緑区版【2月27日(木)号】
キャッシュレス決済を呼び掛けるポスター

警察手数料 3月からキャッシュレス化 交安協窓口は3月末閉鎖

 神奈川県警察では、3月から県内の各警察署で手数料の支払いにキャッシュレス決済を導入する。緑警察署も同様で、3月末までは収入証紙の販売とキャッシュレス決済を併用。4月1日以降は原則キャッシュレス決済となる。これまで収入証紙を販売してきた緑交通安全協会(鈴木正雄会長)の事務所は3月末日で窓口業務を終了する。

 この取組は県下で一斉に実施されるもので、運転免許証の更新、車庫証明、道路使用、生活安全課の各申請窓口にキャッシュレス決済端末を設置。申請と合わせて手数料を支払う形になる。警察の窓口では現金の取り扱いはできないため、緑警察署ではクレジットカードや交通系ICカード、コード決済手段の準備を呼び掛けている。

 3月中は緑交通安全協会で収入証紙の購入が可能だが、4月以降は原則キャッシュレス決済となる。ただし、キャッシュレス決済の準備が難しい場合には、申請窓口で納付書を受け取り、近隣の金融機関などで現金で支払った後、窓口に納付書の半券を提出することも可能となっている。

 緑警察署交通課では、駅にポスターを掲示したり、自治会などの会合で案内したりと周知を進めてきた。また、免許証の更新はがきにもキャッシュレス化に関して記載をしている。ただし、免許の更新時期は数年に1回のため、周知し切れていないのが現状のようだ。同課では「窓口の担当者は研修を受けて準備を進めている。できるだけ混乱しないように注力したい」と話している。

交安協は継続

 キャッシュレス化に伴い、これまで収入証紙の販売を行ってきた緑交通安全協会の窓口業務は3月末で終了する。同協会では、運転免許証の更新に必要な収入証紙の販売や顔写真の撮影、免許証の郵送手続きなどを代行してきた。その際、利用者に対して交通安全協会の活動のPRや特典などを説明し、任意加入の会員を募集してきた。

 しかし、キャッシュレス決済の導入により、交通安全協会が担当する業務が削減。活動の財源が確保できなくなることもあり、窓口の閉鎖を決めた。ただ、交通安全協会は継続し、交通安全に関する活動は行っていく。

 鈴木会長は「これまで窓口を利用いただき、感謝します。窓口は無くなっても交通安全活動は続けていくので、引き続き協力をお願いしたい」と話している。

市作成の啓発動画の一部(横浜市提供)

横浜市 ITで小児がん理解啓発 「メタバース」で患者支援も

 15歳未満の病死原因で最も多いという「小児がん」について、横浜市では、患者の支援を目的にITを駆使した取組を推進している。昨年から「メタバース」を利用した患者同士の交流機会の創出のほか、今年からは初の啓発動画の配信も開始。市は、患者や家族の現状への理解促進を図りたいとしている。

 小児がんとは15歳未満がかかるさまざまながんの総称で、主に白血病や脳腫瘍などがある。子どもの病死原因第1位とはいえ、国立がん研究センターが昨年公表した調査結果によると、小児がんにおける白血病患者の10年後の生存率は86・6%、脳腫瘍患者では71・7%。近年は医療の進歩により、り患しても7〜8割は治癒が望めるという。

 り患数の少なさも小児がんの特徴だ。横浜市がん・疾病対策課によると、全国で新たに小児がんと診断された人は2018年が2094人、19年が2117人、最新の統計という20年が2080人。市内でも18年が41人、19年が58人、20年が49人で、「希少がん」とも呼ばれている。

中澤佑二さん協力で初動画

 り患数の少なさから「成人のがんと比べて社会の理解が不足している」と同課。そこで市は近年、理解促進に向けITを活用した取組を進めている。昨年8月、治療の副作用による外見の変化などを気にせずに患者同士が交流できる場を創出しようと、市はインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用を試行。開催した交流イベントでは、患者や家族らが自身の分身である「アバター」を利用して会話を楽しみ、交流を深めた。市は「来年度も実施できれば」としている。

