神奈川区版【9月26日(木)号】
19日の検討部会の様子

学校規模適正化等検討部会 斎藤分小は存続へ 二谷小は単独建替えに

 横浜市教育委員会による「斎藤分小学校・二谷小学校建替えに伴う学校規模適正化等検討部会」の第6回会合が9月19日、神奈川区役所で行われた。その結果、両校は統合を行わず、斎藤分小は当面存続、二谷小は単独建替えを行うべきとの意見書案がまとまり、2021年から続いた議論は一つの区切りを迎えた。今後、市教委が正式判断を行う。

これまでの流れ

 横浜市は「横浜市立小・中学校施設の建替え等に関する基本方針」や「横浜市立小・中学校の通学区域制度及び学校規模に関する基本方針」をもとに、築年数の古い学校から建替えの検討を行っている。また建替えを行う際は、隣接する小規模校の適正規模校化(学校統合)の検討を行うとしている。

 二谷小学校は一番古い棟が今年度で築68年と市内で最も古く、現在の児童数は約420人。横浜市は12〜24学級ある学校を適正規模校としているが、近隣にある斎藤分小学校は一般7学級・個別支援2学級の計9学級で児童数は202人。小規模校に指定されている。

 そうした現状から、横浜市は二谷小の建替えとそれに伴う斎藤分小の学校規模適正化の検討を開始。2021年7月に地域住民や保護者に向け説明会を開催した。

 その後、市教委が事務局となり地域住民や保護者の代表者ら21人からなる検討部会が発足。同年11月に初回会合を行った。4回目の検討部会終了後には、斎藤分小学校に関係する学校統合への不安点を集中的に議論する意見交換会が昨年1月と6月に開催された。

青木小の教室不足が浮上

 そこから1年近く経った今年3月に開かれた第5回検討部会では、両校と学区が隣接する青木小学校が、今後周辺の大規模住宅開発により児童が増え、不足教室対策の検討が見込まれることから、学区見直しの可能性があることが新たに事務局から示された。

 一方この間、大学名誉教授を代表とする団体が統廃合に反対する集会などを開催。また別の団体による廃校反対を訴えるポスターが地域内に掲示されていた。

結論は

 今回の第6回検討部会では、前回説明された青木小の不足教室対策について、市教委の推計では同校学区内で今後約1200戸の住宅増が見込まれることや、同校の学校運営協議会から教育委員会に「あらゆる手段を検討した上で対応案を示してほしい」との趣旨の意見書が提出されたことが報告された。また事務局に寄せられた、学校統合に賛成・反対それぞれの意見が紹介された。

 その上で事務局から委員に対し、今後青木小の学区見直しが行われた場合、児童数増により斎藤分小が適正規模校となる可能性があることから「両校は学校統合を行わず、斎藤分小は当面存続、二谷小は単独建替えに着手すべき」という趣旨の提案がされ、部会は「統合については中止の形を採るのが最善」と賛成多数で承認した。

 その後事務局から示された意見書案の文言についての議論が行われ、約3年続いた検討部会はその役割を終えた。

今後の動き

 今後は取りまとめた意見書を、検討部会が市教委の附属機関にあたる学校規模適正化等検討委員会に提出。検討委で市教委への答申書を作成し、これに基づいて市教委が最終的な方針を確定することになる。

 一方で意見書案には、斎藤分小について一番古い校舎が築70年を迎える約10年後をめどに改めて学校の在り方を検討する提案が明記された。また二谷小に関しては、現在の学級規模で推移する場合は体育館はそのままで校舎のみを建替えることが市教委から示された。

 これに対し二谷小関係者の委員からは「防災拠点として考えると体育館をそのままとするのは賛成できない」、斎藤分小関係の委員からは「そもそも小規模校に対して適正化を行う必要性があるのか」といった趣旨の意見があがった。

マップを手に笑顔のメンバー

六角橋エリア 地域カフェマップを作成 第3弾、11店を紹介

 六角橋地域を中心に地域カフェを運営する有志がこのほど、「地域カフェマップ」の第3弾を作成した。11のカフェを写真や文章で紹介。「地域カフェは、新たな居場所や外出するきっかけになる。ぜひマップを手に足を運んでほしい」とメンバーは話す。

