青葉区版【4月3日(木)号】
優勝した際の記念写真=同チーム提供

奈良北ジャガーズ 少年野球新人戦で初優勝 50周年に花添える

 少年野球チーム「奈良北ジャガーズ学童野球部」が3月23日、黒須田グラウンドで行われた「2025年青葉区少年野球連盟第31回新人戦」の決勝戦で初優勝を果たした。昨年、創立50周年を迎えた同チームの門出に花を添えた。

 3月2日から始まり、区内の19チームがトーナメント戦で優勝を争った同大会。昨年創立50周年を迎えた奈良北ジャガーズは新6年生を中心としたチームで大会に臨んだ。同チームの吉川雅男代表は「4年生の時からトップチームに入っていた期待の世代。主将の類家永成(えな)(新6年生)を中心によくまとまっている」と話す。

 奈良北ジャガーズはヨコハマナインとの初戦を10―0で完封。第2試合の元石川サンダーボルト戦は3─1、鴨志田スワローズ戦も4─2の接戦で制し、23日に市ヶ尾シャークスとの決勝戦を迎えた。

 初回に3点を先制するも、その裏で2点を取り返された奈良北ジャガーズ。しかし2回から土志田蓮選手(新6年生)を中心とした打線が爆発し、5得点。続く3回でも4点を追加し、12─2でコールド勝ちを収めた。

 決勝はノーエラー。ピッチャー・秋山桜世選手(同)と、強肩キャッチャー・土志田選手のバッテリーもよく相手を押さえ、堅実な守備力を発揮した同チーム。類家主将は、「指導陣に教わったことを活かして新人戦を勝ち進むことができた。チームのみんなで声を掛け合い、一丸となって掴んだ勝利なのでとてもうれしい」と振り返った。

5日から市大会

 今大会の結果を受けて、同チームは4月5日(土)から横浜市内で開催される「高円宮賜杯第45回全日本学童軟式野球大会横浜市学童野球大会」へ進出する。

設置が簡易な、おもり式の感震ブレーカー

横浜市 通電火災対策を加速 感震ブレーカー普及促進

 大規模地震の発生が危惧される中、必要性を指摘されているのが「通電火災」(電気に起因した出火)の対策だ。そこで横浜市は地震火災対策として、大きな揺れを感知すると自動的に電気を遮断する装置「感震ブレーカー」の設置普及を進めている。

 大規模地震時における火災の発生状況を見ると、阪神・淡路大震災では85件(61%)、東日本大震災では71件(65%)を電気関係が占めている。このような通電火災を防ぐために、避難時にはブレーカーを落とすように呼び掛けられてきた。ただし被害状況によっては、ブレーカーの遮断が困難な状況も想定される。そこで通電火災の防止効果が期待できるとして、注目されるのが感震ブレーカーだ。

 同装置の必要性については、1995年に発生した兵庫県南部地震の後から、防災関係者の中でも叫ばれてきた。横浜市でも2013年7月、導入のための補助金制度を創設。しかし全国的に普及は進まず、内閣府が2022年に行った「防災に関する世論調査」では、設置しているとの回答は5・2%(参考値)に留まった。

 市は、昨年の元日に発生した能登半島地震の被害状況を受け、普及対策を加速。それまで木造密集地域に限定していた感震ブレーカーの購入・設置費用の補助対象を、2024年度から全市域に拡大した。ただし申請できるのは自治会・町内会やマンションの管理組合単位で、個人の申込みは重点対策地域と対策地域のみだった。その結果、24年度は自治会・町内会から2437件、個人から610件と、合計3047件の申請があった。

補助割合を拡大

 25年度はさらなる普及をにらみ、約1億7千万円の予算を計上。全ての市域で個人世帯での申込みを可能にする。また、これまで導入費用の50%で最大2000円だった補助を、重点対策地域においては、100%まで引き上げる。

 市担当者は「補助金については6月初旬から申請を受け付ける予定です。簡易的な感震ブレーカーもありますので、ぜひ設置を検討いただきたい」と話している。

食堂や弁当販売に参加したメンバー

NPO法人ロクマル 食を通し、地域に活力 60代以上の居場所提供 

 「人生100年時代」といわれる現代。都筑区の「NPO法人ロクマル」(有澤厚子理事長)は、食を通した活動や関連するセミナー・講座などの開催で、60代以上の高齢者が地域社会と交わり、元気に過ごせるための場を提供。地域の活性化につなげる活動を続けている。