 また市は、横浜F・マリノスで活躍した中澤佑二さんの協力で、啓発動画を初めて作成。小児がんの治療を受けた市内の子どもが「闘病中に辛かったこと」などを語る動画で今年1月、市公式YouTubeチャンネルで配信を開始した(30年1月まで配信予定)。同課の担当者は「患者やご家族の現状を知り、自分には何ができるのかを考えていただくことにつながれば」としている。

初出品で全日本アートサロン絵画大賞展で佳作に入賞した 松本 康さん 青葉区在住 60歳

いくつになっても挑戦を

 ○…全国から1200点を超える作品が集まった「全日本アートサロン絵画大賞展」の写実表現部門で、初出品の油彩画『鳴門大龍神』が佳作に入選。国立新美術館で展示されたほか、3月4日から兵庫県でも展示される。「自分が感じた迫力を込めた作品。見る人にも活力を与えられたら」

 ○…愛知県豊田市出身。絵を描くことが好きだった少年時代、お気に入りの題材はマンガ『あしたのジョー』の主人公・矢吹丈だった。しかし、人を救う職業に就きたいと中・高校では勉学に専念。大学では薬学を専攻し、大学院では漢方などを扱う中医学にのめり込んだ。「動物実験などを通して今まで見つかっていない薬理効果を追求する学問。新たな可能性が見つかるとわくわくした」と振り返る。

 ○…卒業後は関東近縁の薬局などで経験を積み、33歳で調剤薬局を開業。緑区内で最大3店舗を展開し、若き経営者としてハードワークに耐えながらも充実した日々を送った。転機が訪れたのは昨年の1月。知り合いが鉛筆画を習っていて、ふと昔を思い出した。絵は絵でも初めての分野に挑戦しようと、見よう見まねで油絵を制作。「なかなか乾かないのは難しいが、塗り重ねることで色の深みが出るのが面白い」。始めて1年足らずでめきめき上達し、3作目の作品が国立新美術館の壁を飾った。

 ○…2人の娘は医師と薬剤師に。「親の背中を見てくれたのかな」と頬を緩ませる。仕事ばかりではなく趣味を持とうと、50歳で始めたロードバイク。友人も増え、休日になると江の島や箱根まで足を伸ばし、健康的な汗をかく。「いくつになっても目標があれば日々に張り合いが生まれる。70歳ではデジタルアートを始めようかな」と快活な笑みを見せた。

横浜市内の20代女性がはしか感染 東急東横線、京王バス利用 市が注意呼びかけ

 横浜市は2月26日、市内の20代女性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。市内の感染例は2022年以来3年ぶり。今年は19日時点で全国で3人の感染が確認されている。

 女性は2月上旬にタイから帰国。17日に発熱し、21日にはのどの痛みや咳が出て市内の医療機関を受診。24日に発疹が現れ、25日にはしかと診断された。予防接種歴はないという。

 帰国後、感染の可能性がある期間に公共交通機関を利用しており、同じ時間帯に利用した人に市が注意を促している。

 女性が利用したのは、16日の東急東横線(午前6時57分綱島駅乗車→7時18分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時29分渋谷駅乗車→7時47分幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、17日の東急東横線(午前6時48分綱島駅乗車→7時21分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時30分頃渋谷駅乗車→7時50分頃幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、21日の東急東横線(午前10時台綱島駅乗車→菊名駅下車、午後1時台菊名駅乗車→綱島駅下車)。市はこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱などのはしかを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に電話連絡の上、受診するように呼びかけている。

 はしかは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、患者と同じ空間にいるだけで感染することがある。抗体がない人が感染するとほぼ100%発症する。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

