旭区・瀬谷区版【4月10日(木)号】
消防車両を見学した

瀬谷警察・消防署 人材確保へタッグ 初の合同説明会に20人超

 瀬谷警察署(木暮勝署長)と瀬谷消防署(細川直樹署長)が3月26日、警察官や消防職員を目指している人を対象に情報提供やPRする「合同オープンカンパニー」を開催した。それぞれの人材確保に向けた初の試みで、高校生から20代まで約20人が参加した。

 瀬谷警察署によると、この取り組みは警察の吉田明弘前署長と細川署長の間で持ち上がったもの。会合のなかで採用の話になり、少子化の影響などから、お互いに苦慮している状況を共有したという。職務内容や組織はそれぞれ異なるが、市民の安全を守る公務員という点は共通しているため、警察と消防に関心を持ってもらい、人材確保につながればと合同で説明や職業体験を行うことになった。

業務紹介や体験も

 合同説明会の前半は瀬谷消防署で開かれ、職員が業務内容を説明。消防隊や救急隊などの活動を担当する「警防課」、地域住民向けの啓発イベントや施設への立入検査などを行っている「総務・予防課」を紹介したほか、近年の消防や救急の出場件数にも触れた。

 人命救助などを行う専用車両の資機材見学や、4月から運用が始まった防火衣を着装する時間もあり、装備一式を身に付けた参加者は足踏みしたり、歩いたりと、その着心地を確かめていた。

 後半は瀬谷警察署で実施され、指紋を検出する鑑識課の仕事体験や、白バイ隊員によるテクニカル走行の見学などがあった。また、神奈川県警の担当者が、採用試験の仕組みや対策のポイントを説明した。

 木暮署長も登壇し、警察に就職するメリットについて解説。リストラがなく安定していることや、子どもたちの憧れの職業であること、交通課・刑事課・地域課・警備課など幅広い業務から自分に合った仕事を選べることなどをPRした。さらに、現在は転職が当たり前の時代だとして、「働いてみて自分に合わないと思ったら、違う道に進む選択肢もある。迷っている人がいたら、まずは受験して欲しい」と呼びかけた。

 消防の仕事に関心があり参加したという専門学校の2年生は、「それぞれの業務内容がわかって良かった。警察の採用試験も受けてみたい」と話していた。

相談員が書類作成などを補助

横浜市 「お悔やみ窓口」全区設置へ 秋から、遺族の手続き補助

 亡くなった人の区役所での手続きについて、横浜市は遺族の負担軽減を目的に、申請書作成の補助や案内などを行う専用窓口「お悔やみ窓口」を今年秋に全区設置することを決めた。現在、設置に向けて場所等の調整を行っているほか、4月から必要な手続きを1冊にまとめたハンドブックの配布も始めた。

 亡くなった人の区役所での手続きは、戸籍課での世帯主変更申請や保険年金課の介護保険の資格喪失など、個々のケースで異なり多岐にわたる。

 同窓口では、利用予約時の情報から必要な手続きを区役所側で調べて申請書を用意。窓口では書類作成を補助するほか、申請書提出の各課の窓口を案内する。

 同窓口は大分県別府市が先駆的に導入。国が2020年にガイドラインを作成したこともあり、全国で設置が進む。20ある政令指定都市では10市以上で実施。相模原市は昨年7月に、川崎市では同10月に設置した。

 横浜市では、昨年1月からモデル実施として鶴見区と瀬谷区で窓口を設置。平日1日4組の予約枠で試行してきた。

 この1年間での試行でそれぞれの区の死亡者数に対する利用率は鶴見区が11%、瀬谷区が20%。市の担当者は「利用率が低いとの指摘もあるが、一方で予約枠は5割程度で稼働している。必要な手続きをまとめたハンドブックを見てご自身で手続きする方も多かった」と分析する。また、利用者のアンケートでは「利用して良かった」と回答した人の割合が98%以上と高く、「求められているのは確か。全区実施にあたり周知にも力を入れたい」とする。

 横浜市会で3年前から窓口の設置を呼びかけてきたある市議は「遺族の負担軽減のためにもっと早く設置すべきだった。利用率の課題はあるが、利用者の満足度は高い。安心して相談できる場として、各区役所での設置場所など今後を見守っていきたい」と話す。

