青葉区版【11月6日(木)号】
昨年開催された「おっさん★お嬢さん祭」の様子=提供

若年性認知症の支援事業所 10thイベント あす開催 利用者が「おもてなし」

 鉄町と旭区白根に事業所を構える認知症対応型通所介護GrASP(株)(山崎健一代表取締役)が11月7日(金)、「蝶野さんとおっさん★お嬢さん祭」を開催する。青葉公会堂(市ケ尾町31の4)などで、午前10時から午後2時30分まで。入場料100円。同社の創立10周年を記念したもの。利用者が模擬店やステージイベントなどに携わり、地域や家族をもてなす。

 横浜市で唯一の若年性認知症に特化した支援事業所「GrASP」。65歳未満で発症し、有病率はおよそ2000人に1人(2020年)と、比較的稀な病気である若年性認知症について、患者やその家族の支援や居場所・つながり作りを行っている。

 元々、作業療法士として精神科病院に勤めていたものの、もっと「患者の人生を共に生きる感覚で接したい」という思いを抱えていた山崎さん。訪問看護先で、若年性認知症患者の居場所がないと知り、起業を決意した。未経験だった介護の世界に苦戦しながらも、「街の散歩や地域のイベント参加から、弁当配達やポスティングなどの仕事まで、利用者の方がさまざまな事にチャレンジできる場所として、皆で作り上げてきた10年間」と振り返る。

社会を彩る1人として

 「おっさん★お嬢さん祭」は、毎年にぎわいを見せる恒例イベント。今年は10周年を記念して、初めての大規模開催だ。

 青葉公会堂ステージエリアでは、若年性認知症患者の家族の登壇や、プロレスラーの蝶野正洋さんなどを招いた本音トークバトル「誤解をぶっとばせ!認知症トークマッチ2025」、GrASPバンドによるライブなどが行われる。さらに、慶應義塾大学出身の応援芸人・梅田元気よくさんが、ゲストとして会場を盛り上げる。

 同公会堂周辺では、午前11時から体験型ワークショップ「ごみ拾いウォーキングイベント」を実施。区民広場には、焼きそばやフランクフルト、チュロスなどの模擬店が並ぶ。

 山崎さんは「社会を彩る1人として、GrASP利用者も来場者も、誰もが輝けるイベント。若年性認知症や介護について知ってもらう機会にもなれば」と話していた。
9月、サンカルロ劇場での公演=本人提供

青葉台出身金子紗弓さん シンデレラで日本デビュー 日生劇場でオペラ公演

 青葉台出身でイタリア在住のオペラ歌手・金子紗弓さん(34)が11月16日(日)に日生劇場(東京都)で開催されるオペラ公演『サンドリヨン』(英訳:シンデレラ)で日本デビューする。21日(金)には地元・フィリアホールで初のソロリサイタルも控え、「多くの人に自分を知ってもらえたら」と意気込む。

 『サンドリヨン』は、シャルル・ペロー原作の童話「シンデレラ」を基にフランスの作曲家、ジュール・マスネが手掛けたファンタジー・オペラ。公演はダブルキャストで、15日、16日の2日間のうち、金子さんは16日に主役のサンドリヨン役で出演する。

 日生劇場の秋公演は毎年恒例の一大プロジェクト。応募数は非公開だが競争率も高く、稽古も一カ月以上にわたる。大学院修了後、2018年にイタリアに渡り、現在ナポリのサンカルロ劇場などで活動する金子さん。日本でのオーディションを受けると活動がストップしてしまうが、「日本にも活躍の場を広げたい」との思いで主役の座を射止めた。

 金子さんは「私の声はサンドリヨンにはまり役。夢いっぱいのオペラを届けたい」と意気込んだ。同公演のチケットは販売状況の確認を。

初リサイタルは地元で

 日生劇場の公演後、11月21日には、地元・青葉台のフィリアホールで初のソロリサイタルを開催する。「サンドリヨンのオーディションの傍ら、自分の足で売り込みました」と金子さん。

 公演は二部制で、前半は團伊玖磨作曲『花の街』など日本やドイツの有名な歌曲を、後半はドニゼッティ作曲『ロベルト・デヴェリュー』などのイタリア歌劇を本場仕込みの力強さで歌い上げる。