 地域カフェは、自治会館や集会所などを利用し、地域の人たちがコーヒーを飲みながら語らう交流拠点。六角橋地域ケアプラザで開催されたボランティア講座の卒業生が中心となり、「身近な地域でホッとできる場所を創ろう」を合言葉に運営している。

 今回は、2018年・19年に続く、第3弾のマップを作成。新たに3つのカフェを加えた11店を紹介している。地図は六角橋・神北・白幡の3エリアに分けられており、より細かい道や目印が掲載されて今まで以上に分かりやすくなっている。各店舗の紹介ページでは、内観・外観の写真や紹介文のほか、二次元コードも掲載されており、コードを読み取ると、スマホで地図を開くこともできる。

 8年目を迎えた西ニカフェ=西神奈川=を運営する友井惠子さんは、「小さいお子さん連れから高齢者の方まで、地域の色んな人が集まり、お互いに元気をもらっている。各カフェそれぞれに良さがあるので、マップを手に回ってほしい」と話す。今年6月にスタートし今回新たにマップに加わった白幡上町「丘の上カフェ」の望月千夕起さんと金井勢津子さんは、「以前からずっとやりたいと思っていた。出店時には他の地域カフェの方々がサポートもしてくれた」とカフェ同士のつながりも深まっている。

 丘の上カフェではオーラルフレイルや体づくりの講座も開催。ヒルズカフェしらはた=白幡東町=は、町内会のカラオケ大会や介護施設のイベントに出張をするなど、地域カフェの活動内容も広まりを見せる。ヒルズカフェしらはたの中根美子さんは「カフェをきっかけに町内会活動に参加する人も。地域カフェが身近で大切な居場所になってきていると実感する」と語る。

 さらに今回は、カフェの運営メンバーに加えて、神奈川大学珈琲同好会KUGCCの学生も参加。同会の氏川晴仁さんは、「マップづくりを通じて、カフェや地域の人々の魅力を発見することができた」と笑顔を見せた。

今年発足した南京玉すだれサークル「玉すだれちゃん」の代表を務める 小松 旭洋さん 西神奈川在住 34歳

玉すだれは団体演技

 ○…「アさて、アさて…」の口上で知られる南京玉すだれ。唄に合わせて竹のすだれを伸ばしたりひねったりし、様々なものに見立てる日本の伝統芸だ。区民活動支援センター主催の講座をきっかけに生まれたサークル「玉すだれちゃん」の代表を務める。メンバー12人中最年少だが「年齢に関係なく誰でも楽しめる伝統芸能なのが玉すだれの魅力。生涯続けていきたい」と話す。

 ○…玉すだれと出会ったきっかけは『徹子の部屋』。お笑いコンビのナイツが披露する姿を妻とテレビで見た数カ月後、マンションの掲示板で講座募集のチラシを見つけ、意欲的だった妻と一緒に参加した。始めてまだ半年ほどだが”マイすだれ”を手に「昇る朝日」に「ベイブリッジ」と、唄に合わせて技を披露する。月2回の練習会は「楽しくやろう」がモットー。「玉すだれは団体演技」と、すだれの形を戻すのに手こずるメンバーがいるときも「なっかなか なっかなか 戻らない」と唄で場を繋いで助け合う。

 ○…東京都出身。結婚を機に神奈川区に移り住んで3年目。「今まで地域の人と交流する機会がなかったので、講座を通じていろいろな人と出会えたのも良かった」と話す。代表として出演依頼のあった施設とのやり取りも担当。10月の子育て支援拠点のイベントや11月の地区センターまつりなど、出演機会も増加中だ。

 ○…祖父が立ち上げたテレビ番組の小道具などを制作する会社に大学卒業後から勤務。ドラマに出てくる架空の商品などの小道具やニュース番組でよく見る解説パネルなどを日々作っている。急な事件や事故にも対応するニュース番組では本番の2、3時間前に発注が来て、コーナーが始まる直前に納品することも。

啓発物品を配る参加者

交通安全呼びかけ 秋の運動期間に合わせ

 9月21日から30日までは秋の全国交通安全運動週間。これに合わせて期間前日の20日には、神奈川区内で活動する交通安全団体によるキャンペーンが東神奈川駅周辺で行われた。

 参加したのは神奈川警察署のほか、区内の交通安全協会、安全運転管理者会、交通安全推進員、警親会、自動車整備振興会ら。日没が早くなるこれからに向けて、ドライバーへ早めのライト点灯、歩行者には反射材着用を呼びかける一環で反射材入りの啓発物品を駅利用者などに配布した。