 市は全区での窓口設置に向けた場所等の調整を進めているほか、モデル実施でも好評だった「お悔やみハンドブック」の各区での配布を4月から始めた。

3月に旭警察署の37代目署長に着任した 小林 三季さん 旭区在勤 59歳

清く正しく強く

 ○…「被害者の無念を晴らしたいという思いで務めていた」。3月までの県下にある留置施設の、管理課長としての業務を「犯人に逃げられたら全て台無し。重要な仕事だった」と振り返る。磯子区に続く2回目の署長職に、一層気を引き締める。「清く正しく強くありたい。署員たちにも、その思いを改めて持ってほしい」

 ○…幼少期から、テレビで観る「西部警察」や「水戸黄門」など正義の味方に憧れ、警察官を志望するように。拝命後は、語学スキルを活かし中国の総領事館など海外への出張も多く経験。テロ対策などに従事した。外国人の犯罪者対応を通し、「母国語を喋れず書くこともできないような貧困層の人もいた。日本は治安のいい、恵まれた国だと思った」。それでも、昨今増える特殊詐欺やSNSを用いた犯罪に危機感を募らせる。「治安が悪化していると感じる人も多いはず。抑止や検挙に努めていきたい」

 ○…港南区出身。外で遊ぶことが好きなわんぱく少年で、家の前にある山などの自然に親しんできた。今でも、自然に触れるのが休日の過ごし方。庭のガーデニングや草むしりなどに汗を流す。「花の醸し出す、自然の色や雰囲気が好き。花の好きな人に悪い人はいない」と笑う。高校では野球部に所属。OBとは今も草野球を楽しむ仲だ。「付き合いが続いているのはすごいなあ」

 ○…「旭区に来たことはほぼ無かった。自然豊かながら人も多い地域で、自分の街が好きな人が多いと感じた」。まずは地域を回るところから。5月まで行われる「オープンガーデン」などを散策する意欲を見せる。「誰もが安心して暮らせる旭区にしたい」。新鮮な気持ちを胸に、安全な地域社会の実現に向けて意気込む。

毎年人気を集めている1000型車両展示

シーサイドラインフェスタ 19日 節目で10大企画

 「シーサイドラインフェスタ2025」が4月19日(土)、横浜市金沢区のシーサイドライン車両基地(並木中央駅下車すぐ)で開かれる。午前10時から午後3時。入場無料。雨天決行、荒天中止。

 普段入ることができない車両基地イベントとして10回目の今回は10大企画を用意。「みんなで楽しく、笑顔に、元気になれる」をテーマにご当地芸人横浜ヨコハマらが出演するステージや、地元飲食店とキッチンカーが20店舗以上出店、鉄道会社16社のオリジナルグッズや車両部品の販売、1000型車両・2000型車両の展示、ドア開閉や放送装置の操作体験コーナーも。警察や消防、自衛隊の車両展示など盛りだくさんの内容となっている。

 問い合わせは同社営業課【電話】045・787・7004。

旭図書館に設置されているりんごの棚

旭区内10施設 「りんごの棚」を設置 点字図書やさわる本並ぶ

 旭図書館など、旭区内の市民利用施設10カ所に、紙に印刷された文字を読むことが難しい人も利用できる「りんごの棚」が、2月から3月にかけて設置された。

 りんごの棚はスウェーデンの図書館が発祥で、目が見えないなど特別なニーズのある子どもを対象としたサービス。

 点字図書、さわる絵本、文字が大きく書かれた本(LLブック)など、利用しやすい工夫が施された資料がまとめられている。子どもなど誰もが自分に適した資料に出合える手助けをするのが目的だ。

 旭区役所は、区内で本を読める場所をまとめた「旭区 本と出会える場所マップ」の作成など、幅広い世代の人が読書を楽しめる取組を推進してきた。りんごの棚もその一環として、旭図書館との連携のもと設置が進められた。