 金子さんは「日本で最初のソロリサイタルは地元で開催したいと思っていた。詳しくない人でもわかりやすい公演になっているのでぜひ気軽に来場を」と話した。

 フィリアホールのリサイタルは11月21日午後7時30分開演(30分前開場)。全席自由で3000円。チケット購入は「チケットぴあ」。問い合わせは金子さん【メール】info.sayumikaneko@gmail.comへ。

日生劇場のオペラ『サンドリヨン』で11月16日、日本デビューする 金子 紗弓さん 青葉台出身 34歳

イタリア帰りの灰かぶり

 ○...世界的ソプラノ歌手・マリエッラデヴィーア氏に師事し、イタリアを拠点に活躍するオペラ歌手。11月16日には東京都・日生劇場『サンドリヨン』(英訳:シンデレラ)の主役として日本デビューを果たす。「ダンサーや合唱、舞台や衣装も一級品。キラキラしたファンタジーな世界を楽しんで」と魅力を語る。

 ○...幼少期はシンガポールやブラジルなどを転々とし、ダンスやピアノを習っていたが、高校2年のときドイツ歌曲と出合い、その道を決めた。「孤独や愛、春が訪れた喜びなど、何百年も前の詩に共感できた。これを趣味で終わらせたくない」。東京音楽大学2年時に演出家・粟国淳の指導を受け、イタリアオペラの奥深さに魅了。ドイツとイタリア、迷った末、自身の発声法を磨くため2018年にオペラ発祥の地・イタリアに渡った。

 ○...はじめはオーディションも落選続き。言語の壁やかさむ出費、新型コロナ流行も相まって意気消沈したが、23年に歴史あるモデナ市の劇場のアカデミー生に選出され、「歌手としてやっていける」と自信を取り戻した。それからは名門・サンカルロ劇場での公演や国際コンクール一位入賞、ブラジルでのコンサートなどトントン拍子で活躍。「日本でも自分の名を知ってほしい」と日生劇場の門を叩いた。

 ○...「イタリア人はすぐに海に入るんです」と苦笑しつつも、太陽と海、ピッツアの国は肌に合っている様子。大舞台を控え気を引き締めつつも、地元・フィリアホールでの公演にも力が入る。「普通は事務所などを通すところを自分で自分を売り込んじゃいました」と照れ笑い。「やりたいこと、聞いてもらいたい曲をぜんぶ詰め込んだリサイタル。ぜひ地元の人に楽しんでほしい」
(左から)金井代表取締役社長、関根会長、中島隆雄青葉区長、糸田さん

横浜市防犯功労者表彰 区内1人2団体が受賞

 横浜市防犯協会連合会(名誉会長=山中竹春市長)が主催する「市防犯功労者表彰式」が10月28日に市庁舎で行われた。

 この表彰式は、日常的に防犯活動を実施し、犯罪の防止、青少年の非行化防止、防犯施設の拡充・整備、防犯意識の普及・向上等に顕著な功績があった個人、団体を表彰するもの。2025年度は個人20人、18団体、計38者が選出された。

 青葉区からは、イッツ・コミュニケーションズ(株)(金井美惠代表取締役社長/以下、イッツコム)と同社の糸田純一さんが、それぞれ団体の部、個人の部で受賞した。「イッツコムでは今年度、青葉警察署との協定締結をはじめ、防犯啓発活動を強化してきた。地域に根ざした事業者として、皆様に『安心と快適さ』を届けられるよう今後も努める」と金井代表取締役社長。糸田さんは「子会社のFMサルースを通じた警察情報発信や、駅頭での啓蒙チラシ配布、地元のお祭りでは警察と協働でブース出展など、さまざまな活動に取り組んでいる。皆様の期待に応えられるよう、より一層励みたい」と話していた。

 団体の部では、奈良町連合自治会(関根宏一会長)も受賞。関根会長は「青パトによる毎日の防犯パトロールなど、会長就任当初から30年以上にわたり、地域の安全のために活動してきた。犯罪がなく、子どもたちの夢と希望を育める地域づくりのため、今後も尽力していきたい」と語った。
(後列左から時計回りに)土屋さん、宮本さん、新村さん、松野さん、加藤さん、榊原さん

鼓粋ジュニア部 和太鼓で全国の舞台へ 熱意伝わる演奏を

 青葉区を拠点とする太鼓集団「鼓粋」(加藤修代表)のジュニア部7人のチームが10月、「第28回総理大臣総務大臣杯日本ジュニアコンクール神奈川県支部予選会」で最優秀賞を受賞した。来年3月の全国大会に向けて、練習に励むメンバーらに意気込みを聞いた。

