川崎区・幸区版【3月21日(金)号】
15年間を振り返る伊藤さん

工場夜景ツアー15周年 元局長語る人気確信の時 鳴りやまない電話に手応え

 川崎臨海部にある工場群の夜景を巡る「川崎工場夜景ツアー」が今年で15周年となる。「川崎の観光の目玉」となった工場夜景ツアーの立ち上げに携わった元川崎市経済労働局長の伊藤和良さんの感慨はひとしおだ。ツアーが始まるまでのエピソードを語ってもらった。

 伊藤さんは現在、川崎ゼロ・エミッション工業団地(川崎区水江町)で事務局長を務める。

 市経済労働局の管理職として市の観光行政に従事していた伊藤さんは2005年頃、工場を造形美、プラスのイメージでとらえる『工場萌え』という思想と、写真集を手掛かりに、モニターツアーを実施した。もっとも「川崎の観光と言えば川崎大師。川崎臨海部は公害の象徴、負のイメージしかなかった」と振り返る。本当に集まるのか、伊藤さんらは懐疑的だったが、募集集人数45人に対し応募者数は767人集まり「市役所の電話が鳴りやまなかった」と振り返る。この時、通常では入ることのできない工場からの夜景を見学する企画で、のちに東燃ゼネラル(現・エネオスHD)の社長となった武藤潤工場長が「クビをかけて」全面協力した。市の本気度も試されたという。

 工場夜景ツアーはさまざまな企業の協力を得て現在に至る。工場群の光が放つ幻想的な光景は、時間によって見え方が変化し、それも魅力だ。さまざまなメディアやSNSなどでも紹介され、ツアーは今もって人気を博し続ける。伊藤さんは「観光とは文字通り光を観る。我々は光の部分に気づかなかったが、見直すことで価値があることを理解した」と語る。

 工場夜景や臨海部を巡る産業観光ツアーは川崎市観光協会のウェブサイトで紹介されている。

※『生成AI』とは、テキスト、画像、音声などを自律的に生成できるAI技術の総称

県内市町村 生成AI 約6割が利用 本紙調査 「業務の時短に効果」

 人工知能(AI)を用いて文章や画像を作成する生成AIが世界的に普及する中、業務に導入する自治体も増えてきている。神奈川県内33市町村のうち、導入済が12市町村で実証実験中を合わせ6割近い19市町村が生成AIを利用していることが、タウンニュース社の独自アンケート調査で明らかになった。

 同調査では1月1日現在の生成AIの導入状況や活用事例、効果、課題などについて県内の33市町村に聞いた。導入済と回答したのは36・3%にあたる12市町村。実証実験中を合わせると19市町村(57・5%)が生成AIを利用していた。

議事録要約などに活用

 利用するすべての自治体が「効果があった」と回答。具体的には「業務の時間短縮」をほぼすべての自治体があげた。

 活用事例として多かったのは「あいさつ文案の作成」「議事録の要約」「企画文書の作成」「アイデア出し」など。さらに、「市長の動画・音声生成AIを使い『市長アバター』を作成し、英語で行政情報や観光情報を発信する」(横須賀市)、「ビッグデータを使った数値予測や行動最適化」(横浜市)、「Excel関数、VBAなどのコードの生成」(平塚市)などもあった。

 課題は、セキュリティー面や生成AIが作成した内容の正確性などに対する懸念のほか、生成AIを使いこなす人材育成や技術習得など、「使う側」の問題が多くあがった。

 川崎市は昨年7月10日に実証実験を開始。多くの自治体と同様の活用事例を挙げ、「業務効率化などの効果が一定程度確認された」と回答した。今後は庁内アンケートで改めて効果を確認し、課題の把握も図る。利用拡大に向けては「検討を進める予定」としている。

 未導入の自治体で「検討中」と回答したのは8自治体で、うち3自治体は導入を予定していた。実証実験はしたものの導入には至らなかったのは2自治体。そのうちの1つ大磯町は、「有効なものだとは思っているが、一般的なリスクを鑑みた。事業者の提案をもらいつつ、検討は継続していく」とした。

