神奈川区版【3月27日(木)号】
アート作品が投影された校舎児童たちも影絵で”共演”

幸ケ谷小学校 校舎がアートに変身 卒業式で保護者企画

 区内各地で卒業式が行われた。幸ケ谷小学校では3月19日の式典後、最後の思い出づくりとして保護者から児童へのサプライズ企画「プロジェクションアート」が行われた。児童たちは特別な空間で最後の思い出を作り、旅立ちを祝った。

 幸ケ谷小学校では卒業式後、児童と保護者らが体育館に集合。○×クイズやクラス対抗ゲーム、おやじバンドの演奏などで「祝う会」を楽しんだ。そして、保護者有志からの最後のサプライズ企画として行われたのがプロジェクションアートだ。学校生活の多くをコロナ禍の制約の中で過ごした6年生。「中学が別々の子も多いので、最後に校舎で思い出に残る体験をプレゼントしたかった」と祝う会委員長の小林智江さんは話す。

 小林さんの思いに応えたのが、アニメーションなどのメディア表現を学ぶ宝塚大学。渡邉哲意教授の研究室では2020年から「光のアートで校舎を包もう!」プロジェクト(協賛/(株)フォーラムエイト、(一財)最先端表現技術利用推進協会)に取り組んでいる。校舎全体に世界的な映像アーティスト長谷川章氏の作品を校舎に投影し幻想的な空間を作り出す企画は、全国各地の学校で行われてきた。

神奈川工業高も協力

 すっかり日が沈んで午後6時半を過ぎると児童らは校庭へ。校舎の壁面に次々と作品が映し出されると、どよめきや拍手が起こった。なかには、投影機の前に立ち友人と自分たちの影を校舎に映して楽しむ子どもたちの姿も。渡邉教授は「自由に最後のひと時を楽しんでもらえれば何より」と笑顔で見守った。

 さらに当日は、同研究室と一緒に毎年文化祭でプロジェクションマッピング作品を作っている神奈川工業高校の生徒たちも協力。2年生8人が準備や設営に携わり、田中優誠さんは「自分たちの勉強にもなったし、何より児童たちの思い出づくりの力になれて嬉しい」と振り返った。

 「6年間で一番の思い出になった」と約30分のアート体験を楽しんだ児童たち。4月からの新たなスタートに向けて「サッカーを頑張りたい」「英検に挑戦したい」などそれぞれの目標を語った。小林さんは「子どもたちのために協力してくれた皆さんのおかげ」と感謝を口にし、「喜んでもらえてよかった。幸ケ谷小での経験と思い出を胸に中学でも頑張ってほしい」とエールを送った。

2月に全館リニューアルオープンした横浜美術館の館長を務める 蔵屋 美香さん 西区在勤

全市民が楽しめる空間に

 ○…生まれも育ちも千葉県千葉市。幼いころから「絵が上手」と周囲に褒められ、ずっと絵や漫画を描いていた。高校時代は美術部に所属し、東京の女子美術大学洋画(油絵)専攻に進むが「漫画家になりたい」という思いが強く、全力で取り組めなかった。卒業後はパッケージデザイナーとして外資系企業に就職するも会社が日本から撤退。アルバイト生活を経て一念発起し、千葉大学大学院に進学する。

 ○…大学院では芸術学を専攻。初めて批評を書いた時に「私はこれが得意なんだ」とすぐに自らの武器に気付いた。修士課程修了後、28歳で東京国立近代美術館に採用され、作品への独特の視点を生かし、名物キュレーターとして多くの企画展を開催したほか、13年にはヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で特別表彰を受賞するなど、国内外で知られる存在に。「やれることはやり切った」と思った頃、横浜美術館前館長の逢坂恵理子氏から誘いを受けて、20年4月、館長に就いた。

 ○…横浜美術館は「開館以来、実施された企画展の8割には来ていた」と振り返る。就任以降、「横浜市民は美術館で『学ぶ』より『楽しむ』生き方をしている人が多い」と分析。「一人ひとりのニーズが、より具体的に分かるようになった」と話し、エレベーター新設や授乳室の増設、調乳器の導入など、子育て世代も障害がある人も気軽に楽しめる空間づくりを心掛けた。

 ○…読書、音楽、映画などの趣味はすべて仕事に結び付けてしまうが、8年前に始めたヨガは別。「普通はしない体勢をするから余計なことは考えられない。だから頭がスッキリして生活全体をリセットできる」。スッキリした頭で市民を喜ばせるアイデアを次々と生み出していく。

