金沢区・磯子区版【11月14日(木)号】
磯子区役所で放映されているスライド動画

磯子消防署 横浜BCと連携で啓発 火災予防・予防救急周知へ

 磯子消防署は11月から、プロバスケットボールチームの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)と連携した火災予防・予防救急の普及啓発を新たに始めた。磯子区を練習拠点とするプロチームと連携して選手が登場する動画の放映やポスター掲示を行うことで、火災予防や予防救急を広く呼び掛ける狙いだ。

 たきがしら会館=磯子区滝頭=を練習拠点としている横浜BCは、今年1月に磯子区役所や磯子区連合町内会長会とホームタウン活動などに関する協定を締結。この協定を基に、磯子消防署は横浜BCや磯子火災予防協会と連携して火災予防や予防救急の普及に取り組むことになった。

 普及啓発にあたって作成されたのは、住宅用火災警報器の点検・交換と予防救急の普及に関する2種類のスライド動画。地元出身のキング開選手をはじめとする横浜BCの選手が登場し、「住宅用火災警報器点検してますか?」などと呼び掛けている。放映場所は磯子区役所や同署、JR線の区内4駅、横浜シーサイドライン全駅、区内を走る市営バスの一部、市立脳卒中・神経脊椎センターなど。このほか、市消防局が運営する防災について学べるウェブサイト「よこはま防災e-パーク」にも掲載されている。さらに、予防救急の普及啓発ポスターも製作され、すでに区内の駅舎や商業施設などで掲示されている。

住宅用警報器の点検を

 磯子消防署と金沢消防署によると、今年の火災件数は磯子区が17件(前年同期比1件増)、金沢区が31件(同3件減)。磯子区では死者も1人出ている状況だ(全て10月末時点の速報値)。

 明日11月15日までは「秋の火災予防運動」期間で、両区の消防署ではイベントなどを通じて啓発に努めている。磯子署は9日、杉田一丁目ふれあい広場で「消防フェス」を開催。同日が「住宅用火災警報器市内一斉点検の日」であることから、参加者に対して各家庭での点検や設置から10年以上が経過している場合は交換するように呼び掛けた。磯子署の渡邉浩司署長は「ポスターやスライドを見かけたら、防火・防災や予防救急の意識を高めてもらいたい」と話した。

市内公立小中学校 いじめ認知件数 最多に 市調査で3年連続増

 横浜市教育委員会によると、市内の公立小中学校で2023年度に確認されたいじめの認知件数は1万6174件で、3年連続で増加したことが分かった。市教委は、いじめの定義が広がり、初期段階のいじめを積極的に認知したことなどを増加の理由としている。

 いじめの認知件数は小中学校ともに過去最多を記録。小学校では前年比32・2%増の1万3261件、中学校では前年比31・2%増の2913件だった。いじめ行為の内容は、小中学校ともに「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最も多く、小学校で53・2%、中学校で66%だった。

支援の輪広がり

 いじめの認知件数は近年、全国的に増加傾向だが、13年に成立した「いじめ防止対策推進法」が背景にあるとされる。同法では、いじめの定義を「被害を受けた子どもが心身の苦痛を感じているもの」と明確化。市教委は「子どもが少しでも嫌な思いをしたら、積極的にいじめと認知して件数が増えた」といい、必ずしもいじめ自体が増えているとは断定できないと分析する。

 市教委は20年に市立中学の女子生徒がいじめが原因で自死したことを受け、今年9月からスクールカウンセラーの派遣回数を増加。いじめなどに悩む小中学生らが学校を通さずにスクールソーシャルワーカーに電話で相談できる窓口「学校生活あんしんダイヤル」の利用者は、開設した17年度は182件だったが、23年度は382件と約2倍に増えた。こうした取り組みがいじめの認知につながっているという。

 市内でいじめなどの相談を受けるNPO法人の関係者は「見過ごされがちな小さないじめが認知されることは良い傾向で、大きないじめを未然に防ぐ足がかりになる」と話す。市は「小中高生が主体的にいじめの未然防止について話し合う『横浜子ども会議』などを通し、啓発に努めていきたい」としている。

