緑区版【3月6日(木)号】
緑消防署が協力店舗などに配布したシール(提供画像)

緑消防署 火災大幅増、啓発を強化 商店街、外国人らも協力

 緑消防署によると、今年は昨年と比べ横浜市内、緑区内での火災発生件数が大幅に増加している。今年元日から2月27日現在までに、市内では昨年同期比75件増の179件、区内では同5件増の9件の火災が発生。同署は3月1日から7日までの「春季全国火災予防運動」期間に合わせ、区内の商店街との協力による火災予防シールを活用した啓発のほか、多言語による火災予防活動を実施するなど、さまざまな取組を通じて区民の防火意識向上に向けた呼び掛けに力を入れている。

 緑消防署によると、今年元日から2月27日現在までに区内で発生した9件のうち、3件は公園などで雑草が燃えるといった火災だった。出火原因は調査中だが、「たばこの投げ捨てなどの不注意により火災が拡大した可能性がある」としている。同署の吉野賢二副署長は「空気が乾燥する時季は火災が発生しやすい。屋内だけでなく、屋外での火の取り扱いにも十分注意してほしい」と呼び掛けている。

販売物品などにシール貼付

 同署では火災が発生しやすいこの時季に、より多くの区民の防火意識向上につなげたいと今年、中山商店街、長津田商店街の店舗や医院など各7カ所との協力による啓発活動を展開。火災予防のほか、住宅用火災警報器の設置や更新などを呼び掛けるシールを協力店舗などに配布し、それぞれの店が取り扱う物品のパッケージなどに貼って期間中に販売してもらうことで、広く防火を呼び掛けている。

 同署によると、この取組が始まったのは昨年11月。当時は中山商店街の店舗のみが協力していたが、今年は啓発活動の一層の拡大を目指し、新たに長津田商店街の店舗なども加えた。

外国語でのアナウンスも

 また2月上旬には、区内に住む外国人への広報強化を目的に、ヒンディー語と英語で防火を呼び掛けるアナウンスの録音を初めて実施。インド人やアメリカ人、イギリス人の協力で録音された音声は、同期間中、インド出身者など外国人が多く暮らす霧が丘地区一帯で放送されている。

 さらに3月1日から3月末までは、緑郵便局との連携で「走る防火ポスター展」を実施。これは、区内の小学生を対象にした消防ポスターコンクールの応募作品を同郵便局の集配用バイクに掲示し、区内全域を走りながら啓発につなげるもの。今回は区内の小学校6校から児童の作品計327点が寄せられた。

 また3月2日には、緑消防署、緑消防団などの協力で「十日市場消防DAY」(主催・一般社団法人 横浜グリーンバトン倶楽部)が十日市場町内で実施され、一般向けに水消火器の使用体験や心肺蘇生訓練などが行われた。緑消防署によると、家族で参加した男性の中には「家族で防災について学ぶ良い機会になった」と話した人もいた。

 同署の寺山洋司署長は、緑区内の火災件数が昨年は市内18区で最も少ない16件にとどまったが、今年は急増していることにふれ「空気が乾燥している状態が長く続いており、小さな火でもあっという間に燃え広がる危険性がある。火の元には今まで以上に注意してほしい」と呼び掛けた。

災害用トイレトレーラー=横浜市提供

横浜市 機動的な避難設備導入へ 全国初「TKB」で環境改善

 横浜市は災害時の避難生活支援策として来年度、全国の自治体として初めて、トイレ・キッチン・ベッドの「TKBユニット」を導入する。公園などでの設置を想定し、今後、運用方法を検討していく。

 市は昨年の能登半島地震の状況などを踏まえ、地震防災対策を大幅に強化するため、「新たな地震防災戦略」を4月1日に策定した。市民から避難所のトイレやプライバシー、就寝環境を心配する声があることを受け、誰もが安心して避難生活を送ることができるようにする備蓄品などの購入のため、25年度予算に9億7412万円を盛り込んでいる。

