中区・西区・南区版【10月17日(木)号】
重要文化財の臨春閣 【画像提供】横浜市、撮影/田中克昌

三溪園 ふるさと納税で寄付募る 園内の環境改善を目指す

 横浜市は、中区本牧にある国指定名勝「三溪園」を次世代に継承していくため、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングを10月1日から開始した。市内外から寄付を募り、より快適に園内を楽しんでもらえるよう環境改善に活用する予定。募集期間は12月31日まで。

 クラウドファンディング型ふるさと納税は、地方自治体が課題解決を目指して実施する特定のプロジェクトに対し寄付を募る仕組み。横浜市は2022年度に初めて消防音楽隊のパレード服更新の寄付募集を行った。今後も「効果を実感しやすい事業」「テーマ性やインパクトがあり市内外にアピールできる事業」を対象に活用していくとしている。市内、市外在住のいずれの人も参加でき、ふるさと納税同様の税控除を受けることができる。今回の目標金額は400万円。

 三溪園は、明治末から大正末にかけて原三溪によって本牧に造園された。園内にある歴史的建造物17棟のうち、10棟が重要文化財に、3棟が横浜市指定有形文化財に指定されている。また、2007年には学術上・芸術上、観賞上すぐれている点を評価され、庭園全域が国の名勝に指定されるなど、日本文化を堪能できる観光資源としても貴重な施設だ。

 一方で、こうした多くの文化財を抱えるため、歴史的建造物や庭園の維持管理等に膨大な費用がかかり、その他の設備の整備が十分に行き届いていないのが現状だ。

 そこで今回のクラウドファンディングでは、かねてから課題の一つであった洋式トイレとベビーベッドの設置を計画。増加する訪日外国人や子ども連れの来園者など幅広い客層が快適に過ごすことができるよう、環境整備に活用される。

 今回、ふるさと納税を活用した背景には、三溪園のもつ歴史的・文化的価値を横浜市内の人だけでなく広く知ってもらう意図もある。市担当者は、「三溪園の魅力をより多くの方々に知ってもらい、一度行ってみたいと思っていただきたい」と話す。横浜市外在住の人には返礼品として、学芸員による「臨春閣」のガイドツアーや「鶴翔閣」で坐禅体験×豪華食事プランなどが用意されている。

登録マークの見本(市提供)

提供店登録制度を新設 ハマの元気ごはん

 市民の健康寿命延伸を目的に、横浜市は今年度から2035年度までを期間とする計画「第3期健康横浜21」に取り組んでいる。同計画には新規テーマとして「食環境づくり」が盛り込まれ、新たに「ハマの元気ごはん提供店登録制度」を創設。10月1日から運用を開始した。

 「第3期健康横浜21」は、市の総合的な健康づくりの指針と位置付けられている。「生活習慣の改善」などへの取組に加え、健康への関心の有無にかかわらず、誰もが市内のスーパーマーケットなどで栄養バランスの良い食事を選択できるようにする「食環境づくり」も推進されている。

 市によると新計画策定の背景には「栄養バランスの良い食事をする市民の減少」がある。市は策定に向け、21年に「健康に関する市民意識調査」を実施。その結果「1日2回以上、主食・主菜・副菜全てを毎日食べる人の割合」が、42・8%だった前回(16年度)調査時点より8・5ポイント減少し、34・3%だったことが分かった。

 調査結果や国が定めた目標値などをもとに、市は「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上、ほぼ毎日食べている市民の割合」を、32年度までに50%以上にするとの目標を設定。達成に向けた取組の一環として同制度を開始した。

登録マークを交付

 この制度は「1食あたりのエネルギーが450〜650キロカロリー未満」など、市の基準を満たしたメニューや弁当などを「ハマの元気ごはん」とし、提供する市内店舗を登録するもの。店舗は市の電子申請フォームなどから申し込み、申請された書類を市や区の管理栄養士らが確認して登録の可否が決まる。カロリー数や野菜の量などにより6つの登録基準があり、登録店舗には「登録マーク」を交付。店舗はマークをポップとして店内に掲示するなどして商品のPRに活用できる。また、市はHPなどを通じて登録店舗を積極的に周知していく。

 市によると、10月4日時点で64店舗が登録。市健康推進課の岩松美樹課長は「制度を運用し、皆さまがハマの元気ごはんを利用することで食生活が健康的なものになることを願っています」としている。

子どもに空手を指導する傍ら、全日本スポーツマスターズ大会で2連覇した 尾形 菜々さん 中区本牧原在勤 43歳

本気の経験 未来の糧に

 ○…「自分を信じる」を頭の中で繰り返し、35歳以上が出場する総合スポーツ大会の空手道競技の組手で2連覇を果たした。プレッシャーを感じながら勝ち進んだ。「号泣するかと思いきや意外と冷静で。周りの方が喜んでいましたね」。次なる目標は、技と内面に磨きをかけ、2027年に日本で開催する世界大会で優勝することだ。

 ○…物心つく前から父の道場が遊び場だった。4歳から空手を始め、小中学校では全国優勝、高校ではインターハイに出場。「勝つことが当たり前。負けると父から怒られるし、恥だと思っていた」。空手のない生活を送りたいと高校卒業後は距離を置いた。その後、結婚・出産を経験。約5年のブランクを経て23歳で再開したきっかけは、父の道場で試合に敗れ悔し泣きをする子どもが輝いて見えたこと。当初は練習だけだったが、ひょんなことから出た大会で結果を残し「もう一回本気でやってみよう」と本格的に競技に復帰した。

