藤沢版【2月21日(金)号】
やすらぎ荘陶芸室の焼成窯

稲荷やすらぎ荘 市が機能移転を検討 一部利用者に不安の声

 老朽化が進む老人福祉センター「やすらぎ荘」(稲荷)の今後のあり方について市は先月31日、利用者に向けた説明会を開催した。同館の利用者数減少や維持・修繕コストの観点から、「建物の継続使用はしない、建替えはしない方向で検討」と説明。一部利用者の間では不安の声が広がっている。

     ◇

 開設から55年が経過したやすらぎ荘は、建物の老朽化や設備面での課題がある。昨年10月に市が行った利用者説明会では、年間7千万円を超える経費や、過去5年で約900万円の修繕費が発生したことを報告。今年3月に策定される予定の「第4次藤沢市公共施設再整備プラン」の短期プラン(2025〜28年度)でも、同館を含む老人福祉センターの施設規模や統廃合などの検討がなされるという。

 先月の説明会では、これまでの経緯を踏まえ、利用者に向け検討案を報告した。

 今年度は昨年12月末までに延べ約2万8300人が同館を利用している。市は今後、利用者の年代層を限定せず、より身近な交流の場として公民館や自治会館の利用を促すとして、サークル団体の備品や機能を他の場所に移転するなどの方向性を示した。

 同プラン策定後の今秋には、市民に向けて高齢者の保健・福祉に関するアンケートを実施予定。26年には、高齢者福祉計画を盛り込んだ「いきいき長寿プランふじさわ2029」の策定を開始。同館の具体的な方向性が提示される予定だ。

設備の代替は

 やすらぎ荘には、同館ならではの設備を使った活動を行うサークルもある。陶芸サークル「藤陶会」はその一つ。同館の敷地内に建つ陶芸室で半世紀以上活動しており、現在の会員数は100人を超える。

 今回の説明を受け、同会は設備の今後について不安を示す。丸太でできた陶芸室の中には、同会が約30年前から利用してきた、巨大な焼成窯や電動ろくろ回しなどの機能が備わっている。「やすらぎ荘の設備を失えば、活動が立ち行かなくなる」と同会は懸念を口にする。

 市は、藤陶会や温室を利用した園芸サークルなど、他に代替する機能がない場所については「移転や新設については個別で検討していく」と話している。

 きょう21日に開かれる市議会2月定例会の総務常任委員会では、同じく老人福祉センターの「湘南なぎさ荘」の鵠沼市民センターへの機能移転についても審査する予定だ。市は「今後も必要に応じて説明会や意見交換会を行う」としている。

精悍な顔つきで本堂へと向かう遊行75代・一浄上人(右)、地元保存会による「踊り念仏」の奉納(左上)、少し照れながら境内を練り歩く稚児行列の子ども(左下)

時宗総本山遊行寺 開山700年の節目祝う 「呑海忌」に市民ら多数

 時宗総本山遊行寺(西富)が開山700年を迎えた。その節目となる「春の開山忌」(呑海忌)が17日と18日に執り行われた。同寺を創建した遊行4代・呑海上人をしのぶ忌日法要で、盆踊りの起源とされる「踊り念仏」の奉納や伝統衣装を身にまとった子どもが練り歩く稚児行列などを一目見ようと、両日とも多くの市民らが境内を訪れ、新たな門出を祝福した。

 遊行寺は鎌倉時代後期の1325年、呑海上人が開山した。正式な寺名は「藤澤山無量光院清浄光寺」だが、全国を旅して布教する遊行上人が住む寺として「遊行寺」の名で親しまれている。

 昨春の開山700年開白法要を皮切りに、独創的な催しが行われ、呑海忌の結願法要で一区切りがついた同寺。宗祖の一遍上人から受け継がれた遊行上人を務める75代・一浄上人は「守られてきた伝統を改めて大事にしなければならない。人々の心がつながる場になるよう”誠を尽くす”を信条に努めていきたい」と決意を新たにした。

