金沢区・磯子区版【4月10日(木)号】
メダルを掛け賞状を手にする琉之介さん

金沢区 田中琉之介さん レスリングで全国2冠 初のアジア大会へ

 金沢区釜利谷西在住の田中琉之介さん(釜利谷中2年)が、3月に行われたレスリングの2つの全国大会の38kg級で優勝した。7月には自身初の「U15アジアレスリング選手権」に出場予定。「アジア大会でも優勝したい」と意気込んでいる。

 琉之介さんは、3月上旬に開かれた「U13ジャパンオープン・レスリングトーナメント」と、同下旬に行われた「JOCジュニアオリンピックカップ2025年U15全日本レスリング選手権大会」に出場。それぞれ東京都で開催され、全国各地から集まった選手たちが優勝を争った。

 前者は小学6年と中学1年が対象。琉之介さんが出場した38kg級には33人が参加した。前回は3回戦で敗退していたが、今回は序盤から攻撃的な姿勢を貫いてトーナメント5戦を勝ち抜いて頂点に立った。

 後者は中学生年代の全国大会で、琉之介さんは昨年の神奈川県大会で優勝、関東大会で上位に入って全国の舞台へ進んだ。全日本選手権でも順調に勝ち上がり、決勝戦では関東大会決勝で敗れた相手と再戦。「関東大会の時には、緊張もあって自分の技が出せなかった。でも今回は最後まで勝ちたい気持ちを出して戦えた」と話し、雪辱を果たして優勝した。

 全日本レスリング選手権の優勝により、7月にキルギス共和国で開催されるアジア大会への出場権も獲得。初めてのアジアでの戦いを前に「体が大きくて力が強い選手もいると思う。2つの全国大会の優勝もうれしいけど、アジア大会でも優勝したい」と先を見据えている。

目標は五輪での活躍

 家族の影響で小学校入学前にレスリングを始め、競技歴10年目となる琉之介さん。姉の愛莉さん(日大藤沢高1年)、弟の翔汰郎君(釜利谷小6年)もレスリングに取り組み、三姉弟で切磋琢磨してきた。所属する横須賀市を拠点とする「横須賀ジュニアレスリングクラブ」での練習のほか、地元企業の(株)春峰園が地域に開放するトレーニングジムも活用し、日々鍛錬を重ねている。

 アジア大会などでの活躍の先に、目標とするのは「オリンピックでの活躍」。日本代表選手の一人として、まずはアジアの舞台に挑む。

ステッカーを貼る委託事業者

市立公園 全面禁煙に 受動喫煙対策として

 横浜市は受動喫煙対策の一環として、4月1日から市内全ての市立公園を禁煙とした。横浜市公園条例によるもの。多世代の憩いの場である公園を誰もが安心して利用できる環境に整え、市民の健康増進などを図る。

 市内には2724カ所(2024年3月末時点)の市立公園がある。市は公園での喫煙に関するアンケート調査を23年夏に実施。「喫煙で迷惑と感じたことがあるか」の問いに対し、「よくある」「たまにある」と答えた人は全体の約6割だった。

 この結果を受け、市は23年10月14日から11月19日にかけて市内5カ所の公園で禁煙を試行。試行前と試行中のある2日間の公園の喫煙者数を比較し、天王町駅前公園=保土ケ谷区=では、30人から2人に減少するなどの効果が見られた。その後も公園の禁煙化を望む市民の声が多かったことから、市公園条例の禁止行為に「喫煙をすること」の項目を追加し、市立公園を全面禁煙とした。

約250カ所を巡回

 条例では、たばこ事業法上の製造たばこ(紙巻たばこや加熱式たばこ)が禁止の対象。公園での喫煙は5万円以下の過料となる。市は「禁煙にご理解いただければ、その場で過料を徴収することはない」と方針を示す。

 市民や土木事務所職員の意見をもとに、喫煙が多く見られる約250カ所の公園を巡回の対象に。市の委託業者が2人1組の4班に分かれて巡回し、繁華街などの人通りの多い地域にある公園を重点的に行う。公園周辺での喫煙について、市は「喫煙を控えるようにお願いをする」という。

