日、市が1千人招待

 横浜市は6月2日(月)に横浜みなとみらいホールで行う開港記念式典・記念コンサートに市内在住者ら1千人を抽選で招待することを発表した。

「おかあさんといっしょ」歴代最長の9年間

 式典の後に行われる記念コンサートには、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で番組歴代最長となる9年間「歌のお兄さん」を務めた横山だいすけさんと、横浜少年少女合唱団が出演する。横山さんは、国立音楽大学を卒業後、劇団四季で活躍し、現在はドラマや声優など、幅広く活動している。横浜少年少女合唱団は1965年に創立され、日本郵船氷川丸船内を拠点に活動を続けており、2017年にはNHK地域放送文化賞と横浜文化賞を受賞している。

 開式は午後2時、終了予定は4時。応募は電子申請・届出システム、FAX、往復はがきなどで4月1日(火)まで。問い合わせは式典受付窓口(平日午前10時から午後6時)【電話】045・263・6926。

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横浜市会の議会棟(資料写真)

横浜市会 国民民主が交渉会派に 「民主フォーラム」、補選当選で5人に

 2月9日に投開票された南区の市会議員補欠選挙で国民民主党の熊本千尋氏が当選し、10日付で同党の市会会派「民主フォーラム」に入った。これにより、民主フォーラムは所属議員が5人となり、「交渉会派」になった。交渉会派になると、市会運営委員会に委員を出せるほか、予算代表質疑を行えるようになる。

 現在の会派などの人数は次の通り。▽自由民主党34▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会8▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽無所属7

マガモ文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより181

 冬、川や池等の水辺を訪れると、一年中見られるカルガモ(軽鴨)以外に色々な鴨を見ることが出来る。そんな鴨の代表がマガモ(真鴨)である。

 本種は北半球に広く分布し、日本には冬鳥として10月頃に渡って来て、湖、池、川などで越冬する。淡水を好むが時に海上でも見ることがある。

 雄と雌では色合いが全く異なる。雄は頭が緑色光沢のある黒で、光の角度によっては青紫色にも見える。白い頸輪があり、胸はブドウ色、体は灰白色、嘴(くちばし)は黄色く、脚は橙色とカラフルで美しい。一方、雌は頭頂が黒っぽく、全体に褐色で黒褐色の斑があり地味である。嘴は黒く、周辺は橙色をしている。

 体長は60cm弱で、カルガモよりやや小さく、鳴き声は「ゲェ ゲェ ゲェ」とカルガモの声に似ている。日中は休息し、夕方になると水田等に移動して落ち穂や植物の種子を食べるが日中でもよく見かける。冬の間に繁殖の相手を見付け、春にシベリア等の北国へ帰って行く。一部は北海道でも繁殖をする。

 瀬谷区内では境川や和泉川でもマガモを見る機会があるので注意して探してみては。