神奈川区版【2月20日(木)号】
チーム学年経営のイメージ

横浜市 全市立小で教科分担制 児童と教員の交流機会増

 横浜市は2025年度から、全市立小学校(義務教育学校含む)で教科分担制の「チーム学年経営」を実施する。全国に先駆け18年度に8校で試験的に始まった取り組み。児童の学校生活への支援の充実や、教材研究の効率化による教育の質の向上が期待される。

 チーム学年経営は、学校生活における「児童の心の安定」を主題に18年度にスタートした。従来の体制では児童が学級担任以外の教員と関わる機会が少なく、「担任には言いづらい不安や悩みを抱えたまま通学するケースもあった」と市教育委員会の担当者は話す。そこで、思春期に入り他者意識も大きくなる5・6学年で、児童が複数の教員と関わる機会を増やし心の安定を図ろうと生まれたのが教科分担制だ。

 この仕組みでは、学級を持たず当該学年を統括する「チーム・マネジャー」という役職を新設し、各担任がこれまで個々で担当していた教科を分担して受け持つ。チーム・マネジャーは主にこれまで教務主任や学年主任などを担当していた教員が務める。

 18年度に市内8校で開始し、これまで286校で実施。来年度には全339校で導入される。市教委によると、22年の調査では、学級担任とうまく関われない児童の半数以上が、他の教員との関わりで学校生活に安心感や楽しさを持てていることが分かった。また分担制による教員の負担軽減から、教材研究に充てる時間も増え、教育の質も向上。教員同士の意見交換もより活発になり、児童理解も深まったという。チーム学年経営を実施している神奈川区の小学校の教諭は「教員同士でも相談がしやすく、児童のこともより見守りやすくなった。チームとして方向性をしっかり定めることが大切」と話す。

 一方で若手教員が、担当外の教科を経験する機会が減るなどの課題も挙がったが、学期や単元ごとに教科担当を入れ替えるなど、各校の状況に応じて柔軟な役割分担を導入している。細かい分担などは現場での判断となるが、市教育委員会では「各校の好事例などを随時共有しながらサポートしていきたい」とする。

横浜国大篠沢さん 羽沢の魅力を発信 地域情報誌を制作

 横浜国立大学の篠沢耕太さん(修士2年)が羽沢エリアの生活情報などをまとめた冊子『ようこそ羽沢』を制作した。羽沢横国まちづくり協議会での活動の一環として、新規住民への地域情報の発信に取り組んだ。冊子は羽沢横浜国大駅前のマンションのほか、羽沢南町内会の全戸にも配布されている。

 篠沢さんは、所属する建築計画研究室を通して、大学4年生時に同協議会の活動に参加。広報担当として、まちづくりニュースの発行などに取り組んできた。

 同協議会では、まちづくりプロジェクトの一つとして、2024年2月に入居が始まった高層マンション「リビオタワー羽沢横浜国大」の新しい住民に、地域情報を発信する「ウェルカムパッケージ」に取り組む。そこで篠沢さんは、自身の卒業研究と合わせて、昨年10月頃に羽沢南町内会を中心とするエリアの生活情報などをまとめた冊子の制作を始めた。篠沢さんは、「新住民が増えるこのタイミングが、地域情報を発信する一番の好機と思った」と話す。

住民アンケート調査

 こだわったのは、既存の住民が「知ってもらいたい」情報と、新しい住民が「知りたい」情報を届けること。前者では、協議会が進めるまちづくりプランや、羽沢南町内会のサークル活動や年間行事、ゴミ出しのルールや地域の歴史などをまとめた。また、昨年度に建築学科の後輩たちが作った「はざわっ子検定MAP」も紹介している。

 後者については、マンションの住民を対象としてアンケート調査を実施。防災や地域の特産品(直売所)の情報を求める声が多いという結果が分かった。そこで、区役所が発行しているマップを羽沢エリアにフォーカスして掲載した。

 なかでも力をいれたのが「はざわのおたからマップ」だ。これは、美味しいパン屋やおすすめの散歩道、子どもとの遊び場、眺望のいいポイントなどをまとめたもの。同町内会のメンバーへの聞き込み調査に加え、羽沢を舞台にした大学のイベントで、参加者におすすめスポットを地図に書き込んでもらうなどして、地域のリアルな声を集めた。「ネットで調べてもなかなか見つからない、地域に住む人だけが知っているご近所情報は貴重。マップを手に実際にまちに出て、そこから地域への愛着や人との交流が広まってくれれば嬉しい」と思いを語る。