 公園の禁煙化に否定的な市民の声もある。市内在勤の男性(47)は「喫煙場所が限られる中、公園まで全面禁煙になるのは困る」と肩を落とす。市の担当者は「健康増進法などを踏まえ、受動喫煙対策を進める必要がある。誰もが安心・安全に公園を使えるようご理解いただきたい」と話す。

 市は公園内に禁煙を呼び掛けるステッカーを設置。ステッカーには、公園の利用ルールなどに関する相談を受け付ける専用窓口の電話番号などが記載されている。

横浜並木男声合唱団の常任指揮者を務める 吉田 千鶴子さん 金沢区長浜在住 69歳

「楽しい」人生を合唱で

 ○…今年で30周年を迎える横浜並木男声合唱団を初期から常任指揮者としてけん引してきた。4月12日には横浜みなとみらいホールで演奏会を実施する。「お父さんでも会社の役員でもなく一人の歌い手として、人生を心から楽しむ様子を合唱で表現できれば」

 ○…指揮者を始めたきっかけはボイストレーニングの教え子の、父が所属している男声合唱団の指揮者を担当してほしいという依頼から。当時の同合唱団のメンバー20人は、働き盛りの素人の男性たち。「男声合唱団の指揮は初めてで戸惑ったが、とにかく一生懸命な姿が印象的だった」。プロの合唱団にはない、「自分たちにしかできない演奏を」と、自身の専門であるオペラに倣い、振り付けを取り入れた。今ではその振り付けや、ポップな衣装がトレードマークとなり欠かせない。

 ○…横浜市緑区出身。「『うたのおねえさん』になりたい」という思いから音楽大学に入学。声楽を学びオペラのプロの道へ。25歳で結婚してからも金沢区の並木で息子2人の子育てをしながらプロの歌い手として活動を続け、長男が高校に入学した頃には自宅にレッスン室を作るため、長浜に家を建てた。その間夫は10年間の単身赴任で「戻ってきたら家が移動しており驚いたのでは」と無邪気に話す。

 ○…趣味はガーデニング。自宅に約1tのレンガを調達し、約15mの小道と花壇を自力で作った。「レンガを運ぶときは重すぎて車が動かなかった」と笑顔。現在は合唱団3団体に加え、富岡並木地区センターや朝日カルチャーセンターの歌の講師として指導をしている。「歌っている自分たちが楽しいのは当たり前。観客にも『楽しい』と感じてもらえるような演奏を」

旧松野家住宅主屋(写真上)と同住宅表門及び塀=横浜市提供

磯子区の旧松野家住宅 国登録有形文化財登録へ

 磯子区滝頭にある「旧松野家住宅主屋」「旧松野家住宅表門及び塀」がこのほど、国登録有形文化財(建造物)に登録される見通しとなった。

 同住宅は、堀割川の西側に位置する地主の本宅。個人が所有し、一般公開はされていない。主屋は1930(昭和5)年頃の建築で、72年に増築された。寄棟造桟瓦葺の平屋建で、正面東寄りに入母屋造の玄関があることなどが特徴。良材を用いた近代和風住宅として造形の規範となっている。一方、表門及び塀は32年頃の建築。表門は切妻造桟瓦葺で二段に腕木を重ね、両脇に延びる塀は桟瓦葺で表門と揃えて二段に腕木を重ね、歴史的な景観を伝える。

 国の文化審議会が、3月に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、同住宅主屋と表門及び塀を登録するように文部科学大臣に答申した。夏ごろに告示され、正式に登録される見通し。

市内で49件に

 今回の2件が答申の通り告示されると、横浜市内の国登録有形文化財(建築物)は合計で49件となる。これまでに磯子区では宮下家住宅主屋、金沢区では金澤園と旧長濱検疫所一号停留所(厚生労働省横浜検疫所検疫資料館)が登録されている。

「蝶々夫人」の朗読歌劇 5月3・4日、杉田劇場

 磯子区民文化センター杉田劇場は5月3日(土)・4日(日)、声優の野村道子さんがプロデュースする朗読歌劇「マダム・バタフライ」=写真=の公演を同館5階ホールで行う。開演は3日が午後1時と5時の2回、4日が2時(開場各30分前)。

