保土ケ谷区版【10月31日(木)号】
開業準備を進める西村さん

釜台町 精肉店跡地を交流拠点に 来夏開業予定、準備進む

 昨年7月に閉店した釜台町の二葉屋精肉店の跡地を多世代交流拠点にする計画が進んでいる。地域住民らによるチームが担い、「二つ台みーとみーと」として来年7月に開業予定。プロジェクトの周知を兼ねた交流イベントも行われ、まちの活性化に期待が高まる。

 同精肉店は、バス通りの大池道路沿いにある「二つ台商店街」(釜台町と隣接する常盤台の2つの台を付けた愛称)に位置。かつてはにぎわいを見せていたが、店主の高齢化などにより、店舗の閉店が相次いでいる。

20代住民が発起人

 商店街に再びにぎわいを創出しようと立ち上がったのが、昨年11月ごろに結成された地域住民らによるプロジェクトチーム「二つ台みーとみーとPJ」。代表を務める西村実貴さん(25)は横浜国立大学出身で、18歳から常盤台で暮らしている。「自分がまちにやって来た時は、商店街で定食屋やそば屋などが営業していたが、店が年々減少している。大好きなまちを盛り上げたいと思った」とチームを立ち上げた経緯を話す。

 プロジェクトメンバーを集めるため、地域の会合に参加して自身の思いを発信。常盤台地区連合町内会の石川源七会長などが取り組みに賛同した。国大時代の同級生や後輩のほか、チームのインスタグラムを見た人なども仲間に加わり、現在は約30人で活動する。

 二つ台みーとみーとは昼間はシェアキッチン、夜間は学習塾として開業予定。西村さんは西区の藤棚商店街の中にあるシェアスペースで学習塾を経営する。「藤棚での経験をプロジェクトに活かし、持続可能な施設にしたい」と話し、学習塾で得られた利益などを柱にして施設を維持していきたいという。プロジェクトの認知度を高めようと、準備中の二つ台みーとみーとで映画上映会などを実施。今後も住民同士の親睦を深めるイベントを予定している。

耐震補強費調達へ

 開業には建物の耐震補強が必要で、工事には高額な資金が必要だという。クラウドファンディング(CF)を計画し、資金の調達を目指す。西村さんは「開業を楽しみにしている皆さんの期待に応えられるよう、課題を解決していきたい」と意気込みを語る。

当選を決め万歳をする青柳氏(右から3人目)

衆議院選挙神奈川6区 接戦の小選挙区は青柳氏 古川氏は比例で復活

 「第50回衆議院議員総選挙」が10月27日に投開票され、神奈川6区(保土ケ谷区・旭区)では立憲民主党の前職・青柳陽一郎氏(55)が8万207票を獲得し、2017年以来小選挙区では2度目の勝利となった。2期目を目指した自民党の前職・古川直季氏(56)は比例で復活当選。新人で日本維新の会・塩坂源一郎氏(61)、新人の日本共産党・植木眞理子氏(74)は及ばなかった。

 神奈川6区は前回、自公の協力で擁立が決まっていた公明党の立候補予定者がコロナ禍の緊急事態宣言発令中に銀座のクラブを訪問したことで議員を辞職。自民党が現職の横浜市会議員だった古川氏を擁立し、初当選を果たしていた。

 政党交付金や裏金など「政治と金の問題」が大きな争点となった今回の衆院選。自民・公明両党は過半数の233議席を目指したが、立民が148と大きく議席数を増やす結果となった。6区では、政治改革や社会経済改革などを訴えた青柳氏と、「見える政治」を実現し国民の信頼回復を掲げた古川氏が激しく議席を争う展開を繰り広げた。

国会の最前線で

 27日、保土ケ谷区天王町の青柳事務所で午後8時45分頃、出口調査の結果で青柳氏が古川氏をリードしていることが報じられると、支持者からは「行けるぞ」「頑張れ」などの言葉が飛び交った。青柳氏は午後9時過ぎに事務所に姿を見せ、集まった支持者らと笑顔で握手を交わし開票状況を見守った。午前0時前に当選確実の一報が入ると事務所内は大きな歓声に包まれ「陽一郎コール」が沸き起こった。

