海老名・座間・綾瀬版【9月6日(金)号】
過酷なレースを終えた垣内さん=白井進一さん撮影

相模野小垣内(かいとう)良粋(らいき)さん 30の障害物越え快挙 中国での世界大会

 座間市立相模野小6年生の垣内良粋さんが、8月に開催された「スパルタン2024キッズワールドチャンピオンシップ」9-11歳の部で準優勝し、28日に座間市役所の佐藤弥斗市長を表敬訪問し、結果を報告した。

 スパルタンレースは米国で生まれた世界最大級の障害物レース。起伏の大きい約5・2Kmを駆け、30カ所の障害物をクリアしての快挙だった。

 コースは中国河北省の冬季オリンピックで使われたスキー場。スタート早々から上り坂を駆け、障害物を乗り越えながら標高差300mの最高地点に到達した。途中まで首位で駆けていたが、槍を投げる関門でうまく的に刺さらず、ペナルティとして腕立て伏せとジャンプを繰り返すことに。

泥水にも潜る

 一方で動くうんていの「ツイスター」を成功させ、体力を使い果たしながらも2位をキープし続けた。途中で重いバケツを運び、ロープで引き上げる関門も。泥水の池にもぐり、全身ずぶ濡れでダッシュしてゴール。終盤は服が水を吸って重くなり、寒気が止まらなかったという。

 佐藤市長は「市民の誇りです。経験を糧にさらに成長され、活躍して頂きたい」とエールを送った。今後市役所1階に準優勝のメダルや盾などを展示する予定。

 垣内さんは小さい頃からペダルのない自転車のランバイクや階段を駆け上る競技「ステアクライミング」を経験。培った体力を生かして9歳から国内のスパルタンレースに挑戦するようになり、5回の出場で3度の優勝と実力を発揮した。

 体重は27kgと小柄だが、ウェイト系の障害をクリアできたのは、父・智敦さんの存在が大きい。重量挙げの経験者で「下半身の筋肉を使え」とコツを伝授し、自宅で特訓を重ねた。近くの「仲よし小道」も走りこんでいる。快挙を振り返り「スパルタンレースは乗り越える障害の種類が多く、楽しいです」とコメント。来年以降は中学生も混ざる12歳〜14歳のクラスにステップアップする予定だ。

救急医療功労者表彰を受賞した池田さん(撮影時のみマスクを外しています)

海老名総合病院池田明子さん 救急医療功労者に 救命士育成などに尽力

 海老名総合病院で救急救命士として勤務する池田明子さん(45・=人物風土記で紹介)が救急医療の発展に努めた団体や個人を表彰する2024年度「神奈川県救急医療功労者表彰」を受賞した。表彰式が9月3日に神奈川県庁で開かれた。

 池田さんは、2013年から24年5月まで全国組織である(一社)日本救急救命士協会の副会長を10年間務めた。在任中は救急医療に関する専門教育に携わり、救急救命士の育成に貢献。受賞については「救命士を理解してくれる医師や看護師の協力のおかげです」と謙遜した。

 海老名総合病院では、看護部の救命士として救急救命センターに所属。救急搬送される患者の初期対応に努めている。今回の受賞については、コロナ禍における地域の救急医療の貢献も理由の一つに挙げられている。

 新型コロナの流行で、20年4月に同病院が中等症患者を受け入れる県の「重点医療機関」に指定されると医師や看護師と連携を図り、いち早く体制を整備。同病院所有の救急車を利用して患者の搬送業務にも従事した。

 「何よりも気にかけた」というのがスタッフの安全で短時間でも積極的にコミュニケーションを図り、夏場であっても防護服の着用を強いられる環境下を考慮して休憩にも配慮した。池田さんは「救命士だけでなく、医師や看護師など病院で働くすべてのスタッフの協力があったからこそ乗り越えられたと思う」と当時を振り返った。

 高齢化を背景に救急医療のニーズの増加が見込まれる中、法改正の影響で救急救命士の業務内容が増えている。池田さんは今後について「後進育成に注力していきたい」と展望を話していた。

