京急電鉄(横浜市)は今月12日、運営する「京急油壺マリンパーク」(三浦市三崎町小網代)を9月30日に閉館すると発表した。
同施設は、同社の創立70周年記念事業として1968年に開業。当時は東洋一と言われた大回遊水槽を有し、相模湾に生息する魚をはじめ、ペンギンやコツメカワウソなどの飼育展示、イルカやアシカのショーなどが人気だった。近年では、希少種なメガマウスシャークのはく製やダイオウイカの標本なども展示され、海洋研究の拠点としての機能も持っていた。しかし、入館者は年々減少。建物設備の老朽化も著しく、維持管理が難しいとして閉館を決めたという。
その一報に、市内からは「小さい頃に行った思い出の場所がなくなってしまうのは切ない」「閉館までにまた行きたい」など惜しむ声が上がっている。
「長時間滞在」に注力
同社では今年度からの計画で「都市近郊リゾートみうらの創生」を掲げており、三浦半島でのエリアマネジメントを強化する。同施設の閉館は拠点再整備の一環。日帰り客が多く、滞在時間が少ないことを課題と捉えており、跡地には隣接の「ホテル京急油壺 観潮荘」と併せて、大手デベロッパーと共同で新たな滞在拠点の一体開発を検討。2025年度の開業を見込む。昨年閉館した城ヶ島京急ホテルの跡地には、不動産投資開発事業を手掛けるヒューリック(株)と共同で、24年度中に高級温泉旅館「ふふ城ヶ島」(仮称)を開業する計画も発表された。
長井エリアでは「長井海の手公園ソレイユの丘」のリニューアルに参画。23年4月の開業に向けてグランピングや飲食施設を新設する計画で、同社では周辺観光の活性化にも力を入れていく。
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