港南区・栄区版【3月6日(木)号】
表彰を受けた野口さん

災害看護伝え続ける 野口教員が県表彰 港南区 専門学生に

 港南区の横浜市病院協会看護専門学校で専任教員を務める野口理恵子さん(65)がこのほど、今年度の神奈川県看護教員表彰受賞者に決まった。野口さんは日本赤十字社スタッフとして複数の災害看護を経験。現在はそれを学生に伝えていることなどが評価された。

 看護教育の発展、向上に功績のあった看護教員を表彰するもの。野口さんは横浜赤十字病院の看護師を経て同校に教員として赴任。途中、日赤神奈川県支部へ転職するも、6年前に復職し、通算20年にわたり教壇に立っている。

 専門は基礎看護学。しかし、日赤時代も含め多くの災害看護を経験し、被災地の実情や必要な看護について伝える授業も同校を含め県内3校で行っている。

関連死を防ぐ

 野口さんの災害看護経験は1982年の日航機羽田沖墜落事故に始まり、NZ地震、東日本大震災、熱海市伊豆山土石流、直近では能登半島地震と約40年に及ぶ。その中で培ってきたのは「話を聞いて、そばにいることの重要性」だ。

 災害看護と聞くと、傷病者の手当をイメージするが、野口さんは「それは災害看護のごく一部分」と語る。災害時の負傷から亡くなる人よりも、その後の避難生活によって亡くなる災害関連死の方が多いためだ。被災地での看護師の仕事は被災者や家族を亡くした人の心身のケアが大半を占める。「災害関連死はストレスの影響が大きいです。そばにいて、話を聞きながら必要な支援につなげるのが役割となります」と野口さん。被災地に行くたびに看護師や医療者への期待を強く感じるという。

後進に求める「覚悟」

 赴く現場はいずれも未曾有の災害。不測の事態にも直面する。また、被災地から戻った後に「未だ苦しんでいる人がいるのに、自分は平和に暮らしてよいのだろうか」と自責の念に駆られ、仕事が続けられなくなる看護師も多いという。そこで現在、後進となる学生に説くのは「覚悟」だ。

 「被災者から理不尽なことを言われることもある。しかし、災害時に気が立つのは当然。苛立ちが家族などに向くくらいであれば、看護師に向けてもらって構わない。それを受け止める覚悟が必要」と力をこめる。また、「事前に災害時の状況を想像し準備することも重要」という。自身の経験を伝えることで、学生の想像の一助となる。

 今回の受賞については「学生の成長を見るのが楽しくてやってきたことが評価されて嬉しい。次の災害がいつ起きるか分からないので、その時に活躍できる看護師を育成するために、今後も経験を伝えていきたい」と話した。

市作成の啓発動画の一部(横浜市提供)

横浜市 ITで小児がん理解啓発 「メタバース」で患者支援も

 15歳未満の病死原因で最も多いという「小児がん」について、横浜市では、患者の支援を目的にITを駆使した取組を推進している。昨年から「メタバース」を利用した患者同士の交流機会の創出のほか、今年からは初の啓発動画の配信も開始。市は、患者や家族の現状への理解促進を図りたいとしている。

 小児がんとは15歳未満がかかるさまざまながんの総称で、主に白血病や脳腫瘍などがある。子どもの病死原因第1位とはいえ、国立がん研究センターが昨年公表した調査結果によると、小児がんにおける白血病患者の10年後の生存率は86・6%、脳腫瘍患者では71・7%。近年は医療の進歩により、り患しても7〜8割は治癒が望めるという。

 り患数の少なさも小児がんの特徴だ。横浜市がん・疾病対策課によると、全国で新たに小児がんと診断された人は2018年が2094人、19年が2117人、最新の統計という20年が2080人。市内でも18年が41人、19年が58人、20年が49人で、「希少がん」とも呼ばれている。

中澤佑二さん協力で初動画

 り患数の少なさから「成人のがんと比べて社会の理解が不足している」と同課。そこで市は近年、理解促進に向けITを活用した取組を進めている。昨年8月、治療の副作用による外見の変化などを気にせずに患者同士が交流できる場を創出しようと、市はインターネット上の仮想空間「メタバース」の活用を試行。開催した交流イベントでは、患者や家族らが自身の分身である「アバター」を利用して会話を楽しみ、交流を深めた。市は「来年度も実施できれば」としている。

