川崎区・幸区版【2月28日(金)号】
児童らに紙芝居を披露する土渕保育園の職員

市保育職員 紙芝居で伝える川崎の味 食を通じて郷土愛育む

 川崎市は、郷土の味を子どもに伝えることを目的にオリジナル紙芝居を作成した。市の保育士、栄養士が制作を担当。2月18日には多摩区保育・子育て総合支援センター(多摩区生田)で完成品を披露する会が開催され、読み聞かせのほか、市の特産物・のらぼう菜の試食などが行われた。

 これは「みんな美味しい!郷土の味」と題した市制100周年記念事業の一環。市は、市内特産物の認知度向上、郷土愛醸成のため、地産の食材や郷土料理を保育所給食に取り入れるなどの企画に取り組んできた。

 企画の一つとして市内の保育所から案を募った際、普遍的かつ分かりやすく、子どもに思いが伝わるものを残したいと、「食育紙芝居」の制作があがった。市の保育職員の中から推薦され、保育士の清水敬子さんが文章を、栄養士の西川千晶さんが絵を担当した。

 昨年4月頃から着手し、9月半ばに紙芝居『みんなおいしい!かわさきのあじ』が完成。主人公が過去へタイムスリップし、歴史を学びながら特産物など川崎の魅力を楽しむ内容だ。西川さんは「過去の風景を正しく紹介できるよう史料館に足を運び、ミニチュアを見て街並みを再現した」とこだわりを語ってくれた。

 紙芝居は約300部制作され、希望があった各区の保育園や、市内図書館、地域子育て支援センターなどに配布された。市担当者は「これを機に、川崎のおいしい食べ物を好きになってほしい」と期待を寄せる。

 今後は、小学校低学年用の教材としての活用も検討。担当者は「GIGA端末にPDFデータで配布するなど方法を考えていければ」と語った。

 2月18日には完成を記念し、昨年11月に開所した同センターでイベントを実施。施設内にある土渕保育園に通う4〜5歳児約30人と、センターを利用する10組ほどの親子が参加した。

 読み聞かせが始まると、子どもたちは紙芝居に釘付けに。作中にある特産品クイズでは、我先にと手をあげ、のらぼう菜や梨など、答えを口にする姿が見られた。市農業技術支援センターの職員も参加し、のらぼう菜とつや菜の違いや魅力を説明。試食も行われ、幼児たちは保護者と「川崎の味」を堪能した。

新しい名称「かわさきホリスタ」のロゴ

川崎市立学校 平日休み可「親子体験を」 新年度スタート「ホリスタ」

 親子で一緒に体験学習する、いわゆる「ラーケーション」を目的に、川崎市が市立学校に2018年度から試行実施してきた「かわさき家庭と地域の日」について、4月から新たな制度としてスタートさせる。年度中のラーケーションの取得回数を1日から2日に増やし、名称を「かわさきホリスタ」へと変更。市教育委員会は現在、保護者への周知に向けた準備を進めている。

 ホリスタは、ホリデー(休日)とスタディ(学習)の略。新制度では、市がこれまで「かわさき家庭と地域の日」として設けていた10月のスポーツの日を含む3連休後の火曜日を、ラーケーションの固定利用日に位置づける。これに伴い、学校では「学校閉庁日」に指定される。加えて、保護者の休暇に合わせ、年度初めや運動会・体育祭、卒業式の練習期間などを除き、柔軟に休みを取得できる任意利用日を1日設ける。事前に届ければ、欠席扱いとはならず、「出席停止・忌引」として扱われる。届け出はアプリを通じて行うとしている。ラーケーションの機会を提供するため、市は市内企業に工場見学などの協力を呼び掛けたところ、24年12月末時点で17企業が参画。市のウェブサイトなどに掲載し、体験参加を促していくとしている。

 市が23年に実施した保護者対象のアンケートによると、18年度から試行実施してきた「かわさき家庭と地域の日」を設けたことについて、「よい」「どちらかといえばよい」と好意的に答えた割合が約80%に上ったという。実施時期については約70%が「そのままでよい」と回答。一方で、設定日に「仕事を休めないとの意見があったほか、「家で留守番をしていた」子どもの割合が約15%いたことも判明した。これを受け、市議会では保護者が柔軟に休暇取得できるようにすることや、児童生徒の体験的な学習機会に向けた考えについての質問も行われ、1月24日の文教委員会で新制度の方向性が示された。

