港南区・栄区版【2月27日(木)号】
歩道に迫り出している宿舎

大船旧国家公務員宿舎 市が一部土地の取得示す 歩道拡張へ一歩前進か

 横浜市はこのほど、かつて厚生労働省の職員が住み、2015年度から空家となっていた大船旧国家公務員宿舎用地(栄区笠間)の一部を取得する方針を、栄区議員団に対して示した。市は歩道側の約100平方メートルを財務省から取得し、歩道の拡幅を予定している。

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 JR大船駅笠間口から300m程の大船旧国家公務員宿舎。駅から笠間交差点方面に向かうと、直前の歩道と比較して、宿舎の前で半分ほど幅が狭まることから長年「歩きづらい」、「幅を広げて欲しい」との声が区役所に寄せられていた。

 それでも解体が進まなかったのは、宿舎用地が国有地だったためだ。市は拡幅に向けて土地の取得を要望していたが、国が省庁間の手続きに時間を要したため問題が長期化していた。手続きが長期に及んだことに関して、財務省関東財務局に属する横浜財務事務所は「測量などの調査が完了しないと手続きが進められない。本件においては、調査に期間を要したため」と話した。

 市は国の手続きが終了したことから2023年度以降、調整を本格化。今年の1月には約982平方メートルある用地のうち、歩道側の約100平方メートルを市が取得する旨を財務省に伝え、歩道拡幅に向けて歩みを進めた。

 今後、市の用地取得が正式に決定した後に、残りの土地は一般競争入札によって売却される予定。購入者が宿舎を解体するまでは工事が行えないため、歩道拡幅の時期も未だ決まっていない。

 市の担当者は「拡幅工事の時期は未定だが、方向性を示すことができた。今後もより地域のニーズに沿った土地利用となるように国と調整を進めていく」と方針を示した。

参加を呼びかける山納さん(左)と野澤さん

日限山の若者グループ 防災クイズラリーを企画 「子どもに知ってほしい」

 日限山周辺に住む高校生、大学生4人で結成されたグループ「新世代創造ミーティング」は3月9日(日)に防災をテーマにした「こどもクイズラリー」を日限山地域ケアプラザで開催する。さらに若い世代への意識啓発が狙い。

 「新世代創造ミーティング」は日限山周辺の地域に住む菊池一花さん(大3)、山納彩さん(大1)、阿部みなみさん(高3)、野澤桂菜さん(高3)による地域貢献を目的としたグループ。同ケアプラ職員の田中真樹さんが地域を支える人材の担い手が不足しているとの危機感から、グループの発足を計画し、4人が賛同した。

 4人は昨年10月からどのような活動を行うかを相談。その中から「防災」をテーマとすることに決めた。「能登半島地震では帰省中の若者が被災者支援で活躍したと聞きました」と話すのはメンバーの野澤さん。「(若者である)自分たちも改めて防災を学びたい」との思いがあったという。

 また、メインターゲットはさらに若い小中学生に定めた。「小さい時から、防災に関心を持ってほしい」との考えからだ。普段から小学生に接する機会が多いという山納さんは「『災害が怖い』と話す子どもがいるが、ここで知識を身に付け『防災マスター』になり、いざという時に力を発揮してほしい」と意図を語った。

地域も期待寄せる

 ひぎり連合自治会の宮島由美子会長は4人の活動に「若い人が動いてくれるのは頼もしい」と期待を寄せる。「若者と地域がつながるのは良いこと」と話した。4人は今後も防災に限らず地域活動を継続する予定だ。

 当日は、館内8カ所のチェックポイントに防災に関するクイズや課題を設置。各ポイントをクリアしながら、ゴールを目指す。申込、参加費不要。中学生以下には参加賞(先着100人)が配布される。時間は午前10時から正午。詳細についての問い合わせは同ケアプラ【電話】045・827・1870まで。

児童と考案したカレーパンを限定販売するオンニの代表取締役を務める 近賀(きんが) 健太郎さん 上大岡西在勤 44歳

二人で叶えた”幸せ”

 ○…「小学生の発想はユニークで面白い」。桜岡小の6年生とタッグを組んだオリジナルカレーパンを3月中旬に店舗で限定販売する。市立南高校生とのコラボや夏休みの子どもピッツァ教室など、多忙な日々の中で地域への還元を忘れない。「上大岡で商売をさせてもらっているので、地域貢献したい。何よりお祭りみたいで楽しい」と満面の笑みで語る。

