金沢区役所3階1号会議室で11月5日、金沢区障害者理解・啓発講演会「災害時に困らないために心の病がある方や みんなが知っておくとよい、薬や備えにまつわるお話〜想定外を想定に〜」が開かれた。同講演は毎年実施されており、今年は障害のある人がどのように災害時の薬の備えをすべきかについて考える目的で開催。金沢区三師会前会長・金沢区薬剤師会元会長の小田兵馬さんが講師となり、「阪神・淡路大震災、東日本大震災からの教訓」や「大災害時と薬『自助・公助・共助』について」などのテーマについて話した。
会場には約25人が集まり、小田さんは中でも災害時の「お薬手帳」の必要性について強調した。「直接被害を受けて亡くなるのではなく、避難生活の中で薬がなくなったことにより死に至るという可能性もある」と警告。「服用している薬が何に効くかだけでなく、何の種類かということまで分からないと、すぐには処方できない」と「お薬手帳」の重要性を説くとともに、日頃から1週間分程度の薬を手元に持っておくことを推奨した。
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