 青柳氏は「前回の選挙で惜敗してから3年間、様々な活動を支えていただき、心から感謝申し上げたい。皆さんの期待に応えていく地元や国会活動をしっかりとやっていかなくてはいけない。改めて気が引き締まる思い。今後も緊張感を持って国会の最前線で戦っていく姿をお見せすることでお返しをしていきたい。皆さんのおかげで3年前のリベンジを果たすことができた」とあいさつ。「国民の声を聞こうとしていない政治が続いていたが、民意が反映された結果になった」と選挙戦を振り返った。

「自民党変えたい」

 小選挙区で青柳氏にわずか926票及ばなかった古川氏は「与党が過半数を割る選挙戦において、比例復活当選をさせていただいたのは皆さまが一生懸命頑張ってくれたからだと思っている。永田町に戻るチャンスをいただいたからには自民党を変えたい。謙虚な気持ちを忘れずに、衆議院議員として横浜のため、国のために力を尽くしていきたい」と述べた。

 6区の投票率は54・66%(保土ケ谷区54・64%、旭区54・67%)で、2021年に行われた前回選挙を1・22ポイント(保土ケ谷区0・96、旭区1・44)下回る結果となった。

天王町公園愛護会のメンバーとして20年以上活動を続けている 臼田 秀代さん 天王町在住 79歳

笑顔の花咲かせ20年

 ○…「子どもの頃から植物が好きだった」と優しい笑顔で語り出した。自宅から目と鼻の先にある天王町公園を管理する愛護会メンバーとして、これまで20年以上に渡って清掃や花苗の植樹や手入れを行ってきた。活動は荒天でなければ毎日。早朝5時から清掃を開始し、6時30分から近隣住民らとラジオ体操を行うのが日課。原動力となっているのは「明るい公園にしたい」という思い。周辺住民から掛けられる「この公園が一番きれいだね」という言葉もやりがいの一つだ。

 ○…生まれは本牧。その後、父親の実家の西伊豆で小学校低学年までを過ごした。野山を駆け回り、「ツバキの花の蜜を吸ったりしました」と幼少期を回想する。現在の自宅がある天王町に引っ越し、現ほどがや地区センターの場所にあった帷子小学校を卒業した。夫とは趣味としていた登山で知り合い、24歳で結婚。子宝にも恵まれた。

 ○…食堂での調理師としての仕事をリタイアした後に始めたのが読み聞かせのボランティア。活動を続ける中、現在の趣味と語る保土ケ谷に伝わる民話などを紙芝居で伝承する市民団体「『ほどがや』えかたり〜べ」の代表に誘われ加入。月に数回、口演活動をする日々を送っている。口演の予定が入ると、自宅にある紙芝居舞台を使って紙のめくり方などの練習に励む。「自分が楽しむことが大事。そうしないと聞いてくれている人に伝わらない」と語る。

 ○…これからの時期は春の開花に向けてチューリップの球根などを花壇に植える作業が控えている。「膝が痛くて、愛護会の活動はいつまで続けられるかしら」とつぶやくが、公園をいつまでもきれいに保ちたいという気持ちは今後も変わらない。公園利用者の笑顔を咲かせるために。

壁画を披露する生徒

岩井原中 創立70周年祝う 生徒制作の壁画など披露

 市立岩井原中学校(田副聡校長)の創立70周年記念式典が10月25日に同校体育館で行われた。地域住民や学校関係者などが参列し、生徒と共に節目を祝った。

 同校は1974年に開校。所在地の岩井町は西区と隣接し、主に保土ケ谷区と西区の子どもたちが通う。地域に根差した学校運営を心掛け、生徒は岩井町原連合町内会主催の納涼盆踊り大会などの行事に参加。有志の生徒が模擬店の準備や販売業務を手伝い、地域活動のやりがいや楽しさを体験している。

 式典では田副校長や同校70周年実行委員会の野口昌紀委員長らが来賓者にあいさつし、感謝の言葉を述べた。また、全校生徒で制作した壁画を披露。代表の生徒が岩井原の岩(rock)をヒントに名付けた猫のキャラクター「ロク丸」は同校の青色ジャージをモチーフに描き、壁画には「高みを目指す」という思いが込められていることを発表した。同校の卒業生でジャーナリストなどとして活動する峯村昌子さんによる講演も開かれ、生徒たちは峯村さんの話に聞き入っていた。