 ○…東汲沢小、戸塚中、市立戸塚高校とサッカーに打ち込んだ。「輝かしい成績はないけど、とにかくプロサッカー選手になりたかった」。高校卒業を経て、群馬県社会人リーグでプレーしながらプロテストを受験。ジェフ市原で給料の発生しない練習生として合格した。「歯を食いしばって頑張って良かった」。しかし阿部勇樹選手や羽生直剛選手など、後に日本代表メンバーになる才能を目の当たりし挫折した。「続けるか、やめるか悩んだけど…。プロ選手の夢は諦めた」

 ○…実家は戸塚区汲沢の寿司雅。「寿司はいっぱい食べたから、お米に飽きちゃって」。サッカー選手の次に追った夢がパン職人だった。3店舗での修行を経て、2015年に「ブーランジェリーオンニ」を開店。オンニはフィンランド語で”幸せ”。店名はパン職人を目指した修行時代に出会った1学年上の妻と決めていた名前だ。「北欧が好きな妻と店を持つなら『オンニ』がいいね」と約束していた。

 ○…「夜中1時まで働いて、家にシャワーを浴びに帰って、3時からまた仕事」。開店当時は激務だった。今年の7月で10周年を迎える。少しずつ余裕も出てきた。「上大岡に住んでいる人が『オンニがあって良かった』と自慢できるお店にしたい」。二人で叶えた夢の続きはパンで地域を”幸せ”にすることだ。

横浜市内の20代女性がはしか感染 東急東横線、京王バス利用 市が注意呼びかけ

 横浜市は2月26日、市内の20代女性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。市内の感染例は2022年以来3年ぶり。今年は19日時点で全国で3人の感染が確認されている。

 女性は2月上旬にタイから帰国。17日に発熱し、21日にはのどの痛みや咳が出て市内の医療機関を受診。24日に発疹が現れ、25日にはしかと診断された。予防接種歴はないという。

 帰国後、感染の可能性がある期間に公共交通機関を利用しており、同じ時間帯に利用した人に市が注意を促している。

 女性が利用したのは、16日の東急東横線(午前6時57分綱島駅乗車→7時18分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時29分渋谷駅乗車→7時47分幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、17日の東急東横線(午前6時48分綱島駅乗車→7時21分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時30分頃渋谷駅乗車→7時50分頃幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、21日の東急東横線(午前10時台綱島駅乗車→菊名駅下車、午後1時台菊名駅乗車→綱島駅下車)。市はこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱などのはしかを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に電話連絡の上、受診するように呼びかけている。

 はしかは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、患者と同じ空間にいるだけで感染することがある。抗体がない人が感染するとほぼ100%発症する。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

児童と考案したカレーパン

6年生考案のカレーパン 桜岡小 3月15日にオンニで販売

 市立桜岡小学校(後藤俊哉校長)の6年生児童らが考案した「オリジナルカレーパン」が3月15日(土)、パン作りに協力したブーランジェリー オンニ(近賀健太郎代表取締役=今号人物風土記で紹介)で限定販売される。

 桜岡小6年生とタッグを組んだのは上大岡西のパン屋「オンニ」と大久保にあるカレーとスパイス料理店の「スパイシーモンキーズ」の2店舗。同小学校6年生から前例のない商品を作りたいと打診を受けたスパイシーモンキーズの蛭川由之介代表が、カレーパンの中味のべースとなる「ほうれん草のカレーペースト」を考案。蛭川代表と知り合いだったオンニの近賀さんに協力をあおぎ、オリジナルカレーパンを児童と考案した。地産地消の観点からほうれん草は横浜産を使用。

 昨年12月には同校体育館で保護者向けに先行販売が行われた。今回は3月15日の1日限定で地域向けに販売をする。

 オンニの営業時間は午前8時から午後6時。オリジナルカレーパンは約50個限定販売の予定。1個432円(税込)で販売。売り切れ次第終了となる。

会を締めくくった菊嶋支部長

横浜商工会議所 南部支部など設立50周年 菊嶋支部長、思い語る

 横浜市内の法人や個人などから組織された経済団体、横浜商工会議所(上野孝会頭)の鶴見・西部・南部支部の設立50周年を記念した「講演会・式典並びに祝賀会」が2月20日、横浜ベイホテル東急(西区みなとみらい)で行われた。

 南部支部(港南区、南区、磯子区)は1974年11月13日に設立された。現在の会員数(昨年末時点)は港南区438件、南区524件、磯子区338件の計1300件。支部長を務めるのは、建築工事や鉄骨加工を行う(株)キクシマ(本社/港南区港南台)の菊嶋秀生代表取締役だ。