「第58回かわさき市美術展」で最優秀賞を受賞した 千葉 純子さん 麻生区在住 64歳

迷いを越え「私らしく」

 ○…自宅周辺を散歩中、ぶら下がっているニンニクが目に入った。「『描いてみろ』ってニンニクが言ってきた」。直感に従った。絵に自信を失っていた時期だった。生命の力強さを筆で表した。こちら側をじっと見つめる生産者の姿も描き、その人の生活や人生観も表現。20回以上応募してきた思い入れのある美術展で、初めての最優秀賞だ。「やっと、自分が一番納得できる作品をつくり上げられた」。自分らしい表現で描き切った。その表情は、充実感に満ち溢れていた。

 ○…社会や学校に反発していた高校時代。2回の留年。学校を辞めようとしていた時、日本画家・小倉遊亀の作品に出合い、心を動かされた。「画家にならなくちゃ」。弟子入りを志願するも「美術大学に行きなさい」と優しく諭された。高校卒業後、予備校に通い、多摩美術大学に進学。大学院まで日本画を学ぶ。「あの出合いがなかったら、全然、違う人生を歩んでいたわよ」

 ○…結婚後は4人の子育てに奔走。「こんな風に描きたい」。そんな気持ちが消えた。「食べ物が”お弁当のおかず”にしか見えなくなった」と振り返る。絵を控えた時期もあったが、最後だと思って描いた作品を見つけてくれた人がいた。それがうれしく、50代から再び絵を始めた。「認められたい」。そんな強い気持ちで、さまざまな公募展に応募をしてきた。

 ○…地元のこども文化センターで絵や工作を教えて30年近く。子どもたちが上達する姿を見るのが楽しくなってきた。「自分の子育ての時は余裕がなくて。人の成長を喜べるようになったのかな」。他人の評価を気にしながら絵に向き合っていた時もあったが、「本気だったら認められなくてもいいかな」と、今の素直な心境を明かした。

多賀良湯の露天風呂=提供

川崎の銭湯が花風呂に 緑化フェアにあわせて

 川崎浴場組合連合会は2月18日、19日、市内の銭湯に咲き終わった花(花がら)を使って花風呂を造った。湯舟に綺麗な色が広がり、銭湯利用者は、いつもとは異なる風景を楽しんでいた。

 これは、「全国都市緑化かわさきフェア」が3月22日(土)から開催されるのに合わせ、市が企画。実施したは、小松湯(川崎区)、バーデンハウス(川崎区)、多賀良湯(幸区)、富士見湯(幸区)、千年温泉(高津区)。

 市内の銭湯でも、花や緑を身近に感じてもらう機会として、また咲き終わった花がらの再利用はSDGsにもつながるとして、同連合会も協力。

 同連合会と市職員が同日、緑化フェアのコア会場となる「等々力緑地」と「富士見公園」で花壇の手入れとして、つぼみ残し、パンジーの花がらだけを摘み取り、市内の各銭湯に届けた。

 同連合会の星野実会長は「お客さんからも花の香りが良かったと評判。緑化フェアに関われたことも良かった」と感謝の旨を語った。

地域デザイン会議 傍聴者を募集

 幸区は3月1日(土)、古市場一丁目町会会館で「幸区地域デザイン会議」を開催する。午後2時から4時。

 テーマは「『かこさとし』さんと地域のつながりを知って、これからのまちづくりを考えよう」。古市場第2公園近隣保育園の保育士、子育て関係団体、川崎市立幸高校の生徒、かこさとしさんの長女・鈴木万里さん、幸区長らが参加する。傍聴は5人まで、当日先着順。

開催を告知したフライヤー

育児もできるパパへ  国際交流センターで

 一般社団法人川崎青年会議所(JC/木村正理事長)は3月9日(日)、「あなたも周りもイクメンへ〜なりたい大人、住みたいまちの創造へ〜」を国際交流センター(中原区)で開催する。