 ジャコモ・プッチーニによって作曲されたオペラ「蝶々夫人」を元に、蝶々夫人とピンカートン、二人を取り巻く人々を新たな視点で描いた同館のオリジナル作品。豪華な声優陣とオペラ歌手が競演する。

 チケットは全席指定6500円で、同館窓口やアニメイトオンラインで販売中。未就学児の入場不可。

読者5組を招待

 3日5時からの公演に、読者5組10人を招待する。希望者は氏名・日中連絡がつく電話番号・メールアドレスを記し、メール(sugigeki@yaf.or.jp)、またはファクス(【FAX】045・770・5656)で応募を。4月18日(金)締切。当選者に連絡があり、チケットは当日5階受付で引き換え。問い合わせは同館【電話】045・771・1212。

塗装を楽しむ来場者

海の公園でアウトドア体験 地元20団体が出展

 金沢区の海の公園で4月5日と6日、アウトドアイベント「GOOD OPEN AIRS 2025」が開催された。海の公園では昨年に続き2回目。アウトドア用品や車の展示販売、キッチンカーの出店、トークショーなどが行われた。

 全9エリアの中には金沢区ゆかりの企業・団体が集まる「Aozora Factory」エリアも。20団体がものづくりの楽しさを体験できるワークショップを行った。ペンキを使った塗装体験ができるブースを出展した(有)沼田塗装店の沼田亮代表取締役社長は「地元の皆様と触れ合える良い機会。家ではできない大胆な落書きを子どもたちに楽しんでいただけたら」と話した。

 7歳と5歳の娘を連れ、初めて来場し、アスレチックやワークショップを楽しんだ谷津町在住の西村由香理さんは「子どもたちに家ではできない遊びを体験させられてよかった」と笑顔。主催の神奈川トヨタ自動車(株)myX事業部担当者は「この場でしか展示されない商品との出合いがあるのが魅力。来年もより多くの人に足を運んでいただきたい」と話した。
釈迦像に甘茶をかける稚児代表

釈迦誕生祝う花まつり 金沢区六浦で、稚児行列も

 釈迦の誕生を祝い、子どもたちの健やかな成長を祈る「第79回釈尊降誕花まつり大会」が4月5日、金沢区六浦地区で行われた。金沢区佛教会(佐伯隆道会長)に所属する29カ寺の住職や関係者、稚児と家族ら約130人が参加した。

 春らしい陽気の中、華やかな稚児衣装を身に着ける子どもたちによる稚児行列から開始。稚児約30人が光傳寺を出発、法要会場の長生寺までの約300mを歩いた。

 法要では稚児による献花、献灯、献香を実施。稚児を代表して金井朱里紗さんが「清らかな心を持ち、正しい心でそれぞれの目標に向かって努力していきたい」などとあいさつ。読経が行われる中、参加者を代表し、共催の金沢区釈尊奉讃会の山田一男会長や稚児代表らが釈迦像に甘茶をかけ、生誕を祝った。

 法要後には、同寺で「雅の風」による和太鼓と尺八の競演も行われ、参加者も手拍子や「わっしょい」などのかけ声をかけながら演奏を楽しんだ。

横浜市 地域防犯力向上へ補助金 町内会に上限20万円

 横浜市は、住民一人ひとりの防犯意識や地域の防犯力を高めることを目的とした「地域の防犯力向上緊急補助金」制度を4月から開始した。

 対象は自治会町内会や地区連合町内会が実施する、地域の防犯力向上に向けた公益的な取り組み。防犯パトロールの実施や活動に必要な物品の購入、防犯啓発グッズの作成・購入、センサーライトや防犯カメラの整備や設置、防犯講座の開催などに対して補助金が支給される。

 補助率は10分の9、上限額は1団体あたり20万円。団体内で取り組みの内容を決め、実施後に申請、請求する(1団体につき申請は1回)。取り組みと申請の受付期間は2025年4月1日から10月31日(金)まで。請求書の最終提出期限は12月26日(金)。

 昨今、「闇バイト」による強盗事件などが各地で発生している。自助・共助・公助を組み合わせた社会全体での防犯対策の強化が求められている。市の担当者は「必要な対策は地域ごとに異なる。団体内で話し合い、決めることで、地域の防犯力向上への自主的な活動の推進やコミュニティの活性化につながれば」と話す。

