港南区・栄区版【4月3日(木)号】
新施設「はっちサテライト」

地域子育て支援拠点 「はっちサテライト」新設 8日から イオン港南台店

 横浜市は市内の未就学親子らが利用できる地域子育て支援拠点の「はっちサテライト」が、港南台駅近くのイオンフードスタイル港南台店3階に新設される。5日までをプレオープンとし、8日から通常開館となる。

 市は就学前の子どもとその保護者が交流したり、子育て相談を行ったりすることができる「地域子育て支援拠点」を各区に最低一カ所ずつ設置しており、港南区では日野の「はっち」がこれにあたる。さらに2015年度から、状況に応じて2カ所目(サテライト)の設置も進めており、今回の施設は市内10区目のサテライトとなった。「はっち」が区北部にあるため、南部の港南台が設置場所に選ばれた。

 新施設名称は「はっちサテライト」。運営は「はっち」同様NPO法人ちゅーりっぷ(渡辺ひとみ理事長)が担う。

 施設の床面積は260平方メートル。親子合わせて最大85人ほどの同時利用を想定しているという。

 面積の大部分を木目調のスペースが占め、開館後は「あそびのひろば」「赤ちゃんコーナー」「研修室」に区切り、年齢別に遊べる空間になる。また、個室の授乳室(2部屋)、調乳台(水道、電子レンジ)、おむつ交換台も設置された。

 既に絵本やおもちゃは置かれているが、利用状況なども見ながら今後増やしていくという。

 利用には横浜市地域子育て支援拠点サイトからの利用登録が必要。港南区以外の人も利用することができる。

 通常開館は午前10時から午後4時(火〜土)。5月中旬まで昼食・離乳食は食べられない。

親の負担解消に

 3月28日には開所式が行われ、関係者が参加した。港南台連合自治会の川島千春会長は「開所は嬉しく思う。地域としても盛り上げたい」と喜びを語った。

 また、ショッピング施設の中にできたことについて、建物を管理する株式会社ダイエーの藤澤竜一神奈川事業部長は「親子でショッピングセンターに来ることは重労働。一息つける場所はよい」と話す。「(利用者が買い物をすることも想定され)他テナントにとってもありがたい」と店、利用者双方にメリットがあることを語った。

 渡辺理事長は「親子と地域をつなげ、港南台周辺が住みやすい場所にしていくことが自分たちの使命だと考えている」と抱負を述べた。

賞状を手にする地球学校の丸山理事長と金子さん

栄区NPO地球学校 外国ルーツに学習支援 県が活動を表彰

 外国にルーツがある児童生徒向けの日本語指導や学習支援が評価された栄区に事務所を構える特定非営利活動法人 地球学校(丸山伊津紀理事長)が、このほど県のボランタリー活動奨励賞に選ばれた。県内5団体が受賞したが、港南区、栄区からは唯一となる。

 みんなちがって みんないい 国をこえて 人と人をつなぐ――。

 この言葉を理念に、日本語学習を通じて、豊かな未来を描くための多文化交流事業等を行うボランティア団体「地球学校」は2000年に設立され、翌年に特定非営利活動法人として法人格を取得した。外国につながる小中学生に向けて「地球っ子教室」を03年から横浜駅徒歩圏内のかながわ県民センター(神奈川区)で行ってきた。

 同教室では親の仕事の都合などで海外から日本に来た児童、生徒に対し、日本語指導や学習支援をボランティアが無料で実施。集団授業では手の届かない細かい部分を少人数グループに分け、時には1対1で学習支援をしている。土曜教室のほか、夏休み、春休み、オンライン受講も開室。23年度の土曜教室には延べ767人が参加。中国やネパール、フィリピン、カナダなどの国につながる児童生徒だった。

 県審査会の同団体への選考理由には「支援を通じて子どもたちにかけがえのない居場所を設けていることを高く評価した」と記載がある。受賞に丸山理事長は「サポートしてくれる皆さまのおかげで20年以上活動ができている」と話した。

多彩な教材で学習

 3月27日、県民センター7階のミーティングルームにはボランティア支援員5人と児童生徒3人(春休み午前の部)がさまざまな教材で学習していた。中国にルーツを持つ子どもは日本語の正しい表現方法を学ぶプリントを支援員と会話をしながら解いていた。

 地球っ子教室の金子聖子担当理事は「学校や家庭ではない、ここは(児童生徒の)居場所なんです。勉強だけでなくカードゲームなどでコミュニケーションも取っています」と笑顔で語る。

