金沢区・磯子区版【2月27日(木)号】
階段沿いのよう壁に大岡川を描く児童

さわの里小6年1組 「100段階段」に思い出描く 塗装団体と地域を明るく

 さわの里小学校=磯子区上中里町=の6年1組の児童が2月18日、通学路にある上中里団地近くの通称「100段階段」を明るくしようと、6年間の思い出を階段横のよう壁に描いた。活動には、塗装のボランティア団体「NPO法人塗魂ペインターズ」(小泉允人神奈川長)が協力。児童は約20mに渡る絵を描き上げた。

◇   ◇

 総合学習の中で児童の「これまでの学習を地域に残したい」「地域の人たちに感謝の気持ちを伝えたい」という声をきっかけに、担任の柳田史裕教諭が同団体に協力を依頼。会員で同校近くで外壁塗装専門店エミライフホームを営む古屋亮さんが窓口になり、1月頃から児童たちと相談をし、準備を進めてきた。

 同所には小さな街灯しかなく、階段横のよう壁が黒いコンクリート壁で暗い雰囲気のため、階段を通るのが「暗くて怖い」という声が児童からもあったため、よう壁を洗浄し、明るいグレーに下塗りする作業などを同団体が担った。

「地域の良さ伝えたい」

 児童たちは1年から6年の活動の中でも、地域の良さや地域の人たちとの関わりを伝えられるような絵を事前に考え当日に臨んだ。絵を描く作業では、児童が6つのグループに分かれ、高さ79cm、幅109cmの長方形の絵を1グループ3つずつ担当。入学式をイメージした桜の木や地域を見守る「学援隊」の人、地元「岡本農園」での芋掘り行事や、3・4年時に学習した大岡川には、児童が実際に見たカニや魚も描かれた。

 登下校でこの階段を通る児童たちは「夕方は人通りも少なく暗い感じがしていたけれど、今日塗って明るくなった」「地域の人たちに感謝の気持ちを込めて描いたのでぜひ見に来てほしい。絵を見て元気な気持ちになってもらえたらいいな」などと話していた。

 同団体神奈川ブロックには40社が所属。この日は県内外の約20人が参加し、赤、黄、青、白、黒の水性塗料を児童の希望の色になるように混ぜ合わせるなどサポートを行った。古屋さんは「団地の人たちからも『いよいよね』『楽しみだわ』と声をかけてもらえた。今回の塗装でまちが少しでも明るくなれば」と話した。

チーム学年経営のイメージ

横浜市 全市立小で教科分担制 児童と教員の交流機会増

 横浜市は2025年度から、全市立小学校(義務教育学校含む)で教科分担制の「チーム学年経営」を実施する。全国に先駆け18年度に8校で試験的に始まった取り組み。児童の学校生活への支援の充実や、教材研究の効率化による教育の質の向上が期待される。

 チーム学年経営は、学校生活における「児童の心の安定」を主題に18年度にスタートした。従来の体制では児童が学級担任以外の教員と関わる機会が少なく、「担任には言いづらい不安や悩みを抱えたまま通学するケースもあった」と市教育委員会の担当者は話す。そこで、思春期に入り他者意識も大きくなる5・6学年で、児童が複数の教員と関わる機会を増やし心の安定を図ろうと生まれたのが教科分担制だ。

 この仕組みでは、学級を持たず当該学年を統括する「チーム・マネジャー」という役職を新設し、各担任がこれまで個々で担当していた教科を分担して受け持つ。チーム・マネジャーは主にこれまで教務主任や学年主任などを担当していた教員が務める。

 18年度に市内8校で開始し、これまで286校で実施。来年度には全339校で導入される。市教委によると、22年の調査では、学級担任とうまく関われない児童の半数以上が、他の教員との関わりで学校生活に安心感や楽しさを持てていることが分かった。また分担制による教員の負担軽減から、教材研究に充てる時間も増え、教育の質も向上。教員同士の意見交換もより活発になり、児童理解も深まったという。チーム学年経営を実施している神奈川区の小学校の教諭は「教員同士でも相談がしやすく、児童のこともより見守りやすくなった。チームとして方向性をしっかり定めることが大切」と話す。