 ○…入り込みやすい性格だと自分を分析する。昨年は『スラムダンク』の映画にハマり、30回ほど映画館に通った。「大会で逆転勝ちができたのも、物語でイメージできていたおかげかも」。辛い時、物事が順調に進んでいる時の身の振り方も映画から学ぶという。現在大学生の娘とはエアロビの動画を見て一緒に踊ったりと仲が良い。「試合前には手紙を書いて渡してくれます」と目尻を下げる。

 ○…「相手を思いやり、守りながら戦う心のコントロールが必要」と空手の難しさと魅力を語る。辛かったことも今につながっているとの思いから「本気で取り組んで、それでも上手くいかない経験を今後の糧にしてほしい」と子どもを指導。「今の夢は自分の道場を建てることです」

子どもにチラシを手渡すマスコットのハマピィ

YSCC、10月26日の松本山雅戦に5000人動員めざしPR 当日は松本梨香さんが歌唱

 中区本牧を拠点に活動するサッカー明治安田J3リーグのYSCC横浜は、10月26日(土)に本拠地ニッパツ三ツ沢球技場で開催される松本山雅FC戦(午後2時キックオフ)をクラブ最多記録となる「5000人マッチ」と銘打ち、集客に力を入れている。

 当日は特別ゲストに横浜市出身でアニメ『ポケットモンスター』サトシ役で知られる松本梨香さんを招き、主題歌の『めざせポケモンマスター』の披露やトークショーを行う予定。

 松本山雅はJ3でもサポーターの多いクラブとして知られるが、YSCCのスタッフは「私たちも松本山雅FCに勝る集客をし、会場を水色で染めたい」とホームタウンを回っている。

 10月16日にはJR関内駅北口で試合告知のチラシを道行く人に配布し、注目の一戦をPRした。クラブスタッフやマスコットの「ハマピィ」のほか、明治安田生命保険相互会社横浜支社のスタッフも参加。来場を呼び掛けた。

 J3リーグは最下位20位と、アマチュアチームも参加するJFL(日本フットボールリーグ)1位のクラブが自動入れ替えとなるほか、19位とJFL2位のクラブでJ3・JFL入れ替え戦(ホーム&アウェイ方式)が行われる。

 今季は残り6節。YSCCは前節終了時点で7勝10分け15敗の18位。入れ替え戦圏内の19位奈良クラブとは勝ち点1差の接戦となっている。

ノジマ 総選挙の投票済証明書でポイント還元 政治に興味を持つきっかけに

 (株)ノジマ(野島廣司社長)=本社・西区南幸=は、2024年10月27日(日)に投開票される衆議院議員総選挙を受け、投票済証明書を提示することで特典が受けられる「センキョ割」を11月4日(月・祝)まで行っている。

 センキョ割は、「センキョ割学生実施委員会」が進める取り組み。若い世代を中心に選挙について関心を持ってもらうことを目的としている。この取り組みに賛同した同社は22年の参院選で大手家電量販店として初めて参加した。

 今回は、さらなる投票率アップを目指し、「センキョへの参加センキュー!」を合言葉にノジマ全店舗で行う。衆院選の投票済証明書か投票所の看板の写真を店頭で提示すると、合計税込2000円以上の会計でノジマで使える1090円分(センキュー!)のポイントが還元される。ノジマモバイル会員限定で、1人1回まで。期日前投票も可能。全世代が対象で、18歳未満もセンキョ割アプリの模擬投票済証明書で利用できる。

 同社の担当者は「取り組みを通して若者からシニアまで幅広い世代の方が少しでも政治に興味を持ち、選挙に足を運ぶきっかけとなれば幸いです」と話す。

 投票済証明書は投票の際に投票所で申告することで受け取ることができる。

車いすのイレブン、ピッチに YSCCと南区の団体が企画

 サッカーJリーグの試合が行われるニッパツ三ツ沢球技場の天然芝のピッチに、車いすの子どもら11人がエスコートパーソンとして選手と共に入場した。

 これは10月5日に行われた明治安田J3リーグ、YSCC横浜対FC琉球での一コマ。YSCCと、一般社団法人ジャパンバリアフリープロジェクト=南区=が合同で実施した。

 YSCCによると、車いすユーザーは通常芝生の保護などを理由にピッチ上に入れないことがあるというが、今回はクラブが施設と交渉し実現した。選手の集合写真にも一緒に写った参加者からは「臨場感があって新鮮」「客席で見るよりも広い」「選手の視点を感じられてうれしい」といった声が上がった。

 この日はエスコート以外にも、神奈川区在住で両足に麻痺がある黒野小春さん(高校2年生)がYSCCの選手紹介アナウンスを担当。黒野さんはスタジアムDJの折原亘さんから「いつもの10倍のテンションで」などと助言を受けながら、選手一人ひとりの名前を読み上げた。

 企画した同プロジェクトの山田ベンツさんは「関係者の皆様のおかげで、子どもや保護者にとってかけがえのない経験ができた。彼らの人生がより良いものになってくれれば」と話した。