日限山地域ケアプラザで地域活動交流コーディネーターを務める 田中 真樹さん 港南区日限山在勤 46歳

小さな気付き、大きな輪

 ○…人と人をつなぎ、地域や住民の課題を解決する仕事――。今回は大学生、高校生に声をかけ「新世代創造ミーティング」を企画した。日限山は地域活動が盛んなエリア。「ケアプラでも他の地域では活動に参加しない傾向がある男性や若者など、老若男女を巻き込んだ取り組みができる」と充実感を見せる。

 ○…手先が器用で子どもの頃はメタルフィギュアに熱中した。5cmほどの金属製キャラクター人形。無地の物を購入しては細部にこだわって塗装した。高校を卒業するとホテルの専門学校に進学。卒業後は高級レストランでの接客業を経てネイリストに転身した。「忙しい時は休憩時間もなく、昼食としてバナナだけ食べてネイルをやった」。有名芸能人を担当したこともあるという。

 ○…ケアプラ職員に転職したのは30代後半。ネイル業界の先細りを感じ「経験を生かせる」と考えて選んだ。「ネイリスト時代には『おしゃべり半分、技術半分』と教えられた。人と関わる仕事として興味をもった」。採用後には高齢者施設でネイルを行い好評を博した。また、自身に子どもが生まれたことをきっかけに、子育て支援事業も実施。幼児教育の専門家などを招き、コロナ禍で孤立しがちな地域の親子を支えた。

 ○…職員として心がけるのは「細かいことに気付くようにアンテナを張る」ことだ。「『メタルフィギュアやネイルで身に付けた細かい作業、専門学校や高級レストランで培った気遣い』が今に生きている」。そして現在は「若者、高齢者と地域をつなげること」に楽しみを見出す。「老若男女、様々な人にケアプラを利用してもらいたい」。小さなことに目を向けられる特性を生かし、地域に大きな輪を広げようとしている。

あーすぷらざ周辺の桜並木=3月27日撮影

桜楽しむ花見客

 栄区・港南区の街中や公園にある桜が開花を迎えた。場所によって開花状況に差があるものの、陽気に包まれた日には桜の近くで写真撮影をする人や花見を楽しむ人々の姿が見られる。

栄区

 栄区では本郷台駅から徒歩約3分のあーすぷらざ周辺にある桜が開花。3月27日時点で八分咲き程度だが、道行く人がスマートフォンやカメラで撮影する様子が見られた。

 また、かつては桜の名所として人気があったいたち川周辺の桜については、伐採により本数が減ったものの、区役所近くに残った木に花が咲いているのが見て取れた。

 その他、戸塚区との境に近い柏尾川周辺も人気の地点だ。

港南区

 港南区では上大岡駅からもほど近い大岡川沿いにある遊歩道のうち、久保橋から青木橋の間にある桜が開花。取材当日は三分咲きだったため、人出は少なかった。枝先に咲いている花を撮影していた60代の男性は「毎年、楽しみにしている。満開になるのが楽しみ」と笑顔で満開の桜への期待感を話した。

 磯子区と港南区にまたがる久良岐公園ではジンダイアケボノという桜が満開を迎えている。しかし、それ以外の桜は大岡川周辺と同様に三分咲き。それでも、シートを引いて花見を楽しむ利用者が見られた。港南区では、その他にも永谷天満宮などの桜スポットも例年人気を集めている。

交通安全功労者表彰を受けた人たち

港南区 57個人団体を表彰 美化・防火・防犯など

 港南区安全安心まちづくり推進協議会などは3月13日、「港南区安全安心まちづくり・3Rまちの美化合同表彰式」を港南公会堂で行い、45人、12団体が表彰を受けた。また、同時に港南区児童防火ポスター展の表彰式も行われ区内在住在学児童9人が表彰された。

 これは区内で街の美化や交通安全、防犯、防火などに携わっている人を表彰するもので、連合町内会長などからの推薦によって選出されるもの。

 「3Rまちの美化推進功労者」に4人、2団体。「環境事業推進委員永年在職者」14人。「交通安全功労者」に6人、2団体。「防犯功労者」に4人、3団体。「防火・防災功労者」に8人、5団体が選ばれた。