 旭図書館には約200冊が、その他の施設には約20冊が並び、乳幼児向けなど施設ごとのニーズに合わせた本を揃える。

 旭区地域振興課の担当者は「りんごの棚の設置をきっかけに、より多くの区民に本と親しんでもらいたい」と話す。旭図書館の青木智之館長は「読書にインクルーシブな視点を取り入れたいという思いがある。誰でも読書を楽しめるように、この活動を広めていきたい」と語った。

 設置施設は旭図書館のほか、旭区地域子育て支援拠点ひなたぼっこ、ひなたぼっこサテライト、市沢地区センター、親子サロン メダカ、希望が丘地区センター、子育て広場 にっこにこ、笹野台地域ケアプラザ、鶴ケ峰コミュニティハウス、わかば親と子の広場 そらまめ、若葉台地区センター。問合せは旭図書館【電話】045・953・1166。

真剣な眼差しで競技する参加者たち

パラスポーツボッチャ 白球にピタリ、歓声 瀬谷区 大会で交流深め

 障害の有無に関わらず楽しめるパラスポーツ「ボッチャ」を通じて地域交流を深める大会が3月26日に阿久和地区センターで開かれ、18チームが熱戦を繰り広げた。

 「まんまるボッチャ交流会」(主催/同実行委員会、共催/瀬谷区障害者地域自立支援協議会、瀬谷区)は、障害者施設や地域作業所、放課後等デイサービスなどの利用者と、地域住民らの交流を深めることが目的だ。昨年に引き続き2回目。

 夏季パラリンピックの正式種目になっているボッチャは、目標となる白球に、赤と青のボールを投げながら、いかに近づけるか競うもの。投げ方は自由で、手が使えない選手は蹴ることなども認められている。

 この日は3チームごとのグループリーグと各1位による決勝トーナメントが行われ、選手の投げたボールが白球に近づくと大きな歓声と拍手が起こった。優勝チームは、旭区から参加した「横浜西部就労支援センター【2】」だった。

 NPO法人でっかいそらの事業所・紙風船の選手は「力を入れ過ぎないように気を付けながら投げました」とプレーを楽しんだ様子だった。

仲良く生春巻きを作った

にこてらす 料理通して国際交流

 瀬谷区地域子育て支援拠点「にこてらす」でこのほど、「ワールドファミリーDay つくってたべよう」が開催された。同施設と、区内で活動する通訳・翻訳グループである「カムオン・シェシェ」の共催。

 同グループは外国にルーツを持つ母親が、子育て中の外国人をサポートする団体。区内に住む外国にルーツのある人たち同士の交流を促進するのが、今回のイベントの目的だ。

 当日は、にこてらすで働く中国人やベトナム人の指導で、ワンタンや生春巻きをクッキング。日本を含めて9カ国の家族が参加し、協力して料理を作り上げた。ベトナム人スタッフは「ゆっくり巻くと破れてしまう」などと、生春巻きの上手な作り方を伝授していた。

 参加した東野在住のクエルボ・ステファニーさん(37)。コロンビア出身で、6歳の子どもを育てる。「色んな国の人と話せて楽しかった。同様のイベントがあったらコロンビアの料理も作りたい」と話した。

みんなに支援を

 国際交流や多文化共生のプログラムを積極的に実施しているにこてらす。同施設の担当者は、外国籍の人が2500人、瀬谷区に住んでいることに触れ「外国籍の人にも、日本人同様の子育て支援を提供したい。普段から来ていい居場所であるということを、イベントを通して周知したい」と語った。
会長表彰の賞状と自著を持つ江口さん

江口康久万さん(旭区本村町) 学校歯科医として尽力 全国組織から表彰受ける

 二俣川駅近くの江口歯科・矯正理事長で学校歯科医などを長年務める江口康久万(やすくま)さん=65歳・旭区本村町=がこのほど、(公社)日本学校歯科医会の会長表彰を受けた。

 同会は幼児や児童・生徒の歯科保健向上を目的とする組織。会員は主に学校歯科医で、約2万4000人が所属する。今回の会長表彰には全国から323人が選ばれた。

 旭区歯科医師会長や(公社)日本歯科医師会の代議員、鶴見大学歯学部の臨床教授などを務めている江口さん。学校歯科医は35年ほど務め、中尾小学校=旭区=の全日本学校歯科保健優良校表彰の文部科学大臣賞(2014年)と日本歯科医師会会長賞(18年)の受賞にも貢献した。