 特別支援学校の教員経験があるYSCCの西山峻太選手は、以前から「SHUNTA#25 SEAT」として障害のある子どもと家族を試合に招待している。この日も出場時に車いす席から声援を受けた西山選手は「入場の様子をスタジアムや中継で見た方が少しでも何かを感じたり、障害や特性のある方に会った時に優しい心で接してくれるきっかけになってほしい」と話した。

合言葉が書かれた紙袋とあげパン

南警察署 紙袋で詐欺防止啓発 かもめパンとコラボ

 南区永田東に本社を構える「かもめパン」は南警察署と一緒に、詐欺防止の啓発活動に取り組んでいる。10月から店名の「かもめ」の頭文字を取った合言葉「か(・)かさず確認 も(・)しかしたら め(・)い惑電話かも」と書かれた紙袋を無料配布。「文字だけでは味気ない」と同店のキャラクター「かもめちゃん」をスタッフが現代風に描き、目を引く工夫も施されている。また、同店の一番人気である「あげパン」などの個包装にも合言葉が書かれたシールを貼付。詐欺防止に一役買っている。

 同店は今年100周年を迎える老舗の製パン店。横浜市が学校給食制度を開始した時から給食パンを提供し続けてきた。南警察署生活安全課の佐藤寛之課長は「子どもから高齢者まで幅広く地域に愛されるかもめパンさんと、何か一緒にできないかとお声がけさせていただいた」と話す。

 かもめパンの藤江嘉昭代表取締役は「長年、地域密着でやってきているので、喜んで協力させていただいた」と話す。来店者からも「こういう啓発はいいですね」という声があったという。

出来上がったビールを手に関係者

1250本限定販売 ブドウの皮をビールに 市内企業が共同開発

 市内の企業が連携し、ワインの醸造過程で生まれるブドウの皮などを使ったクラフトビールが開発された。10月23日(水)から高島屋横浜店地下1階の和洋酒売場で販売される。

 高島屋では、余剰食材を使ったクラフトビールを開発・販売する(株)Beer the First(坂本錦一社長)=神奈川区=と、以前からパンを原料としたビールなど環境に配慮した商品開発を共同で行ってきた。今年は「地元感を全面に、オール横浜で行こう」と春先にプロジェクトを始動。目をつけたのが、横濱ワイナリー=中区=でワインの製造過程に生じるブドウの皮などの搾りかす「ワインパミス」だ。同ワイナリーでは旭区内の自社農園で無農薬のブドウを栽培しており、このワインパミスを原料に生まれたのが「YOKOHAMA Vineyard Ale(ヨコハマヴィンヤードエール)」。製造は中区のビール醸造所・REVO BREWINGが担う。

 商品は赤ワイン用のピノ・ノワールをベースにした「ルージュ」と白ワイン用のシャルドネを使った「ブラン」の2種類。皮の香りを生かしたワインのような風味を楽しめるのが特徴だ。「ルージュはサワー系で酸味があり、ブランはすっきり飲みやすい。フルーティーな味わいの異なる2つのビールを楽しんでもらえたら」と、同醸造所の水沼泰樹さん。限定1250本限定、売り切れ次第終了となる。

再利用で新たな価値

 ワインパミスを提供した横濱ワイナリー代表の町田佳子さんは「布や皮の染料として使いたいと言われたことはあるが、食品は初めて。ワインの搾りかすがビールになるなんて」と驚く。

 同醸造所では、ワインに使うブドウの約2割が搾りかすとして廃棄される。以前は家畜の飼料に使われることもあったが、今はコストの問題で引き取り手がなくなり全て処分しているという。ビールを飲んだ町田さんは「思った以上にワイン感がある」とコメント。「廃棄量が気になっていたので、このように利用していただけるのはうれしい」と話していた。

田邊署長(中央)と(写真左から)関口さん、久保山さん、島田さん、田中さん=ボートピア横浜で=

中消防署 人命救助で感謝状 ボートピアで4人が連携

 中消防署(田邊栄久署長)は10月10日、中区のボートピア横浜で人命救助を行ったとして、(株)モーターボートヨコハマの関口淳二さんと久保山和明さん、公安警備保障(株)=南区=の島田智博さんと田中康次郎さんの4人に感謝状を贈った。

 8月13日、ボートピア内で心肺停止の状態で倒れている80代男性を島田さんが発見。かけつけた3人で救急隊が来るまでの間、AEDや胸骨圧迫を行った。その後男性の心拍が再開し、回復。現在病院を退院している。

 4人は定期的にAEDの使い方などの救命研修を受けていたといい「命を救えてよかった。これからも日頃の研修を大切にしていきたい」と話した。田邊署長は「適切な救命活動のおかげ」と感謝し、「AEDを使うのは怖いと躊躇することもあると思うが、身近な人が倒れた時のために今後も研修を継続し活用してほしい」と話した。

弘明寺商店街 19日に商品券販売 プレミアム3割付き

 弘明寺商店街(小林宗之理事長)がプレミアム付商品券を10月19日(土)に販売する。6500円分の商品券を5千円で販売するとあって、昨年も用意した2千冊が約2時間で完売した人気企画だ。

 プレミアム付商品券は6500円分(500円券13枚綴り)を1冊として、5千円で提供する。19日午後1時から商店街中央の観音橋で販売し、売り切れ次第終了。1人4冊まで購入可能。商品券は約80店舗で12月31日まで使用できる。問い合わせは同商店街【電話】045・741・4959。