4自治体「予定なし」

 残る4自治体が検討も導入予定もなかった。

 未導入の自治体はいずれも「業務効率があがる便利な技術」という認識はある一方で、「導入費用」「セキュリティー」「技術面」「利用規約の策定」「専門知識を持つ職員がいない」などをハードルと捉えていた。

「8小節プロジェクト わたしの『かわさきのうた』」のグランプリに輝いた 吉川 勇児さん 幸区在住 55歳

「届け」、希望をのせた旋律

 ○…「朝日の中を南武線、希望をのせて南に北に、100歳になったこれからもチャレンジしていく夢シティ」。軽快なメロディーに乗せて、川崎市の未来を綴り「希望」と名付けたこの曲はtvkのCMソングに。「明るい気持ちで通勤してほしい」と願いを明かし、終始笑顔で答えるなど、教育に携わる者としてのポジティブな人柄が垣間見える。

 ○…普段は、中原区にある大西学園中学校・高等学校教諭で社会科や地歴公民を担当。33年間吹奏楽部の顧問を務め、28年連続で東関東大会に導いてきた。北海道出身。幼い頃トランペットの演奏に触れ「輝いて見えた」と心を奪われた当時を回顧。小学4年から学校の吹奏楽部へ入部、担当はもちろんあの楽器。教師になった後は吹奏楽部の顧問に就任。高校で全道大会も出場してきた経験を活かし、指導では音をしっかり届ける基礎を大事にしている。

 ○…吹奏楽の魅力は、互いに呼応し、美しい音色を届けることと考えていたが、コロナ禍で部員が集まれなく「本当に寂しかった」と部員同士もつながって演奏ができる今日に感謝。式典で演奏する機会も増え、観客や通行人とも『どうつながれるか』が全国大会で勝ち上がるためのヒントととなり、楽しさも伝えようと、観衆も巻き込むため動きながらの演奏と、新しい試みに挑戦。

 ○…趣味は天体観測。「星が綺麗に見えると北海道の空を思い出す」と故郷への思いも。撮影した写真は、プラネタリウムの学芸員に褒められたとか。川崎はよく芸術の街や音楽の街と謳われ、統一感が無いと耳にすることもあるが「色々なことに挑戦する素敵な街だな」との考えも。「最近学校で新聞教育を始めたんです」と希望を持って挑戦する大事さを語る。

講師の話に耳を傾ける子どもたち

キリンが特別授業 免疫の大切さ伝える 下河原小で

 病気を予防する免疫の大切さについて専門家から学ぶ授業がこのほど、下河原小学校(中原区)で行われ、6年生の児童が参加。免疫ケアアドバイザーが「からだを内側から守る」と題し、ビンゴゲームや動画などで免疫ケアを高めるポイントについて伝えた。

 ビンゴゲームでは子どもたちが免疫力を高めるために日ごろ気を付けていることを9マスの空欄にそれぞれ書き出し、アドバイザーが読み上げた内容に照らしてマスを消していった。

 免疫は体の外敵が入ることをブロックして健康を守ってくれる一方、簡単に落ちてしまうことや、発酵食品やたんぱく質が免疫を高めてくれる食品である点、規則正しい生活が重要であるなどについて理解を深めた。

 参加した宮脇遥さんは「(健康な人の免疫機能の維持に役立つとされる)プラズマ乳酸菌は知らなかった。早く寝ることが大切だと感じた。これからは夜勉強するのではなく、学校から帰ったときに早く勉強しようと思う」と感想を話した。

 取り組みは、キリンビバレッジ(株)による「みんなの免疫応援団」の一環。今回は市立小学校全114校の全児童と職員に「キリンおいしい免疫ケア」のペットボトルの無償提供を機に授業を行った。

