さがみはら中央区版【12月19日(木)号】

相模原市 DX推進へ 条例案骨子 理念、責務、役割を明記

 相模原市は12月15日、デジタル化推進に取り組む基本理念を明記した「デジタルで変わるみんなのさがみはら条例(案)」の骨子を公表した。DX推進によって、市民生活の利便性の向上を図り、時間と心にゆとりを持ち自分らしく幸せに暮らせる社会を実現するのが目的。市は現在、市民の意見を反映させるパブリックコメントを実施している。

 全国ではデジタル化を推進する条例づくりに取り組む自治体が増えている。相模原市DX推進課によると、浜松市が先行例として知られ、県内では箱根町が同様の条例を制定しているという。

 相模原市が公表した骨子では、デジタル技術の活用でもたらされる利便性は市民や事業者が享受する利益としたうえで、市の責務と市民等の役割を明記したのが特徴。

 基本理念には▽全ての市民等が恵沢を享受できること▽市や市民等の多様な主体の連携と協力によって変革に取り組むこと▽推進に継続的に取り組むこと▽個人の情報、プライバシーの保護と透明性を確保すること--の4つを盛り込んだ。

 「市の責務」には施策の推進や市民への協力の呼びかけ、体制整備や人材の育成などを位置付けた。「市民等の役割」には施策への協力や相互連携などを盛り込んだ。

 相模原市では2021年度にDX推進課を設置し、これまでにDXチャレンジ表明や民間企業との国産生成AI共同検証などを行い、取組を進めてきた。有識者をアドバイザーに招聘し、▽市役所での手続きにデジタルを取り入れる「行かない市役所」化▽デジタル技術を生かした「さがみはらファン」の増加▽市役所業務や職員の働き方改革--といった方針を示した経緯がある。

 市では市民から意見を受け付けるパブリックコメントを来年1月21日まで実施する。骨子は各行政資料コーナー、各まちづくりセンター、各公民館、各図書館などのほか、市ホームページで閲覧できる。

子育て支援ファミサポ事業 「預かり手」確保 急務 利用者増加、援助は横ばい

 地域住民が子育てを助け合う「相模原市ファミリー・サポート・センター(ファミサポ)事業」で、利用会員数が右肩上がりにある一方、子育て家庭を援助する「預かり手」となる援助会員が不足している。昨年度末時点での登録者数は695人だが、実質的に活動しているのは100人程度で、新たな担い手の確保は急務の課題と言える。

 ファミサポ事業は、子育ての手助けを受けたい市民と、援助する近隣住民をアドバイザーが仲介しマッチングする仕組みで、相模原市では2002年度にスタートした。

 市から委託を受け運営を担っている相模原市社会福祉協議会によると、子育て環境の変化などもあり、支援を必要とする「利用会員」は昨年度2691人に上り、スタート時の6・5倍に増加。一方でサポートを行う「援助会員」の登録者数は695人で2・4倍の伸びに留まっている。

 年会費制度が廃止され、利用会員数が急激に増え始めた17年度以降も援助会員の数は「横ばい」の状態が続いている。さらに援助会員が高齢化しており、新たな担い手の確保が急がれているという。

多様なニーズ

 援助は有償(1時間700円〜900円)ではあるものの、保育園・幼稚園、習い事への送迎、保護者が外出する時の一時預かり、在宅勤務時の見守りなど多様なニーズに応えられるため、仕事との両立やリフレッシュ時間の確保など、育児に追われる親からのニーズは広がっている。

隙間時間で活動も

 援助会員として活動するにはセンターが主催する入会説明会への参加と子どもの発達や現代の子育てなどについて学ぶ講習会の受講が必要となる。市内在住・在勤の20歳以上の人が対象で資格不問。子育てを終えた人や、働きながら空いた時間に活動する人もいる。

 登録後、センターのアドバイザー立ち合いのもと、利用会員との顔合わせを行い、両者の合意で契約が成立し、援助がスタートする。

 事務局スタッフは「援助会員不足により、利用者の希望する支援できない場合もある。地域全体で子育てを支える取り組みに参加していただける方を増やしていきたい」と話す。

 中央区内で開かれる次回の入会説明会は1月18日(土)。あじさい会館(富士見)で午前10時30分から。申し込み・問い合わせは同センター事務局【電話】042・730・3885。