 21年には学校歯科保健の普及・向上に尽力したとして、文部科学大臣表彰を受けた。また、その経験を活かしながら、出版物も多く手がけ、子どもの口腔内の健康維持・向上を啓発している。

球児のマウスガード普及

 日本学校歯科医会で09年から10年間にわたり、役員として活動。特別支援が必要な児童・生徒のための資料・教材である「合理的配慮に基づく歯・口の健康づくり」や、特別支援学校へのアンケート調査をまとめた「学校給食に学校歯科医はどうかかわるか」を分担執筆した。

 高校野球におけるマウスガードの普及にも尽力。練習や試合での事故によるケガを防ぐため、口腔の専門家である歯科医が作成するマウスガードの必要性を働きかけた。「テレビなどで選手たちがマウスガードを付けている姿を見かけると、嬉しいですね」と顔をほころばせる。

 今回の受賞を受けて、「これからも、子どもたちが健康で安心できる生活を送れるように取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)
横長のビジョンが特長の横浜BUNTAI(C)B-CORSAIRS

横浜BC 5月のホーム戦で優待 横浜BUNTAIが会場

 プロバスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)は、中区の横浜BUNTAIで行うホーム戦でタウンニュース読者向けの優待を実施する。

 対象試合は、5月3日(土)のファイティングイーグルス名古屋戦(午後2時5分開始)。席種は3階サイド(指定席)。通常より2000円安い大人3500円、小学生以下1500円で観戦できる。抽選で20組40人。

 申し込みは専用フォームから。締め切りは4月21日(月)。締め切り後、当選者へチケット購入専用URLが送付される。

瀬谷のうどとニンジンが使われている、現在のコラボメニュー

「瀬谷野菜を味わって」 児童と喫茶店がコラボ

 「地元の農産物の魅力を多くの人に伝えたい」--。瀬谷さくら小学校の児童と、瀬谷駅南口近くの喫茶店「our house」によるコラボレーションメニューが同店で提供されている。

 「野菜の魅力たっぷり!新鮮 瀬谷サラダ」と銘打たれたメニュー。野菜は季節で異なり、今はかながわブランドに選ばれている特産品「横浜瀬谷うど」と、区内産のニンジンが使用されている。瀬谷サラダは同店のデリセット(1300円・税込)などで食べることができるという。

 同店と協力してメニューを考えたのは2024年度の4年2組の子どもたち。担当教諭によると、総合的な学習の一環として、区内農業の現状や農産物などについて学ぶなかで、地場野菜に対する区民の購買意欲を高める方法を模索するようになり、地産地消を推進する同店と連携することになったという。児童は試作を重ねて完成した商品について、「瀬谷の新鮮な野菜を使った、素材の味が生きたメニューです。ぜひ食べてください」と呼びかけている。

 同店=瀬谷区瀬谷5の2の1の102号=の営業時間は午前11時30分〜午後6時(月・火曜定休)。

大会を支えるボランティア(提供=横浜マラソン組織委員会)

横浜マラソン 大会支えるボランティア募集 家族での参加も

 10月26日に行われる「横浜マラソン2025」のボランティア募集が4月9日に始まる。

 ボランティアは大会前日、当日にランナーや応援者への案内、誘導を行う。今回は大会当日の集合場所の選択肢を増やし、アクセスしやすいように工夫。小学生・中学生とその保護者が一緒に参加できる「ファミリーボランティア」を新設し、幅広い層に参加してもらうようにした。活動に不安がある人向けに、研修やリーダーを目指す人向けの茶話会(ミーティング)を充実させる予定。募集人数はリーダー600人、メンバー2600人。

 募集期間は6月30日(団体、ファミリーは9月頃)までで、ボランティアウェアやキャップなどが支給される。申し込みは大会公式サイトから。参加ランナー募集も9日から始まる。問い合わせは事務局【電話】045・651・0666。