 神奈川警察署によると、今年8月末までに区内で発生した人身交通事故は240件。6月以降著しく増加しているといい、中でも追突事故の割合が多いという。

渡り廊下に展示された写真

済生会神奈川県病院 写真展で元気を 区文化協会の作品揃う

 済生会神奈川県病院の「まちの美術館」で、神奈川区文化協会写真部会による作品展示が開催された。

 まちの美術館とは、同院の西館と東館をつなぐ渡り廊下の壁を使った展示のこと。「心が塞ぎがちになる患者さんが前向きな気持ちになれば」との思いで、7月末に始まった。今回は同写真部会の会員による、それぞれのお気に入りの一枚を展示。動物や大自然の景色など、色とりどりの作品が利用者たちの目を楽しませた。

 今後も月1回程度の頻度で様々な文化団体の作品展示を行う。次回は9月26日(木)から、書道展の開催を予定している。

着衣での水中の動きを実感する児童たち

幸ケ谷小 プール閉めの着衣泳 消防署員が指導

 幸ケ谷小学校で9月13日、着衣泳の授業が行われた。同小学校PTA運営委員会主催。神奈川消防署の協力。

 雨天延期等の予備授業を含め、プールの授業の最終日となった当日。「プール閉め」に合わせて、同署署員による着衣泳の特別授業が開催された。当日は、6年生の児童が参加。持参した衣服や靴を着用したままプールに入水し、ペットボトルやバケツを使い、浮遊物を利用した背浮きのコツを学んだ。企画したPTA会長の櫻田宏さんは「子どもたちに知識と体験の機会を与えたい」と振り返った。

笑顔を見せる山中市長(前列左)、河野のぶさん(同中央)とその家族

御年113歳 河野のぶさん 県最高齢に 市長が表敬訪問

 神奈川区の河野のぶさんは今年113歳を迎え、神奈川県内で最高齢となった。

 1911(明治44)年生まれの河野さんは茨城県出身。4男5女の9人きょうだいの5番目(次女)として生まれた。21歳で結婚し、戦時中は山梨県への疎開もあったが、107歳まで二本榎で暮らしていた。現在は、鶴見区内の老人ホームに入居している。今年3月に誕生日を迎えると、長男の豊さん(91)から113歳差の玄孫までの家族とともに誕生日会も開催した。施設では、食事もしっかり自分で食べており、時には冗談を言うなどして職員たちともコミュニケーションをとっているという河野さん。職員は、「逆に私たちが元気をもらっている」と微笑む。

 9月11日には、敬老の日(9月第3月曜日)と老人の日(同15日)に合わせて、山中竹春市長が表敬訪問。河野さんのほか、今年度100歳以上を迎えた入所者6人とその家族に向かい、「人生の大先輩に会えて嬉しい。これからもお元気に年を重ねてください」と言葉を送った。神奈川区の鈴木茂久区長も参加。「県内最高齢が神奈川区の方なのは、区民にとっても誇り。これからも元気に記録を伸ばしてほしい」と笑顔を見せた。

現在の青木橋の様子(9月19日撮影)

青木橋 耐震補強工事を実施 車線規制も

 区内の交通の要所の一つでもある「国道1号青木橋」の耐震補強工事が、2027年1月(予定)まで行われる。工事に伴い車線規制も実施される。着手時期は今年9月以降で調整中。

日本初の跨線橋

 青木橋は、神奈川区役所発行の『神奈川宿歴史の道〔改訂版〕』によると、明治5(1872)年に新橋-横浜間に鉄道が開通したのに伴い、旧東海道を結ぶ橋として誕生。日本初の跨線橋とされている。

 1929年には、おそらく関東大震災の被害による影響から2代目に架け替え。さらに72年3月に、蒸気機関車の煙害などの老朽化で列車運行に支障が生じかねなかったため、現在の3代目の橋が架けられたという。