 野口委員長は「盆踊り大会やこども食堂などの活動に参加してくれる生徒が多く、日頃から感謝している。学校が80年、90年、100年と歴史を積み重ねていくことを心から願っている」などと思いを述べた。

 この日は文化祭も開催。生徒はCMのパロディー動画や歌などを披露し、会場を盛り上げていた。

申し込みはコチラから▽

参加者募集 親子で交通安全学ぶ 映画鑑賞や屋台も

 保土ケ谷交通安全協会(板橋悟会長)が主催する親子を対象にした「親子で楽しむ交通安全教室」が11月23日(土)に、初音丘幼稚園(初音ケ丘42の2)で行われる。午後1時から4時頃までで参加費無料。事前申込制で定員は先着20家族。

 横断歩道の渡り方教室が同園の園庭で実施されるほか、自動車運転適性診断コーナーが設置される。また、園内ホールでは交通安全に関する映画を上映。警察官から子どもたちに向けた「大事なお話し」があるほか、保護者に自転車の乗り方がレクチャーされる。

 用意されたミニパトや白バイに乗り、警察官と写真を撮ることもできる。焼きそばやわたあめ、ヨーヨー釣りなどの模擬店も設けられ、教室参加後に園庭で縁日気分も味わえる。

 ホールでの活動があるためスリッパなどの室内履きを持参。申し込みは左記二次元コードから。

くじ引きなどが行われた

患者に楽しみ届ける 聖隷病院の秋祭り盛況

 岩井町の聖隷横浜病院(大内基史病院長)で10月23日に入院患者を対象とした秋祭りが行われ、多くの人でにぎわった。

 同病院は医療以外の側面でも入院患者の力になろうと、イベントにも力を入れる。コロナ禍でも楽しみを創出するべく、病棟ごとに祭りなどを開催していたが、病棟全体を対象とした祭りは、2019年から取り止めていた。

 5年ぶりの祭りには、病院職員がくじ引きや射的ゲームなどの模擬店を用意。入院患者は笑顔を見せ、祭りを楽しんでいた。祭りの企画に携わった新城佑樹さんは「入院生活はどうしても非日常的になってしまう。これからも患者さまが日常の楽しみを味わえるような企画を考え、来年は規模を拡大して開催したい」と熱い思いを語った。

中学生に救命講習

 21日には、南区の関東学院中学校のサッカー部員を対象に「BLS(一次救命処置)講習)」を実施。救命救急士が胸骨圧迫や人工呼吸の方法、AEDの使い方などを教えた。今後も同校と連携を深め、さまざまな取り組みを進めていく。

パフェを食べる子ども

認定保育園ピッコリーノ パフェ作り 親子で楽しむ 園収穫のサツマイモ使用

 学校法人初音丘学園(渡邉啓一理事長)が運営する認可保育園・ピッコリーノで10月26日、「親子で楽しむクッキング」と銘打ったイベントが実施され、6組の親子が参加した。アレルギーに関する理解を深める活動を行っている「よこはまアレルギーラボ」が監修したレシピを作成する同イベントは、年3回実施されており今回で13回目。当日は、同園敷地内で収穫されたサツマイモを使った「さつまいもとりんごボールのパフェ」の作成に挑戦。子どもたちは温められたサツマイモとリンゴをフォークで潰して団子状に成形。器に乗せ、生クリームやきな粉などをトッピングしていた。完成したパフェを口にした河原優芽ちゃん(5)は「美味しい。丸くするのが楽しかった」と感想を話した。

11月9日 公会堂で区民の集い 創立50周年記念式典も

 保土ケ谷区民会議が主催する「区民のつどい2024」が11月9日(土)、保土ケ谷公会堂で開かれる。午後1時から3時30分まで。入場無料、申し込み不要。手話通訳有り。

