戸塚区・泉区版【4月3日(木)号】
エコバッグを持ち笑顔の利用者と石井さん(中央)

戸塚区柏尾町グループホーム 広がる、新聞エコバッグ 子どもや企業と連携

 戸塚区柏尾町のグループホームでは、利用者が新聞紙でエコバッグ作りに取り組んでいる。子どもの描いた絵や企業の宣伝をエコバッグに付けるなど工夫を凝らし、認知症の高齢者と地域社会とをつなぐ手段の一つとして、活動を広げつつある。

 認知症対応型のグループホーム「ニチイケアセンター戸塚柏尾」では昨年夏から、レクリエーションの一環でエコバッグ作りを開始した。

 同所の介護士・石井香織さんによると、英字新聞を使ったスタイリッシュな見た目で、実際に使った人からも好評を得ているという。また、新聞紙を2枚重ねることで「牛乳1本くらいは余裕で運べるくらい、耐久性もあります」と話す。

活用拡大を検討 

 当初は認知症予防が目的だったが、利用者から「いろんな人に使ってほしい」という声があがり活用を模索。地域の祭りで配布したり、飲食店にテイクアウト用の袋として提供したりと身近な場所から広げていった。

 現在、この活動に賛同した施設や団体でもエコバッグ作りが拡大中。新たに、子どもたちの絵や企業宣伝を飾りとしてエコバッグに付ける取り組みも進んでいる。

 同所の管理者である添田さとみさんによると「福祉施設はその中だけで完結してしまいがちだが、エコバッグを通して地域とのつながりが生まれている」と語った。

 今後の目標は、配布場所や利用者を増やしていくこと。エコバッグの認知度を向上させることで企業も協力しやすい仕組みを整えていくという。

 石井さんは「エコバッグ作りに必要な英字新聞の提供者を募集中です。ゆくゆくは、絵を提供してくれた子どもたちに何らかの形で恩返しができるようになれば」と新たな展開も検討している。
公開した動画の一場面(右端が鈴木代表)

中田地区 動画チャンネルを開設 活性化へ「誰もが発信者に」

 分野を越えた情報発信で、地域の活性化を――。泉区・中田地区の住民が中心となったYouTubeチャンネル「横浜なかだTV」が開設された。運営する中田編集局のメンバーは「誰もが情報発信できる時代。動画を活用して、盛り上げられたら」と語る。

 「地元には魅力的な活動・団体や取り組みが多い。それをより生かせたらというのがスタート」。そう話すのは、中田編集局の代表を務める鈴木賀津彦さん(69)。編集局のメンバーは連合町内会や商店会、PTA、社会福祉法人の関係者などさまざまだ。

 長年、新聞社の記者として勤めてきた鈴木さんは定年後に地域活動に関わるようになり、地元の魅力にふれていったという。一方で「同じ中田で、もっと情報が共有されたらいい。現状はそれぞれの分野で完結してしまっている印象がある」と課題を感じたのが今回のきっかけという。

「共働舎」を拠点に

 チャンネルの開設にあわせ、知的障害がある人の就労支援に取り組む事業所「共働舎」(中田西)の協力で、同事業所敷地内にスタジオを開設。初回の放送では同事業所の利用者と横浜泉ロータリークラブとの交流についても取り上げた。

 動画の配信は続けていくが、「いずれは『ここに来れば誰もが情報発信者になれる』という場になったら」と鈴木さん。また「情報発信拠点と知られることで、区内にこういう事業所があると知ってもらう機会になる。障害者自身の情報発信ということも、今後はもっとあってもいいはず」と思いを語る。

二俣川駅直結など横浜市内の医療モールの開設に尽力した、ココダイイチグループ(薬局)代表取締役社長の 浅野 学さん 戸塚区汲沢在住 57歳

互いに支え合う社会に

 ○…二俣川駅直結、鴨居駅前、この4月には瀬谷駅前に医療モールを開設させた立役者。立地や物件、医院選びなど総合的にプロデュースする。経営する薬局を併設させているのも特徴だ。「駅近で多様な診療科が集約され、薬もその場で手に入る。患者さんのご負担を可能な限り取り除きたい」。医療を通じた地域貢献への思いを示す。

