秦野版【9月6日(金)号】
自身が造った茶室の前に立つ山田さん

堀山下在住山田信弘さん 手造り茶室、完成間近 11月に披露会を予定

 堀山下在住の山田信弘さん(74)は、2022年から八沢で茶室造りに取り組んでいる。現在完成が近づき、あとは水屋の製作を残すのみとなった。11月には完成を記念した披露会を予定しているという。

 山田さんは元左官職人。人生で様々なことに「挑戦」し、夢を叶えてきた。2009年に挑戦したのは、飛行機造り。自作の飛行機が大空を飛ぶ姿を夢見て、2人乗り飛行機キットの製作を開始した。約3年かけて完成させ、申請などをクリアし実際に操縦するなど、還暦を過ぎてからも夢を叶えている。

 今回挑戦したのは茶室造り。当初は和室を造ろうとしていたが、「茶室はプロの職人集団の中でえりすぐりの人が造るもの。より難しいことをやりたくなった」と話す。

 八沢にあった自身の事務所のベランダを撤去し、増築する形で茶室の製作を開始した。

趣ある佇まいに

 目指すのは、見る人がわびさびを感じる趣のある茶室。木材は事務所裏の民家の解体時に譲り受けたものや、近隣の山の所有者から許可を得て切り出したものを使用している。「ガラス戸は70年前のものを再利用している。ひずんでいるガラスが味があって良いんだよ」と笑顔を見せる。

 電気を通さず、自然光のみを取り入れた茶室内で、特に目を引くのが床の間だ。床板は築80年ほどの鎌倉の和風別荘のものを再利用し、床柱に使っている木は山から切り出したものだという。「この木を足に落してけがしちゃったんだ。それも思い出だね」と作業中のエピソードを語る。床柱に接続する木材は、足柄の山の地層から採取したという10万年前の埋もれ木。知り合いが10年間かけて掘ったものを譲り受けたという。

 そんな自身のこだわりと思い出が詰まった茶室が、もうすぐ完成する。完成後の活用方法を聞くと、「実は茶道を習うのはこれからなんだ。これまで『動』の生き方をしてきたから『静』の分野も知りたいと思って。来た人を思いっきりもてなしたい」と話す。茶室の披露会は、11月ごろを予定している。

 「飛行機を造った時もだけど、挑戦をしなければつながれない人と知り合えた。それが何よりの財産だね」と熱い眼差し。次の目標として掲げるのは、自作の飛行機を自身で操縦しアメリカ大陸を横断すること。「まだまだ挑戦したい。興味は尽きないね」と満面の笑みを浮かべた。

名古木の棚田(丹沢ドン会提供)

丹沢ドン会 棚田学会賞を受賞 自然環境の保全に貢献

 NPO法人自然塾丹沢ドン会(可児(かに)康一郎理事長)が8月24日、秦野市名古木(ながぬき)にある棚田の復田と米づくり活動の取り組みが評価され、「第20回石井進記念棚田学会賞」を受賞した。今回の受賞は、神奈川県内で初となる。

 開発が進む丹沢の自然を守るため、名古木の棚田を主な拠点として米や野菜作りを行っている同会。担い手を失い、放棄されていた棚田を地元農家から借り受け、2002年から復元に取り組んでいる。翌年からは地域農家の手ほどきを受けて米づくりを始め、棚田や里山の生態系を守る役割を担ってきた。

 同会が県内で初めて受賞した「石井進記念棚田学会賞」は、保全活動や調査研究、著作などを通じて棚田の保守に資する顕著な業績をあげた個人や団体を対象に授与されているもの。同会は、住民と農村の交流を図りながら大都市近郊の市街化調整区域にある休耕や荒廃した棚田を復田し、米づくりを約23年継続している点が評価された。また、棚田の維持・管理を行い、名古木の自然環境の再生・保全や伝統的な農村風景を次世代へ継承する取り組みも評価され、受賞に至った。

 早稲田大学早稲田キャンパス(東京都)で8月24日、「2024年度棚田学会大会」が開催され、授賞式が行われた。また、1992年3月発足以来の活動報告として、講演も実施。同会は「名古木に集った自然を愛する仲間と共に、今後も長く活動を続けていきたいという思いが強くなりました」と話した。