 第1部は、同区民会議創立50周年記念式典を開催。続く第2部では、「地域のつどい」で出された提言・要望に関する報告や、横浜湊和太鼓による演奏を予定。また、家庭で使いきれなかった食品を必要とする施設や人へ届ける「フードバンク」(午後0時30分から1時30分まで)や、使用済みの食用油を資源に再利用する「廃食油回収」(同)も実施されるほか、地場野菜を販売する「夕市」も企画されている(終了後)。問い合わせは事務局【電話】045・334・6221へ。

奥村智洋氏(左)と内藤晃氏(右)

横浜国大富丘会 名器の奏でる音楽を堪能 創立100周年に向け演奏会

 横浜国立大学社会科学系同窓会「一般財団法人富丘会」(植草慶一理事長)は12月7日(土)、同大教育文化ホール(常盤台79の1)で「ベヒシュタイン演奏会」を開催する。午後3時開演(2時30分開場)。

 同大は、大学の前身となる横浜高等工業学校が開校して間もない1924年、当時の校長が学生の課外活動用に購入したベヒシュタイン社製のグランドピアノ(E型)を所有している。世界の3大ピアノと言われる名器は当時、国内では東京音楽学校(現在の東京藝術大学)と首相官邸にしかなかったという。このグランドピアノは戦時中、戦災は逃れたが終戦直後に進駐軍に接収され東京・丸の内の米軍将校クラブで使われていたこともある。教授を通じて連合国総司令軍(GHQ)に変換を求め、47年に横浜の地に戻った。その後、大学紛争に巻き込まれ、大学の移転統合などがあり、いつしかピアノの存在は忘れられていったという。

 工学部の会議室に放置された1台のピアノを88年に教員が発見。98年と2019年に修理を行っている。

 富丘会は、1927年に設立された「横浜高等商業学校同窓会」が前身となっており、生誕100年を昨年迎えたグランドピアノを活用した演奏会は、2027年に迎える同会設立100周年(28年に第100回総会)の記念事業の一環として行われる。

 出演は奥村智洋氏(ヴァイオリン)と内藤晃氏(ピアノ)。「ヴァイオリンとピアノのための名曲集」や「邦人作品」などが演奏される予定となっている。定員は一般100人で料金は2000円(現役国大生は無料/未就学児の入場不可)。同会の長島章組織活性化委員は「名器の奏でる音楽を堪能しに、教育文化ホールまでお越しください」と呼びかける。

3組6人を招待

 同演奏会のチケットをタウンニュース保土ケ谷区版読者限定で3組6人にプレゼント。希望者は、はがきに【1】〒・住所【2】氏名【3】電話番号【4】本紙の感想を明記し、〒231―0033横浜市中区長者町2の5の14セントラルビル2階(株)タウンニュース社横浜中央支社「ベヒシュタイン演奏会チケットプレゼント係」宛に応募を。11月8日(金)消印有効。

高みを目指す石山さん(右)と渡部さん

横浜清風高校陸上競技部 石山さん、渡部さんが躍動 関東新人で入賞

 横浜清風高校陸上競技部の石山優陽さん(2年)と渡部由唯さん(同)が10月19日、20日に栃木県で行われた「第28回関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会」で入賞した。2人は修学旅行先の沖縄から栃木に直行するという過密日程の中、持てる力で結果を残した。

 石山さんは男子走高跳に出場。1m95を成功させて2位に入ったが、「目標の2mを跳べなかったので悔しい」と振り返る。持ち味のバネのある跳躍に磨きをかけ、「来年のインターハイに出場するためには、2mの成功は通過点だと思っている。ライバル選手から刺激をもらって成長したい」と力強く話した。

 渡部さんは女子走高跳で4位。173cmの長身を生かした躍動感のあるフォームで1m58を記録したが、「自己ベストを更新できなかったので物足りない」と石山さんと共に悔しさを見せる。目標とする1m65の跳躍に向け、走高跳に必要な瞬発力を走り込みなどで鍛えるほか、他選手のプレー動画を見て技術を吸収する。「目標を達成できるよう、練習に励みたい」と飛躍を誓った。

自転車「ながら運転」に罰則 11月から改正道交法施行

 自転車事故の防止を目的とする改正道路交通法が11月1日から施行され、酒気帯び運転やスマホを利用しながらの「ながら運転」などの罰則が強化される。市内では4区が自転車交通事故多発地域に指定されており、各署で啓発活動に力を入れている。