【Web限定記事】 犯罪・事故発生状況 緑警察署管内 2月13日〜2月19日

 緑警察署管内の2月13日〜2月19日までの犯罪・事故の認知件数を配信する。交通事故の認知件数は12件、死者は0人、重傷者は0人、軽傷者は12人だった。

 犯罪の認知件数は、自動車盗1件、特殊詐欺3件(うちオレオレ詐欺2件、サポート詐欺1件)、自転車盗(いずれも施錠有)4件だった。

 なお、緑警察署公式のX(旧ツイッター)アカウント(@midori_police)でも情報を発信している。

児童が考案し、「わんどきっちん」が販売する『米キャン弁当』。価格は税込500円で数量限定販売

上山小5年2組 「お米の魅力」地域に発信 コラボ弁当を開発・販売

 「地域の人にもお米の魅力を知ってほしい」

 そう考えた上山小学校5年2組の児童たちが、地域の弁当店「わんどきっちん」(寺山町)に協力を依頼し、「白米に合う和食弁当」を考案。3月5日(水)から毎週水曜日と金曜日の午前11時30分から約1時間、緑区役所ピロティで販売されることになった。

未来に危機感

 社会科の農業の勉強で、日本の米農家が減っていることや、米の消費量が減っていることを知った児童たち。「将来、美味しいお米が食べられなくなるかも」と危機感を持った。そこで総合的な学習の時間を使って、校内で米について知ってもらうためのキャンペーン『米キャン』を実施。給食で出される白米が約30人分も残されていることを知り、残食を減らすための活動を開始した。PRの効果もあり残食を減らすことに成功すると、次は米の魅力を広めるため、米農家や調理師に取材を行い全校生徒に発信した。

 続いて考えたのは外部への発信。実は「世界に広げたい」というのが児童から出たアイデアだったが、まずは地域に目を向けることにした。そこで企画したのが、白米を美味しく食べられる弁当を考案して地域に向けて販売してもらうこと。児童の思いを受け、担任の北野真帆海教諭が近隣の弁当屋に「児童の考えた弁当を作って販売してほしい」と協力を要請。なかなか了承を得られなかったが、「面白そう」と快諾してくれたのが「わんどきっちん」の小路幸太郎さんだった。

白米に合うおかず

 協力先が決まってからは、全員で見学に赴き、人気料理や顧客などを調べ始めた。そこから白米に合い、弁当に適したおかず選びに着手。さまざまなアイデアを形にしてもらい、2月14日には10種類以上のおかずを持参してもらって試食会を実施した。

 活発な議論の末に決まったのが、同店で人気の唐揚げをメインに、焼鮭、ひじきの煮物、野菜の肉巻き、卵焼きといったおかずだった。北野教諭いわく、自分たちが「好きなもの」ではなく、あくまでも白米が進むという考えで選ばれたという。実は一番児童たちの議論が白熱したのが、唐揚げの付け合わせ。「レモン」か「タルタルソース」か、クラスを二分する論争になったそうだ。

 紆余曲折を経て完成した弁当の名前は『米キャン弁当』。価格は税込500円だ。開発に協力した小路さんは「いつもの業務と違い大変な部分もあったが、楽しく協力できた。子どもたちの力作なのでいっぱい売れてほしい」と話している。

水車の里の職員と入居者たち。中央で表彰状を手にしているのが管理者の高田さん

かながわ福祉サービス大賞 「水車の里」に審査員特別賞 先進事例として表彰

 県内の福祉の未来を拓く優れた先進事例を発掘・紹介する「第12回かながわ福祉サービス大賞」の事例発表会が2月6日、市内で実施された。同日行われた審査の結果、区内からは新治町の「グループホーム 水車の里」が審査員特別賞、中山で「レモンの庭」「ダンプリングハウス」を運営する「(一社)フラットガーデン」が優秀賞に輝き、表彰を受けた。

 主催の(公社)かながわ福祉サービス振興会によると今回のテーマは「三方良し」。自分良し、相手良し、世間良しの実践事例を募り、県内の27団体が応募した。選考の結果、過去最多となる8事例が入選した。

ピンチ救う力に

 事例発表会当日、今春で設立19周年を迎える「グループホーム 水車の里」の管理者・高田朱美さんらによるプレゼンテーションは、審査員の注目をひと際集めた。発表の中で高田さんらは、困りごとを抱える地域の子どもなどのピンチを救いたいと、入居者と共に進める「大ピンチひなんじょ」づくりの取組などを紹介した。