 一方で若手教員が、担当外の教科を経験する機会が減るなどの課題も挙がったが、学期や単元ごとに教科担当を入れ替えるなど、各校の状況に応じて柔軟な役割分担を導入している。細かい分担などは現場での判断となるが、市教育委員会では「各校の好事例などを随時共有しながらサポートしていきたい」とする。

金沢区食生活等改善推進員会(ヘルスメイト)の会長を務める 三戸 恵子さん 金沢区柳町在住 66歳

食で地域に健康を

 ○…町内会館や地域ケアプラザ等へ出向き、食を通じた健康づくりの大切さを地域に広めるボランティア団体「ヘルスメイト」。114人が所属し、今年で結成60周年を迎えた金沢区食生活等改善推進員会の会長に昨年4月に就任した。2月15日には記念講演会と災害時の食にまつわるパネル展を実施。「『災害時の野菜不足を補うための缶詰や乾物を紹介するなど、工夫や知恵を伝えるのが私たちの役割。今回のパネル展を通して、まずはヘルスメイトのことを知っていただけたら」と笑顔。「食べることについてだけでなく、運動や歯など、あらゆる健康に向けて活動している部分に魅力を感じる」と目を輝かせる。

 ○…出身は秋田県。中学の頃は両親が2人とも入院していた時期もあり、4歳下の妹の面倒を見ながら、毎日自分で弁当を作っていた。地域の人がよく、煮物などのすぐ食べられる料理を分けてくれ「自然と野菜中心の生活になっていた」と当時の食生活を振り返る。高校時代には、登校前に闘病中の父親のお見舞いへ通う生活をする中、食べることができないという辛さを間近で見て感じていた。高校卒業後は、地元で看護補助として働き始める。「子どもの頃は体が弱かったため、看護の仕事に就くことは、小さい頃からの夢だった」と話す。

 ○…結婚を機に六浦へ移り住み、現在は夫と二人暮らしをしながら、柳町町内会の副会長としての活動や、保育や子どもの送迎ボランティアなど、幅広く活動している。道端で知り合いに会った時の第一声は「ちゃんと食べてる?」。「活動の中で学んだことが、自分だけでなく、家族や周りの人の健康につながっていくのが一番のやりがい」と笑顔を見せた。

横浜市内の20代女性がはしか感染 東急東横線、京王バス利用 市が注意呼びかけ

 横浜市は2月26日、市内の20代女性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。市内の感染例は2022年以来3年ぶり。今年は19日時点で全国で3人の感染が確認されている。

 女性は2月上旬にタイから帰国。17日に発熱し、21日にはのどの痛みや咳が出て市内の医療機関を受診。24日に発疹が現れ、25日にはしかと診断された。予防接種歴はないという。

 帰国後、感染の可能性がある期間に公共交通機関を利用しており、同じ時間帯に利用した人に市が注意を促している。

 女性が利用したのは、16日の東急東横線(午前6時57分綱島駅乗車→7時18分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時29分渋谷駅乗車→7時47分幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、17日の東急東横線(午前6時48分綱島駅乗車→7時21分渋谷駅下車、午後10時頃渋谷駅乗車→10時30分頃綱島駅下車)と京王バス(午前7時30分頃渋谷駅乗車→7時50分頃幡ヶ谷駅下車、午後9時30分頃幡ヶ谷駅乗車→10時頃渋谷駅下車)、21日の東急東横線(午前10時台綱島駅乗車→菊名駅下車、午後1時台菊名駅乗車→綱島駅下車)。市はこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱などのはしかを疑う症状が現れた場合は、事前に医療機関に電話連絡の上、受診するように呼びかけている。

 はしかは非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、患者と同じ空間にいるだけで感染することがある。抗体がない人が感染するとほぼ100%発症する。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

岡村公園 防災学ぶフェア 起震車体験やトイレ対策など

 磯子区の岡村公園多目的広場で3月9日(日)、防災について学ぶ「防災スマイリングフェア2025」が開催される。午前10時から午後2時。参加無料。小雨決行。主催は岡村公園管理者の横浜緑地(株)と岡村地区連合町内会。