表彰状を持つ大泉さん

栄区在住 大泉さん 市教委から表彰 長年の紙芝居公演が評価

 栄区桂台西在住の大泉ひろ子さんがこのほど、横浜市教育委員会から表彰を受けた。

 今年度は、長年に渡って教育活動に貢献された個人・団体を対象に、市内の小学校から推薦を受けた6人・3団体が受賞。大泉さんは約30年以上、自作紙芝居の読み聞かせを行っており、それが評価されて桂台小学校(岡田浩校長)からの推薦を受けた形だ。

小学4年で初制作

 絵を書くのが趣味だった父の影響で小学4年生の時、夏休みの宿題のために紙芝居を初めて制作。絵本よりも多くの人と一緒に楽しみやすい点に惹かれ、作品を量産してきた。

 その後は幼稚園に就職し、園児たちに紙芝居を披露していたが、結婚を機に退職。10年ほど制作活動を中断した。

 しかし、図書館で借りた紙芝居を息子が「返したくない」と返却を嫌がったのをきっかけに、再び紙芝居を作るようになったという。

 多くの作品を制作するなかで、1992年に小学校3年生の国語の教科書にも掲載されている『ちいちゃんのかげおくり』を自身で紙芝居に再編集。翌年に当時3年生の息子が在籍していた桂台小学校で『ちいちゃんのかげおくり』を披露して以降、同校で紙芝居の読み聞かせをほぼ毎年行っている。今年の2月19日には、市教委からの表彰を記念して桂台小学校で全校児童に向けた読み聞かせを実施した。

 今回の表彰を受けて、「紙芝居を通して出会った皆様のおかげ」と笑顔で話す大泉さん。今後に関しては「できるだけ長く活動を続けたい。そのためにジムや声楽のレッスンにも通っている。観てくれる人たちからエネルギーを貰って、頑張りたい」と語った。

各団体の会長らが参加

栄区 40周年に向け実行委始動 キャッチフレーズ選定へ

 栄区が2026年11月に区制40周年を迎えるにあたり3月21日、「第1回記念事業実行委員会」が区役所新館4階で開催された。

 委員、顧問、区役所関係者など50人以上が参加し、規約の承認や実行委員会役員の選出、事業計画案などを確認した。同委員会の会長には栄区連合町内会会長の細田利明さんが就任。

 40周年に向けたキャッチフレーズ(案)については複数候補があったが、「つながる さかえる ひろがる」という案が選定された。また、記念事業では機運醸成や広報活動、40周年記念式典、デジタルアーカイブ(周年記念の記録)作成、ロゴマーク制定なども公表された。

他団体との連携強化について語る竹前理事長

市シルバー人材センター 本部を中区へ移転 他団体との連携強化

 (公財)横浜市シルバー人材センターが4月1日、ゆめおおおかオフィスタワー(港南区)から横浜市技能文化会館(中区)の8階へ本部を移転した。

 市内在住の高齢者を対象に仕事の紹介を行う同法人。1997年に石川町から上大岡へ来てから約30年ぶりとなる今回の移転は、共益費の負担を減らして経営状況を改善することが目的だ。

 また、今回の移転を契機に3月24日には同じ中区にある横浜商工会議所、横浜市信用保証協会、横浜企業経営支援財団と中小企業や小規模事業者の人材確保に関する連携協定を締結。今後は人材情報を共有し、人手不足の解決を図る。同法人の竹前大理事長は「他の団体と、近い位置への移転だったのでより連携を強化したい」と話した。

 なお、昨年度まで同法人があったゆめおおおかオフィスタワーのフロアには市教育委員会の不登校児童生徒支援などを目的とした新拠点が開設される予定となっている。

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体験コーナーに参加する子ども

日限山ケアプラ 防災クイズラリーに98人 若者グループが企画

 港南区日限山の若者グループ「新世代創造ミーティング」は3月9日、防災をテーマにした「こどもクイズラリー」を日限山地域ケアプラザで開催し、子どもを中心に98人が参加した。

 このイベントは同ケアプラ職員の田中真樹さん=人物風土記で紹介=が「地域の担い手を作ろう」と声をかけた周辺地域の高校生、大学生4人(新世代創造ミーティング)が企画したもの。

 4人は昨年10月頃から話し合いを始め、防災をテーマにした子ども向け企画を行うことに決めた。その後、港南消防署の協力なども得ながら、開催に向けた準備を進めきた。

 当日は4人に加え、中学生から大人までの約20人もボランティアとして運営に参加。同ケアプラ内に設置されたクイズや体験コーナーで参加者の誘導にあたった。

 同グループのメンバーは「年代問わず多くの人に防災について学んでもらうことができた」と成果を語る。また「運営する上でベビーカーの人への配慮が足りていない部分があった」と課題にも気付いたという。同グループは今後も地域活動を続ける予定だ。
※『生成AI』とは、テキスト、画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称