 また市は、横浜F・マリノスで活躍した中澤佑二さんの協力で、啓発動画を初めて作成。小児がんの治療を受けた市内の子どもが「闘病中に辛かったこと」などを語る動画で今年1月、市公式YouTubeチャンネルで配信を開始した(30年1月まで配信予定)。同課の担当者は「患者やご家族の現状を知り、自分には何ができるのかを考えていただくことにつながれば」としている。

自閉症の双子に関する本を出版した 長谷川 桂子さん 笠間在住 59歳

愛する双子の伴走者

 ○…自閉症の双子との日々を記したブログを継続して20年。それらをまとめた書籍を昨年末に完成させた。「本を渡してから夫が2日で読み切って、感動していたのが印象に残っている」と笑みを浮かべる。「言葉の力を信じている。本やブログなどを通して障害児やその両親を応援したい」。熱い信条を示す。

 ○…2002年に男女の双子を出産した。1歳半頃、息子に発語が見られないことから、診察を受け、自閉症と診断。当初は健常者と違う道を歩まざるを得ない息子の人生に絶望したが、幼児訓練会での姿を見て、気持ちを切り替える。「人の話を落ち着いて聞けるようになった。成長を実感するとともに、その様子を記録しよう」。その思いがブログ開設のきっかけに。しかし10数年後、娘が中学3年の時に「知的障害のない自閉症」と診断される。成績の不振などで「もしや」と感じていた不安が現実になる瞬間だった。

 ○…「自閉症でも強みを自覚して生きている人たちはいるはず。娘の本質は変わらない」。障害を受け止め、悩みや不安に耳を傾けて、頭の整理をするサポートに努めた。「息子よりも不安を抱えがちな娘は、接し方が難しかった」が、それぞれの特徴を再認識したうえで「知的には問題はないので、お金の管理など生きるために必要な知識を伝え続けた」と将来を見据えた接し方に徹した。

 ○…学生時代から読書好き。大学生の時には童話を執筆したことも。「思いを文章にするのが好きなので、ブログも楽しく続けられた」とほほ笑む。双子は22歳となり、現在は障害者支援の事業所に通う。「課題はあるけど、これからも愛する家族たちに伴走するのみ」と一丸となって歩む決意を示した。

賞品の一部(市提供)

横浜市庁舎で環境問題学べるデジタルスタンプラリー 3月24日まで

 横浜市は市民の環境問題への関心などを高めようと、「YOKOHAMA GO GREEN デジタルスタンプラリー」を市庁舎で開催している。3月24日(月)まで。

 このスタンプラリーは、市の脱炭素応援キャラクター「バクバク」などと共に市庁舎を探検しながら、市の脱炭素施策や環境問題への取り組みを学ぶというストーリー。プラスチックごみの分別や地産地消のほか、次世代型太陽電池などの知識が得られる。AR(拡張現実)技術が駆使されており、スマートフォンから参加できる。アプリのダウンロードなどは不要。

 市庁舎1階から3階にある6カ所のスポットに設置されたパネルにスマホをタッチすると、スタンプラリーが開始。全てのスタンプを集めると、コンプリート画面からバクバクのオリジナルスマホ壁紙がもらえる。

 さらに、横浜市民はコンプリート後にアンケートに答えると、プレゼント賞品が当たる。賞品は、イーオ・ミーオエコバッグ&リフレクターセットの「イーオ・ミーオ賞」、文房具セットの「横浜農場賞」、横浜みどりアップ葉っぴー巾着&ミニタオルセットの「横浜みどりアップ葉っぴー賞」の3種類。各賞15人、計45人。

チラシ

港南台テント村 20日にマルシェ&フリマ 駅そば スポーツクラブで

 「2025春 港南台テント村 マルシェ&フリマ」が3月20日(木)、港南台駅徒歩2分のスポーツクラブココカラ港南台駐車場で開催される。主催は港南台テント村実行委員会。

 港南台周辺の商店や団体などが、各々ブースを出店。今年はコーヒー販売、キッズメイク、地方の特産品販売、野菜販売、健康診断などのブースが予定されている。スポーツクラブの屋根付き駐車場で行われるため、雨に濡れる心配もなく、買い物を楽しむことができる(荒天時中止)。