鶴巻公民館で9月16日、「つるまき親子自然発見隊」の講師を務める 手塚 真理さん 鶴巻南在住 60歳

溢れる秦野と自然への愛

 ○…「くずはの家ならいい人がいる」と引退する前任者が公民館に紹介し、鶴巻在住ということもあり講師のオファーを受けた。同じく鶴巻に住む職員やくずはの家のボランティアと「何かやりたい」と話していたため快諾。元は大人向けだったが、子どもにも身近な自然を楽しんで欲しいと、親子向けの講座を公民館に提案した。仲間とともに6人のグループで実施している。「弘法山や田んぼ、川など鶴巻の身近で豊な自然を楽しんでほしい」と意気込む。

 ○…普段は葛葉緑地にある自然観察施設くずはの家の指導員を務め、行事の企画や動植物の調査などを行っている。今のイチオシは、9月末まで実施しているカメムシの展示。「嫌われがちなカメムシですが、実は図鑑があるほど種類が豊富で面白いんですよ」。そう話す笑顔からは、自然の魅力を知ってほしいという思いが溢れる。

 ○…東京で生まれ育ち、小6で千葉の松戸に。幼い頃から動植物が好きで、自然が少ないながらもよく観察していたという。大学では水生植物の研究に携わり卒業後、千葉県市川市の博物館で学芸員に。夫の仕事の都合で秦野に移住した。自然の楽しさを広めたいという思いは昔から強く、葛葉緑地の活用を検討する「葛葉川ふるさと峡谷研究会」に参加。くずはの家初代所長の誘いを受け、くずはの家の設立にも関わっている。

 ○…「秦野はすぐそこに丹沢があるし、特に川がすごくいい」と魅力を語る。中でも多様な自然が凝縮された葛葉緑地にはすっかり魅了されている。自然愛はプライベートでも覗かせ、趣味の海外旅行では台湾など自然が魅力的な土地を旅先に選ぶことが多い。最近訪れたタイでは「野鳥の観察をした」と楽しそうに語った。

秦野市議会の議場

秦野市議会 23年度決算、補正など審議 電子地域通貨でCP(キャンペーン)も

 秦野市議会第3回定例月会議が10月2日(水)まで、29日間の会期で行われている。

 今議会には議案10件、報告3件を上程。2023年度の秦野市一般会計歳入歳出決算、水道事業・公共下水事業の会計利益剰余金の処分及び決算、国民健康保険事業・介護保険事業・後期高齢者医療事業の特別会計歳入歳出決算の認定について審議するほか、条例の一部改正などの審議も行われる。

 また、一般会計補正予算として2億417万円を計上。補正予算の主なものは「産科医療支援事業費補助金」(事業費67万円)、「電子地域通貨・OMOTANコインを活用したポイントバックキャンペーン事業」(事業費1億9000万円)を上げた。

 「産科医療支援事業費補助金」は、秦野市内の分娩施設で従事する産科医及び産婦人科医に支給される分娩手当に補助を行うもの。現在、市内で分娩可能な施設として昨年11月に開院した「アクアベルクリニック」があるが、当初想定件数(333件)を大幅に超える分娩件数が見込まれていることから、新たに今年度の分娩見込み件数を算出(534件)し、当初想定数との差額分を補正する。「電子地域通貨・OMOTANコインを活用したポイントバックキャンペーン事業」は、電子地域通貨の発行開始に合わせたポイントバックキャンペーンの事業費で、還元率は決算額の40%(大型店20%)となる予定だという。

 9月6日(金)は議案審議、11日(水)から各委員会、25日(水)〜27日(金)は一般質問が行われる。

※9月2日起稿

道灌役の小田井さん(右)と政子役のLiLiCoさん

伊勢原 道灌まつり10月5・6日 パレードの配役決定

 伊勢原市で10月5日(土)、6日(日)に開催される第57回伊勢原観光道灌まつり。6日に行われるまつりのメインイベントである「太田道灌公鷹狩り行列・北条政子日向薬師参詣行列」のパレードで道灌公役にタレント・俳優の小田井涼平さん、政子役に映画コメンテーターのLiLiCoさんの出演が発表された。

 道灌まつりは江戸城を築き、伊勢原の地で没したとされる太田道灌公を偲ぶとともに、観光振興と市民参加を目的に1968年から開催され、伊勢原市最大のイベントとして広く愛されている。