相模原三田会の会長を務める 森 多可示さん 68歳

つながりが人生を豊かに

 ○…慶應義塾大の卒業生で構成される相模原三田会。6月の総会で会長に就任した。就任の打診があった時、「ほかの塾生と比べて母校を愛する気持ちが強いのか」と自問自答し戸惑いもあった。しかし、前会長からの「みんなで心地良い場所を作っていけば良い」という思いに共感し快諾。半年が経過し「会の運営に多くの人が動いているのがよく分かった。感謝です」と話す。

 ○…1979年に卒業。法学部政治学科に4年間在学した。いくつか選択肢がある中で慶應を選んだのは「ガツガツしている感じではなく、自分に合っている」と思ったから。しかし、入学してみると「空気の違いを感じた」と苦笑い。勉学とともに映画や音楽に夢中になった学生時代。青春の日々を懐かしむと、「自由さやお互いに干渉しすぎず、適度な距離感で尊重し合える」と慶應愛を語る。「卒業してからの方が好きになっているかな」と照れ笑い。

 ○…生まれも育ちも相模原市。大学卒業後は相模原市役所に入庁。地域での仕事に奔走した。定年後の63歳で副市長に就任。「台風とコロナの対応に追われた4年間だった」。特にコロナ対応は緊急事態宣言などの制限が掛かる中で「きつかった」と振り返る。昨年5月に退任し、現在はいくつもの団体に関わり、地域活動を続けている。

 ○…会では「地域間の交流を深めていきたい」と意欲を見せる。いろいろな人とつながり、世代間の交流が生まれることで、「自分とは違う人生を学べるし、気付きがある」。それが人生を豊かにすると確信している。これまでの人生でも出会いから多くのことを学んできた。「三田会に入って良かった。多くの会員にそう思ってもらえる場にしたい」。力強く語った。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は左記枠内に。

今年の正月に行われた花手水

華やかにお出迎え 亀ヶ池八幡宮

 まもなく迎える新年、上溝の亀ヶ池八幡宮では正月に合わせた特別仕様の花手水が行われる。地域への愛着醸成などを目的に中央区役所との共催で行われている催し。

新年祈祷も

 同宮では新春限定御朱印の授与も行う。個人の新年祈祷は元日から5日までは午前7時〜午後4時受付(祈祷は8時から)。5日までは予約不要、当日直接受付(人数制限の可能性あり)。6日以降についてはHP(「亀ヶ池八幡宮」で検索)で確認を。問い合わせは同宮【電話】042・751・1138へ。

中央区花手水 イルミとコラボ 相模原駅南口で25日まで

 街の魅力づくり事業として季節ごとに実施されている「中央区花手水」と、JR相模原駅南口ペデストリアンデッキで点灯中の「相模原ウィンターイルミネーション」とのコラボレーションが12月18日に始まった。12月25日(水)まで。

 花手水とは、手や口を清めるために設けられた神社の手水鉢に色とりどりの花を浮かべたもの。中央区役所は、魅力スポットを創出し、地域への愛着醸成や地域活性化につなげることを目的に2022年度から定期的に睡蓮鉢などに花をいけた花手水を展示する取り組みを行っている。

 色彩豊かな花手水を神社や公共施設などに展示することで、「映え写真」をSNSを通じて展開するなどし、中央区の魅力を発信してきた。今回は中央区を代表する冬のイルミネーションスポットとのコラボレーション企画となる。

 デッキ上のモニュメントが約6000球のライトで飾られ、駅周辺の通りもイルミネーションで彩られる中、期間中は色鮮やかな花々をいけた睡蓮鉢が、同駅南口に広がるさがみ夢大通り商店街内の店舗や同駅構内など12カ所に展示される予定。

 イルミネーションは来年2月14日(金)まで。午後5時から午前0時まで毎晩点灯する。問い合わせは区地域振興課【電話】042・769・9801。

「いつまでも健康で」 元気を確かめ合おう会

 市民の健康増進を目的としたイベント「元気を確かめ合おう会」が12月8日、相模原市民会館で開催された。市民約80人が集まり、歌や食事を楽しみながら交流を深めた。

 同会は歌や食事、会話などを通して元気で健康に過ごす姿を確かめ合い、健康寿命を伸ばすことを目的に3年前に始まった。年に3回開催されている。

 主催者代表の中甚啓子さんは「歌やお話はストレスの解消や若返り、認知症予防に効果があると考え、市内在住の方々に声を掛けて開催している。いつまでも健康でいられる事が皆の幸せ。これからも継続していきたい」と意気込みを語った。(問)渡 俊(わたり しゅん)さん【携帯電話】070・5461・4119