 入場無料。時間は午前10時から、午後2時まで。詳細問い合わせは横浜港南台商店会【電話】045・833・5944まで。

椿油を持つ高橋代表(左)と化粧品を手にする蓑田さん

栄区 (有)ネパリ・バザーロ 3・11継続支援 椿油「陸前高田の宝に」

 東日本大震災の被災地の惨状を、目の当たりにしたら、継続して支援に行く以外の選択肢はなかった――。

  ◇  ◇  ◇

 こう語るのは、ネパールの子どもの育成と女性の自立支援などを目的として設立された公平な取引をするフェアトレード団体、(有)ネパリ・バザーロ(栄区公田町)の高橋百合香代表取締役。14年前、当時働いていたスタッフの実家が岩手県南東部の海沿いにあり、大規模被災したため、高橋さんらは全線復旧開通したばかりの東北道を使い被災地へ向かった。避難所での炊き出しや物資支援に奔走した。

 会員や企業などの協力もあり寄付金が集まった。「津波で全部なくなっている...。食材など生活必需品を段ボールに詰めて、被災地へ運び1軒1軒回った」。片道8時間ほどかけて、高橋さんらは毎週末のように、被災地へ通った。

被災地で雇用創出

 発災時の緊急支援から生活再建の長期的支援へと移る中で、陸前高田市にいたフェアトレード商品を購入していた顧客の申し出を受け、現地へ。ネパールの工芸品やスパイス、コーヒーなどを通じ現地住民の雇用機会を創出してきた同社は、陸前高田の伝統食「椿油(つばきあぶら)」で長期支援するプロジェクトを発案。震災から1年半後に、製油工房「椿のみち」を開設し、椿の実から油を搾り、食用としての販売を開始し、陸前高田市の仮設住宅に住む人の雇用創出に役立てた。椿油を食用として販売するだけでは経営が苦しい状況もあり、椿油を元にした化粧品の商品開発にも着手し、13年から販売している。

 製油工房で14年から勤務するスタッフの伊東恵美さんは「実家が津波で流されて大きく環境が変わる中、ネパリ・バザーロと縁があった。日々、地域復興に携われる喜びを持って製造している」と誇りを持って働く。

 10年以上前に高橋さんらが植樹した椿の苗から今年は88本の「陸前高田産 生しぼり椿油(100g入)」が完成した。昨年秋に実の収穫に行ったという高橋さんは、「この椿油が陸前高田の宝として根付いてくれたら嬉しい」と語ってくれた。

本を手に持つ長谷川さん

栄区在住 長谷川さん 育児記録を一冊に 自閉症児の参考になれば

 「栄区障害児者の親の会」で会長を務める長谷川桂子さん=人物風土記で紹介=が昨年末、自閉症の双子の育児についてまとめた『わが家の双子はASD:発達障害の子どもが生きやすくなる工夫』を発刊した。

 本書は長谷川さんが20年前から始めたブログ「手をつないで行こう」を一部加筆・修正したもの。既にインターネット上での購入が可能。加えて、首都圏の特別支援学校や大学などの教育機関に対して約700冊を寄贈している。

当事者に有益な情報を

 息子は2歳の時、娘は中学3年生の時にそれぞれ自閉症と診断。息子は言葉でコミュニケーションを取るのが難しく、また偏食など日常生活における強いこだわりがある。娘は「知的障害のない自閉症」と診断。人間関係や成績不振に悩み、受診した。「娘は不安を感じやすく、繊細な性格」と長谷川さんは語る。

 同書は双子の誕生から、娘が自閉症と診断された時までを中心に描かれる。また、「豆知識」と題したコーナーでは自閉症児とのコミュニケーションの取り方など、当事者にとって参考になる情報なども記された。

 長谷川さんは「ブログは愚痴や後ろ向きな内容ではなく、読み手にとって有意義になるようしてきた」と読者目線での執筆を意識。

 出版の理由は、同じ境遇の親にとって参考になる情報を届けたいから。「息子が自閉症の診断を受けた時、参考になるような情報が少なかった」。今度は自身が障害児の親へ情報を届けることを目標にした。