シニアでもない高齢者でもない

 「ロクマル」は2011年、事務所が入るビル2階の厨房付きコミュニティースペース「みんなのキッチン」を使い、食を通した地域交流をきっかけに活動を開始した。

 理事長の有澤さんは、元々雑誌社で働いた経験を持ち、1999年に地域コミュニティー紙を創刊。地元の主婦から企業の社長まで、さまざまな人々を取材する中、注目したのが、地域で活躍する、特に60歳前後の女性の「働き方」だった。「経済的な理由で働く人がいる一方、女性は子育てや介護などで働く機会が少なかった人もおり、自分らしさや生きがいなど、若い頃には『したくてもできなかった』働き方を追い求める人たちがいる。そうした女性たちの働き方を支援できないか」と思案。「食べて・語って・仕事が生まれる」をコンセプトに「食」を通じた地域のつながりを生む場として、60代の調理チームを結成。これが「ロクマル」へと発展していく。

 有澤さんは「60代は子育ても終わり、会社や家計のために働くことから解放される『人生最高の時期』」と定義。高齢者でも、シニアでもないことを表現するため、数字の60を「ロクマル」と読み、自分の力を生かし柔軟に働く60代を「ロクマル」、50代を「プレロクマル」とネーミングした。

得意を生かし作る活躍の場

 コロナ禍を経た現在の主な活動は、「みんなのキッチン」での食堂運営と弁当販売(毎週水曜、4月から弁当販売は毎週木曜)のほか「IT」「健康」「世代間交流」「居場所づくり」など「ロクマル世代」と一緒に喋りたい、知って欲しい、といったテーマでの講座やセミナーなどの開催。地域活動への参画につなげるための場を提供し、60代以上が地域社会と交わり、活躍し、心豊かな人生を送ることを応援している。

 「みんなのキッチン」では、毎月1回(第2土曜)、定年後の男性がパン作りを学び、販売する「パンじいちゃんのパン食堂」を実施。食堂の開店日に合わせて行う「健幸体操」教室やコロナ禍を機に一人暮らしの高齢者などに一言添えて弁当を届ける「お手紙弁当」なども人気の活動だ。

 セミナーや講座では東京大学名誉教授で、『おひとりさまの老後』の著者としても知られる上野千鶴子さんや「高齢社会をよくする女性の会」理事長の樋口恵子さん、世界最高齢のプログラマーとして知られる若宮正子さんなどが講師として登壇している。

多様化する活動70、80、90も

 コロナ禍がきっかけで始まった「お手紙弁当」は、「手書き」の良さを見直し、「古くて新しいコミュニケーション」として新たに手紙書き講座や交流会にまで発展している。また昨年、自転車で横転。骨折し、杖をつく生活を強いられた有澤さんは、「今後は杖をつく人が増えるかも」と「杖の輪談義」 を開催。好評で4月23日(水)には、第2弾を開催。当日は杖アドバイザーによる杖の選び方指導も行われる。

 時代と共に活動も多様化。「今のロクマルは元気。70(ナナマル)、80(ハチマル)、90(キュウマル)になっても元気でいるために、今からできる準備を」と有澤さんは笑った。

 ロクマルの活動について知りたい、参加したい人のために4月12日(土)午後1時30分から「みんなのキッチン」(エルドラード横浜2階)で活動説明会が行われる。

 問合せはロクマル事務局【電話】045・944・1714、メールminna@dassama.com
▲厚生労働省発表データより作成

健康寿命の延伸めざす 「体力年齢」知りロコモ対策

 日本人の平均寿命は延びているが、健康寿命との差は「不健康な期間」を意味するとされ、この期間を短縮するには、運動器の障害により歩行などの移動機能の低下をきたす状態「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」への対策が重要だ。横浜市スポーツ医科学センター(港北区小机町)のスポーツ版人間ドック(SPS)では、ロコモに関する体力要素を測定し、専門家がアドバイスを行うことで、健康寿命の延伸に取り組んでいる。

要介護・要支援の原因は

 2022年の統計で、日本人の平均寿命は男性81・05年、女性87・09年である。一方、健康寿命は男性72・57年、女性75

・45年であり、日常生活に制限のある「不健康な期間」が生じている=左図。この期間を短縮するには、早い時期から疾病・介護予防に取り組むことが大切である。

 厚生労働省の国民生活基礎調査によると、要支援になった原因の上位にあがるのが、骨、関節、筋肉といった運動器の障害。日本整形外科学会は、運動器の障害により歩行などの移動機能の低下をきたした状態を「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」として提唱している。

 ロコモが進行すると、将来介護が必要になるリスクが高まる。要支援、要介護になる原因のトップは、転倒、骨折や関節の病気などの運動器の故障であることはあまり知られていない。

