港北区版【2月20日(木)号】
メッセージを見せる1年生(後ろは遠藤会長)

港北小学校 能登へ2年越しの支援 チョコにメッセージ込め

 児童による募金活動やPTA会長らの現地訪問、珠洲市の小学校との交流など、能登半島地震の被災者支援を行っている港北小学校(山口昭代校長)。同校では2月15日、児童らのメッセージを添えたチョコレートを現地に贈り届けた。同校の寄贈による支援は、昨年のカイロに続いて2回目。

 日頃よりあいさつ運動などの活動を行う5年生、6年生約20人からなる「ふれあい委員」の提案により、昨年に続き校内で被災者支援のための募金活動を実施。1月29日から31日にまでの3日間でユニセフ募金と合わせて3万4000円を集めた。募金の使い道は、同委員会で話し合いが行われ、全校児童でチョコレートにメッセージを書いて渡すことに。2月10日には全校児童約720人がそれぞれメッセージを記入した。「体調に気を付けて」と書いた6年生の土居ひよりさんは、「前回はカイロ。今回はチョコで温かい気持ちになってもらえれば。風邪を引かないで元気に過ごしてほしいという気持ちを込めました」と話す。1年生たちは「たべてね」「どうぞ!」など、はみ出しそうな大きな文字を書いていた。

 昨年同様、寄贈品を託されたのは同校PTA会長の遠藤教一さん。遠藤さんはこれまでに計14回能登半島を訪問し、支援活動を行っている。14日夜に同行メンバー10人で珠洲市に向かい、15日に地域の団地や小学校で住民らにチョコを寄贈した。「皆さん喜んで何度も読み返していて、児童たちの思いが伝わったと思う」と遠藤さん。

横浜市教委 いじめ対策部を新設 専門部署で迅速支援へ

 横浜市教育委員会は、不登校やいじめ対策を強化するため、専門部署「不登校支援・いじめ対策部」を新たに設置する。情報共有を強化し、いじめの未然防止と児童生徒に対する迅速な対応、支援につなげることが主な狙い。

 横浜市の「いじめの状況調査結果」によると、2023年度のいじめ認知件数は小学校で1万3261件で、19年度の3倍超、中学校も2913件で、19年度と比較し2・3倍に増加している。昨年には、20年にいじめを理由に自殺した中学生の事案に関する第三者検証で、学校が基本調査の段階で、いじめを認知していなかったことなどが明るみになった。

 市教委ではこれまで、いじめに関する対応は、人権健康教育部人権教育・児童生徒課が担当していたが、多様な情報を一元化し、迅速な支援につなげるため組織を再編。専門部署を設けることにした。

 新設の「対策部」では、「いじめ対応情報管理システム」を導入。これまで学校現場がエクセルベースで入力していた「いじめ認知報告書」をシステムで一元管理し、いじめの未然防止や早期発見・対応につなげる。市教委の担当課長は「現場の教職員の業務負担軽減にもつながるはず。児童生徒と向き合う時間増につなげたい」と話す。

ソフト・ハードで不登校支援を強化

 不登校支援では、昨年9月から全中学校に拡充している校内ハートフル事業を通年運用とするほか、スクールソーシャルワーカーをチーム制とし、各区や民間のフリースクール、児童相談所などとの連携を強化する。さらに港南区上大岡の「ゆめおおおかオフィスタワー」に支援拠点を新設。リアル、オンライン、バーチャルの3層を活用した学びの空間を用意するなど「安心できる居場所と学びの機会」を確保する。

 市教委では「対策部」の他に学校現場や市教委事務局に対し、客観的に助言指導を行う「法務ガバナンス室」も新設。担当課は「学校現場でのリスクを軽減し、教育の質の向上が狙い」と話す。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵...と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。"石丸流"の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登攀(とうはん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》
公式アンバサダーの二階堂ふみさん(2月6日の記者発表会)

