30カ国の朝食レシピをまとめた一冊『世界の朝ごはん』が、このほど完成した。アジアからヨーロッパ、アフリカ、中南米などの朝食レシピを写真をふんだんに使い紹介。食を通して異文化理解を深めることが目的だ。
この本は、西区東ヶ丘に拠点を置く特定非営利活動法人「Connection of the Children(CoC)」が手掛けたもの。CoCが運営する同所の多世代多国籍交流空間「CASACO(カサコ)」で月2回実施のイベント「世界の朝ごはん」100回を記念して企画された。
完成した本はA4サイズ、48頁のオールカラーで税別1千円。紹介した料理の国を世界地図で示し、レシピを通して世界を旅するように楽しめる構成となっている。
レシピは1頁ごとに複数の写真を使って紹介。また、子どもたちにも読みやすいようにと、全頁にわたり漢字にはルビがふられている。レシピ監修者のコラムや宗教による食文化の違いなどを解説したコラムも差し込まれており、子どもから大人までを対象とした読み物となっている。
同書は、市都市整備局地域まちづくり課の協力のもと、クラウドファンディングを活用して制作費を確保。目標100万円のところ111万円が集まり、1千冊を印刷。全国30以上の小中学校などへも寄付。1月発行予定だったが、新型コロナの影響でずれこんでいた。
編集メンバーは世界の朝ごはんに参加していた市内在住の学生たち4人。編集長の中野綾香さん=高校3年生(当時)=と副編集長で挿絵を担当した浅沼貴子さん=小学6年生(当時)=が発案した。中野さんは、料理をして味わう経験から得たものが「自分の世界を広げる第一歩になっていたら幸いです」とコメントを寄せている。
CoC代表で、編集をサポートした加藤功甫さんは「単なる資料集のような世界の紹介にならないようにする、という私たち大人にとってもやりがいのあるレシピ本制作でした」と振り返った。
同書はCoCのHP(https://coc-i.stores.jp/)から購入できる。
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