プロ野球ドラフト会議2024で福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受けた 庄子 雄大さん 神奈川大学4年 22歳

ハマっ子から鷹の韋駄天へ

 ○…ドラフト会議の様子は、監督や部員とともに横浜キャンパスで見守った。前巡で指名された選手の紹介映像が終わると、突如画面には自身の名前が。「周囲の声で気づいた。予想より上の指名で驚き」と安堵の表情を見せる。神奈川大学野球連盟のリーグ戦では遊撃手で4季連続ベストナインを受賞。俊足を武器にプロでも1年目からの活躍を誓う。

 ○…旭区出身。幼少期は自宅前の公園で父とキャッチボールをしていた。小学校の同級生に誘われて、野球を始め、中学時代は中本牧リトルシニアで汗を流した。「野球がうまいだけじゃダメ」との村上林吉監督の言葉を受け、人としても大きく成長した。高校は金沢区の名門横浜高校へ。現在もプロで活躍する選手たちとプレーを共にした。卒業後のプロ入りを目標に神大に進学。岸川雄二監督とともに、一から打撃を強化してきた。今秋のリーグ戦では、5季ぶりの優勝を達成。「一番の思い出。いい仲間と巡り合えた」と4年間を振り返る。

 ○…自慢の足は小中学校時代から健在で、「運動会や徒競走では負け知らず」とはにかむ。希望が丘中の外周はランニングを繰り返した思い出の場所だ。大学での寮生活も、オフの日は「ほとんど寝ていた」と野球漬けの日々。たゆまぬ努力の先で夢を掴んだ。

 ○…チームには横浜高校の先輩の近藤健介選手が在籍。首位打者を獲得するなど日本を代表する強打者は、バットも同じモデルを使用する憧れの存在。「打撃や体のケア、私生活のことなど話を聞きたい。早く一緒に野球をやりたい」と目を輝かせる。プロでは、盗塁王のタイトル獲得を目標に掲げる。「足で名前を知ってもらい、将来は日本を代表する選手になりたい」

HPはこちら

横浜市大医学部が学祭 16・17日、福浦キャンパスで

 横浜市立大学医学部は11月16日(土)と17日(日)、医学祭「Yokohama Medical Festival 2024」を開催する。会場は福浦キャンパスで、両日とも午前9時から午後5時まで。

 教員による講演会やシミュレーターを使った腹腔鏡手術体験など医学部ならではのプログラムのほか、学生によるパフォーマンスや屋台なども。2028年の同大創立100周年に向けた記念事業の一つ「かもめプロジェクト」の報告会も実施。詳細はHPから。

講師の山本氏(右)と村松氏

脳卒中の最新治療と予防 12月7日に市民講演会

 市民講演会「脳卒中の最新治療と発症予防」が12月7日(土)、南公会堂(阪東橋駅徒歩約8分)で開催される。午前10時から正午まで(開場30分前)。入場無料。

 脳卒中や神経疾患などの専門病院である横浜市立脳卒中・神経脊椎センター=磯子区滝頭=が主催し、同センターの医師らが登壇する。第1部では脳神経内科担当部長の山本良央氏が「脳卒中の病態と最新治療」をテーマに講演。続く第2部では脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の村松菜津子氏が「知ってトクする発症予防」について話す。

 定員500人。事前申し込みは不要。手話通訳もあり(11月21日までに要申し込み)。問い合わせは同センター地域連携総合相談室【電話】045・753・2500。

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表彰された鈴木さん(右)と福嶋会長

金沢区・鈴木さんが最優秀賞 建設ポスターコンクールで

 一般社団法人横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)の「建設ポスターコンクール」表彰式が11月5日、神奈川県建設会館=中区=で開かれた。