 市のホームページでは、神奈川県警察公式アプリやNPO法人神奈川県防犯セキュリティ協会のホームページなど、取組の参考となる防犯関連情報を紹介している。

 問い合わせは、防犯緊急補助金受付センター【フリーダイヤル】045・550・5125まで(土日祝除く午前9時から午後5時)。

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国産材を活用した厚木・伊勢原店

神奈川スバル(株) 国産材でSDGsに貢献 飛騨市産の家具を初導入

 神奈川スバル(株)(本社横浜市港北区・中村亜人代表取締役社長)はこのほど、1月にリニューアルオープンした厚木・伊勢原店=伊勢原市高森=に岐阜県飛騨市の国産材を使った木製家具を初めて導入した。

 車の点検などの待ち時間を「ゆっくり過ごしてほしい」と同社では10年ほど前からショールームのリニューアルなどに併せてカフェコーナーを設置。これまでは市販の木目調の家具を導入していたが、国産材を有効活用することで自然を守りながら維持し、地球温暖化防止へもつながる取り組みを推進する飛騨産業(株)の想いに共感。同市産のブナ材のテーブルやイスなど約40点を導入した。

 「少しでも二酸化炭素削減につながる活動ができれば」と担当者。同社では今後も、店舗の改装時などに県産材を含めた国産材の家具を取り入れていく方針。

 同社は1999年に設立。金沢区幸浦の金沢店ほか県内で32店舗を展開している。

ここでしか見られない特別なステージ

野毛大道芸50回記念 スペシャルステージ招待 19日・20日、にぎわい座で

 第50回目となる「野毛大道芸」が、4月19日(土)・20日(日)、中区の野毛一帯で開催される。

 これを記念して、コロナ禍で開催された「野毛大道芸スペシャルステージ」が復活。横浜にぎわい座を会場に、屋内ステージの良さと野毛大道芸らしさが合わさった華やかで熱いステージが繰り広げられる。歌とMCの桜小路富士丸&SunnyWingsほか、多彩な4組のパフォーマーが登場する。野毛大道芸の詳細はHPで。

 4月20日(日)11時30分〜の回に3組6人を招待する。メールで件名に野毛大道芸、本文に〒住所、氏名、年齢、電話番号、感想を明記の上、【メール】naka-nishi@townnews.co.jpへ。4月11日(金)必着。

特選「聖なる夜の出港」(市提供)

横浜港と客船の美 4月22日まで 大さん橋に写真作品

 横浜市は「横浜港客船フォトコンテスト2024」の入賞作品を4月22日(火)まで、横浜港大さん橋国際客船ターミナル=中区海岸通1の1の4=に展示している。午前9時から午後9時30分まで(最終日は午前中のみ)。

 同コンテストは市が客船や港に親しんでもらおうと、2004年から実施。今回は「横浜港とクルーズ客船」がテーマで、24年に撮影された客船の写真が対象。応募総数113点の中から港の魅力が伝わる写真として、特選、準特選(2点)、横浜市港湾局長賞、横浜港振興協会会長賞、佳作(3点)の8作品が入賞した。

 展示会場には、異なる季節や時間により、さまざまな客船と港の調和をとらえた力作が勢ぞろい。また、24年以降の初入港船の記念楯や横浜港とゆかりのある客船の模型の展示もあるなど、例年に比べて開催規模を広げている。

 鑑賞無料。会場は入退場自由。展示に関する問い合わせは同国際客船ターミナル【電話】045・211・2304。

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横浜スカーフ親善大使に選ばれた4人

13代目スカーフ大使決まる 多様な魅力を発信

 横浜生まれのシルク製品ブランド「横浜スカーフ」の魅力を伝える「横浜スカーフ親善大使」の13代目メンバーが、このほど決定した。

 横浜繊維振興会(松村俊幸会長)が毎年公募しているもの。今回は34人の応募があり、(写真左から)中村美紀さん(24)、鈴木理央さん(21)伊豆莉乃さん(19)、水木香さん(43)が選ばれた。年齢や職業、経歴が異なる4人が様々な立場から1年間、横浜スカーフをPRしていく。「ファッションはもちろん、防寒などの機能面でも優れているスカーフの魅力を伝えていきたい」と大使。