虹っ子、ラグビーに挑戦 相模原D選手と交流

 陽光台の虹ヶ丘幼稚園で12月11日、三菱重工相模原ダイナボアーズによるラグビー体験教室が開かれた。同園の園児「虹っ子」たちが、22日に開幕戦を控えるダイナボアーズのキャプテン岩村昂太選手とチームスタッフの成昂徳さんの指導のもとラグビーに親しみ、「イノシシポーズ」で交流を深めた。

 この日は年中児約80人が参加。ボールをバトン代わりにしたリレーや、腰につけた「タグ」を取られないように逃げる遊びなどを楽しんだ。金子亜矢園長は「地元のチームやスポーツに対して、親しみや興味を持つきっかけにしたい」と話していた。

 この体験教室は3年前、クラブ関係者の子どもが同園に通っていたことがきっかけとなって始まったという。成さんは「ダイナボアーズを知ってもらい、ラグビーの魅力、楽しさ、素晴らしさを伝えていくために続けていきたい」と話した。

溶接した鉄の部品をハンマーで叩くことで強度を伝える社員と見学する児童たち

大野台小 建築鉄骨の世界を体験 池田鉄工で工場見学

 大野台小学校(南区)の5年生がクラスごとに12月3日から5日までの3日間、南区大野台の鉄骨造・池田鉄工(株)相模原工場を見学した。体験も交えながら建物の構造や鉄骨造の工程を学び、工業都市として発展した相模原の歴史について理解を深めた。

 初日に見学に訪れたのは5年3組の児童たち。池田和隆代表取締役から相模原の工業の歴史や鉄骨がどのように建物に使用されているのかなどの説明を受けた後、グループごとに作業を体験した。組立作業では、柱・梁・ブレースを模した鉄の部品を道具を使用して組み立て、建物の構造を確認。クレーン作業ではリモコンを操作したりインパクトドライバーを使ってボルトを締めたりと、実際に使用されている道具を使って作業を行った。さらに溶接やガス切断も見学し、手作業で鉄が接合・切断される様子を熱心に見守っていた。

 質疑応答に入ると「実際の建物には何個くらいボルトが使われているのか」「クレーン操作では、なぜ方向を東西南北で表すのか」などの質問が飛び交い、見学後には「組立の順番や名前を知れた」「クレーン操作がおもしろかった」と感想を話していた。

「地域の工業知って」

 1957年に創立し、東京都内に本社を置く同社は、大野台に構える工場を活用し地域貢献の一環として2年前から工場見学を実施している。池田代表取締役は「相模原は工業都市として発展した歴史がある。実際に手を動かして体験してもらうことで子どもたちに業界や仕事を知ってもらうきっかけになればと思っている。これからも続けていきたい」と話した。

家庭系可燃ごみ 有料化導入は21% 県内自治体アンケート

 家庭系可燃ごみの有料収集(※1)を行う神奈川県内の自治体は2024年11月14日現在、6市1町あり、県内33自治体に占める割合は21%であることが、タウンニュース社のアンケート調査で分かった。国は有料化を推進しており、22年時点で全国の実施率は62%(※2) 。

 アンケート調査は、11月1日から11月14日までの期間で実施。家庭系可燃ごみの有料収集の実施状況や開始時期などを問い、全ての自治体から回答を得た。

 全33自治体のうち、有料回収しているのは11月14日現在で7自治体で、全体の21%だった。

「排出量減少した」

 県内で最も早く有料化に踏み切ったのは、二宮町で1997年。2006年以降は有料化を始める自治体が増え、近年では、茅ヶ崎市が22年に有料収集を開始した。7自治体はいずれも指定のごみ袋を使い、有料化で得られた収入を指定ごみ袋の製造や処理施設の運営費などに活用している。今回のアンケート調査では有料化導入後のごみ排出量は、全自治体が「減少した」と回答した。