<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
はるかを植樹する関係者ら

東北の復興願い「はるか」植樹 新種の八重桜 横浜市の瀬谷本郷公園に

 福島県で育てられた新種の八重桜「はるか」の苗木がこのほど、NTTファイナンス(株)=東京都=から横浜市に寄贈された。これは福島県や東北地方などを応援する「さくらプロジェクト」の一環で、3月25日には市内瀬谷区の瀬谷本郷公園で植樹式が行われた。

 当日は関係者らが野球場裏手の一角に、はるかを植樹。NTTファイナンスの安部真弘代表取締役副社長はあいさつで、同公園が災害時にヘリコプターの離着陸の場になるなど防災機能を備えていることに触れ、「植樹にもってこいの場所。可憐なピンク色の花を咲かせて欲しい」と期待した。横浜市みどり環境局の鈴木貴晶局長は震災の記憶を風化させないことが大事だとして、「平和があってこそ生きていけるということを、これから先、はるかの花を見ながら思いを新たにしていければ」と話した。

 同プロジェクトは東日本大震災の復興祈願や風化防止を目指し、新種の八重桜を福島県から全国に植樹する取り組みで、桜プロジェクト(株)が2012年から推進している。この主旨に賛同したNTTファイナンスは15年から全国各地で寄贈・植樹を続けており、今回で11回目。

 横浜市には10本の苗木が寄贈された。同公園のほか、GREEN×EXPO 2027の開催後に旧上瀬谷通信施設で整備される公園にも植えられる予定。

イメージ写真(昨年のもの)

参加者募集 母の日に「寄せ植え」を 5月6日 横浜市瀬谷区の中屋敷地区センター  

 母の日に感謝の気持ちを込めて贈りませんか--。

 横浜市瀬谷区にある中屋敷地区センター(中屋敷2の18の6)で5月6日(火・祝)、母の日にちなみ、季節の寄せ植えを作るイベントが行われる。午前10時〜11時半。参加費1900円(材料費込み)、子どもから大人まで誰でも参加できる。16人募集(応募多数の場合は抽選。落選者のみ連絡)。4月30日(水)締切。

 「大切な人へ花に託して贈る」がテーマ。フラワーデザイン講師の石井久美氏(草月流師範)がデザインや苗の選び方、手入れの仕方などを解説する。軍手、持ち帰り用の袋、スコップを持参。

 ひとつの花器に複数の花を植える「寄せ植え」。同センター職員によると過去には、母親へはもちろん、自分へプレゼントするために参加した人もいたという。

 申込は、同センター窓口または【電話】045・304・3100(問合せも同電話番号)まで。

米国関税引き上げで横浜市が特別経営相談窓口

 米国の関税引き上げに伴い、横浜市は経営への影響が懸念される市内中小企業を対象にした「特別経営相談窓口」を4月4日に設置した。

 公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)は経営全般、市経済局金融課は融資制度、横浜市信用保証協会は信用保証に関する相談に応じる。

 また、今年度、売上や利益率の減少を受ける中小企業向けの融資メニューも新設している。

 問い合わせはIDEC横浜(平日午前9時〜午後5時)【電話】045・225・3711。

横浜市瀬谷スポーツセンター リニューアルに合わせて4月27日にイベント オリンピアンも参加

 1月から天井改修などの工事により休館していた横浜市瀬谷スポーツセンター=瀬谷区南台2の4の65=が、4月15日(火)の営業再開に合わせ、4月27日(日)にリニューアルオープンイベントを行う。午前9時30分から午後4時30分。

 当日は、小学生向けのかけっこ教室を開催。横浜市出身でオリンピック日本代表にも選ばれた、陸上競技の長谷川大悟選手が講師を務める。

 ほかには、赤ちゃんと保護者向けのベビーヨガや60歳以上対象のアクティブシニア体操、3歳以上が参加できるボルダリング体験などのプログラムが用意されている。

 また、午後2時30分から4時15分まで、同センターで活動する教室やサークルの発表会も行われ、イベントを盛り上げる。

 運動に適した服装で、飲み物、タオル、室内シューズ持参。プログラムによっては、事前申し込み制の場合あり。申し込みは瀬谷スポーツセンターに【電話】045・302・3301か来館。プログラムごとの開催時間や参加料金などの詳細は、同センターホームページ(https://yokohama-sport.jp/seya-sc-ysa/)で確認を。