 落橋・倒壊を防止する対策はすべての橋梁で完了しているが、大きな地震が発生しても速やかな機能回復が可能な性能を目指して、今回の耐震補強工事が実施される。

 工事は、昼間(午前8時〜午後5時)と夜間(午後10時〜午前6時)に行われ、交通規制は終日実施。橋梁上の5車線について5分割で車線規制(終日)が行われる。横浜側から1車線規制(終日)を行い、当該規制範囲の工事が完了次第、東京側に1車線規制(終日)が移っていく。道路上の作業では渋滞の発生が予想され、事業主体の国土交通省横浜国道事務所は工事への理解・協力とともに、「可能な方は別経路での通行をお願いします」と話す。

桐ケ谷会長、鈴木区長、目黒マネージャー(右から)

区長×工業会×横浜信用金庫 官民連携や区の未来語る 三者鼎談で交流深める

 神奈川区役所と神奈川工業会、横浜信用金庫による鼎談が9月11日に行われた。工業会は来年度に80周年、神奈川区は2027年に区制100周年を迎える。節目に向けて、地域貢献のための連携をさらに深めようと企画。各区工業会とも親密な連携を取り、様々な地域貢献活動も行う横浜信用金庫を交えて、「神奈川区の未来」について、意見を交わした。

80周年と100周年

 --神奈川工業会について。

 桐ケ谷修幸神奈川工業会会長(以下桐ケ谷)「神奈川工業会は、戦後の京浜工業地帯の復興を目指し発足。横浜市内で一番歴史のある工業会で昭和35年に『神奈川工業会』の名になりました。

 当初は製造業が中心でしたが、現在は、多様な業種が揃います。青年部を中心に若返りも進め、クリーン大作戦などの地域活動も実施。『会員同士の力を合わせてお互いが繁栄し、地域社会の発展に寄与する』をモットーに地域とともに歩んできました」

 目黒豊横浜信用金庫営業統括部地域連携課マネージャー(以下目黒)「神奈川工業会は大口支店に事務所を設置。市内11の工業会のうち6つが事務局を置いてもらって、長く深く連携させてもらっています」

 --区長に就任して半年。神奈川区の印象は。

 鈴木茂久神奈川区長(以下鈴木)「京浜工業地帯に加え、都市部や商店街、緑の多いエリアなど特色豊か。21の連合町内会や商店街、工業会等の活動が活発で、多くの方々の支えでまちづくりが成り立っていると実感しています。区政運営方針『笑顔でつながる神奈川区』のとおり、いろいろなつながりを大切にしていきたいです」

 --工業会と区政の、つながりについては。

 鈴木「まちのにぎわいづくりが一つ。また、すでに協力いただいている街の美化も一緒にやっていきたいです。あとは、防災。区民や来街者を守るために、地元企業との連携は必要だと思っています」

 桐ケ谷「マナー違反一掃作戦など、会としてだけでなく、企業単位での参加も増えています。

 また、臨海部が一般住居も増えて、まちが昔と大きく変化しています。今後のまちづくりにおいても、工業会として何か力になれることがあれば、一緒にやっていきたいですね」

 鈴木「地元に住んでいる人や働いている人の協力は不可欠。地域からの声や要望はいつでもお聞かせください」

 桐ケ谷/「ものづくり企業では人材不足が課題です。一方、若者や女性の働き口の課題もあります。身近な地域で働きたいという人とつながる機会をつくりたいです」

 鈴木「就労支援などの仕組みと連携することはできると思います。これまで福祉と経済は別のイメージでしたが、今後は分野を超えて連携していくことが必要ですね」

 --2027年に神奈GREEN×EXPOも開催されます。

 鈴木「EXPOの勢いをうまく区制100周年につなげていきたい。工業会をはじめ、地域の方々と一緒に盛り上げたいですね」

 桐ケ谷「工業会としても何かお役に立てることがあれば、全力で応援させていただきます」

脱炭素や社会福祉

 --脱炭素の取組について、これからできることは。

 目黒「LEDの導入など身近な省エネ活動で取得できる『脱炭素取組宣言』(横浜市の制度)などもある。まずは、意識を持つことから始めてもらえれば。横浜信用金庫では、IDEC横浜・横浜市信用保証協会と連携した企業向けセミナーも行っています」

