小田原・箱根・湯河原・真鶴版【12月28日(土)号】
箱根駅伝のエントリーメンバーに選ばれた平島さん(上)と木島さん(下)

箱根駅伝エントリー 相洋高出身の2人が選出 日体 平島さん、立教 木島さん

 毎年1月2日と3日に東京・大手町―箱根・芦ノ湖間を往復する新春の風物詩「東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)」。相洋高校出身の平島龍斗さん(3年)が日本体育大学、木島陸さん(2年)が立教大学のエントリーメンバーにそれぞれ選ばれた。

雪辱を誓う

 前回大会で初めて出場を果たした平島さん。1区を任されたが、区間最下位という結果に「すごく申し訳なかった」と振り返った。悔しさを胸に練習に励んだ今年、11月に行われた全日本大学駅伝では1区を走り、残り500m付近からの競り合いを制し、区間賞を獲得した。本大会に向けて「(メンバー入りした際は)チームのために、自分の役割を全うできるように頑張りたい」と意気込んだ。

5区で恩返しを

 高校在学中には都道府県対抗駅伝の神奈川県代表に選出されるなど活躍した木島さん。10月の箱根駅伝予選会ではチーム10番目のタイムでゴールし、同大学は予選を1位で通過。11月の全日本でも初出場でシード権を獲得した。「チームのまとまりが出てきている。試合の結果がついてきて、これまでの練習は間違ってなかった」と手応えを感じる。本選では5区を希望し、「小田原を走る区間なので、高校でお世話になった人たちに走りで恩返しができたら」と話した。

恩師も期待

 相洋高校時代に2人を指導した陸上競技部顧問の小池進さんは、平島さんを「走りにガッツがあり、勝負強い」、木島さんについては「まじめな性格が走りにも表れ、おちついていた」と当時を振り返り、本選に向けてエールを送った。

 各大学のエントリーメンバー16人の中から、12月29日(日)に区間エントリー10人と補欠6人が発表される。また大会当日にメンバー変更もあるため、2人の出走有無は現段階で確定していない。

凱旋報告を行った鳥居さん

小田原・箱根・湯河原・真鶴 2024年 振り返り 選挙イヤー、パラ五輪で活躍も

 2024年も残りわずか。小田原市と箱根、湯河原、真鶴の3町の1年間を本紙取材記事の中から振り返る。(12月20日起稿)

【1月】能登半島地震被災地で人命救助や捜索を行う全国規模の消防組織「緊急消防援助隊」に、県西の消防職員が派遣され、活動を実施。

【2月】インフルエンザが流行し、小田原保健福祉事務所管内の1市3町でも感染が拡大した。

【3月】建設が進められていた小田原シネマ館がオープン。駅前が2003年以来の「映画館がある街」となった。

【4月】NHK連続テレビ小説「虎に翼」の主人公のモデル、三淵嘉子が過ごした数寄屋風住宅、甘柑荘(小田原市板橋)が公開施設となった。

【5月】小田原市長選挙が行われ、加藤憲一氏が現職の守屋輝彦氏、新人の古川透氏を破り、4度目の当選で返り咲きを果たした。

【6月】箱根町が23年入込観光客数を前年比112・4%の1951万人となったと発表。湯河原町では町長選が行われ、元同町参事で新人の内藤喜文氏が初当選した。

【7月】来年就航の日本船籍最大クルーズ船「飛鳥III」に作品を展示する平松礼二さんの特別展が湯河原美術館で開催。

【8月】パリでパラリンピックが開催され、小田原出身の鳥居陽生(はるき)さんがゴールボール日本代表として初出場。金メダルを獲得した。真鶴町在住の高校3年生、森花菜(はなな)さんが県の「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」中高生部門で最優秀賞を受賞。森さんは移住促進や体験学習の事業化を目指していく。

【9月】旭丘高校出身の阿武剋(おうのかつ)関(阿武松部屋)が大相撲九月場所で新入幕を果たした。

【10月】衆議院議員総選挙が行われ、神奈川17区(小田原市、足柄下郡など)は牧島かれん氏(自民)が5回目の当選を果たし、新人の佐々木奈保美氏(立民)が比例代表南関東ブロックで復活当選した。小田原の山林を活用したアウトドア施設を運営する(株)T─FORESTRYが24年度農林水産祭の林産部門で最高賞「天皇杯」を受賞。林産部門の天皇杯受賞は同社が県内で初となった。

【11月】箱根町の公共施設が再生可能エネルギー由来の電力使用を開始。

【12月】箱根町のオーバーツーリズム対策として、同町観光協会とベンチャー企業がAI技術で混雑を避けた周遊プランを提案するHP「はこタビ」を公開。

 24年も多くの出来事が地域を彩った。来年も地域の発展と活性に向けた取り組みが期待される。

沿道で母校を応援 東京箱根間往復大学駅伝競走

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走の開催にあたり出場大学の卒業生団体が母校を応援しようと呼び掛けている。