 道灌役の小田井さんは2002年「仮面ライダー龍騎」にて仮面ライダーゾルダ・北岡秀一役で俳優デビュー。07年から22年までムード歌謡コーラスグループ「純烈」として活動。NHK紅白歌合戦に5年連続で出場し、現在はタレント俳優として情報番組のコメンテーターなど幅広く活躍している。

 LiLiCoさんはスウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日し、89年から芸能活動を開始。01年よりTBS「王様のブランチ」で映画コメンテーターとして出演、アニメ「サウスパーク」日本語吹き替え版では声優としてカートマン役を担当、ほかにもナレーション、俳優などマルチに活躍。服やジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛ける。

 今回行列にネーミング協賛枠を設け、先着順で「うな家」に決定した。行列は午後0時20分に桜台交差点を出発。4時30分からおまつり広場特設ステージでトークショーも行われる。

新規イベントを2つ企画

 新規イベントとして6日には伊勢原駅北口広場で、2024年から「3ⅹ3.EXE PREMIER JAPAN 2024」のプロリーグに新規参入し、伊勢原を本拠地にする3人制バスケットボールのプロチームである「SPINNERS.EXE」とのコラボイベントが行われる。午後1時から4時30分まで。

 当日は伊勢原市内中学生同士の試合や、エキシビジョンマッチ、選手と一緒にフリースロー体験などを開催。また昨年アメリカで開催された世界大会で1位を獲得した向上高校チアダンス部によるハーフタイムショーが行われる。ほかにもスペシャルゲストとして、元女子バスケットボール日本代表で、アテネ五輪出場経験のある矢野良子さんが来場する。

 5日には謎解きイベント「伊勢原なぞ解き街歩き太田道灌の宝物」をまつり会場内で開催。道灌にまつわる問題などの謎を解きながら会場を練り歩き、謎を解くと景品がもらえる。午後1時から7時30分まで。

花道を通り見送られる内田副市長

秦野のために半世紀 内田副市長が退任

 任期終了に伴う内田賢司副市長の退任式が8月30日、秦野市役所本庁舎4階の議会第1会議室で執り行われた。

 内田氏は1951年生まれ。神奈川大学経済学部を卒業し、1974年に秦野市職員に。企画部秘書室長(1998年〜2001年)、企画部参事兼秘書室長(2001年〜2002年)、教育委員会教育総務部参事兼教育総務課長(2002年〜2004年)、教育委員会教育総務部長(2004年〜2005年)、総務部長(2005年〜2007年)、水道局長(2007年〜2009年)、市長室長(2009年〜2011年)などを歴任。2011年4月に教育長に就任し、3期9年同職を務めた。2020年に副市長に就任している。

 当日は高橋昌和市長や高橋正道副市長、佐藤直樹教育長をはじめ課長級以上の職員が出席。市長からの言葉のあと、内田副市長から職員に向けた言葉が贈られた。

 「入庁以来51年、気づけば半世紀が過ぎていた。教育長選任の2011年は東日本大震災、副市長選任の2020は新型コロナの急拡大、退任となる今年は能登半島地震や日向灘の地震、秦野市震源の地震などなぜか大きな出来事があった時に節目を迎えていたように思う」と振り返った内田副市長。「職員の皆さんは市長のもとでぜひ秦野100年のために杉苗を植えていただき、一層の発展のため努力を続けてほしい。9月からは皆さんの応援団となりますので、どこかで顔を合わせたら一言かけていただければ幸いです」と締めくくった。

 その後、花束が贈呈され、出席した職員らが作った花道を通り、見送りが行われた。

世界の歌を歌おう 参加募集 堀川公民館

 堀川公民館(秦野市堀川203の1/渋沢駅徒歩15分)の多目的ホールで9月8日(日)、歌おう!世界の歌 入門講座【2】「イタリア編」が開催される。時間は午前10時から11時30分。

 講師は加藤雅彦さん(テノール)と田中庸子さん(ピアノ)によるデュオ=写真=「Venticello」(ヴェンティチェッロ/イタリア語でそよ風という意味)が務める。

 講習曲は「帰れソレントへ」。曲の紹介と歌詞や楽譜の解説、発声練習、全員での合唱など、濃い内容となっている。講師による楽曲の披露も予定。参加費は200円。筆記用具と飲み物を持参のこと。定員は30人。参加申し込みは、堀川公民館【電話】0463・87・4111へ。