 鈴木「工業会の企業が取り組んでいることを子どもたちに知ってもらえるように、出張授業など、学校教育とも連動できれば嬉しいですね」

 桐ケ谷「子どもたちとの関わりは大歓迎。工場見学など、一緒にできることがあれば進めていきたいですね」

 --社会福祉の取組については。

 目黒「横浜信用金庫では、横浜市社会福祉協議会とも協定を結んでいる。地域全体で福祉を支えていくことが重要ですね」

 桐ケ谷「工業会でも社会福祉施設の見学や障害者雇用について話し合っている。少しづつ形にしていきたいですね」

 鈴木「『誰一人取り残さない』ために、経済・社会・環境のバランスを取り、いろいろなつながりを大切にしていきたいですね。

 区民のつながりの集大成である『区民まつり』がもうすぐ開催されます。地域一体で楽しみたいですね」

かなっくホール 落語で学ぶ終活 10月31日(木)午後2時

 かなっくホールで10月31日(木)、神奈川区版エンディングノート普及啓発講座「落語で学ぶ終活の知恵」が開催される。神奈川区高齢・障害支援課、神奈川区地域包括支援センター社会福祉士分科会、神奈川区あんしんセンターの主催。

エンディングノートの贈呈も

 高齢者が自分らしい暮らしの実現に向けて、これまでの人生を振り返り、これからの生き方を考えるきっかけづくりを目的としたイベント。当日は、行政書士で社会人落語家の生島清身さんが登壇する。生島さんは、行政書士事務所を開業し相続業務を行う傍ら、遺言をテーマに家族や人生について考える落語「天国からの手紙」を創作。笑って学べる講演として、各地で活動している。当日は来場者特典として、神奈川区版エンディングノート(ライフデザインノート)もプレゼントされる。

 午後2時から午後3時まで。開場は午後1時。参加無料。定員は、先着300人。要事前申し込み。申し込みは、神奈川区役所高齢・障害支援課【電話】045・411・7110へ。10月30日(水)午後3時まで受け付け。

ヤングケアラーの負担を表現したランドセルやごみ袋などを抱える参加者

ヤングケアラーを学ぶ 講座や劇で理解深める

 六角橋地域ケアプラザで9月17日、六角橋サンサンみらいカレッジ「ヤングケアラーってどういうこと?」が開催された。これは、シニア世代やアクティブ世代に向けた将来に備えるための講座の一環。当日は、横浜ヤングケアラーヘルプネットの西迫愛さんが講師を務めた。

 ヤングケアラーとは、家族にケアが必要な人がいる場合に、大人が担うような責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満のことを示す。前半の講座では、ヤングケアラーが抱える不安や負担について解説。後半には、家事やきょうだいの世話などヤングケアラーが背負う役割を、実際のものを使って可視化した劇を通して学んだ。最後は、約20人の参加者は5グループに分かれて、学んだことや感じたこと、これから自分たちが実践できる支援などについて意見を交わした。

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神奈川消防署 こどものケガ予防を啓発 オリジナル冊子を作成

 神奈川消防署はこのほど、幼少のこどもがいる家庭向けのオリジナル冊子『子どものケガの予防対策』を作成し、区内の幼稚園・認可保育園に配布した。

 横浜市では救急搬送の需要逼迫が課題となっており、その対策の一つとして、小さな子どものケガによる救急の予防を掲げている。そこで神奈川消防署では、署員がオリジナルの啓発冊子を作成。転倒によるケガ、誤飲、熱中症など、10ページにわたってそれぞれの適切な予防策や対応策、困ったときの相談先などをまとめている。可愛らしいイラストを交えて、親子で楽しく読める形になっている。

 9月10日には、白幡幼稚園を訪問。署員自ら、園児たちに冊子を手渡した=写真。署員は「保護者の方はもちろん、園の職員の方にも見てもらい、子どもたちの安全を一緒に守っていきたい」と話す。

エコバッグを販売する保護者

バッグや名産品を父親ら販売 神奈川学園で文化祭

 神奈川学園中学・高等学校=沢渡=は9月21日と22日、文化祭を開催。各学級や部活動による様々な出店や公演企画などが行われ、会場は賑わいを見せた。

 PTAによるバザーでは、毎年恒例の「パパ参加企画」と題して校章がデザインされた7色展開のオリジナルバッグや、蔦金商店、岩井の胡麻油など区内の名産品の販売も行われた。

 エコバッグを見た来場者からは「デザインが昨年と変わっている」との声が上がるなど、すっかり定着した催し。参加した父親も「学校やお父さん同士のかかわりが持てるのはうれしいですね」と笑顔を見せた。