ロコモ度を測定

 便利な移動手段の多い現代社会では、日常生活に支障がないと思っていても、ロコモになったり、すでに進行していたりする場合もある。また、高血圧など生活習慣病のある人は、比較的若い頃からロコモの原因となる病気にかかりやすいこともわかっている。自身の状態は、ロコモ度を測ることで簡単に判定することが可能。すでにロコモの場合も、それ以上進行させないことが重要だ。

専門家からアドバイス

 横浜市スポーツ医科学センターのスポーツ版人間ドック(SPS)では、ロコモに関する体力要素である、歩行速度、脚筋力、バランス能力、柔軟性、骨量、体組成などの測定を実施し、利用者の体力年齢を測定する。判定後は、医師、管理栄養士、スポーツ科学員などの専門スタッフが、スポーツ医科学に基づいたアドバイスを行う。

 検査内容は、血液検査・尿検査・血圧/脈拍・胸部レントゲン・安静心電図・運動負荷心電図・骨量・内科診察・食事調査・身長/体重・体脂肪率・全身反応時間・片脚立ちバランス・脚筋力・脚伸展パワー・長座体前屈・握力・最大歩行速度・運動問診と多岐にわたるが、検査・測定から結果返却まで1日で終わるのが特徴。一人ひとりの結果に応じて、運動や食事を含む生活習慣の改善に向けた具体的な個別アドバイスを実施する。

 同センターのスポーツ科学員、吉久武志さんは「スポーツや運動をしている人の利用も多いですが、逆にほとんど運動習慣がない人もいます。また働く世代もコロナ以降の在宅ワークなどで出勤の機会が減り、運動量が減っている方もいます。身体機能の低下で将来寝たきりにならないためにも、体力年齢を気にしてほしいですね」と話す。同センターには、各種運動・スポーツ教室やプール、トレーニングルーム、医師の診断に応じた運動療法を行う「メディカルエクササイズコース(MEC)」が設置されており、結果を受けたアフターフォローも可能としている。

 SPSの料金は、横浜市民は1万5000円、65歳以上(横浜市民)の高齢者は半額の7500円になる(保険適用外)。予約・問合せは、同センター【電話】045・477・5050へ。

10周年を迎えたNPO法人よりそいサポート・ネットワークの理事長を務める 佐川 英美さん 荏田北在住 77歳

寄り添い、支え合う

 ○…今年3月で10周年を迎えたよりそいサポート・ネットワークの理事長を設立当初から務める。困っている人、孤立している人に「優しく寄り添っていく」を団体の共有理念として毎月無料相談会を開催し、これまで法律問題や家族問題など約300件の相談に応えてきた。「私の愛読書には”自分を愛するように世の人々を愛しなさい”と書かれている。福祉活動を通じて、地域の人々に希望を届けられる存在でありたい」

 ○…戦後ベビーブームの年に川崎市に生まれ、35年ほど前に横浜市に移り住んだ。大学卒業後に入社した企業で労働組合に関わったことから、連合本部の政策局長などを務めたほか、国の福祉・社会保障や雇用労働に関わる審議会の委員などを歴任。60歳で連合役員を退任すると、第二の人生としてミッション系の大学で公共福祉論を教えた。

 ○…2015年に立ち上げたよりそいサポート・ネットワークの構成メンバーの多くは、現役時代に仕事や趣味を通じて知り合った友人たち。借家の更新料で困っていた高齢者や、親の愛人との相続問題など一筋縄ではいかない相談も多いが、そうした相談者が理念に共感して賛助会員になるなど、困っている人を支える側になるという循環も生まれている。4月19日の10周年記念講演会を控え、「今まで団体を支えてくれた皆様に感謝を伝えたい」。

 ○…3人の子どもたちはみな独立し、長期休暇には5人の孫を連れてくる。「温泉旅行やグルメもいいが、家族で食卓を囲むことが何よりの楽しみ」と頬を緩ませる。「現役時代は仕事人間で国内外の出張も多く、妻に苦労をかけたので、これからは妻ファーストで」と柔和な笑みを見せた。

パーティーで市長選への意欲を語る高橋氏

横浜市長選 市議・高橋徳美氏出馬へ 現市政に不満、無所属で

 今夏の横浜市長選に自民党市会議員の高橋徳美(のりみ)氏(56)が立候補する意向を表明した。

 高橋氏は3月27日に行った自身の政治資金パーティーで立候補の意思を表明。その理由に山中竹春市長の市政運営への不満を挙げた。2026年度から中学校で始まる全員給食について「安全で温かい食事を与えたい」と述べ、一部の学校は自校で調理する方式にすべきだと主張。6月中旬に市議を辞職し、立候補の際は自民党を離党し、無所属で出馬する。