 起震車体験や煙体験、水消火器やAEDの取り扱い・心肺蘇生法、倒壊建物救助訓練、災害時無線体験、自衛隊災害派遣のビデオ上映や災害派遣などで使用される車両展示、災害時のトイレ対策などの各体験のほか、防災カード遊び、消防制服の試着、消防車試乗、アクティブ交番の振り込め詐欺撲滅啓発、ペットの災害に対する備えの展示も。

 また、ステージでは杉劇リコーダーずの演奏や災害を学ぶ「エプロンシアター」も行われる。問い合わせは岡村公園【電話】045・751・4375。

関東大会へ臨む選手たち

汐見台ポシブルミニバス 2度目の関東大会へ

 磯子区の「汐見台ポシブルミニバスケットボールクラブ」の男子メンバーが、3月1日(土)から栃木県で開催される「第46回関東ミニバスケットボール大会」に出場する。同チームとしては2018年以来、2度目の関東大会出場となる。

県大会で準優勝

 同チームは昨年行われた横浜市大会で3位に入り、1月の神奈川県ミニバスケットボール決勝大会に進んだ。決勝大会では3チームでのブロック予選を勝ち抜き、トーナメントへ。決勝では広田=相模原市=に30対38で敗れたが、準優勝の成績で関東大会への出場権をつかんだ。ヘッドコーチの一井隆祐さんは「選手たちは大会を通じて力をつけていった。悔しさもあるが、素晴らしい結果」と話す。

 決勝大会では、チームの持ち味であるディフェンスからの速攻で接戦も乗り切った。キャプテンの平生柊季さん(汐見台小6年)は「戦って勝つつもり。ちょっと緊張もあるけど、楽しんでチームの歴史を作りたい」と意気込んだ。

女性の不安・困りごとは 神奈川県の相談窓口へ

 神奈川県では、不安や困りごとに悩む女性を対象に、LINEや電話、メールで相談できる窓口を設置している。

 『かながわ女性の不安・困りごと相談室』では、「生活が苦しい」「どこにも居場所がない」など不安や生活上の課題を抱える県内女性を対象に相談を受け付けている。

 パートナーから「暴言を吐かれる」「生活費を渡してもらえない」「交友関係を監視される」など、様々な暴力に関する相談は『かながわDV相談LINE』へ。匿名でも相談可能。どんな小さな困りごとでも一人で悩まずに相談を。

塚田さん(右)から絵画を受け取る中村館長

杉田劇場が開館20周年 音楽・文化活動の拠点

 磯子区民文化センター杉田劇場が、今年2月で開館20周年を迎えた。2005年の開館以来、地元の団体や企業などの協力を得ながら、区民らへ音楽・芸術活動の機会を数多く提供してきた。

 同館は横浜市が各区に設置を進める「区民文化センター」の一つ。名称は公募によって決定され、戦後間もない頃に杉田の地にあり、美空ひばりさんが初舞台を踏んだとされる旧「杉田劇場」と同じ名称がつけられた。地域の音楽・文化活動の拠点として、20年間で延べ157万人以上が利用している。

「心豊かになれる場」に

 節目を祝おうと、2月2日には記念公演「杉劇20周年冬まつりスペシャルコンサート」を開催。同館を拠点とする「杉劇リコーダーず」や「杉劇☆歌劇団」、「杉劇にこにこ合唱団」のほか、オペラ歌手や地元小中学生らもステージに上がって演奏や歌声を届けた。

 さらに、5日には記念式典も行い、来賓や同館とつながりのある地域住民など約300人が参列。杉田小児童らも集まり、多くの人で同館がにぎわった。

 式典では女優の五大路子さんや美空ひばりさんの長男・加藤和也さんなどが祝辞を述べたほか、岡村在住の画家・塚田麻美さんが絵画を寄贈。中村牧館長は「地域の皆さまの心で文化をつないで、この劇場が20年間歩んでこれたのだと思う。これからも誰もが心豊かになれる場であり続けたい」と語った。