 高校生以下のチームで競う同コンクール。同チームのメンバーは、加藤龍之介さん(高3/キャプテン)、宮本恭光さん(同)、平田湊さん(高2)、新村胡桃さん(同)、土屋歌恋(かれん)さん(高1)、榊原優葵(ゆあ)さん(中3)、松野紗雪さん(小5)。同予選会には県内5チームが集う中、鼓粋のオリジナル曲「華疾風(はなはやて)」でトップの座をつかんだ。

 「このメンバーなら全国に行けるという自信があった」と加藤さん。一方で、「演奏中、ミスもあった。全力を出し切ったつもりだったが、準備不足を実感した」と宮本さんは振り返る。本番中は、緊張感や不安でいっぱいだったというメンバーら。最優秀賞受賞の瞬間、いろいろな感情がない交ぜになって、頭が真っ白になったという。

 そんな7人は現在、全国大会に向けて気を引き締め直しているところ。技術面はもちろん、何でも相談し合える雰囲気や関係性づくりも意識している。加藤さんは「予選会より良い演奏は当然。その上で、太鼓への思いや感情を伝えられるよう、練習の成果を発揮したい」と意気込んだ。
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「商店街の魅力発信」今年も
溝の口駅前「ポレポレ通り」
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11月9日(日)は「クラフトマーケット」 賑わい創出図る
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ブルーラインの内装=横浜市提供

国際園芸博覧会 ブルーラインが特別仕様 あざみ野駅で出発式

 横浜市営地下鉄あざみ野駅で10月28日、ブルーラインのラッピングトレイン出発式が開催された。

 開幕500日前を迎えた「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)への機運醸成を図る目的で実施。ブルーライン(外・内装)は同日28日から、グリーンライン(外装のみ)は11月7日から各1編成6両ずつ運行する。期間は同博覧会終了までを予定。

 式典では、市脱炭素・GREEN×EXPO推進局の折居良一郎局長、(公財)2027年国際園芸博覧会協会の栗本尚幸事務次長らが出席し、同博覧会のマスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」とともにテープカットで門出を祝った。折居局長は「ブルーラインは路線を一日最大5往復し、目にする機会も増える。市民により関心を持ってもらい、一緒に盛り上げていきたい」と話した。
迫力あるゴール前での競り合い

本田圭佑さん考案 4人制サッカーをPR 元日本代表の指導も体験

 元サッカー日本代表の本田圭佑さんが考案した4人制サッカー「4v4」のPRイベントが11月1日、2日にたまプラーザ テラスで行われた。

 4v4とは1試合10分制と独自の採点方式が採用された、これまでのサッカーとは全く異なる小学生向けのルールのこと。2023年には同ルールを採用したU10の全国大会が横浜国際プールで行われている。

 イベント当日はさまざまな豪華ゲストが出演。お笑いコンビ「ペナルティ」によるトークセッションや元日本代表の山瀬功治さん、マリンボブさん(芸人)が参加するスペシャルマッチなどを参加者は楽しんでいた。

 また、元日本代表選手の中澤佑二さん、播戸竜二さんがサッカー教室を実施。集まった児童に、ボールタッチや動き出しの部分などを丁寧に指導した。会場では他にも、キックターゲットやサッカーボウリングなど同ルールを周知するためのブースが設置されており、親子連れなど多くの参加があった。

 区外から参加した児童(4年)は「知っている選手から直接教われて、楽しかった。普段の練習に生かしたい」と話していた。

横山氏が議員在籍30周年 グレイスホテルで式典

 青葉区選出の横浜市会議員・横山正人氏の議員在籍30周年を記念する「横山正人君を叱咤激励する会」が10月26日、新横浜グレイスホテルで開かれた=写真。

 当日は田中和徳衆議院議員や台北駐日経済文化代表処横浜分処の范振國処長、後援会や議員仲間ら多くの参加者が祝いに駆け付けた。

 スライドショーでは31年前の市議補選惜敗、その後の統一地方選での初当選や、第50代市会議長を務めた思い出を紹介。乾杯では自身の名前にちなんだ日本酒「横山五十」で祝杯をあげ、横山氏は「30年、皆様の支えで駆け抜けてきた。引き続き議員活動にまい進していきたい」と意気込みを語った。
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自治会町内会活動に役立つ補助金活用例などを紹介した「横浜デジタル版」11月号
タウンニュース社からお知らせ
自治会町内会活動に役立つ補助金活用例などを紹介した「横浜デジタル版」11月号
今回は、外国人住民が市内で3番目に多い南区で行われた外国人向け生活ガイダンスについて取り上げています。ほかにも、自治会の要望によって泉区で始まった移動販売や神奈... (続きを読む)
シュタットシンケンの中山さん(左)と野口建具店の野口さん