 災害時の避難所に必要とされる「トイレ・キッチン・ベッド」を略したTKBユニットは、従来の地域防災拠点とは別に、新たな避難生活支援策の一つとして取り入れる。25年度はトイレトレーラー5台、キッチンカー1台、簡易ベッド(コット)300台を購入する。被災状況に応じて公園や競技場などでの設置を想定している。

 能登半島地震では、災害後の避難生活による体調悪化などが原因で亡くなる「災害関連死」が300人を超えた。市は避難所の環境を改善する一環として、全国の自治体に先駆けてTKBユニットの導入を決めた。電源や居住用テントなど付随する資機材も併せて購入、試験的に導入する。これらの予算額は3億2千万円。

能登での支援実績も

 市総務局によると、ユニットを使う対象者や具体的な運用方法は「イタリアなどの先進事例を基に、今後検討していく」としている。市は「災害用トイレトレーラー」を約1年間、輪島市の避難所に派遣し、支援活動を行った実績もある。トイレトレーラーは、水洗用のタンクや手洗い場が備え付けられた移動式の仮設トイレで、洋式便器が備わっている。仮設トイレは和式が多いため「きれいで使いやすい」という声もあったという。

 同局の担当者は「これまでの取り組みと併せて、市民の皆様が安心して避難生活を送ることができる仕組みを構築していきたい」と話した。

今季からサッカーJFLを戦うYSCC横浜の新監督に就任した 長嶺 寛明さん 中区在住 44歳

「あっ」と驚くサッカーを

 ○…昨年末の入れ替え戦に敗れJリーグからアマチュアのJFLへ戦いの場を移すことになったYSCC。主力選手も去る中、クラブが掲げる理念に共感。未経験ながら監督就任のオファーを受けた。本拠地のニッパツ三ツ沢球技場は19年前、横浜FCのテクニカルスタッフとして指導者キャリアを始めた地。3月9日の開幕戦では、監督として三ツ沢の地に立つ。

 ○…「ミシャ式」と呼ばれる独自の攻撃的戦術でJリーグを沸かせたミハイロ・ペトロヴィッチ監督の参謀を浦和レッズ、北海道コンサドーレ札幌で10年間経験。分析・練習・コーチングで全幅の信頼を寄せられた。W杯に出場した名選手でも「もっとサッカーを上手くならないといけない」と名将からの「ブラボー」欲しさに切磋琢磨していた姿が心に残ると語る。選手と監督のそうした信頼関係は、自身の指標でもある。

 ○…宮崎県出身。県立高校サッカー部でメンバー外だった青年は、ビッグクラブや海外チームでコーチングをするまでになった。「子どもたちに指導者になれる夢を与えられたら」と語る。開幕に向け、30人を超える選手に戦術を落とし込む日々。「サッカーに魔法はない」と独自の共通言語でイメージを伝えながら一つひとつそのメソッドを共有させる。

 ○…「サッカーに集中したい」と練習場がある中区に引っ越した。YC&ACのグラウンドから見えるホームタウンの風景を「エネルギーを持っている街」と表現する。その街の人々に届けたいのが、ボールを奪い、ゴールを奪い、観客の心を奪う攻撃的サッカー。「『あっ』と驚いて声が出るようなサッカーを、ぜひスタジアムで体感してほしい」。「ミネ式」のもと、YSCCの新たな航海が始まる。

賞品の一部(市提供)

横浜市庁舎で環境問題学べるデジタルスタンプラリー 3月24日まで

 横浜市は市民の環境問題への関心などを高めようと、「YOKOHAMA GO GREEN デジタルスタンプラリー」を市庁舎で開催している。3月24日(月)まで。

 このスタンプラリーは、市の脱炭素応援キャラクター「バクバク」などと共に市庁舎を探検しながら、市の脱炭素施策や環境問題への取り組みを学ぶというストーリー。プラスチックごみの分別や地産地消のほか、次世代型太陽電池などの知識が得られる。AR(拡張現実)技術が駆使されており、スマートフォンから参加できる。アプリのダウンロードなどは不要。

 市庁舎1階から3階にある6カ所のスポットに設置されたパネルにスマホをタッチすると、スタンプラリーが開始。全てのスタンプを集めると、コンプリート画面からバクバクのオリジナルスマホ壁紙がもらえる。