学校の文化活動を応援 講師派遣や発表の場提供

 磯子区民文化センター杉田劇場は2023年度から、文化庁の委託事業で地域の小中学校の部活動支援に取り組んでいる。希望する吹奏楽部や合唱部などに講師を派遣し、公演の機会も提供。2月2日の20周年記念コンサートでは、磯子区の汐見台・森、金沢区の小田の3中学校吹奏楽部が合奏を披露=写真。港南区の下永谷小合唱クラブも歌声を披露した。

 次年度以降も継続して取り組んでいく予定で、同館の中村牧館長は「学校と地域をつなげながら、子どもたちの文化活動を応援していきたい」と話す。

オーディエンスを盛り上げるMummy―Dさん=2月9日、横浜Reny Beta、©Yuta Ito

森東小出身Mummy-Dさん 「歩みを止めない」 初の凱旋ソロライブ

 日本のヒップホップシーンを黎明期から牽引してきた「ライムスター」のメンバーで、ラッパーのMummy―Dさんが2月9日、生まれ育った横浜でソロ初の凱旋公演を行った。昨年リリースした初のソロアルバム『Bars of My Life』を引っ提げて開催中のライブツアーの一つ。

 南区で生まれ、学生時代を磯子区、港南区、金沢区で過ごしたMummy―Dさんは森東小の卒業生。ライブ当日は、全国から集結したファンに加え、地元の仲間たちも参戦するとあって、特別なセットリストが用意された。シークレットゲストで登場したのは、同じくラッパーとして活躍する弟のKOHEI JAPANさん。兄弟ならではの地元トークやビートに合わせた印象的なフレーズで観客を沸かせた。

 さらに、「ゴダイゴ」のメンバーで浜小出身のミッキー吉野さんも登場し、コラボ曲に加え、名曲「銀河鉄道999」を披露。マイクを握ったMummy―Dさんは、「僕の音楽人生に影響を与えてくれた大先輩との共演。うれしい。これからも歩みを止めずに頑張っていきたい」と目を潤ませながら語った。

 今後の公演スケジュールや最新情報は、公式ホームページで確認を。

横浜金沢文化協会 30周年記念式典を開催 3月9日、金沢公会堂

 横浜金沢文化協会の30周年記念式典が3月9日(日)、金沢公会堂で行われる。午前9時45分開場、10時開演。入場無料。

 第1部のステージ部門(10時から午後1時)では会員による吹奏楽団の演奏やダンス、民謡などが披露される。第2部の式典(1時30分から2時30分)は感謝状の贈呈のほか、ギタリスト東隆幸さんや同協会理事長で民謡歌手の阿部きみえさんによる記念式典特別演奏、第3部(3時から4時30分)では特別記念講演会「横浜の仏像 金沢の仏像」も。

 問い合わせは同協会【メール】yokohamakanazawabunkakyoukai@gmail.com。

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カナリヤ幼稚園での交流会の様子=提供

内モンゴル児童らと交流 カナリヤ幼稚園、大道小で

 金沢区のカナリヤ幼稚園と大道小学校に2月10日と12日に、中国・内モンゴル自治区の少女芸術団「内モンゴル小鴻燕(しょうこうえん)芸術団」が訪れ、交流会が行われた。小学4〜6年生の同芸術団の子どもたち32人が来日し、音楽による交流や教室での触れ合い、給食交流などが行われた。

 モンゴルの伝統舞踊は暮らしの動作が取り入れられており、特に肩を柔軟に動かすのが特徴だとう。参加した同校児童からは「体が柔らかくてすごい」などの声が上がっていた。カナリヤ幼稚園の元副園長で、交流会の準備を担った野村曻子さんは「園児たちが楽しそうに伝統舞踊を鑑賞していて良かった」と話した。

「未使用食品寄贈を」 岡村、新杉田公園で初の試み

 磯子区の岡村公園は、各家庭で使いきれない未使用食品を持ち寄り、フードバンク団体や地域の福祉施設、団体などに寄贈する「フードドライブ」を初めて開催している。受付できるものは、未開封で賞味期限が明記されており2カ月以上残っているもの、常温保存できるもの。3月9日(日)まで同公園のレストハウスで午前9時、11時、午後1時、3時に受け付けている。