 高橋氏は建設会社の会社員、参議院議員秘書を経て、2011年に金沢区選挙区で初当選し、現在4期目。

 市長選への出馬表明は青果卸「つま正」会長の小山正武氏(76)に続いて2人目。山中市長は態度を明確にしていない。

投開票は8月3日 

 市選挙管理委員会は28日、市長選の日程が7月20日告示、8月3日投開票に決まったことを発表した。7月20日は参院選投票日の可能性がある。

地域貢献企業 区内から新たに1社 10年表彰は1社

 地域貢献活動に取り組む企業を横浜市などが認定する「横浜型地域貢献企業」の2024年度後期の新規認定企業5社が3月21日に発表された。

 地域貢献企業認定制度は、企業の持続的な成長や発展を支援する目的で07年に始まったもの。

 後期の新規認定企業は新たに5社が認定を受け、区内からは株式会社ホリプロジェクト=美しが丘=が認定を受けた。同社は、基本的生活習慣の定着と健全な教育を目的に、県立高校への朝食提供事業に協力している。主な事業は、建物改修工事、塗装工事、防水工事、躯体補修工事など。今回の認定により、認定企業は481社になった。

 同時に取り組みを10年間継続する「10年表彰企業」の54社も発表された。

 区内からは横浜庭苑株式会社=荏田北=が選ばれた。同社は主に、公園工事や緑化工事、庭苑工事などの他、不動産賃貸業などの事業を手掛けている。

横浜市 地域防犯力向上へ補助金 町内会に上限20万円

 横浜市は、住民一人ひとりの防犯意識や地域の防犯力を高めることを目的とした「地域の防犯力向上緊急補助金」制度を4月から開始する。

 対象は、自治会町内会や地区連合町内会が実施する、地域の防犯力向上に向けた公益的な取組。防犯パトロールの実施や活動に必要な物品の購入、防犯啓発グッズの作成・購入、センサーライトや防犯カメラの整備や設置、防犯講座の開催などに対して補助金が支給される。

 補助率は10分の9、上限額は1団体あたり20万円。団体内で取組の内容を決め、実施後に申請、請求する(1団体につき申請は1回)。取組と申請の受付期間は2025年4月1日(火)から10月31日(金)まで。請求書の最終提出期限は12月26日(金)。

 昨今、「闇バイト」による強盗事件などが各地で発生している。自助・共助・公助を組み合わせた社会全体での防犯対策の強化が求められている。市の担当者は「必要な対策は地域ごとに異なる。団体内で話し合い、決めることで、地域の防犯力向上への自主的な活動の推進やコミュニティの活性化につながれば」と話す。

 市のホームページでは、神奈川県警察公式アプリやNPO法人神奈川県防犯セキュリティ協会のホームページなど、取組の参考となる防犯関連情報を紹介している。

 問い合わせは、4月1日から開設する防犯緊急補助金受付センター【フリーダイヤル】045・550・5125まで(土日祝除く午前9時から午後5時)。

各種計測を楽しむ来場者(上写真)と大好評だったうたごえ喫茶=同社提供

ビオトピア 未病フェスタに700人 計測や癒しで健康に

 青葉区に本社を置く(株)ブルックス(美しが丘4の54の6)のグループ会社が運営する施設「ビオトピア」(足柄上郡大井町)で3月20日、「国際me―byoフェスタ」が行われた。

 未病とは「病気ではないが、健康でもない状態」のことで、未病のうちから心身の状態の改善を行うことが重要とされている。同施設では、年間を通じて多くのイベントを開催し、人々の未病改善に取り組んでいる。

 同フェスタは「食」「運動」「癒し」「計測」の4つを軸にさまざまな催しを実施し、未病改善への一歩を踏み出してもらうことを目的としている。今年で6回目となったフェスタ当日は晴天に恵まれ、約700人が来場。転倒リスク計測や、がんリスクチェックなどの他、健康を意識した食品などの販売、散策ツアーなどが実施された。また、今回は初の取り組みとして、うたごえ喫茶を開催。多数の高齢者が参加し、「とても楽しかった。10年寿命が延びた気がする」と喜びの声も聞かれたという。

 主催者である株式会社ブルックスホールディングスの久郷則明事業推進本部長は、「多くの方にご来場いただき、大変うれしく思う。未病への関心を高め、健康的な生活を送るきっかけにしていただければ」と開催の意義を語った。

仲間の走りを見守る山内中の生徒

大塚製薬(株)×國學院大學陸上部 座学と実技で悩みを解消 中学生ランナーを指導

 國學院大學陸上競技部と大塚製薬(株)は同大學たまプラーザキャンパスで3月30日、中学生に向けたランニング教室を開催した。この取り組みは、さまざまな悩みや疑問を持つ中学生ランナーに向けて、同大學の陸上部員がアドバイスや実技を交えて指導するというもの。昨年は一般向けに行っていたが、今年は中学生のみに絞って初めて実施した。