 さらに、横浜市民はコンプリート後にアンケートに答えると、プレゼント賞品が当たる。賞品は、イーオ・ミーオエコバッグ&リフレクターセットの「イーオ・ミーオ賞」、文房具セットの「横浜農場賞」、横浜みどりアップ葉っぴー巾着&ミニタオルセットの「横浜みどりアップ葉っぴー賞」の3種類。各賞15人、計45人。

【Web限定記事】 犯罪・事故発生状況 緑警察署管内 2月20日〜2月26日

 緑警察署管内の2月20日〜2月26日までの犯罪・事故の認知件数を配信する。交通事故の認知件数は6件、死者は0人、重傷者は0人、軽傷者は7人だった。

 犯罪の認知件数は、特殊詐欺4件(うち預貯金詐欺2件、架空請求詐欺1件、オレオレ詐欺1件)、自転車盗4件(うち無施錠3件、施錠有1件)、特殊詐欺未遂1件(架空請求詐欺)だった。

 なお、緑警察署公式のX(旧ツイッター)アカウント(@midori_police)でも情報を発信している。

賞品総額150万円

商店街巡りで豪華賞品 デジタルスタンプラリー

 (一社)横浜市商店街総連合会(石川清貴会長)が主催する「よこはま あっち!こっち!商店街ウォーク デジタルスタンプラリー」が、3月31日(月)まで開催中だ。

 これは同事業に参加する約150の商店街に一つずつ設置されたスポット店舗の店頭ポスター内二次元コードを読み込むと、スタンプを貯めることができる。取得スタンプ数に応じて、横浜の人気ホテルのペア宿泊券(10万円相当)やペアランチ券(1万円相当)、5000円相当の共通商品券が抽選で126人に当たる。参加は無料でアプリのインストールも不要。詳しくは市商連のホームページで確認を。

出演するみどりピアノ・アンバサダーの3人(左から笠井さん、吉田さん、小田野さん)

緑でつなぐコンサート 3月20日 @みどりアートパーク

 みどりアートパークが支援する『みどりピアノ・アンバサダー』の3人、小田野直子さん、笠井萌さん、吉田翔太さんが揃い踏みするコンサートが、3月20日(木)にみどりアートパークホール(長津田2の1の3)で開催される。主催は緑区民音楽祭実行委員会、みどりアート&メディアパートナーズ。

 『緑でつなぐサンクスコンサート』と題し、3人がショパンやラフマニノフ、ドビュッシーなどの名曲を聴かせる。ゲストには、ロンティボー国際音楽コンクールで5位に入賞し、「横浜文化芸術奨励賞」を受賞した緑区在住のバイオリニスト・橘和美優さんが出演。ピアノの浅野貴美子さんと共にパガニーニやシベリウスの名曲を披露する。

 入場料は全席自由で前売りが一般2000円、高校生以下1500円。当日は一般2500円、高校生以下2000円。チケットはみどりアートパーク窓口で購入できるほか、カンフェティチケットセンター【電話】050・3092・0051でも予約が可能だ。

プラごみの出し方 緑区も4月から変更 プラ製品も資源に

 横浜市では昨年10月から、温室効果ガスの排出削減を目的に、市内9区(旭区、泉区、磯子区、金沢区、港南区、栄区、瀬谷区、戸塚区、中区)で先行して、プラスチックごみの出し方を変更してきた。この4月からは緑区も含め、全市で実施されることになる。

 横浜市は、2003年に「横浜G30プラン」を策定して分別収集品目を拡大し、ごみの減量やリサイクルを推進してきた。また、現在はプラスチックごみをできる限り出さない取組に重点を置いた「ヨコハマプラ5・3(ごみ)計画」を策定している。横浜市役所の事業活動で排出される温室効果ガスのうち、ごみ処理によるものが約4割を占めており、燃やしているごみの中にプラスチックが多く含まれていることから、ルール変更に踏み切った形だ。