11月9日 市内の熟練職人が集結 横浜マイスターまつり

 市内の優れた技能職者が一堂に集まり、その技能を披露する「横浜マイスターまつり」が11月9日(日)、横浜市技能文化会館(中区万代町2の4の7※一部、大通り公園)で行われる。時間は午前10時から午後4時。入場無料。

 市では1996年度から、市民の生活・文化に寄与する優れた技能職者を「横浜マイスター」に選定。これまで飲食、工芸、建築、製造など多様な業種から計70人以上のマイスターが選ばれている。

 当日は、各マイスターによるホットドックや弁当、丼もの、カレーなどの飲食販売や鉄道模型のデモ走行、活字組版の展示などを楽しめる。

 また、名刺入れ作りや組子のコースター作り、壁装体験など技能体験教室も実施される(一部有料/当日の空き状況に応じて受け入れ可)。

 青葉区内からは、ハムとソーセージの製造・販売業を営む中山一郎さん(シュタットシンケン/青葉台)と、昨年度マイスターに選ばれた野口正男さん(野口建具店/鴨志田町)が参加予定となっている。

区境をグルグル巡る 11月24日までスタンプラリー

 青葉区境に設定されたスポット15カ所を巡る「デジタルスタンプラリー」(主催:青葉区区政推進課)が11月24日(月)まで行われている。スマートフォンがあれば、誰でも参加可能だ。

 このイベントでは、秋色に染まり始めた公園や寺社などを巡り、スマホでスタンプを集める。また、集めた数に応じて景品が当たる抽選に応募できる。

 景品は、パーフェクト賞(15カ所)で青葉区特産品(3000円相当)、図書カード(3000円分)など。

 参加の際は、環境に負担の少ないシェアサイクルや徒歩、自転車などの利用を推奨。シェアサイクルは利用回数によって図書カードがもらえるチャンスも。

 問い合わせは、同区政推進課【電話】045・978・2217へ。
展示作品の一部

仏像約90点を展示 あざみ野で12日から16日

 「第十二回佛像彫刻展 遍の会」が11月12日(水)から16日(日)まで、横浜市民ギャラリーあざみ野2階展示室(あざみ野南1の17の3)で開催される。午前10時から午後4時まで。入場無料。

 青葉台カルチャープラザ(睦木の会)、コミュニティクラブたまがわ(楽彫会)、目黒学園カルチャースクール(蓮乃会)による展示会。各教室の生徒と、指導を務める岩渕俊亨さん(佛像美術協会会員)の仏像彫刻作品約90点などが展示される。企画展示「触れる仏像コーナー」では、実際に触れる仏像彫刻約10体を出展。木の手触りやぬくもりを楽しめる。

 同展PRページで、詳細や作品の一部を公開中。
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協議会の被表彰者に表彰状を手渡す山中市長(左)

交通安全功労159者を表彰 長年の活動を評価

 今年度の横浜市交通安全功労者表彰式が10月24日に中区で行われ、計159者が表彰された。横浜市交通安全対策協議会(山中竹春会長)と(一財)横浜市交通安全協会(板橋悟会長)の共催。

 長年にわたり交通安全と交通事故防止に貢献し、その功績が顕著な個人・団体を表彰している。同協議会による功労者表彰は46者(個人29人、団体17)、市安協は同113者(地区役員や退任役員を含む個人107人と団体6)。

 表彰式であいさつに立った山中市長は「昨年、市内の交通事故発生件数が統計開始以来最少となった。これはひとえに通学路の見守りや街頭キャンペーンなどの蓄積が生んだ数字だと考えている。今後も交通安全対策を力強く推進していきたい」と話した。

 また、板橋会長は、「交通事故は一瞬の過ちで発生する。私たちもいつ加害者、被害者になるか分からない。引き続き関係機関と連携し、交通安全の意識を高めていけるよう尽力する」と述べた。