 今年の呑海忌を機に、初めて同寺に訪れる人も多いなか、熱心にカメラのシャッターを切っていた60代男性は「よく来ているけれど、境内がきれいになっていて驚いた。これからも身近な憩いの場として通い続けていきたい」と笑顔で語った。

NPO法人こども達に未来をin湘南の代表を務める 松延 康隆さん 片瀬在住 75歳

「福島は終わっていない」

 ○…あざのように心に刻まれた光景がよみがえる。福島第一原発事故で帰省困難区域に指定された浪江町津島。放射線が容赦なく襲いかかり、住民約1400人はほぼ帰れていない。「イノシシが家々を荒らしていた。子どもは見当たらない。家族は分断され、歴史や伝統、文化すべてが消えた」。かつては栄えたと思しきまちも、当時の面影をしのばせるものはなかった。「原発事故の脅威、過酷さを風化させるわけにはいかない」と強い意志を瞳に宿らせる。

 ○…未曾有の被害をもたらした東日本大震災。妻や義弟と避難所で炊き出しをしたことを機に、NPO発足に携わった。春と秋に現地の小中学生を湘南に招き、保養イベントを開催。海水浴や地引き網体験などで楽しんでもらおうとしたが、津波で命を落とした家族のいる子も多く、「こわい」という反応に受けた傷の深さを噛みしめた。コロナ禍以降は、講演会や写真展を通じて「現地の声」を届け続けている。

 ○…体の弱かった4歳の息子を気遣い、父は都内から自然豊かな片瀬へ移住を決めた。高校卒業時は学生運動のただ中。「勉強なんてできない」とアルバイトを転々とし、26歳でようやく大学へ。その後は予備校で日本史の講師に、母校の鎌倉高校でも非常勤で教鞭を執った。定年前に政治家の秘書も経験した。

 ○…3年前から運営する大鋸の障害者グループホームに、大学1年生を夜勤スタッフとして迎えた。南相馬市で被災し、小学1年から保養に参加していた男児だ。「湘南を好きでいてくれた」。原発事故から15年、自身も訪れた津島を題材にした映画を上映することにした。「仲間は皆高齢になった。息の長い活動をするためにも、若者にも素直な目で観てほしい。福島は終わっていない」

フィールドを疾走する選手たち

ちびっこラガーマン躍動 藤沢LC 湘南カップ

 幼児から小学年1・2年生までを対象としたラグビーの「藤沢ライオンズクラブ(藤沢LC・立石直子会長)湘南カップ」が11日、秋葉台公園球技場で開催され、子どもたちが白熱の試合を展開した。藤沢市ラグビーフットボール協会の主催、NPO法人藤沢ラグビー蹴球倶楽部の主管、同LCの共催。

 県内のスクール間の交流試合を通じ、子どもたちの健全な成長や仲間づくりを目的としている。

 今回は、県内の9スクールから40チーム327人が参加。小学1年生まではタックルなしのタグラグビー、2年生はタックルありの迫力あるプレーで、保護者ら観客を湧かせた。

 大会を終え立石会長は子どもたちの健闘を称えるとともに「普段の練習から仲間とふれあい、成長するための目標の場になってくれたら嬉しい」と話した。

 優勝は幼児年長の部が藤沢ラグビースクール、1年生の部は川崎市ラグビースクール、2年生の部は海老名ラグビースクールだった。

ハンドベルで打ち合う参加者

獺郷・光友会 独自競技で日英交流 ハンドベル卓球バレー

 獺郷の社会福祉法人・光友会で14日、日本とイギリスのパーキンソン病患者が交流するイベントが開催された。

 イベントで行われたのは、同病の治療法として近年注目されている「卓球療法」だ。「卓球は脳への刺激や手の動き、目の動きが多く、リハビリに用いられている」と日本卓球療法協会の長渕晃二理事長は解説する。