 ○…亡父が1950年に二俣川駅近くに開業した薬局に26歳で入社。2002年35歳で社長職に就く。当時市内に8店舗展開していたが「時代は大型ドラッグストアが軒並み開店し始めたころ。戦略を変更する時期だった」。計画的に店舗を閉め、インターネット通販事業をスタート。そんな時転機が訪れる。本店前に整形外科が開院し、調剤を依頼される。事務所の2、3階にクリニックも誘致。「現在の経営手法のきっかけをつかんだ」と振り返る。

 ○…6年前さらに大きな挑戦をする。二俣川駅の再開発に伴い、医療モールを開設する話を耳にする。「運営法人にエントリーしよう」と決断。企画を練り、多くの大手企業とプレゼンでしのぎを削った。「患者さんの役に立ち、地元の医院と良好な関係を築ける施策を示した」。その結果が10院、総合案内所も設置した現在の医療モールに形となっている。

 ○…旭区で育つ。物心がついた頃から人と違う道を選ぶのが好きだった。「父親からバトンを受け継いだものの、違う形態の薬局とした。でも最後まで応援してくれたのは父だった」と感慨深げ。薬剤師となった長男、医師となった次男。自身も二人を温かく見守り続ける。「周囲の方々に支えられ、いまがある。すべてはお互いさま。私もみんなを支えていきたい」。かみ締めるように語った。

公開された遊具広場で遊ぶ子どもたち

舞岡八幡山しぜん公園 2つの広場完成 全面開園は27年度

 舞岡八幡山しぜん公園(舞岡町・吉田町)の遊具広場と入口広場が完成し、3月25日から公開されている。

 入口広場は約5840平方メートルで健康器具3基と日陰棚などが設置された。遊具広場は約900平方メートル。公開翌日には、滑り台やクライミング系の遊具で遊ぶ子どもたちでにぎわっていた。

 同園を知り、近年吉田町に引っ越してきたという女性は「小さい子供でも遊べるような遊具がありうれしい。砂場ではないので、汚れないのもありがたい」と話した。

 同園は約13haの広大な敷地からなり、2022年に東広場、24年に打越広場の整備が完了し、順に公開している。27年度に全面開園を予定。

メンバーの森本さん(左)と野澤さん

横浜アクションアワード 泉区の「みやまえ塾」が大賞 学生らが無料で運営

 多世代交流スペース「宮ノ前テラス」(泉区中田東)で、地元の学生らが運営する「みやまえ塾」がこのほど、「横浜アクションアワード2025」(主催・NPO法人アクションポート横浜)に参加し、大賞を受賞した。

 同賞は若者と地域団体のパートナーシップ活動を表彰するもので、今年で6回目。当日は1次審査を突破した6団体が公開プレゼンテーションを行い、地域団体との共同プロジェクトを紹介。観覧参加者や有識者の投票・審査により、大賞・準大賞・審査員特別賞・奨励賞が選出された。

 運営メンバーとして中核を担ってきた森本明希恵さん(大学2年生)は「一次審査から皆さんの発表をすごいなと見ていたので、まさか受賞できるとは思わなかった。光栄です」と話す。

 同塾では毎週日曜日の午後、小学校〜高校までの児童生徒が集まって学習するほか、第3日曜日には地元住民らと楽しみながら交流を深める「体験活動」も実施。

 これまでには地域のグループホームの入居者がつくった竹で、地元住民とともに流しそうめんを行うなど、塾運営の目玉として精力的に企画・活動してきた。プレゼンテーションでもそうした体験活動を中心に紹介したといい、他の参加者からは「面白いことをしているね」と話しかけられたりもしたという。

今後の活動にはずみ

 今回の大会に参加したことで「同年代のボランティア活動を行う団体と関わることができたのが良かった」と森本さん。他団体のメンバーと話をすることで今後の活動への輪が広がったといい、実際に同塾の発表を聞いて「活動について大学で話をしてくれないか」と声をかけられたという。