 青葉区内の被表彰者は以下の通り(敬称略)。【横浜市交通安全対策協議会】▽個人の部(3人)/久保田実、松本謙治郎、石井三郎【横浜市交通安全協会】▽地区交通安全協会役員(3人)/原田健治、鴨志田政俊、中山幸雄▽団体(1団体)/山内連合自治会▽10年間無事故無違反優良運転者(11人)/谷藤省一、日達隼基、中島宏、武藤敏郎、浜野徹、河本哲也、富安正和、瀬谷利夫、吉濱志保、奥田稔、小川裕子

日産スタジアム命名権問題 市と日産の協議開始 山中市長「新たな提案があった」

 港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の命名権(ネーミングライツ)契約に関し、横浜市の山中竹春市長は11月5日の定例会見で、「日産から新たな提案があり、昨日から協議を開始した」と述べた。

 命名権契約を巡っては、日産が契約が切れる来年3月以降、年間5千万円の1年契約を市に求め、一度は市が応じる方針を示した。しかし、山中市長が担当局に再検討を指示。市は日産に10月末までの回答を求めていた。

 山中市長は会見で、10月31日付で日産から回答があったとしたが、協議中であることを理由に提案の詳細は「差し控える」とした。

マンドリン、幸せな音色を フィリアホールで演奏会

 マンドリンアンサンブル「マンドリーノ・フェリーチェ」による第10回定期演奏会が11月30日(日)、フィリアホール(青葉区青葉台2の1の1)で開催される。入場無料。

 2004年に発足し、区内を中心にボランティア演奏会なども行う同合奏団=写真。フェリーチェはイタリア語で”幸せな”を意味する。今回、2年に一度の定期演奏会が10回目を数えた。

 当日は桜井至誠さんが指揮を務め、藤掛廣幸作曲『エンジェルコーラス』、D・ベルッティ作曲『黄昏前奏曲』、E・サティ作曲『ピカデリー』など古今東西の名曲を披露する。

 午後2時開演(30分前開場)。(問)同合奏団【メール】mandolinofelice@yahoo.co.jp
企業の事例発表を聞く参加者

多様な働き方、企業の先進的な取り組みを共有 横浜市が意見交換会

 横浜市内の企業による多様な働き方の事例発表会と意見交換会が11月4日、市役所で行われた。

 企業の女性活躍や育児・介護の両立支援など、誰もが働きやすい職場環境づくりのヒントを共有しようと市が企画。経済団体で組織される横浜市女性活躍推進協議会の構成企業8社の実務担当者や人事担当者らが参加した。

外国人社員に通訳を通じて制度説明

 自動車整備業の雨宮自動車工業=金沢区=は、月曜日から土曜日の週6日稼働を、7月から月曜日休業の週5日稼働に移行した。ワークライフバランスを重視した取り組みについて、同社の小宮里子社長は「売上、利益ともに伸びている」とし、経営への影響はないと語った。さらに、ベトナム人社員に対して、会社の新制度を通訳を介して丁寧に説明し、男性社員の育児休暇取得などにつながった事例を紹介した。

 情報・電気通信業の日興テクノス=磯子区=は、社員の高齢化や私傷病に対応しようと、仕事と治療の両立を支援するための規定を整備。消滅する有給休暇を「傷病休暇」として積み立て可能とした。ほかにも、育児休暇取得者の業務をカバーする社員に手当を支給するなどの取り組みも報告された。

 「横浜市女性と経済アドバイザー」のアキレス美知子さんは「参加企業は、従業員の声に耳を傾けており、多角的なコミュニケーションが成立している」と感想を述べた。市は今後も各企業の好事例を広めていく方針だ。

首都圏9都県市、国に生成AIガバナンス強化求める

 首都圏の9都県市で構成される九都県市首脳会議(座長=山中竹春横浜市長)が10月31日、横浜市で行われ、生成AIなどの人工知能技術の健全な活用に向け、国によるガバナンス構築の強化を求める要望が取りまとめられた。

 生成AIは各自治体でも住民からの問い合わせ対応などのために導入が進んでいる。一方、誤った情報の生成や偽情報の拡散などのリスクも指摘されている。

 9都県市は国に対し、人工知能戦略本部が司令塔として機能を発揮し、国際的なAIガバナンス形成を主導することを要請。AI事業者へのリスク評価やリテラシー教育の推進、地方自治体の意見を踏まえたガイドライン策定などを求めた。
神奈川文化賞と未来賞、スポーツ賞の受賞者ら