 今回は鉄の球が入った卓球のボールを転がしハンドベルで打ち合う競技で、日英に分かれて対戦した。台の上から落としたら失点というルールだ。競技名は当日「ハンドベル卓球バレー」と長渕さんが命名した。

 打ち合う際に「リーン」と音が出る。鉄が入っているボールはいつも利用するものより重く、「シャンシャン」と鳴りながらまっすぐ転がる。「音も脳への刺激になる」と長渕さんは話す。

 両チームは一歩も譲らず「exciting!」との声と共に打ち合いにも熱が入る。音は鳴り止まず両チーム無失点という結果になった。

 パーキンソン卓球は国際大会も開催されている。今回イギリスから参加した男性は優勝経験があるという。イベントについて「良いエクササイズになり面白かった」とし、「イギリスでは病気の当事者がコミュニティを作る。日本は公的機関による医療以外の取り組みが充実している」と話した。

 その後は両国で共通する唱歌などを聴き、通訳を交えた歓談をするなど交流を深めた。

作品を手にする消防隊員(提供)

消防服が日用品に 3月1日 販売開始

 公益財団法人藤沢市まちづくり協会が運営する「生きがい就労センター」は来月1日(土)、春季火災予防キャンペーンで消防服のアップサイクル品を初めて販売する。

 捨てられてしまうものに新しい価値を付け、よみがえらせるアップサイクル。同センターでは市消防局から相談を受け、着古して役目を終えた消防服をバッグや小物入れに作り替える活動を行ってきた。消防フェアでの試作品展示を経て、今回販売が決まった。

 販売されるのは展示時の投票で人気上位だったトートバッグや鍋敷き、ペットボトルホルダー、バーナーシートなど。どれも消防服の持つ風合いや特性を生かしたデザインに仕上げたという。

 担当者は「良いものができた。環境へ配慮した取り組みの一端になれば」と期待を込める。

 春季火災予防キャンペーンは午前11時から午後1時、ミスターマックス湘南藤沢で行われる。

OUR Project 事業者募集を開始 公開型プレゼンも予定

 藤沢市民会館や旧藤沢市南市民図書館の建て替えにあわせた生活・文化拠点整備事業「OUR Project(アワープロジェクト)」について藤沢市が14日から、管理・運営計画策定業務委託と基本設計委託の事業者募集を開始した。

 老朽化した市民会館や旧南市民図書館の建て替えにあわせ、藤沢市民ギャラリー等の公共機能を複合化するとともに、周辺の浸水リスクの低減を図るために内水浸水対策施設を整備する同プロジェクト。民間事業者のアイデアやノウハウを施設の運営や設計等に反映させるため、市とともに管理・運営を担う事業者と、基本設計を行う事業者を先行して選定する。高度かつ専門的な技術力や企画力、提案力などが必要となる業務のため、公募型プロポーザル方式で提案を受け付ける。

 公募スケジュールについては、参加表明書を3月末まで受け付け、4月14日から5月2日まで企画提案書の受け付け。書類審査やプレゼンテーション審査を経て7月には優先交渉権者及び次点交渉権者が決定、公表される。選定プロセスの見える化を図るため、企画提案概要書の公表や、二次審査における公開型のプレゼンテーションも予定している。再整備に伴い市民会館は26年4月から休館。31年4月の供用開始を目指す。

市消防 電動車事故へ備え 神奈川トヨタ招き講習

 藤沢市消防局南消防署で18日、「次世代自動車講習会」が開かれ、職員約70人が参加した。市消防の講師派遣要請を受け、神奈川トヨタ自動車(株)(横浜市)の整備士ら7人が講師を務めた。

 電動自動車をはじめとする次世代自動車の普及が進む一方で、自動車事故の救助活動では、車内に搭載された高電圧バッテリーやケーブルによる感電への対策が急務だ。講習会は職員の安全確保を目的に、3年前から県内各地で行われている。