県内市町村 生成AI 約6割が利用 本紙調査 「業務の時短に効果」

 人工知能(AI)を用いて文章や画像を作成する生成AIが世界的に普及する中、業務に導入する自治体も増えてきている。神奈川県内33市町村のうち、導入済が12市町村で実証実験中を合わせ6割近い19市町村が生成AIを利用していることが、タウンニュース社の独自アンケート調査で明らかになった。

 同調査では1月1日現在の生成AIの導入状況や活用事例、効果、課題などについて県内の33市町村に聞いた。導入済と回答したのは36・3%にあたる12市町村。実証実験中を合わせると19市町村(57・5%)が生成AIを利用していた。

議事録要約などに活用

 利用するすべての自治体が「効果があった」と回答。具体的には「業務の時間短縮」をほぼすべての自治体があげた。

 活用事例として多かったのは「あいさつ文案の作成」「議事録の要約」「企画文書の作成」「アイデア出し」「翻訳」など。さらに、「市長の動画・音声生成AIを使い『市長アバター』を作成し、英語で行政情報や観光情報を発信する」(横須賀市)、「Excel関数、VBAなどのコードの生成」(平塚市)などもあった。横浜市はそのほか、「議会想定問答文案の作成」や「数値予測や行動最適化」もあげた。「今後も研修や活用事例の発信を随時行うとともに、課題解決に向けた検討・調査を行い、より効果的な活用と利用の定着に向けた取組を進めたい」としている。

 課題は、セキュリティー面や生成AIが作成した内容の正確性などに対する懸念のほか、生成AIを使いこなす人材育成や技術習得など、「使う側」の問題が多くあがった。

 未導入の自治体で「検討中」と回答したのは8自治体で、うち3自治体は導入を予定していた。実証実験はしたものの導入には至らなかったのは2自治体。そのうちの1つ大磯町は、「有効なものだとは思っているが、一般的なリスクを鑑みた。事業者の提案をもらいつつ、検討は継続していく」とした。

4自治体「予定なし」

 残る4自治体が検討も導入予定もなかった。

 未導入の自治体はいずれも「業務効率があがる便利な技術」という認識はある一方で、「導入費用」「セキュリティー」「技術面」「利用規約の策定」「専門知識を持つ職員がいない」などをハードルと捉えていた。

山中市長(左)に宣誓を行う職員

新職員746人が新たな一歩 横浜市採用式

 4月から横浜市の職員となった人の「採用式」が1日に関内ホール=中区=で行われた。

 採用されたのは事務職、技術職、医療技術職、技能職の計746人。式では4人の代表が山中竹春市長から辞令を受け取った。

 代表で宣誓を行った女性職員は「横浜市民の奉仕者であることを認識し、誠実かつ公正に良心に従って職務を執行することを誓います」と述べた。山中市長は「これから皆さんと働けることにワクワクしている」と期待を込めたメッセージを送った。

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横浜市会議事堂(資料写真)

横浜市長選立候補表明の高橋徳美市議が自民会派離団

 横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)への立候補を表明した金沢区選出の高橋徳美市議が3月31日付で自由民主党横浜市会議員団を離団したことが発表された。

 また、同日付で港南区選出の山田桂一郎市議が日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会を離団し、保土ケ谷区選出の関嵩史市議とともに新しい会派「地域政党よこはま」を結成したことも発表された。

 これらの動きに伴う横浜市会の会派構成は次の通り。▽自由民主党33▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会7▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽地域政党よこはま2▽無所属7

政治の場「男女平等と感じる」1割 市民意識調査で明らかに

 横浜市が実施した男女共同参画に関する市民意識調査の結果が3月28日に発表され、政治の場で男女の地位が「平等」と感じている人の割合が1割にとどまることなどが明らかになった。

 調査は市内の18歳以上を対象に昨年9月から10月にかけて実施し、1667人から回答を得た。

 男女の地位の平等感について、▽家庭生活▽就職活動▽職場▽学校教育▽地域活動▽政治▽法律・制度▽社会通念・習慣・しきたり―の8項目を聞いたところ、学校教育では「完全に平等になっている」と「ほぼ平等になっている」と回答した人が合わせて53・3%で最も高かった。それに対し、政治では10・1%と最も低く、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」を合わせた回答は75・6%だった。