日本大学

 日本大学小田原櫻門会は1月2日(木)、さがみ信用金庫本店前で午前11時〜、3日(金)は同本店対面側で8時30分〜応援を開始する。2日の応援後には新年会を開催する。会費5000円。(問)加藤会長【電話】090・2758・7176

法政大学

 法政大学小田原法友会は2日、さがみ信用金庫本店前に午前11時、3日は同本部前に8時集合。両日共に応援後は慰労会を駅周辺で行う。(問)北村会長【電話】090・3241・3373

立教大学

 小田原立教会は2日、2カ所で応援する。浜町出光ガソリンスタンドで午後0時頃、富士屋ホテル(宮ノ下)で午後0時40分頃。2日の応援後は懇親会を開催する。会費5000円。(問)原田幹事長【電話】0465・20・9070

早稲田大学

 小田原稲門会は2日、風祭小田原厚木道路高架下付近で午前11時〜、3日は箱根湯本の三枚橋交差点付近で8時〜応援。2日は応援後、賀詞交換会を行う。会費4000円。(問)植松幹事長【電話】0465・36・6494

編集室より

 日頃よりタウンニュース小田原・箱根・湯河原・真鶴版をご愛読頂きありがとうございます。

 次号の発行は元日です。また編集室は12月29日(日)から新年1月5日(日)まで休業とさせて頂きます。期間中の情報提供などはFAX(【FAX】0465・30・1290)かメール(【メール】odawara@townnews.co.jp)でお受け致しますが、返信等は1月6日以降になることをご了承ください。今後ともタウンニュースを宜しくお願い致します。

上原彩子コンサート

チケットプレゼント

 【1】クラシックピアニスト上原彩子ソロリサイタル。1月19日(日)、小田原三の丸ホール大ホールで開催。午後1時開場、2時開演。

 2002年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で女性として史上初の1位を獲得した上原さん。当日はベートーヴェンの「月光ソナタ」やチャイコフスキーの「四季」などを披露する。チケットはS席5千円、A席3千円。※未就学児入場不可。三の丸ホール窓口・Webやハルネ小田原街かど案内所などで販売(当日券あり)。(問)磯部さん【電話】080・3436・8011

 【2】小田原フィルハーモニー交響楽団定期演奏会。1月19日(日)、南足柄市文化会館大ホールで開催。午後1時15分開場、2時開演。

 ブラームスの「大学祝典序曲」、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」などを演奏。チケットは一般席1千円、高校生以下500円。※未就学児入場不可。南足柄市文化会館窓口やハルネ小田原街かど案内所などで販売(当日券あり)。(問)高橋さん【電話】080・7022・6435

 両イベントのチケットを抽選で【1】2組4人、【2】5組10人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、タウンニュースの感想を明記してハガキまたはメールで応募。宛先/〒250―0042小田原市荻窪306(株)タウンニュース社「【1】または【2】チケット」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。1月10日(金)締切(必着)。当選発表はチケットの発送をもって。

神経を刺激する体操の説明を受ける参加者

安全意識を学ぶ 女性のためのカーレッスン

 女性ドライバーに安全運転や車の性能などの理解を深めてもらう会「女性のためのカーレッスン」(野村純子代表)が12月4日、小田原市生涯学習支援センターけやきで交通安全教室を行った。

 活動は1995年から行われているもので、304回目。今回は小田原警察署管内で高齢者が関係する交通事故が多く発生していることから、同署も協力し、同会のメンバーや市内各地区の自治会長、民生委員ら約70人に向けて交通安全の啓発を行った。

 当日は2部構成で行われ、1部では管内の交通事故状況の説明や、安全講話に参加者は真剣な表情で耳を傾けていた。また、神奈川トヨタ自動車株式会社による体操も行われ、運転に必要な神経を刺激する体の動かし方を学んだ。

 2部では小田原警察署のヒヤリハットの検証後、同会によるクリスマスコンサートが開かれ、参加者同士の交流を深めた。

芦ノ湖を見下ろす会場で挙式が執り行われた

ライダーに挙式を贈呈 かながわ西結婚推進協議会

 かながわ西結婚推進協議会と箱根ターンパイク(株)が「結婚の絆プロジェクト」として11月22日、カップル1組にターンパイク箱根での結婚式をプレゼントした。立会人2人がバイクで登場、新郎新婦の退場時はクラクションで見送るなどツーリングスポットならではの演出。同会の飯田慶会長は「バイク好きの2人にここで挙げてもらえてうれしい」と話した。

優勝を喜ぶ選手

チーム力で無失点優勝 少年サッカー、YSGEM

 地元のジュニアサッカークラブYSGEMが11月30日に藤沢市で開催された「ウィナーズ読売カップ」に高学年の部県西代表として出場し、3試合無失点での優勝を果たした。