 変更後は、プラスチックのみでできている製品がプラスチック資源として出せるようになる。ただ、広げると50cm以上になるものや、厚みがあって固いまな板などは対象外になっているので注意が必要だ。これは、プラスチック資源をリサイクルする過程で使用する機械が故障する原因になる可能性があるからだという。汚れが付いたプラスチックは、固形物が残らない程度に水で軽くすすぐなどすれば、プラスチック資源として出すことができる。

 出し方に迷った場合は「横浜市 プラスチック資源 出し方」で検索を。

脳トレの一環である指の体操を体験する参加者

笑って動いて健康に 鴨自校でフィットネス体験会

 鴨居自動車学校の教室で2月27日、「かもい笑顔フィットネス」の体験会が初めて開催された。

 地域貢献活動の一環として、教室の開放を行っている同自動車学校。これまでもフラダンス教室などが開催されている。今回はアクティブラフターフィットネス主宰の鵜殿眞理子さんから「同校で開催したい」との要望があり、鴨居地域ケアプラザが協力。3者の話し合いで開催に至った。

 当日はケアプラザが作成したチラシなどを見た20人が参加。その中には鴨居自動車学校の神谷唆一社長の姿もあった。

 講師を務めた鵜殿さんは、終始笑顔を絶やさずに指の体操や脳トレ、K―POPに合わせたダンスなど、さまざまなプログラムを実施。「失敗しても気にしない」「できなかったら笑っていればいい」、そんな優しい掛け声に、参加者も笑顔を見せていた。

 体験会を終えた神谷社長は「本当に良い運動になった。教室の有効利用として多くの人に参加いただけてうれしい。今後も鴨居地域の集いの場所として役立ててもらいたい」と話し、鵜殿さんも「初めての体験会で緊張したけど、楽しんでいただけて良かった。地域の健康増進と活性化に寄与するため、4月以降も継続していければ」と笑顔で話していた。

 体験会の第2弾は3月13日(木)午前10時から11時30分まで。参加希望者は鴨居地域ケアプラザ【電話】045・930・1122へ申し込みを。参加費300円。定員先着20人。
各地の特徴が盛り込まれた「御庁舎印」(表)

役所で「御庁舎印」巡り 市の若手職員が初企画

 横浜市は市役所と全18区役所で、各庁舎をモチーフとした御朱印の庁舎版「御庁舎印」の初の販売を2月10日から始めた。市の若手職員が区局横断で新規事業の立ち上げなどにチャレンジする仕組み「横浜創造100人隊」による取り組みの一つ。

 市民や観光客が「御庁舎印」収集のため各庁舎を巡ることで、まちの新たな魅力発見につなげる目的で企画されたもの。通常はがきサイズの紙製で、表面には庁舎や区の木・花、名所など、裏面には庁舎やまちに関する情報が掲載されている。

 6区ずつ3期に分けての実施で、2月21日までは神奈川、南、金沢、中、港南、栄、25日から3月7日(金)までは鶴見、保土ケ谷、戸塚、西、旭、瀬谷、3月10日(月)から21日(金)までは磯子、緑、都筑、港北、青葉、泉の各区役所で、売店及び庁舎内の自動販売機で平日のみ販売する。時間帯は各区庁舎により異なる。市役所では市庁舎の印を3月21日まで毎日販売している。

 一枚300円(税込)で、10種類購入した人は集めた印を収納できる「御庁舎印帳」が市庁舎でもらえる(数量限定)。企画の担当者は「足を運んだことのない区庁舎を訪れ、楽しみながらまちへの理解を深めてほしい」と語った。問い合わせは市総務局行政マネジメント課【電話】045・671・4774。

餅を受け取る来場者たち(提供写真)

長津田で餅つき大会

 緑区スポーツ推進委員連絡協議会の長津田地区(田中悟会長)が主催する餅つき大会が3月2日、長津田の山水閣(大林寺)で開催された。親子連れなど約650人が来場し、餅つき体験のほか、ボッチャや輪投げなどの体験も楽しんだ。また、ひな祭りにちなんだ三色餅の配布も行わた。

