横浜市は6月1日、三ツ沢公園=神奈川区=に新たな球技場を整備する方針を示した。同日の市会温暖化対策・環境創造・資源循環委員会で明らかにしたもの。
同公園球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)は1955年に建設され、1万5千人超を収容できる。1964年の東京五輪ではサッカー会場として使用され、現在は横浜F・マリノスや横浜FC、YSCC横浜といったJリーグをはじめ、ラグビー「リーグワン」の横浜キヤノンイーグルスなど、6つのプロスポーツチームが使用。一方で球技場の老朽化をはじめ、観客席には屋根が無いことから雨の中での観戦を余儀なくされており、Jリーグのスタジアム基準を満たしていないなどの問題もあった。
市は屋根付きの球技場への建て替えや、現在の建物に屋根を増設する案などを検討してきた。しかし、市によると、屋根を設けることで芝生の日照時間が減少するほか、生育のために稼働日数も減らさざるを得なくなり、市民とプロスポーツ両者の利用枠の確保が困難になるとして、新球技場の整備方針を打ち出した。
今回、建設場所の候補となっているのは園内の北側で、補助陸上競技場やテニスコート、青少年野外活動センターがある位置。球技場と陸上競技場はそのまま残し、活用を続ける方針だ。現状では、建設費やスタジアムの規模、完成予定時期などは具体化に至っていない。
新たな球技場整備の方針にサッカーファンからは歓迎する声が聞かれる一方、市が財政難であることや整備候補地に桜が植えられおり、その扱いを危惧する声も出るなど、否定的な意見も出ている。
市は今夏に市民意見募集を行う予定で「構想段階で市民の方々から意見を頂くことで、公園への思いやニーズを把握しながら検討を進めていきたい」とした。
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