 50周年企画は三部構成。第一部は精神科医の和田秀樹氏が「年齢に『壁』なし。大切にしたいこれまでの経験と知識」をテーマに講演を行った。第二部の記念式典には3支部に関係する区長、副区長に加え、神奈川県産業労働局局長や横浜市経済局総務部長らの来賓と、各支部の会員が数多く参加した。

 同式典で上野会頭は2年後に控えたGREEN×EXPO 2027を見据え「これを絶好の機会と捉え、各支部が地域と一体となり関係団体と協力し推進してほしい」と市内経済活性化に期待を寄せた。また、三部の祝賀会を締めくくった菊嶋支部長は「部会・支部が活発な活動を行い、縦糸と横糸のごとく活動が展開され、横浜という大きな布を縫い上げるようなことができれば経済団体としての価値も上がる。今後も経済の発展に向け活動する」と語った。

主催者代表の伊藤会長

港南区サッカー協会 市内外チームが交流

 港南区サッカー協会(伊藤潔会長)主催の「令和7年 新春の集い」が2月11日、ロイヤルホールヨコハマ(中区山下町)で開催された。

 会場には横浜市内を中心としたサッカーチーム関係者に加え、平塚市や厚木市、横須賀市などのチームも参加。さらに、横浜F・マリノス、横浜FC関係者も来場した。

 あいさつに立った伊藤会長は横浜市内のサッカーグラウンドの話などに触れ「許される時間の中で各チーム関係者には交流を深めてほしい」と話した。

村上さんの作品「Known Unknown」から

写真コンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」グランプリは村上賀子さんの作品 2月27日からパシフィコ横浜「CP+」で展示

 パシフィコ横浜で2月27日から3月2日まで行われるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」(一般社団法人カメラ映像機器工業会主催)が日本の写真家の国際的な活躍を応援するコンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」のグランプリに村上賀子(いわうこ)さんの作品「Known Unknown」を選出した。

 村上さんは1986年宮城県仙台市生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了後、コンセプチュアル・フォトのパイオニアとして知られる写真家・山崎博氏に師事。記憶やアイデンティティーを社会的出来事や生活環境と関連付けて捉える写真プロジェクトを展開している。

 受賞作「Known Unknown」は、女性の日常空間を捉えたポートレート作品。被写体の顔を写していないのが特徴で、審査員のサイモン・エドワーズ氏は「感情は顔の表情で表現されることが多いが、本作では体の動きや仕草がその役割を果たしている」と評した。村上さんは「この受賞を励みに、今後も制作に邁進する」とコメントしている。

 準グランプリには竹腰隼人さんの「寂として」が選ばれた。受賞作品は「CP+ 2025」の会場で展示される。

横浜市内外国人「生活に満足」7割超 意識調査で明らかに

 横浜市が行った外国人意識調査の結果が2月20日に発表され、回答者の7割以上が生活に満足していると回答したことがわかった。

 調査は市内の外国人人口が12万人を超え、今後も増加が見込まれる中、外国人住民の生活意識やニーズを把握するために行った。18歳以上の市内在住外国人5千人を無作為抽出し、郵送とインターネットで調査。1512件の回答があった。

 結果によると、現在の生活について「満足している」(31・6%)、「やや満足している」(39・4%)と回答した人の合計は71・0%に達した。この数値は前回の2019年度調査の64・1%から約7ポイント上昇した。

 大地震などで自宅が使えなくなった際に避難する「地域防災拠点」について、「知っているし、場所もわかっている」と答えた人は38・5%にとどまり、前回調査(43・9%)から5・4ポイント低下した。「知らない」と回答した人は30・7%で前回調査(25・8%)から増えた。

 市は「今後、外国人の地域での活躍に向けた後押しや、災害時の外国人支援などの課題に取り組み、外国人材の受入・共生を一層推進していく」としている。

キャンペーンのイメージ

「東方神起」横浜キャンペーンの追加企画で特別セレクト楽曲 3月1日から元町やマリンタワーなどで

 横浜市は韓国の人気アーティスト「東方神起」の日本デビュー20周年を記念した「東方神起×横浜 ZONE キャンペーン」の追加企画を発表した。

 キャンペーンは3月5日(水)、6日(木)に横浜アリーナで行われる「東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR〜ZONE〜」に合わせ、3月1日(土)から9日(日)まで行う。

 期間中、キャンペーンのために特別に選んだ楽曲「東方神起×横浜セットリスト」が横浜元町ショッピングストリート(4日から)や横浜マリンタワー、横浜港大さん橋国際客船ターミナル、横浜赤レンガ倉庫、よこはまコスモワールド(6日は休園)の5か所で流れる。