 神奈川県救急医療功労者表彰は1982年に9月9日が「救急の日」に制定されたのを機に設けられた。今年度の受賞者は池田さんを含めて個人8人、4団体だった。

2024年度神奈川県救急医療功労者表彰を受賞した 池田 明子さん 海老名総合病院勤務 45歳

情熱と感謝を胸に

 ○…海老名総合病院の救急救命士として、搬送患者の初期対応にあたっている。一刻を争う状況の中で呼吸や体温などのバイタルサインを測定しながら、症状の小さな変化を見落とさないよう、神経をとがらせる。患者と接する時間はわずかながら、後日聞かされる「快方に向かってる」という報告に胸を撫で下ろす。「患者さんへの思いは医師や看護師と同じです」と話す。

 ○…東京都出身。体育教員を夢見て進学した大学時代に普通救命講習に参加したことで、救急救命士の仕事内容を知った。教壇に立つ姿を想像する両親に「救急救命士として人の役に立ちたい」と熱意を伝え、大学卒業後の専門学校入学を懇願した。「急な方向転換でとても迷惑をかけたと思う。感謝の気持ちは忘れたことはありません」と今は亡き両親への想いを語る。

 ○…消防士の夫と中学3年の息子が待つ海老名市河原口の自宅に戻ると、勉強を促す母親の顔に戻る。「聞き入れてもらえないけど口うるさくなる」と笑う。ビール好きで、時間が合えば8歳上の夫と晩酌のひと時を楽しむことも。互いの立場を尊重し「仕事の話はまったくしない」といい、「社会の役に立つような人になってほしい」と夫婦共通の認識で息子の成長を見守っている。

 ○…18人の同僚がいる職場では、管理者として後進育成にも心血を注いでいる。人の命に関わる仕事だからこそ、経験の浅い後輩へ「小さいリスクが大きなリスクにつながる」と説いている。一人ひとりに業務の中で良かった点、改善が必要な点を丁寧に指摘している。「時間をかけて経験を積ませることが大切。救命士を育てることは、救急医療体制の強化と向上につながるから」と熱意を語った。

本人尊重の支援を 12日に講演会

 心の悩みを持つ人と家族を支援する「あがむの会」(工藤松子会長)が、9月12日(木)に綾瀬市中央公民館で講演会を行う。午後2時から4時。

 当日は、社会的弱者の権利擁護や主張の代弁に取り組む弁護士の池原毅和さんを講師に招き、心に悩みを抱える人の支援について講演する。

 参加無料、申込不要で先着100人。主催者は「心の病について考えるきっかけとして、多くの人に参加してほしい」と話している。

 (問)工藤会長【電話】0467・76・3335

所信表明する橘川市長

橘川市長が所信表明 綾瀬市議会9月定例会で

 綾瀬市議会の9月定例会が2日に開会し、7月の市長選で初当選した橘川佳彦市長が所信表明を行った。

 橘川市長は産業構造やライフスタイルなど多様化する社会情勢に触れ、「市民サービスの充実と利便性の向上で定住人口の増加に向けて一つひとつの課題の取り組みを加速させる必要がある」と方針を表明した。

 (仮称)綾瀬市総合教育支援センターの早期整備や公共交通ネットワークの構築、病院や警察署の誘致など、子育てや福祉に関する政策を発表。「大胆かつ柔軟な発想で持続可能なまちづくりに取り組む」と力を込めた。9月定例会は27日まで。一般質問は20日と24日、25日に行われる。

台風10号 海老名で雨量最多記録 杉久保北で土砂崩れ

 台風10号の影響で海老名市では、8月29日午後から72時間の累積雨量が過去最多となる444・5ミリを記録した。

 8月30日朝には目久尻川の戸中橋(本郷)で避難判断水位を超えたほか、杉久保北の市道で土砂崩れが発生し、向かいの企業の壁を押し曲げた。市内6カ所に開設した避難所には27人が避難した。

 座間市ではイオン座間南側道路で冠水したほか、入谷バイパスが隆起した。市内7カ所の避難所への避難者数は1人だった。

 綾瀬市では吉岡地区の一部道路が冠水。市役所近くでは農地の土が流出し一面の茶色に。5カ所の避難所には6人が避難した。床上浸水など被害はなかった。

座間市長選 現新の一騎打ちへ 市議選は30人超の激戦か

 任期満了に伴う座間市長選挙と同市議会議員選挙(定数22)が9月15日告示、同22日投開票で実施される。市長選挙は、2期目をめざす現職の佐藤弥斗氏(54)に、元市議で新人の沖本浩二氏(64)が挑む一騎打ちとなる公算が大きく、市議選には32人前後が立候補を予定している=9月4日時点。