左から咲野さん、高橋さん、夏木さん

はまなすでジャズコン ピアノとフルートの調べ

 川崎区京町の「Karaoke Saron はまなす」が3月8日、Jazzコンサートを開催した。

 コンサートにはジャズピアニストの高橋賢一さん、フルート奏者の咲野ゆりさんが出演。ルイ・アームストロングの『What A Wonderful World』や松任谷由実の『春よ、来い』等を演奏。『Fly Me To The Moon』の際には、同店ママの夏木かずみさんの歌唱も加わった。

 高橋さんは「こうしたお店で弾く機会はあまりないので、楽しかった。川崎は人があったかく、良い印象を持った」と話し、夏木さんは「今後もお客さん魅了するライブを企画したい」と意気込みを語った。

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「川国で遊ぼう」
川崎国際生田緑地ゴルフ場
「川国で遊ぼう」
4月2日 市民開放日
川崎国際生田緑地ゴルフ場で4月2日(水)、春の市民開放日「川国で遊ぼう」が開催される。午前9時から午後4時まで。入場・イベント料無料。ゴルフ場の一部を開放し、多... (続きを読む)
市政報告を行う林市議

貯留管整備を報告 林市議、支援者へ説明

 川崎区選出の林敏夫市議(国民)は3月8日、KCCIホール(川崎区駅前本町)で市政報告を行った。

 初当選以来、メインとして取り組む浸水対策では、入江崎〜元木間に大雨が降った際に雨水を一時的に貯めておく新たな貯留管が整備されることとを報告。令和14年には一部で供用が開始となるスケジュールを示した。

 これまでの活動では、田島小通学路の安全対策やバス停の乗り場拡張、浜川崎公園の遊具設置などに尽力したことを強調。「引き続き、皆さまから頂いた意見にしっかりと取り組んでいく」と誓った。

チラシを持つ出演者ら

多様なステージを体感 ダンスからプロレスまで

 出演者らで組織するごっちゃ実行委員会は3月24日(月)、「ごちゃまぜタイトルマッチ」をCLUB CITTA'で開催する。時間は午後4時〜10時まで。

 多様な文化のあり方を体験できる同イベントでは、子どもが出演する漫才グランプリやプロレス、漫画『鬼滅の刃』のキャラクターに扮したDEMON SLAYER CREWSのダンスなど、豊富なステージが楽しめる。

 一般前売り券(6600円)と当日券(7600円)は、ワンドリンクとバインミー付き。高校生は3300円。中学生まで入場無料。

 本紙読者で子どもと同伴の保護者・引率者にチケットをプレゼント(1枚で子ども5人まで同伴可)。先着20人(ドリンクとバインミーなし)。希望者は【電話】090・4969・2809、またはメール:gotchagotcha961@gmail.comへ。

郵便物を対処する県警のNBCテロ対応専門部隊

国際郵便物に潜む危険性 合同テロ対策訓練実施

 4月開催の「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」や、「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」のテロに備えようと、横浜税関川崎外郵出張所、川崎東郵便局と川崎臨港警察署は3月14日、川崎区東扇島の同出張所で合同テロ対策訓練を実施した。

 同出張所の検査場のX線検査を通過した海外から届いた発泡スチロール製箱の郵便物を税関職員が開封し「いやな匂いがする」とその場に倒れたと想定して訓練が行われた。異変に気付いた同僚職員がすぐに他の場所へ誘導すると共に、避難指示するアナウンスが流れ、税関職員、郵便職員の約100人が建物外に避難。

 神奈川県警のNBCテロ対応専門部隊が到着し、危険物に対応後、「サリン」と判明。厳重に保管し、建物外に運搬された。

 国際郵便物の8割が同出張所に届き、同所から関西エリアへの発送も多いことから、今回行われた。訓練を見届けた同出張所の金子憲一所長は「どんな内容にも対処できるよう、協力団体を増やし、更なる連携を高めていきたい」と語った。