県警音楽隊の演奏も

交通事故のない町に 南区で総ぐるみ大会

 交通安全への意識を高めることを目的にした「南区交通安全区民総ぐるみ大会」が9月27日、みなみん(南公会堂)で行われ、交通関係団体などから約200人が参加した。式典の部では、交通安全功労者に選ばれた人や団体を表彰。その後は県警音楽隊の演奏や南警察署の交通安全教室があった。最後は南交通安全母の会連合会のメンバーがステージ上で「南区音頭」を踊り締めくくった。

 【交通安全功労者表彰】▷南区交通安全対策協議会会長(南区長)表彰=河西優子、下山貴美子、塩島賢司、小柳君雄、中島清、原野正憲、岩瀬弘、森本幹夫、山本宗男、東平勝男、古川タミ子、垣實浩治、(株)小俣組▷南警察署長表彰=本田龍哉、宮本春樹、別所和美▷南交通安全協会会長表彰=荒井正(敬称略)

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「ウタ」の前で委嘱状を手にする中島理事(左)と田村園長

赤い羽根共同募金 タヌキの「ウタ」PR大使に 野毛山動物園で就任式

 10月1日から始まった赤い羽根共同募金運動のPR大使に、野毛山動物園のホンドタヌキ「ウタ」が就任した。8日に委嘱状伝達式が行われ、神奈川県共同募金会の中島孝夫常務理事から、同園の田村理恵園長に委嘱状が渡された。

 同園では2012年から協働パートナーとして、動物を大使とし、募金の広報活動を行っている。「ウタ」は推定2歳のメスで、22年5月に横浜市内で保護。オスの「ヒフミ」とお互いに絆を深めていることから、赤い羽根共同募金のテーマ「つながりをたやさない社会づくり」の実現に向けて、13代目のPR大使に選ばれた。ウタは、来年3月末までの共同募金の期間中、PR大使を務める。

 期間中は、同園の管理事務所で、1回500円以上の寄付で、ウタと赤い羽根のコラボピンバッジがもらえる。なくなり次第終了。

談笑しながら朝食を食べる生徒

みなと総合高校 喫食率95%へ朝食提供 食育週間に企業と連携

 みなと総合高校=中区山下町=は食育週間の9月30日から10月4日、企業8社の協力を得て朝食の無料配布イベントを行った。各日100人以上の生徒が参加し、食堂に用意された発芽米のカレーライス、スープ、納豆、ゆで卵、ドリンク、フルーツなどを食べた。

 同校は2023年度から市の食育推進実践校になっている。昨年度の調査では、朝食をほぼ毎日食べていると答えた生徒は約69%。市が22年度に行った中学生2年生の結果より10%ほど低く、進学とともに喫食率が下がっていた。そこで、今年は95%を目標、「朝食食べなきゃ超ショック」をスローガンに活動している。

 食育担当の荒川博之教諭は「少しでも長く寝ていたい、身支度に時間がかかるなど、朝食を食べずに登校する生徒は多い。食事、栄養と健康はつながっている。将来のことも考え、食習慣の見直しになれば」と企画した。思いに賛同した食品メーカーが各日100食ほどの食品を、日本サンレオ(株)が再生紙で作られた紙皿と木のスプーンを無償で提供した。

 毎日朝食を食べるという塚原聡美さん(高2)は「食べないと授業に集中できない。大切にしている」、普段は時間がなく食べない小川元瑞さん(高3)は「食べたら1日元気でいられた。今後も続けたい」と話し、日中の活力となる朝食の重要性を感じていた。

 (株)ファンケルは、未来を担う子どもたちを食から健康にしていきたいと参加。担当者は「朝からもりもり食べてくれて嬉しかった」と話した。

【参加企業】エスビー食品(株)、キリンビバレッジ(株)、タカノフーズ(株)、(株)ファンケル、富士シティオ(株)、ポッカサッポロフード&ビバレッジ(株)、横浜丸中ホールディングス(株)、JA全農たまご(株)

県保険医協会 保険証廃止を考える 10月20日 そごう前地下で

 「医療・健康フェスティバル」が10月20日(日)の午後1時から4時まで、新都市プラザ(そごう横浜店前地下広場)で行われる。神奈川県保険医協会と医療費の窓口負担「ゼロの会」の主催。

 「保険証廃止カウントダウン!?〜なくさなくたっていいじゃない〜」がテーマ。今年12月に迫る現行の健康保険証廃止に伴う解説パネル展示や「保険証は使えなくなるのか」「マイナ保険証の紐づけを解除したい」など、来場者の不安や疑問に答える保険証相談コーナーが設けられる。

 また、無料で医師や歯科医師が医療や健康に関する相談に答えるブース、血圧測定やガムを使った咀嚼力チェックなどが体験できる。医療費アンケートに答えると抽選で塩分計などの賞品が当たる企画も。

 入場無料で申し込み不要。(問)同協会【電話】045・313・2111

行政書士による無料相談会 10月24日、25日

 県行政書士会横浜中央支部(海原比呂志支部長)では相続・遺言や離婚、空き家対策などに支部に所属する行政書士が応じる無料相談会を毎月開催している。10月24日(木)は西区役所で(午後1時〜4時)安田裕哉氏・祐川葉氏が、25日(金)は中区役所で(午後1時〜4時)高田恵吾氏・桜井真理子氏が相談に応じる。問い合わせは同支部【電話】050・3803・8480へ(予約不可)。