 当日は2部制。元NHKアナウンサーの若月弘一郎さんによる育児における問題と対策についての講演会と、川崎市の職員による市内の各種子育て支援サービスの説明が行われる。

 午後1時30分から3時50分まで。参加無料、事前予約制。来場者には、お土産も。会場には、キッズルームや遊具なども完備。問い合わせは、同青年会議所【電話】044・211・3612。

3つのひな人形を見る来庁者

眠れるひな人形、一堂に 日吉出張所で

 日吉出張所(幸区南加瀬)は同合同庁舎1階タウンホールで、地域住民の家庭で眠っていたひな人形を展示している。期間は3月14日(金)までの平日午前8時30分から午後5時(3月1日(土)と2日(日)は、午前9時から午後5時)。

地域に還元を

 地域の人々と協力して喜んでもらえることをしようと、職員が発案したもの。「娘がもう結婚して家にいない」、「素敵なひな人形なのに飾っても見る人がいない」といった悩みを持つ地域住民に声をかけたところ、家庭で眠っていたひな人形の寄贈が実現した。

 展示されているのは、南加瀬夢見ヶ崎町内会会長の深瀬武さん、小倉上町内会会長の佐野禎彦さん、ほか1人から寄贈された3つのひな人形。さいわい加瀬山の会の成川七郎さんからは、加瀬山の竹を使った柵の寄贈を受けた。

 同ホールではひな人形の展示とともに、春らしい音楽を流して、来庁者が心を休められるような空間作りに努めている。3つそれぞれにお内裏様とおひな様の表情、着物や調度品の風合いが違うのが見どころ。担当者は「既に好評の声をたくさんいただいているので、ぜひ一度立派なひな人形を見にきてほしい」と話した。

小遊三師匠(左)とたい平師匠

プレゼント 『笑点』の2人が登場 3月20日、関内ホールで

 3月20日(木・祝)に関内ホール(JR関内駅北口6分)で開催される「関内寄席 三遊亭小遊三・林家たい平 二人会」の観覧券を、抽選でタウンニュース読者5組10人にプレゼント。

 人気テレビ番組『笑点』でお馴染みの2人が今年も関内寄席で競演。底抜けに楽しい、両師匠の高座をお見逃しなく。

 午後2時開演。全席指定で4500円(前売4千円)、未就学児不可。チケット購入は【電話】045・662・8411。

 プレゼントの応募はハガキに〒住所、氏名、年齢、本紙感想を明記の上、〒231―0033中区長者町2の5の14タウンニュース「関内寄席二人会」係へ。3月3日(月)必着。

あいさつする田中氏

共生社会推進へ意欲 田中代議士、新春の集いで

 衆議院神奈川10区(川崎区・幸区)選出の田中和徳議員(自民)は2月17日、川崎日航ホテルで開かれた新春の集いで演説した。

 外国人人材の受け入れについて、田中氏は「世界の人口は爆発的に増加している。人口減の日本は、外国の方が日本に来て『頑張ってみよう、第二の国は日本』と思ってくださる方は、日本を舞台に力を発揮していただきたい」と述べ、多文化共生社会への推進に力を注ぐ決意を示した。

 田中氏の「政治の師」で昨年死去した元参議院議員の斎藤文夫氏について触れ「思いを大切に頑張り抜きたい」と誓った。

鹿島田で初のフリマ開催

 鹿島田町内会とエリアマネジメント組織「鹿島田デイズ」は3月2日(日)午前11時〜午後3時、鹿島田駅横の駐輪場沿いで、初のフリーマーケットを開催。焼きそばなどの販売や、ジャズバンドの演奏が行われる。雨天中止。詳細は同町内会公式HPへ。

(C)映画「BATTLE KING!! Map of The Mind」製作委員会

ONE N' ONLY チネチッタで舞台挨拶 主演映画公開で

 映画『BATTLE KING!! Map of The Mind ―序奏―』の公開記念の舞台あいさつが2月16日、チネチッタ(川崎区小川町)で行われた。主演を務めた6人組ダンス&ボーカルユニット「ONE N' ONLY」(ワンエンオンリー)が登壇し、作品の裏話などを語った。