相模原は有料化検討

 有料化していない26自治体のうち、10自治体が「有料化を検討中」と回答。検討理由について「ごみの減量化・資源化を進めるための効果的な施策の1つ」「ごみ減量が想定通りに進まない場合の対応策の1つ」などが挙がった。

 一方、「導入予定はない」と回答したのは16自治体で、全体のほぼ半数の48%だった。「ごみの排出量が計画どおり、減少しているため」「ごみ減量対策の最終手段と捉えているため」などを主な理由としている。

 相模原市廃棄物政策課は「家庭から排出される一般ごみの有料化については、さらなるごみの減量化・資源化を進めるための効果的な施策の1つと考えられることから、現在、検討を進めているところ」と回答した。

 ごみ問題に詳しい東洋大学の山谷修作名誉教授(経済学)は県内の状況を「総排出量が減っている模範的な例」とした。その上で有料収集については「近年開始した自治体も多いが導入前の審議や調整に壁を感じている場合もあるのでは」と分析している。

(※1)ごみの有料収集とは、自治体へ処理手数料を支払っていることを指す。単に自治体がごみ袋を指定している場合とは異なる。

(※2)全国の家庭系可燃ごみの有料収集率は「一部有料」としている自治体を除く。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1gd4m5mdaf-S6BLZP49HHxgtiRkhd_ZCi74mhenRhBK8/edit?gid=516651857#gid=516651857

堀内さんから教わった合言葉を守りながら犬と触れ合う児童

麻布の学生 淵野辺小で授業 合言葉は「す・し・や」 動物との触れ合い方伝授

 麻布大学獣医学部動物応用学科で「アニマルセラピー」を学んでいる学生・堀内結夢さん(4年生)がこのほど、淵野辺小学校で1年生の児童を対象にした生活科の授業に協力した。

 淵野辺小学校運営協議会でグループ協議のテーマだった「地域や大学と連携した学びの充実をめざして」に基づき、大学と小学校の連携授業として授業が実現。児童に「動物たちとの上手な触れ合い方」をレクチャーした。

 授業では堀内さんが3歳の頃から飼ってきた愛犬や地域の散歩仲間の犬、猫、鳥が来校。子どもたちを前に堀内さんは動物と上手に触れ合う合言葉を伝授した。「す・し・や」。「座って遊ぼう」「静かに話そう」「優しく撫でよう」、3つのポイントの頭文字を取った合言葉だ。児童はポイントを忠実に守りながら動物と触れ合い、可愛らしい姿をスケッチしていた。

 小学校における情操教育と今後、大学院に進み研究を続ける予定の堀内さんにとっては、研究活動の一端となり、双方にとって有益な取り組みとなった。

 大学と企業・行政・地域社会が連携した課題解決型学習などに取り組む同大学の「高大接続・社会連携プログラム開発センター」では、「今後も近隣小学校・中学校との地域連携を行い、協力体制の強化に取り組んでいきたい」としている。

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映画のチケット(主催者提供)

金次郎の村復興描く 来年1月 橋本で映画

 村の復興を手がけた二宮金次郎の姿を描いた映画「二宮金次郎」の上映会が来年1月22日(水)、橋本駅すぐの「杜のホールはしもと」で開かれる。「水戸黄門」で格さん役を務めた合田雅史が主演。午後6時から(5時30分開場)。参議院議員で前神奈川県知事の松沢成文氏の金次郎に関する講演(20分間)あり。

 入場料は一般1500円、高校・大学生は1000円。中学生以下は無料で全席自由。

 申し込み・問い合わせは主催する裸の金次郎の会・小関さん【携帯電話】090・5751・0482へ。チケットは当日会場でも購入できる。

新鮮な海の幸に笑顔 大野北誠心園で回転寿司

 東淵野辺の特別養護老人ホーム・大野北誠心園(松田圭助理事長)で12月12日、「回転寿司企画」が行われた。利用者たちは施設内に設置された回転寿司レーンをぐるりと囲み、マグロやサーモンなど店さながらの味わいを楽しんだ=写真。

 季節行事を大切にし、さまざまなレクリエーションを行う同施設。回転寿司は調理師免許を持つ管理栄養士が新鮮な魚を仕入れ、利用者に合わせた食べやすい形に調理して提供する。利用者たちは「美味しい」「おなかいっぱいって言いながらまた食べちゃう」「あん肝大好きなの」と嬉しそうにほおばり、中には10皿以上を平らげた人もいた。