中世東国史を学ぶ 11月2日、蒔田で講演会

 蒔田に関係する吉良家の調査を行っている「蒔田の吉良歴史研究会」は11月2日(土)、講演会「入門中世東国史 【4】」を旅館松島=南区蒔田町=で開催する。午前10時30分から。参加費3千円。講演会後の懇親会(食事、飲み物付)に参加する場合は合わせて8千円。

 また、12月13日(金)には長野県諏訪市の法華寺に眠る吉良義周の墓参りを企画。翌14日(土)は愛知県西尾市で行われる吉良上野介を悼む法要「吉良公毎歳忌」に参加予定。詳細決まり次第、同会ホームページで案内。

 (問)同会事務局【電話】045・731・2720

横浜訓盲学院 バザー提供品を募集 11月5日まで

 中区竹之丸にある横浜訓盲学院は11月9日(土)、恒例のPTAバザーを開催する。実施にあたり11月5日(火)まで、提供物品を募集している。

 受け付ける品物は、賞味期限内の食品、新品(未使用)の衣類やタオルセット、雑貨(食器類はセットのもの)。古着や中古バッグなどの使用済みの物品や、景品、破損品、持ち運べないテレビやストーブ、テーブル、イスなどは不可。

 同学院事務部(〒231―0847横浜市中区竹之丸181番地)で、月曜から金曜に受け付ける。問い合わせは同学院【電話】045・641・2626。

詳細は市のウェブサイトでも確認を

10月19日・20日 横浜市役所にフォトスポット設置

 横浜市は10月19日(土)、20日(日)に市役所=中区本町=で行われる子ども向けイベント「わくわく!こどもデー in 横浜北仲フェス〜市役所でHappy Halloween〜」に合わせ、環境にやさしいフォトスポットを市役所3階のグランドロビーに設置する。

 「グリーンハロウィン・フォトブース」と題したフォトスポットは、ブライダルイベントなどで使用後にやむを得ず廃棄されてしまう花「ロスフラワー」を使ったドライフラワーで装飾。平戸中学校=戸塚区=出身で、市内でアップサイクルなどの取り組みを実践している高校生4人組「Z to A」による手作り仮装グッズも用意される。家族や友人と共に仮装し、思い出に残る写真を撮影できる。

 イベントは両日とも午前10時から午後4時(ブース受け付けは午後3時45分まで)。入場無料。フォトスポットに関する詳細は市脱炭素・GREEN×EXPO推進局脱炭素ライフスタイル推進課【電話】045・671・2661へ。

 

締結式の様子

中区内郵便局、ゆうちょ銀行 地域安全へ加賀町署と協定

 日本郵便(株)南関東支社の中区内の郵便局と(株)ゆうちょ銀行横浜港支店は10月11日、加賀町警察署と地域安全に関する連携協定を締結した。

 協定を機に、区内の郵便局22局とゆうちょ銀行横浜港支店は加賀町署と連携。安全に安心して暮らせる社会の実現を目指す。特殊詐欺など各種犯罪被害の未然防止や交通事故防止への啓発活動、情報発信への協力、高齢者や子どもの見守り活動などを行っていく。

 締結式には同署の枝崎信也署長や横浜港郵便局の上遠野正志局長、ゆうちょ銀行横浜港支店の渡辺眞樹店長らが出席した。上遠野局長は「郵便局の機動力を生かす。道端で倒れている人や怪しい人がいるなど、異変に気づいたら通報したりと、地域の安全安心のために取り組んでいきたい」と話した。

「子どもも大人も、たくさんの人に来てもらいたいです」と仲山代表(右)

南区井土ヶ谷、蒔田、吉野町でハロウィン 仮装して菓子をもらおう

 10月26日(土)の午前11時から午後4時まで、「下町ハロウィンイベント」が行われる。南区の井土ヶ谷・永田東地区、蒔田地区、吉野町地区の3エリアの参加店舗に仮装して行くと、「トリック・オア・トリート」の合言葉で菓子がもらえる。約20店舗が参加する。

 主催は井土ケ谷下町で障害福祉サービスを運営する合同会社麻田企画、協賛は横浜信用金庫吉野町支店。同イベントは地域の活性化と障害者への理解を深めてもらうことを目的に昨年初めて開催した。麻田企画の仲山弘子代表は「今年は参加店も増えてパワーアップしました。26日は仮装して、ぜひいろいろな店舗を回ってください」と話す。

 参加店舗や配布時間などの詳細は二次元コードから。

神奈川2区に立候補した(届出順に左上から)並木まり子氏、三好諒氏、菅義偉氏、平本幸次郎氏、柳家東三楼氏

衆院選 神奈川2区に5人立候補 各氏の第一声紹介

 衆議院選挙が10月15日に公示され、12日間の選挙戦が始まった。衆院選は2021年10月以来3年ぶりで、27日に投開票される。

 神奈川2区(西区、南区、港南区)には前職と新人を合わせて5人が立候補した。立候補したのは届出順に共産党の新人・並木まり子氏(73)、れいわ新選組の新人・三好諒氏(39)、自民党の前職・菅義偉氏(75)、参政党の新人・平本幸次郎氏(62)、立憲民主党の新人・柳家東三楼氏(48)。