 4月19・20日に象の鼻テラス、26日〜5月6日シルクセンターで行われる「横浜ファッションウィーク」で初お披露目となる。詳細はhttps://www.yokohamascarf.com/

横浜市 防犯カメラなど配布 459カ所の地域防災拠点に

 横浜市の今年度予算が3月25日の市会で可決成立。全ての地域防災拠点への簡易防犯カメラと防犯ブザーの配布に2100万円が計上された。市が定める459カ所に簡易防犯カメラ2台と防犯ブザー10個を配布する予定だ。

 市が進める「誰もが安心して避難生活を送れる環境改善」の取り組みの一つ。災害発生時の避難所生活での防犯対策強化を目的としている。

 市の担当者は「各拠点で行う訓練で配布物品の設置場所や活用方法を考えてもらい、日頃から防犯意識を高めてもらいたい」と話す。

山中市長(前列左から4人目)に優勝を報告した横浜高校の選手や関係者たち

高校野球 横浜の選手や監督がセンバツ優勝を山中市長に報告

 第97回選抜高校野球大会で優勝した横浜高校=金沢区能見台通=野球部の選手や監督たちが4月8日、横浜市役所を訪れて山中竹春市長に優勝を報告した。

 3月に甲子園球場で開かれた同大会で、横浜は2006年以来19年ぶり4度目の優勝を果たした。この日は阿部葉太主将や村田浩明監督をはじめ、選手や関係者たちが優勝旗などを持って市役所を訪問。村田監督は「チーム横浜ということで横浜清陵さんと共に甲子園で戦ってきた。その力をいただいて何とか優勝にこぎつけたと確信しています」と話し、阿部主将は「横浜清陵高校さんからTシャツに力強い寄せ書きをいただいて、その力もあってこそ優勝に結び付いたと思う」と大会を振り返った。

 報告を受けた山中市長は「大舞台で皆さんが躍動する姿は横浜市民、全国の皆さんに大きな感動を与えてくれたと思います。さらに強いチームとなって、夏の大会で活躍することを祈念しています」と述べた。

 高校野球は神奈川県春季大会がすでに開幕しており、横浜は4月12日(土)にサーティーフォー保土ケ谷球場で市ケ尾との初戦を迎える予定だ。

大会を支えるボランティア(提供=横浜マラソン組織委員会)

横浜マラソン 大会支えるボランティア募集 家族での参加も

 10月26日に行われる「横浜マラソン2025」のボランティア募集が4月9日に始まる。

 ボランティアは大会前日、当日にランナーや応援者への案内、誘導を行う。今回は大会当日の集合場所の選択肢を増やし、アクセスしやすいように工夫。小学生・中学生とその保護者が一緒に参加できる「ファミリーボランティア」を新設し、幅広い層に参加してもらうようにした。活動に不安がある人向けに、研修やリーダーを目指す人向けの茶話会(ミーティング)を充実させる予定。募集人数はリーダー600人、メンバー2600人。

 募集期間は6月30日(団体、ファミリーは9月頃)までで、ボランティアウェアやキャップなどが支給される。申し込みは大会公式サイトから。参加ランナー募集も9日から始まる。問い合わせは事務局【電話】045・651・0666。



たきがしら会館=横浜市提供

横浜市が磯子区のたきがしら会館でネーミングライツスポンサーを公募 プロバスケ「横浜ビー・コルセアーズ」の練習拠点

 横浜市は、磯子区滝頭にある「横浜市たきがしら会館」のネーミングライツスポンサーを公募している。

 ネーミングライツは市と民間団体等との契約により、市の施設等に愛称などを付与させる制度。スポンサーになると、施設の愛称として企業名や商品(ブランド)名などを付けることができる。磯子区洋光台の「はまぎん こども宇宙科学館」で以前から導入されているほか、今年4月から金沢区幸浦の資源循環局金沢工場で「JFE横浜金沢マリンエネルギーセンター」という愛称の使用を始めている。