 改正道路交通法では、今まで「是正指導」で済んでいた自転車走行時の危険行為を罰則付きで禁止する。運転中に通話したり画面を見たりするスマホの「ながら運転」の違反者には「6カ月以下の懲役、または10万円以下の罰金」が科され、事故などを起こした場合は1年以下の懲役か30万円以下の罰金。酒気帯び運転も違反者は「3年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が科せられ、酒を提供した飲食店や同乗者も懲役や罰金の対象となる。

事故多発地域に4区

 横浜市道路局の交通事故統計によると、昨年市内で発生した交通事故は7703件。そのうち自転車が関係する事故は1760件で、全体の22・8%を占める。自転車事故の死傷者(1664人)のうち、「ながら運転」など何らかの違反があったのは1045人。違反率は約63%だった。

 県警によると、今年1月〜9月の自転車事故は昨年同時期比で減少傾向だが、対歩行者との事故は増加。市内では鶴見区、金沢区、瀬谷区、戸塚区の4区が県交通安全対策協議会による「自転車交通事故多発地域」に指定されており、特に交差点や人が集まる駅前での事故が多いという。

 また、近年の自転車事故には多額の賠償金が発生する場合も多く、県では19年10月から自転車損害賠償責任保険等の加入を義務化。市交通安全協会では昨年から努力義務化された「ヘルメットの着用」とあわせ、交通安全教室やSNSなどを通じて普及に努めている。

 市内各署では改正道交法施行前の10月末から飲酒機会が増える年末にかけて、自転車事故防止の指導取締や啓発活動を強化する。県警では「自転車も車と同様の責任があることを自覚して交通ルールを遵守してほしい」と話している。

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「アイアイ」を歌う坂入姉妹

フェスタで笑顔弾ける 親子交流企画に300人

 未就学児の親子やプレパパ・プレママが楽しめる「2024 ほどがや こども ニコニコフェスタ」が10月26日、保土ケ谷公会堂で行われた。

 保土ケ谷区役所や地域子育て拠点こっころなどで構成される「ほどがやこどもニコニコフェスタ運営委員会」の主催で、今年で10回目。

 童謡歌手の坂入恵美さんと真紀さんによる姉妹デュオ「坂入姉妹」が「アイアイ」などを歌った後、音楽に合わせて体を動かす「親子リトミック」を参加者と共に楽しんだ。ジャグラーやバルーンアーティストとして活動する「アッキーちゃん」も登場し、パフォーマンスを披露。坂入姉妹と共演し、会場を盛り上げていた。

クラブの会員や出店店舗の関係者ら

バザーに善意の輪 たちばなLCらが一役

 保土ケ谷区を拠点に活動する奉仕団体「横浜たちばなライオンズクラブ」(吉田俊和会長)によるチャリティーバザーが10月22日に相鉄線天王町駅前の公園で行われ、多くの人でにぎわった。

 バザーは岩間町自治会主催の下、同クラブが30年以上にわたり企画する恒例行事。クラブの会員らが衣類や日用品などを持ち寄ったほか、茶店「丸秀園」やフラワーショップ「スパイラル」など保土ケ谷区内の店舗も参加し、手ごろな価格で商品を販売した。

 吉田会長は「開始30分前から人だかりができるほど盛況だった」と話した。バザーの売上金と会員からの寄付金を合わせた21万9千円は、社会福祉に活用される予定。

警察官と交流する親子

交通安全協会 違法駐車など撲滅へ イベントで親子に啓発

 保土ケ谷交通安全協会(板橋悟会長)による「違法駐車追放・放置自転車クリーンキャンペーン」が10月22日、イオン天王町ショッピングセンター(中野公現店長)で行われた。

 違法駐車追放・放置自転車クリーンアップ月間に合わせて行われたもの。同協会の関係者は買い物客らに日頃から自動車や自転車を適切な場所に停めるように呼び掛け、啓発物約300個を手渡した。

 親子で交通安全について楽しく学ぶイベントも同時に開催。ミニパトカーと白バイに乗車して警察官と交流する企画や、道路標識をクイズ形式で伝える紙芝居などに人だかりができていた。イベントの運営に携わった同店従業員の濱美鈴さんは「交通安全への理解を深めていただき、より良い保土ケ谷になればうれしい」と話した。

