青葉区版【10月2日(木)号】
表彰された関係者ら

認知症サポーター養成講座 中学生主導し全国優秀賞 自主性と地域連携評価

 もえぎ野中学校(福田昌弘校長)、もえぎ野地域ケアプラザ(半田博之館長)、青葉区キャラバン・メイト連絡会(金子浩之会長)が連携し、昨年同校で開催した「認知症サポーター養成講座」が、全国の認知症サポーター活動事例の中で2位にあたる優秀賞に選ばれた。表彰式が9月27日に東京都で行われた。

 キャラバン・メイトは地域のリーダー役として、地域に住む認知症の人とその家族を見守る「認知症サポーター養成講座」を企画・開催し、講師を務めている。全国キャラバン・メイト連絡協議会では毎年、全国のキャラバン・メイトや認知症サポーターによる活動を評価。地域の実情に応じた工夫や連携などを基準に、特に優良な活動を表彰している。

 同講座は昨年11月、同校の人権教育の一環として、全校生徒約460人を対象に実施されたもの。企画・運営や事前勉強会などを同校生徒会が主導した。地域のキャラバン・メイトや保健師が講師として登壇した他、同連絡会によるデモンストレーションや一般生徒の学習発表などが行われた。

 表彰式には、関係者ら14人が出席。賞状を受け取った生徒会会長の井戸本環太さん(3年)は、「成果が出てうれしい。生徒それぞれが学びを得てくれて、生徒会としてもやりがいがあった」と笑顔を見せた。同副会長の江口泰志さん(3年)は「自分たちにもできることがあると知った。これを機に、地域に活動が広がってほしい」と話していた。

 同講座を経て、生徒会を中心に生徒の地域参加も促進され、同地域ケアプラザによると「地域のつながりづくりにもなっている」という。金子会長は「生徒が自主的に参加してくれたことに意味がある。一人ひとりの少しの優しさで、誰もが住みやすい街づくりを広げていきたい」と語った。
(左から)林さん、安本さん、湯澤さん、矢幅さん、森さん

一輪車クラブ「UC町田」 全国大会で銅メダル 区内2選手も活躍

 青葉区と町田市を拠点に活動する一輪車クラブ「UC町田」が9月14日、福島県で行われた「全国小学生一輪車競技大会」に出場した。区内の児童2人を含むチーム「ウルーシェ」が、グループ演技部門クラスS(5〜9人)で銅メダルを獲得した。

◇  ◇  ◇

 同大会には、全国から34団体、総勢236人の選手が出場した。「ウルーシェ」は、矢幅しおんさん(奈良小4年)、湯澤花さん(田奈小4年)、森蒼理さん(高ヶ坂小6年)、林芽維さん(同小6年)、安本詩さん(南つくし野小4年)、富岡四葉さん(大門小4年)の6人からなるチーム。高学年の選手が多く体格差のハンデもある中、磨き上げた技と表現力を披露し、ダイナミックな演技で全国3位の座を勝ち取った。

感涙の「ノー落車」

 大会直前は、ほぼ休みなく練習に明け暮れていた「ウルーシェ」。リーダーの森さんは「技を繰り返し練習し、成功率と自信を高めた」と語る。視線や表情などの表現力も磨き、大会に挑んだ。

 その成果を十二分に発揮し、本番では誰一人落車することなく全ての技をノーミスで達成。選手も保護者も大号泣で、「演技を終えて、会場を出た途端に涙があふれた」と矢幅さんは振り返る。コーチを務める森田亜矢子さんも「ノーミスの演技ができるチームは数少ない。大舞台でよくやってのけた」と絶賛。選手たちは「初めてのメダルだった」と輝く銅色の勲章を掲げ、顔をほころばせた。

 一輪車競技の知名度はまだ低く、同区・市では「UC町田」が唯一の一輪車クラブ。地区センターや地域ケアプラザ、一部の小学校の体育館を借りて活動しているという。「みんなと協力して結果を出せることと、新しい技に挑戦するわくわくが魅力」と湯澤さん。選手たちは異口同音に、助け合いながらレベルアップしていく楽しさを語っていた。