みんなで楽しむ音楽の時間【2】 9月16日 指揮者&弦楽器編 タウンニュースビル

 「ランチタイムコンサート みんなで楽しむ音楽の時間【2】〜指揮者&弦楽器編〜」は9月16日(祝)の開催。会場は、東海大学前タウンニュースビルのスタジオC(東海大学前駅南口2分)。時間は午後2時から(午後1時30分開場、終演予定は午後3時20分)。参加費一般2000円(子ども1人同伴可)、子ども1人追加の場合はプラス500円。2歳以下無料。※一般=中学生以上、子ども=3歳から小学生。現在予約受付中。

楽器体験が可能

 ランチタイムコンサートは0歳から参加可能。出張コンサートは楽器体験も楽しめる趣向となっている。当日は江上靖さん(コントラバス・指揮)、石井貴子さん(ヴァイオリン)、吉井祐理杏さん(ヴァイオリン)、村岸あすみさん(ヴィオラ)、百瀬郁子さん(チェロ)を迎える。コンサート鑑賞に加え、今回はヴァイオリン・チェロ・コントラバスの楽器体験が可能。弦楽五重奏の指揮者体験は受付終了となっているが、来場者は指揮のレクチャーは受けることができる。来場希望者は主催のクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)【電話】0463・81・1211へ。当日払い。※この公演は、改修工事休館中の同館が、他施設への出張スタイルで実施しているもの。

田原ふるさと公園で撮影したダイヤモンド富士(2023年)

秋のダイヤモンド富士 9月14日から秦野市内で

 富士山の山頂に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」。秦野市内では毎年3月と9月に見られ、今年は9月14日から10月18日にかけて、市内各所で観賞できる。

 ダイヤモンド富士が観測できる日時と場所は以下の通り(時間は目安)。

 ▽9月14日(土)/午後5時27分=欠ノ上人道橋付近

 ▽15日(日)/午後5時25分=震生湖近くの高台

 ▽17日(火)/午後5時22分=今泉名水桜公園

 ▽19日(木)/午後5時19分=市役所付近、午後5時21分=権現山山頂

 ▽20日(金)/午後5時19分=弘法山公園第1駐車場付近

 ▽21日(土)/午後5時16分=カルチャーパーク第4駐車場付近

 ▽25日(水)/午後5時11分=田原ふるさと公園

 ▽10月1日(火)/午後5時4分=菜の花台

 ▽11日(金)/午後4時54分=三ノ塔

 ▽18日(金)/午後4時45分=塔ノ岳。

 秦野市観光協会が発行する富士山ビューマップでも詳しく紹介されている。問い合わせは同協会【電話】0463・82・8833へ。

鶴巻温泉駅に設置されたベンチ

鶴巻温泉駅にベンチ寄贈 秦野あづまLC

 秦野あづまライオンズクラブ(尾谷憲一会長)がこのほど、鶴巻温泉駅南口に3台のベンチを寄贈した。

 現在、鶴巻や大根地区を活動の拠点としている同クラブ。今年1月、鶴巻地区住んでよかったまちづくり協議会と東海大学駅前商店会協同組合から、鶴巻温泉駅南口と東海大学前駅ロータリーにベンチを設置してほしいと依頼があった。理事会で審議を行い、ステンレス製のベンチ3台を寄贈することに。7月頃、秦野市建設総務課によって納品されたベンチが鶴巻温泉駅南口に設置された。同クラブは「実際にベンチを利用している方を見ると感動します。今後も地域に密着した奉仕活動を行っていきます」と話す。

 東海大学前駅ロータリーについては設置場所が確定次第、ベンチが寄贈される予定だ(9月2日時点)。

障害者施設の作品即売会 9月11日 イオン秦野SC

 障害者施設による自主作品等展示即売会が9月11日(水)、イオン秦野SCで開催される。午前9時から午後3時。

 今月は、ゆめ散歩(市内事業所自主製品など)、ちっちゃな星の会(お菓子・手芸品)、弘済学園(花苗・ハーブティー)、くず葉学園(しいたけ・豆腐・織物・クラフト製品)、秦野ワークセンター(陶芸品・手工芸品)の5事業所が出店。

