小田原・箱根・湯河原・真鶴版【3月29日(土)号】
空中に突き出した展望デッキ(上)と、富士山を収める位置に設置されたフォトフレーム

駒ヶ岳山頂 展望広場がリニューアル 「存分に景色を楽しんで」

 (株)西武リアルティソリューションズ(東京都豊島区)が4月25日(金)、箱根駒ヶ岳山頂の展望広場を「芦ノソラ」としてリニューアルオープンする。フォトスポットの充実やロープウェー駅舎での飲食販売で、山頂の滞在時間を伸ばそうという取り組みだ。

 箱根駒ヶ岳は標高1356mで、山頂からは360度、箱根外輪山などの山々を見渡すことができる。今回のリニューアルでは、芦ノ湖を見下ろす南西側に長さ12mの突き出しデッキを、富士山がたたずむ北西側には高さ2・5mの巨大フレーム「富士ノガク」を、相模湾を望む南東側にはネットベンチ「海ノニワ」が設置。また、山頂駅舎内を改装して、ビールやドーナツなどの飲食販売を新たに始める。

 このほか、ゴンドラの外観リニューアルや、展望デッキを階段状にして多くの人が景色を楽しめるようにするなど、大規模な改修を施した。担当者は、「展望エリアが整備された場所としては、ここが箱根で一番高い。突き出しデッキでは、浮遊感や独り占め感を味わっていただけるのでは。この絶景を多くの方に存分に楽しんでいただきたい」と話している。

 箱根駒ヶ岳山頂へは、箱根園(元箱根139)から出発するロープウェーで片道約7分で登ることができるほか、昨年7月に約9年ぶりに開放された「防ヶ沢〜駒ヶ岳ハイキングコース」からもアクセスできる。(問)箱根園【電話】0460・83・1151

商業地の市内最高額地付近(栄町2丁目)

2025年地価公示 1市2町で上昇継続 「移住・観光関連ニーズ高い」

 神奈川県が3月18日、2025年地価公示について県内の概要を発表した。県内の全用途(住宅、宅地見込、商業、工場地の集計)平均変動率は前年比で4・1%増。小田原市、箱根町、湯河原町は上昇で、真鶴町は横ばいとなった。

 地価公示は1月1日時点の土地1平方メートル当たりの価格を示している。神奈川県内では全1758地点(住宅地1310、商業地364、工場地72、その他12)で実施した。用途別平均変動率は、前年比で住宅地が3・4%、商業地が6・6%、工業地が6・2%。それぞれ、4年連続、13年連続、12年連続で上昇している。

 住宅地は前年と比較して横浜市、川崎市、相模原市を中心に計54市区町村が上昇。継続地点1303地点のうち、9割を超える1219地点で上がった。商業地も継続地点のうち上昇地点が97・8%に。こちらも横浜市、川崎市、相模原市を中心に計47市区町となった。

県西1市3町は

 小田原市では、住宅地36地点、商業地14地点、工業地3地点、現況林地1地点の価格が発表された。住宅地の平均変動率は、0・8%で、前年に続き上昇。住宅地の市内最高額は「城山3丁目717番10」で19万6000円(前年比3・2%)。商業地は小田原駅東口の「栄町2丁目555番19外」の79万6000円(同6・0%)で、いずれも前年と同地点。

 箱根町(住宅地2、商業地1)では住宅地の平均変動率は1・5%で、平均価格は2万7000円。商業地は3・7%で価格は14万円。

 湯河原町(住宅地2、商業地2)での住宅地は1・1%で7万200円、商業地は横ばいで8万700円。

 真鶴町(住宅地2、商業地1)の住宅地は横ばいで4万9700円。商業地も同様で5万7800円。

中心地から波及に期待

 神奈川県宅地建物取引業協会小田原支部の藤井香大支部長は「小田原市の駅前周辺は高所得層も含め、移住志向がある。また箱根をはじめ、インバウンドを含めて観光業に関連するニーズが高い。いずれも駅前が中心だが、波及効果として、周辺に広がることを期待している」と話した。

開館から1周年を迎えた小田原シネマ館の支配人を務める 蓑宮 大介さん 小田原市荻窪在住 50歳

映画館の力で文化醸成を

 ○…「駅前に映画文化の灯を再び」。亡父の思いから始まった小田原シネマ館が1周年を迎えた。映画を愛し、念願のオープン直前に他界した父・武夫さんに触れ「周囲に『息子に映画館をやらせたい』と話していたことを聞くと、何とか成功させたい」。支配人として「手探りの1年でしたが、映画を愛する方々など、人に恵まれた」