 またプレゼンの準備を通じてこれまでの活動を見直す機会にもなったといい、改めて「多世代交流・地域活性化に貢献する」など軸を設定することで「将来に向けての指針がより固まった」と森本さん。またメンバーの野澤美羽さん(大学2年)は今回の大賞受賞をきっかけに「今後はより地域の人に知ってもらえるような活動を増やしたい」と話した。

 同塾では生徒や、一緒に塾の運営や体験活動の企画づくりを行う講師を随時募集中。問合せはmiyamaejuku@gmail.comへ。

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戸塚区のNPO 子どもの夢実現 話し合う 寺院内カフェでイベント

 戸塚区の善了寺境内にあるこより堂カフェでこのほど、NPO法人こまちぷらす(森祐美子代表)が主催する、町ぐるみで子どもたちの「やりたい」を実現する方法を考えるキックオフイベントが開催された。

 当日は区内外から子どもの夢を応援したいという大人が多数参加。テーブルに分かれ、実際に子どもたちから寄せられた「やりたいこと」を集めたアンケートの中から実現させるアイデアをどう厳選していくかなどについて話し合った。

 またイベントにはゲストスピーカーとしてダンススタジオUNISTA代表の前澤高行さんも参加。自身の幼少期を振り返り、子どものうちからやりたいことに挑戦する大切さを語った。

 森代表は「現代は子どもたちが『やりたい』を探す場所と時間が少ない。この機会に地域の面白い大人と触れ合い『自分』と出会いなおしてもらえれば」と話した。
オーナーの話に耳を傾ける泉区ファンカフェ会の参加者(上)/いっずんが描かれたリジナル紙コップ

ゆめが丘ソラトス 泉区好きが集まり交流 魅力知り”ファン”増やす

 ゆめが丘ソラトスで3月15日、泉区が好きな人が集まり、参加者同士で交流する「泉区ファンカフェ会」が開催された。

 会場となった1階のライブキッチンソラトスには参加者約20人が集まった。泉区内で活動するボランティア団体によるコーヒーの淹れ方実演や、地産地消に取り組むスイーツ店オーナーの講座で地域活動の在り方について理解を深めた。

 さらに参加者の自己紹介を行い、今後の泉区やいっずんの活用方法について話し合うなど、交流を深めた。これまで区役所会議室での開催だったが、場所を変え飲食を楽しみながらより気軽に参加できる形に変更。区担当者は「好評であればこの形式で今後も続けていきたい」と話した。

高校生の写真展

 同日、2階の吹き抜け広場では横浜緑園高校と横浜修悠館高校の写真部が写真展を開催した。

 泉区の魅力を発信するため、生徒自ら撮影した風景写真などおよそ15作品を展示。生徒の呼びかけに足を止めた通行人は、写真を眺めて楽しんでいた。

 親子で訪れた父親は「知っている風景があったので、おもわず足を止めて見てしまった」と笑顔で話した。

紙コップで区外発信も

 ソラトス3階のフードステーションでは、泉区のオリジナル紙コップが期間限定で配布された。

 区内外から多くの来場者が訪れる同所に設置することで、区の魅力を知ってもらうことが目的。いっずんのイラストがプリントされているほか、泉区への転入者を主な対象とした情報サイト「いずみくらし」の二次元コードが掲載された。

受賞作品を紹介するイータ君

戸塚税務懇話会 税をテーマに作品展示 書道、作文など6種

 戸塚区総合庁舎3階の区民広間で3月18日から21日まで「税の作品展」が開かれ、戸塚税務署管内(戸塚区・泉区・栄区)の小中高校生が応募した税に関する作文や川柳、書道など6種類から入賞した作品が並んだ。主催は戸塚税務懇話会。

 戸塚税務署の中村秀利署長は「どの作品も素晴らしく、将来も税を大切にする心を持ち続けてほしい」と話した。

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上映会を主催したアイディーズのメンバーと丹野さん(中央)=提供写真

地元異業種経営者ら 認知症になっても「泉区に」 映画上映会に200人

 泉区内の異業種経営者らからなる「アイディーズ〜地域創造チーム〜」(山出貴宏代表)が3月9日、泉区民文化センターテアトルフォンテで若年性認知症をテーマにした映画「オレンジ・ランプ」の上映会を開催し、約200人が会場に足を運んだ。