 同コンクールは、2017年から毎年行われており8回目。市内中学生を対象に、「あなたの想うまちづくり」をテーマに作品を募集した。

 最優秀賞に輝いたのは、金沢区の西金沢義務教育学校9年の鈴木心晴さん。「横浜がより明るく華やかな街になればと思って周りに花を描いた」と話した。鈴木さんの作品は安全ポスターとして、協会会員各社の施工現場などに掲示し、「安全第一」を呼び掛けていくという。

 そのほかの表彰式出席者は以下の通り(敬称略)。▽会長賞=齋藤瑚子(十日市場中1年)▽優秀賞=礒田華帆(岩井原中3年)、尾島未桜(西金沢義務教育学校8年)、神津詩衣(同校7年)▽=特別賞=末森雫月(西中2年)、狩野結太(同2年)

指揮/大植英次

読者20組40人を招待 神奈川フィル巡回公演 ベートーヴェン「第九」で今年を締めくくる 12月23日(月) ミューザ川崎シンフォニーホール

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団が12月23日(月)、ミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅下車徒歩3分、京急川崎駅下車徒歩8分)で「For Future巡回公演」を開催する。午後7時開演。

 今回の演目は年末を飾るにふさわしい、ベートーヴェン「第九」。第4楽章「歓喜の歌」では、苦悩を越えた向こうに見える自由、そして平等が謳いあげられる。指揮は巨匠レナード・バーンスタインに師事し10年以上活動を共にした大植英次。欧米や日本の名だたるオーケストラの音楽監督・指揮を務めてきた。演目は他にモーツァルトの歌劇「バスティアンとバスティエンヌ」序曲。

 S席8000円、A席6000円、B席4500円、25歳以下1000円。65歳以上各席10%割引。チケット申込みは神奈川フィル・チケットサービス【電話】045・226・5107。

 同公演に読者20組40人を招待。希望者はQRからの申込みか、ハガキに氏名・住所・メールアドレスを明記の上、〒231―0023横浜市中区山下町46番地第1上野ビル1階・神奈川フィル事務局「タウンニュース係」まで。12月6日(金)必着。当選はメールにて。

全長66・31m、887tの俊鷹丸=金沢区幸浦

「俊鷹丸」横浜で初公開 水産研究・教育機構

 国立研究開発法人水産研究・教育機構横浜庁舎=金沢区福浦=の一般公開が11月9日、同庁舎で行われた。今年は4月に静岡県の清水港からやってきた漁業調査船「俊鷹丸」を初公開。ふだん見られない操縦室や、乗組員の仕事場、居住スペース、食堂などが公開され、約280人が見学に訪れた。

 同区東朝比奈から6歳の孫と参加した70代の女性は「調査船に乗る機会がなかったので乗れてよかった」と話していた。

講演する須磨寺寺務長の小池さん

小池陽人さんが登壇 金沢区で仏教文化講演会

 金沢区内の29の寺院が所属する金沢区佛教会と金沢区釈尊奉讃会は11月6日、金沢公会堂で「金沢仏教文化講演会」を開催した。両会主催での開催は5年ぶり。会員ら約300人が集まった。

 当日は、YouTube法話などで知られる兵庫県・大本山須磨寺寺務長の小池陽人さんが「こころゆたかに生きる」をテーマに講演。小池さんは、「自分に価値があるか自分で決めてしまう人が多いが、この世のものすべてに価値がある。誠実に生きていたら気づかないうちに誰かに教えを与たり、支えたりしている」と語った。さらに「生きている意味や、誰かの役に立っているか、いないかなんて思わず、生きていることが奇跡。皆、ご先祖様というとんでもない数のフォロワーに見守られている。心豊かに生きていきましょう」などとユーモアを交えた話に、会場は笑いに包まれていた。