フランス映画祭 オープニングイベントと上映会に市民招待 3月20日、二階堂ふみさんら参加

 国内最大級のフランス映画の祭典、「横浜フランス映画祭 2025」が3月20日(祝)から23日(日)まで横浜みなとみらい21地区で行われるのにあたり、横浜市が初日のオープニング・レッドカーペットイベントとオープニング上映会にそれぞれ、抽選で市民を招待する。

 レッドカーペットイベントは、横浜市役所アトリウムで午後3時30分から5時頃まで開催。フランス人の監督や俳優のほか、公式アンバサダーを務める二階堂ふみさんがレッドカーペットに登場。二階堂さんが開幕宣言を行う予定。

 上映会は横浜ブルク13で午後6時10分から。 オープニング作品「The Count of Monte-Cristo」の上映に先立ち、二階堂さんらによる舞台あいさつがある。

 両イベントとも横浜市在住・在勤・在学者が対象。定員はレッドカーペットイベントが60人、上映会は20人。応募は市電子申請システムで3月5日(水)まで。応募多数の場合は抽選。問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局文化振興課【電話】045・671・3714。

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港北警察署管内 3件の不審者情報あり、自転車盗5件や特殊詐欺4件、部品ねらい2件、オートバイ盗など発生 2025年2月3日から2月9日の犯罪発生件数

 港北警察署は2月12日、同署管内における2025年2月3日から2月9日までの犯罪発生件数を発表した。

 それによると、3件の不審者情報が寄せられたほか、自転車盗5件、特殊詐欺4件、部品ねらい・万引き2件、オートバイ盗1件などが発生した。

 不審者情報について、新羽町では2月4日、面識のない男性から女子生徒がスマートフォンを向けれられる事案が発生した。小机町では2月4日、面識のない男性から女子児童がカメラを向けられ、また、新吉田町では2月5日、女子児童が下半身を露出した男性を目撃する事案が発生した。

 自転車盗5件の発生地区は、綱島西2件、菊名2件、日吉1件。

 部品ねらいについて、綱島東では2月3日午前11時から2月4日午後4時のあいだ、月極駐車場内に車両を駐車していたところ、カーナビが盗まれた。師岡町では2月3日午後5時40分から2月4日午前8時のあいだ、月極駐車場に車両を駐車していたところナンバープレートが盗まれた。

 オートバイ盗は樽町で2月4日午後3時から2月5日午前9時のあいだに発生。自宅駐車場内に駐車していたところ、オートバイを盗まれた。

詐欺電話に注意

 同署によると、区内において警察官をかたる犯人から「マネーロンダリングの容疑がかかっています」等の詐欺の電話が入電しているという。「電話でお金の話は詐欺です。必ず周囲の方や警察へ相談してください」と同署では注意喚起している。

災害から学び、備える 能登支援 薬剤師が講演

 新羽地域ケアプラザで2月9日、港北区薬剤師会副会長で、すみれ薬局薬剤師の市川浩さんが講師となり、災害対策医療品供給車両による被災地支援の現状を講演した。

 昨年元日に被災した能登町で、先月22日から25日まで支援活動を行った市川さんは、「現地では多職種が協力して活動していたことが印象的だった」と回顧。そして避難所等のトイレ事情を報告し、改めて「日頃より携帯トイレの準備をしておいて欲しい」と強調した。会場に集まった大勢の参加者らは真剣に耳を傾けていた。

赤ちゃんも大人も楽しめる演奏会 2月28日 港北公会堂で

 横浜市港北公会堂(港北区大豆戸町26の1)で2月28日(金)、第25回ランチタイムコンサートが開催される。30分間のミニコンサートで、赤ちゃんから大人まで、気軽に楽しめる演奏会。