神奈川文化賞に声優・野沢雅子さんら

 神奈川の文化の向上発展に尽力した人を県などが表彰する「神奈川文化賞」の贈呈式が11月3日、県立音楽堂=西区=で行われた。同賞は県と神奈川新聞社が共同で主催し、今年度で74回目。

 今年度は社会学者の江原由美子さん(73)=横浜市=、美術評論家の酒井忠康さん(84)=逗子市=、コーエーテクモホールディングス代表取締役会長の襟川陽一さん(75)、声優の野沢雅子さん(89)=横浜市=の4人が受賞した。今後の活躍が期待される若い世代に贈られる「神奈川文化賞未来賞」には、小説家の辻堂ゆめさん(32)と脚本家・小説家の吉田恵里香さん(37)の2人が選ばれた。

 アニメ「ドラゴンボール」の孫悟空の声などで知られる野沢さんは、約40年前から横浜市内で暮らしている。贈呈式は欠席したが、ビデオメッセージを寄せ、「たくさんの縁に恵まれた。支えてくれた人に感謝したい」と語った。

スポーツ賞は横浜高校野球部など

 同時に「神奈川スポーツ賞」の贈呈式もあり、車いすバスケットボールチーム「神奈川VANGUARDS」=藤沢市=、国民スポーツ大会スポーツクライミング競技少年男子神奈川県チーム、湘南工科大学附属高等学校テニス部男子団体チーム=藤沢市=、桐蔭学園高等学校ラグビー部=横浜市青葉区=、横浜高等学校硬式野球部=横浜市金沢区=が選ばれた。

11月24日 かながわの太鼓 「鼓粋」全国出場チームも

 「2025かながわの太鼓」が11月24日(月・祝)、神奈川県立青少年センター(西区紅葉ケ丘9の1)で開催される。午後2時開場、開演は2時30分。

 神奈川県と、県太鼓連合が主催するイベント。海老名東柏太鼓、秦野観光和太鼓、横浜市立南中学校など、県内で活躍する同連合の会員が一堂に会する他、県外からゲスト出演もある。

 青葉区からは、太鼓集団「鼓粋」が出演。東京都府中市で来年3月に行われる「第28回日本太鼓ジュニアコンクール」(全国大会)に出場予定の、鼓粋ジュニア部のチームがトップバッターを飾る。

 入場料は、前売2000円、当日2500円。問い合わせは、以下いずれかへ。▼かながわの太鼓実行委員会【電話】045・962・2808▼神奈川県太鼓連合事務局【携帯電話】090・4222・2751▼チケットかながわ【フリーダイヤル】0570・015・415(10時〜18時)【URL】http://www.kanagawa-arts.or.jp/tc/
ラッピングトレインの外装(横浜市提供)

「トゥンクトゥンク」が地下鉄走る 国際園芸博覧会開幕まで500日、ラッピング車両

 2027年に行われる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)へ向けた機運を盛り上げようと、市営地下鉄ブルーラインで10月28日から園芸博のラッピングトレインの運行が始まった。

 ラッピングトレインの車両の外と中に公式マスコットキャラクターの「トゥンクトゥンク」などが描かれている。10月27日にあざみ野駅=青葉区=で出発式があり、横浜市や国際園芸博覧会協会の関係者が見守る中、門出を祝った。グリーンラインでのラッピングトレインは11月7日から運行される(外装のみ)。

 園芸博は11月4日で開幕まで500日となる。
選挙や政治関係の書籍などが展示されている4階

横浜中央図書館 節目の年で選挙・政治関連書籍を展示

 横浜中央図書館=西区=4階で選挙や政治に関する書籍の展示が行われている。2025年が普通選挙が実施されてから100年、女性の参政権が認められてから80年、選挙権が18歳に引き下げられてから10年となるために企画されたもの。

 選挙制度の変遷やそれに関わった人々の思い、社会の動きを関連資料とともに振り返っている。展示は11月24日まで。市選挙管理委員会は「一票の重みや投票の大切さ、未来へのつながりを図書館で見つけてみませんか」と呼びかけている。