 アイディーズは2021年の発足以来、「泉区を暮らし続けられる街に」との思いで地域振興などに取り組み、22年春、23年秋には花火を打ち上げるなどして、区民を盛り上げてきた。

 今回の企画の趣旨について、アイディーズの山出代表は「認知症は高齢者だけのことではなく、若い人でも発症しうる脳の病気。映画を通じて、多くの区民の人たちに自分ごとに感じてもらいたかった」と思いを語る。

丹野さんも登壇

 「オレンジ・ランプ」は39歳で若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話に基づく作品。丹野さんは診断後、営業職から事務職に異動し、現在もネッツトヨタ仙台に在籍しながら、全国各地で講演を続けている。

 今回の上映会には丹野さんも駆けつけ、登壇して自身のこれまでや思いを語る場面も。

 映画上映後には涙を流す人の姿も見られ、認知症当事者の家族らは「今までのかかわり方は間違えていたのかもしれない」と感想を話した。

 一方で、「映画を見て、親が認知症になってもという不安が薄まった。備えればいいんだということがわかった」との声も聞かれた。

年齢にかかわらず

 上映会を振り返って山出代表は「上映会の参加者をみても、認知症に対する関心が高いのはシニア層であるのが現状。けれど、丹野さんのケースも特別なことではない。子どもも含めて、この街の多くの人に認知症について理解を深めてもらうことは、いつまでも住みやすい泉区であるために必要なことだと思う」と語った。

戸塚公会堂 市民吹奏楽団が演奏会 4月13日 入場無料

 戸塚公会堂で4月13日(日)、市民吹奏楽団「ウインドオーケストラ音秘」が主催するスプリングコンサートが開催される。午後2時開演(開場30分前)。入場無料。

 泉区や藤沢市を拠点とする同吹奏楽団は神奈川県で創立26年を迎え、昨年の神奈川県吹奏楽コンクールでは金賞を受賞している。

 当日のプログラムは、「マードックからの最後の手紙」やミュージカル「レ・ミゼラブル」よりのほか、サウンド・オブ・ミュージックのメドレーなど多数の曲目が演奏される予定だ。

 問い合わせは【メール】newotohime@yahoo.co.jp。

山中市長(左)に宣誓を行う職員

新職員746人が新たな一歩 横浜市採用式

 4月から横浜市の職員となった人の「採用式」が1日に関内ホール=中区=で行われた。

 採用されたのは事務職、技術職、医療技術職、技能職の計746人。式では4人の代表が山中竹春市長から辞令を受け取った。

 代表で宣誓を行った女性職員は「横浜市民の奉仕者であることを認識し、誠実かつ公正に良心に従って職務を執行することを誓います」と述べた。山中市長は「これから皆さんと働けることにワクワクしている」と期待を込めたメッセージを送った。

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横浜市会議事堂(資料写真)

横浜市長選立候補表明の高橋徳美市議が自民会派離団

 横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)への立候補を表明した金沢区選出の高橋徳美市議が3月31日付で自由民主党横浜市会議員団を離団したことが発表された。

 また、同日付で港南区選出の山田桂一郎市議が日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会を離団し、保土ケ谷区選出の関嵩史市議とともに新しい会派「地域政党よこはま」を結成したことも発表された。

 これらの動きに伴う横浜市会の会派構成は次の通り。▽自由民主党33▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会7▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽地域政党よこはま2▽無所属7

政治の場「男女平等と感じる」1割 市民意識調査で明らかに

 横浜市が実施した男女共同参画に関する市民意識調査の結果が3月28日に発表され、政治の場で男女の地位が「平等」と感じている人の割合が1割にとどまることなどが明らかになった。

 調査は市内の18歳以上を対象に昨年9月から10月にかけて実施し、1667人から回答を得た。

 男女の地位の平等感について、▽家庭生活▽就職活動▽職場▽学校教育▽地域活動▽政治▽法律・制度▽社会通念・習慣・しきたり―の8項目を聞いたところ、学校教育では「完全に平等になっている」と「ほぼ平等になっている」と回答した人が合わせて53・3%で最も高かった。それに対し、政治では10・1%と最も低く、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」を合わせた回答は75・6%だった。