 ○…中高生時代に車とバイクに熱中。就職先を富士屋ホテルに決めたのは、「お客様の車を車庫入れで扱えるから」だったが、最初の研修で配属されたレストラン業務に魅了された。「最適なタイミングで料理を提供し、持ち場のテーブルを回していく姿が競争に思えた」。当初は同僚に負けたくない気持ちが強かったが、次第に周囲をサポートする役割にも目を向け、さまざまな場所で経験を積んだ。昨年1月に宮ノ下の副支配人を退任したが、今年1月まで顧問として籍を残したのは、ホテルへの愛着から。そんな後ろ髪をひかれる思いを断ち切り、「やると決めたらやる」覚悟を胸に歩を進めた。

 ○…早朝から夜までのホテルマン時代から一転、「家族との食事や子どもと風呂に入る時間がこんなにも良いものだとは」と苦笑い。20代後半に自分への投資として取得したワインソムリエ資格も、現在は気兼ねなく飲んで集めて、という楽しみ方に変わった。

 ○…劇場経営の模索が続くが「まちに映画館があり、にぎわいを発信する役割などを思うと、残すべき文化だと気づいた」。父親は駅前の映画館で何をしたかったのか、そんな思いを巡らせながらも「自分らしく進めていきたい。物事を判断し、一度決めたらやり遂げる姿勢は似ていますね」。目じりが下がる笑顔と小田原への思いは確かに受け継がれている。

企画のチラシ

荻窪用水をたどる 4月14日 小田原ガイド協会

 NPO法人小田原ガイド協会が4月14日(月)、「水と歩く!荻窪用水を訪ねて」を開催する。午前10時から、雨天の場合は17日(木)に延期。

 荻窪用水は荻窪村(現在の小田原市荻窪周辺)の新田開発のため、江戸時代後期に小田原藩により開削された農業用水。当日は用水の流れをたどる。

 集合は箱根登山鉄道風祭駅。板橋用水取水口や荻窪川の合流点、水車小屋などを回る。午後2時30分解散予定。持ち物は弁当、飲み物、保険証(コピー可)。参加は歩きやすい靴、服装で。

 参加費は700円。定員60人で先着順。申し込みは同協会に電話またはHP(二次元コード)から。(問)同協会【電話】0465・22・8800

左から関美奈さん、遠藤さん、黒栁消防長、関壮介さん

泉中生らが人命救助 小田原市消防が感謝状

 小田原市消防本部(黒栁幹雄消防長)がこのほど、市内で人命救助に貢献した市立泉中学校3年生の遠藤優太さんと関壮介さん、会社員の関美奈さん(22)に感謝状を贈呈した。

 2月3日の下校途中、用水路に電動車いすごと転落し、背中と足が水に浸かった状態の高齢の男性を発見した2人。すぐに壮介さんは自宅にいた姉の美奈さんに協力を呼び掛けた。119番通報して救出にあたったほか、大通りまで走り、救急隊員を現場に誘導するなど、3人は連携したプレーで救護活動を実施。幸い、男性は軽傷だったという。

 授業でAEDの扱いや心肺蘇生法などを学んでいたという中学生の2人。「咄嗟に助けなきゃと思った」と振り返る。混乱した様子の男性に付き添い、救急隊に状況を説明して救助にあたった美奈さんは「男性が助かったと聞いてほっとした」と続ける。

 遠藤さんは「この先、このようなことが起きたときは適切な行動をしたい」、初めての経験で焦ってしまったという壮介さんは「起こらないことが一番だが、次はこの経験をもとに冷静にできれば」と話した。

カラーガードの華麗な演技

県警察音楽隊 華やかな演奏を披露 三の丸でコンサート

 神奈川県警察音楽隊のコンサートがこのほど、小田原三の丸ホールで開催された。県内各地で演奏活動を行う同音楽隊が、同ホールでコンサートを開催するのは今回が初めて。

 第1部では、クラシックの名曲に加え、小田原市出身で「機動戦士ガンダム」の生みの親・富野由悠季氏にちなみ、交響組曲「機動戦士Zガンダム」を披露。壮大な演奏が響き渡り、観客はその世界観に引き込まれた。

