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伊勢原 人物風土記

公開日:2015.09.11

9月27日に文化会館で定期演奏会を行う「Sanno Wind Orchestra」の事務局長
山崎 義人さん
産業能率大学出身 31歳

「演」の下の力持ち

 ○…拍手や歓声は奏者にだけ贈られるものではない。会場の手配にはじまり、告知ポスターの作成・印刷、楽器の準備に配送手配…。華やかなステージは多くの裏方に支えられている。産業能率大学の卒業生らおよそ30人で構成される「Sanno Wind Orchestra」にはそんな裏方の責任者がいる。事務局長だ。10回目の定期演奏会を前に準備はまさに大詰め。「お客様にお楽しみいただける舞台を皆で作りたい」と意気込んでいる。

 〇…東京都大田区に生まれ、毎日友だちと泥だらけになって遊ぶ少年時代を過ごした。楽器は何一つできず、五線譜も読めないのに中学では吹奏楽部に入部。「見学した部活にしか入部はできない」というクラスの噂を信じたためだった。しかし、振り返ればそれが大きな転機に。太く響きのある音が特徴のチューバを顧問に任され高校、大学と続けた。「チューバはオーケストラの花形ではなく、合奏を陰で支える役回り。そこが魅力だと思います」。チューバのような「縁の下の力持ち」は「こうありたい自分」の理想形でもある。

 〇…先輩の勧めもあってSanno Wind Orchestraに入り今年で8年。事務局長は5年目を迎えた。社会人となり、結婚した今も週末は上粕屋のキャンパスに足を運ぶ。宣伝・備品・企画・演出の各担当をまとめる役回りだが、チューバ奏者としてステージにも立つ「二刀流」。「一人の時間も必要ですが、自分にはやっぱり音楽。大切な生きがいです」とうれしそうに語る。

 〇…大学3年から2年間大山のふもとに暮らした。「自然が豊かで夜は静か。大山を見ると学生時代の思い出がよみがえりますね」。現在は横浜市に暮らしているが、今後もオーケストラに関わっていくつもりだ。「団員一人ひとりが『やってて良かった』と思えるようなオーケストラ」を目標に、縁の下の力持ちとして活動を続ける。

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