海老名・座間・綾瀬版【10月25日(金)号】
ボトルの残留物などを調べた

コカ・コーラファミリーマート 海老名でごみ分析 再生率100%でタッグ

 海老名市に工場を構えるコカ・コーラ ボトラーズジャパン(株)と(株)ファミリーマートが10月16日に市内でごみを集め、空きペットボトルの状態を調べた。両社は再生率100%のボトルで茶を製造販売しており、結果をもとに効率的で高品質なリサイクルを探る。

 2社はこれまでにも共同事業を展開し、ボトルのリサイクルをウェブ追跡する実証実験を行ってきた。ファミリーマートは今夏から再生ボトルを100%使った「ファミマル茶流彩彩 玄米茶」を販売し、コカ・コーラの海老名工場(上河内)で製造している。

 沿道では2社の社員48人が工場周辺を歩き、高架下や雑草の茂みなどから約16kgのごみを集めた。中には2ℓボトルや車のハンドル、コンロなどもあり、参加者は「こんな大きなものまで」と驚いた様子だった。投棄され時間が経ったボトルはつぶれたり吸い殻や茶色い液体が残るものもあり、リサイクルできない事が判明。さらにファミリーマート2店舗の回収ボトルも調べたところ4分の1から飲み残しや異物が見つかった。自販機の回収箱も分析した結果、少量の異物があり、ゴミ箱として見られているようだったという。

 コカ・コーラボトラーズジャパン・サステナビリティリレーション部の藤久保敦士さんは「思ったよりペットボトルごみが多い。多くの人に資源としての適切な処分が広まれば」と語り、ファミリーマート環境推進グループの原田公雄さんは「100%リサイクルの実現にはきれいなボトルがもっと必要。現状を知り今後を考えるきっかけになった」と話した。
壁に挑む大西蛍雪さん(左)JUSCA Official月華さん(右)JMSCA/Ryo Kubota

海老名市国分北 大西兄弟アジアへ それぞれ国内大会4位

 海老名市国分北の大西蛍雪(けいせつ)さん(日本大学1年)と大西月華(つきか)さん(海老名高校2年)が、11月14日から17日にインドで開催されるスポーツクライミングのユースアジア選手権大会に出場する。小学生の頃から兄弟で切磋琢磨し、国内大会で好成績を収め、世代トップクラスのアスリートとして活躍している。

 兄の蛍雪さんは高さ4〜5mの壁を命綱なしで登るボルダーと、高さ15mほどを命綱つきで登るリードに出場。アジア選手権は2度目で、前回(中国・重慶)はリード4位・ボルダーとリードの複合で4位に入った。

 自宅には様々な木が植えられており、小さい頃から木に登り、サクランボを食べるのが好きだった。クライミングを始めたのは小学生の頃、父・龍彦さんにジムに誘われたのがきっかけ。

 ジム内の大会に出るようになり、高校で全国6位に入賞し、今年の日本ユースは4位と健闘した。リードは持久力が問われ、終盤は腕がパンパンになり握力がきかなくなるほど。現在は各地の壁を巡って数多く登り、体力を強化している。

 月華さんは兄の影響で小学生からクライミングを始め、登りきる達成感に惹き込まれた。中学生で全国大会へ出場し、昨年からは早さを競うスピードに転向。「やればやるほどタイムに出る、成長が分かりやすい」種目で、今年のジャパンカップ(日本選手権)では4位となり、12月のインターハイにも出る予定だ。自己ベストは5秒81。俊発力で一気に駆け登る姿はまるで天に引かれているよう。秦野市の山岳スポーツセンターで練習し、つかむホールドの数を減らしてタイムを削ろうと試みている。

 2人の背中を見て頭角を現しているのが、三男の楓虹(ふうこう)さん(今泉中2年)だ。2人の兄からアドバイスを受けながら練習を重ね、今年春の県大会ではリードで3位となり、関東小中学生選抜選手権大会(11月16日・茨城県)出場を決めた。「表彰台には絶対に乗り、1位を目指して頑張る」と話している。

座間市議会の第40代議長に就任した 熊切 和人さん 座間市入谷東在住 52歳

担ぎ担がれ地域のため

 ○…市議会議員3期目のスタートに議会運営のかじ取り役を担うことになった。重責を一身に受け止め、「やるからにはしっかり。市民に開かれた議会をめざしたい」と決意を新たにする。選挙権年齢の18歳への引き下げや投票率の低さを理由に「政治離れ」も危惧する。分かりやすさだけでなく、若い世代に興味を持ってもらおうと、「学校への出前授業や議場見学も積極的に取り組みたい」と今後を語る。