 松田理事長は「やはり日本人はお寿司に目がありません。入居者の皆さんのとびっきりの笑顔が見られてスタッフ一同嬉しく思う」と話していた。

チャリティーマッチでは中学3年生の連合チームと多様な野球経験を持つ選手が対戦した

多様な野球人が慈善活動 東北と能登を支援

 サーティーフォー相模原球場で11月30日、「東日本大震災&能登半島地震復興支援チャリティーマッチ&野球教室」と銘打ったイベントが開かれた。

 MLBやNPBでの選手経験を一切経ずにMLB傘下のマイナーリーグ球団で監督となった初の日本人で、相模原市出身の三好貴士さんが代表を務める一般社団法人オールネーションズが主催した催しで14回目。

 会場内には募金箱が設置されたほか、プロ野球経験者と対戦できる「チャリティー打席」などユニークな企画も用意された。チャリティーマッチでは、プロ野球や海外リーグ経験者らのチームと地元の中学3年生の連合チームが対戦。小中学生を対象にした野球教室では、投球、打撃、守備などの部門に分かれて多様なバックグラウンドを持つ選手が指導を行った。

啓発キャンペーンに参加したメンバー

「飲酒運転いかん」 「みかん」配って啓発

 「年末の交通事故防止運動」(12月11日〜20日)に合わせて中央区内でも各地で啓発キャンペーンが開かれた。13日には相模原市役所前で関連団体のメンバーや警察官ら約40人が参加して通行人らに交通安全を呼びかけた。

 この日、参加したのは相模原交通安全協会、相模原安全運転管理者会、神奈川県警親会相模原支部、相模原警察署、中央区役所のメンバーや職員。「飲酒運転いかん(みかん)キャンペーン」と題し、飲酒運転防止の啓発チラシと一緒にみかんを配布した。参加メンバーは歩道や交差点に立ち、通行人やドライバーに呼びかけた。

 相模原交通安全協会の田所豊会長は「こういう活動をしていても、まだまだ交通安全に対する周知が広がっていない。活動の範囲を広げるためにもまずは家庭、学校、職場の中から広げてほしい」と話した。相模原署によると、今年に入って管内の交通事故は661件発生し、昨年よりも19件減少しているという(12月12日時点)。

(写真は同実行委員会提供)

子ども主体で祭り運営 「未来ワールド」今年も

 光が丘地区の小学生らが企画・運営するイベント「こども未来ワールドin光が丘」が12月1日、青葉小学校で開催された。地域住民およそ500人が訪れ、子どもたちの笑顔が溢れた。

 2016年に始まった恒例のイベント。7回目の今年は8月に予定されていたが、台風の影響で延期に。今回、隣接する光が丘公民館で行われた「こどもまつり」との合同で開催が実現した。

 運営の主体は地域の小学生23人と学生ボランティア。会場には子どもたちが企画した「おばけ屋敷」や射的、カフェなどさまざまなコーナーが並び、地域の親子連れなどでにぎわっていた。実行委員会の青木進一委員長は「天気も良く、お客さんもたくさん来て、子どもたちも大いに喜んでいた。毎年続けていくため、協力してくださる地域のボランティアも増やしていきたい。ひとつでも思い出を残してあげられたら」と話した。

取り出した骨をイラストと照らし同定する名誉学芸員の高槻さん(左から3人目)

麻布大学いのちの博物館 フクロウの生態学ぶ 巣材からネズミの骨選別

 淵野辺の麻布大学(川上泰学長)内にある「いのちの博物館」(村上賢館長)で12月14日、フクロウの生態を学ぶワークショップ(WS)が開かれた。

 20人が参加したこの日のWSで講師を務めた同博物館名誉学芸員の高槻成紀さんは、まずフクロウという鳥の特徴を説明。「顔が丸く目が正面についているので特別な印象を受けるが、それは餌となるネズミを捉えるためだ」と話し、「ネズミが動く音を聞き取り、左右の耳で聞こえるズレによってネズミの位置と距離を把握している」などとフクロウの能力について解説した。