秋の褒章 区内4人

 2025年秋の叙勲・褒章の受章者が11月3日、内閣府から発表された。区内からは4人が選ばれた。

 褒章は、授与対象に応じて6種類(紅・緑・黄・紫・藍・紺)あり、リボンの色で区分されている。区内の受章者は次の通り(順不同・敬称略)。【黄綬褒章】大鎌博(73・明友不動産(株)代表取締役)、風間秀夫(70・元(株)プリンスホテル高輪・品川営業副総支配人)、松山昌樹(59・三菱地所ホテルズ&リゾーツ(株)執行役員グループ統括総料理長 ロイヤルパークホテル総料理長兼調理部長)【藍綬褒章】徳江正光(61・横浜市青葉消防団副団長)
大会のチラシ

「ごみ拾いはスポーツだ!」 12月6日 参加チーム募集

 青葉区内6大学連携事業「スポGOMI大会」が12月6日(土)午前10時から正午まで青葉台駅周辺で開かれる。参加無料。

 「スポGOMI」はごみ拾いを競技化した日本発祥のスポーツ。チームで制限時間内にエリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競い合う。ルールが簡単なので、年齢を問わず誰でも楽しめるのが魅力だ。

 1チーム3〜5人程度。11月10日(月)まで参加受付中。申し込みフォームまたは必要事項を記入の上、区政推進課【メール】ao-spogomi@city.yokohama.lg.jpまで。

11月16日 スライム作りに挑戦 荏田西コミュニティハウスで

 えだにし科学実験隊によるスライム作り体験が11月16日(日)、荏田西コミュニティハウス(青葉区荏田西1の4の2)で行われる。午前9時15分から11時30分まで。参加費300円(保険代含む)。

 佐藤直正さんが講師を務める。対象は小学生1年生から6年生まで。2年生までは保護者同伴でも参加可能。

 申し込みは11月1日(土)から。【電話】045・507・1213または直接コミュニティハウスで申し込みを。
講演した医師の浅井さん

帯状疱疹「ワクチン接種で予防を」横浜市医師会が講演

 横浜市医師会(戸塚武和会長)が横浜市役所1階のアトリウムで10月16日、「帯状疱疹(たいじょうほうしん)予防接種」の講演会を開催した。

 帯状疱疹とは、過去に水ぼうそうにかかった際に体内に潜伏していたウイルスが再活性化し、神経に沿って痛みを伴う赤い発疹が出現する病気。加齢などによる免疫機能低下や疲労、ストレスなどが発症原因で、50歳以上で罹患率が高くなり、70代で最も多く発症。80歳までに約3人に1人がかかるといわれている。後遺症として神経痛が残る場合もある。

 同講演会は、今年度から定期接種の対象になった帯状疱疹ワクチンの予防接種について、神奈川県民に理解を深めてもらうことを目的に実施。神奈川県皮膚科医会副会長の浅井俊弥さんが講師を務め、さまざまな症例写真を紹介しながら、帯状疱疹の特性や合併症などの注意点を解説。ワクチンは、皮下に1回接種する「生ワクチン」と筋肉内に2回接種する「不活化ワクチン」の2種類があるとし、それぞれの特徴や予防における有効性について説いた。最後の質問タイムでは、「どちらのワクチンを選んだらよいか」「持病による副作用は」「若い人にも増えていると聞くが、自費でもワクチンを打った方がよいか」といった具体的な質問が参加者から次々と飛び出した。

 浅井さんは「若い人は生ワクチンでもよいが、高齢者は不活化ワクチンがよいと思う。最終的には患者さんと話し合って決める」と話した。参加者の中には熱心にメモを取りながら聞き入る人も多く、関心の高さがうかがえた。

65歳に接種費用を一部助成

 横浜市では7月から、帯状疱疹ワクチンの定期予防接種の費用を一部助成している。対象者は今年度65歳になる人と、5年間は経過措置として70歳から5歳刻みに100歳までの人(今年度のみ100歳以上も対象)。市内の対象者は約21万人で、今年の6月下旬以降予診票を同封した封筒が個別に送付されている。今年度の実施期間は、2026年3月31日まで。「不活化ワクチンの場合は2カ月以上の間隔を置いて2回接種しなければいけないため、助成を使うには1月中に一度の接種が必要となる」と横浜市医師会。横浜市では「65歳以上で公費負担で受けられる機会は生涯に一度だけ。今回封筒が届いた人で希望者は早めに医療機関で相談を」と呼びかけている。

 問合せは横浜市予防接種コールセンター【電話】045・330・8561