 「水素燃料の電気自動車(FCEV)の構造について」と題した座学では、電動車の高電圧配線系統や水素タンクの仕組みなどを学んだ職員たち。その後、実際にFCEVや電気自動車(BEV)、ハイブリッド車(HEV)を使った実技では、水素タンクや弁の位置、放出の向きなどを確認した=写真。北救助隊の板垣佳祐さん(25)は「ガソリン車とは注意点が全く異なる。水素の引火に備えた対応など役に立った」と話した。

©2023 SHOJI KAWAMORI,SATELIGHT/Project AQUARION MOE

アクエリオン聖地巡り 28日からスタンプラリー

 TVアニメ『想星のアクエリオンMyth of Emotions』とのコラボ企画として2月28日(金)から3月31日(月)まで、作品に登場する場所を巡るデジタルスタンプラリーが開催される。主催は湘南藤沢フィルム・コミッション。

 スタンプラリーのコースは、【1】湘南モノレール湘南江の島駅【2】小田急電鉄片瀬江ノ島駅前【3】新江ノ島水族館【4】江の島弁天橋【5】青銅の鳥居【6】江の島ヨットハーバーさざえ島【7】亀ヶ岡広場【8】江島神社奥津宮。スタンプ全てを取得し藤沢市観光センターでコンプリート画面を提示した人にオリジナルステッカーをプレゼント(無くなり次第終了)。参加は藤沢市観光公式ホームページ(名称で検索)のイベント参加ページから登録を行う。

 アプリのインストールが不要な「Digi-Stamp」を活用し、GPSを使用して指定のエリアに入るとスタンプがもらえる。スタンプ一覧ページではキャラクター登場シーンの画像などを見ることができる。

 同作品は、2005年から続くロボットアニメ「アクエリオン」シリーズの第4期目で、江の島が舞台となっている。先月9日から放送が始まり、TOKYO MX(毎週木曜日午前0時30分〜)、tvk(毎週金曜日午前0時〜)、BS朝日(毎週金曜午後11時30分〜)などのほか、各オンデマンド、SVODで配信されている。

ひまわりの種でウクライナ支援 23・24日 無料配布

 ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって丸3年が経つ。「咲かそうひまわり つなげよう ウクライナ支援」と題し、ウクライナの国花であるひまわりの種の無料配布が行われる。

 NPO法人湘南ふじさわシニアネットの主催で、今年で3回目を数える取り組み。23日(日)に辻堂駅北口ペデストリアンデッキ(テラスモール湘南へ向かう通路)、24日(月)には藤沢駅北口サンパール広場入口(雨天の場合は25日(火)に順延)で、いずれも午前10時から午後3時。2日間合わせ、先着1500人分の種を用意した。「現地では今も惨劇が繰り返され、甚大な被害をもたらしている。市民の皆さんと共にひまわりを育て、平和への願いを届けよう」と呼び掛けている。

 また、両会場では募金活動も同時に実施。支援金は日本ウクライナ友好協会KRAIANYへ送られる。

 問い合わせは同法人ボランティアグループの斎藤さん【携帯電話】090・4058・0121。

市内医師ら 「野球肘」から救え 児童169人に一斉検診

 投球動作を繰り返すことで起きる障害「野球肘」を予防する第1回藤沢野球肘検診が16日、秩父宮記念体育館で初開催された。藤沢市医師会の整形外科医会や健康スポーツ医部会、藤沢市野球協会の学童部などで構成される藤沢市野球肘検診推進協議会(仲野靖司代表)の主催。

 中高生に多いとされる野球肘。近年は身体が未成熟な小学生でも肩や肘を痛めるケースが多く、選手生命を脅かす事例は少なくないという。

 検診当日は、市内29の野球チームから小学4〜6年生169人が参加した。医師が関節の可動域などをチェックする問診とエコー検診=写真=を実施。また(一社)スポーツリズムトレーニング協会協力の下、インストラクターらによるリズムトレーニングも行った。音楽に合わせ、床のライン上を跳ねて皆楽しんだ。身体の使い方を学ぶことで、運動パフォーマンスを上げ、けがの防止にもつなげる狙いだ。