 生態を学んだ参加者はその後、八ヶ岳の森や牧場に設置した巣箱に残された巣材からピンセットを使い、森に生息するアカネズミと牧場に暮らすハタネズミなどの尺骨や上腕骨、大腿骨など特徴的な骨を選別した。高槻さんによると、アカネズミの数が減ってきているという。「別荘地が広がり森が減ってきていることも影響しているのではないかと考えている」などと環境が与えている影響を示唆した。

 小学3年生の娘と参加した町田市の井上貴裕さんは「本物に触れることができ貴重な体験。フクロウは動物園でしか見たことがないが、身近な存在になる」と話した。

中学生が市長に意見 光が丘地区で懇談会

 光が丘地区の中学生7人が12月8日、まちづくりをテーマに光が丘公民館で本村賢太郎市長と懇談した=写真。事前に用意された台本はなく、およそ1時間半、率直に意見交換を行った。

 同地区では今年、まちづくり会議の大人のメンバーが参加している市長との懇談会で子どもの意見を市に伝えようと、中学校の生徒会役員らで構成される「こどもまちづくり会議」に声をかけた。参加した中学生は、9月に緑が丘中学校と弥栄中学校で行ったアンケートをもとに「体育館や特別教室にエアコンを設置してほしい」「家で勉強できる人ばかりではないので静かに勉強できる自習室を地域に作ってほしい」「量を自分で調整できる温かい給食を食べたい」の3つを要望。市長は「エアコンは順番に設置していく」「青葉小跡地の活用に自習室のアイデアを取り入れたい」などと回答した。

 弥栄中学校2年の名取瀬登さんは「みんなの疑問や不満を伝えることができてすっきりした。これから良くなると思うと嬉しい」と喜びを語った一方、「計画の内容は知れたけど(要望が実現する)年がわからなかった」と今後も市政に注目する意欲を見せた。

 光が丘地区の担当者は「大人の私たちが思っているより中学生は地域や学校を良くするために日常的に話し合っている。そういう声を引き出す場が必要」と話した。

歌声を響かせる参加者

歌って学んで生きがいに 田名そうえん学級最終日

 田名地区の高齢者が文化活動や教養を楽しむ連続講座「田名そうえん学級」が12月13日、田名公民館で開かれた。9月下旬から始まった今年度の最終日で50人ほどが参加して歌声を響かせた。

 高齢者の社会的能力を高め、生きがいを作ろうと、地元の住民らで作る運営委員会が主催している。かつては「田名高齢者学級」として親しまれ、2013年に「田名そうえん学級」と改称した経緯がある。

 今年度は陶芸やスマホ講座、音楽鑑賞、スポーツのほか、悪質商法に用心する講座や落語鑑賞、社会見学などを実施した。最終日のこの日は7グループに分かれ、これまで取り組んできた歌の練習の成果を披露した。

 運営委員長の小島昭二さんは「高齢者にとってたくさんの刺激を受けることがボケ防止になる。家に閉じこもらない、なるべく外に出ることが大切。犯罪もさまざまで高齢者が学ばないといけないこともある。長年やっていてもマンネリ化しないように新しい企画を考えている」と話した。

今回完成した4方面隊のポスター

消防団員自ら募集PR 特色あるポスター作成

 なり手不足に歯止めをかけようと、相模原市内の消防団員自らがこのほど、団員募集のPRポスターを作成した。完成したのは市内6方面隊のうち、中央・南・北・津久井の4方面隊の作品。写真やキャラクターを活用してそれぞれ特色のあるポスターに仕上がった。

 市消防局によると、市内の消防団員は現在1283人で定員に対する充足率は約75%(12月1日時点)。今回のポスターづくりは、消防団員自らがその活動の意義を再発見し、その魅力をPRしてもらおうと、市消防局の呼びかけで企画された試み。8月上旬から11月半ばにかけてパソコンのソフトを使って作成したという。年明けから各地に掲出される予定。

 中央方面隊第1分団の三宅崇之分団長は「地元の行事や地域の安全・安心に消防団が携わっていることをたくさん詰め込んだポスターなので、多くの方に見ていただきたい」と話した。

浅賀由香氏

参院選 共産が浅賀氏擁立へ 44歳、労働環境改善訴え

 共産党は来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に党県委員会副委員長の浅賀由香氏(44)を擁立することを決めた。