 また、第1部ではチャリティー寄席として、瞳ナナさんのマジックや、笑福亭里光さんの落語も行われた。

 金沢区佛教会の佐伯隆道会長は、「仏教の教えをいろいろなかたちで皆様に触れてもらえたらと思っている。このような機会を今後も設けていきたい」と話していた。

式典であいさつをする栗原校長

金沢総合高校が20周年記念式典を開催生徒の研究発表やダンス部による披露も

 金沢区にある県立金沢総合高等学校=富岡東=の創立20周年記念式典が11月6日に神奈川県立音楽堂=西区=で行われた。式典には生徒や教諭、来賓、学校関係者ら約950人が参列し、共に節目を祝った。

 同校は2004年に開校。富岡高校と東金沢高校が統合し、富岡高校跡地に校舎改修を経て開校。富岡在校生234人と東金沢在校生230人が同校の生徒となった。全日制の単位制総合学科を設置する高校として、自分の興味、関心や進路希望に応じて幅広く学ぶことができるのが特徴。

 式典では栗原剛志校長や同式典実行委員長らがあいさつ。代表生徒は「これからも個性豊かな金沢総合高校の特徴を活かし、生徒が主体となる活動を続けていけたら」と述べた。その後、生徒による研究発表や4カ国語と手話による学校紹介、吹奏楽部や書道部、ダンス部によるパフォーマンスなどが行われた。

 また、周年記念品としてデジタルサイネージとグラウンドの照明が寄贈された。サイネージはロッカールームに設置。ホワイトボードに書かれた連絡事項がサイネージで見ることができるようになる。

 栗原校長は「7年以上教員を務めた思い入れのある学校。今回の式典が学校としてより発展していくきっかけになれば」などと思いを述べた。

学習ダッシュボードの使用風景

児童生徒26万人のビッグデータから心の変化を捉え、ケアにつなげる「横浜モデル」始動 小中学校で不調を可視化

 横浜市は11月7日、全国最大規模となる児童生徒約26万人の教育ビッグデータを活用し、子どもの心の変化を捉え、不調をケアする取り組み「横浜モデル」を開始すると発表した。

 科学的根拠に基づく学びの実現や教育内容の充実を図ろうと、2024年6月に導入した学習ダッシュボード「横浜St☆dy Navi」を活用する。

毎朝「心の様子」を5段階評価

 児童生徒は毎朝の登校時、心の様子を「よい」「すこしよい」「ふつう」「すこしわるい」「わるい」の5段階評価で入力する。収集されたデータは学校側に伝えられるほか、市と共同研究契約を結ぶ横浜市立大学の研究チームにも共有され、医療の専門的知見からケアや診察の必要性などを分析する。

 市内の小中学校483校で9月、10月に収集した約500万件のデータでは、「よい」と「すこしよい」の回答は合わせて63.4%で、「すこしわるい」と「わるい」は合わせて7.3%だった。

モデル校で新機能追加

 市は11月22日から小学校1校、中学校1校のモデル校を設置し、「横浜St☆dy Navi」をアップデートする。新たに実装する「こころの温度計」に毎日の心の状態を0〜100の数値で示してもらい、よりきめ細かく、継続的に子どもの心の状態を把握する。

 さらに、月1回「こころの定期健診」として、20問程度のアンケートを実施。幸福度や抑うつ状態を把握し、データとして可視化していく。「横浜St☆dy Navi」を使ったAIチャット相談、メタバース空間内でのバーチャル相談なども行い、状態に応じてケアする。

 市は11月21日に教職員、横浜国立大学、横浜市立大学、民間企業などが参加する「第2回横浜教育データサイエンス・ラボ」を開き、「横浜モデル」の期待や課題について議論する予定だ。

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配布されるステッカー

「脱炭素取組宣言」を応援 横浜市がステッカー配布 中小企業に呼びかけ

 横浜市は中小企業の脱炭素化を進めようと、今年6月に「脱炭素取組宣言」を開始し、このほど、宣言をした店舗などに掲示できるステッカーとシールを作成して配布を始めた。

1900事業者参加

 脱炭素取組宣言は、市内に事業所や拠点を持つ事業者が脱炭素化への取り組みを宣言する制度。11月中旬までに約190事業者が宣言を行っている。市は市内企業の99・6%を占める中小企業の脱炭素化をさらに後押ししようと、ステッカーなどを作成した。