使用開始は今年10月の予定

 体育室やホール、武道場、トレーニング室、会議室を備える同館は、1983年に横浜市職員会館として開設。2011年からは一般に開放され、地域住民のスポーツ・文化活動などで活用されてきた。現在はプロバスケットボールチームの横浜ビー・コルセアーズの練習拠点となっており、2023年6月からはチームを運営する(株)横浜ビー・コルセアーズが指定管理を行っている。

 同館ではスポーツ、レクリエーションなどの振興への寄与や施設の維持管理のための財源確保を目的に募集する。契約金額は年間70万円(税抜)以上で、期間は原則2年6カ月。愛称は20文字以内で、使用開始は今年10月からを予定する。スポンサーの募集期間は4月30日(水)午後5時まで。郵送の場合は同日消印有効。

 詳細や問い合わせは市にぎわいスポーツ文化局スポーツ振興課【電話】045・671・3288。

LINKAIの魅力を伝える第3弾

LINKAI横浜金沢 大学生目線のPR冊子第3弾が完成 おすすめスポットも紹介

 金沢区臨海部の産業団地「LINKAI横浜金沢」の魅力を大学生が発信するPR冊子「学生が取材に行く」がこのほど完成した。同団地では若手人材の確保が課題となっているため、区内の大学と連携し、就職を控えた大学生向けに同団地を紹介するための取り組みとして今回が第3弾。関東学院大学友野和哲研究室と堀田智哉研究室、横浜市立大学中西正彦ゼミの大学生42人が企業を訪問、取材した。

 第3弾では、学生が実際にLINKAI横浜金沢を探索して発見したおすすめスポットをSNSの投稿風に紹介する「LINKAI Book」を掲載。金沢水際線緑地で釣りをしたり工場直売所を訪れる写真などが地図とともに紹介されている。

 掲載企業は、(株)アクアパルス、(株)アルファ、ESR(株)、(株)インターアクション、(株)神奈川保健事業社、武松商事(株)、(株)日本製鋼所、富士川建材工業(株)、(有)山田工業所、(株)ヨコハマ機工の10社。

 冊子は、金沢区役所区政推進課企画調整係、関東学院大、横浜市大で配架されているほか、市のホームページ「LINKAI横浜」からも見ることができる。

米国関税引き上げで横浜市が特別経営相談窓口

 米国の関税引き上げに伴い、横浜市は経営への影響が懸念される市内中小企業を対象にした「特別経営相談窓口」を4月4日に設置した。

 公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)は経営全般、市経済局金融課は融資制度、横浜市信用保証協会は信用保証に関する相談に応じる。

 また、今年度、売上や利益率の減少を受ける中小企業向けの融資メニューも新設している。

 問い合わせはIDEC横浜(平日午前9時〜午後5時)【電話】045・225・3711。

認知症テーマに金沢区で講演会 会場参加型パネルディスカッションも

 「みんなで話す認知症」が4月12日(土)、金沢区のたぬきち並木(ビアレヨコハマ新館2階)で開かれる(富岡東地域ケアプラザでZoom配信)。午前10時30分から午後3時30分。参加無料。

 認知症の患者やその家族のサポートを推進する「チームオレンジ」の取り組みの一環として開催。午前10時30分から11時15分まで関東学院大学看護学部の青木由美恵教授が「認知症と脳のあれこれ」をテーマに基調講演。11時30分から3時30分まで(12時30分から1時間休憩あり)会場参加型のパネルディスカッションなど。

 入退場自由。定員は各会場30人。当日参加も可。申し込み、問い合わせは同ケアプラザ村上さん【電話】045・776・2030。

振り付けを交え歌う団員たち=同団体提供

金沢区の横浜並木男声合唱団が30周年記念公演を開催 4月12日、横浜みなとみらいホールで

 横浜並木男声合唱団は4月12日(土)、創立30周年を記念した演奏会を横浜みなとみらいホール・大ホールで実施する。午後0時50分開場、1時30分開演。入場料1500円。60歳から89歳の36人の男性が振り付けなどを交え合唱する。

 2年に一度同ホールで定期演奏会を実施しており、今回は30周年の節目を記念して、以前の公演の観客にもう一度聞きたい曲についてアンケートを取り、人気があった曲をプログラムに組み込んだ。岩元伸一団長は「多くの人に聞いてもらえる貴重な機会。30年という節目を始まりとし、良い演奏をしたい」と話す。