 当日は陸上部に所属する横浜市内の中学生を中心に約80人が参加。青葉区からは山内中学校陸上部が参加した。

 同教室は2部制で、第1部となる室内セッションでは同部の前田康弘監督と選手、チームの管理栄養士が「コンディショニングの重要性」などを説明。また、中学生が直接、前田監督や選手に質問する「Q&Aセッション」も行われた。

 第2部となるランニングセッションでは、同大學の陸上部員とのペースランニングやストレッチの指導が行われた他、最後には選手と中学生混合の即席チームでリレーも行われ、白熱した様子を見せた。

 リレーを終え、あいさつに立った前田監督は「中学生と関わることで選手たちも得るものがあったと思う。結果だけが全てではないが、高校に進学しても目標をしっかり立ててやりきってほしい」とエールを送っていた。

 また、最後には集合写真の撮影や大塚製薬(株)の販売する飲料やゼリーなどが参加者らに渡された。参加した山内中学校の對馬(つしま)智幸教諭は「駅伝に出場している選手や監督と触れ合える貴重な機会。生徒たちはいい刺激をもらえたのでは」と話していた。

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コインケース「ニコニコイン」を使って会計する参加者

買い物体験で自立支援 知的障害者の社会参加促す

 知的障害のある人に向けた買い物体験講座が3月28日、生活協同組合ユーコープハーモス荏田店で開かれ、当事者とその家族ら30人が参加した。

 青葉区自立支援協議会あおばエール委員会とNPO法人ユメソダテ(東京都)の共催で、2年ぶりに開催された同講座。知的障害のある人が日常生活の中で買い物をする際、「支払い」がスムーズにできるかという不安を解消し、金銭感覚を身に付けて自立を支援する狙いがある。

 講師を務めたユメソダテの前川哲弥さんは、「やり方さえわかれば、買い物ができるようになる人も多い。自分で稼いだお金を自分で使えるようになると、働く意欲も生まれてくるはず」と話す。

 当日は同法人が考案した計算を助けるコインケース「ニコニコイン」やホワイトボードを使って、硬貨の分類や数え方をレクチャー。その後、ユーコープハーモス荏田店の協力でレジ1台を貸し切り、実際に買い物体験を行った。

 お気に入りの菓子とジュースを購入した19歳の女性は「講座は分かりやすかった。また参加したい」と話し、一緒に参加した保護者は「レジを優先して使わせてもらえる機会は貴重。本人もとても楽しんで学ぶことができている」と感想を話した。

「できること」増やす

 コンパクトな「ニコニコイン」は、溝に挟み込むことで硬貨が落ちにくい設計。側面から見ると人の笑顔に見えることから、前川さんの息子が名付けたという。

 前川さんは、「保護者も自分が亡くなったあとを不安に思う人も多いはず。ニコニコインが、自分自身でできることを増やしていく手助けになれば」と思いを語った。
菓子コンクールの受賞者ら

神奈川県銘菓5品決まる 菓子コンクール表彰式

 第31回神奈川県菓子コンクールの表彰式が3月26日に神奈川県庁で行われた。同コンクール実行委員会(杉山和史会長/神奈川県銘菓共励会会長)が2年に1度開催しているもの。今回は34品の応募があり、入賞作品が選出された。

 表彰式には受賞者をはじめ、黒岩祐治神奈川県知事、「かながわ観光親善大使」の石塚英彦さんらが出席。黒岩知事と石塚さんによる受賞作品の試食も行われ、石塚さんからはおなじみの「まいうー!」が飛び出し、会場を盛り上げた。

 受賞作品は次の通り。

 【一般名菓の部】▽最優秀賞/津久井きなこのダックワーズ((有)セ・ラ・セゾン/相模原市中央区)▽優秀賞/鎌倉茶々の抹茶っ茶プリンプレミアムセット((株)潮田商事/鎌倉市)・蒸し棹菓子 御幸の浜((株)すずしん/小田原市)▽技術賞/小田原レモン生わらび餅((有)成和/小田原市)。【観光みやげ品の部】▽船もなか(こしあん)((株)香炉庵/横浜市中区)▽優秀賞/ざまSUNたると((有)ポエム/座間市)▽技術賞/湘南ゴールド小粒月餅(龍門商事(株)/横浜市中区)。

 また、「津久井きなこのダックワーズ」「船もなか(こしあん)」「鎌倉茶々の抹茶っ茶プリンプレミアムセット」「蒸し棹菓子御幸の浜」「ざまSUNたると」の5品が、新たに神奈川県銘菓に指定された。表彰式のレポートは県銘菓共励会のホームページから見ることができる。