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ヴァイオリン&ピアノ コンサート情報

 3月22日(土)、タウンニュースホール(小田急線東海大学前南口1分)で開催される「ティータイムコンサート」の来場予約受付中。当日予約可。「ウィーンとパリの薫風」と題し、全国各地で演奏活動を展開しているヴァイオリニストの甲斐摩耶さんと、フランス在住のピアニスト山本亜希子さんが出演。予定曲目は「ヴァイオリンソナタ第3番ト短調D408」(F.シューベルト)、「から騒ぎより4つの小品 作品11」(E.W.コルンゴルト)「ヴァイオリンソナタ第1番イ長調作品13」(G.フォーレ)ほか。

 午後2時開演(午後1時30分開場)。観覧料2500円。予約制・当日払い。自由席。未就学児入場不可。会場は150席のサロン感覚のホールでゆったりと音楽に浸れる。問合せ、予約はコンサート事務局【電話】0463・81・1211へ。

第1回桜まつり 3月23日、市産振で

 川崎市産業振興財団は3月23日(日)、市産業振興会館(幸区堀川町)で「桜まつり」を実施。会館の魅力を発信する機会として初めて行われる。

 押し花しおり作り体験や障がいのあるアーティストの作品展示販売、子どもたちでも楽しめるドローンやロボットの操縦体験のほか、子ども科学教室や、電車の車掌の制服や整備士のライフベスト着用体験と、さまざまな催しが行われる。

 開催背景には同館も所在する「かわさきテクノピア地区」と言われるJR川崎駅西口から広がる、この一帯の同区域の価値向上にもつなげたいとしており、担当者は「この区域や施設の目の前に広がる桜並木も楽しんでいただければ」と来場を呼び掛けている。

 午前10時から午後4時まで。入場無料、一部有料や事前に申し込みが必要な催しもあり。詳しい内容や問い合わせ先は【電話】同会館044・548・4119。

屋根や外壁塗装などについて、様々な不安や悩みを解消することができる

本紙連載コーナー筆者 「池田塗装」が無料の勉強会 4月5日(土) 教育文化会館 参加者を募集中

 本紙上にて好評掲載中の人気コーナー「教えて!職人さん」の講師・池田聡氏が代表を務める「株式会社池田塗装」。

 同社が4月5日(土)午前10時から「教育文化会館・第1会議室」(川崎区)で参加費無料の講座を開催。現在、参加者を募集している(要事前予約、定員制、申し込み先着順にて受付)。

プロの有資格者が講演

 「外壁・屋根『塗装勉強会』」と銘打たれたこの企画。当日は、これからマイホームの塗装工事を検討する人や、既に見積もり中の人などを対象に、池田代表をはじめ同社の一級塗装技能士が講師として登壇。

 有資格者のプロの視点から「外壁や屋根の塗装工事における適正な価格」や「工事を依頼する適正なタイミング」などを丁寧にレクチャーする。

「売込み」ナシ

 また地域に住む人たちの生活や、建物に関する諸問題を解消することを目的とした講座となるため、自社の売り込みや勧誘、特定の商品や業者の推奨は一切なし。それどころか「施工トラブルを引き起こす『塗装業界の間違った常識』とは?」や「信頼できる業者かどうかを見抜くための判断基準4項目」など、参加者目線からの、本当に知りたい情報が詰まった勉強会となる予定。参加者には塗装業者を選定する際に役に立つガイドブックも進呈される。池田代表は「勉強会の中で疑問が生じても、その場で自由に質問できる雰囲気の催しなので、ぜひ気軽に参加してもらえれば」と話している。

 詳細問合せや予約申込みは【フリーダイヤル】0120・711・056(受付時間午前9時〜午後6時)へ。

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演説する加藤市議

「看護大に空調整備を」 加藤市議が強調

 幸区選出の加藤孝明市議(自民)は3月8日、JAセレサ川崎日吉支店で市政報告を行った。

 加藤氏は川崎市立小中高校の体育館に整備される空調について言及し、「小倉南地区の方が避難される市立看護大学が対象となっていない。所管が違うのが理由だが、整備されるよう訴えていく」と強調した。