 「グループホーム 水車の里には24時間365日、必ず大人がいる。困ったときはいつでも助けを求めに来てほしい」。高田さんは、同施設が高齢者にとっての安心の場としてだけでなく「SOS」を発する地域の人にも寄り添う存在でありたいと願うメッセージを載せて昨年手作りした冊子『大ピンチずかん』についても語った。

 こうした取組の契機の一つになったのは、2019年夏に開始した、入居者主体でのアイスクリーム販売活動だ。ある入居者の女性の「働いて人の役に立ちたい」との願いを叶えるべく始めたアイス販売。女性が昨年亡くなった後もその遺志を継ぎ、活動を再開して継続している。買い求めに訪れる多くの子どもとの交流が深まる中、困りごとを抱える子どもの存在も見えてきたという。

 審査員は「さまざまな『共生』が含まれている事例」と高く評価。高田さんは「皆で助け合ってきたことで賞をいただけてうれしい」と語った。

優秀賞にフラットガーデン

 「私たちがやっていることは間違いじゃなかった」。19年から多世代交流カフェ「レモンの庭」、昨年からはその隣で就労継続支援B型事業所「ダンプリングハウス」を運営しているフラットガーデンの代表理事・松岡美子さんは、優秀賞受賞の喜びを笑顔で語った。

 理事の阿久津真美さんと共に、18年に同団体を設立した松岡さん。「多世代が交流できる場所をつくりたい」との思いからオープンしたレモンの庭では、日々多くの人が健康マージャンや編み物、絵の制作などを通じて交流を深めている。

 隣接する「ダンプリングハウス」では、18歳以上の利用者が集い、餃子作りや販売、アート制作、観葉植物の栽培などさまざまな活動に取り組んでおり、若い利用者がレモンの庭を訪れて健康マージャンを楽しむ高齢者たちと交流することもあるという。「若者が加わることで高齢者は元気をもらえるし、若者も『人の役に立てた』という実感が得られる」と松岡さん。「全く別々の施設ですが、良い相乗効果が生まれています」

 受賞理由について同振興会は「地域のさまざまな方が混じり合う素敵な空間で、地域共生社会づくりのモデル。こうした取組が地域のコミュニティの再生につながる」からとした。

食品の回収を呼び掛ける児童たち(学校提供)

長津田小5年1組 「食品ロスなくしたい」 フードドライブに挑戦

 長津田小学校(佐藤正淳校長)の5年1組の児童が2月18日・19日の2日間、学校内でフードドライブを実施した。

 同クラスが総合的な学習の時間のテーマに選んだのは「食」。その中で食品ロスが多いことを知り、改善策を考えるようになったという。

 そこで着目したのが、家庭で余っている食品を集めて、支援が必要な人や団体に届ける活動「フードドライブ」。緑区役所の地域振興課職員の出前授業を受けて理解を深め、実施日の1カ月ほど前から看板やポスターを作成。学校のインスタグラムなどでも周知を行ってきた。

 当日は中庭にブースを設置し、登校中の児童に協力を呼び掛け。事前告知に力を入れたこともあり、初日に142点、2日目は222点と合計364点の食品が寄せられた。この数には回収に来た区役所職員も驚いていたという。参加した青山雄樹さんは「予想以上にたくさんの食品が集まってうれしい。食品ロスの改善につながれば良いな」と笑顔で話し、アムラタ フィン ミルザさんは「皆にフードロスの問題を知ってもらえた気がする。活動に協力できて良かった」とこちらも笑顔で振り返っていた。

(左から)緑警察署の金成署長、荒井さん、関さん、緑消防署の吉野賢二副署長

緑警察署 行方不明者発見で感謝状 緑消防団第二分団第4班に

 新治市民の森の中で行方不明者の捜索に協力し、早期発見に多大な貢献をしたとして、緑警察署は2月19日、緑消防団第二分団第4班に感謝状を贈呈した。同署の金成賢一署長が、行方不明になった男性(16)を発見した同班の関佳広さんに感謝状を手渡した。