 また、新杉田公園でも、3月1日(土)から15日(土)までフードドライブを行う。受付は、同公園レストハウスで8時30分から4時30分まで。問い合わせは岡村公園【電話】045・751・4375、新杉田公園【電話】045・776・3313。

「杉劇リコーダーず」が演奏会 3月22日

 「杉劇リコーダーず」の第14回定期演奏会が、3月22日(土)に開催される。会場は磯子区民文化センター杉田劇場5階ホール。午後3時開演。

 同館の開館20周年記念事業の一環で開催。子どもから大人まで48人のリコーダーアンサンブルが、演奏を披露する。

 チケットは全席指定で中学生以下1000円、高校生以上1500円。(問)同館【電話】045・771・1212

劇団糸のメンバー=劇団糸提供

「劇団糸」の上映公演 3月9日、読者5組を招待

 磯子区民文化センター杉田劇場を拠点とする「劇団糸」による第10回公演「砂風IV〜幸せの黄色いバスから10年〜」が、3月9日(日)に同館5階ホールで行われる。午後3時開演。

 2015年に公演したオリジナル音楽劇「砂風III」から10年後を描き、10年後の自分を見に行くことができる幸せの黄色いバスが登場する物語。かつて「杉劇リコーダーず」に所属した3人を含む若者たちが挑んだ映像作品をスクリーンで上映する。チケットは通常1000円、特典付きで1300円。

 読者5組10人を同公演に招待する。希望者は氏名・連絡先を明記して同劇団宛てにメール(【メール】sqs1975@gmail.com)かファクス(【FAX】045・712・4388)で応募を。3月3日(月)締切。当選者にのみ連絡があり、チケットは当日受付で引き換え。(問)劇団糸(木村敬一代表)【電話】090・7006・3821
協定式に出席した宮本代表(左から2人目)と中村署長(同3人目)ら=磯子署提供

磯子警察署と宮本土木が災害時に連携 重機械提供に関する協定締結

 磯子警察署(中村高久署長)は2月20日、宮本土木(株)(宮本賢浩代表取締役)と大規模災害時における重機械の提供に関する協定を締結した。

 協定は災害によって、道路の寸断や土砂崩れなどが起きたことを想定したもの。被災者の捜索・救助、緊急交通路や物流ルートの確保などを目的に、同社の持つ重機械や操縦士が同署に協力し、復旧活動に取り組む。同署からの依頼で協力を受け入れた同社は、区内田中に本社を構える総合建設業者として多くの重機械を有している。宮本代表は「協定はスタート。災害時には地域を守るという共通認識のもと、地域のためにできることに取り組みたい」と話す。

 中村署長は「磯子区は国道16号や産業道路などの大きな道路、傾斜地も多くある。民間企業の力も借りながら、災害時に備えた訓練も行っていきたい」と述べた。

村上さんの作品「Known Unknown」から

写真コンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」グランプリは村上賀子さんの作品 2月27日からパシフィコ横浜「CP+」で展示

 パシフィコ横浜で2月27日から3月2日まで行われるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」(一般社団法人カメラ映像機器工業会主催)が日本の写真家の国際的な活躍を応援するコンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」のグランプリに村上賀子(いわうこ)さんの作品「Known Unknown」を選出した。

 村上さんは1986年宮城県仙台市生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程修了後、コンセプチュアル・フォトのパイオニアとして知られる写真家・山崎博氏に師事。記憶やアイデンティティーを社会的出来事や生活環境と関連付けて捉える写真プロジェクトを展開している。

 受賞作「Known Unknown」は、女性の日常空間を捉えたポートレート作品。被写体の顔を写していないのが特徴で、審査員のサイモン・エドワーズ氏は「感情は顔の表情で表現されることが多いが、本作では体の動きや仕草がその役割を果たしている」と評した。村上さんは「この受賞を励みに、今後も制作に邁進する」とコメントしている。