 当日午前11時から当日券販売と座席指定券交換を開始する。詳細は同団HP。

桜木町駅前でチラシを配布する協会のメンバーら

「自閉症の特性を知って」 啓発デー、横浜市自閉症協会が企画

 国連が定めた「世界自閉症啓発デー」の4月2日、一般社団法人横浜市自閉症協会(事務局・中区、平下和子会長)が桜木町駅前で啓発イベントを行った。

 同協会は市内で自閉スペクトラム症がある人や家族の支援、啓発活動などを行っている。毎年、啓発デーに合わせてイベントを行っており、今回は当事者を含む約15人と中区のマスコットキャラクター「スウィンギー」が自閉スペクトラム症のシンボルカラーであるブルーのジャンパーなどを着て、市と同協会が作成した啓発チラシを配布した。チラシには「ひとりごとを声に出すことで自分の考えを整理したり、ストレスの高まりを鎮めている」といった自閉スペクトラム症の特性が書かれており、「あたたかく見守ってください」とのメッセージが添えられた。

 自閉スペクトラム症の当事者5人とともに参加した港南区上永谷の生活介護事業所「おもろ」の横山健太郎所長は「最近は自治会の行事に声をかけていただくなど、あたたかい目で接してくださる方が増えている」と話した。

 同協会の平下会長は「足を止めてチラシを受け取ってくれた方が多くて良かった。また、当事者が参加したことも意義がある」と喜んだ。

ブルーライトアップも

 横浜市は4月2日から8日までの「発達障害啓発週間」に合わせ、自閉スペクトラム症を含む発達障害に関する普及啓発を行っている。

 市役所1階などでは、市内4カ所の地域療育センターと横浜市総合リハビリテーションセンターに通う子どもたちがブルーの画用紙に描いた絵を「ブルーフラッグ」として展示。市役所では7日正午まで展示している。

 観光スポットなどをブルーにライトアップする企画も実施しており、市庁舎や横浜スタジアムが青い光に包まれている。

ポーズを決めるなつぽい選手  【プロフィール】1995年7月15日、横浜市都筑区出身。3歳からタレント活動を始め、2015年5月31日に19歳で「万喜なつみ」としてプロレスデビュー。2020年10月からリングネームを「なつぽい」に改め、2021年1月、スターダムに入団。2023年4月にはCDデビューも果たすなどリングの内外で活躍。2025年5月31日には大田区総合体育館でデビュー10周年を記念した興行「なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜」を安納サオリ選手とともにプロデュースする。

横浜「注目の人」インタビュー 都筑区出身 女子プロレス「スターダム」 なつぽい選手 プロレスの「プ」の字も知らない…から「リングの妖精」へ

 女子プロレス団体「スターダム」に所属するなつぽい選手(29)は横浜市都筑区出身。リング上での華麗なファイトはもちろん、SNSで発信するメークやファッションも注目を集め、新たなファン層を広げている。スターダムは4月27日に横浜アリーナでビッグマッチを行う。地元での大一番を前に「リングの妖精」の異名を持つなつぽい選手に話を聞いた。(取材=2025年3月)

◇ ◇ ◇

――プロレスラーになったきっかけを教えてください。

「3歳から芸能事務所に所属して、アイドルとして活動していたこともありました。プロレスラーになるきっかけは、スカウトされたことです。最初はプロレスの『プ』の字も分からなくてお断りしました。レスラーになる前は、プロレスというと、ジャガー横田さんや北斗晶さんのイメージが強かったです。でも、スターダムの試合を見て、入場からコスチュームまでみんなキラキラしていて、かわいくてきれいだと感じました。私は芸能界でみんなに見られるお仕事を目指していましたが、プロレスはリングを囲む360度、何千人もの観客が集中してリング上の1人、2人のことをずっと見ている。それがうらやましいと思うようになり、自分も出たい、そっち側に行きたいという気持ちになりました」

