鎌倉版【2月21日(金)号】
警察署敷地内に併設する大船交通安全協会=14日

交通安全協会 今月で閉鎖 警察の非現金化に伴い

 鎌倉と大船の両交通安全協会が、2月末をもって閉鎖する。神奈川県警が3月から「警察手数料のキャッシュレス決済」を導入するのに伴い、交通安全協会が担っていた収入証紙の現金販売が終了し、活動の財源が確保できなくなることが主な理由。鎌倉と大船の両警察署は、免許更新や各種申請時にクレジットカードや交通系ICカードなどの持参を呼びかけている。

 神奈川県警では3月から、運転免許証の更新や道路使用許可、自動車保管場所に関する申請時などに発生する警察手数料の支払いが、従来の現金からクレジットカードや交通系ICカード、コード決済などのキャッシュレス決済に移行する。

 両交通安全協会は、警察署に併設し、運転免許証の更新に必要な収入証紙の販売や顔写真の撮影などを担当。その業務の際に利用者に対して交通安全協会の活動のPRや特典などを説明し、任意加入の会員を募集してきた。しかしキャッシュレス決済の導入により、交通安全協会が担当する業務が大きく削減される。対面で会員を勧誘する機会が失われ、活動の財源が確保できなくなることで閉鎖に至った。

 交通安全協会では、事故防止の啓発や学校での安全教育、祭りやイベントでの交通指導員配置などの活動を展開してきた。両警察署は、「地域を支えてきてくれた存在。閉鎖による混乱や市民への影響が出ないように準備を進めていく」と話した。

大船署は写真持参

 交通安全協会の閉鎖に伴い、大船署では運転免許証に必要な顔写真の持参も必要になる。即日交付警察署の鎌倉署では、これまで通り署内で撮影できる。

地元だけでなく、県外からの盆踊りファンも来場=11日・御成小

冬の盆踊りに200人超 久米正雄作「鎌倉音頭」も

 御成小学校の体育館で2月11日、「新春盆踊り」が開催された。盆踊りといえば、その名の通り、夏の盆の時期に行われるのが定番だが、会場にはコートに身を包んだ老若男女200人超が次々と来場。鎌倉文士・久米正雄が90年ほど前に作詞した「鎌倉音頭」の振り付けのレクチャーも受けながら、約2時間汗ばむまで踊った。

 新春盆踊りは、御成小地区スポーツ振興会が主催する。昨年2月、中止となった市民運動会の代替イベントとして第1回を開催し、その好評ぶりから今年も開催が決まった。

 「誰でも参加可能、服装自由」のふれこみ通り、地元の親子連れや高齢者、野球チームのメンバーらが集った。さらには、派手な衣装や法被の「盆踊りファン」たちの姿も。SNSで情報を知り、東京からやって来たという。

音頭も企画も定着目指して

 「かまくら、かーまくら、ゆくならかーまくら」―。耳なじみの良いこの歌詞は、鎌倉カーニバル初代実行委員長、鎌倉ペンクラブ初代会長も務めた小説家・久米正雄が作詞した「鎌倉音頭」(1932年)の一節。歌詞には由比ガ浜や材木座といった地名が登場する。

 振り付けは、かつて鎌倉まつりのパレードでも披露され、知っているという人もいるが、盆踊りの「定番」とまでは普及していないのが現状だ。

 この鎌倉音頭を普及・定着させる機会にしたいというのも、今回のイベントの目論見の1つ。新たな振り付けを考案した民踊の房静流二代目・須藤房静さんが、振りを1つ1つ解説しながら参加者にレクチャーした。

 いすに腰かけ、手だけで踊る高齢女性も、見様見真似で苦戦する子どもたちも楽しんでいた。

 来年も同様に開催を予定しているが、「ほかの時期にもやって」という声も上がっており、主催者は検討を進めていくとしている。

3月2日 湘南鎌倉フィルが演奏会 25周年記念、医療講演も

 オーケストラ演奏と医療講演の「湘南鎌倉フィルハーモニック管弦楽団〜身体にいい音楽会〜」が、3月2日(日)に鎌倉芸術館大ホールで開催される。27回目を数える今回は、主催のNPO法人癒しの医療を考える会が設立25周年を迎えたのに合わせ記念講演会として実施される。

 各地のプロオーケストラの団員や、国内外でソリストとして活動する音楽家によって構成する同楽団。徳永二男さん(指揮・バイオリン)、小林美樹さん(バイオリン)らが出演し、ベートーベン『運命』などを演奏する。医療講演には湘南鎌倉総合病院の小林修三院長が登壇し、「作曲家の病と音楽」と題して語る。

 午後2時開演(1時15分開場)。全席指定で一般4千円、学生2千円。鎌倉芸術館チケットセンター【電話】0120・1192・40などで販売中。問い合わせは癒しの医療を考える会【電話】050・6868・9986。