 準グランプリには竹腰隼人さんの「寂として」が選ばれた。受賞作品は「CP+ 2025」の会場で展示される。

横浜市内外国人「生活に満足」7割超 意識調査で明らかに

 横浜市が行った外国人意識調査の結果が2月20日に発表され、回答者の7割以上が生活に満足していると回答したことがわかった。

 調査は市内の外国人人口が12万人を超え、今後も増加が見込まれる中、外国人住民の生活意識やニーズを把握するために行った。18歳以上の市内在住外国人5千人を無作為抽出し、郵送とインターネットで調査。1512件の回答があった。

 結果によると、現在の生活について「満足している」(31・6%)、「やや満足している」(39・4%)と回答した人の合計は71・0%に達した。この数値は前回の2019年度調査の64・1%から約7ポイント上昇した。

 大地震などで自宅が使えなくなった際に避難する「地域防災拠点」について、「知っているし、場所もわかっている」と答えた人は38・5%にとどまり、前回調査(43・9%)から5・4ポイント低下した。「知らない」と回答した人は30・7%で前回調査(25・8%)から増えた。

 市は「今後、外国人の地域での活躍に向けた後押しや、災害時の外国人支援などの課題に取り組み、外国人材の受入・共生を一層推進していく」としている。

キャンペーンのイメージ

「東方神起」横浜キャンペーンの追加企画で特別セレクト楽曲 3月1日から元町やマリンタワーなどで

 横浜市は韓国の人気アーティスト「東方神起」の日本デビュー20周年を記念した「東方神起×横浜 ZONE キャンペーン」の追加企画を発表した。

 キャンペーンは3月5日(水)、6日(木)に横浜アリーナで行われる「東方神起 20th Anniversary LIVE TOUR〜ZONE〜」に合わせ、3月1日(土)から9日(日)まで行う。

 期間中、キャンペーンのために特別に選んだ楽曲「東方神起×横浜セットリスト」が横浜元町ショッピングストリート(4日から)や横浜マリンタワー、横浜港大さん橋国際客船ターミナル、横浜赤レンガ倉庫、よこはまコスモワールド(6日は休園)の5か所で流れる。

 また、ファンクラブ公式キャラクター「TB」と一緒に撮影できるフォトスポットが横浜マリンタワー2階のアートギャラリースペースなど6カ所に設置され、各施設で異なるデザインの「TB」と記念撮影ができる。

 問い合わせは、市にぎわいスポーツ文化局にぎわい創出戦略課【電話】045・671・4851。

地下鉄関内駅に掲示されているポスター

アフリカの魅力に触れるデジタルスタンプラリー 横浜市内23カ所で

 市営地下鉄、みなとみらい線沿線などを巡るイベント「会いたい!アフリカデジタルスタンプラリー」が行われている。3月23日(日)まで。

 これは今年8月に横浜で開催される第9回アフリカ開発会議「TICAD9」の機運醸成を図ろうと、横浜市が企画した取り組み。市民に遊び感覚でアフリカの知識を深めてもらおうという意図がある。

 市営地下鉄とみなとみらい線の17駅のほか、パシフィコ横浜やよこはま動物園ズーラシアなど、アフリカにゆかりのある6施設に掲示されているチラシやポスターにある二次元コードを読み取り参加。アフリカにちなんだクイズに正解するとスタンプがもらえる。集めたスタンプの数に応じて特典に応募でき、抽選で賞品が当たる。

 イベントに関する問い合わせは市国際局グローバルネットワーク推進課アフリカ開発会議担当【電話】045・671・4888へ。

生徒らに選挙の大切さについて話す桂さん

横浜市立並木中学校で 落語家の桂三四郎さんが選挙の大切さ伝える

 金沢区選挙管理委員会は2月19日、並木中学校=並木=で落語家の桂三四郎さんを招いた選挙啓発イベントを実施した。

 若年層の投票率を向上させるため、未来の有権者により身近に選挙について考えてもらう目的で、20年以上前から実施している。今年は3年生を対象に約60人が参加した。

 桂さんは「そうだ、投票に行こう! 〜笑い溢れる、明るい未来〜」をテーマに講演。落語についての簡単な説明から、自身の高校時代の話、コロナ禍で経験した不安や孤独感についての話など、身近な話を交えながら、選挙について国民の意見が反映される貴重な機会であるということを伝えた。