 同作品は、けんかに明け暮れるヤンキーの主人公・高坂源二郎が、「仲間」と「ダンス」に出会い、仲間と共にダンスで世界一を目指すストーリー。2023映画『バトルキング!!-We'll rise again-』作品の続編で2月14日から上映されている。

 この日は主人公役を務めた山下永玖のほか、高尾颯斗、草川直弥、上村謙信、関哲汰、沢村玲が登壇。「顔のけがはメイクでなんとかなりそうだな」「こぶしを向ける方向に間違えるんじゃねえ」など、それぞれが劇中のお気に入りのセリフを解説を交えて紹介した。作品にまつわる「連想ゲーム」にも挑戦し、観客を沸かせた。

 沢村玲は「考えれば考えるほど面白い映画になっている。メンバーの個性を生かし、青春を感じる熱い映画。何回も見てくれたら嬉しい」と呼びかけた。

 「終奏」は3月14日から公開される。

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優勝旗の前で竹刀を持つ遠藤さん

幸署が剣道で3度目Ⅴ 県警柔道・剣道大会で

 幸警察署(幸区南幸町)は2月10日、神奈川県警察学校で行われた「神奈川県警察柔道・剣道大会」剣道の部B組で優勝した。同署の優勝は1977年、99年以来3回目。

 58回目となる同大会では、県内の54署がA・B・Cの3つの組に分かれてトーナメント戦を行った。同署は緑署、宮前署、青葉署と戦って勝ち進み、決勝で金沢署と対決。先鋒では相手に敗れたものの、その後3連勝して勝ち越し、優勝旗を手にした。

 監督を務めたのは交通捜査係の遠藤篤志(ひろし)さん(42)。小学生の頃から剣道を始め、現在5段を有している。「大会の本来の目的は、署員のケガや殉職を防止するために、武道の技術を上げること。今回は1人実力のあるメンバーがいたので、優勝が狙えると思っていた」と振り返る。

 練習ではチームの雰囲気が良くなるように、積極的な声かけなどに努めた遠藤さん。ただ相手も同じ警察とあって強敵ばかり。チームのマネジメントには成功したものの、当日はどの順番で選手を出場させるか頭を悩ませ、なんとか勝利した試合もあったという。

 「優勝旗を持ち帰った時に署の人が喜んでくれたり、当日観戦に来てくれた署長を胴上げできたのが良い思い出。幸区には優勝メンバーが区民の安全を守っているので、安心して暮らしてほしい」と力を込めた。

ステージの上から紙飛行機を飛ばす児童ら

「せーの、飛んでけー!」 体育館で、紙飛行機大会

 紙飛行機の飛距離を競う「第19回こどもとふれあう紙ヒコーキ大会」(幸区青少年指導員連絡協議会主催)が2月16日、西御幸小学校(幸区小向西町)で行われた。

 大会は、幸区内の小学校と下河原小学校の14校から80人の児童が参加し、低学年と高学年に分かれて実施された。

 参加者は「コンコルド」という指定の折り方で紙飛行機を作成。青少年指導員と羽根の角度調整など試行錯誤を重ねながら、1人2回ずつ紙飛行機を飛ばした。

 優勝は、低学年の部で東小倉小3年の安浪大輝さん(17・98m)、高学年の部では、西御幸小6年の向井崚さん(17・17m)が輝いた。

持論を述べる山田氏

「教育格差なくしたい」 山田市議が抱負

 川崎区選出の山田瑛理市議(自民)は2月14日、中華料理店「煌蘭」(川崎区駅前本町)で開かれた新春の集いで抱負を語った。

 山田氏は市政で取り組みたい政策として、「公立学校教育の充実化」を挙げ、教育格差をなくしたいと訴えた。「留学支援」についても、横浜市など事例を紹介しつつ「生活困窮世帯でも機会が得られるようにしたい」と述べた。防犯カメラ設置は、プライバシーの問題はあるとしながらも公園などに行政主導で促進していきたいと強調。最後は「AIでは創造できない未来をつくっていく」と力を込めた。