桜木町駅前でチラシを配布する協会のメンバーら

「自閉症の特性を知って」 啓発デー、横浜市自閉症協会が企画

 国連が定めた「世界自閉症啓発デー」の4月2日、一般社団法人横浜市自閉症協会(事務局・中区、平下和子会長)が桜木町駅前で啓発イベントを行った。

 同協会は市内で自閉スペクトラム症がある人や家族の支援、啓発活動などを行っている。毎年、啓発デーに合わせてイベントを行っており、今回は当事者を含む約15人と中区のマスコットキャラクター「スウィンギー」が自閉スペクトラム症のシンボルカラーであるブルーのジャンパーなどを着て、市と同協会が作成した啓発チラシを配布した。チラシには「ひとりごとを声に出すことで自分の考えを整理したり、ストレスの高まりを鎮めている」といった自閉スペクトラム症の特性が書かれており、「あたたかく見守ってください」とのメッセージが添えられた。

 自閉スペクトラム症の当事者5人とともに参加した港南区上永谷の生活介護事業所「おもろ」の横山健太郎所長は「最近は自治会の行事に声をかけていただくなど、あたたかい目で接してくださる方が増えている」と話した。

 同協会の平下会長は「足を止めてチラシを受け取ってくれた方が多くて良かった。また、当事者が参加したことも意義がある」と喜んだ。

ブルーライトアップも

 横浜市は4月2日から8日までの「発達障害啓発週間」に合わせ、自閉スペクトラム症を含む発達障害に関する普及啓発を行っている。

 市役所1階などでは、市内4カ所の地域療育センターと横浜市総合リハビリテーションセンターに通う子どもたちがブルーの画用紙に描いた絵を「ブルーフラッグ」として展示。市役所では7日正午まで展示している。

 観光スポットなどをブルーにライトアップする企画も実施しており、市庁舎や横浜スタジアムが青い光に包まれている。

ポーズを決めるなつぽい選手  【プロフィール】1995年7月15日、横浜市都筑区出身。3歳からタレント活動を始め、2015年5月31日に19歳で「万喜なつみ」としてプロレスデビュー。2020年10月からリングネームを「なつぽい」に改め、2021年1月、スターダムに入団。2023年4月にはCDデビューも果たすなどリングの内外で活躍。2025年5月31日には大田区総合体育館でデビュー10周年を記念した興行「なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜」を安納サオリ選手とともにプロデュースする。

横浜「注目の人」インタビュー 都筑区出身 女子プロレス「スターダム」 なつぽい選手 プロレスの「プ」の字も知らない…から「リングの妖精」へ

 女子プロレス団体「スターダム」に所属するなつぽい選手(29)は横浜市都筑区出身。リング上での華麗なファイトはもちろん、SNSで発信するメークやファッションも注目を集め、新たなファン層を広げている。スターダムは4月27日に横浜アリーナでビッグマッチを行う。地元での大一番を前に「リングの妖精」の異名を持つなつぽい選手に話を聞いた。(取材=2025年3月)

◇ ◇ ◇

――プロレスラーになったきっかけを教えてください。

「3歳から芸能事務所に所属して、アイドルとして活動していたこともありました。プロレスラーになるきっかけは、スカウトされたことです。最初はプロレスの『プ』の字も分からなくてお断りしました。レスラーになる前は、プロレスというと、ジャガー横田さんや北斗晶さんのイメージが強かったです。でも、スターダムの試合を見て、入場からコスチュームまでみんなキラキラしていて、かわいくてきれいだと感じました。私は芸能界でみんなに見られるお仕事を目指していましたが、プロレスはリングを囲む360度、何千人もの観客が集中してリング上の1人、2人のことをずっと見ている。それがうらやましいと思うようになり、自分も出たい、そっち側に行きたいという気持ちになりました」