 参加した坂出奈央さんは「最初は選挙をあまり身近に感じていなかったが、自分の生活とつながっているということに気づいた。選挙は行かなければと思った」と話す。同校の榎田卓央校長は「我々教員とは違った角度から選挙の重要さについて伝えていただけてありがたい」と話した。

 

 

最新機器に触れることができる(昨年の様子)

カメラと映像の祭典「CP+2025」パシフィコ横浜で2月27日から 過去最多の出展者、新製品展示など

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日(木)から3月2日(日)までの4日間、パシフィコ横浜で開催される。一般社団法人カメラ映像機器工業会の主催。

 同時開催のオンラインイベントとのハイブリッド形式で、過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大する。

 「Visualize Your Story あなたの物語をイメージにのせて」をテーマに、各メーカーの新製品が展示される。そのほかに、人気写真家らが参加するトークステージ、写真・動画撮影ワークショップなども開催される。プラレールの巨大ジオラマや「オシャレ魔女 ラブ and ベリー」のフォトスポットなど、ファミリーで楽しめるイベントも用意されている。

 午前10時から午後6時(初日は正午から、最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。

横浜市委託事業 管理体制などの問題指摘 包括外部監査人が報告書提出

 横浜市が行った事業をチェックする包括外部監査人による2024年度の監査報告書が2月19日、山中竹春市長に提出された。

 今年度は「委託に関する財務事務の執行」をテーマに、11部局・2区の138の委託事業を監査。その結果、24事業に何らかの措置が必要な「指摘」、118件に改善を要望する「意見」が付いた。

請求書受理日が不明

 報告書によると、経済局が行った大学研究室の起業を支援するイベントや相談支援事業では、委託先の企業が発行した請求書の日付から44日後に支払いがあった。規定では請求を受けた時から30日以内に支払うことになっている。監査時に請求書受理日が不明で、30日以内に支払われたか確認できなかった。そのため、受理簿を設けることや、請求書に受理日付を押印するなどの対策が必要と指摘した。さらに、報告書の完成直前に同局が請求書受理日が分かる資料があったと連絡したことに対しても、「業務に対する管理体制に問題があると考えられる」と指摘した。

展示を行う同クラブ会員ら

横浜金沢東ロータリークラブがビアレヨコハマで2月23日まで児童画を展示 絵画通して台湾と交流

 横浜金沢東ロータリークラブ(成瀬有沙会長)は本日2月21日(金)から23日(日)まで、ビアレヨコハマ=並木=新館1階正面入り口で「金沢児童画国際交流作品展」を行う。

 今年で35回目。次世代を担う子どもたちが互いの国の文化を理解し、国際的な交流を深めることを目的としている。姉妹クラブの台湾嘉義東ロータリークラブが協賛し、台湾嘉義市内小学校と、金沢区内の5つの小学校(並木第一、並木中央、並木第四、富岡、小田)の児童の絵画が展示される。

 昨年11月から12月には台湾での展示を実施。成瀬会長は「ロータリーとしての活動の醍醐味。今年も周りの方の協力のおかげで実現できたことを嬉しく思う」と話した。

 展示時間は午前10時から午後6時まで(最終日は4時まで)。

ディフェンスからチームを引っ張る須藤選手

横浜ビー・コルセアーズ 4試合ぶり勝利目指す

 B1リーグの横浜ビー・コルセアーズは3月1日・2日、横浜国際プール=都筑区=でサンロッカーズ渋谷と対戦する。2月22日にはたきがしら会館=磯子区=での練習をファンに公開し、4試合ぶりの勝利へ向けて後押しを呼び掛けた。

 直近では3連敗を喫し、リーグ戦再開に向けて持ち味のチームディフェンスの練習などを重ねている。「いいディフェンスが表現できた試合では、群馬や千葉Jなどの強豪相手でも勝てている。そういう試合を毎試合できるようにしないと」と須藤昂矢選手。1月に契約が発表された前野幹太選手は「練習からチームに勢いをもたらして、バイウィーク明けにチームがいいスタートが切れたら」と話し、一致団結して約3週間ぶりのゲームに臨む。