 「双子の育児を記録した本でもあるが、障害児と向き合う時の工夫なども記されている。同じ境遇の人に向けたエールにになれば」と発刊についての思いを明かした。

入口に立つ森さん

芹が谷の根本建設旧社屋 障害福祉施設へ改修完了

 港南区芹が谷にあった(株)根本建設の旧社屋がこのほど、障害者グループホーム「にわとこハウス」「ゆずりはハウス」に生まれ変わった。

 オープンに先立ち、2月25日、26日に地域向け内覧会が行われ、地域住民や近隣の障害福祉施設関係者らが新しいグループホームを見学した。

 3階建てのグループホームで定員は15人(男性10人、女性5人)。入居対象者は障害福祉サービス受給者証があり、知的・精神障害のある人など。自立度の高い人などを想定している。

 旧社屋の改修について根本建設の根本雄一代表取締役は「父親から世のため人のための場所にするように言われてきた。障害者支援に役立てることができた」と語り、同ホーム管理者の森卓也さんは「さまざまな特性のある利用者のニーズに丁寧に対応していきたい」と話した。

松永区長(左)と指田会長

笠間地区連合 1年の無火災で表彰

 「市民防災の日 栄区推進委員会」は2月20日、笠間連合町内会自治会(指田弘会長)が1年間の無火災を達成したとして表彰を行った。

 達成日は2024年12月20日。横浜市は「市民防災の日」事業として、世帯数ごとに期間を設け、所定の期間火災が起こらなかった地域を表彰している。

 同町内会自治会は、5000世帯以上、1万世帯未満に該当し、一年間の無火災で表彰対象となった。

 指田会長は「これからも地域一丸で無火災を続けたい」とコメント。また、「市民防災の日 栄区推進委員会」の委員長を務める松永朋美区長は「皆さんの防火に対する意識の高さが表れた。感謝申し上げます」と謝意を語った。

オーディエンスを盛り上げるMummy―Dさん=2月9日、横浜Reny Beta、©Yuta Ito

横浜出身Mummy-Dさん 「歩みを止めない」 初の凱旋ソロライブ

 日本のヒップホップシーンを黎明期から牽引してきた「ライムスター」のメンバーで、ラッパーのMummy―Dさんが2月9日、生まれ育った横浜でソロ初の凱旋公演を行った。昨年リリースした初のソロアルバム『Bars of My Life』を引っ提げて開催中のライブツアーの一つ。

 南区で生まれ、学生時代を磯子区、港南区、金沢区で過ごしたMummy―Dさん。ライブ当日は、全国から集結したファンに加え、地元の仲間たちも参戦するとあって、特別なセットリストが用意された。シークレットゲストとして登場したのは、同じくラッパーとして活躍する弟のKOHEI JAPANさん。兄弟ならではの地元トークやビートに合わせた印象的なフレーズで観客を沸かせた。

 さらに、「ゴダイゴ」のメンバーで横浜出身のミッキー吉野さんも登場し、コラボ曲に加え、名曲「銀河鉄道999」を披露。マイクを握ったMummy―Dさんは、「僕の音楽人生に影響を与えてくれた大先輩との共演。うれしい。これからも歩みを止めずに頑張っていきたい」と目を潤ませながら語った。

 今後の公演スケジュールや最新情報は、公式ホームページで確認を。

会場となる横浜BUNTAI

8月、横浜に卓球の世界トップ選手が集結 BUNTAIで「WTTチャンピオンズ」

 卓球の世界トップ選手が集まる国際大会「WTT(ワールドテーブルテニス)チャンピオンズ」が8月7日から11日まで、横浜BUNTAI=中区=で開催されることが発表された。

 WTTチャンピオンズは男女ともに世界上位の32選手が出場する大会。今年は3月の中国・重慶を皮切りに全6大会が行われ、横浜大会は3大会目となる。WTTチャンピオンズが日本で行われるのは初めて。横浜では世界卓球選手権が2009年に横浜アリーナで行われたことがある。

 主催のWTTのスティーブ・デイントンCEOは「このイベントは卓球の素晴らしさを称えるだけではなく、卓球が最も熱狂的な地域である横浜で卓球を発展させるという我々のコミットメントの継続を象徴している」とコメントしている。