屋根や外壁塗装などについて、様々な不安や悩みを解消することができる

本紙連載コーナー筆者 「池田塗装」が無料の勉強会 4月12日(土) 青葉公会堂 参加者を募集中

 本紙上にて好評掲載中の人気コーナー「教えて!職人さん」の講師・池田聡氏が代表を務める「株式会社池田塗装」。

 同社が4月12日(土)午前10時から「青葉公会堂・2号会議室」(青葉区)で参加費無料の講座を開催。現在、参加者を募集している(要事前予約、定員制、申込み先着順にて受付)。

プロの有資格者が講演

 「外壁・屋根『塗装勉強会』」と銘打たれたこの企画。当日は、これからマイホームの塗装工事を検討する人や、既に見積もり中の人などを対象に、池田代表をはじめ同社の一級塗装技能士が講師として登壇。

 有資格者のプロの視点から「外壁や屋根の塗装工事における適正な価格」や「工事を依頼する適正なタイミング」などを丁寧にレクチャーする。

「売込み」ナシ

 また地域に住む人たちの生活や、建物に関する諸問題を解消することを目的とした講座となるため、自社の売り込みや勧誘、特定の商品や業者の推奨は一切なし。それどころか「施工トラブルを引き起こす『塗装業界の間違った常識』とは?」や「信頼できる業者かどうかを見抜くための判断基準4項目」など、参加者目線からの、本当に知りたい情報が詰まった勉強会となる予定。参加者には塗装業者を選定する際に役に立つガイドブックも進呈される。池田代表は「勉強会の中で疑問が生じても、その場で自由に質問できる雰囲気の催しなので、ぜひ気軽に参加してもらえれば」と話している。

 詳細問合せや予約申込みは【フリーダイヤル】0120・711・056(受付時間午前9時〜午後6時)へ。

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山中市長(左)に宣誓を行う職員

新職員746人が新たな一歩 横浜市採用式

 4月から横浜市の職員となった人の「採用式」が1日に関内ホール=中区=で行われた。

 採用されたのは事務職、技術職、医療技術職、技能職の計746人。式では4人の代表が山中竹春市長から辞令を受け取った。

 代表で宣誓を行った女性職員は「横浜市民の奉仕者であることを認識し、誠実かつ公正に良心に従って職務を執行することを誓います」と述べた。山中市長は「これから皆さんと働けることにワクワクしている」と期待を込めたメッセージを送った。

横浜市会議事堂(資料写真)

横浜市長選立候補表明の高橋徳美市議が自民会派離団

 横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)への立候補を表明した金沢区選出の高橋徳美市議が3月31日付で自由民主党横浜市会議員団を離団したことが発表された。

 また、同日付で港南区選出の山田桂一郎市議が日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会を離団し、保土ケ谷区選出の関嵩史市議とともに新しい会派「地域政党よこはま」を結成したことも発表された。

 これらの動きに伴う横浜市会の会派構成は次の通り。▽自由民主党33▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会7▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽地域政党よこはま2▽無所属7

寄席のチラシ

楽笑友の会 寄席で笑う初夏 みすずが丘で5月18日

 大場みすずが丘地区センターで5月18日(日)、楽笑友の会による「大場みすずが丘寄席」が開催される。午後2時から4時まで。参加費500円。

 演目は、落語『奥様お手をどうぞ』『まんじゅうこわい』、講談『一本刀土俵入り』『一休さん 古狸と禅問答』の4本。「根強い『大場みすずが丘寄席』ファンも多く、

今回も爆笑間違いなし!

熟練の話芸を是非お楽しみ下さい」と同地区センターの田口館長。

 事前予約制、先着50人。未就学児の参加不可。公共交通機関で来場を。申込は来館か【電話】045・974・0861。

政治の場「男女平等と感じる」1割 市民意識調査で明らかに

 横浜市が実施した男女共同参画に関する市民意識調査の結果が3月28日に発表され、政治の場で男女の地位が「平等」と感じている人の割合が1割にとどまることなどが明らかになった。

 調査は市内の18歳以上を対象に昨年9月から10月にかけて実施し、1667人から回答を得た。

 男女の地位の平等感について、▽家庭生活▽就職活動▽職場▽学校教育▽地域活動▽政治▽法律・制度▽社会通念・習慣・しきたり―の8項目を聞いたところ、学校教育では「完全に平等になっている」と「ほぼ平等になっている」と回答した人が合わせて53・3%で最も高かった。それに対し、政治では10・1%と最も低く、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」を合わせた回答は75・6%だった。