「らしさ」期待 女性6割

 日常生活での男女の役割期待に関する質問では、回答者全体の7割以上が「『女/男らしさ』を言われたり期待されたりした経験がある」と回答した。この経験に対し、女性の62・8%、男性の40・5%が不都合さや不快感、生きづらさを感じるとしている。

家事分担 理想と現実乖離

 家事・育児・介護の分担割合の理想については、男女ともに回答者の約5割が「あなたと配偶者等が同じ割合」と回答した。しかし、実際の分担割合は、女性の39・0%が「自分が8〜9割」を担っていると回答。対照的に男性は最多が「自分が1〜2割」の40・2%で、理想と現実の間に大きな乖離があることが明らかになった。

 共働き世帯の平日の家事・育児・介護に費やす時間も、夫の平均時間が2時間26分であるのに対し、妻の平均時間は5時間25分と、妻の方が約3時間長い。

 男女共同参画社会の実現に向けて、市が取り組むべきことを聞いたところ、「保育所や小学生の放課後の居場所などの整備」、「離職した女性の再就職を支援する取組」、「柔軟な働き方や仕事と育児・介護の両立支援に向けた企業への働きかけ」がともに6割を超えた。

横浜市長選 7月20日告示、8月3日投開票

 任期満了に伴う横浜市長選挙の日程が7月20日告示、8月3日投開票に決定した。3月28日の市選挙管理委員会で決まった。

 公職選挙法により、任期満了日の前日から30日以内に選挙を行う必要があり、投票日は期間中の日曜日の8月3日、10日、17日、24日の中で検討されていた。お盆の時期と重なることや8月20日〜22日にアフリカ開発会議が市内で開かれることなどを考慮し、日程を決めた。

 告示の7月20日は参議院選挙の投票日になる可能性がある。異なる選挙の投開票と告示が同日になるのは法的には問題はないが、その場合、投票所入口から半径300m以内では選挙カーによる街頭演説を行えないなどの制限がある。

ニューヨーク証券取引所に掲示された作品(MvVO ART提供)

NY証券取引所 「愛」の作品掲示 戸塚区の写真家が関わる

 坂本写真スタジオ(戸塚区吉田町)の写真家・坂本貴光さんがメンバーに加わるグループ「MvVO ART」がバレンタインデーに合わせ、ニューヨーク証券取引所内のデジタルサイネージに「愛」をテーマにしたグラフィックアートを掲示した。坂本さんに経緯、意義について3月下旬に話を聞いた。

 米国企業に勤務する新進気鋭のデザイナーなどを支援するこのグループ。「私の作品を代表者が評価してくれ、メンバーの一員になるよう誘ってくれた。日本人は私だけです」と話す。

 今回はグループが、主にニューヨーク在住のグラフィックアートデザイナーを中心に約10人を選出。同証券取引所に「LOVE」を表現した作品を掲示した。「金融の最先端の場所で、その真逆の人の心を大切にするメッセージを発信できた意義は大きかった」と坂本さんは振り返った。

にぎわう会場

交流物産展で東北・北関東の魅力を発信 横浜市庁舎にぎわう

 横浜市と再生可能エネルギー(再エネ)の創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品を販売する交流物産展が3月13、14日に横浜市役所1階アトリウムで行われた。

 市は脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、2019年2月に再エネ資源を豊富に有する東北12市町村と連携協定を締結。その後に茨城県神栖市と締結して東北地方から裾野を広げ、現在17市町村と協定を結んでいる。

 横浜市内では、現在約130事業者が連携協定で得られた再エネを活用。電気代の一部を地域活性化資金として連携先の自治体に還元している。自治体間の交流促進を図ろうと、昨年初めて交流物産展を実施。好評を博し、今年も開催する運びとなった。

 今年の交流物産展には青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。野菜やワインのほか、岩手県九戸村の非公認マスコットキャラクター・キングオブチキンの関連グッズなどが販売された。市内在住の40代女性は「独自性のある商品ばかりで楽しかった」と感想を述べた。