二谷小学校6年2組の児童と、神奈川土木事務所の皆さん

No.31 区長の人・まち探訪

二谷小児童と平川町公園のベンチ

 二谷小学校6年2組の児童たちが、学校に隣接する平川町公園のベンチに絵を描いた様子を見学してきました。

 同学級では総合学習の一環で二ツ谷の町を探索したところ、公園内にゴミや落ち葉が多かったことから、誰もが気持ちよく過ごせるよう活動内容を考えたそうです。

 ポスターでの呼びかけや公園愛護会の方との清掃活動と合わせて行ったのが、園内のベンチに絵を描くこと。13基のベンチそれぞれにクラスで手分けしてテーマを考え、ペンキで彩りました。

 区役所からは卒業祝いも兼ねてかめ太郎グッズをプレゼント。地域のことを考えた今回の経験を、中学生になっても活かしてほしいですね。

「廃止」の札が貼られた標識柱=3月18日撮影

白幡東町バス停一部廃止 横浜駅方面は存続

 横浜市交通局は3月15日の市営バスダイヤ改正に合わせて、59系統(横浜駅西口〜新綱島駅)の「白幡東町」停留所(新綱島駅方向)を同日付で廃止した。横浜駅西口行きの停留所は引き続き設置される。

「危険な停留所」対策で

 同系統を所管する浅間町営業所によると、廃止理由は横断歩道や交差点の近くに設置されるなど交通事故を誘発する恐れのある「危険なバス停」対策の一環。

 2018年に市内のバス停留所で小学生が降車後に車両の直後を横断し対向車にはねられ亡くなった事故を受けて、全国で安全上の優先度が調査された。片側1車線の綱島街道沿いにある同停留所は、交差点の前後5m範囲にバスの車体がかかるため3段階中上から3つめの「Cランク」に位置付けられていた。

 市交通局では昨年秋ごろから地元の白幡東町自治会とも相談をしながら対策を検討したが、前後の停留所がそれぞれ200m以内にあることや、調査の結果1日あたりの乗降者が1、2人だったこと、交差点が近く移設が困難なことを考慮し、廃止の決定がされた。

 標識柱については「廃止」の札が貼られ、3月中には撤去される見込み。約100m北側の反対車線にある、横浜駅西口方面路線の同バス停は「危険なバス停」の対象外のため存続する。

<PR>
【抽選でご招待】ウインズ横浜の「プライベートエリア」みんなでワイワイ、競馬が快適に楽しめる!
【抽選でご招待】ウインズ横浜の「プライベートエリア」みんなでワイワイ、競馬が快適に楽しめる!
横浜港に面したみなとみらいからもほど近く、飲兵衛の聖地といわれる野毛に位置する「ウインズ横浜」。観光や飲食を楽しみつつ競馬が楽しめる人気のスポットです。「ウ... (続きを読む)
昨年の演奏会の様子(同協会提供)

三曲協会 箏・三絃・尺八の演奏会 4月6日 神奈川公会堂で

 神奈川区三曲協会は4月6日(日)、第24回演奏会を神奈川公会堂=富家町1の3=で開催する。午後1時30分開演(開場は午後1時)。入場無料。

 箏、三絃、尺八を用いる同演奏会。『春の訪れ』『雲井獅子』『都踊』『幻の柱』『さむしろ(狭筵)』『花鳥風月』『新娘道成寺』『祭花』の全8曲を披露する予定となっている。

 問い合わせは、神奈川区三曲協会事務局井口さん【携帯電話】090・9855・6381へ。

防火着を試着する子ども(同店提供)

店舗で防災イベント ウエインズトヨタ

 広台太田町のウエインズトヨタ神奈川 東神奈川店で3月16日、初企画のイベント「防災フェスタ」が行われた。

 イベントはスタンプラリー形式で防災について学べる内容。神奈川区役所が協力し、子ども向けの消防士なりきり体験や消防車・救急車の電動カートの運転体験のほか、災害時にも使える自動車給電の体験コーナーなどもあり、若いファミリー層らが多く訪れた。

和紙人形の展示販売会 横浜市役所で4月4日〜8日

 横浜市役所で4月4日(金)〜8日(火)、折り紙や和紙を使った人形「華姫」の展示販売会が開催される。会場は、2階ラクシスフロント「アイリーンファミリーと仲間たちショップ」。午前10時〜午後6時。横浜市在住で華姫認定デザイナーの峰真理さんの主催。