 ○…座間市入谷出身。議員を志すようになったのは30代後半から。周囲に立候補を推されたが起業して間もない不動産会社の事業を優先した。断り続けても日増しに増える要望に対して、父親と相談を重ねるうちに「生まれ育った街をよくしたい」と傾いた。初当選した2016年から8年間を振り返り、「自分の考えに基づいて賛成、反対の判断をブレることなく続けてきた」と語る。

 ○…地元のはやし保存会に所属していたこともあり、幼少のころから神輿好き。勇壮な神輿を威勢の良い掛け声で担ぐ大人たちの姿に憧れた。鈴鹿明神社の神輿保存会「入谷睦」の副会長を務め、例大祭では揃いのはんてん姿で神輿を担ぐ。時間が合えば市外にも遠征するほどで、「少し肩が腫れていて」と笑う。自宅では、思春期を迎えた一男一女の子を持つ父親で、買い物や趣味の食べ歩きに揃って出かけるほど仲が良い。

 ○…高齢化を背景に、市民の移動手段となる交通網の整備や経済情勢の影響による生活保護受給者の増加など、「将来を思えば取り組むべき課題は山積している」と見ている。「何でもできます、やりますと言うのは無責任」。課題の解決には順序立てと、計画性が必要で中立公平な立場から「議会の場で議論を促したい」と力を込める。

回収箱を持つ榎田会長

不要眼鏡で途上国支援 海老名飛鳥LC

 海老名飛鳥ライオンズクラブ(榎田成会長)が中古眼鏡を回収し、発展途上国の弱視者を支援する取り組みを始めた。

 これは世界中のライオンズクラブで行われている眼鏡リサイクルプログラム。同クラブでは海老名市役所で10月31日(木)正午から午後1時まで行われる「えびな小さな芸術鑑賞会」の会場と、11月17日(日)開催の「えびな市民まつり」のブースに眼鏡の回収ボックスを設置。「不要になった眼鏡の回収にご協力ください」と呼びかけている。

 (問)同クラブ事務局【電話】046・232・9984

県道42号沿いの「道の駅」建設予定地(手前)

綾瀬市道の駅整備 岐路に立つ重点事業 11月に市民向けワークショップ

 綾瀬市が進める「道の駅」整備事業で、市は整備に向けたワークショップを11月23日(土・祝)に開催する。今年7月、事業に慎重な橘川佳彦氏が市長に就任したことで整備の行方が注目されたが、施設機能などについて公募市民が意見交換するワークショップは予定通り実施されることになった。

 「道の駅」の整備は、綾瀬市総合計画2030の基本構想で重点事業の一つに位置づけられている。2027年度を開業目標とすることなどが盛り込まれた基本計画は今年1月に策定され、その基本構想は20年9月議会で議決されている。

 一般的に道の駅は、ドライバーへの休憩機能のほか、周辺情報の提供や買い物、飲食のほか災害時には防災機能も兼ね備える。そのため整備する自治体にとっては、地域経済の活性化を標榜することが多い。綾瀬市もこれらの点を踏まえ、「道の駅を拠点とした地域振興の仕組みづくり」を掲げて整備を目指してきた。

 こうした中、今年3月に旗振り役だった古塩政由前市長が引退を表明した。市長選挙では「道の駅」慎重派の橘川佳彦市長が誕生したため、事業の行方に注目が集まっている。

 市議会9月定例会で道の駅整備の今後について問われた橘川市長は、「地域振興を進めるための手段の一つ」としながらも、「中心市街地を活性化し、将来に向けて本市が発展するために最適な手法を十分に議論する必要がある」と述べた上で、計画にある27年度開業には固執しない考えを示した。

 11月のワークショップでは、基本計画をもとに「道の駅」に必要なコンテンツについて意見を交わす。9月定例会では、「中心市街地活性化の観点からの議論も進める」(都市部長)と、今後の方針転換にも含みを持たせている。

推進室が廃止へ

 一方で綾瀬市は、来年4月に「道の駅整備推進室」を廃止する方針を固め、必要な議案を12月議会に提出する準備を進めている。中心市街地の活性化は引き続き推進するとみられるが、「道の駅」を現在の計画通り進めるかの判断が今後の焦点になる。