 問い合わせはともしびショップゆめ散歩【電話】0463・73・6031へ。

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ミトコンドリア病を啓発 風の吊り橋点灯

 世界ミトコンドリア病啓発週間の9月16日から22日に合わせ、秦野戸川公園の風の吊り橋が9月21日(土)から23日(月)に緑色にライトアップされる。時間は午後6時30分ごろから8時30分まで。主催はミトコンドリア病患者・家族の会。

 ミトコンドリア病は全身の細胞内にあるミトコンドリアの働きが低下したことでおこる病気の総称。同会は病気の周知啓発を目的に、ライトアップを行う。21日午後3時頃には、パフォーマンスも実施予定。

優勝したコメッツのメンバー

Tボールでコメッツ優勝 8対1で決勝制す

 秦野少年野球部コメッツが8月24日、なでしこ運動広場で開催された第22回なでしこ杯争奪Tボール大会で優勝した。

 秦野ドリームスが主催し、秦野市少年野球連盟が後援する小学校3年生以下を対象としたTボール大会。今回は大会の趣旨に賛同した秦野市内外の16チームが参加した。

 大会は予選を4つのブロックに分け、各ブロックの1位と2位が決勝トーナメントに進出し優勝チームを決める。

 コメッツは決勝戦で西湘シーホースと対戦。8対1で見事に優勝を果たした。コメッツのキャプテンの井川二弥(いかわにや)さん(末広小3年)は「みんなで楽しく心を合わせて優勝することが出来て嬉しかったです」と話した。

賞状を持つ嶋中さん

中学生陸上 女子100mH(ハードル)で全国5位に 落合在住・嶋中さん

 落合在住の嶋中心優(みゆう)さん(相洋中3年)が、8月17日から20日にかけて福井県営陸上競技場で開催された「第51回全日本中学校陸上競技選手権大会」に出場。女子100mハードルで5位に入賞した。

 都道府県で行われる通信陸上競技大会または中学校総合体育大会で、標準記録に到達した選手のみが出場できる同大会。昨年も大会に出場し、惜しくも決勝に残ることができなかったという嶋中さん。今年は、予選・決勝ともに13秒台で走ることを目標に大会に挑んだ。

 大会当日、嶋中さんは予選を突破し、決勝に進出。向かい風が強い中決勝が始まり、14・35秒のタイムで5位に入賞した。大会を振り返り「思うようなタイムが出せずに終わって悔しい。できるなら3位以内に入りたかった」と話す嶋中さん。「でも決勝も含めて2レース走ることができて良かった」とほほ笑む。

 現在中学3年生の嶋中さん。今後個人の大きな大会はなく、中学校の陸上競技は一区切りだという。すでに次のステージを目指しており、「高校に行ってからも頑張るつもり」と意気込む。

啓発品などを配布した

山岳遭難防止呼びかけ 秦野警察がキャンペーン

 山岳遭難を防止しようと、表丹沢の玄関口である秦野戸川公園の大倉バス停付近でこのほど、秦野警察署によるキャンペーンが行われた。キャンペーンは登山者が多い朝7時から1時間程度行われ、装備品の確認や登山届提出の呼びかけのほか、「安全登山ハンドブック」などの啓発品配布が行われた。

 秦野警察署によると、今年1月から8月までの山岳遭難事故発生件数24件(昨年比4件減)。うち、死亡は1件となっている。内訳を見ると転倒や疲労が多く、特に猛暑日が続いた今年は熱中症により動けなくなるケースも増えているという。「表丹沢は初心者向けと言われるが、距離が長く時間もかかる。下山時間を含めてしっかり計画を立てる、軽装では登らないなど、『登山』だということを認識してほしい」と話す。

 万が一遭難した場合、捜索活動の助けとなるのが登山届。神奈川県警は登山地図GPSアプリ「YAMAP」と連携しており、アプリからの登山計画の提出も可能となっている。「現在は110番通報でもGPSで現在地が分かるので、迷ったら110番してほしい」と話している。

「渋沢栄一」を講演 9月7日 鶴巻公民館

 鶴巻公民館(秦野市鶴巻2182)で9月7日(土)、「お札になった渋沢栄一と論語」が開催される。会場は同館コミュニティー室。午後1時30分から午後3時。参加費150円。