華姫

 華姫は2017年、フラワー&ジュエリーサロン「フルールトレシック」を主宰する星野久美さんが考案したもの。以来、全国各地に認定デザイナーが誕生し活動している。各地の和紙や伝統工芸品と組み合わせたものは、ふるさと納税の返礼品として25市に採用されている。

 峰さんは、母親の書道作品を活用した和紙人形を製作しており、母親の故郷の奈良県王寺町の返礼品に選ばれている。昨年には、能登半島地震支援のためのチャリティーマルシェにも出展し、今春には秦野市で美術館展示会を開催するなど、県内外で活躍している。

 当日は峰さんをはじめ10人の華姫認定デザイナーが出展。テーブルコーディネートと組み合わせた展示販売を行う。華姫はもちろん、ハーバリウムカバー、箸カバー、ナプキンリング、ボトルハンガー、飛沫防止カップカバー、フラワー作品などを購入することができる。

 峰さんは、「日本の伝統和紙、日本の美しい伝統文化と共に地域貢献に繋がればという思いから活動しています。春のおもてなし、食空間に添えて楽しんでもらいたい」と話す。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)
<PR>
【読者プレゼント】「横浜ビー・コルセアーズ 春のホームゲーム7連戦」特別ご招待@横浜国際プール
【読者プレゼント】「横浜ビー・コルセアーズ 春のホームゲーム7連戦」特別ご招待@横浜国際プール
「りそなグループB.LEAGUE 2024-25シーズン 春のホームゲーム7連戦」特別ご招待横浜ビー・コルセアーズでは、春の特別企画として、3月22日(土)... (続きを読む)
雨の中PR活動を行うかめ太郎

花博まで2年 チューリップで機運醸成 東神奈川駅前でPR

 神奈川区役所は3月19日、東神奈川駅でチューリップ配布のキャンペーンを行った。

 2027年のGREEN×EXPO開催までちょうど2年前となるタイミングで、機運を高めようと区の花・チューリップ150本を通行人に手渡した。当日はあいにくの雨空となったが、職員のほか神奈川区のマスコットキャラクターかめ太郎も参加。通行人はチューリップを受け取りながら、かめ太郎との写真撮影も楽しんでいた。

 神奈川区では現在、X(エックス)を使ったキャンペーン「かながわチューリップdiary」も開催中。区役所公式アカウントをフォローし、キャンペーン投稿にチューリップの写真をつけて引用リポストすると参加できる。5月6日(火)まで。参加者の中から抽選で100人に、かめ太郎のアクリルキーホルダーのプレゼントも。

 詳細は、神奈川区役所区政推進課広報相談係【電話】045・411・7021へ。

異動となった久保田署長(左)

関係団体に感謝状 警察署長交代で

 神奈川県警は3月21日付で人事異動を発令し、神奈川警察署では久保田剛署長が異動となった。

 これに先立ち、交通安全協会など区内の警察関連10団体に、署長名で感謝状が贈呈された。

 久保田署長は「1年間、安全で安心して暮らせる神奈川区の実現に向け、手を携えてご支援、ご協力をいただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。引き続き、神奈川署の活動にご理解、ご協力をお願いします」としつつ、春からは警察学校長に就任することから「神奈川県警察では、警察官を募集しております。警察の仕事に少しでも興味のある方は、是非、最寄りの交番、神奈川署までお問い合わせ下さい」と呼びかけた。

 後任にはサイバーセキュリティ対策本部長の太田広明氏が就いた。

11月のオオカミフェスタでの様子=同商店会提供

大口東総合病院 待合室でハンドセラピー HIMEMIKOとコラボ

 地域のつながりで健康なまちづくりを。大口・神之木・入江を中心とする大神商店会で、会員同士が連携した新たな取り組みがスタートする。

 大口東総合病院=入江=とHIMEMIKO=同=は4月1日(火)から、病院の待合室で無料のヒメミコハンドセラピーを定期開催する。ヒメミコハンドセラピーは、オリジナルのハンドクリームを使った独自のセラピー。商店会会長でもある小野寺知恵さんが提唱し、「『手』を通して癒しやケアをする、文字通り『手当て』を体現している」という。セラピストの養成にも力を入れ、現在は多くの受講生が県内外で活動している。