 第2部では「カラーガード特集」として、この日が最後の演技となった51期カラーガードが曲に合わせて演技し、華やかなステージを展開。息の合った演技と音楽が融合した迫力のあるパフォーマンスに、客席からは大きな拍手が送られた。

 カラーガードのサブリーダー菅澤智咲さんは「観客との距離も近く、一人ひとりの笑顔が見ることができた。除隊にふさわしいステージとなりました」と話した。

小田原駅東口図書館で本市

 図書館の除籍本などを無料で配布する「リサイクル本市」が3月30日(日)、小田原駅東口図書館多目的スペースで開催される。午前10時〜午後4時。なくなり次第終了。

 リサイクル本市で配布する本は随時受付している。詳細や問い合わせは同図書館【電話】0465・20・5577。

スタンプラリーシートを持つ女性店主ら

おしゃれ横丁商店会 今年はスタンプラリー 幸せの鈴ちなんだイベント

 小田原の「駅前おしゃれ横丁商店会」にある北条氏政と氏照の墓所。同商店会では、店舗で鈴を配り、願いが叶ったら墓所に収めることで供養とする「幸せの鈴」を長年続けてきた。この幸せの鈴にちなんだイベント「幸せの鈴スタンプラリー」を3月22日から開催している。

 「幸せの鈴スタンプラリー」は、参加店舗や市内公共施設で配布するスタンプラリーシートを手に入れ、商店会を歩きながらスタンプを集める体験型イベント。全5個のスタンプを集めると、「幸せの鈴おみくじ」が1回引ける。

 「おしゃれ横丁らしさを」と、カラフルな鈴を配布するイベントを過去に行っており、これまで謎解きなどを企画。今年は「おしゃれ横丁の名称をより知ってほしい」と、スタンプラリーを企画。シートにはおしゃれ横丁の人気スポットである壁画がモチーフになっている。商店会は「スタンプのデザインも『おしゃれ横丁らしさ』が詰まってる。ぜひ参加してほしい」と呼び掛けた。

 スタンプラリーシートと幸せの鈴おみくじは数量限定で、なくなり次第イベントは終了。

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関係者による締結式の様子

ジェイコム西湘局 地域自治会連合会と協定 「安心・安全に貢献を」

 株式会社ジェイコム湘南・神奈川 西湘局は3月9日、小田原市の橘北地区自治会連合会と「地域安全に関する協定」を締結した。

 この協定は、同社と自治会が連携し、住民の安心・安全な暮らしを実現することが目的。具体的には空き巣やゴミの不法投棄、特殊詐欺などの犯罪防止に向けた啓発活動や、地域内の犯罪や事故発生時の情報連携、交通安全の啓発などを協力して行っていく。

 締結式で、同連合会の小林功会長は「連合会は4月から『下中地区自治会連合会』と名称変更するが、地域全体で防犯意識を高め、面としての防犯活動を展開していきたい」と意気込みを語った。また同社の平林達樹西湘局長は「グループ全体で同様の協定が進む中、市内の連合自治会との締結は初の取り組み。地域の皆様と連携し、安心安全なまちづくりに貢献したい」と期待を寄せた。同社は地域社会への貢献策として、防犯・防災対策などに取り組んでいる。

フードバンク活動を紹介  報徳食品支援Cが講演

 県西地域でフードバンク活動を行うNPO法人報徳食品支援センターが先ごろ、小田原市の城北タウンセンターいずみで行われた富水・東富水・桜井地区の「地区社会福祉協議会連絡会」で講演した=写真。

 この講演は同会内の研修として実施。同センターの滝本一男理事長代理が活動趣旨や内容を説明。また市営住宅などで行っている「ローカルエリア支援」や、昨年12月から「地域包括支援センターとみず」と富水地区民生委員の協力で試行実施している緊急支援が必要なひとり親家庭や困窮家庭などを対象とした「スポット支援」についても紹介した。滝本理事長代理は「地域コミュニティの連帯を強化しながら、活動を続けていきたい」と話す。

『Check!!』小田原市議会 3月定例会 閉会 新年度一般会計は「一部修正」

 小田原市議会3月定例会が2025年2月14日から3月25日まで開かれ、市は今年度の一般会計補正予算や条例の一部改正に加え、2025年度当初予算の議案を提出。各議案の審議と採決、市議による代表・個人質問などが行われた。