 同署によると、1月25日午後1時40分ごろ、行方不明者の父親からの「息子がいなくなった」との通報を受理。父親から「私と息子の2人で新治市民の森を散歩していたら、息子とはぐれてしまった」と聞き、同署の警察官が同市民の森に急行した。

 関さんによると、同森北側にある「にいはる里山交流センター」に警察官が集まっているのを見た同団の別の団員が関さんらに状況を伝え、関さんを含む団員6人が捜索に協力。警察官も6人が捜索に当たった。

 関さんは、特別に同市民の森内でオートバイを使用する許可を得ており、年に数回、オートバイで巡回しているという。この日も、その機動力を生かして捜索に当たったところ、30〜40分後、森の東側(「D5」付近)で人影を見つけた。「迷子の方ですか」と声掛けしたが、男性が走って行ってしまったため、オートバイで追い掛けながら「お父さんが待ってるから、ちょっと止まって」と伝えたところ、男性は立ち止まったという。男性と共に森を抜け、父親が待つ同センターへ向かった関さん。息子と対面した父親は安堵した様子で感謝を伝えたという。

森歩く際の注意喚起も

 新団員を募集中という緑消防団。団員としての使命感を持って対応したという関さんは「早期に発見することができて良かった」と語った。感謝状を手渡した同署の金成署長は「早く見つけていただき、本当に助かりました」と話していた。

 同班の班長・荒井進一さんは「新治市民の森は結構深く、場所によっては『ジュラシックパーク』の世界みたい。道を外れて歩くと迷子になる可能性もある」と注意を呼び掛けた。

『鳴門大龍神』=本人提供

松本康さん 初出品で佳作入賞 全国規模の公募展で

 緑区内で「やよい薬局」を経営する松本康さん(60・青葉区在住)=人物風土記で紹介=の油彩画『鳴門大龍神』が、「第34回全日本アートサロン絵画大賞展」写実表現部門で佳作に入賞し、国立新美術館で展示された。3月4日(火)から9日(日)まで兵庫県の西宮市立市民ギャラリーでも展示される。

 昨年1月に油絵をはじめ、1年足らずの間に描いた3作目で入選した松本さん。作品には昨年4月に家族旅行で訪れた徳島県の鳴門の渦潮を描いた。

 松本さんは「色の濃淡が難しかったが、油絵ならではの重厚感が表現できたのでは」と話し、「まだ画風も確立していない。これからも色々なモチーフ、新しい表現に挑戦していきたい」と意気込んだ。

金属製給水管が盗まれた中山駅北第一公園トイレ(21日撮影)

トイレの給水管が盗難 区内で被害相次ぐ

 緑区内の公園トイレと公衆トイレで、大便器の給水管等の金属部品が盗難に遭う事案が頻発した。管轄する緑土木事務所と資源循環局は、2月20日に緑警察署に被害届を提出している。

 被害があったのは上山町公園トイレ(上山町)と中山駅北第一公園トイレ(中山)、中山駅北口公衆トイレ(同)の3カ所。被害の判明状況からの想定で、上山町公園は2月10日から11日、中山駅北第一公園は2月19日、中山駅北口公衆トイレは2月20日に発生したとみられる。いずれも大便器につながる金属製の給水管が盗まれた。被害金額は約22万円。

 緑土木事務所によれば、盗難事案の判明後、管理している公園トイレの状況を確認したところ、他に盗難被害はなかったという。また資源循環局も管理する緑区内の他2カ所の公衆トイレの状況を確認したが、異常はなかったという。

 上山町公園トイレは2月21日時点で再設置が完了し、すでに開放されている。中山駅北第一公園と中山駅北口公衆トイレについては、材料が入り次第、修理して開放していくとしている。

 緑土木事務所の職員は「公園トイレの金属部品が盗まれたのは初めて。非常に困惑している」と話し、資源循環局でも「大事なトイレが使えないと地域の皆さんに迷惑をかけてしまう。今後、このような事案が起きないよう切に願っている」と話している。