市長選

 市長選に向けては今年5月に佐藤氏、7月に沖本氏が市内で記者会見を開き、出馬を表明した。

 佐藤氏は、初当選した2020年に掲げた公約42項目のうち「7割にあたる30項目は実現できた」と4年間を総括。実現半ばの公約に加え、新たに「関係人口を増やす施策を強化したい」と再選へ意欲を語った。

 沖本氏は、小田急相模原駅前のペデストリアンデッキ整備事業の凍結などを挙げ、現市政の政策決定プロセスの問題を指摘。「市民満足度に重点を置いた市政改革を推進する」と強調。8月5日に市議を辞職した。

市議選

 立候補を予定している32人の内訳は現職18、新人14で、前回(2020年)の26人を上回る激戦となりそう。市議会の現職は欠員により21人で、うち須崎友康氏(無所属・1期)、上沢本尚氏(公明・5期)、安田早苗氏(同・3期)の3人が立候補しない意向を示している。

 前回の市長選と市議選の投票率はいずれも45%で、当日有権者数は10万9085人だった。今年6月3日時点の選挙人登録者数は11万554人。

鈴木副理事長に報告する中矢さん(右)

内戦地視察を報告 海老名市在住の中矢さん

 JCIジャパングローバルユース国連大使として活動している海老名市在住の中矢瞬さん(自修館中等教育学校3年)が8月27日、(公社)海老名青年会議所(清水真吾理事長/以下、海老名JC)の事務局で海外研修の報告を行った。

 グローバルユース国連大使は、国際社会が抱える課題解決に向けて自発的に行動できる人材育成を目的とした日本青年会議所の事業。中学生から高校2年生を対象に全国から候補者を募り、課題作文と英語スピーチで28人が選出されている。

 中矢さんは、「世界課題に関する体験が今後の大きな財産になる」とし、海老名JCの推薦を受けて事業に応募。課題作文には、小学5年まで過ごした広島県で戦争について学んだ内容を踏まえ、武力でなく話し合いによる平和をまとめた。

 海外研修は6月にカンボジア、8月19日から24日までフィリピンで行われ、現地では多数の犠牲者を出した内戦地域を視察。インフラ整備が進んでいない現地の生活にも触れたという。

 中矢さんは、鈴木輝彦副理事長に写真を見せながら「戦争の影響で今も現地人の生活が苦しめられている。発展途上国の商品を適正な価格で積極的に購入して支援したいと思う」と報告した。

 海老名JCでは、10月に実施する「えびフェス」で、中矢さんが研修で学んだこと発表する機会を検討している。

橘川市長 所信表明で本格始動主要政策どう進める デスク・レポート

 ▼綾瀬市の橘川佳彦市長が、2日の市議会本会議で所信表明の演説に臨んだ。新人4人が出馬した市長選で勝利した橘川市長は、同市では最年少の54歳2カ月で市長に就任した。所信表明では、古塩政由前市長の政策について、「継承すべきところは継承し、充実させるべきところはさらに充実させる」と言及する一方、教育や公共交通など5つの領域を柱に据える姿勢をみせた。慎重な反面、独自策も示すバランス型の所信表明だった。

 ▼綾瀬市政では、子育て支援、高齢者福祉、地域活性化が主要課題となって久しい。こうした全国共通の課題に加え、前市政時代には脱炭素社会へ向けた環境対策や国際化、工業活性化、映画やドラマ撮影の誘致、貧困対策、基地活用など独自の政策も進められた。それらを担う中堅や若手の職員は意欲を発露させ、市長の温厚さも相まってか、市役所全体が「温室」のように見えることもあった。橘川市長が今後、職員に向けてどのようにタクトを振るかに注目したい。

 ▼市長の就任時に行われる「所信表明」とは、市長としてのビジョンや信念を議場で宣言する重要な演説だ。それと似た「施政方針」は、毎年の予算編成にあわせて発表され、総合計画に基づく継続性の中で、「この1年は」という部分に焦点を当て目玉事業を打ち出す。いずれの議会演説も市政運営の道しるべを議会や市民に示す機会で、ホームページなどで一読すると市政を今よりも身近に感じ、まちづくりの変遷も実感できる。