 一般会計補正予算は総額59億540万2千円で、補正後の予算額は886億8696万7千円となった。代表・個人質問は8市議が行った。

市議から修正動議

 今定例会では新年度の当初予算案についても審議が行われ、一般会計予算案が一部修正された。

 市議から提出された修正動議は、分野別市民会議開催事業費(147万2千円)と主権者教育推進事業(104万2千円)の削除を求めるもの。分野別市民会議は既存組織との重複や公平性が担保できないこと等、主権者教育事業は市主導が望ましくない、既存の取り組みを強化すべきといった理由があがった。各修正案は賛成多数で可決され、それら部分を除く原案も可決された。

 新年度当初予算は総額2171億8000万円で、一般会計(788億円)と特別会計、企業会計含めて過去最大規模。

 加藤憲一市長は新年度予算案の考え方として、新たな将来都市像の実現に向け、必要な事業への積極投資と新たな取り組みの構築、持続可能な行財政運営を目指すとし、継続事業として「新病院建設」「水産市場再整備」など、新たな取り組みとして「地域コミュニティ推進」「地域支援型農業モデルの創出促進」などを上げている。

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料理人として新たな門出 崎村学院で卒業式

 学校法人崎村学院崎村調理師専門学校(崎村俊裕校長)の卒業式が3月12日、湯本富士屋ホテルで行われた=写真。

 この日卒業を迎えたのは21人。崎村校長は門出を祝し、「入学当初から伝えてきた清潔・礼儀・奉仕の精神を忘れずに、壁にぶつかった時に思い出してほしい」と、送別の言葉を送った。

 卒業証書の授与のほか、全国調理師養成施設協会表彰をはじめ、作品展優秀賞などの表彰も行われた。皆勤賞を受賞した春日俊樹さんが答辞を務め、2年間の思い出をを振り返り、「温かく支えてくれた方々に感謝。私たちの料理で一人でも多くの人を笑顔にできるようにしたい」と将来への意気込みを述べた。

厳かに卒業証書を受け取る学生

感謝と希望を胸に 市内日本語学校が卒業式

 小田原市本町のリバティ小田原日本語学校(倉田雅史理事長、長峯信哉校長)が3月15日、三の丸ホールで8回目となる卒業式を行った。

 会場ではスクリーンに生徒の日常や旅先での記録が紹介され、にぎやかな雰囲気に。式典ではバングラデシュやフィリピン、ベトナム、スリランカなどの学生33人が長峯校長から卒業証書を受け取った。倉田理事長は挨拶で「卒業はまだ通過点。親などへの恩返しやこれまで学んだ文化の違い、日本と母国の懸け橋になってほしい」とエールを送った。

 卒業生代表として壇上に立ったラリタさん(ネパール)は「学校生活は喜びと感謝の2年間だった。大切なのは諦めないこと。支えていただいた先生や両親に感謝し、これからも頑張ります」と意気込みを語った。

アート文化が根付くまちに 国府津に30超の作家集結

 地域をアートで盛り上げる団体「AREA8・5(はってんご)アートフェス実行委員会」が3月20日〜23日、国府津の5会場で第1回「アートフェス」を開催した=写真。小田原市内外から30以上の作家が参加し、絵画や彫刻、音楽、写真など多様な作品が集結した。同委員会の野崎良太さんは「来年も続ける。これを文化にしていければ」と話した。
活動の様子

陶芸をはじめませんか 小田原陶芸同好会 会員募集

 小田原陶芸同好会では5月入会の会員を募集している。対象は小田原市及び近郊在住者。活動場所は小田原市生きがいふれあいセンターいそしぎ工芸室。入会金5千円、月会費2千円。

 4月9日(水)に午後1時から説明会をいそしぎ2F会議室で実施。参加希望者は4月8日(火)までに申込み・問い合わせを。【電話】090・2653・0105(林)

小田原ロータリークラブ 市内48園へ図書寄贈

 小田原ロータリークラブ(堀俊一会長)が2月17日、市内48の幼稚園と保育園に幼児向け図書の寄贈を報徳会館で行った=写真。同クラブは長年、幼少期の情操教育に役立ててほしいと、寄贈活動を実施。今回も小田原市保育会と小田原市立幼稚園教育研究会、小田原私立幼稚園協会に絵本などを贈った。