 

パーティーで市長選への意欲を語る高橋氏

横浜市長選 市議の高橋徳美氏が出馬へ 市会議長の鈴木氏も意欲示す

 任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に横浜市会議員の高橋徳美氏(56)が立候補する意向を表明した。3月27日に行われた自身の政治資金パーティーで明らかにした。高橋氏は25日に自民党市議団に離団届を提出。6月中旬に市議を辞職し、市長選には無所属で出馬する方向。金沢区では市議補欠選挙が行われる見通し。

 高橋氏は出馬を決めた理由に山中竹春市長の市政運営への不満や閉塞感を挙げ、2026年度から中学校で始まる全員給食について「安全で温かい食事を与えたい」と述べ、一部の学校は自校で調理する方式にすべきだと主張した。また、27年の国際園芸博覧会を契機に「50年後の横浜をつくりたい」と語った。

 高橋氏は会社員、参議院議員秘書を経て、2011年に金沢区選挙区で初当選。現在4期目。市会運営委員会の委員長などを務める。

 市長選への立候補表明は(株)つま正会長の小山正武氏(76)に続いて2人目。山中市長は態度を明確にしていない。

 同日、市会議長の鈴木太郎氏(58)が記者向けの定例会報告の場で「市長選に意欲を持っている。そのことは自民党に伝えてある」と述べ、今後、党の対応を踏まえて立候補を判断する意向を示した。

認知症について語る蝶野さん(中央左)と中島さん(同右)

プロレスラー・蝶野正洋さんが認知症啓発イベント参加「相手を思いやる気持ちを」

 認知症について考えてもらうための横浜市によるイベントが3月26日、市役所1階アトリウムで行われ、プロレスラーの蝶野正洋さんらが参加した。

 蝶野さんは市が作成した認知症に関する動画に出演している。この日は動画で若年性認知症の当事者として紹介されている中島輔(たすく)さんと蝶野さんらの対談が行われ、約300人が熱心に耳を傾けた。

「症状、状況は人それぞれ」

 対談に先立ち、中島さんは普段通っているデイサービスの仲間と行っているバンド活動の成果として歌を披露。これを見た蝶野さんは「今までは認知症と聞くと、徘徊などのイメージが先行していたが、症状や状況は人それぞれ違うということが分かった」と述べた。さらに、「プロレスラーの先輩には、自分の言いたいことばかり話して、会話のキャッチボールが成り立たない人もいる」とユーモアを交えて会場を沸かせた後、「認知症に関する正しい情報を得て、相手を思いやる気持ちを大切にしたい」と語った。

 中島さんが通う若年性認知症の支援に特化した介護サービス事業所を運営するGrASP株式会社の山崎健一さんは「認知症の方が活躍でき、周りの人に支えられる環境を作りたい」と述べ、そのためには社会全体の正しい理解が不可欠だと訴えた。

 蝶野さんらが出演する啓発動画は今後、公開される予定。

渡邉仁史院長

お口の健康塾 5th Vol.13 認知症と歯科訪問診療【3】

 認知症の症状はさまざまで、決まった治療や対応があるわけではありません。それは外来診療でも同じこと。「出来ることを出来るときに」が当院の基本方針です。

 前回の「認知症と歯科訪問診療【2】」に続いて、今回は血管性認知症、前頭側頭型認知症について。

 一般的な歯科治療はできる印象です。アルツハイマー型、レビー小体型の方々と同じように、状態を見極めて治療方針を選んでいきますが、個人差が大きいように感じます。

 認知機能障害をお持ちの方に決まった治療はありません。まずは歯科医師にご相談いただき、ご家族様と一緒に最善の治療を考えていきましょう。

当院ではお一人での外出が困難な方を対象に、歯科訪問診療を行っております。むし歯や歯周病、差し歯、入れ歯、摂食嚥下機能評価(内視鏡検査)をご自宅で行っております。まずはご相談ください。

原宿わたなべ歯科診療所

戸塚区原宿3-8-6二八五番館1階

045-443-5519

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