 ▼2日の所信表明では、用地の選定が難航する総合教育支援センターの早期整備や小中学校給食と教材の無償化、図書館の再編、広域連携を念頭に置く公共交通の再編など主要政策に言及した。他方、懸案の中心市街地の活性化では、県道沿いでの民間との沿道整備に期待感を示す一方、選挙戦の争点だった「道の駅」整備には触れずじまいだった。9月20日からは橘川市長にとって初の論戦となる一般質問が始まる。橘川市長の政治姿勢をどう引き出すか、議員の手腕も試される。

「満員御礼」となったスカイアリーナ 横綱照ノ富士の土俵入り

23年ぶり座間場所 地元出身の小原に声援

 23年ぶりとなる大相撲夏巡業の座間場所が8月24日にスカイアリーナ座間で開催され、3500人が来場した。

 土俵では激しい公開稽古から始まり、髪結いでは県内出身力士の湘南乃海が登場し、床山によって美しく形になる様子が披露された。土俵入りでは力士たちが色とりどりの化粧まわしをつけ円となった。

関取昇進目指して

 巨体がぶつかり合う取組では、幕下で座間出身の小原(浅香山部屋・25歳)が登場。取組に大きな拍手と歓声が沸き起った。座間市東原出身で、小さい頃は東原さくら公園周辺が遊び場だったという。中学生の頃で185cmあったという体格を生かし15歳で新弟子検査を受けた。

 「この体格なら相撲をとれるかなと思ったが甘くはなかった」。厳しい世界で、何度もやめたいと思ったが、師匠の浅香山親方(元・大関魁皇)の「最後まで諦めてはいけない」という励ましで、現在西幕下七枚目。しっかりまわしをとって前に出る相撲を得意としており、関取昇進を目指して、この秋に全身全霊を傾ける。座間市民には「頑張るので応援をよろしくお願いします」とコメントした。

フッ素を味見する子ども

フッ素はどんな味 海老名の歯科医院で講座

 「小学生のためのむし歯予防と噛むこと教室」が8月20日と21日に海老名市中央のベル歯科医院(鈴木彰院長)で開かれ、60人が参加した。

 歯科医師の高柳遼さんが講師となり、〇×クイズを交えて虫歯ができる理由や唾液が歯を守る仕組みなどを分かりやすく解説し、フルーツ味のフッ素も味見。上星小3年生の小澤蒼太さんは「噛むと色が変わるキシリトールのガムが面白い」と笑顔を見せていた。今回の企画は(株)ロッテも協賛した。

 教室は数回に分けるほどの好評ぶりで同院では「継続的に開催できたら」としている。

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知って安心 認知症 講演会を開催

 座間市長寿支援課は、9月12日(木)にイオンモール座間3階イオンホールで特別講演会を開催する。午後2時から3時30分。参加無料。

 当日はえびな脳神経クリニック理事長の尾崎聡さんを講師に招き、「知って安心!認知症の受診と介護」をテーマに講演する。「認知症の受診はどこの医療機関に行けば良いかなど、小さな疑問や不安に答えます。正しい情報を知ることが不安を減らす第一歩。気軽にご参加を」と同課。対象は座間市在住の40歳以上、定員80人。参加希望者は電話で申し込みを。

 (問)長寿支援課【電話】046・252・7084

内野市長(後列左)に結果を報告した(前列左から)久保田さん、小島さん、大塚総師範

小学生空手家2人が快挙 内野市長に喜びを報告

 海老名市で活動している「空手道イーグル会」(大塚将二稜総師範)に所属する久保田晴さん(有馬小2年)と小島心結さん(大谷小3年)が8月28日、市役所で内野優市長に「第3回世界硬式空手道選手権大会」の優勝と3位入賞を報告した。

 同大会は8月2日から4日にかけて国立代々木第二体育館で開かれ、11カ国から800人超の選手が出場。各種の技を決まった手順で演武する形試合と防具を着用して対戦する組手試合があり、年齢や性別、体重別にクラスを分けて鍛錬の成果を競った。

 男子6-7歳クラスの形試合で優勝した久保田さんは「たくさん努力して世界一になれて嬉しかった」、女子8-9歳25kg以下クラスの組手試合で3位に入賞した小島さんは「すごく悔しい。次は優勝します」と感想を話した。報告を受けた内野市長は「何事も勝つことは大事。これからも頑張ってください」と2人を激励した。