 田中会長は「スポーツ体験も餅の配布も列が絶えなかった。多くの人が来てくれて大変うれしい限り」と語った。

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参加者募集 自然を楽しむ講座 4月8日から全5回

 緑区生涯学級「自然を楽しむ講座」が4月8日(火)から全5回の日程で開催される。主催は同学級運営委員会、緑区役所地域振興課、緑区市民活動支援センター「みどりーむ」。

 歩いて区内外の自然を巡る同講座。訪問する場所は4月8日が、にいはる里山交流センターと新治市民の森、22日(火)が鴨居川源流と鴨居原市民の森、5月7日(水)が鶴見川流域センターと新横浜公園、13日(火)が長津田小学校野草園と玄海田公園、27日(火)が東洋英和女学院大学周辺と梅田川・みどりーむ。歩行距離は約5〜6Kmで高低差あり。時間は全日とも午前9時から午後2時頃の予定。定員20人で応募多数の場合は抽選。費用は全5回分2500円(傷害保険・資料代)で交通費は自己負担。申込みは電子申請か、講座名、住所、氏名、年齢、Eメールアドレス、電話番号、緑区生涯学級受講経験の有無を明記し、【メール】md-midreamkouza@city.yokohama.lg.jpに申込みを。みどりーむの窓口でも可能。3月24日(月)締切。問合せはみどりーむ【電話】045・938・0631。

鴨池大橋付近に整備された寄り洲

みどり・川と風の会 「寄り洲」で自然 楽しんで 鶴見川河川敷に整備

 鶴見川鴨居河川敷を拠点に環境保全活動を行っているみどり・川と風の会(佐々木康雄代表)はこのほど、鶴見川の自然とのふれあいを一層楽しんでもらいたいと、鴨居駅北口付近にかかる鴨池橋と、鴨池大橋との間の河川敷の一角の草木を伐採し、「寄(よ)り洲(す)」を整備した。同会が寄り洲をつくったのは初めて。

 同会によると、この場所は同駅北口から徒歩4分ほどの地点。以前、ここには「草木がぼうぼうと生い茂っていた」(佐々木代表)という。「最近の子どもたちには、自然に接する機会があまりないと思う」と語るのは同会の橋本昭二さん。会員たちは「鶴見川で楽しく遊んだという思い出を作ってあげたい」との思いで、以前からこの場所に寄り洲を整備したいと考えていたという。

 そこで同会は1月から2月中旬にかけ、少しずつ草木を伐採。途中、地域の少年野球チームの子どもたちも加わり、木の根を掘り起こすなどして手伝ったという。

 野生の水鳥の観察のほか、晴れていたら富士山も見えるという同河川敷。佐々木代表は「寄り洲から川に入る場合は子どもだけで遊ぶのではなく、必ず大人が一緒に付くようにしてほしい」と呼び掛けている。

花で伝える「L♡VE」

 近隣での植栽活動も継続している同会。昨年12月には、鴨居駅と鴨池橋の間にある花壇に、会員が無数のビオラの花を植えた。初めて「KAMOI L♡VE(ラブ)」の形に植え、地元への愛を表現したという。道行く人の目を楽しませている同花壇。佐々木代表は「メッセージを発見して喜ぶ人を見るとうれしい。花は4月ごろまでは見られるのでは」と話している。

(写真右)多文化共生かるたを体験する兄弟(写真上)バルーンアートを披露する参加者

中山で「みどりーむまつり」 特技生かして地域の力に 多数の親子連れで盛況

 さまざまな分野の団体や個人の活動を紹介する「みどりーむまつり2025」が3月1、2日の2日間、中山のみどりーむで開催された。特技を生かして地域で活動する多くの市民が「先生」となって講座を開き、会場は新たな体験を楽しむ家族の笑顔で溢れていた。

 バルーンアートの披露やフォトフレームの制作体験のほか、日本に暮らす外国人らが作成に携わった「多文化共生かるた」を使ったゲームの体験なども注目を集めた。参加した児童は「多文化共生かるたには防災情報も書いてあって勉強になった」と話した。