 今回の取り組みのきっかけとなったのが、昨年11月に行われた商店会イベント「オオカミフェスタ」だ。同院もスタプラリー会場の一つとして参加。そこでの企画の一つとしてハンドセラピーを行った。多くの参加者からも好評で、新納憲司理事長も自ら体験。「病院を地域に開かれた身近な存在として感じてもらうことは大切。足を運ぶきっかけとしてまたやりたいと思った」と定期開催に至った。

 スタートとなる4月1日を含め毎月第1・第3火曜日午前11時半〜午後2時に、同院待合室で開催される。セラピスト2人が常駐し、セラピーは1回約10分。「待ち時間にリラックスしたり、前向きに通院する助けになれば」と小野寺さんは期待する。セラピーだけでの来院もOK。「福祉・医療・未病ケアはこれからの地域の課題」と話し、「人と人、地域のつながりで、健康なまちづくりを進めていきたい」と思いを語った。

 取り組みに関する問い合わせは、【携帯電話】080・5472・0123へ。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
昨年のまつりの様子

陽光院で花まつり 4月6日、楽しい18企画

 三ツ沢中町の陽光院(西山修浩住職)で4月6日(日)、「花まつり」が開催される。午前10時から午後4時まで。

 釈迦の誕生日(4月8日)を祝うイベントとして、毎年直近の日曜日に開催される同院の恒例行事。子ども向けの企画も豊富で、「どのコンテンツにも仏教やお寺の価値観が込められており、地域の子どもたちに親しみを感じてもらいたい」と西山住職は話す。

 当日は、木魚を元とした7つの仏具を鳴らす「木魚体験」、お坊さんの仕事を体験できる「こども法要」、「ホトケ(仏)ーキ」の販売も行われる。またフォトスポットの「おしゃか様バルーンアート」や「坐禅体験」「おまもりづくり」「墨絵を書こう」「お寺クイズツアー」など仏教や和のエッセンスを取り入れた18のコンテンツを楽しむことができる。また、スタンプラリーやこども法要、坐禅などをした人には、どうぶつ合掌フィギュアなどのグッズが当たるガチャガチャにも挑戦できる。

 ホームページではイベントの詳細や過去の祭りの様子を動画で公開中。(問)同院【電話】045・322・0565

横浜金港LCを表彰 被害者支援センター

 鶴屋町の「かながわ犯罪被害者サポートステーション」を拠点に、県や県警とともに被害者支援に取り組む公益社団法人神奈川被害者支援センターは3月11日、犯罪被害者支援活動を通じた社会貢献に対して横浜金港ライオンズクラブに感謝状を贈呈した。

 同クラブはこれまで同センターへの財政支援や啓発協力などを行ってきた。永野弘幸専務理事が同クラブの小山正武氏のもとを訪れ、感謝状を手渡した。

意見を交わす生徒と市議

横浜翠嵐高 生徒と市議の”特別議会” 横浜の未来を考える

 横浜翠嵐高等学校で3月13日、生徒と横浜市会議員による意見交換会が行われた。

 これは同高と平沼高校の生徒会の発案を受け、市議有志の「こども・子育て横浜市会議員連盟」が主催したもの。2日間で両校を議員が訪問し、生徒たちとともに「横浜の未来」について意見を交わした。

 翠嵐高校では1・2年生約30人と市議16人が参加。「交通」「子ども・子育て」「環境」「防災・減災」「高齢化」「空き地・空き家」の6つのテーマごとにグループに分かれて対話を行った。

 各グループではファシリテーター役の生徒を中心に活発な議論が交わされた。交通では駐輪場不足の問題やシェアサイクル事業について、高齢化では高齢者と若者の交流を深めるイベントの開催についてなどの意見が生徒たちから挙がり、市の取り組みや条例についてなど市議にも積極的に質問。対話を通して横浜の現在を見つめながら、未来について「自分たちにできること」をお互いに考えた。

 発起人の一人でもある生徒会長の奥山怜治さんは防災・減災グループでファシリテーターを務めた。議員との対話を通し「外国人向けのアプリや条例など横浜市の取り組みについて知り、政治をより身近に感じることができた」と振り返った。

 同議員連盟の鈴木太郎市会議長は、「議員も高校生もお互いにどんなことを考えているか分かったのでは。今日をゴールにするのではなく、実際の行動に移す初めの一歩を踏み出そう」と呼びかけた。

