町田版【2月13日(木)号】
業界の現状を語る高橋さん

市内訪問介護事業者ら 手を組み、苦境打破へ 団体設立 採用など合同で

 町田市内の訪問介護事業者らが人材の採用、活用などを合同で行う団体を立ち上げ、苦境の打破を目指している。昨年の介護報酬改正により基本報酬が引き下げられ、採用活動が進まないなど、影響を受けている訪問介護業界。手を組み、逆風を乗り越えたい考えという。

 市内訪問介護事業者ら4社が昨年12月に立ち上げた団体が「町田介護事業所協働ネットワーク」。合同で人材の採用、活用や研修などを行うことで業務の効率化を図る目的があるといい、3月に就職に関する合同説明会を予定しているという。

 声をかけたのは森野を拠点に人材派遣や訪問介護事業などにあたる株式会社ポートエモーション。昨年4月に訪問介護の基本報酬が引き下げられ、採用活動などに影響が出るなか、介護事業所の人材活用に向けた取り組みなどを支援する東京都の補助金の存在を知り、活用を検討。「現状を乗り切るには小規模な事業所同士の協力が必要」と他社にも声をかけることを決めたのだという。

 同社の代表取締役の高橋豊さんは「町田市内でも私が認識しているだけで二けたの訪問介護事業所が閉鎖に追い込まれている。連携することで業務の効率化を進め、みなで課題を解決していければ」と力を込める。

全国的に急増

 実際、昨年の基本報酬引き下げの影響を受け、困窮する訪問介護事業者は全国に急増しているようだ。

 企業の調査レポートを発表している株式会社東京商工リサーチによると、2024年の介護事業者の倒産は過去最多の172件(前年度比40・9%増)。そのうち、ヘルパー不足や基本報酬のマイナス改定などによる影響を受けた「訪問介護業」が過去最多の81件におよんだという。

 東京商工リサーチは「高齢化が進むなか、人手不足の解消は容易でなく、介護事業者の経営効率化は一刻を争う問題になっている。事業者の倒産は25年も増加する可能性が高い」としている。

引き続き募集

 高橋さんは引き続き、取り組みに賛同してくれる企業を募集していく考えという。「声をかけていく。力を合わせることで、各社業務の効率化を図ることができる。多くの企業に参加してもらいたい」と話している。

 同ネットワークに関しては事務局長を務める石原洋一さん【携帯電話】070・5020・5844まで。

町田ゼルビア 16日にJ1開幕戦 新戦力補強 「チュイ」に期待

 町田を拠点にするFC町田ゼルビアが2月16日(日)、J1リーグ2年目の開幕戦を迎える=中面に関連特集。昨季、J2から初昇格のチームとして過去最高位となる3位と旋風を巻き起こしたゼルビア。昨シーズン終了後には、J1経験豊富な選手を補強。戦力を増している。

 昨シーズンのゼルビアは開幕戦で強豪のガンバ大阪と引き分け、手ごたえをつかむとその後、4連勝と波に乗り、夏前に首位に浮上。終盤戦までトップ争いを演じた。

 初となるJ1の舞台で快進撃を支えたのが選手層の厚さだ。元日本代表選手やJ1経験者を多く獲得し、シーズン通じて崩れない戦いを展開した要因の1つとなった。

 昨季3位となり得たAFCチャンピオンズリーグに挑む今シーズンに向けてもオフに各ポジションで好選手を獲得。FC町田ゼルビアの元選手で東京都議会議員の星大輔さんは「良い補強ができたと思う。今季も開幕後3戦目ぐらいまで勝ちを並べられれば、今シーズンも波に乗れると思う」と話す。

町田育ち

 新戦力のなかで町田市民の期待を集めるのが、小山田南小・小山田中学校出身でFC町田ゼルビアユースから昇格し加入したMFの真也加チュイ大夢選手=上写真。ユース時代は攻撃的なMFとして活躍し念願のトップチームの座を射止めた。

 真也加選手の父親は大学駅伝でケニア人ランナーとして活躍した真也加ステファンさん。現在は桜美林大学(常盤町)駅伝部の総監督を務め、息子に対して、「幼い頃からサッカーに夢中になっていた。いずれ陸上競技に、と考えていたが、筋肉がサッカーのものになっていて難しかった」と苦笑いする。そして、「息子がJリーガーになれてうれしい。まだ高校生。身体づくりをしっかり行い、上のチームで戦えるようになってもらえれば。いずれ日本代表に選出される選手に育ってほしい」とエールを送っている。

ホームで開幕

 開幕戦は16日に野津田の町田GIONスタジアムで午後2時にキックオフ。チームによる特別演出があるという。星さんは「チーム最年長の中島裕希選手の活躍に期待している。みんなを元気にしてくれる選手。昨シーズンも終盤戦、チームを支えてくれた。同世代としてがんばってもらいたいと思う」と話している。

刈田さん

町田イタリア歌劇団プリマ 刈田享子 日本の名歌を歌う

 町田イタリア歌劇団を中心に様々な団体でオペラの主役を歌うプリマ刈田享子さんが2月23日(日)、ライフワークの一つでもある日本の歌をたっぷりと披露するコンサートを開催する。刈田さんは、平井康三郎コンクール第3位入賞の実力者。「冬の夜」「冬景色」「ちんちん千鳥」「朧月夜」「さびしいカシの木」「すてきな春に」他二十曲位を心を込めて歌い上げる。「是非この機会に心に沁みる『日本の名歌』の数々を心ゆくまでご堪能下さいませ。ご予約お待ちしております」と主催者。

 町田市民フォーラム3階ホールで午後2時30分開演(2時開場)。チケットは特別価格2千円。予約・問い合わせは柴田さん【携帯電話】090・1734・8116へ。

防災アンバサダー募集 2月21日まで

 町田市は現在、市と協力してわかりやすく防災情報を発信する「町田市防災アンバサダー」を募集している。

 活動内容は、防災普及における広告モデルや取材への協力、SNSでの情報発信、市主催のイベント協力や自身の得意分野を生かした防災情報の発信などで、2024年度は14人(団体)が活動中。任用期間は今年4月1日から1年間。

 募集期間は2月21日(金)まで。詳細・申込みは町田市ホームページ内「まちだ防災カレッジ」ページから。

環境を楽しく学ぶイベント 3月1日 町田市役所で開催

 来て、見て、体験して、楽しく学ぶことができる環境イベント「まちだECO toいーことフェスタ2025」が3月1日(土)、町田市役所(森野)で開催される。

 今年のテーマは「生きものとつながって地球にECO toいーことしよっ!」。体験型ゲームや、気象防災キャスターの天達武史さんを講師に招いて行われる地球温暖化問題や気象災害を考える講演会も開かれる。講演会は2部制で1部は午前11時20分〜正午、2部は午後1時50分〜2時30分。そのほかごみの分別に関するゲームやクイズ、展示なども開催される。

 時間は午前10時から午後3時まで。雨天決行(荒天中止・中止になる場合は2月28日(金)までにホームページに掲載される)。イベントに関する問い合わせは【電話】042・722・3111へ。

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