 ステッカーは直径11cmの円形で、1事業者につき2枚まで。シールはA4サイズで1事業者に1枚配布。ロゴマークとともに「脱炭素取組宣言」「脱炭素化の取組をしています」などと書かれている。

 宣言は市のサイトにある専用フォームから行うことができ、所要時間は約5分。事業所や施設単位での宣言も可能。宣言をした事業者は、温室効果ガス排出量の見える化などに取り組むことで、「横浜市中小企業融資制度」の融資を受ける際に、信用保証料の一部助成を受けられる。また、省エネ診断の受診費用補助などの利点もある。

 市経済局は「ロゴマークは脱炭素化への意識の高い事業者の目印」としており、宣言への参加を呼びかける。問い合わせは同局【電話】️045・671・4236。

高橋区長の講演を聞く参加者たち

磯子事業会が「事業人のつどい」  磯子区制100周年へ向けて高橋功区長が講演

 磯子事業会(長谷川浩正会長)は11月7日、「事業人のつどい」を(株)IHI横浜事業所ゲストハウスで開催した。

 昨年設立から50周年を迎えた同会。磯子区を中心に88の法人・事業主が所属し、地域事業や地域社会の発展に向けた活動に取り組んでいる。

 今回の催しは、会員相互の親睦などを目的に年に1回のペースで実施。今回は会員や来賓含めて約40人が出席した。

 序盤では区内のスポーツ振興を目的に、磯子区スポーツ協会への助成金贈呈を実施。長谷川会長が、同協会の須田幸雄会長へ目録を進呈した。その後、今年4月に着任した高橋功区長が登壇し、「磯子区制100周年に向けて」をテーマに講演した。

多くの人で盛り上げを

 高橋区長は2027年に区制100周年を迎える磯子区の基礎情報や歴史などから同会と区の連携、同年に市内で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」についても紹介。100周年に向けて今年3月に発足した記念事業実行委員会の状況なども伝え、「実行委員会の方々だけでなく、地区センターやケアプラザ、学校、団体など広くお声を掛けて、盛り上げのベースを作っていきたい」と語った。

 講演後には懇親会が開かれ、参加者たちは食事を楽しみながら懇親を深めていた。長谷川会長は「今年で51年目となるが、これからも60年、100年と長く続けていけるように皆さまのご協力もお願いできれば」と話した。

三殿台遺跡

参加無料、12月8日まで 「駅からハイキング」で磯子の丘陵や遺跡、商店街などを巡る

 磯子エリアの街並みや特産品を楽しむ「駅からハイキング『根岸湾を眺めながら横浜磯子の丘陵を巡るウォーク』」が、12月8日(日)まで開催されている。参加無料。

 磯子駅・根岸駅の開業60周年を記念し、JR東日本が主催、磯子区役所が共催するイベント。磯子のまちを歩きながら、磯子エリアの丘陵や昔懐かしい風情を感じる街並み、「磯子の逸品」をはじめとする地域の特産品を楽しんでもらおうと企画された。

 コースは磯子駅から久良岐公園や岡村天満宮、三殿台遺跡、横浜市電保存館、浜マーケットなどを巡り、根岸駅がゴール地点となる約10・5Km。参加方法は期間中の午前9時から11時の間に磯子駅改札口でコースマップを受け取り、各自でスタートする。事前申し込み不要。区が認定する「磯子の逸品」を提供する一部店舗では特典が受けられるほか、参加者先着1000人に「いそっぴオリジナル付箋」もプレゼントされる。

 特典の詳細などは、磯子駅で配布するコースマップを参照。

10月28日から11月3日の区別の定点当たりの患者報告数

インフルエンザ 横浜市内で流行期に 衛生研究所はワクチン接種呼び掛け

 横浜市内でインフルエンザの流行が始まっている。11月7日に発表された「横浜市インフルエンザ流行情報2号」によると、市内153カ所の定点医療機関から報告された2024年第44週(10月28日〜11月3日)の定点あたりの患者報告数は、横浜市全体で1.12となり、流行開始の目安となる1.00を上回った。