チラシを手にpR

市内の技術が集結 「くっつかためる展」3月5日

 川崎市は、3月5日(水)に川崎ニッチ技術ミニ展示会「くっつかためる展」を川崎市産業振興会館で開催する。

 今回は、接合、接着、溶接技術などの「くっつける」と焼結、形成技術などの「かためる」製品技術を持った市内の企業らが展示を行う。

 担当者は「企業の製品や技術のPRできる場です。また企業同士の出会い場でもあるので、可能性が広がる機会となれば」と参加を呼び掛けている。

 入場無料、要申込(前日まで)。午後1時30分から午後4時30分まで。申し込みはフォームからhttps://logoform.jp/form/FUQz/873681

千葉さんの平面作品『暮らし』

かわさき市美術展 最優秀賞に千葉さん 中高生部門は笠原さんに

 芸術文化活動の振興を目的とした公募展「第58回かわさき市美術展」の入選・入賞作品がこのほど発表。376点の応募の中から最優秀賞に麻生区在住の千葉純子さん=人物風土記、中高生部門の最優秀賞であるコミュゼ川崎大賞に生田高校1年の笠原さくらさん=多摩区在住=が選ばれた。

 千葉さんが描いた作品は『暮らし』。収穫後のニンニクを乾燥させる様子が力強く描かれている。「ニンニクの生命力を表現できれば」と語り、初の最優秀賞受賞を喜んだ。

 笠原さんは、『私』の作品で受賞。生田にある絵画教室に通う笠原さんは、約1年かけて制作。今まで飼っていた猫や金魚など、好きなものを作品内に詰め込んだ。笠原さんは「今まで出合ってきたものを自由に、自然に描いた作品」と話す。

 千葉さんと笠原さんの作品を含む入賞作品45点は3月1日(土)から8日(土)までミューザ川崎シンフォニーホール4階企画展示室に飾られる。午前9時30分から午後5時)。入場無料。詳細は、事務局【電話】044・712・2800。

3月4日から 昭和の店先展 かわさき宿交流館で

 東海道かわさき宿交流館3階企画展示室(川崎区本町)で「懐かしき昭和の店先」と銘打った企画展が3月4日(火)から開催される。

 スーパーマーケットやコンビニエンスストアがなかった時代の人々の暮らしぶりを、ミニチュア模型で再現。「精巧に表現されたミニチュア模型から昭和時代の生活を感じることができます」と主催者は呼びかける。

 期間は5月6日(火・振休)まで。開館時間は午前9時から午後5時。料金は無料。月曜休館(祝日の場合は翌平日休館)。問い合わせは同館【電話】044・280・7321。

告知案内のフライヤー

ヨガや音楽、緑と共に 3月2日 大宮町で

 市制100周年を記念した官民共創型プロジェクトの一つ「ミモザマルシェ」が3月2日(日)、スペルノーヴァカワサキ(幸区大宮町)で開催される。

 会場では、ヨガ体験や花の髪飾りでヘアメイクをしてインスタントカメラで撮影できるコーナーを開設。また弾き語りやハンドメイドのキーホルダー、コインケース、アクセサリーなどの雑貨販売やワークショップも行われる。

 午後10時から午後4時まで。雨天の場合、中止。問い合わせは、生活クラブ矢向センター【電話】045・572・7016。

小倉神社に集まった参加者ら

小倉中町内会 神社で防災体験 300人超が参加

 小倉中町内会は2月15日、「第3回防災フェスタ」を小倉神社(幸区小倉)で開催した。

 楽しみながら防災を学べる同イベント。当日は子どもから大人まで多くの人でにぎわい、昨年と同じく300人以上が集まった。

 大地震の揺れを体験できる起震車には長蛇の列ができ、煙体験や消火器の訓練には子どもの参加が目立った。看護大学生の指導による心臓マッサージの訓練にも、シニアをはじめ多くの人が参加した。