 道の駅ワークショップの参加対象は市内在住・在勤・在学の中学生以上。定員は24人で応募多数の場合は抽選。開催場所は市役所で午前10時から。申し込み締め切りは10月31日。綾瀬市道の駅整備推進室(【電話】0467・70・5662)が参加者を募集している。

座間市議会 議長に熊切氏 最大会派が正副占める

 座間市議会は10月17日、改選後初となる臨時会を開き、議長に熊切和人氏(52)=3期・自由民主党座間市議団、副議長に内藤幸男氏(41)=3期・自由民主党座間市議団を選出した。任期は申し合わせで議長が2年、副議長は1年。

 市議22人で行われた議長選は熊切氏15票、竹田陽介氏(40)=4期・自由民主党座間市議団が6票、吉田義人氏(56)=4期・自由民主党座間市議団は1票。副議長選は内藤氏が13票、安海のぞみ氏(68)=5期・無会派(立憲民主党)が8票、竹田陽介氏は1票だった。

 座間市議会には会派が5グループあり、最大会派の自由民主党座間市議団に5人、第2会派の座間市公明党と新政いさまにそれぞれ4人が所属。日本共産党座間市議団とあおぞらひまわりの会は2人会派で、その他5人は会派に属していない。

 熊切氏は、2016年に初当選。副議長や予算決算常任委員会、基地政策特別委員会などで委員長を歴任。内藤氏も16年に初当選。民生教育常任委員会や都市環境常任委員会で委員長を務めた。

橘川市長(左)と志澤会長

ブライトピック 豚肉など寄付

 綾瀬市で高座豚を育てる(有)ブライトピック(吉岡)の志澤勝会長が、10月17日に綾瀬市役所を訪れ、障害者福祉の充実に100万円を、食育推進のために豚肉10頭分(50万円相当)を寄付した。豚肉は11月の小中学校の給食で、ポークストロガノフとして提供される。

 同社は綾瀬市や千葉県で畜産業を営んでおり、食料自給率を上げようと飼料米の栽培も続けている。志澤会長は「綾瀬ではかつて養豚が盛んだった。市内生産の米で育った高座豚を通じ、地域産業に興味をもってほしい。食べるとやる気や元気、強気も出る」とコメント。橘川佳彦市長は「食べることで綾瀬っ子の心に残り、将来も自分が育った地域に心を寄せてくれれば」と語った。

町工場の技術を体験 座間で10月27日に開催

 町工場の技術を地域住民や子どもたちに知ってもらおうと、10月27日(日)に「ZAMAわくわく町工場」が座間市の(株)赤原製作所(小松原1の45の36)などで開かれる。午前10時から午後3時(雨天決行)。同実行委員会主催、小松原地区自治会連合会共催。

 会場では溶接加工体験やレーザー加工、革製キーホルダーや電子オルゴールの製作など、親子で参加できるワークショップが実施される。

 第2会場の三木プーリ(株)(同市小松原1の39の7)では、段ボール迷路やキックゴルフゲームのほかステージイベントも。キッチンカーも出店する。

 (問)事務局【電話】046・266・4153((有)樹脂リードモデル内の迎さん)

稲刈りを行う児童たち

座間小学校 秋晴れの下で稲刈り 5年生147人が体験

 座間市立座間小学校(大谷一校長)の5年生の児童147人が、10月11日に入谷西の入谷くつがた公園向かいの田んぼで稲刈り体験を行った。

 稲刈り体験は食の大切さや文化、習慣を子どもたちに理解してもらうことを目的に、毎年行っている。6月に児童たちが田植えを行い、市民ボランティア団体の米米クラブ(金子憲勝会長)が管理し、収穫の日を迎えた。

 汗ばむような気温の中、ボランティア関係者に励まされながら、児童たちは夢中で稲を刈り、稲穂を縛って、干し続けた。

 稲刈りを体験した児童は「楽しかったけど、とても疲れた。農家の方の大変さが分かったので、これからは残さずに大切に食べたい」と振り返った。

 収穫した稲は天日干しを経て、脱穀したのちに児童たちに分配するという。

 