 なお、同大会では他に、湯澤さん・富岡さんがペア演技部門クラスA(小4以下)、森さん・林さんが同部門クラスB(小5以上)にも出場。それぞれ4位と5位に入賞した。

横浜ビー・コルセアーズのキャプテンとしてリーグ開幕を迎える 森井 健太さん 横浜市在住 30歳

挑戦続ける海賊の主将

 ○...バスケの名門・京都府の洛南高校から早稲田大学を経て、2016年に新潟アルビレックスBBでプロキャリアをスタート。粘り強いディフェンスや相手の意表を突く鋭いパスなどを武器に、ポイントガードとしてチームをけん引する。横浜には20年から所属し、今季で在籍6シーズン目。「どんな時、どんな相手でも、ファイトするのがビーコルらしさ。まずは自分がその姿勢を見せたい」。先頭に立ち、勝利のために戦う。

 ○...石川県出身。小さい頃から髪を切ってもらっていた美容師がミニバスのコーチでもあり、誘いを受けて小学1年からバスケを始めた。「そこで髪を切っていなかったら、たぶん今バスケをしていない」。すぐにのめり込み、地元出身のプロ選手によるクリニックをきっかけに、自身もプロを目指すように。中高時代から全国大会を経験し、一つずつステップアップして夢を実現させた。「次は僕が子どもたちの目標や夢につながることができれば」と、自らも数年前から地元でクリニックを開催。育ててもらった地元への感謝も込め、子どもたちに経験や技術を伝えている。

 ○...「6年ずっと住んだ場所は石川県以外にない」と明かし、今では横浜は第二の地元と言える場所になった。「観光地も多く、横浜は友人に自慢できる街。甲子園を見ていると、石川県だけでなく、自然と横浜高校の結果が気になっていた」

 ○...キャプテンを務めるのは4シーズン連続。戦う姿勢だけでなくコミュニケーションも大切にしながら、チームを先導する。「選ばれた人しかできない経験だと思うので、プラスに考えて自分やチームと向き合いたい」。自身の成長も追い求めながら、今シーズンもチームのために全力を尽くしていく。
作品原画の一部

”分け隔てのない”展覧会 17日から みなとみらいで

 知的障害者が描いた作品やノートが並ぶ作品展「わけない展」が10月17日(金)、18日(土)、19日(日)の3日間、開催される。会場はみなとみらいBUKATSUDO GALLERY(西区みなとみらい2の2の1)。主催は梁瀨まなみさん、共催はNPO法人らいちょう(青葉区)。

 同法人が運営する支援施設の利用者が描いた作品を約450点展示。色とりどりに彩られたノートやメモ帳、作品原画が並び、作品は来場者が購入可能。販売益は利用者に還元される。

 参加はドネーション費として1回500円。事前申し込み制。

前列中央が鈴木さん、左から三村副会長、中島区長=区提供

区内最高齢者へ祝辞 鈴木豊子さん109歳に

 青葉区内の特別養護老人ホーム「ビオラ市ケ尾」に9月19日、中島隆雄区長と区社会福祉協議会の三村徳子副会長らが訪れ、区内最高齢者で109歳の鈴木豊子さんへ長寿を祝う記念品を贈った。

 鈴木さんは1916(大正5)年4月生まれ。昨年に続いての区内最高齢者表敬となった。鈴木さんは長寿の秘訣を聞かれると「よく笑い、なんでもよく食べること」とにこり。記念品のブリザードフラワーを受け取ると、「今日の洋服と合っていて、きれいなお花。またお祝いに来ていただいてうれしい」と笑顔を見せた。

 中島区長は「昨年に続き元気なご様子。私たちも見習って長生きしたいと心から思えた」と祝いの言葉を贈った。

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世界トップ選手が横浜に
「Baycurrent Classic Presented by LEXUS」が10月9日(木)から12日(日)まで、横浜で初めて開催される。この大会は、世界最... (続きを読む)
クニ三上さん

0才から本物のジャズを 22日、青葉台でコンサート

 赤ちゃんから大人まで楽しめる本格ジャズ「0才からのジャズコンサート」が10月22日(水)、フィリアホール(青葉区青葉台2の1の1)で行われる。時間は、【午前の部】午前11時から、【午後の部】午後3時から(各回30分前開場)。

 渡米50年、ニューヨークを拠点に活躍するジャズピアニスト・クニ三上さん率いるトリオが出演。子どもに人気の『アンパンマンのマーチ』から、ベートーヴェンの名曲『月光』まで、大人も子どもも飽きさせないラインアップで奏でる。