 また、ファンクラブ公式キャラクター「TB」と一緒に撮影できるフォトスポットが横浜マリンタワー2階のアートギャラリースペースなど6カ所に設置され、各施設で異なるデザインの「TB」と記念撮影ができる。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局にぎわい創出戦略課【電話】045・671・4851。

地下鉄関内駅に掲示されているポスター

アフリカの魅力に触れるデジタルスタンプラリー 横浜市内23カ所で

 市営地下鉄、みなとみらい線沿線などを巡るイベント「会いたい!アフリカデジタルスタンプラリー」が行われている。3月23日(日)まで。

 これは今年8月に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議「TICAD9」の機運醸成を図ろうと、横浜市が企画した取り組み。市民に遊び感覚でアフリカの知識を深めてもらおうという意図がある。

 市営地下鉄とみなとみらい線の17駅のほか、パシフィコ横浜やよこはま動物園ズーラシアなど、アフリカにゆかりのある6施設に掲示されているチラシやポスターにある二次元コードを読み取り参加。アフリカにちなんだクイズに正解するとスタンプがもらえる。集めたスタンプの数に応じて特典に応募でき、抽選で賞品が当たる。

 イベントに関する問い合わせは市国際局グローバルネットワーク推進課アフリカ開発会議担当【電話】045・671・4888へ。

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タウンカフェについて語る岡野さん

港南台 地域団体が取り組み発表 事例を共有、意見交換も

 地域で活動する団体などが日頃の取り組みを発表し、共有する「2024年度港南台地域元気フォーラム」が2月11日、港南台地区センターで行われた。主催は港南台タウンカフェ。

 前半に行われた活動紹介には港南台地域ケアプラザ、港南台地区社会福祉協議会、港南台支えあいネットワーク、地域情報誌ふ〜のん、港南台川柳大会2024愛、港南台タウンカフェの6事例について関係者が登壇。地域住民同士が協力し活動を行っていることや、施設同士の連携によって取り組みが進んでいる現状が共有された。また、参加者らはそれぞれの取り組みについて、小さい紙に感想を書き、ホワイトボードに張り付けた。

 後半、参加者らはワールドカフェと呼ばれる形式のグループディスカッションを実施。設定されたテーマに沿いながら、「これからのまちづくり」について意見を出し合った。

 港南台タウンカフェの岡野富茂子さんによると今回の参加者は、既に地域活動に関わっている人だけでなく、これから地域活動に携わろうと考えている個人や団体もいたという。「グループディスカッションでもつながり合うのが大切との意見が出た。多様な人が参加してくれたのが成果」と語った。

最新機器に触れることができる(昨年の様子)

カメラと映像の祭典「CP+2025」パシフィコ横浜で2月27日から 過去最多の出展者、新製品展示など

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日(木)から3月2日(日)までの4日間、パシフィコ横浜で開催される。一般社団法人カメラ映像機器工業会の主催。

 同時開催のオンラインイベントとのハイブリッド形式で、過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大する。

 「Visualize Your Story あなたの物語をイメージにのせて」をテーマに、各メーカーの新製品が展示される。そのほかに、人気写真家らが参加するトークステージ、写真・動画撮影ワークショップなども開催される。プラレールの巨大ジオラマや「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」のフォトスポットなど、ファミリーで楽しめるイベントも用意されている。

 午前10時から午後6時(初日は正午から、最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。

横浜市委託事業 管理体制などの問題指摘 包括外部監査人が報告書提出

 横浜市が行った事業をチェックする包括外部監査人による2024年度の監査報告書が2月19日、山中竹春市長に提出された。

 今年度は「委託に関する財務事務の執行」をテーマに、11部局・2区の138の委託事業を監査。その結果、24事業に何らかの措置が必要な「指摘」、118件に改善を要望する「意見」が付いた。

請求書受理日が不明

 報告書によると、経済局が行った大学研究室の起業を支援するイベントや相談支援事業では、委託先の企業が発行した請求書の日付から44日後に支払いがあった。規定では請求を受けた時から30日以内に支払うことになっている。監査時に請求書受理日が不明で、30日以内に支払われたか確認できなかった。そのため、受理簿を設けることや、請求書に受理日付を押印するなどの対策が必要と指摘した。さらに、報告書の完成直前に同局が請求書受理日が分かる資料があったと連絡したことに対しても、「業務に対する管理体制に問題があると考えられる」と指摘した。