 板橋会長は「子どもを自転車に乗せて無謀な運転をする人をよく見かける。保護者の方に交通安全を呼び掛ける活動も増やしていきたい」と今後の展望を語った。

衆院選 横浜市内の投票率1位は青葉区 全体では前回下回る

 与党が過半数割れとなった今回の衆議院選挙の投票率は全国で53.85%と戦後3番目の低さだった。

 横浜市内の投票率は全体で55.49%で3年前の前回選を0.58ポイント下回った。区別では青葉区が60.35%で前回に続いて最も高かった。2番目に高かったのは、前回まで選挙区が2つに分かれていた都筑区。今回は区全体が川崎市宮前区とともに1つの選挙区(19区)となった。前回2番目の栄区は減少幅が最も大きく、3番目だった。最も低かったのは南区で51.44%だった。

レシートキャンペーンで当たる「横浜・畜産加工品セット」のイメージ

「食べて・参加」して横浜の「農」プレゼントをもらおう 地産地消月間の11月に2つのキャンペーン

 横浜市では、多くの野菜が旬を迎える11月を地産地消月間と定め、横浜の農業の魅力を発信しようと、2つのプレゼントキャンペーンを行う。

レシートで横浜のおいしいものプレゼント

 1つ目は、市が市内産農畜産物を取り入れて地産地消を推進する飲食店を認定している「よこはま地産地消サポート店」でのレシートキャンペーン。11月1日(金)から30日(土)までの期間中にサポート店を利用すると、利用金額に応じて抽選に参加できる。2,000円以上の利用で5人に「横浜・畜産加工品セット」、500円以上の利用で30人に「横浜・ティータイムセット」が当たる。応募は11月1日から12月8日(日)まで。応募方法、対象店舗などの詳細は市のキャンペーンサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/receipt.html)で確認を。

公式インスタのフォロー&「いいね!」でもプレゼント

 2つ目は「横浜農場Instagramキャンペーン」。横浜農場Instagramは、市が市内の農業の魅力を発信するために運営している。横浜農場公式Instagramをフォローし、指定の投稿に「いいね!」をした人を対象に、抽選で計40人に横浜産の農産物セットがプレゼントされる。11月1日から30日まで。詳しくは市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/nochi/manabu/yokohama_farm.html)で。

「大人も子どもも遊ぼう」 11月9日、こどもの国で

 保土ケ谷少年補導員連絡会が地域ふれあい活動「『こどもの国』に行って一緒に遊ぼう」の参加者を募集している。アウトドア(バーベキュー)やゲームで交流する。

 活動日は11月9日(土)。午前8時に保土ケ谷警察署の入口玄関前に集合。中学生以上1500円、小学生500円。定員に達し次第受付終了。申し込みは、氏名、学校名、学年、連絡先をメール(03hodogaya@gmail.com)に送信。問い合わせは同連絡会の島田学会長【携帯電話】090・2172・0289へ。

 

音楽情報 湯原昌幸ライブ 東海大学前タウンニュースホール

 今年デビュー60周年&喜寿を迎えた歌手・湯原昌幸さん=写真=が、東海大学前タウンニュースホール(小田急線東海大学前駅南口徒歩2分、秦野市南矢名1の5の13)で12月7日(土)「湯原昌幸ハッピーLIVE」を行う(午後3時開演・2時30分開場)。予定曲は「雨のバラード」「冬桜」「たそがれロマン」「GSメドレー」ほか。昭和〜令和の名曲を歌い紡ぐ貴重なライブとなる。タウンニュースホールは希代のボーカリスト・湯原昌幸の歌声を間近で堪能できる全150席のサロン感あふれる会場。

 チケットは全席指定5000円。購入はチケットぴあ(Pコード281―249)で。会場窓口でも直接購入可能(予約制)。問合せは同ホール【電話】0463・77・0025へ(水曜休館・午前10時〜午後5時まで)。

