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公開日:2019.04.11

町田市立博物館
45年間の幕引きに
20日から最後の企画展

  • 最終展のポスターを掲げる伊藤館長と学芸員の皆さん

 1973年に町田市郷土資料館として開館し、名称の変更を経ながら現在まで45年半にわたり展示業務を続けてきた町田市立博物館は、施設老朽化などにより6月16日(日)をもって展示業務を終了する。現在の建物で最後の企画展となる「町田市立博物館最終(ファイナル)展―工芸美術の名品―」を4月20日(土)から開催する。(中面に関連コラム)

 最終展は「市立博物館45年間の『これまで』を振り返り、ご愛顧への感謝の気持ちをお伝えするとともに、『これから』を(仮称)町田市立国際工芸美術館へとバトンタッチしよう」という企画で、2部構成。第1部では市立博物館のコレクションのあゆみを名品約35点とともにたどる。第2部ではコレクションの中でもガラスと陶磁器にスポットを当て、赤と青という象徴的な色に着目して選んだ古今東西の作品約100点によって、工芸美術の魅力をたっぷりと紹介する。さらに近年所蔵となった世界初のガラス技法書「ラルテ・ヴェトラリア」も初公開する。「所蔵する目玉の作品を惜しみなく出します。ただ並べるだけではなく、赤と青の工芸の色をテーマにした展示で、ガラスと陶磁器、違う分野ながら似たような部分があることを感じてもらえれば」と学芸員の齊藤晴子さんは話す。

 入館無料。会期は4月20日(土)〜6月16日(日)(前期は5月19日(日)まで、後期は5月21日(火)から)。休館日は毎週月曜日でGW中は無休。5月7日(火)は休館。午前9時〜午後4時30分。来館者先着2000人に江戸ガラスの一輪挿し(全5色)が進呈される。

イベント盛りだくさん

 初日20日はバイオリン奏者・盛川奈々さんによるオープニング・ミニコンサート(午後2時〜3時30分)を開催。また20日、21日(日)には町田華道協会によるいけばなの展示も。館蔵の古壺2点を選び、花を活けて来場者を迎える。28日(日)には4月1日に就任した第5代館長の伊藤嘉章氏が「ようこそ工芸KOGEIの世界へ」をテーマに講演する。午後2時〜3時30分。

 会期中はほかにも工芸美術体験講座や町田市文化協会の協力による伝統文化体験イベントが企画されている。

 問合せは町田市役所【電話】042・722・3111(代表)へ。

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