「らしさ」期待 女性6割

 日常生活での男女の役割期待に関する質問では、回答者全体の7割以上が「『女/男らしさ』を言われたり期待されたりした経験がある」と回答した。この経験に対し、女性の62・8%、男性の40・5%が不都合さや不快感、生きづらさを感じるとしている。

家事分担 理想と現実乖離

 家事・育児・介護の分担割合の理想については、男女ともに回答者の約5割が「あなたと配偶者等が同じ割合」と回答した。しかし、実際の分担割合は、女性の39・0%が「自分が8〜9割」を担っていると回答。対照的に男性は最多が「自分が1〜2割」の40・2%で、理想と現実の間に大きな乖離があることが明らかになった。

 共働き世帯の平日の家事・育児・介護に費やす時間も、夫の平均時間が2時間26分であるのに対し、妻の平均時間は5時間25分と、妻の方が約3時間長い。

 男女共同参画社会の実現に向けて、市が取り組むべきことを聞いたところ、「保育所や小学生の放課後の居場所などの整備」、「離職した女性の再就職を支援する取組」、「柔軟な働き方や仕事と育児・介護の両立支援に向けた企業への働きかけ」がともに6割を超えた。

横浜市長選 7月20日告示、8月3日投開票

 任期満了に伴う横浜市長選挙の日程が7月20日告示、8月3日投開票に決定した。3月28日の市選挙管理委員会で決まった。

 公職選挙法により、任期満了日の前日から30日以内に選挙を行う必要があり、投票日は期間中の日曜日の8月3日、10日、17日、24日の中で検討されていた。お盆の時期と重なることや8月20日〜22日にアフリカ開発会議が市内で開かれることなどを考慮し、日程を決めた。

 告示の7月20日は参議院選挙の投票日になる可能性がある。異なる選挙の投開票と告示が同日になるのは法的には問題はないが、その場合、投票所入口から半径300m以内では選挙カーによる街頭演説を行えないなどの制限がある。

チラシを持つ橋下住職

港南区淨念寺 運慶作と伝わる観音像を公開4月6日午前10時から

 港南区の淨念寺(野庭町1843/橋下俊祐住職)は4月6日、花まつり観音講を開催し、本尊で運慶作とも伝わる観音像「如意輪宝珠観世音自在菩薩」を公開する。

 この像は約60cmで同寺院の観音堂に伝わるもの。運慶作と記した書物もあり、橋下住職によると「かなりの価値があるもの」という。

 秘仏とされ長らく人目に触れることはなかったが、数年前に橋下住職が就任して以降、檀家などに公開するようになった。今回は「さらに多くの人にご利益を」との考えから釈迦の誕生日を祝う花まつりに合わせ、一般にも公開する。

 また、同日にはフォークソングユニット「ペペ」によるコンサートも行われる。

 公開は午前10時から午後1時。入場無料。観音像の撮影は不可。「すずかけ通」バス停から徒歩10分。(問)【電話】045・843・1100(桜やすらぎの郷合同会社)

野庭住宅連合 フリマ参加者募集中

 野庭住宅連合自治会(黒川和紀会長)と野庭住宅地区社会福祉協議会が主催する企画「こどもの日イベント」が5月4日(日)に開催される。現在、両主催者はイベントに出店するフリーマーケット参加者を募集している。参加費無料。

 当日は午前10時から午後3時までイベントを実施予定。場所は旧野庭中学校グラウンド(港南区野庭町630)。フリーマーケット参加者は営利目的ではない、衣類、日用品、本、食器、こども用品、おもちゃなどの出品が可能となる。申込締切は4月25日(金)まで。

 会場には、飲食店の出店やこどもが楽しめるゲーム、イベントなどが企画されている。同連合自治会の黒川会長は「多彩なフリーマーケットでイベントに花を添えてほしい」と参加を促す。

 申し込み詳細などは黒川会長【携帯電話】090・4456・4808まで。

にぎわう会場

交流物産展で東北・北関東の魅力を発信 横浜市庁舎にぎわう

 横浜市と再生可能エネルギー(再エネ)の創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品を販売する交流物産展が3月13、14日に横浜市役所1階アトリウムで行われた。

 市は脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、2019年2月に再エネ資源を豊富に有する東北12市町村と連携協定を締結。その後に茨城県神栖市と締結して東北地方から裾野を広げ、現在17市町村と協定を結んでいる。