 村岡フェニックスの山際夏郎監督は「球の投げ方で野球肘と分かる子もいるが、気づかない子もいる。こうした機会はありがたい」と感謝した。仲野代表は「治療の施しようがなくなる場合もある。早期発見・治療が鍵。そして藤沢から第二の大谷翔平選手を出したい」と笑みを浮かべた。

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映画のパンプレット

15年目の福島現地の声 市民会館で上映・講演会

 東日本大震災から15年目を迎えるのを前に、それに関連する映画上映会と講演会が23日(日)、藤沢市民会館第一展示ホールで開かれる。NPO法人こども達に未来をin湘南(松延康隆代表=人物風土記で紹介)の主催。

 「15年目の福島〜現地の声を聴く〜」と題した催しで映画『津島―福島は語る・第二章―』を上映する。福島第一原発から約30Km離れた県東部に位置する浪江町津島。事故直後、放射性物質が降り注ぎ、帰省困難区域に指定されたまま、今なお多くの住民が故郷に帰れずにいる。そこに生きた18人の証言を記録したドキュメンタリー作品だ。

 その後の講演会では、「私たちは何を失おうとしているのか」をテーマに、同作を手掛けた監督の土井敏邦さんのほか、福島県浪江町津島原発訴訟団原告団団長の今野秀則さんらが登壇する。

 時間は午後1時から5時。参加費500円(学生無料、障害者・介助者半額)。問い合わせは松延さん【携帯電話】090・5567・7435。

六会で国際交流 24日 インドネシア学生と

 六会市民センターで24日(月)、「湘南平和フォーラム」が開かれる。湘南とアジアの若者による未来創造事業実行委員会の主催で、市民活動プラザむつあいとの共催。

 テーマは「ミーハーのための国際交流を創ろう!」。インドネシアの大学で日本語を専攻する学生と卒業生をゲストに迎え、村岡中学校家庭部の生徒たちが進行に参加する。

 当日はインドネシアの文化紹介として伝統舞踊である「クジャク踊り」の実演があるほか、インドネシアの盆踊りや伝統楽器アンクルンの体験も行われる。

 また、平和学習として、インドネシア学生による平和をテーマにした読み聞かせや原爆投下、ひめゆり学徒隊に関する講演が行われる。

 時間は午後1時30分から3時30分まで、参加無料。問い合わせは同実行委【メール】minoru_wagai@yahoo.co.jp(和賀井さん)。

「一緒に支援しましょう」とよびかける田邊会長

復興支援のマーケット 22日(土) 湘南事業家フォーラム

 湘南地域の事業家らで構成される湘南事業家フォーラム(田邊勝利会長)と(公財)湘南産業振興財団では、昨年被災した能登半島の支援を目的とした事業者の不用品などを提供するスリフトマーケットを2月22日(土)に開催する。売上金はすべて災害義援金として寄付する。会場は藤沢駅北口サンパール広場。午前10時から午後3時。

 今イベント開催のきっかけはメンバーの中から能登半島を支援したいとの声があがったこと。市民とともに支援をするため、スリフトマーケットを開くことを決めた。

 当日は同団体メンバーが持ち寄ったオフィス備品から介護衛生用品、食器、インテリアグッズ、アクセサリー、ノベルティグッズなどを販売。中には、特殊詐欺対策に有効とされる自動応答機能がついた電話のアダプター、ウクレレ、絵本といった変わり種も並ぶとのこと。「不要とはいえまだ使えるものばかり。ぜひ、ご利用いただいて一緒に能登半島を応援しましょう」と渡邊会長は呼び掛けている。

司法書士の無料相談会 3月1・15日

 県司法書士会湘南支部(門田渉支部長)は「司法書士無料相談会(面談)」を3月1日(土)と15日(土)、フジサワ名店ビル6階で開催する。午後2時30分から5時30分。