 名産品販売ブースに立った実行委員会の川澄紀子会長は「保護者や来校者に地元神奈川区の商品を知ってもらうことで、地域に貢献できれば」と話した。

昨年のコンサートの様子

秋のピアノコンサート 10月20日、午後2時開演

 一般社団法人横浜音楽文化協会による「第6回おん・ぶん・きょうピアノライブコンサート 黄金の秋に贈る〜ピアノと室内楽の午後のひととき〜」が10月20日(日)、港南区民文化センター「ひまわりの郷」ホールで開催される。午後2時開演(1時30分開場)。全席自由で3500円。

 第6回を迎える同コンサート。ピアノ独奏で始まりピアノトリオ、二台ピアノの演奏が続き、バイオリン・ピアノ・弦楽四重奏による壮大で美しい調べがフィナーレを飾る。

 予定曲目はモーツァルト「ピアノソナタ第12番ヘ長調K.332」、ボロディン「歌劇〈イーゴリ公〉より〈ダッタン人の踊り〉」ほか。

 チケットの申し込みは、ひまわりの郷【電話】045・848・0800。

10組20人を招待

 このコンサートに読者10組20人を招待。応募はハガキに〒住所・氏名・年齢・電話番号を明記の上、〒231-0033中区長者町2の5の14-2Fタウンニュース「ピアノライブコンサート」係へ。10月9日(水)必着。

横浜文化賞 俳優・藤竜也さんら5人 市最高顕彰 崎陽軒・野並会長も

 横浜市の最高顕彰で、文化の向上や発展に貢献した人に贈られる「横浜文化賞」の受賞者が9月18日に発表された。文化・芸術部門では、木工塗装士の大沢尚(ひさし)さん(91)と日本人形作家の小池緋扇(ひせん)さん(96)、俳優の藤竜也さん(83)、社会貢献・スポーツ部門では、医師の秋山修一さん(65)と株式会社崎陽軒代表取締役会長の野並直文さん(75)の計5人が選ばれた。

 大沢さんは南区在住の「横浜マイスター」で、赤坂迎賓館「朝日の間」や最高裁判所「大法廷」などを担当してきた。

 小池さんは鶴見区出身。幼稚園教諭を経て人形作家になった。江戸時代の暮らしなどをテーマに日本人形を制作する。

 藤さんは1962年のデビューから映画やテレビで活躍。存在感のある演技で、80歳を超えた今も主演を務める。

 秋山さんは89年、中区尾上町に眼科を開設。「関内まちづくり振興会」の会長として、地域活性化にも取り組む。

 野並さんは崎陽軒社長時代の1996年に横浜駅東口に本店をオープンさせるなどした。青少年の育成にも尽力する。

奨励賞は2人

 同時に今後の活躍が期待される人に贈られる「横浜文化芸術奨励賞」の受賞者も発表され、音曲師の桂小すみさん(51)とバイオリニストの橘和美優さん(23)の2人が選ばれた。

 贈呈式と記念コンサートは11月21日にみなとみらいホールで行われる。

横浜市監査委員 歳出改革や経営改善求める 2023年度決算を審査、市長に意見書

 横浜市の監査委員が2023年度の市決算を審査し、意見書を9月24日に山中竹春市長に提出した。

 監査委員は大学の名誉教授や公認会計士、弁護士、市会議員(2人)の計5人が務めている。

 23年度の一般会計決算を審査した結果「予算の執行はおおむね適正に行われていると認められた」とした。一般会計決算の実質収支は約74億円の黒字で、「財政運営の取組は、着実に進んでいると考えられる」としながらも、厳しい財政状況を踏まえ「財源創出を含めた『創造・転換』による歳出改革を進められたい」との意見を付けた。

 公営企業では、7事業中、自動車(バス)と病院の2事業が赤字だった。人件費や物価高騰の影響を指摘し、「更なる経営改善が求められる」とした。

募金箱が設置される横浜市庁舎

横浜市 能登半島豪雨被災地支援の募金受付を開始

 横浜市は豪雨によって大きな被害が出ている能登半島地方を支援するための募金の受け付けを9月25日から始める。

 横浜市庁舎1階ロビー(ラクシスフロント前)に募金箱を設置。今後、各区役所にも募金箱を設置する予定で、状況は市のホームページで案内する。受付期間は10月31日まで。