1区イメージパース=提供

関内・関外地区 大通り公園リニューアルへ 2027年春に開園予定

 横浜市が進める「大通り公園1区〜3区リニューアル事業」の事業者4社(代表企業・三井不動産(株)、京浜急行電鉄(株)、(株)ディー・エヌ・エー、東急(株))は、このほど市と基本協定書を締結した。リニューアルで関内駅周辺のにぎわい創出と豊かな緑ある街づくりを目指す。2027年春の開園を予定。

 大通り公園=中区・南区=は、全長1・2Kmに及ぶ街路型公園で、関内・関外地区で貴重な緑を有する。1区〜3区は、JR関内駅の西側から地下鉄伊勢佐木長者町駅までの区間で、総面積は約1万4930平方メートル。

 三井不動産の担当者は「現状は通過動線としての利用が多く、滞留する空間やコンテンツを増やす必要があると捉えている」と話す。関内駅に最も近い1区にはウェルカムガーデン、2区にイベント広場、3区に子どもが遊べるプレイグラウンドを整備。全てのエリアに飲食店舗や休憩所を配置し、周辺にはデッキテラスを設ける計画だ。

 また、大通り公園のシンボルであるメタセコイア並木の保存や公園愛護会と連携した新たな植栽を進め、緑の軸線の強化や生育環境改善によるグリーンインフラ機能を向上。より花や緑を楽しみながら滞在できる場を目指す。

 担当者は「ハードとソフトの両面から、リニューアルコンセプト『LIVE(活き活きと暮らす)×PARK』を実現していく」と話す。

周辺施設と連携も

 4社は近接する「横浜市旧市庁舎街区(BASEGATE横浜関内)活用事業」の事業者でもある。一体的にイベントや情報発信を行うことで、来園者の回遊を促進。関内駅周辺の活性化を目指す。横浜BUNTAIや横浜武道館など、地域施設との連携イベントも検討中だ。

 市は大通り公園全体のリニューアルも進める。伊勢佐木長者町駅から先の4区〜8区は、四季を感じる花や緑の中で、子どもの遊び場や散策の場、地域の催し物ができる空間の充実を基本的な考え方としている。今後、意見募集も踏まえリニューアルプランを確定。全体リニューアルは28年完了を予定する。

タッチ決済が利用できる改札の端末=横浜市提供

横浜市営地下鉄 タッチ決済で乗車すると1日最大740円の新サービス

 横浜市交通局は市営地下鉄で3月12日から、クレジットカードなどのタッチ決済を利用すると1日に何回乗車しても請求額が1日最大740円となる新サービスを始めた。東日本・首都圏の鉄道では初導入となる。

 対象はブルーライン・グリーンラインの全40駅。同一のタッチ決済対応のカード(クレジット、デビット、プリペイド)や同カードが設定されたスマートフォンなどを使ったタッチ決済を使うと、どれだけ乗車しても1日の請求額が1日乗車券と同額の最大740円となり、超過分が割引となる。小児運賃や障害者等割引運賃は適用外。

 市営地下鉄では、利便性向上のために昨年12月からクレジットカードなどでのタッチ決済で乗車できるサービスを開始。各駅の自動改札機に設置された専用端末にカードなどをタッチすることで、改札を通過して乗車することができる。

主演を務める森下洋子さん

県民ホールで新「白鳥の湖」 29日、森下洋子さん主演

 建て替えのために4月から休館する神奈川県民ホール=中区山下町=で3月29日(土)、松山バレエ団が「新『白鳥の湖』」全幕を上演する。

 松山バレエ団は世界的バレリーナの森下洋子さんが団長を務める。県民ホールでは、開館翌年の1976年からこれまで「くるみ割り人形」や「ロミオとジュリエット」など、74公演を行ってきた。

 新「白鳥の湖」は、1994年に松山バレエ団総代表の清水哲太郎さんが新演出、振付をして初演した作品。主演を務める森下さんは、昨年秋に旭日重光章を受章するなど、第一線で活躍を続ける。公演を前に「今、世界中で戦争や災害など、困難な状況が多々起こっていますが、人は美しい未来を描き出すことができる、そのもととなる根源的な魂の美を多くの方が信じることができるよう、全身で命の輝きを奏でたく思います」とコメントしている。

 午後3時30分開演。チケットは学生2千円、一般5千円(C席)から各種。問い合わせは松山バレエ団【電話】03・3408・7939。

横浜市役所(資料写真)

