涙ぬぐい髷(まげ)とお別れ 春日島が断髪式
大師河原の大相撲・春日山部屋に所属する春日島の断髪式が2月10日、双輪荘(江川)で行われた。
春日島は、今年の初場所後に引退し、10年の相撲人生に幕を閉じた。現在の春日山親方就任後、同部屋初の引退力士。「区切りを迎えた力士をきちんと送り出してあげよう」と、春日山部屋が主催した。
式では、後援会の会員、同部屋の力士や関係者など約90人が出席。1人ひとりが壇上に上がり、髷にはさみを入れた。途中、春日島が唇を結び、涙を何度もぬぐう場面も見られた。
最後にはさみを入れた春日山親方は「10年間、よく頑張ってきた。『ごくろうさま』という気持ちで切らせてもらった」と話した。母親である濱崎由美さんは「胸がいっぱい。部屋と後援会に育ててもらった恩を忘れないでほしい」と話した。
春日島は、2004年3月場所で初土俵を踏み、59場所に出場して195勝211敗の生涯戦績を残した。最高位は、三段目28枚目。
今後については、故郷の鹿児島で介護に関する資格を取るために勉強するという。また、「運転免許も取りたい」と、意欲的。さっぱりとした短髪姿で、第二の人生を歩む。
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