バドミントンS/Jリーグ横浜大会に市民50組100人を招待 12月8日、横浜武道館

 横浜市は、横浜武道館=中区翁町=で12月8日(日)に開催される「バドミントンS/Jリーグ2024横浜大会」に抽選で市民50組100人を招待する。日本代表選手も出場予定の白熱した試合を観戦できるチャンスだ。

 対戦カードは午前10時から、NTT東日本対山陰合同銀行(女子)、午後2時から(女子の試合終了20分後に開始のため、目安時間)、NTT東日本対日立情報通信エンジニアリング(男子)。

 招待対象は、横浜市内在住の人。応募は横浜市特設サイト(https://shinsei.city.yokohama.lg.jp/cu/141003/ea/residents/procedures/apply/6d259ee0-eea8-4e51-b78a-ab1f7cbe5dbf/start)から。

申し込みは11月22日まで

 申し込みは11月22日(金)午後5時まで受付中。申込多数の場合は抽選となる。当選者には11月29日(金)午後5時までにメールで連絡がある。

 席種は2階スタンド席で、未就学児は膝上観戦なら申込不要。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局スポーツ振興課【電話】045-671-4566。

日本被団協事務局次長の和田征子さん  ノーベル平和賞受賞が決まり、新聞やテレビ、ラジオなどの取材、出演依頼が数多く舞い込んでいるという

横浜「注目の人」インタビュー ノーベル平和賞受賞 日本被団協事務局次長・和田征子さん「被爆者の言葉が核抑止に」

 ノーベル平和賞の受賞が10月11日に決まった日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)で事務局次長を務めているのが、鶴見区市場上町在住の和田征子さん(81)。ノーベル平和賞受賞を機に、さらに精力的に活動を続ける和田さんに話を聞いた。(取材=2024年10月18日)

諦めかけていた受賞

 ――ノーベル平和賞の受賞が決まり、改めて今の心境を教えて下さい。

 「これまでも推薦されていたことは分かっていましたが、受賞に至らず、諦めかけていました。受賞の連絡をもらった時は驚き、本当に嬉しかったです」

 ――今回、受賞した意義をどのように感じていますか。

 「今の世界の状況を考えて選ばれたのかなと思います。受賞理由を読むと、私たちのこれまでの活動を高く評価してくれたものでした。本当にありがたいことです。(非核三原則を提唱した)佐藤栄作元首相が1974年にノーベル平和賞を受賞してから50年。当時、この受賞は物議を醸しました。それから50年目の受賞は皮肉にも感じます」

 ――自身の被爆体験を教えて下さい。

 「長崎の爆心地から2.9Kmのところにある自宅で1歳10カ月で被爆しました。当時の記憶はありませんが、被爆した両親や親族から話を聞いて育ちました」

被爆者の意識 ずっとある

 ――どのような経緯で日本被団協の活動に携わるようになったのでしょうか。

 「私の中に被爆者という意識はずっとありました。米国で生活していたことがあり、向こうでは第二次世界大戦や原爆の話はできませんでした。帰国して、何かをしなくてはいけないと思いました。被団協で多くの被爆者の先輩方の証言を聞くうちに、自分も活動に参加したいという思いが強くなり、40歳頃から積極的に活動するようになりました」

若い世代の活動も

 ――横浜市原爆被災者の会の会長なども務めていますね。

 「横浜でも慰霊祭や講演会などを行っています。日本被団協のメンバーの平均年齢は86歳です。80歳を超えた私が『青年部』なんておかしいでしょう。活動資金は、皆さんからの募金で賄っています。資金が少なく、全国にいる被爆者に被団協の本部がある東京に呼ぶことも大変です。ただ、最近は二世、三世の若いメンバーもいて、グッズ販売などを通して活動資金を確保し、活動を継続しようと努力している姿は頼もしく感じます。一緒に活動してくれる学生なども出てきて、発信力もあり、心強いです」

国家補償を強く求める

 ――政府に訴えたいことはありますか。

 「核兵器の廃絶とすべての被爆者への国家補償を強く求めています。また、日本は核兵器禁止条約に参加すべきです。これまでの被爆者の先人がどれだけ苦労したか。核使用は過去の話ではありません。世界で使用のリスクは高まっています。私たちが証言することで悲惨さを伝え、核は絶対悪、絶対に使ってはいけないということを今後も伝えていきたいです」