 県内5地区の代表チームが出場した同大会。「セレクションのチームは個の力が高いが、チームの力では負けない」と今井浩一監督は話す。守備も攻撃も選手全員が連動して、県内の強豪相手に失点を許さなかった。ディフェンスの今井蒼大さん(上大井小・6年)は「攻められる時間が続いたこともあったが必死に守った」と粘り強さを見せ、ゴールキーパーの佐々木叶太郎さん(南足柄市立福沢小・同)は「ピンチな場面があったが味方が助けてくれた」とチームの連携でピンチを乗り切った。森蓮登さん(富水小・同)は「アシストでチームに貢献できた」と勝利を喜んだ。

優勝の盾を持ち帰った高原さん

RF空手、圧倒して優勝 泉中1年、高原浩久さん

 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で12月1日に「東京国際2024RF(リアルファイティング)武道空手道選手権大会」が開催され、泉中学校1年の高原浩久さんが16歳以下エキスパートクラス、81kg以下級の部で優勝を果たした。

 RF空手は、打撃や寝技に加え、締め技なども解禁されたより実践的な格闘技。中学生は試合時間3分で、KO、ギブアップ、判定などで勝敗が決まる。

 高原さんは175cm・74kgと、大柄な体格を生かして相手を圧倒した。決勝戦の相手は中学3年だったが、得意のローキックでリズムをつかみ年上相手に主導権を譲らなかった。「勝てる自信しかなかった」との言葉通り、判定でストレート勝ちだった。

 4歳から空手を始めた高原さん。「考えるより好きなように動いて戦う」スタイルで、試合中に格闘技センスが光る。同年代の相手では飽き足らず、現在通っている道場「蒼天塾」(小田原市栢山)では、指導者に勝つことを目指して練習しているという。

日本新薬小田原工場 野球の楽しさ伝える 都市対抗選手らが教室

 日本新薬(株)小田原総合製剤工場(市内桑原)で12月7日、都市対抗野球の強豪である同社硬式野球部が野球教室を開き、足柄ホープと鴨宮コンドルズの選手が指導を受けた=写真。

 同野球部による小田原での地域貢献事業はコロナ禍等の影響で5年ぶりで、当日は活動拠点の京都から鎌田将吾監督と現役選手4人に加え、小田原工場に勤務するOBらも参加。子どもたちに基礎メニューから打撃や守備、盗塁の技術などを伝えた。

 鎌田監督は「毎回楽しみなイベント。野球の活性や、子どもたちがこの先も元気にプレーしてもらえるよう、競技の楽しさや魅力を伝えていきたい」と話していた。

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追悼する遺族、住職ら

平和祈る、年内最後の供養 市遺族会、城山の慰霊塔で

 小田原市遺族会(石綿義弘会長)が12月19日、明治以降の戦没者と戦災者の冥福を祈るために建てられた小田原市城山の慰霊塔で年内最後の月例供養を執り行った。遺族や市内住職ら約30人が参列して追悼、戦争のない平和な世界を祈った。

 小田原市仏教会の阿川文叡会長は日本原水爆被害者団体協議会がノーベル賞を受賞したことに触れ、「核や戦争の恐ろしさを世界的に知ってもらえたのでは。戦没者やその家族の苦しみ、悲しみを無駄にしないよう供養を続けていく」とあいさつ。石綿義弘会長は「遺族会として年間行事をつつがなくこなせたことは幸せなこと」と話した。

温かい豚汁を振る舞う(写真は過去)

豚汁1千食を振る舞い 1月2日 ういろう駐車場で

 国道1号沿いの「ういろう」(小田原市本町)で1月2日(木)、豚汁の振る舞いが行われる。会場は同店駐車場。

 例年、防災炊き出しの訓練もかねて地元自治会と協力して実施されており、駅伝関連の人出で毎回にぎわう恒例行事だ。

 振る舞いは、午前11時〜(600食)、午後0時20分ごろ〜(400食)の2回、いずれも無くなり次第終了。

 筋違橋欄干橋青年会のお囃子演奏、あしがらあそびの学校による民俗芸能「中野七頭舞」、外郎太鼓も行われる。豚汁振る舞いは雨天決行、その他は雨天中止。

イベントチラシ

仕事場に現代美術をずらり 12月25日まで「はたらく美術館」

 仕事場が期間限定で美術館の装いとなるイベント「はたらく美術館」が12月25日(水)まで、ARUYO(あるよ) ODAWARA(おだわら)(小田原市栄町2の12の10)で開催されている。

 通常はコワーキングスペースとして、起業家やフリーランス、会社員などが利用している同施設。イベント期間中は一室に、現代美術の作品が展示される。並ぶのは「世界一小さい美術館」として知られる「すどう美術館」のコレクション。コワーキングスペースの部屋ごとに、趣向の違った作品空間を楽しめる。担当者は「スタッフが直感で選んだ名画に囲まれながら仕事や会議を楽しんでみてください」と来場を呼び掛けている。午前10時から午後8時。入館は無料。ドロップインでの一日利用の場合は1500円。

 同イベントでは、塊根植物ブランド「BOTANIZE」の人気作家鉢の展示や、書道家の長久保靖子さんによる作品展示、無料の書道体験も行われる。