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四季の森公園内の炭焼小屋の近くで開花した紅梅(2月24日撮影)

四季の森公園で紅梅開花 見頃は「3月上〜中旬か」

 県立四季の森公園内の炭焼小屋の近く(花木園)に紅梅が開花した。2月24日現在、花が開いている木はまだわずかだが、ピンク色の小さな花が、晴れ渡った青空の下で力強く咲いていた。

 同園の担当者によると、今年は咲き始めが例年より遅かったという。園内には約50本の梅があるといい、担当者は「見頃は3月上旬から中旬ではないか」と話している。

並んでくれた人にお礼とコンセプト説明をする児童たち

限定販売 「31パン」求め長蛇の列 中山小児童も販売手助け

 地域の皆さんに感謝を伝え、笑顔になってもらいたい――。そんなコンセプトで中山小学校3年1組の児童が考案し、地域のパン屋「pain NEAR」の協力で完成した「31(さんいち)パン」が、2月22日に販売された。

 31パンは1個250円(税込)で、22日と3月1日(土)のみの限定販売。両日とも午前9時30分、午後0時30分から販売し、各回31個限定のため、15分前から整理券を配布することとしていた。

 販売初日の22日は、9時30分からの販売にも関わらず、8時には1人目が並び始め、9時過ぎには長蛇の列が。整理券配布時間には予定数を上回り、入手できない人が出るほどの人気だった。3年1組の児童も駆けつけ、整理券の配布などを手伝った。また、昼の販売も早々に売り切れたという。

 担任の引田雄士教諭は「頑張ってきたことが形になり、子どもたちの思い出に残ってくれればうれしい。中山への郷土愛にもつながってほしい」と話していた。

登壇した三谷議員

三谷議員 「次世代への責任果たす」 新春の集いで決意語る

 三谷英弘衆議院議員の「新春の集い2025」が2月16日に新横浜プリンスホテルで行われ、約700人の支持者らが集まった。

 登壇した三谷氏は、今の物価高対策や子育て支援の充実が急務とした上で、単なるばらまきではなく、高校無償化などによる人材育成、新規産業の育成のための科学技術への投資など、責任を持って次の世代を豊かにするための改革を全力で行う決意を述べていた。

 また、来賓として訪れた菅義偉副総裁は、「三谷議員に将来の日本を担ってほしい」と激励を送り、小泉進次郎県連会長は自ら政治改革に取り組む決意を述べた上で、「今後、三谷議員とさまざまな施策を一緒に実現していきたい」とエールを送った。

はしご車による要救助者の救出訓練(昨年)

十日市場で消防DAY 3月2日 訓練見学や体験も

 一般社団法人横浜グリーンバトン倶楽部が主催する「十日市場消防DAY」が3月2日(日)に、十日市場町20・21街区で開催される。緑消防署、緑消防団が協力。午前10時から正午までで小雨決行。緊急出動時は中止、または縮小しての開催となる。

 このイベントは、地域住民の交流や防火防災の意識向上などを目的としたもので、昨年に続いての開催。当日ははしご車による救出訓練、レスキュー隊降下訓練、消防団による放水訓練などが見られるほか、水消火器や煙ブースの体験、心肺蘇生講習なども受けられる。また各種写真撮影コーナーや消防団の活動を紹介するコーナーも予定されている。

「サンゴクエスト」を体験 3月15日、いっぽで

 妊娠、出産、産後期に起こりうるさまざまな出来事をシミュレーションできるボードゲーム「サンゴクエスト」の体験会が3月15日(土)、緑区地域子育て支援拠点いっぽ(十日市場町817の8)で開催される。午後1時30分から3時まで。参加無料。

 事前予約制。いっぽは夫婦での申込を呼び掛けている(子どもの同室可)。先着5組(満席の場合有り)。

 申込はいっぽのHPからアクセスできる予約フォームから。問い合わせは、いっぽ【電話】045・989・5850。

昨年開催時の様子(提供写真)