 また、磁力の働きや光の三原色の不思議など、科学の面白さを紹介した団体もあり、子どもたちの人気を集めた。

 佐藤康博緑区長は「地域で活躍する人のエネルギーが伝わってくる。緑区の未来につながるイベントだと感じる」と話していた。
レシピを見ながら真剣に料理に取り組む児童たち

長津田小 異国の料理 地域の人にも 地元飲食店が協力し提供

 国際理解教室の先生の母国であるスリランカについて、総合的な学習の時間を使って学んできた長津田小学校(佐藤正淳校長)の5年5組。これまでも学校給食で同国の料理を提供してもらうなど学習を形にしてきたが、「地域の人にもスリランカやスリランカ料理を知ってもらいたい」という思いが芽生えた。

 そんな児童の願いに「長津田大衆食堂 和DINING」(長津田5の2の67)が協力。児童が選んだ料理を提供してもらえることになった。

 そこで、これまで学んできたことやスリランカ料理の魅力を発信するため、2月18日に実際に店で出してもらう料理を自分たちで作り試食を行った。料理は児童がプレゼンを行い選ばれた「キャベツのマッルン」「ナスのモージュ カポナータ風」「もやしテルダーラ」「スリランカ風ポテトスパイス炒め」「カード」の5品。店の雰囲気や提供しやすい食材なども考慮したという。

 試食会当日は同店のオーナーや店長らも駆けつけ、児童がレシピを見ながら野菜を切り、炒め、コリアンダーやターメリックで味付けする姿を見守った。でき上がった料理に児童は大興奮。「うまくできた」「ちょい辛でおいしい」と笑顔を見せていた。

 和DININGでのスリランカ料理提供は3月22日(土)までの予定だ。

横浜健康経営認証 人も企業も体が資本 新たに409事業所が認証

 横浜市は、従業員などの健康保持や増進に関する取り組みなど「健康経営」に取り組む市内事業所を「横浜健康経営認証」事業者として認証している。今年度は、新たに新規146を含む409事業所が認証を受けた。認証期間は、応募が初めての事業所は2025年4月1日から27年3月31日までの2年間。2回目以降の事業所は29年3月31日までの4年間。

 認証は「経営者の理解と関与」「健康経営の推進」「取組の評価」の視点から評価し、AからAAAまで3つの区分で実施している。

 緑区内で認証を受けた事業所は上表の通り(公表を希望しない事業所を除く)。

『会いたい』から35年澤田知可子さん 人生のヒント

 1990年代を代表するヒット曲『会いたい』で知られる歌手の澤田知可子さん(61)。現在も日本各地で名曲を届けながら精力的に活動を続ける澤田さんのパワーの源は、生涯現役という目標と、人生を楽しむというポジティブな考え方にある。澤田さんに、日々の暮らしの中で大切にしていることを聞いた。

 * * * * *

 ―有線大賞グランプリ、NHK紅白歌合戦でも歌われた『会いたい』が昨年、日本作曲家協会音楽祭でロングヒット賞を受賞しましたが、今の思いは。

 「35年目の楽曲が改めて評価されたことは、大事に歌い続けたご褒美のようで、この歌と生きてきたんだって実感できました。私には『生涯現役』という目標があるので、これからもステージに立ち続ける勇気ももらいました」

 ―4年前に都内から小田原市へ移住しました。

 「コロナ禍で公演活動が制限されましたが、レコーディングや配信などは、環境さえ整えばどこでもできる時代ですので、思い切って都心を出ようと。いくつか候補はありましたが、ふと『会いたい』の、今年も海に行くって…って詞を思い出して海が身近な小田原に決めました。夏に思い立って11月には小田原で暮らし始めました(笑)」

 ―テレビやコンサートなど、今も活発に活動されていますが、日々大切にしていることは。

 「シンプルに夫婦仲よく(※夫はピアニストの小野澤篤さん)。プロ同士でも不協和音はステージから伝わってしまいます。小さな衝突はあっても向いている方向は一緒なので、歩み寄る力やその時々の距離感が大事だと思っています」