 浅賀氏は横浜市鶴見区出身。2016年、19年、22年の参院選に立候補し、いずれも次点だった。4度目の挑戦へ向け「生活の苦しさを感じる人が増える中、賃上げや今まで掲げてきた8時間働けば普通に暮らせる社会の実現、県内の米軍基地問題などを訴えていきたい」と述べた。

骨董市&マルシェ 上溝で12月29日

 上溝商店街の中央駐車場(上溝6の2の10)で12月29日(日)に「溝の骨董市」が開かれる。午前10時から午後3までで雨天中止。骨董品、美術品、切手、古銭など「多くのレア物が並ぶ」と毎回大好評の同市。「溝まるしぇ」も同時開催される。

 年末は県北の商業と物流の要所として栄えてきた上溝で「市」の雰囲気を味わってみては。問い合わせは上溝商店街振興組合【電話】042・761・4007(午前10時〜午後4時/土・日・祝日除く)。

親子でピラティス 1月25日 作の口小学校

 作の口小学校(緑区下九沢459の1)で1月25日(土)、親子向けのイベント「おうちで簡単!親子でピラティス」が行われる。参加無料。午前9時半開場、午前10時〜11時30分。会場は同校体育館。定員100人。要事前申し込み。相模原市教育委員会主催、市PTA連絡協議会上溝緑ブロックの実施。

 テーマは「子どもの集中力を高める心と身体の整え方」。簡単にできるピラティスの動きを実践することで、自宅で親子一緒に心と身体を整え、コミュニケーションを深めるための方法を学ぶことができる。講師は帝京大学教育学部助教の小泉篤さん、BAL認定ピラティスインストラクターの大瀧あさみさん。申込は左記二次元コードから。(問)同校PTA【電話】042・761・1271

カメラマン募集

 相模原市は現在、市のHPで使用する写真や市内の行事、風景などの記録用写真を撮影する市民カメラマンを募集している。活動期間は来年5月〜26年4月。対象は市内在住・在勤・在学で月に1・2回活動できる18歳以上(高校生を除く)の人。定員10人。面接あり。カメラは各自で用意(原則デジカメ)。

 申込は直接か郵送で「私の好きな相模原」をテーマにした写真1枚(カラー/2L〜四つ切り)と、その写真で伝えたいこと(200〜300字)、住所、氏名、年齢、電話番号を書いて、市広聴広報課(【電話】042・769・8200)へ。1月31日必着。

各地で黄色い絨毯 イチョウの落葉進む

 あじさい通りやリバティ大通りなど中央区内のイチョウ並木の落葉が進み、この季節の風物詩の黄色い絨毯が広がっている。市役所に面したイチョウ並木は真黄色に色づいた葉が歩道を埋め尽くし、秋から本格的な冬への季節の移ろいを告げていた=12月12日撮影。

 気象庁によると、県内の観測地点(横浜)のイチョウの黄葉日は12月5日で平年よりも5日遅く、昨年より2日早かった。

自衛隊 偵察バイク撮影も 古淵のイオンで21日

 古淵のイオン相模原ショッピングセンターで12月21日(土)、自衛隊神奈川地方協力本部による広報イベントが催される。1階のパブリックスペースで午前10時から午後1時まで。

 作戦が展開される地域や災害時の偵察・連絡に使用される機動性の高いオートバイとの記念撮影や迷彩服の試着、ドッグタグ(認識票)作成体験、スタンプラリーなどが予定されている。

 問い合わせは自衛隊相模原地域事務所【電話】042・755・0694。

今月はこの逸品!考古市宝展 縄文時代の亀(かめ)の子形土製品(こがたどせいひん)(期間 12/1〜12/26)

このコーナーでは、旧石器ハテナ館で行われる展示を不定期に紹介します。

 近年の発掘調査で発見された新資料を初公開。縄文時代の土製品で、「亀の子たわし」のように子亀の甲羅に形が似ていることから、このような名前が付けられています(実際には亀とは関係ないと思われます)。中心軸には穴があいており、ネックレスとして使用したと考えられます。関東周辺でも出土事例が少なく、市内では2例しか見つかっていません。(学芸員:中川真人さん)

考古市宝展って?

相模原市では発掘調査が行われ、考古資料も数多く出土しています。

その中から「これぞ!」という至宝の逸品を展示する企画です。