 まちづくりについては加瀬地区で地域が望んでいない開発が行われていると指摘。「行政も民間の財産に強い指導力は発揮できないが、我々が間に入り地域の意見をしっかり届けて、少しでも反映できるようにしていきたい」と述べた。

営業を示す旗を持つ佐々木さん

市薬剤師会 黄色い旗で開局示す 薬局が災害想定の訓練

 (一社)川崎市薬剤師会は3月11日、災害時に開局していることを示す「開局中」のイエローフラッグを掲出する訓練を市内の会員薬局468店舗で実施した。

 この取り組みは「災害時に薬局が営業しているか分かりづらい」という市民の声を受けて始めたもので、東日本大震災の起きた3月11日と、防災の日の9月1日に毎年行っている。

 みどり薬局さぎぬま店(宮前区)の佐々木友紀子さんは「災害時でもイエローフラッグが出ている薬局は開いているので、かかりつけ薬局じゃなくても安心して利用してほしい。避難の際には、お薬手帳とマイナンバーカードを忘れずに避難バッグへ」とアドバイスを送る。

上丸子小4年の総合学習 河川敷のイベントで発表 「伝える」実践さまざま 

 上丸子小学校(中原区)の4年生が多摩川について学習した成果を、多摩川河川敷でイベント形式で発表した。3月8日に丸子橋ピクニック広場(同)で開かれた「遊んでマスター たまらんど」。昨年末からの約2カ月間、「分かりやすく伝えること」に全力で取り組んだ。

 同校では例年、総合学習で多摩川について学び、学習の成果を校内外で発表してきた。今年の4年生は、多摩川の生き物のことや魅力などを伝えるため、「動画を作る」「商店街にポスターを張る」などの発表方法を検討。昨年末に「河川敷でイベントを開き、地域の人々に伝えよう」と決まった。

 多摩川河川敷でイベントを開くには市に届け出る必要があるが、児童自ら企画書を作成して提出。学習成果を伝える企画を全クラスで考え、紙芝居や釣りゲームなど計16の企画がまとまった。

チラシ配りも率先

 児童たちが多摩川について「主に小さな子どもたちに伝えたい」と希望したため、教員たちも「楽しく、分かりやすく伝えること」を意識した。4組の担任・澤木優奈教諭は子どもたちの様子を見ながら「多摩川の魅力を伝えようという目標を見失わないように」と声をかけたという。

 2月27日には3年生と合同で「プレイベント」を開催して、本番と同じプログラムを実践。各チームで課題を洗い出し、「もう少し説明を加えよう」「ゲームの目的を声掛けしては」などと意見を出し合い、修正のうえ本番に臨んだ。

 イベント当日は「習い事のある子も来られるように」という児童の発案で、午前と午後のシフト制にした結果、学年の約7割が参加。日ごろおとなしい児童が堂々と紙芝居の読み聞かせをしたり、率先して「宣伝チラシ」を配って回る姿も見られたという。

 学年主任の高野智仁教諭は「多摩川の学習に加え、『伝える』ために行動してくれた。様々なことが学べたと思う」と手応えを語った。

川崎市市制100周年事業 緑化フェア春開催始まる 3月22日から3会場で

 市制100周年を迎えた川崎市が今年度の開催地となった「第41回全国都市緑化かわさきフェア」の春開催が、3月22日(土)に始まる。「富士見公園」「等々力緑地」「生田緑地」の3会場で4月13日(日)までの23日間、花と緑の祭典が続く。

 「全国都市緑化フェア」は1983年から年に一度、全国各地で開催されてきた。市制100周年を象徴するイベントとして、川崎市が2024年度の開催地となり、昨年10月19日から11月17日までの秋開催期間では計約94万人が来場した。

 富士見公園会場(川崎区)のテーマは「多様性」。約6万株の花々で川崎の多様性を表現するメインガーデンのほか、最先端の壁面緑化など都市部での緑化技術を駆使した垂直花壇も見どころの一つ。ウクライナ人による雑貨店など多様なブースも出店する。