 町内会の女性部による非常食の炊き出しも行われ、豚汁を食べた参加者は舌鼓を打った。同町内会の土倉護曜会長は「防災フェスタは大成功に終わった」と満足げにほほえんだ。

川崎ふたば幼稚園の送迎バス

市内幼稚園約10施設 運転手の派遣を打ち切り 都内業者が文書で通告

 川崎市内の幼稚園に送迎バスの運転手を派遣していた「みつばモビリティ」(本社・東京都港区)が、今年の3月末で運転手派遣を打ち切ることを決め、1月末に各施設に文書で通達していたことが分かった。

 「みつばモビリティ」(以下「みつば」)の親会社「ソシオークホールディングス」の広報担当者によれば、同社が運転手を派遣していた市内の幼稚園は約10施設。運転手の残業規制に付随する人手不足などの「2024年問題」の影響により、今年度をもって運転手の派遣契約を解約する内容の文書を、1月末に関係各施設に送付した。

 その上で「営業担当者が各園に出向いて今回の決定に関する説明と、新たな委託先などの情報をお伝えした」という。同社からの提案としては、【1】新たな派遣委託先を見つける【2】現在の運転手を新たな業者に再雇用させる【2】現在の運転手を幼稚園で直接雇用する、の3種類。2月下旬までに、「全施設で4月以降の運転手確保の見通しがついたことを確認した」(広報担当者)という。

園長「不誠実」憤り

 約120人の園児が通う「川崎ふたば幼稚園」(川崎区)では、約70人が送迎バスを利用している。「みつば」との契約は約20年に及ぶが、同園には1月末に「契約の解約申し入れ」と題する文書が届いたという。

 小川哲也園長は唐突な通告に驚き、「みつば」の営業担当者に電話で説明を求め、「文書を送るだけの対応は不誠実だ」と強く抗議した。すると約1週間後、同社の浜地康太社長と営業担当者が園を訪れて謝罪。派遣打ち切りの理由については「恒常的な人材不足と高齢化、諸物価の高騰」と説明された。

 派遣打ち切りまで2カ月というタイミングに関しては、契約書内に「契約更新の2カ月前まで解約が可能」という趣旨の文言があることから、同社は「直前まで募集をかけていた」と釈明。しかし小川園長は「もし新たな委託先を探せなかったら、相当な数の園児が通えない事態が発生した。なぜもっと早く情報を共有しなかったのか」と憤る。同園は4月から、新たな会社から運転手を派遣してもらうという。

 川崎市幼稚園協会の石渡宏之会長は「送迎バスのドライバー確保は、保育スタッフの確保と同様に、どの幼稚園でも重要な案件。多くの人に送迎バス運転手という仕事を知り、関心をもってもらうことが大切だと思う」としている。

市内の病児保育施設

市の病児・病後児保育  小学3年まで受け入れ 3月3日から6施設で

 川崎市は子育て支援策として、これまで「未就学児まで」としていた「病児・病後児保育事業」の受け入れ対象を、3月3日から小学校3年生まで引き上げる。

 市の「病児・病後児保育事業」は、保育所や幼稚園などに通う乳幼児が風邪などにり患して日ごろの通園・通所が難しくなった場合、市が事業を委託する病児保育施設で一時的に預かることで、保護者の負担を軽減するもの。市内には各区に1施設ずつ病児保育施設があり、「エンゼル幸」(幸区)のみ回復期の子どもを対象とする「病後児保育移設」だが、幸区以外の6施設は、子どもが回復期に至っていなくても預けることができる「病児保育施設」だ。

 今回さらに施設を利用できる子どもの年齢の上限を、未就学児から小学校3年生までに引き上げる。受け入れ年齢の引き上げは、昨年7月から「エンゼル多摩」で先行的に実施してきたが、安全性が確認されたため、運用を市内全域に広げるという。

 各施設とも定員は12人(エンゼル幸のみ8人)で、保育時間は午前8時〜午後6時。利用料は食費とおやつ代込みで1日2900円(市民税非課税世帯と児童扶養手当受給世帯1000円、生活保護世帯は400円)。

高津高校女子ハンドボール部

高津高女子ハンドボール 6年ぶり全国に出場 主将「高いレベルに挑戦」

 川崎市立高津高校(高津区)の女子ハンドボール部が、3月に大分市で開かれる全国高校ハンドボール選抜大会に出場する。6年ぶりの同大会出場で、頂点を目指す。

 高津高校女子ハンドボール部は、夏の全国高校総合体育大会に6回、春の全国高校選抜大会に4回出場した強豪チームだ。昨年12月の神奈川県予選を1位で勝ち抜き、2月初めの関東大会では3位に食い込み、全国出場を決めた。