 2区で9回連続当選の菅氏に野党の新人4人が挑む構図となった。

 各候補者の選挙戦初日の演説内容を紹介する。(紹介は届出順)

共産・並木まり子氏

 「看護師として、県立こども医療センターなどで40年以上働いてきた。看護師は厳しい環境で、労働組合運動を頑張ってきた。港南区にあった国立南横浜病院は専門家や医療機器がそろっていたのに、2008年に廃止してしまった。政府は国民の命を守る手立てをしていない。物価高で誰もが大変なのに、政府は一部の人に給付金を出すだけ。消費税廃止を目指し、当面は税率を5%に引き下げるべき。自民党に対峙できるのは企業団体献金をもらっていない共産党だけ」(南区通町の選挙事務所前)

れいわ・三好諒氏

 「昨年8月に横浜に越してきて、1年以上活動してきた。大企業や資本家など、大きな力の支援がある菅元総理に対して、団体支援を受けていない私が戦う構図は、まさにアリがゾウに挑むよう。しかし、昨今の裏金問題などでゾウが倒れかかっている。立憲民主党が第2の自民党と化している今、第三勢力の台頭が必要不可欠で、その先頭に立つのがれいわ新選組だと強く感じる。神奈川2区が変われば、全国へのうねりとなっていくはず。最後まであきらめずにやっていく」(西区中央の選挙事務所前)

自民・菅義偉氏

 「地縁がなかった私が市会に出させてもらったこの西区は原点である。まさか、総理大臣になれるとは思っていなかった。皆さまに支えていただいて、1年だけだが、日本の舵取りを任せていただいた。総理在任中はコロナ禍だったが、政治家としてできることは徹底して行ってきた。皆さまから不妊治療に健康保険を適用したことへのお礼をいただいた。地元に足を運ぶと、いろんなことを思い浮かべる。これからも横浜のために、県のために、国家のために頑張っていきたい」(西区の藤棚町交差点付近)

参政・平本幸次郎氏

 「今の経済の状況は、いたずらな規制緩和や外国資本への有利なルール変更が影響している。懸命に働いた富が外国に流れている。政策が国民を向いていない、現実にマッチしていない。私たちには希望、夢が必要だ。世界的な影響で経済が上下しても、国がバックアップしてくれる安心感が必要。外国の要求を鵜呑みにする政権には退いてもらわなければいけない。仕組みを変えるために、圧倒的多数の国民の投票が必要。 我々のような新しい政党にチャンスを与えてほしい」(西区の横浜駅東口付近)

立民・柳家東三楼氏

 「政治家は税金を預かる公僕。しかし、上から目線、永田町の論理で政治を進めている。皆さんのための政治をしたい。落語はまっとうな生活があってこそ笑えるもの。物価は上がり、賃金が上がらない、こんな世界は勘弁してもらいたい。子どもたちは日本の宝であり、早期に教育の無償化を実現し、高い水準の教育を提供していく。日本のために働いてくれる、子どもの未来ファーストな社会を作る。暮らしを良くするために、他の先進国並みの賃金、労働環境を作っていく」(南区通町の選挙事務所前)

南区 子育てマップを改訂 お役立ち情報が一冊に

 南区内の子育て関係情報や公園などの情報がまとまった「南区子育て応援マップ おひさまだいすき」の改訂版=写真=が9月に完成した。区が発行するもので、企画・編集は地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」。A5判32ページ。配布先は南区役所2階こども家庭支援課や赤ちゃん学級各会場、はぐはぐの樹交流スペース、南区内地域ケアプラザなど。

水上署の1日署長を務めた篠崎愛さん(象の鼻パークで)

横浜水上警察署 篠崎愛さんが1日署長に 船上からも防犯呼びかけ

 安全・安心まちづくり旬間にあわせて10月12日、横浜水上警察署が象の鼻パークで行った防犯キャンペーンで、タレントの篠崎愛さん(32)が一日警察署長を務めた。

 篠崎さんは、警察官でも結婚式など特別な場でしか着ることのないという「儀礼服」で登場。委嘱式の中で、特殊詐欺について「許せない」とし、注意喚起した。同署によると「特殊詐欺の被害者の約8割が70代以上」だというが、山田高志署長は「最近はSNSを使った投資詐欺やロマンス詐欺などもあるので、若い人も気を付けてほしい」と呼びかけた。

 会場では、横浜港防犯協力会や横浜水上少年補導員連絡会などのボランティア団体とともに、「犯罪0(ゼロ)」の形にかけてバウムクーヘンを来場者に配布した。

 その後篠崎さんは、同署が所有する警察用船舶に乗船。山下公園やみなとみらい、赤レンガ倉庫などを30分ほどかけて回り、船上から手を振りながら観光客らに向けて、防犯を広く呼びかけた。

 篠崎さんは、自身の防犯について「夜は暗い道を歩かないように気を付けている」とコメント。また「あやしいメールや電話がかかってきた時には、自分だけで判断せず、身近な人に必ず確認するようにしている」と話していた。

アフリカにつながるプロジェクト 参加希望の学生募集 横浜市、TICAD9へ向けて

 横浜市は来年8月に横浜で行われる「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」に向けて、大学生らがアフリカについて学ぶ機会を作り、事業のアイデアを考えてもらう企画の参加者を募集している。

