平塚・大磯・二宮・中井版【2月21日(金)号】
初投函する子どもたち

市内初「赤くない」ポスト ベルマーレ色で地域活性

 青や緑などを用い、湘南ベルマーレデザインにラッピングされた郵便ポストが平塚郵便局前(追分)に設置され、2月14日に除幕式が行われた。

 同ポストは、日本郵便(株)南関東支社、(株)湘南ベルマーレ、平塚市、平塚商工会議所4者のコラボレーションにより実現。まちのイメージアップを図ることで、地域と商業の活性化を目指す。ポストにはベルマーレのマスコットキャラクター・キングベルI世などが描かれている。

 平塚市内には208本の郵便ポストがあるが、ラッピングポストは初めて。2024年度に平塚商工会議所シンスタジアム建設促進委員会を中心に協賛を募り、実現したという。

 除幕式であいさつに立った落合克宏市長は、「この郵便ポストは、レモンガススタジアムに行く途中にある。応援に行く前に、ぜひ立ち寄ってほしい」と呼びかけた。

 除幕式には湘南ベルマーレサッカースクールに通う小学生3人も出席し、ベルマーレ選手に宛てた手紙を初投函した。

平塚市一般会計予算案 2年連続で1000億円超 過去最大 市税収入が好調

 平塚市は2月13日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比5・7%増の1059億8千万円で、2年連続で1千億円を超え過去最大となった。子どもを育む環境づくりや活気あふれる産業づくり、安心・安全で快適なまちづくりなどを重点戦略に据えた予算編成となった。

 歳入は、4割以上を占める市税収入が好調に推移。前年度比7・1%(31億4460万円)増の474億2681万円となった。個人市民税は賃金上昇に伴う個人所得の増加や定額減税の終了などの影響で約19億円増。企業の業績回復や積極的な設備投資などにより、法人市民税は約4億8千万円、固定資産税は約6億8千万円増となる見込み。

 市債の発行額は57億5270万円。学校給食施設整備事業債や新庁舎建設事業債、臨時財政対策債の減少で前年度比14・5%(9億7530万円)減を見込む。

 財政基盤の安定性の指標となる自主財源比率は、市税が大幅に上昇したことで、前年度比0・2ポイント増の56・4%となった。

義務的経費54%

 一方歳出では人件費、扶助費、公債費を合わせた義務的経費が5・2%増の569億306万円。歳出に占める比率は53・7%で前年度に比べ0・3ポイント減少したという。給与やボーナスの引き上げなどで人件費が前年度に比べ8億7千万円以上かさんで185億591万円となった。

 新年度の主な取り組みとして、遠方の分娩取扱施設で出産する必要があるハイリスク妊婦等に対し、妊婦健診受診時の交通費助成(159万円)。駅周辺地区のオフィス開設への支援(483万円)、空き店舗対策等の拡充(約221万円)、今年10月末に供用開始予定の海辺の総合公園の整備(約16億円)などを盛り込んだ。

 予算案は3月17日まで開会している平塚市議会3月定例会で審議される。

「こども」「防災」に焦点3町 新年度予算案を上程

 大磯町と二宮町、中井町が、2025年度当初予算案をそれぞれ発表した。大磯町は2月12日から開会している町議会3月定例会で審議。二宮町は21日から、中井町は3月4日(予定)から開会する定例会に当初予算案を提出する。

大磯町

 一般会計の総額は対前年度比11億7900万円増の127億9000万円。防災行政無線更新(4億8700万円)や町立小中学校空調整備事業(3377万円)などにより、過去最大の予算規模となる。

 大磯町は25年度当初予算について、子育て・教育環境の整備や防災力強化、福祉・医療の充実、地域経済対策の3つを柱に展開。新事業として、 町立幼稚園認定こども園移行事業(2億2216万円)、国府橋周辺道路整備事業(5704万円)などを盛り込んだ。

 そのほか三沢川樋門整備(2億8858万円)や、新庁舎整備(1億6782万円)、海水浴場開設140周年記念事業(2020万円)を編成した。

二宮町

 「こどもがまんなか 誰もが輝くやさしいまちづくり」を柱に、初の100億円超となる一般会計100億7000万円を含む、総額187億2105万5千円を計上した。

 誰もが利用しやすい「まちの拠点」づくりとして、令和10年度移転予定の役場新庁舎の整備や、同年リニューアルオープン予定の生涯学習センター大規模改修の実施設計などに1億4450万3千円を計上。自然災害への対応力強化として県と流域市町との連携による葛川整備、内水ハザードマップの作成と全戸配布などに8914万4千円を盛り込んだ。

中井町

 活力・快適・安心を重点施策に職員の働きやすさやDX推進を加えた総額80億2204万円(前年度比1億4645万円増)を計上した。

 一般会計は、図書館や公民館、郷土資料館の機能を併せ持つ生涯学習施設建設事業(2億3868万円)などを盛り込んだ49億6450万円の大規模予算を編成。

 新事業としては、全小中学校の体育館の空調機設置事業(2500万円)、各種ハザードマップのほか、市街化調整区域などの地図情報を簡単に閲覧できる統合型・公開型GIS導入(2608万円)などを見込む。

