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麻生区 人物風土記

公開日:2018.09.21

今年7月から和光大学学長を務める
井出 健治郎さん
埼玉県在住 51歳

”異質なパワー”を光らせる

 ○…区内岡上にもキャンパスが面する和光大学の学長に就任し2カ月あまり。「授業やゼミをかけ持ちしながらやっと慣れてきた」と柔らかな笑みを浮かべる。教育機関として「学生たちを育てて社会に送り出すことをしっかりやりたい」としつつ「和光が築いてきた、人と違う学生の良いところ=『異質力』を引き出し、高めることをこれからも磨きたい」と望む。

 ○…埼玉県草加市で生まれ育ち、現在も暮らす。まちに大学があり、遊び場や検定試験会場として地域の中にある大学に親しみを持っていた。友達の前で物まねを披露するような笑いの絶えない少年は、大学と大学院で会計学、医療政策学を専攻。出会った4人の恩師の人柄に惹かれ、自身も教員の道に進んだ。同大学には1998年に着任。20年以上電車で2時間かけて通うというが「春には小魚、秋には柿と、四季を感じることができる鶴見川を見ながら通勤路を歩くのが好き」と同地に愛着も生まれた。

 ○…趣味は釣り、テニス、料理と多彩。釣りは長男と、テニスを次男と楽しみ、料理では釣った魚を捌いて調理し、妻と一緒に毎朝、朝食をつくる。「私一人で楽しむよりも誰かと楽しむほうがいい。家族と一緒に過ごすことで元気をもらっている」と明るい表情でパワーの源を明かす。

 ○…「異質力」を大学全体に適用し、他とは違う個性を光らせたいという。今までも産学連携やオープン・カレッジなど地域と関わり深いが「災害など万一のときも、場所や教育資源をフル活用して下支えができれば」。自身の経験から「地域が親しみを持ってくれることは、大学にとっても良さがあるはず。『何かあったら和光へ』と意識してもらえる存在になれるよう、活動や発信をしていきたい」と力を込める。

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