「らしさ」期待 女性6割

 日常生活での男女の役割期待に関する質問では、回答者全体の7割以上が「『女/男らしさ』を言われたり期待されたりした経験がある」と回答した。この経験に対し、女性の62・8%、男性の40・5%が不都合さや不快感、生きづらさを感じるとしている。

家事分担 理想と現実乖離

 家事・育児・介護の分担割合の理想については、男女ともに回答者の約5割が「あなたと配偶者等が同じ割合」と回答した。しかし、実際の分担割合は、女性の39・0%が「自分が8〜9割」を担っていると回答。対照的に男性は最多が「自分が1〜2割」の40・2%で、理想と現実の間に大きな乖離があることが明らかになった。

 共働き世帯の平日の家事・育児・介護に費やす時間も、夫の平均時間が2時間26分であるのに対し、妻の平均時間は5時間25分と、妻の方が約3時間長い。

 男女共同参画社会の実現に向けて、市が取り組むべきことを聞いたところ、「保育所や小学生の放課後の居場所などの整備」、「離職した女性の再就職を支援する取組」、「柔軟な働き方や仕事と育児・介護の両立支援に向けた企業への働きかけ」がともに6割を超えた。

マルシェのイメージ

今年も桐蔭マルシェ 20日、学園敷地内で

 桐蔭学園敷地内(鉄町1614)で4月20日(日)午前10時から午後3時まで、「第4回桐蔭マルシェ2025」が行われる。入場無料。少雨決行、荒天中止。

 「食とエネルギーの地産地消」をテーマにさまざまな企画が行われる同イベント。青葉区産を中心とした農産物や加工品などを販売する地産地消マルシェや、防災・SDGsなどをテーマにしたワークショップ・展示・販売などのほか、キッチンカーの出店も多数。また、桐蔭学園ほか近隣学校の児童生徒による演奏やダンスなどのステージ発表も予定されている。

能登復興支援も

 同マルシェから発足した「桐蔭能登プロジェクト」の一環として、今年2月に石川県珠洲市で災害ボランティアを行った桐蔭横浜大学の学生らの活動報告や、募金活動を実施する。昨年に続き、敷地内で採れたタケノコを販売して収益を寄付する取り組みなども行われる。

 また、来場の事前WEB登録をした人400人限定(1家族1人まで)でプレゼントも。

 問い合わせは桐蔭学園トランジションセンター【電話】045・975・2100へ。

「シックススターフィニッシャー」のメダルを掲げる町田さん

65歳の全盲ランナー 世界6大マラソン制覇 港北区在住 町田宏さん

 港北区在住の全盲ランナー、町田宏さん(65)が3月に開催された東京マラソン2025で完走し、世界6大マラソン(ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨーク・東京)を制限時間内に完走したランナーに与えられる「シックススターフィニッシャー」の称号を獲得した。

 東京マラソンでは、沿道で応援する人たちの熱狂ぶりや声援の大きさに、「良い景色を感じながら、楽しく走れた」と振り返る町田さん。同大会の制限時間(6時間30分)よりもずっと速く、5時間49分55秒でゴールした。町田さんが所属し、障害者が一般市民とともにランニングを楽しむ国際的スポーツ団体「アキレス・インターナショナル・ジャパン」によると、日本人の視覚障害者の称号獲得は初めてだという。

 町田さんは横浜市職員時代の26歳のときに、「網膜色素変性症」を発症。徐々に視野が狭くなり、視力が低下し、失明することもある国指定の難病で、町田さんは40歳で全盲に。「ショックだったがゆっくり進行していったから、心の準備ができた」と振り返る。ただ、足元のごみ箱を倒したり、書類の内容が頭に入ってこなかったりとミスが続く日々を経験し、「まだうっすら見える頃が一番大変だったし、悩んだ」という。全盲になってからは音声ガイドや周りのサポートを受けながら、定年まで勤めあげた。

 健康維持のためのウォーキングから同団体を知り、50歳で練習会に参加し、マラソンを始めた。走る喜びを得た町田さんは、団体の勧めもあり、2013年にニューヨークマラソンに初出場。以降、世界を飛び回り、海外5大会を完走した。「ちょうど東京が最後になった。なかなか抽選が当たらず、(称号は)12年かけてようやく獲得できたよ」とにっこり。

 「120歳位まで生きたいね。科学技術が発展して、人工網膜でこの目でも見えるようになるはずだから」と笑顔の町田さん。「そのためにもずっと健康でいなきゃ」

「つづきの本ばこ」(イメージ)