 同会は、海老名市内のコミュニティセンターなどで週3回の稽古に励んでおり、今大会には7人が出場。有級女子18歳以上クラスの形試合に出場した松本すずさん(24)が準優勝している。

表彰された青木さん夫妻

踏切で女性助ける 座間警察署が表彰

 座間警察書(佐々木進署長)は、遮断棒をくぐり踏切内に立ち入ろうとした高齢女性を保護したとして、8月29日に青木昌範さんと妻の恵子さん(座間市緑ケ丘在住)に感謝状を贈呈した。

 8月15日の午後8時30分ごろ、自動車に乗っていた青木さんは入谷西の踏切で遮断棒にもたれかかるようにする高齢女性を発見。不審に思い注視していたところ、女性は遮断棒を持ち上げて踏切内に立ち入ろうとした。運転席の昌範さんはとっさにクラクションを鳴らし、助手席の恵子さんが女性を保護。その後、警察に通報した。

 同署によると、高齢女性は旅行中に家族とはぐれ、捜索願が出ていたという。保護された時は地震の直後で、電車は止まっていた。

 昌範さんは「おばあさんの命が救えて、家族の元に送り届けられて本当に良かった」と話した。

 恵子さんは「おばあさんは疲れ切った様子だった。最後にありがとうと言ってくれたのが本当にうれしかった」と振り返った。

 佐々木署長は「踏切事故は死者が出てしまうことが大半。危ない場面で行動できる人は多くない。2人の行動のおかげで命を救うことができた」と勇気を称えた。

水辺の茂みに網を入れる

小エビがすごいよ 清水川で生き物探し

 綾瀬市リサイクルプラザ近くの清水川で、8月25日に川の生き物を探る「わくわく地球探偵団」が盛り上がった。

 NPO法人ふるさと環境市民のイベントで、親子連れなど9人が参加した。幅2mほどの小川は湧水の清流でワサビ田もある。「かやねずみ先生」こと佐藤誠三氏(自然観察員)が網を構えて茂みを足で揺らすなど、捕獲のコツを伝授。子どもたちが網を水中を動かして引き上げると、続々と「いた」の叫び声が。網の中には小さなスジエビが10匹以上跳ねていた。

 石の下をひっくり返すとトンボの幼虫・ヤゴや手のひらサイズのモクズガニなども登場。水面にも真っ黒なハグロトンボが、涼し気に飛び交った。1時間ほどかけて約10種類を確認した後、イベントの終盤に生き物を「さようなら」と放流し、子どもたちは名残惜しそうに去ってゆくカニに見入っていた。

多様な絵画が30点 11日(水)から

 綾瀬市美術協会(増田昌弘会長)は、9月11日(水)から16日(月)まで綾瀬市立中央公民館市民展示ギャラリーで、秋季作品展を開催する。午前10時から午後4時(初日は午後1時から、最終日は3時まで)。

 会場では、花や果物といった静物、人物を描いた油絵、水彩画、鉛筆画などを中心に、約30点の作品が展示される。期間中は同会の会員が常駐し、作品に関して質問することもできる。

 (問)増田会長【電話】0467・78・2908

相模川で人命救助 海老名消防本部が感謝状

 海老名市消防本部(大野公彦消防長)は8月26日、相模川で流された人を救助したとして、東京都練馬区在住の小野十志秋さん(56)と綾瀬市寺尾本町在住の加藤明さん(73)に感謝状を贈呈した。

 同消防本部によると、水難事故は7月17日に発生。2人は相模川で一緒に鮎釣りをしていた仲間1人が川に流されていることに気づき、協力して川岸に引き揚げた。救助後は意識がなかったため、救急隊が到着するまで心臓マッサージを行ったという。その後、仲間は救急車で搬送中に意識が回復した。

 加藤さんは「ただごとではないと思い、無我夢中だった」と当時の様子を振り返り、小野さんは「心臓マッサージを学んでいたので、協力できる人がいてくれてよかった」と話した。

 大野消防長は2人の功績を称え、「上流で雨が降ると急に水位が上昇することがあるので川に入る時は警戒してほしい」と注意を呼びかけた。

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