 市内の定点あたりの患者報告数は、8月下旬以降、緩やかな増加傾向が続いていて、第43週(10月21日〜27日)に1.07と、流行開始の目安を超えたため、横浜市衛生研究所が「インフルエンザ流行情報1号」を発表していた。

既に学級閉鎖も A型が約98%占める

 年齢別では15歳未満の報告が全体の48.7%で、学級閉鎖などを行っているのは小学校8校。

 迅速診断キットの結果は、A型97.6%、B型2.2%、A型・B型ともに陽性0.2%で、A型が多く検出されている。

適度な換気、湿度50〜60%の確保を

 同研究所の担当者は「咳エチケットや正しい手洗いなどの基本対策のほか、免疫がつくまでの期間を考えると、流行ピークが予想される前の12月中旬までにワクチンを接種するのが理想」と話す。「寒い季節ですが、適度に換気すること、室内の湿度を保つことも感染予防になります」とし、厚生労働省が推奨する50〜60%の湿度を保てるよう、エアコンや加湿器を上手に利用してほしいと呼び掛けている。

参加者に語りかける小田さん

金沢区薬剤師会の小田兵馬元会長が災害時の薬や備えについて講演 「お薬手帳」の重要性を説く

 金沢区役所3階1号会議室で11月5日、金沢区障害者理解・啓発講演会「災害時に困らないために心の病がある方や みんなが知っておくとよい、薬や備えにまつわるお話〜想定外を想定に〜」が開かれた。同講演は毎年実施されており、今年は障害のある人がどのように災害時の薬の備えをすべきかについて考える目的で開催。金沢区三師会前会長・金沢区薬剤師会元会長の小田兵馬さんが講師となり、「阪神・淡路大震災、東日本大震災からの教訓」や「大災害時と薬『自助・公助・共助』について」などのテーマについて話した。

 会場には約25人が集まり、小田さんは中でも災害時の「お薬手帳」の必要性について強調した。「直接被害を受けて亡くなるのではなく、避難生活の中で薬がなくなったことにより死に至るという可能性もある」と警告。「服用している薬が何に効くかだけでなく、何の種類かということまで分からないと、すぐには処方できない」と「お薬手帳」の重要性を説くとともに、日頃から1週間分程度の薬を手元に持っておくことを推奨した。

「仏垂般涅槃略説教誡経(仏遺教経) 伝道元筆」の巻頭(提供:宗教法人大本山總持寺)

總持寺の写経などが横浜市指定文化財に

 横浜市は宗教法人大本山總持寺(そうじじ)=鶴見区=が所有する宗祖である道元(1200〜1253)の直筆とされる写経など3件を市指定文化財に指定することを11月7日に発表した。

 指定が決まったのは、總持寺の「仏垂般涅槃略説教誡経(ぶっすいはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)(仏遺教経(ぶつゆいぎょうきょう))伝道元筆(でんどうげんひつ)」と東漸寺(とうぜんじ)=磯子区=の「木造釈迦如来(もくぞうしゃかにょらい)および右脇侍像(みぎきょうじぞう)」、西教寺(さいきょうじ)=南区=の「西教寺本堂(さいきょうじほんどう)」の3件。

道元の貴重な直筆

 「仏垂般涅槃略説教誡経」は、道元の自筆写経と伝承されている。總持寺が600年以上大切に保管してきた貴重な資料で、道元の自筆本が少ない中、高い価値があると評価された。

中世彫刻の特徴的形式

 「木造釈迦如来および右脇侍像」は、神奈川県指定重要文化財の「釈迦堂」が建築されたと考えられる1301年に近い時期に作られた。鎌倉周辺地域の中世彫刻の特徴的な形式が見られるなど、市の美術史、文化史にとって貴重な作品とされた。