 鶴巻公民館では自主事業として、昨年から歴史上の人物の講座を実施している。5回目となる今回は新紙幣の1万円札の肖像になった渋沢栄一をテーマに、その生涯と業績を、指針となった論語とともに講演する。

 講師を務めるのは、元中学校長で『読んで楽しむみんなの論語-若者に希望を 壮年に潤いを 熟年に若返りを-』を発行した鶴巻南在住の本多勝昭さん。対象は中学生以上で定員15人(申し込み先着順)。筆記用具、飲み物持参。

 申し込みは同館【電話】0463・76・0463(担当・神野さん)へ。

台風10号、市内各所に被害 道路・鉄道など交通網寸断

 日本列島を縦断するように通過し、各地で大きな被害を出した台風10号。大雨の猛威は、秦野市内でも甚大な被害をもたらした――。

 大雨が降り続く中、秦野市は8月29日、「大雨(土砂災害)警報」「洪水警報」などを発表し注意喚起。市内各地の公民館など12カ所が避難所として開設され、本町公民館や大根公民館などには自主避難する地域住民もいた。

浸水で通行止めも

 その後も雨は断続的に降り続き、30日には土地の低い道路が冠水する状況が発生。東海大学前駅そばでは早朝から、住宅街の交差点が水に浸かり、一時通行止めとなった。「10年ぐらい前にも浸水した。水が来る前に車を安全な場所に移しておいてよかった」と地域住民は話した。

線路脇の盛り土崩壊

 大雨の影響で、幹線道路や高速道路、鉄道にも被害は拡大した。小田急線は「東海大学前駅-秦野駅」間で線路脇の盛り土が2カ所流出し一部区間が運休。早朝の東海大学前駅は駅員に状況を確認する多くの人で混雑し、バスを待つ長い行列もできた。復旧作業は夜通し行われ、1日夕方に運転が再開された。

「新東名」「東名」が無料に

 国道246号は、秦野市と伊勢原市をつなぐ、新善波トンネルの伊勢原市側の法面が崩落したことで通行止めに。けが人はいなかったが、車2台が巻きこまれた。秦野の大動脈でもある国道246号の通行止めにより、迂回する通過車両による渋滞が各所で発生した。

 また、中日本高速道路(株)は通行止めが続く国道246号の代替路措置として、新東名高速道路と東名高速道路の無料通行措置を実施。対象区間は「厚木南IC-秦野丹沢SIC・新秦野IC」「伊勢原大山IC-秦野丹沢SIC・新秦野IC」「厚木IC-秦野中井IC・大井松田IC・秦野丹沢SIC・新秦野IC」「厚木南IC-秦野中井IC・大井松田IC」。同区間の利用のみ対象。同区間を超えて通行する車両は対象外(同区間を含め通常の通行料金が必要となる)。ETCレーン通過時、利用履歴が表示されるが、通行料の請求はない。全車種対象。実施期間は国道246号の通行止め解除まで(9月3日起稿)。

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絵画や工芸作品が並んだ

小品展 個性豊かに 美術協会員40人が出品

 「秦野美術協会 小品展絵画・工芸」が8月27日から9月1日まで、宮永岳彦記念美術館市民ギャラリーで行われた。

 期間中は台風10号の影響で雨模様だったが、140人が来場。同会の会員40人が、油彩画や水彩画、七宝、陶芸など、それぞれの個性溢れる作品を出品した。

協力しあってプレー(写真は昨年)

ダブルステニスで交流を 車いす・健常者が対象

 ダブルステニスを通して車いす者と健常者の相互理解を深め、互いの技術力の向上を目的に開催される「第13回秦野車いすテニス・ニューミックス大会」。主催の公益財団法人秦野市スポーツ協会は現在、参加者を募集している。

 日程は10月6日(日)(雨天時20日(日))、午前9時から午後3時まで(受付午前8時45分から)。会場は秦野市カルチャーパーク庭球場。募集するのは車いすテニスをする人と、テニス中級者以上の健常者。定員はジュニアの部(小学4年〜中学3年)は各4人、一般の部(高校生以上)は各12人、参加費2000円(昼食代含む・ジュニアは付添い者1人の昼食代も含む)。申込先着順。