 完成した冊子はマンションの住民に配布。さらに、既存住民にも十分有益な内容であることから、同町内会の全戸に配られることも決まった。「冊子を見てとても喜んでくれて。多くの人の元に届けられるのは嬉しい」と篠沢さんは笑顔で振り返る。

地域のパワー実感

 冊子の制作を通して、改めて感じたのが羽沢地域の人々のパワー。「特に町内会の方々は、色んなイベントの準備や運営を行ったり、強い熱意をもって活動しているのが伝わってきた。こうした方々の支えがあって地域が成り立っていると改めて実感した」と大学1年から暮らす地域の魅力を語る。

 3月に卒業を控え、「実際に冊子がどこまで住民の行動変容につながったかまで調査できないのは心残り」と話す篠沢さん。「今回をきっかけに、(同じまちづくりエリアの)保土ケ谷区常盤台を紹介する冊子もできれば嬉しい」と後を託した。

1周年を迎えた「神北地区パパの赤ちゃん学級」実行委員会代表を務める 平原 亜紀子さん 西神奈川在住 53歳

地域に子育ての輪を

 ○…初開催から1周年を迎えた神北地区パパの赤ちゃん学級。子育て経験のあるパパ・ママ9人で運営している「パパにはパパなりの悩みがある。地域の同じ仲間と交流する機会をつくりたい」と、子育てに関する講座や子どもとのレクリエーションなどを行う。「何よりも『いつも子育てお疲れ様』の思いを伝えたい」

 ○…活動を始めるきっかけは8年前。民生・児童委員としても活動する中、将来を見据えた若者の町内会活動への参加が課題であることを知った。そこでICTを活用した情報発信を学ぼうと、第8期地域づくり大学校に参加。卒業後に、子育て世帯が気軽に参加できる場所づくりに取り組んだ。昨年2月に初めてのトライアル開催。6月、10月と徐々に参加者も増え、活動の認知も広まっていった。「一歩地域に出て、顔を合わせるきっかけになれば。神北地区の10町内会すべてで開催したい」と今後の活動への意欲を見せる。

 ○…東京都出身。幼少期は戦隊モノが好きだった。中高ではバスケ部で汗を流したが、高3の引退直前に大怪我で入院。そこで親身にサポートしてくれる看護師の姿に憧れ、「次は私が誰かを助けたい」と看護の世界へ。市民病院の救急で勤務し、「バスケと同じで看護でも大切なのはチームワーク」と患者を支えてきた。現在は育児支援の仕事をしながら、家庭では3人の子の母。大きく成長した子どもとは、「今では一緒にお酒を飲んだり好きなアーティストのライブに行ったりするように」と微笑む。

 ○…特に初めての子育ては誰もが悩むもの。「いざという時に身近な地域で頼れる存在でありたい。こうした居場所が区内外に増えていけば嬉しい」。思いやりを胸に、活動は続く。

羽沢の農家が育てた野菜を販売する児童たち

羽沢横浜国大駅前で地元小学生が地域魅力発掘フェス 2月21日にも開催

 羽沢横浜国大駅前の商業施設「HAZAAR(ハザール)」3階のYNU BASE HAZAWAで、羽沢小学校の児童による「羽沢の地域魅力発掘フェス」が2月19日に行われた。

 同小の5、6年生がクラスごとに地元野菜やガイドブックの販売、地域を題材にしたカルタ、写真の展示を通じて羽沢地域の隠れた魅力を発掘するもの。横浜国立大学の都市科学部建築計画研究室が協力し、同大学のサテライト施設での開催となった。

 この日はFMヨコハマの生中継もされる中、保護者や施設内に入るテナントスタッフなどが来場。それぞれのブースを楽しんだ。野菜の販売ではキャベツや大根などが並び、購入者には児童が考えたブロッコリーのレシピ本が配られた。

 イベントは21日(金)の午後1時45分〜2時30分にも開催される。

「神奈川沖浪裏」を知る 図書館で展示中

 新千円札の意匠にも用いられている葛飾北斎の浮世絵「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をテーマにした展示が2月28日(金)まで神奈川図書館=立町20の1=の入口ロビーで開かれている。