 同支部所属の司法書士が相続全般や遺言、相続登記、債務整理、過払請求、成年後見などの困りごとにアドバイスする。無料相談会は社会貢献活動の一環として第1、3土曜日に実施。申し込み不要。当日会場へ。(問)ひなた司法書士事務所【電話】0466・29・0308

春名康夫「一本のゆり」(提供)

たぶろう春季展 東京都美術館で

 藤沢を発祥の地とするたぶろう美術協会による全国公募展「2025たぶろう春季展」が、きょう2月21日(金)から27日(木)まで、東京都美術館(台東区上野公園8の36)の地下2階ギャラリーCで開催される。午前9時半から午後5時半まで(入場は5時まで)。最終日は3時まで(入場2時半まで)。

 同展では、油彩画・日本画・水彩画・その他平面絵画などの作品が並ぶ。

 入場無料。問い合わせは同展部会大野寛武さん【電話】090・4204・8559まで。

弁当をほおばる親子

手作りベンチで弁当ぱくっ 親子が「木育」体験

 藤沢少年の森(打戻)で15日、伐採した樹木でベンチを作る催しが行われた。(公財)藤沢市みらい創造財団とウッドコンシェルジュ三代目合同会社(大鋸)の共催。

 同社の佐々木友路代表は「薪からガスを使うようになるなど、日常生活の中で”木離れ”が進んでいる」といい、木に触れる楽しさや未来の森を守る大切さを児童生徒に伝える「木育」事業を展開している。

 佐々木代表ら協力の下、昨年5月に直径25cmほどある杉をのこぎりで切った子どもたち。2回目のイベントとなった当日は、近隣の親子11組が参加し、伐採した木でベンチを組み立て、丁寧にやすりをかけた。その後は完成したベンチに腰掛け、木箱に入った肉屋喜平(藤沢)のガパオライスを皆で食べた。

 小学2年、4年の子どもと共に木育を体験した40代男性(亀井野在住)は「こんなに自然を満喫する経験はなかなかできない。究極の地産地消」と贅沢な時を満喫した。

自己流の墨絵。楽しむが基本スタンス

好奇心に駆られるままに 俳優の石丸さん 「ネバー・トゥー・レイト」の精神

 ウインドサーフィン、登山、スキー、自転車、ピアノ、墨絵…と多趣味で知られる俳優の石丸謙二郎さん。中にはプロ並みの腕前を誇るものもあり、多才ぶりに驚かされる。そんな石丸さんを突き動かすのは好奇心。「興味が湧いたらまずやってみる」のスタンスが人生をより豊かに、楽しくしてくれるのだとか。”石丸流”の人生100年時代を生きるヒントを聞いた。

 ――熱中できる楽しみをたくさんお持ちです。

 「ベースとなるのは『海と山』。風が吹いたらウインドサーフィンを楽しんでいるが、毎回コンディションが整うとは限らない。のんびり風待ちをして過ごす人もいるが、性格的にぼーっとできないのでそんな時は自転車を漕いだり、山に出向いてクライミングをしたり。欲張ってあれもこれも楽しんでいる。よく動いて、よく食べて、よく寝る。遊びが心身の健康維持に欠かせない」

 ――37歳まで趣味を封印していたそうですね。

 「役者という仕事柄、怪我をすることができない。日焼けもご法度。自分の立ち位置を確立しなければならないという思いもあり、あえて遠ざけていた。余裕を持てるようになって、一人で楽しめるものはと考えてウインドサーフィンにチャレンジしたが、簡単にはいかない。その悔しさがのめり込むきっかけとなった。上達の早道は実戦だと教えられ、レースにも参加。10年でアマチュアのトップレベルになり、61歳の時に73・71Kmという当時の日本第2位のスピード記録を出すことができた」

 ――スキーも60歳になってからです。

 「スノーシューを履いて雪山を歩いていた時、スキーならもっと楽に動けることに気付いて。これも夢中になって練習して1日にリフト80本乗った日もあった。上達すると世界が広がって、もっと楽しくなる。今シーズンはスノーボードにも初挑戦する。5年周期くらいで自分を突き動かす何かとの出会いがある。いつも心を開いているからこそ、新たな価値観を受け入れられる」

 ――ピアノもその一つですか?