体験講座や演奏披露も 3月に「みどりーむまつり」

 みどりーむ(緑区市民活動支援センター、中山4の36の20)で3月1日(土)と2日(日)、「第18回みどりーむまつり2025」が開催される。両日とも午前10時から午後3時まで。入場無料。

 1日は地域のさまざまな団体による活動紹介や発表などが行われる。また、フォトフレーム作り、プログラミングゲーム体験、バルーンアート、テーブル茶道などの体験講座も予定されている。

 2日は、手品、香りの小袋作り、ビーズでストラップ作りなどの体験講座のほか、和楽器演奏、ハーモニカ演奏、タヒチアンダンス、南インド古典舞踊、南米民族音楽など、さまざまなパフォーマンスの披露もある。

 問い合わせは、みどりーむ【電話】045・938・0631、【メール】md-shiencenter@city.yokohama.lg.jpへ。

小遊三師匠(左)とたい平師匠

プレゼント 『笑点』の2人が登場 3月20日、関内ホールで

 3月20日(木・祝)に関内ホール(JR関内駅北口6分)で開催される「関内寄席 三遊亭小遊三・林家たい平 二人会」の観覧券を、抽選でタウンニュース読者5組10人にプレゼント。

 人気テレビ番組『笑点』でお馴染みの2人が今年も関内寄席で競演。底抜けに楽しい、両師匠の高座をお見逃しなく。

 午後2時開演。全席指定で4500円(前売4千円)、未就学児不可。チケット購入は【電話】045・662・8411。

 プレゼントの応募はハガキに〒住所、氏名、年齢、本紙感想を明記の上、〒231―0033中区長者町2の5の14タウンニュース「関内寄席二人会」係へ。3月3日(月)必着。

村上さんの作品「Known Unknown」から

写真コンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」グランプリは村上賀子さんの作品 2月27日からパシフィコ横浜「CP+」で展示

 パシフィコ横浜で2月27日から3月2日まで行われるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」(一般社団法人カメラ映像機器工業会主催)が日本の写真家の国際的な活躍を応援するコンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」のグランプリに村上賀子(いわうこ)さんの作品「Known Unknown」を選出した。

 村上さんは1986年宮城県仙台市生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了後、コンセプチュアル・フォトのパイオニアとして知られる写真家・山崎博氏に師事。記憶やアイデンティティーを社会的出来事や生活環境と関連付けて捉える写真プロジェクトを展開している。

 受賞作「Known Unknown」は、女性の日常空間を捉えたポートレート作品。被写体の顔を写していないのが特徴で、審査員のサイモン・エドワーズ氏は「感情は顔の表情で表現されることが多いが、本作では体の動きや仕草がその役割を果たしている」と評した。村上さんは「この受賞を励みに、今後も制作に邁進する」とコメントしている。

 準グランプリには竹腰隼人さんの「寂として」が選ばれた。受賞作品は「CP+ 2025」の会場で展示される。

横浜市内外国人「生活に満足」7割超 意識調査で明らかに

 横浜市が行った外国人意識調査の結果が2月20日に発表され、回答者の7割以上が生活に満足していると回答したことがわかった。

 調査は市内の外国人人口が12万人を超え、今後も増加が見込まれる中、外国人住民の生活意識やニーズを把握するために行った。18歳以上の市内在住外国人5千人を無作為抽出し、郵送とインターネットで調査。1512件の回答があった。

 結果によると、現在の生活について「満足している」(31・6%)、「やや満足している」(39・4%)と回答した人の合計は71・0%に達した。この数値は前回の2019年度調査の64・1%から約7ポイント上昇した。

 大地震などで自宅が使えなくなった際に避難する「地域防災拠点」について、「知っているし、場所もわかっている」と答えた人は38・5%にとどまり、前回調査(43・9%)から5・4ポイント低下した。「知らない」と回答した人は30・7%で前回調査(25・8%)から増えた。