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交通局のミニバス

港南台 地区セン祭りに2千人超

 港南台地区センターまつりが2月23日と24日に同地区センターで行われ、2000人以上の人で賑わった。港南台地区センターまつり実行委員会が主催。

 イベントには普段同センターを拠点として活動している団体などが出店。両日にわたり絵手紙や書道、油絵、木版画などの作品が展示された。また、各種模擬店や体験コーナー、レストランなども人気を集めた。

 さらに、24日に行われた舞台発表では楽器演奏、混声合唱、舞踊、ダンス、ジャグリングなどの団体が登場。日頃の成果を披露した。

 また、24日には、横浜市交通局が参加し、会場に子ども用のミニバスが登場。家族づれなどがアトラクションを楽しんだ。

 副館長の谷田貝雪絵さんによると、「センター利用団体の発表の場」としての目的で毎年開催されているという。来場者と地域団体が交流し、つながりが広がっていくことが期待される。

 谷田貝さんは「両日とも晴天でよかった、こうしたイベントへの来場からセンターの利用率向上にもつながってほしい」と話している。

各地区の事例を紹介

栄区地域福祉保健計画 各地区の取り組みを共有 支えあう社会を目指して

 栄区福祉保健課と栄区社会福祉協議会が共催する「さかえ・つながるフォーラム」がこのほど、栄公会堂で開催された。 

 冒頭、松永朋美区長は「地域福祉保健計画の周知がフォーラムの目的」と企画の意図を明かした。地域保健福祉計画とは「みんなが支えあい安全・安心を感じるまち さかえ」を基本理念として、区全体や7地区別に行う取り組みのこと。

 当日は聖徳大学心理・福祉学部の豊田宗裕教授による講演が行われた。その後は本郷第三地区、本郷中央地区、笠間地区が取り組みの事例を発表。防災に関したイベントの企画が各地区で見られた。その後は民生委員の活動紹介。第2部では小菅ケ谷を拠点とする「春日一番太鼓」による演奏が行われ、来場者を楽しませた。

 

横浜市内40代男性がはしか感染 ベトナムから帰国後に発症、発表は2日連続

 横浜市は2月27日、市内の40代男性がはしか(麻しん)に感染したと発表した。26日には20代女性の感染が発表されており、今年、市内では2例目。両者の関連性はないという。

 男性は2月9日にベトナムから帰国し、18日に倦怠感、19日に発熱と下痢、23日に咳と発疹が出た。25日に市内の医療機関を受診し、27日に遺伝子検査ではしかと判明した。予防接種は1回受けているという。

 感染可能期間中、男性は2月18日午後0時30分から1時頃まで「すき家」厚木長谷店、23日午前1時から2時頃まで羽田空港第3旅客ターミナル2階到着ロビーを利用していた。市はこれらの施設を同時間帯に利用し、利用後10日前後経ってから発熱などはしかを疑う症状が現れた場合は、医療機関に事前連絡の上、受診するよう呼びかけている。

 市によると、現在、はしかは東南アジアやアフリカなどで流行しており、海外感染後に帰国して発症するケースが増えているという。非常に感染力が強く、空気感染、飛沫感染、接触感染し、抗体がない人はほぼ100%発症する。市は海外渡航予定者に対し、渡航前にはしかの抗体確認や予防接種を検討するよう促している。

 夜間・休日の医療機関案内は、かながわ救急相談センター(♯7119)(直通ダイヤルの場合は【電話】045-232-7119または【電話】045-523-7119)へ(24時間、年中無休)。

ソニーブースの体験コーナー

カメラの祭典「CP+2025」が開幕 パシフィコで3月2日まで、新製品体験が人気

 カメラと写真映像の展示会「CP+(シーピープラス)2025」が2月27日にパシフィコ横浜で始まり、3月2日まで行われる。主催は一般社団法人カメラ映像機器工業会。

 過去最多の125の企業・団体が出展し、会場スペースも例年より拡大した。多くのカメラメーカーがこのイベントに合わせて新製品を発表しており、ソニーの新しい単焦点レンズ「FE 16mm F1.8 G」を体験できるコーナーには長い列ができていた。そのほかのブースでは、動画撮影を意識したカメラや画像や映像が簡単に編集できるアプリやソフトが多く見られた。

 午前10時から午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料(要事前登録)。登録は公式サイト(https://www.cpplus.jp/)から。

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