 ―これまで挫折などはありましたか。

 「長く歌っていると表現に迷いも出てきますが、そんな時期に中越地震の復興コンサート(2004年)で『会いたい』を歌った時、傷ついている人たちを癒しているんだって実感した瞬間がありました。挫折というより大きな気づきによって私自身が復興できました。今でもその場所でコンサートを行い、花火大会では私の楽曲を使ってもらっています。自分がやるべきことを丁寧に積み重ねることの大切さを学びました」

 ―人生100年と言われる時代、大切にしたい考えなどは。

 「人生は飽きたらつまらないもの。途中でリセットできないんだから楽しまないと。私は夫や友人とコミュニケーションをとり、小さな幸せを見つけながら笑ってゴールまで向かいたいと思っています。誰でも将来がはっきり見えることはありませんが、だからこそ悔いのないよう過ごせたら素敵ですよね」

■澤田知可子さん公演…4/26(土)・小田原三の丸ホールで中西圭三さんとのジョイント公演、5/10(土)・町田市のまほろ座で「うたぐすりライブ」(ゲスト・村井國夫さん)。詳細はホームページ(https://chikaco.com/)。

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神奈川県全域・東京多摩地域で地域情報紙を発行している「株式会社タウンニュース社」(本社・横浜市青葉区荏田西)では、2026年4月入社の新卒社員を募集しています。 (続きを読む)
小林千晃さん…横浜市出身。(株)大沢事務所所属。声優として、「マッシュル」マッシュ・バーンデッド役、「地獄楽」画眉丸役、「葬送のフリーレン」シュタルク役など人気作品に参加。現在放送中の「アオのハコ」笠原匡役、「青のミブロ」斎藤はじめ役や、今夏公開アニメ「光が死んだ夏」主人公の辻中佳紀役も。

横浜出身・小林千晃さん 「遠回りの経験も演技に」 人気アニメで注目の声優

 声優として人気アニメ「マッシュル」主人公のマッシュ・バーンデッド役をはじめ、「葬送のフリーレン」シュタルク役など、近年話題作の出演を増やしている。今注目の若手声優の一人だ。

 それでも「自分の力は作品が持つ力の何万分の一にも満たない」と謙虚に語る。「どの作品も、製作にかかわる多くの人が良い作品にしたいと思いを込めている。そういう中で自分を選んでもらえるのは光栄なこと。演技で報いたい」と話す。

飽きっぽい少年時代

 横浜市出身。「目立ちたがり屋で先生によく注意されるような子ども」だったと振り返る。小中学生時代はバスケにボクシング、陸上競技にも挑戦したが、どれも長くは続かなかった。「飽きっぽかったんだと思います。興味をもっては挑戦しての繰り返し。それを許してくれた両親がありがたかったですね」

 中学生の頃から唯一のめり込んだのが「映画」だった。物語や映像美よりも、「レオナルド・ディカプリオの演技や、映像の中でのたたずまいに惹かれてました」と役者への興味を強めた。

 高校生になるとバンドも組んだが、夢中にはなれず。アルバイト代を貯めて、高校2年の時に俳優養成所の門を叩いた。

挫折から「声」の道へ

 未経験だったこともあり、「周りと比べても、演技以前の発声や滑舌など基礎的なことでダメ出しされてばかり」。大学受験の時期も迫る中で焦りもあった。「演技の才能もないし、勉強もあんまり。どっちにも行けなくて。自分にはもう、根性しか残ってなかった」。悔しさをバネにしながら、レッスンに通い続けて技術を磨いた。

 その後、大学に進んでからは、友人たちとアニメ映画に親しんだ。そんなある時、試しに受けた声優オーディションで数千人の中から入賞に選ばれ、大きな転機に。「声でなら役者としてやっていけるのかも」と小さな自信をようやく掴んだ。

自分も他人も大切に

 「会社員として真面目に勤めるイメージも持てなかった。それなら好きな声優の仕事で、アルバイトせずに済むくらいの仕事ができたら」。一念発起して大学を辞め、声優養成所を経て現在の(株)大沢事務所に入所した。