 「ウインド仲間にジャズピアニストがいて、教えてもらった。1曲だけに絞って練習を重ね、駅にあるストリートピアノをこっそり弾いたことも。指先を通して身体と音が一体化する感覚が新鮮で、ピアノの魅力を理解できた。自分とは無縁の世界だと思っていたが、やってみることが大切。年齢は関係ない。『ネバー・トゥー・レイト』の言葉通りだ」

 ――登山家なら誰もが憧れるマッターホルン登(とう)攀(はん)に成功しました。

 「成功率は五分五分と言われていて、体力的にも厳しいものがあったが、挑戦してよかった。実は登山から派生した趣味に墨絵がある。訪れた先で感じたことを揮毫する野筆セットをアウトドアメーカーから渡されたが使い方を勘違いし、スケッチブックを山に持ち込んで絵を描いていた。恥ずかしい思いをしたが、それが今では個展を開くまでに。うん、これはこれで楽しい」



《石丸謙二郎(71)/俳優でナレーター。登山をテーマにしたラジオ番組『山カフェ』が人気》

展示される商品の一例。文字や風景を音声で伝える小型カメラから次世代電動車椅子まで実際に体験できる幅広いラインナップが並ぶ

障害、加齢を技術でカバー 最新福祉機器の体験展示会 2月24日(祝)まで ロボテラスで

 障害や加齢で「見えづらい」「聞こえづらい」「歩きづらい」など生活する上の困りごとをテクノロジーで解決する最新機器の展示会「デジタル福祉フェア」がロボテラス(辻堂神台2の2の1・3階)で2月24日(祝)まで開かれている。

 展示されている機器は最新技術やアイデアが生かされたものばかり。

 メガネに取り付けた小型カメラを通してAIが文章を読み上げる機器や、遠近自動でピントを合わせてくれるメガネ、さらには、足元からの振動で目的地まで誘導してくれる機器、スタイリッシュなデザインの次世代型電動車椅子など。加えて、店舗にいかずにオンライン上でプロによるフィッティングができる補聴器や、手話を翻訳するアプリなども登場する。

 実際の機器をその場で体験もできる。様々な機器が一堂に会し、試せる希少な機会で、「未来の話のような支援グッズがそろっています。ぜひ実感してほしい」とロボテラススタッフは力を込める。。入場無料。午前10時から午後5時まで。

 詳細・問い合わせは同施設【電話】00466・52・5622。

湘南大庭に平和祈る灯 11日キャンドルナイト

 東日本大震災への想いをつなぐ「3・11への祈りキャンドルナイト2025」が3月11日(火)、二番構公園(大庭5528)で開催される。時間は午後3時から8時(点灯4時)。主催はNPO法人ぐるんとびー。

 当日の会場には約3千個の灯籠が並び、温かな光に包まれる。ほかにも、音楽ステージやワークショップ、キッチンカーなども予定している。最新情報はイベント公式インスタグラムに掲載。手作り灯籠の作り方なども紹介。問い合わせは実行委(NPO法人ぐるんとびー内)【電話】0466・47・7764。

西郷隆盛の謎に迫る 3月15日に歴史講座

 幕末に活躍した西郷隆盛の謎に迫る歴史講座が3月15日(土)、鵠沼公民館ホールで開催される。午後1時30分から3時30分まで。参加費無料。くげぬま探求クラブと同公民館の共催。

 小説やドラマでも数多く作品がある西郷隆盛。官軍を率いた「維新の三傑」でありながら、西南戦争を引き起こした賊軍の首魁。時代の証人から「豪傑」や「大人物」と評される一方、「不見識」「短慮」の声などさまざま。時代によっても評価が変わる西郷隆盛について、出版社編集者の三重博一氏を講師に招き、数多の西郷論をひもときながら人物像を追う。