 神奈川沖浪裏の構図は諸説あるが、神奈川区沖から見た富士山を描いた風景とも言われている。

 会場では神奈川沖浪裏と合わせ、神奈川宿が描かれた「細見神奈川絵図 木版」や「東海道五十三次之内神奈川」の複写を展示=写真。このほか神奈川宿を題材にした浮世絵の複製展示や、館内では関連本のコーナーも用意されている。
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三ツ沢公園で感謝デー 3月2日、イベント多数

 三ツ沢公園で3月2日(日)、「公園感謝デー」が開催される。午前10時〜午後3時。雨天決行、荒天中止。

 今回で7回目の開催となる感謝デー。当日は公園内5カ所を巡ると記念品がもらえるスタンプラリーを開催する。ラリーのポイントは、第一レストハウス(ゴール・記念品交換所)、第二レストハウス、陸上競技場、青少年野外活動センター、平沼記念体育館。記念品はなくなり次第終了。

 園内の各施設でも様々なイベントを同時開催。平沼記念体育館では、平沼亮三氏の資料館及び360度の展望室を無料で開放する。午前9時〜午後5時。

 青少年野外活動センターでは、マシュマロ焼きと炭火焼きせんべいが、各100円で楽しめる。午前10時〜、先着順でなくなり次第終了。

 馬術練習場では、午後0時45分〜1時にポニーへのにんじんの餌やり(200円)を実施。蹄鉄を使用した飾りづくりのワークショップ(500円)も第一レストハウス周辺で行われる。午後2時〜、2時半の2回で各回先着6人。

 第一レストハウス周辺では、ストラックアウトやバルーンアート実演、はしご車搭乗体験、ちびっ子防火衣体験、パトカー・白バイ・救急車展示が行われる。有料のスーパーボールすくいや飲食物・工芸品販売、クラフト教室、マルシェも開催。補助陸上競技場では、パラスポーツやゆる&さわやかスポーツ体験も楽しめる。

 詳細は、同公園【電話】045・548・5147。

昨年のマルシェの様子

岡地建工社 神社deマルシェを開催 3月23日、出店者募集中

 株式会社岡地建工社岡地俊明代表)は3月23日(日)、松見町西寺尾八幡神社で「神社deマルシェ」を開催する。現在、出店者を募集中。

 同社が自社敷地で開催しているマルシェの特別版。今回で5回目の開催となる。

 出店は地場野菜や雑貨、アクセサリーや日用品などが揃う。現在同社では、出店者を募集している。出店料1000円(神社に寄付)。イベントは午前10時〜午後3時。雨天時は翌日に順延。出店に関する問い合わせは、同社【電話】045・421・2544へ。

提案を行う参加者

神奈川県 この指とまれで課題解決 人生100歳ネットワーク

 神奈川県は市町村やNPO、民間企業等と連携し「かながわ人生100歳時代ネットワーク」を2017年に発足。個人が生涯輝き続けることのできる学びの場・活動の場づくりや、県民一人ひとりがコミュニティに参加しやすい環境づくりをめざしている。今年2月5日時点で218団体が参画し、オンラインや対面での定例意見交換会を行っている。

 中でも2019年度から始まった「この指とまれプロジェクト」は、メンバーが提案したプログラムに興味を持った別の団体がノウハウや場所の提供などで連携し、実現を目指す取り組み。これまでにスマホ教室やイベントの協業など25事業が実施に至った。

 2月の意見交換会では「仕事と介護の両立を目指すプロジェクト」として、介護や終活相談などの事業を行う3者が共同でプレゼン。参加者から具体的な活動内容についての質問が挙がった。

イベントのチラシ

各種スポーツを体験 2月23日、スポセンで

 神奈川スポーツセンター=三ツ沢上町11の18=で2月23日(日)、体験型イベント「スポーツ健康・屋台村」が開催される。午前10時から午後6時まで。主催は同実行委員会。横浜市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会と総合型地域スポーツクラブまる倶楽部の共催。

 区内や近隣のスペシャリストが集まり、様々なスポーツ体験を提供する場として今回が8回目の開催。今年はスポーツチャンバラや車いすバスケなど各種体験会や教室のほか、パフォーマンス発表会など多岐にわたるプログラムが行われる。参加には運営協力費500円が必要。会場ではキッチンカーが登場するほか、クラフトワークショップなども開催。