――都筑区で生まれ育ちましたが、どのような思い出がありますか。

「子どもの頃からバトントワリングに打ち込んでいて、12年間続けていました。毎朝、お父さんとセンター南駅付近を走ったり、悩んだ時も1人で走っていました。この前もセンター南駅あたりに行って、お店や建物が増えていて楽しかったですね。今でも実家には月に2、3回は帰っています。家族はとても仲が良くて、先日もたこ焼きパーティーをしました」

――仲の良さが伝わってきます。

「実は姉が先にスカウトされていて、後に妹がプロレスラーになっていたという(笑)。家族はビッグマッチの時にはいつも応援に来てくれます。ただ、私の親友は1度も見に来てくれなくて、理由を聞いたら、私がやられているところを見るのが怖いというので。デビュー10周年を迎えるので、1回は見に来てほしいと思っています」

――リングネームの由来を教えてください。

「中学生ぐらいの時、当時流行っていた『mixi』の中で『〜ぽん』という人が多くて、ちょっと変えて『ぽい』にしたら、みんながそう呼んでくれるようになりました」

――バトントワリングをやっていたことはどのようにプロレスにつながっていますか。

「いっぱいあって、バトンで培ったアクロバティックな動きはリングですごく役立っています。手をつかない側転を得意としていて、それで相手の技をかわすこともできます。一番の必殺技が『フェアリアル・ギフト』という、トップロープから側宙で踏み切ってダイビングプレスする技です。やっぱりこれもバトンで培ったものだと思います」

――バトントワリングとプロレスで共通する部分はありますか。

「バトンもプロレスも自分との戦いみたいなところがあって、常に戦い続けなければいけないっていうところはすごく似ています。両方を経験して、忍耐力とか根性みたいなところとかは、人よりも強いと思います」

――忍耐力や根性はどのような場面で発揮されますか。

「私は小さくて、やられることも多くて、『もうここでやめようかな』と思う時もあるんですけど、今やめたら終わっちゃうし、お客さんに勇気を与えることができないまま終わっていいのかなって思って立ち上がります。相手と打ち合うこともあり、本当に痛い中でも『お客さんが盛り上がっていて、今やめちゃダメだ』という気持ちで耐えています。そこは本当に気合ですね」

――会場のファンの声援はどのように力になっていますか。

「やられている時に『なつぽい!』と歓声が湧き上がることがあって、すごく嬉しかったです。アニメみたいに力が湧く瞬間があるので、声援はすごくありがたいです」

――プロレスを知らない人のために、どのようなことをされていますか。

「SNSの投稿はプロレスラーというより、美容などの内容が多く、若い子たちに『この子プロレスラーなの?』と思ってもらえるように意識しています。プロレスの動画は、YouTubeに上がっていると思うので、それとのギャップを見せられたらと思っています。SNSの美容の投稿で私を知った人たちが試合を見に来てくれることもあります。動画で試合を見て、実際見に来てくれる子が増えていて、イベントで中学生の女の子が『プロレスラーになりたい』って言いに来てくれたこともあります。夢を与える存在になれているのかなと思うとすごくうれしいですね」

――数多くのプロレス団体がある中で「スターダム」の特長や見どころを教えてください。

「スターダムには、新人を含めて約40人の選手がいます。これだけ多くの選手がいても、一人ひとりは個性が違って、知らずに見に行っても、推しが1人できると思います。上に行きたいという気持ちの子が多いので、プロレスのパフォーマンスはもちろん、SNSでも意識が高いというのを感じますね。人数が多い分、ストーリーがあるので、友情やライバル関係が見られるのも魅力だと思います」

――「リングの妖精」というキャッチフレーズですね。

「デビュー当時からこのキャッチフレーズです。妖精ってちょっといたずらっぽい、小悪魔みたいな感じがあり、小さくても華麗でピョンピョン飛び回るようなイメージです。『リングの妖精といえばなつぽい』と思われるように10年間やってきました」

――4月27日は横浜アリーナで大会です。

「横浜アリーナは憧れの場所です。私の対戦カードは決まっていませんが、あの大舞台で、たくさんの人に見てもらえるっていうのは本当にうれしいです」

――今後の目標を教えてください。

「まずは都筑区の自分の母校を訪れたいです。そこで子どもたちに夢を与えられたらいいですね」