 演奏するのは若手ピアニスト・石黒龍一氏。曲目は『人生のメリーゴーランド』『あの夏へ』などを予定している。

 午後0時15分から(開場30分前)。入場無料。予約不要のため直接同公会堂ホールへ。

 問い合せは、同公会堂【電話】045・540・2400へ。

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寝転がりプラネタリウムを鑑賞する参加者

NPO法人きみたす 寝転べばみんな一緒 出張プラネタリウム上映

 NPO法人きみたす(橋田倫代代表理事)がミズキーホールで2月11日、「すべてのこどもたちのための 出張プラネタリウム」を開催した。

 同法人に所属する青山美里さんが「障害の有無、年齢、性別など関係なく参加できるインクルーシブなイベントを地域で開催できたら」と2年ほど前に企画が発足。出張プラネタリウムを全国各地で実施している(一社)星つむぎの村に声掛けし、直径4メートルのエアドーム型のテントにプラネタリウムを上映した。

 上映冒頭に星つむぎの村の”星空ナビゲーター”(=プラネタリウムの案内人)は「寝転べば大人も子どももどんな立場の人でも一緒」と話し、参加者は寝転び仰向けで鑑賞。星座の紹介や宇宙の広大さを感じることができる内容に「わあ」と感嘆の声をあげる瞬間もあった。綱島西から参加した親子は「リラックスできて貴重な時間だった」「星がきらきらしてきれいだった」と話した。

 代表の橋田さんは「気兼ねなく参加してもらうために、このようなイベントを定期的に開催していければ」と今後について語った。

横山だいすけさん

横浜開港記念式典・記念コンサート 「歌のお兄さん」横山だいすけさん出演 6月2日、市が1千人招待

 横浜市は6月2日(月)に横浜みなとみらいホールで行う開港記念式典・記念コンサートに市内在住者ら1千人を抽選で招待することを発表した。

「おかあさんといっしょ」歴代最長の9年間

 式典の後に行われる記念コンサートには、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で番組歴代最長となる9年間「歌のお兄さん」を務めた横山だいすけさんと、横浜少年少女合唱団が出演する。横山さんは、国立音楽大学を卒業後、劇団四季で活躍し、現在はドラマや声優など、幅広く活動している。横浜少年少女合唱団は1965年に創立され、日本郵船氷川丸船内を拠点に活動を続けており、2017年にはNHK地域放送文化賞と横浜文化賞を受賞している。

 開式は午後2時、終了予定は4時。応募は電子申請・届出システム、FAX、往復はがきなどで4月1日(火)まで。問い合わせは式典受付窓口(平日午前10時から午後6時)【電話】045・263・6926。

横浜市会の議会棟(資料写真)

横浜市会 国民民主が交渉会派に 「民主フォーラム」、補選当選で5人に

 2月9日に投開票された南区の市会議員補欠選挙で国民民主党の熊本千尋氏が当選し、10日付で同党の市会会派「民主フォーラム」に入った。これにより、民主フォーラムは所属議員が5人となり、「交渉会派」になった。交渉会派になると、市会運営委員会に委員を出せるほか、予算代表質疑を行えるようになる。

 現在の会派などの人数は次の通り。▽自由民主党34▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会8▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽無所属7

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参加を呼び掛けるスタッフ

オリーブ油の講話と料理 3月3日 福祉クラブ生協

 福祉クラブ生活協同組合日吉センター主催の「みんなのフェスタ」が3月3日(月)、ギャラリーカフェ夢うさぎ(大倉山7の3の3)で開かれる。午前10時から正午。

 今回のテーマは「洋風チラシ寿司とオリーブオイル料理」。講師はオリーブオイル生産者で(株)ヴィボンの宇梶彰子さんが務める。

 定員12人(先着順)、参加費200円。事前予約でエキストラバージンオイルのツナ缶を進呈。「オリーブオイルの話を聞き、みんなで料理して一緒に食べましょう」

 予約、問い合わせは同センター【電話】045・561・3030((月)〜(金)、午前9時〜午後5時)。