 この「横浜からアフリカにつながる学生プロジェクト」は、国際社会で活躍できる人材の育成を目指すとともに、学生が将来のキャリアについて考えるきっかけを提供していくのが目的。

 参加者は11月30日から約半年間、アフリカについて学ぶセミナーを受けたり、グループワークを行い、来年5月に動画でその成果を発表する。

 対象は大学生や大学院、短期大学、専門学校などに在学する学生。個人か6人以内のグループで参加する。環境、教育、ジェンダー、観光、農業・食糧など12のテーマから選択し、専門家からのアドバイスを受けながら、関心のあるテーマについて学んでいく。

 募集は11月15日(金)まで。定員は先着で60人程度。詳細は市TICAD9特設サイト(https://ticad9.city.yokohama.lg.jp/event/327)。問い合わせは市国際局【電話】️045・671・2068。

約130社が出展

神奈川県内の商品、一堂に 食の展示商談会「OUR KANAGAWA」

 神奈川県内のオリジナリティあふれる商品が一堂に会する展示・商談会「2024OUR KANAGAWA 私たちの神奈川」が10月3日、横浜産貿ホール=横浜市中区=で開催された。農産物、鮮魚、菓子、加工食品、酒類などさまざまな食品を展開する県内企業など約130社が出展。県内外のチェーンストアやコンビニエンスストア、外食店など食品関連のバイヤーらに対して、神奈川県ならではの商品の魅力をアピールした。

 主催するOUR KANAGAWA実行委員会の大曽根一成委員長((株)ナチュレ代表取締役)は「自分たちの神奈川なので、自分たちで盛り上げようと昨年から開催している。新規顧客開拓など新たなビジネスチャンスの場になれば」と話した。

油彩やスケッチを展示

岩田榮吉の風景画テーマに 本牧絵画館で1月19日まで

 中区本牧元町にある本牧絵画館で「岩田榮吉の世界 若き日の風景画から」展が1月19日(日)まで、開催されている。

 同館は、東京藝術大学油絵科を首席で卒号し、その後パリを拠点に活動した画家・岩田氏の作品を数多く所蔵。写実的な細密表現の静物画で知られる岩田氏だが、若い頃の一時期、風景画を集中的に描いた。今回は、学生時代の作品8点や、渡仏後30代前半に集中的に取り組んだ風景スケッチと油彩作品計27点などを展示。岩田氏の画業全体に「風景画」がどのような意味を持っているかを探る。武田由隆館長は「決して多くの風景画を残しているわけではないが、作品の奥底に流れる伏流を感じてもらえれば」と話した。

 開館は午前10時〜午後5時(入館4時30分)。火曜休館。観覧料は一般500円。(問)同館【電話】045・629・1150

贈呈式に参加した(左から)市スポーツ協会の山口宏会長、山中市長、岡選手、村尾選手、藤波選手、鈴木太郎市会議長

オリンピック・パラリンピックメダリスト6人に横浜市がスポーツ栄誉賞 体操・岡慎之助選手ら

 パリオリンピックとパラリンピックでメダルを獲得した横浜市ゆかりの選手6人が「横浜市スポーツ栄誉賞」を受賞し、10月10日に市役所で贈呈式が行われた。

 受賞者は、体操で3個の金メダルを獲得した岡慎之助選手、フェンシング男子フルーレ団体金メダルの飯村一輝選手、柔道男子90kg級銀メダルの村尾三四郎選手、レスリング女子68kg級銅メダルの尾崎野乃香選手、同53kg級金メダルの藤波朱理選手、パラ陸上男子400m銀メダルの福永凌太選手の6人。

 岡選手は都筑区の星槎国際高校横浜出身、飯村選手と尾崎選手は港北区の慶應義塾大学に在学中、村尾選手は青葉区の桐蔭学園高校出身、藤波選手は青葉区の日本体育大学に在学中、福永選手は日体大大学院在学中。

 贈呈式には、岡選手、村尾選手、藤波選手の3人が出席した。

 岡選手は「メダルを獲得できて、見ている皆さんに少しでも元気や勇気を与えられたと感じている」、村尾選手は「たくさんの方に応援していただき、力になった。これで終わるわけはいかないので、(2028年の)ロス五輪へ向けて全力でやっていきたい」、藤波選手は「初めてのオリンピックだったが、応援のおかげで皆さんの力と一緒になって戦えた感覚だった」とそれぞれ語った。

 出席した山中竹春市長は「子どもたちをはじめ、多くの人に夢と希望を与えてくれた」と選手に感謝の言葉を述べた。

弁当を開発した崎陽軒R&D室の宮田恵里さん(右)と川崎市建設緑政局緑化フェア推進室の岸智規さん

崎陽軒 川崎市とコラボ弁当 緑化フェアにあわせて限定販売

 国内最大級の緑と花のイベント「全国都市緑化かわさきフェア」の開催を記念して、崎陽軒と川崎市のコラボレーション弁当 「かわさき彩々(カラフル)弁当」が10月19日(土)から23日(水)までの5日間限定で販売される。

 両者のコラボ弁当は、2022年に川崎市殿町と羽田空港をつなぐ「多摩川スカイブリッジ」の開通記念での販売に続き、2回目。緑化フェアの開催にあわせて川崎市が崎陽軒にコラボを依頼し、再販が決定した。前回川崎市内の店舗のみに限定して販売したところ「購入できずに残念だった」という声が相次いだため、今回は県内約100店舗で予約販売を受け付けるという。