 集まった募金は日本赤十字社を通じて被災地の生活支援に役立てられる。山中竹春市長は「被災された方々に心からお見舞い申し上げます。被災地の方々が一日も早く日常を取り戻し、復旧・復興が進むことを心よりお祈り申し上げます」とコメントしている。

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オレンジ色にライトアップされた横浜マリンタワー(過去の様子)

9月21日「認知症の日」にマリンタワーなどオレンジ色にライトアップ

 「認知症の日」の9月21日、横浜マリンタワー=中区=が午後8時から午後11時59分まで、認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップされる。

 今年1月、「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、毎年9月が「認知症月間」、9月21日が「認知症の日」と定められた。市は認知症への関心と理解を深めてもらうため、企業にも協力を依頼し、各地でライトアップを行う。

 すでに横浜ランドマークタワー=西区=、日産スタジアム=港北区=、横浜市庁舎=中区=の3カ所は19日からライトアップが行われており、横浜ランドマークタワーは日没から午後11時59分まで、日産スタジアムは日没から午後10時まで、市庁舎は午後5時から午後10時まで実施している。

(C)2024 わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!製作委員会

プリキュア 映画公開に合わせて横浜市とタイアップ企画 マップ配布など

 プリキュアシリーズの最新映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」が9月13日に公開されたのに合わせ、タイアップ企画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!×横浜」が9月30日(月)から10月20日(日)まで行われる。東映アニメーション、東映エージエンシー、横浜市、横浜市観光協会の4者連携企画。

 映画に登場する横浜のスポットを紹介するマップを区役所などで配布するほか、横浜元町ショッピングストリートなどの対象店舗で指定メニューを注文すると、限定ステッカーがプレゼントされる。都心臨海部を中心にキャラクター「こむぎ」と「ユキ」を設置し、探しながら回遊するイベントもある。

 横浜ランドマークタワー69階展望フロア「スカイガーデン」では、9月29日(日)まで特別展示やぬり絵コーナー、特別ドリンクやグッズの販売を行う。

右から2人ずつHpRun、リスポーン、起立性調節障害の子どもたちの会からの参加者

社会的課題に取り組む中・高生の3団体が交流 横浜市市民協働推進センターで

 横浜市などで活動する中・高校生のNPO法人など3団体が8月、横浜市庁舎に集まって情報共有や意見交換などを行った。

 地域団体やNPO、企業、大学などの取り組みを支援する横浜市市民協働推進センターが開催する「ミズベサロン」の一環で、同サロンで中高生の3団体が交流するのは今回が初めて。

 「起立性調節障害の子どもたちの会」からは代表の中山知佳穂さんと理事の堀内咲南さんが参加。2人とも自律神経の働きが悪くなり、起立時に身体や脳への血流が低下する病気、起立性調節障害の当事者で、同じ症状がある者同士が集まれる場として、月1回のオンライン交流会などを開催している。

 不登校の子どもとその経験者でつくる「リスポーン」からは、自身も不登校経験者の山本滉さんらが参加。横浜市南区の「ハートフルみなみ」を主な拠点にして、不登校児の居場所を作り、フリースクールの紹介や保護者の交流の場づくりなども行っている。

 藤沢市の湘南学園中・高校の陸上部有志を中心としたNPO法人「HpRun」からは理事長の細川空蒼さんらが参加。スポーツの振興や子どもの健全育成のためにランニングやSUPのイベント、環境保全活動などを定期的に開催している。

 この日は各団体から2人ずつ参加し、自分たちの活動内容を発表し、今後の展望などについても意見を交換。互いの強みを生かしたコラボイベントへの可能性についても言及があった。

 市民協働推進センターの担当者は「今後もこのような場を設けて、若い世代の活動を応援していきたい。連携できることがあれば声をかけてほしい」と話した。

横浜文化賞の受賞者

横浜文化賞に藤竜也さん、崎陽軒・野並会長ら5人

 横浜市の最高顕彰で、文化の発展に貢献した人に贈られる「横浜文化賞」の受賞者が9月18日に発表された。文化・芸術部門では、木工塗装士の大沢尚(ひさし)さん(91)と日本人形作家の小池緋扇(ひせん)さん(96)、俳優の藤竜也さん(83)、社会貢献・スポーツ部門では、医師の秋山修一さん(65)と株式会社崎陽軒代表取締役会長の野並直文さん(75)が選ばれた。