近代的な鉄筋コンクリート造り

 「西教寺本堂」は、関東大震災の復興事業で1931年に再建された建物。鉄筋コンクリート造りながら、伝統的な浄土真宗本堂の意匠が取り入れられており、近代的な寺院建築の貴重な実例として評価された。

 決定は横浜市文化財保護審議会の答申を受けたもの。3件が正式に指定されるのは11月25日。市歴史博物館=都筑区=では来年2月8日から3月16日まで、「横浜市指定・登録文化財展」を開催予定。

ライトアップされた市庁舎(11月8日撮影)

ベイスターズ日本一で市庁舎などブルーにライトアップ

 横浜DeNAベイスターズが26年ぶりに日本シリーズを制して日本一になったことを受け、市内の施設がチームカラーのブルーでライトアップし、祝福している。

 市庁舎は11月10日までの午後5時から10時まで実施。ほかにも、横浜マリンタワーや日産スタジアムなども10日までライトアップを行っている。

日本一決定後、大喜びする横浜スタジアムの外に集まったファン(11月3日)

ベイスターズ日本一パレード 横浜市「話せる内容ない」 一部で11月30日開催報道

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが11月3日に日本シリーズを制し、26年ぶりの日本一になったことを受け、今後、パレードの開催に注目が集まる中、横浜市は7日の市長会見で「現時点で話せる内容はない」との認識を示した。一部報道で球団側が30日にパレードを実施する方向で調整していることが伝えられ、記者から山中竹春市長に質問があり、にぎわいスポーツ文化局の担当者が答えたもの。担当者は「今後、チームから発表があると思う」と述べるにとどまった。

市庁舎をブルーにライトアップ

 市は8日から10日の午後5時から10時まで、市庁舎をベイスターズのチームカラーであるブルーにライトアップする。

ランドマークタワーの「SPARK TREE」の前に立つ尾上松也さん©Disney ©Disney/Pixar ©MARVEL © & ™ Lucasfilm Ltd.

みなとみらいのツリー点灯式に尾上松也さん、パリ五輪金メダル・吉沢恋選手 ランドマークタワーとマークイズ

 横浜ランドマークタワーとMARK IS(マークイズ)みなとみらいで11月6日、クリスマスツリーの点灯式が開催された。ランドマークタワーには歌舞伎俳優の尾上松也さん、マークイズにはスケートボードのパリ五輪金メダリスト・吉沢恋(ここ)選手が登場し、会場を盛り上げた。

ディズニーなど4つの世界

 同日から始まったホリデーイベント「YOKOHAMA MINATOMIRAI WINTER HOLIDAY 2024-2025」では、ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズの4つの世界を音と光で表現したツリーが施設を彩る。

 ランドマークタワー1階に設けられた「SPARK TREE」の点灯式に参加した尾上さんは、12月6日公開のディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海2」でマウイ役の声優を務める。映画について「家族や友人と見てほしい」と語り、高さ約12mのツリーが点灯すると「とても美しい」と笑顔を見せた。ツリー点灯は午前7時から午前0時まで。映像に合わせてツリーが輝く光のショーもある。

「アナ雪」をイメージ

 マークイズでは「アナと雪の女王」をイメージした「FROZEN CRYSTAL TREE」が1階に登場した。吉沢選手は白を基調にしたストリートファッションで登場。スケートボードの魅力について聞かれると「スポーツとしてだけではなく、みんな一緒に仲間として滑っていて、高め合っていけるのが良いところ」と話した。ディズニーのキャラクターではラプンツェルが好きだといい、「自分の道を悔いのないように進んでいく点が共感できる」と力強く語った。子どもたちと一緒にツリーの点灯ボタンを押し、ライティングショーを見終えると、「音楽もあってめちゃめちゃ楽しめました」と喜んでいた。ライティングショーは午後4時から11時までの毎時00分と30分。

 マークイズ前のグランモール公園のイルミネーションには、「アナと雪の女王」のキャラクターオーナメントが装飾されている。イベントの詳細は公式サイト(https://yokohama-minatomirai-christmas2024.com/)で。