 今年のチームについて、松永康宏監督は「生徒自ら目標に向かって練習やトレーニングに励める。監督やコーチの指示から、一人一人が課題をくみ取る力もある」と評価する。また、すでに引退した3年生や卒業生たちも練習に加わってくれるといい、監督は「本当にありがたい」。

 主将の吉良爽花(さやか)さん(2年)は、久々の全国大会出場に「自分たちが目標としてきた形に近づけたと思う」と手ごたえを語る。3年生の引退後、主将として1年生6人と2年生11人のチームを率いるが、「つい暗くなりがちなところが今のチームの欠点。積極的に声を出して、強い気持ちで一つになれるよう取り組んできた」と語る。

 同校の伝統的なプレースタイルは手堅い守備からの速攻。「全国大会に向けて、速攻に力を入れて、より高いレベルにチャレンジしたい」と抱負を語った。

 全国出場に向け、同校PTAからは応援グッズなどの提供があり、地域住民も食事を差し入れるなどして応援してくれるという。松永監督は「たくさんの方に支えていただき、本当にありがたい。よい成績を持ち帰りたい」と話していた。

宮前区と提携した協定のシンボルマーク

GO!GO!!フロンターレ

体の声に耳を傾けよう!

 フロンタウンさぎぬま(宮前区)は、宮前区役所と連携し、3月5日(水)に3回目となる健康測定会を開催する。場所はフロンタウンさぎぬま、午前9時30分〜午後4時30分(最終受付は4時まで)。

 健康状態を見える化し、個々の心身やライフスタイルに合った健康づくりを提案する同イベント。内容は、体成分分析測定、超音波骨密度測定、体内糖化測定の3つ。体成分分析測定では、体脂肪量や部位別筋肉量などを測定する(ペースメーカーや人工心臓を使用中の人は不可)。超音波骨密度測定では、かかと部分の骨密度を測定し、同年齢の平均値と比較する。体内糖化測定では、血管や骨などの老化の原因と言われる物質AGEsを測定する(日焼けした人や日焼け止めを使用中の方は正確に測定できない可能性あり)。

 参加費は1測定(30分)につき300円、3測定まとめて申し込むと600円。定員は各回4人、計48人。当日参加も可能(ただし空きがある場合のみ)。申し込みは【電話】044・854・0210、または同所カウンターへ。

画像はいずれも川崎フロンターレ

教えて!職人さん vol.3  「塗装業者選びの判断基準」とは?【2】

 Q…前回は”塗装業者を選ぶ4つのポイント”の1番目として「仕事を下請けに丸投げしている会社には要注意」という事を教えて頂きました。

 A…今回紹介する2つ目の要注意ポイントは「問い合わせをした時にきちんと専門家が対応してくれない所」です。

 Q…具体的には?

 A…よくある「一括見積もりサイト」や、最近ショッピングモールや家電量販店の中に入っている「リフォームサービス」に問い合わせをすると「とりあえず担当の者がお伺いします」の一点張りになることがほとんどです。なぜなら受付担当者はほとんどがただの窓口専門スタッフで、専門家ではないからです。答えられないんですね。

 Q…一般的に、利用者が電話で問い合わせる段階では、詳細な利用プランなどはまだ考えていないケースが多いのではないでしょうか?

 A…そうですよね。ご自宅の状況を伝えながら「適切な塗装工事の時期」や「予算感」などを「ちょっと相談してみようかな?」と思っても、電話口に専門家が出ない会社は「後程、折り返し連絡します」とか「改めてお伺いします」などとしか言えません。顧客ニーズにリアルタイムに応える意味でも、それでは困りますよね。

 Q…専門家が電話対応してくれる所は安心?

 A…前回の話と重複しますが、自社で職人(=専門家)を抱えていない「下請け任せ」な業者を見分ける意味でも、初回問合せの対応には、ひと際注意が必要でしょう。