木工塗装士の大沢尚さん

 大沢さんは三越製作所で技能を習得し、定年後に南区別所で「大沢工芸」を開業。木目を生かし、素地の特徴をつかんだ深みのある色調を作り出す技能が卓越しているとして、2003年に「横浜マイスター」に選ばれた。赤坂迎賓館「朝日の間」や最高裁判所「大法廷」など、重要な案件を担当している。

日本人形作家の小池緋扇さん

 小池さんは鶴見区出身。小学生の頃から人形作りを始め、幼稚園教諭を経て人形作家になった。古代裂(こだいぎれ)のちりめん友禅を使い、江戸時代の暮らしや「粋」の文化をテーマに日本人形を制作。全国で展示会を開催するほか、鶴見区でも特別展を開催するなど、地域の文化振興に貢献してきた。

デビューから60年超 俳優の藤竜也さん

 藤さんは横浜出身。1962年のデビューから映画やテレビで活躍。存在感のある演技が高く評価され、80歳を超えた今も主演を務める。2023年には「大いなる不在」で「サン・セバスティアン国際映画祭」で最優秀主演賞を受賞した。また、「横浜ホンキートンク・ブルース」の作詞を手掛けたことでも知られる。

医師の秋山修一さん

 秋山さんは1989年、中区尾上町に「秋山眼科医院」を開設。健康増進、公衆衛生の向上に貢献してきた。2017年からは中区医師会会長を務め、外国籍住民に対応するため、22カ国語の問診表を作成するなど、外国人支援にも力を入れる。ほかに、「関内まちづくり振興会」の会長として、地域活性化にも取り組む。

崎陽軒会長の野並直文さん 

 野並さんは崎陽軒を「真にすぐれたローカルブランド」にすることを目指し、1996年に横浜駅東口に本店をオープンさせた。2003年には都筑区の横浜工場を再整備し、工場見学の受け入れを始めた。青少年の育成に尽力するほか、2006年からは横浜商工会議所副会頭として地域商業の発展に貢献している。

奨励賞は桂小すみさんと橘和美優さん

 同時に今後の活躍が期待される人に贈られる「横浜文化芸術奨励賞」の受賞者も発表され、音曲師の桂小すみさん(51)とバイオリニストの橘和美優さん(23)の2人が選ばれた。

 桂小すみさんは邦楽と洋楽を融合させた独自の演奏で観客を魅了。30歳で落語芸術協会にお囃子として入会し、45歳で音曲師に転向。横浜にぎわい座での公演や教育現場での邦楽普及活動にも尽力する。

 橘和さんは緑区出身。幼少期から数々のコンクールで受賞。東京藝術大学を首席で卒業し、現在は東京音楽大学大学院に特別特待奨学生として在学中。国際的にも評価されている。

 贈呈式と記念コンサートは11月21日に横浜みなとみらいホールで行われる。

子育て応援コラム16 「まぁはす流リーダーシップ育成【4】」

"なんでも会議"で問題解決能力アップ

 まぁはすでは、日常生活で子どもたちが直面する様々な問題を、全員で話し合い解決する"なんでも会議"に取り組んでいます。この会議の目的は、子どもが自立・自律型リーダーへと成長するために必要な能力の一つである"問題解決能力"を養うことです。

 具体的には、『何かが起きた時』、その場にいない子どもも含め、利用者全員が部屋に集まります。そのため、初めの頃は「他人ゴト」と捉え、知らぬ顔を通そうとする子どもがいたり、うまく話し合えず、ケンカや横槍も入ったりもしていました。それらもまた、子どもが問題解決能力を高めるための大切な練習ですので、大人は見守るだけです。回を重ねながら、異なる意見や考えを知り、自分にない視点を取り入れる経験を積むことで、高学年になると、対立していた子どもが力を合わせて解決したり、けんかの仲裁ができるようになったり、後から、解決できたことや難しかったことなどを教えてくれたりしています。

 この取り組みを通して、子どもたちは、【1】自分で考え、行動し、問題を解決できるようになる、【2】異なる意見を持つ相手と話し合い、協働できるようになる、【3】自ら課題を見つけ、解決策を考え、行動できるようになる、 などの成長が見られます。

 能力開発とは一夜にしてならず。根気よく続けることが大切であることを、私たちは子どもたちから学んでいます。