   (2月17日起稿)

柔術の国際大会「ASJJF ASIA CUP2025」で準優勝に輝いた 芦川 太一さん 平塚市四之宮在住 33歳

勝つまで立ち上がる

 ○…アジア最大規模の大会で、初出場ながら準優勝に輝いた。「決勝で負けた悔しさもあるけれど、うれしかった」と喜びをかみしめる。大会前には、所属する平塚市立野町の湘南ブラジリアン柔術アカデミーで、週4日の練習のほかに自主練習で技を磨いた。出場したマスター1・ライト級・青帯部門では、1、2回戦で得意の立ち技を駆使して勝ち進んだが、決勝で惜しくも敗れた。「決勝の舞台での勝負のヒリヒリ感は日常では味わえないものだった」と振り返る。

 ○…小学校6年時に始めた柔道ではなかなか勝てなかったが、高校時代にレスリングに転向すると、その才能を発揮し始めた。高校最後の試合で、「微妙な判定で負けてしまい、そのまま終わりたくなかった」と、推薦入学の強豪選手が多い大学に、一般入試で入学。雑草魂で、国体で5位にまでなった。大学卒業後は競技から離れるが格闘技の熱は冷めず、通勤途中にある同アカデミーの門を叩く。柔術でもこれまでに培った逆境での精神力や経験を活かして頭角を現した。

 ○…現在は大磯町立国府中学校生沢分校で3年生の担任と数学教諭を務め、「生徒が成長する瞬間を見れた時は本当にうれしい」と微笑む。大会後には必ず生徒たちに結果を報告する。「勝つと、『すごい』『おめでとう』と私より喜んでくれる姿を見ると、もっと頑張ろうと思えるんです」と目を細める。

 ○…目標は、「負けた人達に勝つこと」と「世界大会優勝」。「最近負けてばかりいたから、目標が増えちゃった」と笑いながらも、戦う意欲は尽きない。悔しい思いを糧に成長してきた自身の経験から、「生徒たちにも頑張れば成長できると伝えたい」と、教師、柔術家として高みを目指す。

平塚歯科医師会 オーラルフレイル学ぶ 市民公開講座に100人

 一般社団法人平塚歯科医師会(簑島利文会長)主催の市民公開講座が2月11日に平塚プレジールで行われ、約100人が参加した=写真。

 当日はオーラルフレイル対策をテーマに、神奈川県平塚保健福祉事務所保健福祉課の歯科医師・古川清香さんが講師を務め、体験実習も実施された。また、同会会員の歯科医院で取り組んでいるオーラルフレイルについて紹介されたほか、希望者には器具を使ってのデモンストレーションも行われた。

 簑島会長は「団塊の世代が高齢化してきているので、オーラルフレイル対策をして病気にならないよう予防してほしい。会場がいっぱいで盛況だった」と話した。

大磯港でドッグラン

 大磯港の芝生エリアで3月1日(土)と2日(日)、賑わいの創出と公共空間の飼い主マナーの向上を目的としたドッグラン企画「PORTSIDE DOGRUN2025 in OISO〜海を感じる犬との時間〜」を開催する。午前10時〜午後3時30分。小雨決行。荒天・雨天中止。

 大磯らしい潤いづくり協議会主催。事故防止のため、小型犬、中型犬・大型犬エリアの全3区画を用意する。入場料は大磯町、平塚市、二宮町在住の人は1人1頭500円。人や犬の追加は各300円。その他の地域の人は1人1頭800円。人や犬の追加は各400円。高校生以下無料(保護者同伴)。

(問)大磯町産業観光課【電話】0463・61・5719

<PR>
認知症の症状は環境によって変化する
認知症の症状は環境によって変化する
介護施設選びが大切
日本は2040年、高齢者の約15%が認知症になると推計される(厚生労働省)。特別養護老人ホームやデイサービスなどの高齢者サービスや学童を複合的に運営する社会福祉... (続きを読む)
小学生水泳教室の様子

神奈中で健康増進 3月から無料教室

 成人の健康増進や小学生の水慣れを目的とした教室が3月から、神奈中スイミング平塚校で開かれる。参加無料。平塚市教育委員会後援。

 クラスは、体操場で行う腰痛予防体操と、小学生水泳教室の2種類。腰痛予防体操は、3月4日、18日、4月1日、15の火曜日午前10時〜11時、小学生水泳教室は、3月20日(木)11時〜正午、4月20日(日)、29日(火)、5月4日(日)、5日(月)9時〜10時。平塚市内在住者の成人と小学生(新1年生も含む)が対象。

 各時間定員10人で先着順(複数期日の申し込み不可)。動きやすい服装、水着、水泳帽、タオルなどは各自で用意の上参加を。

 同校では「新学期が始まるので、水の事故をなくすためにもこの機会に水に触れて慣れてもらえれば」と参加を呼びかけている。

 参加希望者は氏名、性別、年齢、【電話】、既往歴を伝え予約し、後日申し込む。各教室開催日3日前が締切。

 問い合わせは同校【電話】0463・23・5261。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

俳優の石丸さん「ネバー・トゥー・レイト」の精神 好奇心に駆られるままに

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵…と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。”石丸流”の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登(とう)攀(はん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」