 定員は80人、申し込み不要なので、希望者は直接会場へ。詳しくは同館【電話】0466・33・2002。

科学でつなぐ今と未来 アイパークで特別企画

 横浜国立大学てくてくてっくプラス春休み特別コラボ企画「科学でミライと今をつないでみよう」が3月15日(土)、村岡東にある湘南アイパーク講堂で開催される。参加費無料。2月24日(月)まで参加者を募集している。

 理科実験やフィールドワークを行う博士課程学生集団「CurioSeeds」と、独自に開発したボードゲームを活用した遊び要素を取り入れたワークショップで地域に貢献する「ヨココネクト合同会社」とのコラボイベント。

 当日は、まゆ玉を使ったオリジナルの化粧品作りと、すごろくを使ってみんなの将来や夢を考えるワークショップを開催する。

 対象は小学4年生以上。時間は【1】午前10時〜と【2】午後1時30分〜の2回。定員は各回50人(親子での参加も可)。申込みや問合わせはワークショップ運営事務局(【メール】machigoto-kagaku@ynu.ac.jp)へメールを。

 

辻堂で美味しい出会い 2月23日、「湘南パン祭り」

 辻堂海浜公園の芝生広場で2月23日(日)、「湘南パン祭り2025」が開催される。時間は午前10時から午後5時(売り切れ次第終了)。

 藤沢市や茅ヶ崎市など湘南エリアを拠点とするベーカリーが集まり、新たなお気に入りを見つけることができる人気イベント。昨年の開催では雨天にも関わらず約5000人が来場した。今回はベーカリー29店舗が集結し、各店のこだわりが詰まったパンを販売する。

 また、当日はベーカリーのほかにピザやドリンクなどのキッチンカー8台と焼菓子店4店舗によるフード販売も行われる。

 主催者は「多くの方々に新しいパン屋さんとの出会いを楽しんでいただければ」と来場を呼び掛けている。 

 入場無料。雨天の場合は3月2日(日)に延期となる。イベントについて詳細な問い合わせは、主催の湘南パン祭り実行委員会インスタグラム(@shonan_panmatsuri_tsujipan)。

表彰状を受け取る生徒たち

県空調衛生工業会 業界の入職促進へ 高校生10人に会長賞

 「一般社団法人神奈川県空調衛生工業会」(有井清会長=株式会社ヨコレイ社長)が2月7日、「2級管工事施工管理技士一次検定」に合格した県立藤沢工科高校(小林隆宏校長)の3年生10人を称える表彰式をワークピア横浜で行った。

 同工業会は設備工事事業に関する経営の合理化などを実践。防災設備などを総称する空調衛生工事業に関心がある若者の入職促進の機運を高める活動にも取り組んでいる。

 この日の表彰式では、空調設備や給排水設備などの管工事における施工管理を行うための知識や能力を証明する2級管工事施工管理技士一次検定に合格した生徒に「会長賞」という形で表彰状を授与。有井会長は「学業と並行して合格した皆さんのチャレンジ精神や努力に対し、心から祝意と敬意を表します」とあいさつした。

 小林校長は「表彰という目に見える形で応援していただき感謝。生徒の指導にあたった教員も称えたい」と話した。受賞者は次の通り。敬称略。

▽冨田勝之▽原龍之介▽小川魁兜▽松井駿介▽樋口大夜▽竹腰柊呂▽西村零▽保田陸▽内海陽太▽南琉斗

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

2月12日▽所用外出▽百歳訪問▽市民ギャラリー

2月13日▽市議会本会議▽両副市長▽湘南青果原田篤代表取締役会長ら▽藤沢北青少年交通安全連絡協議会新年会

2月14日▽請願陳情説明文理事者調整▽川崎副市長▽議案質疑答弁理事者調整