 市は「今後、外国人の地域での活躍に向けた後押しや、災害時の外国人支援などの課題に取り組み、外国人材の受入・共生を一層推進していく」としている。

キャンペーンのイメージ

「東方神起」横浜キャンペーンの追加企画で特別セレクト楽曲 3月1日から元町やマリンタワーなどで

 横浜市は韓国の人気アーティスト「東方神起」の日本デビュー20周年を記念した「東方神起×横浜 ZONE キャンペーン」の追加企画を発表した。

 キャンペーンは3月5日(水)、6日(木)に横浜アリーナで行われる「東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR〜ZONE〜」に合わせ、3月1日(土)から9日(日)まで行う。

 期間中、キャンペーンのために特別に選んだ楽曲「東方神起×横浜セットリスト」が横浜元町ショッピングストリート(4日から)や横浜マリンタワー、横浜港大さん橋国際客船ターミナル、横浜赤レンガ倉庫、よこはまコスモワールド(6日は休園)の5か所で流れる。

 また、ファンクラブ公式キャラクター「TB」と一緒に撮影できるフォトスポットが横浜マリンタワー2階のアートギャラリースペースなど6カ所に設置され、各施設で異なるデザインの「TB」と記念撮影ができる。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局にぎわい創出戦略課【電話】045・671・4851。

地下鉄関内駅に掲示されているポスター

アフリカの魅力に触れるデジタルスタンプラリー 横浜市内23カ所で

 市営地下鉄、みなとみらい線沿線などを巡るイベント「会いたい!アフリカデジタルスタンプラリー」が行われている。3月23日(日)まで。

 これは今年8月に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議「TICAD9」の機運醸成を図ろうと、横浜市が企画した取り組み。市民に遊び感覚でアフリカの知識を深めてもらおうという意図がある。

 市営地下鉄とみなとみらい線の17駅のほか、パシフィコ横浜やよこはま動物園ズーラシアなど、アフリカにゆかりのある6施設に掲示されているチラシやポスターにある二次元コードを読み取り参加。アフリカにちなんだクイズに正解するとスタンプがもらえる。集めたスタンプの数に応じて特典に応募でき、抽選で賞品が当たる。

 イベントに関する問い合わせは市国際局グローバルネットワーク推進課アフリカ開発会議担当【電話】045・671・4888へ。

最新機器に触れることができる(昨年の様子)

カメラと映像の祭典「CP+2025」パシフィコ横浜で2月27日から 過去最多の出展者、新製品展示など

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日(木)から3月2日(日)までの4日間、パシフィコ横浜で開催される。一般社団法人カメラ映像機器工業会の主催。

 同時開催のオンラインイベントとのハイブリッド形式で、過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大する。

 「Visualize Your Story あなたの物語をイメージにのせて」をテーマに、各メーカーの新製品が展示される。そのほかに、人気写真家らが参加するトークステージ、写真・動画撮影ワークショップなども開催される。プラレールの巨大ジオラマや「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」のフォトスポットなど、ファミリーで楽しめるイベントも用意されている。

 午前10時から午後6時(初日は正午から、最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。

横浜市委託事業 管理体制などの問題指摘 包括外部監査人が報告書提出

 横浜市が行った事業をチェックする包括外部監査人による2024年度の監査報告書が2月19日、山中竹春市長に提出された。

 今年度は「委託に関する財務事務の執行」をテーマに、11部局・2区の138の委託事業を監査。その結果、24事業に何らかの措置が必要な「指摘」、118件に改善を要望する「意見」が付いた。

請求書受理日が不明

 報告書によると、経済局が行った大学研究室の起業を支援するイベントや相談支援事業では、委託先の企業が発行した請求書の日付から44日後に支払いがあった。規定では請求を受けた時から30日以内に支払うことになっている。監査時に請求書受理日が不明で、30日以内に支払われたか確認できなかった。そのため、受理簿を設けることや、請求書に受理日付を押印するなどの対策が必要と指摘した。さらに、報告書の完成直前に同局が請求書受理日が分かる資料があったと連絡したことに対しても、「業務に対する管理体制に問題があると考えられる」と指摘した。