3月9日 観覧、体験無料武道館で演武会

 鎌倉武道館で3月9日(日)、「鎌倉市演武会」が開催される。演武の観覧、体験参加無料。

 午後0時30分〜合気道、剣道、なぎなた、柔道、テコンドーなど10競技の演武。午後3時〜体験会を実施。予約不要。(問)市スポーツ協会【電話】0467・84・8178

3月9日 東北支援のコンサート 建長寺午後1時

 建長寺で3月9日(日)、東日本大震災の被災地を支援するコンサート「菩提樹のささやき」が開催される。午後1時開演。

 今夏に東北の子どもたちを鎌倉に招待するためのチャリティー演奏会。チェロ奏者の菅井瑛斗さん、篠笛奏者の福原道子さん、三味線奏者の都了中さんが演奏する。前売り券一般3千円。中学生以下無料。申し込みは主催の未来・連福プロジェクト齊藤さん【携帯電話】090・3689・8011。
自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵...と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。"石丸流"の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登攀(とうはん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

参加募集 3月15日に親子テニス 市スポーツ協会主催

 鎌倉市スポーツ協会は3月15日(土)、「第18回親子テニス教室」を笛田公園で開催する。雨天の場合は30日(日)。

 時間は午前9時〜10時半、11時半〜午後1時、

2時半〜4時の3コース。各時間帯ともキッズ(5〜9歳)、ジュニア(10〜15歳)、大人(高校生以上)の3クラスに分かれ、経験豊富なコーチが指導。市内在住・在勤・在学者など対象で、レベルは問わない。子どものみ、大人のみ参加可。参加費1人1800円(当日徴収)。申し込みは市テニス協会HP。(問)【メール】playandstay@tenniskamakura.org

元気な声と手書きメッセージで防犯を呼びかけた

大船小5年生 安心の要は「人とのつながり」 仲通などで防犯パトロール

 「大船小学校です。気を付けてくださーい」。2月14日、子どもたちの元気な声が大船仲通商店街に響いた。

 呼びかけをしたのは、大船小学校の5年生だ。昨年度からまちの安心について考え、「つながる」をキーワードに学区の町内会とも交流を深めてきた。今回は、まちの人とのつながりを作るきっかけの1つにと、防犯パトロールに挑戦することに。交流してきた町内会のほか、大船防犯連合協会、大船防犯指導員会らが協力し、大船駅前を練り歩いた。パトロールに合わせて、児童らは「特殊詐欺に注意!+81からくる電話に絶対出ないで」「二階でも油断禁物」などのメッセージを作成。ポケットティッシュと一緒に、通行人に注意を呼び掛けながら手渡していった。

 受け取った人からは「ありがとう。がんばってね」という励ましの声もあり、参加した児童は「まちの人って優しい」「今度あいさつしてみる」と話した。

リサイクル推進会議 まだ使える古着募集中 3月14日まで

 NPO法人鎌倉リサイクル推進会議が3月23日(日)に笛田リサイクルセンターで開催する「古着市」に向け、販売するための古着を鎌倉市民限定で募集している。3月14日まで。

 洗濯し、ボタンはつけたままの状態で。婦人服、紳士服、子ども服に分け透明袋に入れて同センター1階へ持参。靴やバッグなどは不可。回収受付は土日祝を除く午前10時〜午後4時。(問)【電話】0467・32・9094

防災イベント「もしかま」 22〜24日 市内各地で

 アウトドアと防災体験イベント「もしかま2025」が2月22日(土)〜24日(月・休)、市内各地で開催される。主催は鎌倉エフエム放送(株)。

 MUJIcomホテルメトロポリタン鎌倉では全日午前10時〜午後4時に、非常用持ち出しセットなどを展示する「もしかま展」。23日午前10時と午後1時〜はきらら鎌倉で、もしもに備える緊急シミュレーション体験。24日正午からはゴールドクレストスタジアム鎌倉で、炊き出しと防災運動会など、期間中は11の催しを実施する。

 詳細・予約は特設サイトで確認を。

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夜に楽しむ玉縄桜 22日からフラセンで

 大船フラワーセンターで生まれた早咲きの桜「玉縄桜」のライトアップが、2月22日(土)〜24日(月・休)、3月1日(土)、2日(日)に同センターで実施される。

 玉縄桜の見ごろは2月下旬から3月上旬。22日・23日・3月1日は閉園時間を午後8時まで、24日・2日は7時30分まで延長。夜桜を楽しめるほか、カフェでは午前10時から閉園まで特別メニューを販売。各日午後3〜6時は、桜モチーフのワークショップを開催。入園料は20歳以上400円。学割やシニア割あり。(問)【電話】0467・46・2188