 詳細・問い合わせは実行委員会事務局【携帯電話】090・9824・5446貝川さんへ。体験会への参加は、専用の申し込みフォームから事前申し込みを。

餅をつく子ども

餅つきぺったんこ 二ッ谷稲荷祭

 二ッ谷稲荷祭が2月16日、二ッ谷稲荷神社=西神奈川=で行われた。

 初午と二の午の間に毎年行われている地域の祭り。この日は東神奈川の熊野神社から宮司を招き神事を執り行った。

 その後、地域住民らによる餅つきが行われ、午後からは地域の子どもたちが餅つきを体験。杵をついた後はガラポンを回してお菓子などの景品をもらっていた。

 地元お囃子団体の二ツ谷囃子松健睦の面々も参加。狐の面を被って演じる「天狐の舞」などを披露した。

春の訪れ、まもなく

 2月18日は二十四節気の「雨水」。暦の上では春を迎えたが、まだまだ寒い日も続く今日この頃。神奈川区役所に近い「滝の川せせらぎ緑道」では、梅の木が少しづつ花を咲かせている=写真。

 2月14日に訪れた際は、咲き具合は半分程度。まだつぼみのままのものも多くみられたが、遠くからでも花を咲かせている様子がはっきり分かり、春の到来間近を目で楽しませていた。

 横浜地方気象台ホームページによると、梅の開花日の平年は2月1日。市内では三渓園や大倉山公園などの名所がある。

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古楽アンサンブル 3月22日、かなっくホール

 かなっくホールで3月22日、「かなっくde古楽アンサンブル」が開催される。

 出演は、アンサンブル山手バロッコ。横浜山手の洋館でのコンサートをきっかけに結成され、演奏活動を行っている。当日は、4人のゲスト歌手・演奏家も参加。バロック時代のトランペットやフルート、ヴァイオリンなどの楽器と歌声で、バッハの名曲を演奏する。

 午後2時開演(開場30分前)。チケットは1500円。神奈川区民は1000円。チケットの購入や問い合わせは、同ホールチケットデスク【電話】045・440・1219へ。

登壇する白井さん(本人提供)

94歳で学術発表 神奈川区在住 白井さん

 人生100年時代を体現しているのが、神奈川区在住の白井正子さん。94歳の白井さんは昨年12月、西区で開かれた民俗芸能学会神奈川大会で学術発表を行った。

 一級建築士として働いていた白井さん。建造物への関心からその背景にある歴史や人々の暮らしについて理解を深めようと73歳で神奈川大学大学院に入学した。約16年にわたる研究過程を経て2020年、90歳で博士号を取得。今回、同学会からの推薦を受けて発表を行った。

 テーマは長年研究してきた、東北や北陸地方の神社に見られる拝殿「長床(ながとこ)」。現地調査を踏まえた研究内容を発表した。

 年齢を重ねても尽きない探究心の源は何なのか。白井さんは死と隣り合わせの状況の中で偶然に生かされてきた戦時中の経験を挙げ、「何事にもくじけない精神が好奇心につながったのかも」と語った。
『東海道新幹線』(吉原勇樹さん)

県内外の鉄道写真展 2月27日から みなとみらい

 鉄道写真愛好家による作品展「TRAIN×KANAGAWA+」が2月27日(木)〜3月2日(日)、みなとみらいギャラリー=クイーンズスクエア横浜クイーンモール2階=で開催される。

 過去4回開催された神奈川県を走る鉄道写真展「トレカナ」の続編。18人の作品、計36点が楽しめる。展示では、東海道本線をはじめ、JR各線や京急、相鉄、東急、小田急、箱根登山、湘南モノレールなどの県内の路線に加え、出展者それぞれが全国各地の「推し路線」も紹介する。出展メンバーは、「鉄道ファンやカメラファンだけでなく、日頃鉄道を利用される方や沿線にお住まいの方もぜひご来場を。様々な鉄道情景を通して、鉄道そのものや沿線地域の持つ魅力を楽しんでほしい」と話す。

 展示は、午前11時から午後6時半まで(初日は午後3時から、最終日は午後5時まで)。入場無料。写真展に関する問い合わせは、【携帯電話】090・5538・7745(三橋代表)。