 横浜市内では、現在約130事業者が連携協定で得られた再エネを活用。電気代の一部を地域活性化資金として連携先の自治体に還元している。自治体間の交流促進を図ろうと、昨年初めて交流物産展を実施。好評を博し、今年も開催する運びとなった。

 今年の交流物産展には青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。野菜やワインのほか、岩手県九戸村の非公認マスコットキャラクター・キングオブチキンの関連グッズなどが販売された。市内在住の40代女性は「独自性のある商品ばかりで楽しかった」と感想を述べた。

 

パーティーで市長選への意欲を語る高橋氏

横浜市長選 市議の高橋徳美氏が出馬へ 市会議長の鈴木氏も意欲示す

 任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に横浜市会議員の高橋徳美氏(56)が立候補する意向を表明した。3月27日に行われた自身の政治資金パーティーで明らかにした。高橋氏は25日に自民党市議団に離団届を提出。6月中旬に市議を辞職し、市長選には無所属で出馬する方向。金沢区では市議補欠選挙が行われる見通し。

 高橋氏は出馬を決めた理由に山中竹春市長の市政運営への不満や閉塞感を挙げ、2026年度から中学校で始まる全員給食について「安全で温かい食事を与えたい」と述べ、一部の学校は自校で調理する方式にすべきだと主張した。また、27年の国際園芸博覧会を契機に「50年後の横浜をつくりたい」と語った。

 高橋氏は会社員、参議院議員秘書を経て、2011年に金沢区選挙区で初当選。現在4期目。市会運営委員会の委員長などを務める。

 市長選への立候補表明は(株)つま正会長の小山正武氏(76)に続いて2人目。山中市長は態度を明確にしていない。

 同日、市会議長の鈴木太郎氏(58)が記者向けの定例会報告の場で「市長選に意欲を持っている。そのことは自民党に伝えてある」と述べ、今後、党の対応を踏まえて立候補を判断する意向を示した。

認知症について語る蝶野さん(中央左)と中島さん(同右)

プロレスラー・蝶野正洋さんが認知症啓発イベント参加「相手を思いやる気持ちを」

 認知症について考えてもらうための横浜市によるイベントが3月26日、市役所1階アトリウムで行われ、プロレスラーの蝶野正洋さんらが参加した。

 蝶野さんは市が作成した認知症に関する動画に出演している。この日は動画で若年性認知症の当事者として紹介されている中島輔(たすく)さんと蝶野さんらの対談が行われ、約300人が熱心に耳を傾けた。

「症状、状況は人それぞれ」

 対談に先立ち、中島さんは普段通っているデイサービスの仲間と行っているバンド活動の成果として歌を披露。これを見た蝶野さんは「今までは認知症と聞くと、徘徊などのイメージが先行していたが、症状や状況は人それぞれ違うということが分かった」と述べた。さらに、「プロレスラーの先輩には、自分の言いたいことばかり話して、会話のキャッチボールが成り立たない人もいる」とユーモアを交えて会場を沸かせた後、「認知症に関する正しい情報を得て、相手を思いやる気持ちを大切にしたい」と語った。

 中島さんが通う若年性認知症の支援に特化した介護サービス事業所を運営するGrASP株式会社の山崎健一さんは「認知症の方が活躍でき、周りの人に支えられる環境を作りたい」と述べ、そのためには社会全体の正しい理解が不可欠だと訴えた。

 蝶野さんらが出演する啓発動画は今後、公開される予定。

渡邉仁史院長

お口の健康塾 4th Vol.8 入れ歯について【1】

 今日から2回は入れ歯のお話です。これまでお話した口腔乾燥や粘膜の痛みの原因は、入れ歯の場合も。そもそも入れ歯はなぜ必要なのでしょうか。

 入れ歯の目的は【1】噛むだけではありません。入れ歯で口腔内にスペースを作り、【2】喋りやすくする、【3】食事を飲み込みやすくする、といった目的もあります。正しい高さの入れ歯で【4】若々しく見せる(顔の形を整える)ことも大切です。

 また私の考える最も重要な目的は、下あごの位置を安定させて転びそうな時に奥歯で踏ん張ること、すなわち【5】転倒予防にあります。転んで骨折することが、歩行困難になる大きな要因になることを忘れないでください。

 当院ではインプラント治療を勧めることはありません。ご希望の方には相談の上、他施設をご紹介いたします。

当院ではお一人での外出が困難な方を対象に、歯科訪問診療を行っております。むし歯や歯周病、差し歯、入れ歯、摂食嚥下機能評価(内視鏡検査)をご自宅で行っております。まずはご相談ください。