プラっとハロウィン 10月26日(土)に

 「プラっとハッピーハロウィン」が10月26日(土)、プラっとざま(座間市立市民交流プラザ)で開かれる。午前10時から午後2時まで。

 当日は、先着70人限定で、シールを集めてお菓子がもらえるハロウィンスタンプラリーを実施。限定フードの売店も登場する。

 ハロウィンマフィンとランタンの作成体験会もある。マフィンは作成は定員24人。ランタン作成は定員18人。参加希望者は事前に申し込みを。

 (問)プラっとざま【電話】042・705・3610

 

 

シュートを打つ児童

東柏ケ谷小 車いすバスケを体験 スポーツで気づきを促す

 海老名市立東柏ケ谷小学校(奥田五成校長)で、10月17日に車いすバスケットボールの体験授業が行われ、6年生49人が参加した。

 これは福祉について学ぶ教室の一環。例年は車いすの介助体験を行っていたが、今年はパラスポーツを通じて児童の気づきを促したいという狙いから、体験授業が実現した。

 講師を務めたのは(一社)日本車いすバスケットボールアカデミーの熊谷昌飛さんと長田龍司さんの2人。生活用と競技用の車いすの違い、車いすバスケのルールなどの説明の後に、ミニゲームを実施。児童たちは車いすを操作する難しさを体験しながら、シュートが入ると大きな歓声を上げて喜んでいた。

 体験授業に参加した児童は、「難しかったけど楽しかった」と感想を話した。講師の熊谷さんは、「初めてのことでもやってみたら楽しい。みんなもいろんなことに挑戦してほしい」と体験や挑戦をすることの意義を児童たちに伝えた。

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海老名市 今年もイルミ点灯 11月1日は地元アーティスト出演

 えびなイルミネーション「EBINA CITY LIGHTS 2024」が11月1日(金)から来年2月16日(日)まで海老名駅周辺で点灯する。

 4回目となるイルミネーションで、今回から新たに海老名駅東口ロータリーの木をシンボルツリーとし、青や金色の光で彩る。

 1日の午後6時には点灯式が行われ、海老名出身の2人組アーティスト・ぽっぷこーん☆や、海老名高等学校バトン部、同校放送部、シンガーソングライター・inyが盛り上げる。点灯時間は11月と2月は午後5時〜10時、12月と1月は午後4時〜10時。

 (問)海老名市商工課【電話】046・235・8439

世界大会に出場する伊左次さん

伊左次さんが世界大会へ マスターズ柔道「日本一」で

 海老名市議会議員の伊左次雄介さん(33)が、11月4日から米国・ラスベガスで開かれる世界ベテランズ柔道選手権大会に出場する。

 伊左次さんは、今年1月に講道館で行われた日本マスターズ柔道大会の30歳〜34歳の部100キロ級で優勝。世界大会の出場権を獲得した。大会を前に「海外の大きな相手に得意の背負い投げを決めて、柔よく剛を制すを体現したい」と意気込んでいる。

 伊左次さんは5歳で海老名市内の道場に通った。高校時代には17歳以下の世界大会で優勝し、進学した日本体育大学ではジュニア世代の日本代表として活躍した。

 身長166センチで、本来は73〜81キロ級が適正な階級だという伊左次さんは、大会に向け食事管理と筋トレで体重を10キロ増量。「勝負できる最低限のコンディションは整った」と話した。

 世界大会の出場は、90歳の祖父に「活躍する姿を見せたい」と決意した。母子家庭で育った伊左次さんにとって、「祖父は父親のような存在」と言い、幼少期にはいつも道場まで送り迎えをしてくれた思い出も。自宅で待つ祖父に向け「最高の結果を報告をしたい」と語った。

同会の着付けの様子

10月27日・11月23日 海老名の雅会 無料の着付け講習会

 着付けのグループ・雅会による第139回・140回無料着付講習会が、10月27日(日)と11月23日(土)に中新田コミュニティセンター(海老名市中新田2の16の14)で開かれる。

 七五三や成人式などにも役立つ和装の着付けが学べる。まったく着られないという初心者でも来場可。着付けで難しい部分なども丁寧に教えてくれる。親子連れでも気軽に。時間は各回とも午前10時〜午後1時30分で予約は不要で直接来場を。着物一式とタオル、小物などは持参する。

 雅会は海老名市の二十歳の祝典会場前で「着付なおしコーナー」を開いている団体。年数回同コミセンで無料着付け講習会を開いている。

 (問)同会渡辺さん【携帯電話】080・6708・0883