横浜市への請求書、オンラインで提出可能に 4月15日から新システム導入

 横浜市は事業者が市に請求書を送る際、オンラインで行えるシステムを4月15日に開始すると発表した。

 対象は市の一般競争入札有資格者名簿に登録された事業者。すでに入札や見積の提出はオンライン化されていたが、請求書は市に持参したり、郵送、Eメールで提出していた。

 システム導入により、市は事業者の事務作業にかかる時間や経費の削減、入金までの期間短縮などの効果が見込まれるとしている。

 詳細な操作方法などは今後、市のサイトで示される見通し。

2024年の啓発デーで活動した協会のメンバーと「スウィンギー」

「自閉スペクトラム症」を知って 横浜市自閉症協会が呼びかけ

4月2日「世界自閉症啓発デー」

 毎年4月2日は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」。横浜市内で自閉スペクトラム症の人や保護者の支援、啓発活動などを行っているのが一般社団法人横浜市自閉症協会(事務局・中区、平下和子会長)。当事者支援へ向け、行政に施策提言を行うほか、家族や保護者らが正しい知識を持てるような勉強会を開く。同会は「自閉スペクトラム症の人は珍しくなく、正しい知識を深めてほしい」としている。

 自閉スペクトラム症は、特定の行動に強いこだわりを持ったり、対人関係が苦手など、多様な障害特性がみられる発達障害の一つ。正確な原因は解明されていないが、約20〜40人に1人の割合で存在するというデータもある。外見では判断できず、特性が理解されづらい面もある。

 同会は1979年に県全体の組織から独立する形で「横浜市自閉症児親の会」として発足。2008年に「横浜市自閉症協会」となり、18年に一般社団法人となった。現在は当事者の保護者を中心に約500人の会員がいる。家族や支援者が自閉スペクトラム症について正しい知識を深めるために専門家を招いて勉強会を開くほか、毎年、会員の声をまとめて横浜市や市教育委員会、県などに要望を提出している。同会によると、要望によって市の支援制度が拡充されたこともあるという。

「温かく見守って」

 同会の平下会長は「支援者だけではなく、一般の方にも自閉スペクトラム症を知ってほしい」と話す。例えば、街中で独り言を発しながら歩き回るのは自閉スペクトラム症の特性の一つだが、それを見かけた時に注意したり、止めようとするのは避けてほしいという。森住京子副会長は「独り言を繰り返すことで安心している状態なので、離れた場所から温かく見守ってもらえればうれしい」という。平下会長も「彼らは独自の感覚やこだわりを持ち、得意なこともあれば、苦手なこともある。誤解や偏見がなければ、その個性をもっと活かせるはず。それは私たち全員が、自分らしく生きやすい社会につながることになる」と言葉に力を込める。

正しい情報を

 同会は発足から46年が経過。会員減少や高齢化の課題に直面している。平下会長は「自閉スペクトラム症について、最近はSNSやネットを通して情報を得ている人が多いが、その中には正しくない情報もある。会員には幅広い年代の人がいて、実際に顔を合わせて共通する悩みを語り合っており、関係のある方は一度、活動を見てほしい」と呼びかける。

4月2日、桜木町駅前で啓発活動

 世界自閉症啓発デーの4月2日、同会は午後2時から桜木町駅前広場で自閉スペクトラム症を解説したパンフレットを配布する。中区のマスコットキャラクター「スウィンギー」も参加。また、同日は市役所やよこはまコスモワールドの大観覧車「コスモクロック21」などが自閉スペクトラム症のシンボルカラーであるブルーにライトアップされる予定。

 同会への問い合わせは【電話】045・663・0019(毎週木曜日午前10時30分〜午後1時30分)。

実行委員による会議

横浜市が「二十歳の市民を祝うつどい」実行委員を募集

 横浜市は2026年1月に横浜アリーナで行う「二十歳の市民を祝うつどい」の実行委員を募集している。

 「つどい」は20歳を迎えた市民を祝う成人式にあたるもので、実行委員は企画の立案や式典当日の司会進行などを担う。

 応募資格は2005年4月2日から2006年4月1日までに生まれ、横浜市に住民登録がある人。6月から月1、2回開かれる実行委員会の会議に積極的に出席できることなどが条件。応募は5月6日まで。募集は10人程度で、応募多数の場合は書類選考により決定する。