――都筑区で生まれ育ちましたが、どのような思い出がありますか。

「子どもの頃からバトントワリングに打ち込んでいて、12年間続けていました。毎朝、お父さんとセンター南駅付近を走ったり、悩んだ時も1人で走っていました。この前もセンター南駅あたりに行って、お店や建物が増えていて楽しかったですね。今でも実家には月に2、3回は帰っています。家族はとても仲が良くて、先日もたこ焼きパーティーをしました」

――仲の良さが伝わってきます。

「実は姉が先にスカウトされていて、後に妹がプロレスラーになっていたという(笑)。家族はビッグマッチの時にはいつも応援に来てくれます。ただ、私の親友は1度も見に来てくれなくて、理由を聞いたら、私がやられているところを見るのが怖いというので。デビュー10周年を迎えるので、1回は見に来てほしいと思っています」

――リングネームの由来を教えてください。

「中学生ぐらいの時、当時流行っていた『mixi』の中で『〜ぽん』という人が多くて、ちょっと変えて『ぽい』にしたら、みんながそう呼んでくれるようになりました」

――バトントワリングをやっていたことはどのようにプロレスにつながっていますか。

「いっぱいあって、バトンで培ったアクロバティックな動きはリングですごく役立っています。手をつかない側転を得意としていて、それで相手の技をかわすこともできます。一番の必殺技が『フェアリアル・ギフト』という、トップロープから側宙で踏み切ってダイビングプレスする技です。やっぱりこれもバトンで培ったものだと思います」

――バトントワリングとプロレスで共通する部分はありますか。

「バトンもプロレスも自分との戦いみたいなところがあって、常に戦い続けなければいけないっていうところはすごく似ています。両方を経験して、忍耐力とか根性みたいなところとかは、人よりも強いと思います」

――忍耐力や根性はどのような場面で発揮されますか。

「私は小さくて、やられることも多くて、『もうここでやめようかな』と思う時もあるんですけど、今やめたら終わっちゃうし、お客さんに勇気を与えることができないまま終わっていいのかなって思って立ち上がります。相手と打ち合うこともあり、本当に痛い中でも『お客さんが盛り上がっていて、今やめちゃダメだ』という気持ちで耐えています。そこは本当に気合ですね」

――会場のファンの声援はどのように力になっていますか。

「やられている時に『なつぽい!』と歓声が湧き上がることがあって、すごく嬉しかったです。アニメみたいに力が湧く瞬間があるので、声援はすごくありがたいです」

――プロレスを知らない人のために、どのようなことをされていますか。

「SNSの投稿はプロレスラーというより、美容などの内容が多く、若い子たちに『この子プロレスラーなの?』と思ってもらえるように意識しています。プロレスの動画は、YouTubeに上がっていると思うので、それとのギャップを見せられたらと思っています。SNSの美容の投稿で私を知った人たちが試合を見に来てくれることもあります。動画で試合を見て、実際見に来てくれる子が増えていて、イベントで中学生の女の子が『プロレスラーになりたい』って言いに来てくれたこともあります。夢を与える存在になれているのかなと思うとすごくうれしいですね」

――数多くのプロレス団体がある中で「スターダム」の特長や見どころを教えてください。

「スターダムには、新人を含めて約40人の選手がいます。これだけ多くの選手がいても、一人ひとりは個性が違って、知らずに見に行っても、推しが1人できると思います。上に行きたいという気持ちの子が多いので、プロレスのパフォーマンスはもちろん、SNSでも意識が高いというのを感じますね。人数が多い分、ストーリーがあるので、友情やライバル関係が見られるのも魅力だと思います」

――「リングの妖精」というキャッチフレーズですね。

「デビュー当時からこのキャッチフレーズです。妖精ってちょっといたずらっぽい、小悪魔みたいな感じがあり、小さくても華麗でピョンピョン飛び回るようなイメージです。『リングの妖精といえばなつぽい』と思われるように10年間やってきました」

――4月27日は横浜アリーナで大会です。

「横浜アリーナは憧れの場所です。私の対戦カードは決まっていませんが、あの大舞台で、たくさんの人に見てもらえるっていうのは本当にうれしいです」

――今後の目標を教えてください。

「まずは都筑区の自分の母校を訪れたいです。そこで子どもたちに夢を与えられたらいいですね」