 弁当の掛け紙には、同フェアの会場の一つ「富士見公園」のCG画像を採用。中身は、揚げギョウザの味噌だれ和えや韓国風ナムル、人参しりしり煮、川崎大師に店を構える「大谷堂」の抹茶わらび餅など、川崎の食文化や多様性をイメージした。定番の筍煮と昔ながらのシウマイも入っている。かけ紙のデザインを変更したのみで「前回食べられなかった方のためにも、あえて中身は変えなかった」という。川崎市の環境の取り組みにあわせ、木製の折り箱やフォーク、紙カップなどを使用している。

 崎陽軒の広報・マーケティング部部長の小篠ゆうさんは、「このお弁当を持って、ぜひイベント会場に足を運んでもらえたら」と話していた。

 税込1100円で、1500個の販売を予定。店頭販売は川崎市内の11店舗のみ。各店舗での予約は10月12日から、予約数に達し次第終了する。

女子バスケットボールWリーグの試合に市民400人招待 11月16、17日の富士通対シャンソン戦

 横浜市は11月16日(土)、17日(日)に横浜武道館で行われる女子バスケットボールトップリーグの「Wリーグ」の富士通レッドウェーブ対シャンソン化粧品シャンソンVマジックの試合に各日100組200人の市民を無料招待する。

 市民にトップレベルのバスケットボールを身近に感じてもらう機会を提供する狙いがある。

横浜出身の宮澤選手も

 Wリーグの2024―25シーズンは10月11日に開幕。富士通レッドウェーブは川崎市を拠点に活動。昨シーズンの覇者で連覇を目指す。泉区で生まれ育ち、県立金沢総合高校=金沢区=出身の宮澤夕貴選手がキャプテンを務める。

 試合は両日とも午後3時開始。招待席は1階エリア指定席でエリア内は自由席。応募は10月31日(木)まで、横浜市の特設サイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kanko-bunka/sports/taikai-event/wleague.html)で受け付けている。申込多数の場合は抽選。

 当選者には11月7日(木)午後5時までにメールで連絡があり、当日は当選メール画面または印刷した紙の提示が必要となる。

連載コーナー44 横浜とシュウマイと私 「先生の愛したシウマイ」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?

 料理評論家で服部栄養専門学校校長の服部幸應(ゆきお)先生が、10月4日に亡くなりました。先生の功績は私が言うまでもないので詳しくは触れませんが、意外に知られていないのが、先生の「シュウマイ愛」についてです。

 実は昔「食育」の普及にも尽力された先生と食育関係の本の取材で何度かお会いする機会がありました。先生はその当時のことは記憶になかったと思いますが、その数年後。「マツコの知らない世界」に出演したのがきっかけで私のシュウマイ活動の情報が先生の耳に入り、お会いすることに。そこで自ら調査したシュウマイ情報をまとめたレジュメを持参され、日本のシュウマイの歴史や特徴、崎陽軒のシウマイ弁当のすごさと自分がどれだけシュウマイを愛しているかを熱く語られたのです。拙著「シュウマイの本」の帯のコメントも書いて下さり、シュウマイを愛する人にストレートに響く言葉は、駆け出しのシュウマイ研究家にとって力強い後押しになりました。

 また先生から突然連絡があり、群馬の中華料理店のシュウマイをプレゼントしてくれたことも。それは先生の"マイベストシュウマイ"である、横浜の元祖シウマイ「博雅」の味に限りなく近いから食べて欲しいと、わざわざ取り寄せてくれたものでした。豚肉の旨味をシンプルかつ上品に引き出した一粒は、先生のシュウマイ愛の集大成。改めて、今度は現地で食べてみようと思います。シュウマイ愛を語る先生の笑顔とともに...。

地元奉仕団体 新会長の横顔 Vol.7

クラブが主役に横浜梅櫻ライオンズクラブ

 30〜40代の会員が増える中「昔と変わらないままでは衰退する。若手の意見を積極的に取り入れていきたい」と考える。「上下関係なく和気あいあいと仲が良い」。そんな風通しの良さが同クラブの魅力だ。今期は「クラブが主役で『We Serve』」を掲げ、メンバー一丸となって奉仕活動に取り組む。

 台湾と日本の友好活動に加え、自身が観光大使を務める山形県米沢市と横浜をつなぐ取組にも尽力。クラブの活動として啓翁(けいおう)桜の交流会や紅花の展示、中華街の雙十節(そうじゅうせつ)では地元の武将隊とパレードに参加。11月の中区民まつりでは米沢の物産ブースを予定している。

未来の希望を育む横浜寿ライオンズクラブ

 昨年50周年を迎えた歴史あるクラブ。「受け継がれてきたものを守りたい」と語る。子どもの健全育成を目指し、長年、少年野球大会の後援をしている。2022年からはサッカー大会の運営も開始。また、地域との交流を大切にし、今年は港南台ひの特別支援学校の学校祭でゲームブースを出店する。

 現在の会員数は約20人。活動の幅を広げていくためにも会員の増強に力を入れる。クラブのホームページを作成し、活動の様子を随時発信していく予定だ。「奉仕活動を通して仕事ではできない経験も積める。活動を多くの人に知ってもらいたい」と意気込む。