 堀会長は「幼少期からさまざまな図書に興味を持つことが大切。コミュニケーションにもつながることなので、今後も寄贈を続けていきたい」と話した。当日は市保育会の都築顕道会長や市立幼稚園教育研究会の岩田京子副会長、私立幼稚園協会の島田美緒副会長らが感謝の言葉を語った。

ライオンズクラブメンバー(上)と看護専門学校の学生

小田原白梅ライオンズ 看護学生に献血体験を 「若者の協力者増やしたい」

 小田原白梅ライオンズクラブ(小田善三会長)が2月26日、おだわら看護専門学校で献血活動を行った。

 全国的に若者の献血協力者が減少する課題を踏まえ、同クラブは3年前から若年層の献血を増やすこと等を目的に、同校を会場に献血の呼び掛けを行っている。

 当日は学生100人以上がブースを訪れ、採血に応じた。小田会長は「献血の機会提供と併せ、看護の道に進む学生が将来役に立てばうれしい。今後も継続できたら」と抱負を語った。

 学生会会長の川瀬葵生さん(2年)は「献血の大切さを看護学生が学ぶことは大切。校外の献血呼び掛けにも今後は応じたい」と話した。

稲葉さん(左)と若林さん(右)(提供)

本場ムエタイルールで勝利 酒匂中 稲葉さん、若林さん

 谷山ジム小田原道場所属の稲葉銀正さん(酒匂中1年)と若林孔士朗さん(同)が、3月2日に横浜市で行われた「ザ・バトル・オブ・ムエタイ」に出場し、勝利を収めた。

 ムエタイの本場タイと同じルールを採用し、ジュニアの頃から技術を身につけられる環境を提供する目的で初めて開催された同大会。本格的な戦いの場となるよう、防具を着けず、肘打ちを含む攻撃が認められたうえで、2分5ラウンド制で実施された。また、試合前には、師匠や家族への敬意を示す儀式「ワイクルー」を披露するなど、選手にとって貴重な経験となった。

 44kg級に出場した稲葉さんは首相撲で優位に立ち、接戦を制して判定勝ち。相手の重いキックを受けながらも積極的に攻め、勝利をつかんだ。46kg級に出場した若林さんも判定勝ち。前蹴りを軸に戦い、首相撲で膝を的確に当てて優勢に。相手のローキックに苦しめられたが、最後まで戦い抜いた。

 大会を振り返り、稲葉さんは「強敵に勝てたことと最後まで戦いに抜けたことが良かった」若林さんは「初めてのルールで楽しむことができた」とそれぞれ語った。

コース料理を前に緊張の面持ちの生徒

箱根ロータリークラブ 中学生にマナー伝授 「立派な国際人になって」

 箱根ロータリークラブ(中村靖会長)が3月4日、箱根中学校を卒業予定の3年生37人を対象にテーブルマナー教室を湯本富士屋ホテルで開催した。今回で9回目。

 カトラリーの使う順番やナプキンの使い方など、生徒は実践を通して学びを深めていた。中村会長は「テーブルマナーを身につけて立派な国際人になっていただきたい」と期待を寄せた。

開会式で選手宣誓を行う代表者

松風LCが野球大会開催 西湘シーホースが準優勝

 小田原松風ライオンズクラブ(菊原俊也会長)が3月上旬、小田原球場と酒匂川スポーツ広場で「第29回小田原松風ライオンズクラブ旗争奪少年野球大会」を開催した。

 青少年の健全育成を目的に長年、実施されている同大会。今回は市内外から46チームが参加し、座間市の座間パイレーツが優勝を果たした。

 小田原市からは西湘シーホースが準優勝になる活躍を見せた。これまでベスト8が最高成績だった同チーム。加藤辰夫代表監督は「今年は選手層が厚くバランスが良い。新チームで幸先の良いスタートが切れた」と新チームに期待を寄せ、キャプテンでピッチャーの梨本來輝さん(5年)は安定のピッチングとスリーベースヒットなどで準優勝に貢献し「チーム初の成績なのでとてもうれしい」と振り返った。

 菊原会長は「レベルの高い熱戦が繰り広げられた」と健闘を称えた。

「一箱本棚」オーナー募集

 小田原市立中央図書館(かもめ)で、利用者が企画本コーナー一棚分のオーナーとなり、おすすめ本を飾る「一棚本箱」オーナーを募集している。今回は6月から2カ月間の期間。応募は市HPの申込フォームから。参加条件など詳細は市図書館管理係【電話】0465・49・7800。