 ブロック別リーグ戦(パートナーチェンジ方式)の後、各ブロックの1位者による決勝トーナメント。表彰あり。申し込みは9月17日(火)までに同協会【電話】0463・84・3376へ。

住まいの終活を相談 セミナー参加者募集中

 秦野市は空き家対策の一環として10月6日(日)(13時から15時)、「住まいの終活セミナー」を開催する。会場は秦野市立図書館2階視聴覚室。

 市内でも年々増え続け、社会問題化している空き家。放置すると周囲に迷惑をかけたり、自身に不利益が生じることもあるという。市は空き家にしない「予防」としてセミナーを企画。現在、参加者を募集している。定員50人(事前予約制・当日参加も可)。相続・遺言・成年後見の活用などについて、行政書士に相談できる。問い合わせは市交通住宅課【電話】0463・82・9642へ。

フェス期間中に秦野駅でちょい呑み券を販売した実行委員会メンバーら

5年ぶりちょい呑み盛況 秦野駅近ではしご酒堪能

 「秦野ちょい呑みフェスティバル6」が8月27日・28日の2日間、秦野駅周辺エリアで行われた。主催は「秦野ちょい呑みフェスティバル実行委員会」。秦野商工会議所(観光飲食部会)・秦野市観光協会が協力、秦野市後援。

 チケット1枚でドリンクとフードを気軽に楽しめる「ちょい呑み」。コロナ禍で一時中断していたが、今年は5年ぶりに開催することになった。昨年末から準備を進めてきたという同実行委員会。「5年ぶりということもあり、実行委員メンバーや参加店舗には初めての方も多く、新たな気持ちで挑戦しました」と話す。フェスには秦野駅周辺の27店舗が参加し、この日のために用意したちょい呑みメニューの提供なども行った。

 フェス期間中は台風10号の影響があったものの、「多くの方が楽しみに来場くださいました」と同実行委員会。参加店舗からも「たくさんのお客様が来店され、待たせてしまうこともありましたが、大変だった反面、非常に楽しかった」という声があった。

 次回の開催については「どの駅で開催するか、あるいは全駅で同時開催するか」なども含めて、今後検討を重ねていくという。同実行委員会では「引き続きご期待ください」と話している。

市民の日ボラ募集 9月20日、締切

 秦野市は現在、”11月3日”の「秦野市市民の日」の運営ボランティアの募集を行っている。

 対象は中学生以上。活動内容は抽選券やプログラムの配布、会場案内、イベント補助、誘導など。募集締め切りは9月20日(金)。

 詳細・問い合わせは秦野市市民活動支援課【電話】0463・82・5118へ。

秦野を中心に海外でも活躍中のスペイン舞踊家・池谷香名子さん

みんなで楽しむ音楽の時間【3】 9月22日 舞踊編・フラメンコ  タウンニュースホール

 「ランチタイムコンサート みんなで楽しむ音楽の時間【3】〜舞踊編・フラメンコ」は、9月22日(日)の開催。会場は東海大学前タウンニュースホール(東海大学前駅南口2分)。時間は午後2時から(午後1時30分開場、終演予定は午後3時20分)。参加費は一般2000円(子ども1人同伴可)、子ども1人追加の場合はプラス500円。2歳以下無料。※一般=中学生以上、子ども=3歳から小学生。現在予約受付中。

 当日はスペイン舞踊家の池谷香名子さんを迎える。第1部「フラメンコを知ろう(解説)」、第2部「フラメンコ生演奏(鑑賞)」、第3部「フラメンコ体験」の予定となっている。最後はみんなで舞台に上がってフラメンコを楽しむ。もちろん鑑賞だけでも大歓迎。

 来場希望者は主催のクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)【電話】0463・81・1211へ。当日払い。※この公演は、改修工事休館中の同館が、他施設への出張スタイルで実施しているもの。

脇雅昭氏

参院選 自民が脇氏擁立へ 42歳、前県局長

 来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に自民党が前県産業労働局長の脇雅昭氏(42)を擁立することを決めた。

 脇氏は東京大学大学院を出た後、2008年に総務省入省。13年に神奈川県へ出向した後、県へ転籍していた。自民党県連の公募に応募し、41人の中から選ばれた。

 脇氏は8月29日の会見で「県で働く中で国だからできることがあると感じた。行政のデジタル化を進めたい」と述べた。