 等々力会場(中原区)のテーマは「体験・体感」。市の担当者は「ファミリー層が多い地域なので『楽しさ』も意識して準備した」という。正面広場では香りや手触りなど五感に訴える植物が来場者を迎え、等々力球場前の「アクティブガーデン」でも、「五感」で植物を楽しむ体験型のな仕掛けが用意される。

 生田緑地会場(多摩区)は「歴史・文化」をテーマに、自然豊かな緑地の存在と、緑地を守る地域の文化と歴史を市内外にアピールする。岡本太郎美術館など緑地内の文化施設とのコラボレーション企画も多彩で、フェアの「ラストナイト」となる4月12日(土)には、秋開催に引き続き岡本作「母の塔」のライトアップイベントも行う。

 3月22日は富士見公園会場(川崎区)でオープニングイベントがある。4月13日の最終日は「カルッツかわさき」(川崎区)で、会場づくりをした子どもたちや若者らを招く「総合閉会式」や「クロージングイベント」がある。詳細は公式ホームページ。

川崎市役所

2024年の人口動態 全体で約6千人増加 少子高齢化で増加幅減少

 川崎市は2024年の人口動態をまとめ、2月26日に発表した。報告書によれば、24年の人口増減は前年の756人増を上回る5951人増だったが、出生数から死亡数を差し引いた「自然増減数」は少子化の影響が色濃く、3198人の減少となった。

 人口増減は「自然増減」と、転入と転出を差し引いた「社会増減」を合算した増減数を示すもの。24年の「社会増減」は転入が10万6605人、転出が9万7456人で、9149人増だった。一方の「自然増減」は出生1万873人、死亡1万4071人で、差し引くと3200人近い減少だった。

 「自然増減」は、出生数が2万3325人で最多だった1973年には1万9600人増でピークを迎えて以後、人口の「増加幅」は減り続けてきた。高齢化に伴う死亡者数の増加に加えて出生率が16年から減少し続けているためだ。21年に死亡数が出生数を超えて「自然減」に転じて以後も、減少傾向が続く。

 24年の人口増減を区別で見ると、「人口増」のトップは多摩区の2167人増。次いで幸区1508人増、中原区1414人増と続く。「人口減」では宮前区の475人減がトップで、4年連続の人口減となった麻生区の246人減が続いた。

 外国人住民は自然増減が289人増、社会増減が4755人増で、合わせた人口増減は5044人増だった。コロナ禍の20年と21年を除き「人口増」が定着している。

 社会増減を世代別で見ると、転出より転入が多い世代は「20〜24歳」「25〜29歳」「15〜19歳」と、進学や就学に伴う転入と思われる世代が目立つ。転入より転出が多い世代は「0〜4歳」「35〜39歳」「5〜9歳」と並び、未就学児や小学生の子どもがいると思われる世代が市外に転出する傾向が推測される。

 人口動態の報告書は市のホームページから。

2周年記念のオリジナルステッカー

GO!GO!!フロンターレ

2周年記念イベント実施!

 3月25日(火)に2周年を迎えるAnker フロンタウン生田が「Anker フロンタウン生田 2nd ANNIVERSARY」を実施する。

 25日(火)から4月1日(火)の期間中に、「Anker フィールド」、「Nebula フィールド」、「Soundcore アリーナ」、「ミーティングルーム」のいずれかの施設を利用した人に、限定デザインのオリジナルステッカーをプレゼントする(1団体につき3枚まで配布。なくなり次第終了)。

 6日(日)には、同所で弁当などを販売している「Fromkitchen deli」による手作りの「2周年記念 特別ソフトクッキー」を販売する。購入者には同オリジナルステッカーを1枚プレゼント。(詳細は同所の公式Ⅹで後日案内)。

 同所の公式Ⅹアカウントをフォローし、該当の投稿を引用リポストした人の中から抽選で、選手のサイン入りグッズをプレゼントする(詳細は25日(火)に投稿される内容を確認)。

 詳細・問い合わせは同所【電話】044・328・5771へ。

画像はいずれも川崎フロンターレ