ゲームを楽しむ参加者

パパの育児を応援 神北地区で赤ちゃん学級

 神北地区パパの赤ちゃん学級(平原亜紀子代表=人物風土記で紹介)が2月8日、斎藤分南部町内会館で開催された。

 地域づくり大学校8期生の平原さんを中心に、9人の子育て経験者のパパ・ママが運営し、昨年2月に始まった活動。平原さんは「育児を頑張るパパを応援しながら子育て世帯と地域の交流を深めたい」と話す。

 活動では毎回、子育てに関する講座や子どもと一緒に楽しむゲーム、交流を深めるフリートークなどを行う。当日のテーマは、育児とお金。ゲームコーナーでは、すごろくを通して、子育てで想定されるライフイベントや費用、その準備などを楽しく学んだ。

 初めて参加したという男性は、「パパ友やその子どもとの交流を楽しみに来た。また、自分が子どもと出かけることで、妻に自分の時間も楽しんでもらえる」と話した。

神奈川図書館で中学生絵画展

 2027年に横浜市で開催されるGREEN×EXPO2027のテーマ「幸せを創る明日の風景」を題材に、神奈川区内の中学生が制作した絵画作品が、神奈川図書館で2月24日(月)まで展示されている。主催は神奈川図書館と神奈川区区政推進課。花と緑に関する書籍も展示されている。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵...と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。"石丸流"の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登攀(とうはん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》
公式アンバサダーの二階堂ふみさん(2月6日の記者発表会)

フランス映画祭 オープニングイベントと上映会に市民招待 3月20日、二階堂ふみさんら参加

 国内最大級のフランス映画の祭典、「横浜フランス映画祭 2025」が3月20日(祝)から23日(日)まで横浜みなとみらい21地区で行われるのにあたり、横浜市が初日のオープニング・レッドカーペットイベントとオープニング上映会にそれぞれ、抽選で市民を招待する。

 レッドカーペットイベントは、横浜市役所アトリウムで午後3時30分から5時頃まで開催。フランス人の監督や俳優のほか、公式アンバサダーを務める二階堂ふみさんがレッドカーペットに登場。二階堂さんが開幕宣言を行う予定。

 上映会は横浜ブルク13で午後6時10分から。 オープニング作品「The Count of Monte-Cristo」の上映に先立ち、二階堂さんらによる舞台あいさつがある。

 両イベントとも横浜市在住・在勤・在学者が対象。定員はレッドカーペットイベントが60人、上映会は20人。応募は市電子申請システムで3月5日(水)まで。応募多数の場合は抽選。問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局文化振興課【電話】045・671・3714。

横山だいすけさん

横浜開港記念式典・記念コンサート 「歌のお兄さん」横山だいすけさん出演 6月2日、市が1千人招待

 横浜市は6月2日(月)に横浜みなとみらいホールで行う開港記念式典・記念コンサートに市内在住者ら1千人を抽選で招待することを発表した。

「おかあさんといっしょ」歴代最長の9年間

 式典の後に行われる記念コンサートには、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で番組歴代最長となる9年間「歌のお兄さん」を務めた横山だいすけさんと、横浜少年少女合唱団が出演する。横山さんは、国立音楽大学を卒業後、劇団四季で活躍し、現在はドラマや声優など、幅広く活動している。横浜少年少女合唱団は1965年に創立され、日本郵船氷川丸船内を拠点に活動を続けており、2017年にはNHK地域放送文化賞と横浜文化賞を受賞している。

 開式は午後2時、終了予定は4時。応募は電子申請・届出システム、FAX、往復はがきなどで4月1日(火)まで。問い合わせは式典受付窓口(平日午前10時から午後6時)【電話】045・263・6926。

横浜市会の議会棟(資料写真)

横浜市会 国民民主が交渉会派に 「民主フォーラム」、補選当選で5人に

 2月9日に投開票された南区の市会議員補欠選挙で国民民主党の熊本千尋氏が当選し、10日付で同党の市会会派「民主フォーラム」に入った。これにより、民主フォーラムは所属議員が5人となり、「交渉会派」になった。交渉会派になると、市会運営委員会に委員を出せるほか、予算代表質疑を行えるようになる。

 現在の会派などの人数は次の通り。▽自由民主党34▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会8▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽無所属7