 「いろんなことをやって、飽きて。そのおかげで好きなものが見つけられた。経験は、役者という今の仕事にも役立っていて、無駄じゃなかったと思います」

 昨年発表したフォトブック「CHEER」でも、地元横浜を舞台に選び、今も正月には毎年地元の神社に足を運ぶ。本牧エリアなど「海も山もあり、街はアメリカン。港町らしい異文化あふれる雰囲気がいい」と笑む。「横浜の人はフラット。親切を押し付けすぎず、誰とでも仲良くなれる人が多い」。自分も他人も大切に――。その思いで誠実に声を届ける。

3〜5月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の3月〜5月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号の特集はピアニストで、初代マグカル大使を務める熊本マリさんのインタビューや、音楽やダンス、大道芸などが自由に発表できる空間「マグカル解放区」を紹介。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

女性の不安・困りごとは 神奈川県の相談窓口へ

 神奈川県では、不安や困りごとに悩む女性を対象に、LINEや電話、メールで相談できる窓口を設置している。

 『かながわ女性の不安・困りごと相談室』では、「生活が苦しい」「どこにも居場所がない」など不安や生活上の課題を抱える県内女性を対象に相談を受け付けている。

 パートナーから「暴言を吐かれる」「生活費を渡してもらえない」「交友関係を監視される」など、様々な暴力に関する相談は『かながわDV相談LINE』へ。匿名でも相談可能。どんな小さな困りごとでも一人で悩まずに相談を。

会場となる横浜BUNTAI

8月、横浜に卓球の世界トップ選手が集結 BUNTAIで「WTTチャンピオンズ」

 卓球の世界トップ選手が集まる国際大会「WTT(ワールドテーブルテニス)チャンピオンズ」が8月7日から11日まで、横浜BUNTAI=中区=で開催されることが発表された。

 WTTチャンピオンズは男女ともに世界上位の32選手が出場する大会。今年は3月の中国・重慶を皮切りに全6大会が行われ、横浜大会は3大会目となる。WTTチャンピオンズが日本で行われるのは初めて。横浜では世界卓球選手権が2009年に横浜アリーナで行われたことがある。

 主催のWTTのスティーブ・デイントンCEOは「このイベントは卓球の素晴らしさを称えるだけではなく、卓球が最も熱狂的な地域である横浜で卓球を発展させるという我々のコミットメントの継続を象徴している」とコメントしている。

横浜市内40代男性がはしか感染 ベトナムから帰国後に発症、発表は2日連続

 横浜市は2月27日、市内の40代男性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。26日には20代女性の感染が発表されており、今年、市内では2例目。両者の関連性はないという。

 男性は2月9日にベトナムから帰国し、18日に倦怠感、19日に発熱と下痢、23日に咳と発疹が出た。25日に市内の医療機関を受診し、27日に遺伝子検査ではしかと判明した。予防接種は1回受けているという。

 感染可能期間中、男性は2月18日午後0時30分から1時頃まで「すき家」厚木長谷店、23日午前1時から2時頃まで羽田空港第3旅客ターミナル2階到着ロビーを利用していた。市はこれらの施設を同時間帯に利用し、利用後10日前後経ってから発熱などはしかを疑う症状が現れた場合は、医療機関に事前連絡の上、受診するよう呼びかけている。

 市によると、現在、はしかは東南アジアやアフリカなどで流行しており、海外感染後に帰国して発症するケースが増えているという。非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、抗体がない人はほぼ100%発症する。市は海外渡航予定者に対し、渡航前にはしかの抗体確認や予防接種を検討するよう促している。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

ソニーブースの体験コーナー

カメラの祭典「CP+2025」が開幕 パシフィコで3月2日まで、新製品体験が人気

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日にパシフィコ横浜で始まり、3月2日まで行われる。主催は一般社団法人カメラ映像機器工業会。

 過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大した。多くのカメラメーカーがこのイベントに合わせて新製品を発表しており、ソニーの新しい単焦点レンズ「FE 16mm F1.8 G」を体験できるコーナーには長い列ができていた。そのほかのブースでは、動画撮影を意識したカメラや画像や映像が簡単に編集できるアプリやソフトが多く見られた。

 午前10時から午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。