 チケットは、前売りで中学生以上1700円、0才〜小学生以下300円。当日各500円増。

(問)ホールチケットセンター【電話】045。982・9999(11時〜18時)/24時間オンライン予約(下記URL)

横浜市会議員の専用駐車場 運用方法を明確化

 横浜市会議員が使用する市庁舎地下の専用駐車場の運用方法が10月から新たに定められた。

 駐車場の利用をめぐっては、一部の議員が長期間駐車を続けていたり、複数の車を同時に駐車していたことが問題視され、市会で運用方法が議論されていた。

 10月からは利用登録を行った議員に1台分の駐車スペースを割り当てる。日をまたぐ利用はできず、宿泊を伴う視察などのために日をまたぐ場合は、議会局に届け出ることなどが決定した。

山中竹春市長(資料写真)

横浜F・マリノス売却報道で山中市長「必要な対応を行う」

 サッカーJリーグの横浜F・マリノスを運営する日産自動車が株式売却を検討しているとの報道を受け、横浜市の山中竹春市長が9月29日にコメントを発表した。

 コメントの中でF・マリノスについて「小学校でのサッカー教室や地域の清掃活動など、地域と連携した取組も多く進めていただいている」と評価し、「クラブのホームタウン活動やスタジアム活用、地域との連携が継続・発展することを最優先に、必要な対応を行っていく」とした。

 F・マリノスの本拠地である日産スタジアム=港北区=の命名権について、日産は来年3月から1年間で5千万円での契約更新を市に打診し、一度はその方向で進むことになったが、9月26日に山中市長が担当局に見直しの指示を出したことが明らかになっている。

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横浜市の補助金事業で防犯ステッカーを作った町内会、太陽光発電装置を公民館に取り付けた話題など、自治会町内会活動に役立つ情報を取り上げています。 (続きを読む)
定例会見に臨む山中市長

山中市長「地方自治のあり方、国会で議論を」 「特別市」関連法案準備に期待感

 横浜市の山中竹春市長は9月26日の定例記者会見で、国民民主党が「特別自治市(特別市)」の関連法案提出へ向けた準備を始めたことを受け、「地方自治のあり方を国会で議論してほしい」と期待感を示した。

 「特別市」は原則として市が市域の地方事務の全てを担い、権限や財源を都道府県から市に一本化する制度。実現には法制化が必要で、横浜市は他の政令市と連携し、実現を目指している。

市民の理解「広がっている」

 特別市について山中市長は「市民や国会議員の理解が広がっていると思う」と述べた。また、9月22日に大阪・関西万博を訪れた際に大阪市の横山英幸市長と面会し、大阪府と大阪市が目指す「副首都構想」に関する話をしたことも明らかにした。大阪では過去に2度、「都構想」の是非が住民投票で問われ、いずれも否決されたが、副首都構想とセットで都構想が再び議論になりつつある。

 山中市長は「東京一極集中を是正し、多極分散の社会を作ることは、日本の成長や安心につながる」とし、「都構想にしても特別市にしても、どの市が実現するかということではなく、日本全体の地方自治のあり方をぜひ国会で議論してほしい」と述べた。

読書好きあつまれ 21日 まち活カフェ+

 まち活カフェ+「読書好きあつまれ!”あなたのおススメ本”を教えてください」が10月21日(火)、青葉区役所1階の区民活動支援センターで行われる。午前10時から11時30分。参加無料。

 青葉台コミュニティハウス「本の家」の小林千草館長をゲストスピーカーに招く交流会。参加者同士がそれぞれ持ち寄った一冊(政治、宗教、営利目的、漫画を除く)を紹介しあう。

 先着16人、事前申し込み制。申し込みは同センター【電話】045・978・3327へ。

イベントを知らせるチラシ

里親制度知って 横浜市が10月5日に啓発イベント

 里親制度を知ってもらうイベントが10月5日(日)午前11時から午後3時まで、市役所1階アトリウムで開催される。横浜市が主催し、NPO法人「さくらみらい横浜」が共催する。

 横浜市内には、約160人の子どもが虐待や経済的な理由などで家族と暮らせず、里親の家庭や資格を持つ養育者と一緒に生活する「ファミリーホーム」で暮らしている。市は里親制度を知ってもらい、担い手を増やそうと、イベントを企画した。