 今年1月に行われた「つどい」で実行委員を務めたメンバーからは「特別な思い出を作ることができた」「企画を立案し、実行する楽しさが分かった」「達成感が得られた」などの声が出ていた。

 問い合わせは市教育委員会生涯学習文化財課【電話】045・671・3282。

贈呈式に参加した建設業協会と横浜市の関係者

園芸博盛り上げへ 横浜建設業協会がマンホールふた寄贈 マスコット描く 鶴ケ峰駅、瀬谷駅付近に2基設置

 横浜市内の建設業者が加盟する一般社団法人横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)は2027年3月から旧上瀬谷通信施設(米軍施設跡地)で行われる「GREEN×EXPO 2027」(国際園芸博覧会)を盛り上げようと、マスコットキャラクター「トゥンクトゥンク」がデザインされたマンホールふた2基を横浜市に寄贈した。ふたは相鉄線鶴ケ峰駅北口=旭区=と瀬谷駅北口駅前広場=瀬谷区=に設置されている。

 3月24日に市役所で贈呈式があり、同協会から水村初男副会長、松本文明副会長、旭区会の頭山俊男会長、瀬谷区会の武田和親会長らが参加。水村副会長は「協会として、国際的な大イベントに向けて市や関係者と連携して全面的に協力していきたい」と話した。市脱炭素・GREEN×EXPO推進局の堀田和宏局長は「ふたが目立つところに置かれることで機運醸成につながる」と感謝した。

地域貢献企業 新たに市内5社 10年表彰は54社

 地域貢献活動に取り組む企業を横浜市などが認定する「横浜型地域貢献企業」の2024年度後期の新規認定企業5社が3月21日に発表された。

 地域貢献企業制度は、企業の持続的な成長や発展を支援する目的で07年に始まったもの。

 後期の新規認定企業は、株式会社アウトソーシングトータルサポート=都筑区=、株式会社錦光園=都筑区=、株式会社新正園=神奈川区=、株式会社ホリプロジェクト=青葉区=、有限会社森田設備=旭区=の5社。各企業は子どもや高齢者の見守り活動、障害者支援、町内会行事への協力などを展開している。これにより、認定企業は481社になった。

 同時に取り組みを10年間継続する「10年表彰企業」の54社も発表された。

千葉修平氏

参院選 維新が千葉氏擁立へ 52歳、喫煙対策など訴える

 日本維新の会は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に参議院議員秘書の千葉修平氏(52)を擁立することを決めた。

 千葉氏は八王子市議を1期務め、2003年から松沢成文知事(当時)の秘書となり、松沢氏が参議院議員に転身後も秘書を務める。本紙の取材に「首相公選制の実現や飲食店の禁煙化などの受動喫煙対策を訴えていきたい」としている。

東京大学ホームページより

子育て応援コラム21 変革期を迎える教育:今年の東大入試から見る子育て・教育の鍵

 今年の東京大学の入試問題は受験生からも「難易度が上がった」と驚きの声が上がっていました。現役東大生によるAIで解いた、理数系の数学問題の実験結果が、東洋経済オンラインに出ていました。なんと、解答時間は11分、得点は120点中96点。これは東大上位1%というのですから驚きました。

 中学・高校入試においても、思考力、洞察力、問題意識などを重視する傾向が強まっており、今年の神奈川県立高校の入試問題にも同様の傾向が見られました。

 AI技術の進化は目覚ましく、私たちの生活や仕事に大きな影響を与えています。先日、ソフトバンクグループの孫正義社長は、AIの進化について、「AIを活用しない人は『絶滅危惧種』になる」と警鐘を鳴らし、同時に「AI技術は指数関数的に進化しており、その能力は人間の知能を遥かに超える可能性がある」と述べていました。

 これらの言葉の背景には、AIを脅威として捉えるのではなく、学習や業務の効率化を図るための強力なツールとして活用することで、私たちはより多くの時間を、人間らしい創造的な活動や、豊かな経験に充てることができると受け止めることができます。

 AIを活用することで、従来型の暗記や作業中心生活から、"らしさ"を育み活かす時代へ。はるかに、豊かさや楽しさ、安らぎが伝わってきませんか?

 ぜひ、家族とゆっくり過ごしたり、趣味の時間にあてたり、のんびりしたり、充実した時間をお過ごしください。それが、お子さんの豊かな心やチャレンジ精神の育みにもつながります。