《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

カメラとボールを持つ京田さん

ラグビー×美術で魅力発信 22日 平塚学園で体験会

 平塚学園高校グラウンド(平塚市高浜台31の19)で2月22日(土)午前8時〜10時、ラグビー未経験者を対象にしたイベント「ラグビーで美術を学ぼう!」が初めて開催される。講師は同校のラグビー部員30人。

 スポーツ写真の撮影方法を学びながらラグビー体験をする異色コラボを企画したのは、中学生の時に美術部に所属していた同校ラグビー部の京田琉聖さん(3年)。「ラグビーをする仲間を増やすために、新しい試みが必要だと思った」と開催経緯を語る。

 当日は写真の構図の説明やサンプル写真の鑑賞をした後、グラウンドでラグビーのパスやキックなどを体験する。参加者同士がお互いを撮影し、最後に意見交換をする。

 参加無料で定員30人。対象は小学1年〜中学3年(保護者同伴可)。持ち物は水筒、カメラ(スマートフォン)、運動のできる服と靴。

 応募方法は、名前、電話番号、住所、学年、保護者名を記入の上、【メール】hgrugby@hotmail.co.jpへ。(問)事務局【携帯電話】090・1552・2318

春休みに地震火山地質を探検 ひらつか防災まちづくりの会主催 

 ひらつか防災まちづくりの会が3月29日(土)に開催する「地震火山地質 こども春休み探検隊」の参加者を募集している。午前9時30分〜午後3時30分。

 平塚市博物館の学芸員・野崎篤さんを講師に迎え、身近な地形の観察を通して、自然の恵みと災害について探究する。

 当日は平塚市博物館に集合し、貸し切りバスと徒歩で、大磯町照ヶ崎海岸、二宮町吾妻山周辺地域を巡る。二宮駅で解散。 荒天時は、徒歩移動部分を室内プログラムに変更して実施する。

 対象は小学校3年生から高校生まで( 低学年は保護者の参加が必要)。 参加費は保険代として300円。 定員先着24人。

 散策可能な靴と服装。 昼食は各自持参。申し込みは【URL】h t t p s : / / f o r m s . g l e / j Z i 4 Q K 7Lu z d z 3 R 4 b 9。

  問い合わせは同会の山田さん【携帯電話】090・1659・4343。

日本画家の井出文洋屏風展 2月24日まで 旧大隈重信別邸の大広間で

 「井出文洋屏風展」が2月24日(月)まで、明治記念大磯邸園旧大隈重信別邸の大広間で開催されている。午前9時から午後4時30分(最終入園は4時)。入場無料。

 日本画家・井出文洋さんの作品が展示される。

 通常月曜休園だが、24日は開園。

(問)同園【電話】0463・61・0101

湘南いきもの楽校 1年の活動を写真や作品で紹介  23日と24日 まちなかベースきちきちで

 湘南いきもの楽校物語2024大展示会が2月23日(日)と24日(月)、平塚市のまちなかベースきちきち(明石町6の17)で開催される。市内に残る環境資源を生かした自然遊びなどを通じて環境保全活動に取り組む「NPO法人暮らし・つながる森里川海」(湘南いきもの楽校/臼井勝之理事長)主催。

 会場には昨年の活動の様子や馬入水辺の楽校で観察された自然の様子を写した写真約30点が並ぶ。また、平塚海岸で行っている「ビーチ・コーミング」で見つかった貝などの標本や、川の観察会で使用するライフジャケットなども展示される予定。

 23日は午前11時〜午後5時、24日は午前10時〜午後4時。入場無料。

 問い合わせは同法人【メール】shounanikimonogakkou@gmail.com。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
誰よりも長いベルマーレ在籍期間29年、選手のみならず、サポーターにも愛された遠藤さちえさんがこの試合を最後に退職された

ベルマガ通信 2月15日ホーム湘南1-0鹿島 さちえさんの惜別に勝利の花を J1第1節vs鹿島アントラーズ

 例年になく早い2月中旬のJ1開幕。ベルマガも最新12号を開幕に合わせ、発売いたしました。

 新チームは、二桁得点の鈴木章斗選手、福田翔生選手、ルキアン選手のFW3人が残留。鹿島からサイドが主戦場の藤井智也選手が加入。ボランチの田中聡選手は広島に引き抜かれてしまいましたが、川崎からゼヒカルド選手が加入。

 しかし、試合翌々日にゼヒカルド選手のケガが発表され、ボランチの先発は奥野耕平選手。結果的にこの起用が大正解。決勝点を奪った福田選手へのパスも、藤井選手の決定的クロスも、奥野選手から出ており、開幕戦の影のMVPと言えるでしょう。守っては、前半は積極的な飛び出しと後半の決定的セーブで上福元直人選手が鹿島をシャットアウト。

 ベルマガを生み出すきっかけを作っていただき、何回もぶつかり合ってきた湘南ベルマーレの広報、遠藤さちえさんを送り出す嬉しい勝利となりました。(ベルマガ編集長 有坂玲)