 イベントは「出逢い〜ココからはじまる里親家庭の物語〜」をテーマに、トークセッションなどを行う。午後1時45分からは、里親家庭出身の学生や里親夫婦などが体験談を語る。ほかにも、里親家庭の日常風景を収めた写真展や聖光学院グリークラブと横浜女学院コーラス部の合唱(午後1時から1時30分)などがある。

 入場無料。問い合わせは、さくらみらい横浜【電話】045・334・8720。

里親登録数増加が課題

 市こども青少年局によると、家族と暮らせない子どものうち、里親などの家庭で生活する子どもの割合を示す「里親等委託率」は2024年度末時点で24.8%。全国でもほぼ同等の割合で、上昇傾向にあるが、国は2029年度までに乳幼児は75%以上、学童期以降は50%以上の委託率を目標にしている。

 市には23年度末時点で、養子縁組を前提としない「養育里親」が203組登録されており、このうち87組が里親の委託を受けていた。一般的に里親を希望しても、子どもの年齢や委託期間などの状況によってマッチングしないケースもある。

 市は委託率向上のためには、養育里親の登録数増が重要と考え、説明会などを通して制度の周知を図っている。さらに、ファミリーホームのリフォーム時に代金を補助する制度を行うなどして環境を整備している。23年9月からは、市の委託を受けた「さくらみらい横浜」が里親制度の普及啓発から支援までを担う「フォスタリング機関」として取り組みを推進。さくらみらい横浜には、里親経験者や児童相談所OBが複数在籍しており、子育て支援団体や慈善団体とのつながりを広げている。

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日産スタジアム

日産スタジアム命名権、横浜市が契約更新方針を再検討 山中市長「見通し甘かった」 年間5千万円に「安すぎる」の批判も

 港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)に関し、横浜市と命名権(ネーミングライツ)を保有する日産自動車が来年3月から1年間限定で年間5千万円で契約更新する方針を市が再検討することになった。9月26日の定例会見で山中竹春市長が「担当局の見通しが甘かった」として、担当のみどり環境局に再検討するように指示したことを明らかにした。

 日産は2005年に同競技場の命名権を取得し、「日産スタジアム」と命名。21年から5年間は、ほかの2施設と合わせて総額6億円で契約していた。

 経営再建中の日産は、来年3月以降の契約に関し、年間5千万円の1年契約を市に求め、市はこれに応じる方針を示していた。この方針を9月19日の市会常任委員会で報告したが、市議から「年間5千万円は安すぎる」などの批判的な意見が出ていた。

 会見で山中市長は名称変更後に案内看板の付け替えや地域への説明が生じることを踏まえ、「もっと早い対応をしなければならなかった」と手続きに問題があったとの認識を示した。その上で「ネーミングライツは市民の財産。市民にとって一番良い方法が何なのかを再検討したい」と述べた。会見時点では、再検討の意向を日産に伝えていないという。

 市会で方針が示されてから1週間での「再検討」に、市議からは「まずは議会に説明すべき」、「市長が部下である職員に責任を押し付けるのは良くない」などの声が出ている。

公園愛護のつどい 7日に講演とコンサート

 「令和7年度 青葉区公園愛護のつどい」が10月7日(火)、青葉公会堂(青葉区市ケ尾町31の4)で行われる。午後1時30分から3時15分まで(開場30分前)。入場無料。主催は青葉土木事務所。

 地域の公園の見守りや清掃、花や草木の手入れなどの活動を行うボランティア団体「公園愛護会」の交流を目的とした催し。同愛護会に入っていなくても、誰でも参加することができる。

 当日は、区内の各愛護会が日々の活動を発表する。その他、講演「身近な公園樹木の話」や横浜市消防音楽隊によるコンサートなども行われる。

 申込不要。当日は直接会場へ。問合せは同事務所【電話】045・971・2300へ。

サービスを提供する事業者のブースが並んだ

市役所で町内会向けデジタルツール展示・相談会

 自治会町内会の活動に役立つデジタルツールの展示・相談会が9月21日、横浜市役所で行われた。市が主催し、町内会関係者など約230人が集まった。

 市と連携協定を結んでいる13事業者が出展。ホームページ作成や回覧板機能を備えたアプリを提供している企業や団体がサービス内容を説明し、その後は参加者の相談に応じた。

 青葉区から参加した町内会役員の男性は「町内会長がデジタルに詳しくないため、ツール導入を検討する参考として参加した」と述べ、事業者の説明を聞いていた。

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