「つづきの本ばこ」が開設 ららぽーと3階に

 新しい図書取次所「つづきの本ばこ」が3月29日、ららぽーと横浜(都筑区池辺町4035の1)3階北立体駐車場出入口付近に開設された。

 図書取次所は、横浜市内の市立図書館で予約した本の貸出しと返却ができる施設。都筑区には総合庁舎内に「都筑図書館」があり、1日あたりの平均入館者数や貸出冊数は市内18館で最多。しかし、区南部からのアクセス性が低いことが課題だった。そこで大規模な駐車場を備え、自家用車で来館しやすいららぽーと横浜に新たな図書取次所(名称・都筑南図書取次所)が設置された。

愛称は投票で決定

 取次所の愛称「つづきの本ばこ」は、投票で決定した。「つづき」には、ららぽーと横浜の場所を表す「都筑」のほか「本の続き」、「イベントの続きで本を探す」など、「続き」の意味が。「本ばこ」には、子どもから大人になっても「ずっと本を楽しめるような場所になるように」という想いが込められている。

 「つづきの本ばこ」には、絵本や小説、暮らしに役立つ本、都筑・緑図書館司書のおすすめ本などが置かれ、読書だけの利用も可能。また子ども用のスペースや展示・イベントスペースも設置されている。

 なお本の予約や受取りには、図書館カードの作成が必要。カードはオンラインまたは市立図書館や移動図書館で作成できる。図書取次所でカードの作成はできないので注意が必要。利用可能時間は、平日は午前10時から午後8時まで、土日祝日は午後9時まで。休所日は年末年始と、ららぽーと横浜の休館日。

イベントのポスター

たまプラーザで健康フェス 健康づくりや介護予防

 健康づくりや介護予防、共生社会の実現を目的としたイベント「あおば健康フェス2025」が4月12日(土)と13日(日)に、たまプラーザ テラス2階プラーザホールbyイッツコム(青葉区美しが丘1の1の2)で開催される。参加無料。主催はたまプラーザ商店会。

 イベントのテーマは「人生100年時代のウェルビーイング〜地域と共に築く未来〜」。体力(健脚)度測定や介護予防・転倒予防講座、介護の実体験トークのほか、展示ブースでは、老人ホームやデイサービスの紹介、終活に関する個別相談などを実施。有志によるバンドライブもあり、みんなで楽しめる2日間になっている。午前10時30分から午後4時30分まで。予約不要、当日は直接会場へ。

サミットやスタンプラリー

 イベントでは健康づくりや共生社会について考えるサミットも各日開催。12日は「エキスパートサミット『ウェルビーイングを知り、ウェルビーイングを高める』」で横浜総合病院横浜市認知症疾患医療センターの長田乾センター長が登壇。13日の「リーダーズサミット『地域リーダーと考える持続可能な未来』」では看護師や転倒予防指導士、認知症サポーターらが共生社会について議論する。

 4月1日(火)から13日まで、プレイベントとしてスタンプラリーを開催。同フェスパンフレットにスタンプを5個集めるとフェス当日、会場にてプレゼントがもらえる。

模型愛が紡ぐ人生 心は楽に 日々、顧みる 野田友幸さん(青葉区在住)

 「やっぱり、一から自分の手で作ってこそだよね」。野田さんが手掛ける模型は全て「フルスクラッチ」――既存のものは一切使用せず、全てが手作りだ。もちろん、図面も手描き。当時の図面や写真をもとに、主砲の1基、手すりの1本まで精密に再現している。特に、退職前から仕事の合間を縫い、13年かけて完成させた駆逐艦「雪風」は、(株)東急ハンズの第20回ハンズ大賞で準グランプリを受賞した大作だ。

「手作り」だから知れること

 横須賀海軍で造船に携わる父に製造の話を聞いて育ち、昔から船や飛行機の模型作りが好きだった野田さん。ゼネコンに勤め、高層ビル建設の現場監督も務めた元建築士だ。30代の頃には愛車までデザイン。アルミ板を加工して、自身の手でモデルチェンジするなど、「自分で作る」ことへのこだわりは人一倍だ。

 フルスクラッチの良さは「技術や歴史を理解できる」こと。実際の図面を見れば、内部の設計までよく分かる。当時最新鋭だった蛍光灯や、空調、トイレ、風呂の設備など「当時の最新技術の結晶だ」と熱い愛のこもった語りは止まらない。さらに、社内でも「模型好き」で名が通っていた野田さん。仕事で関わりがあった自衛隊関係者に誘われ、潜水艦の内部見学やヘリコプターの搭乗など、趣味を通じて貴重な出会いや経験を得た。趣味が、人生を豊かに彩っている。

完璧でなくても

 ただ、趣味だけを楽しんでいるわけではない。「やるべきことは、ちゃんとやらなきゃね」と野田さん。

 まずは、家での役割を果たすこと。若い頃は仕事と趣味に没頭していた野田さんだが、今は食器洗いなど家事手伝いを率先。奥さんの買い物には必ず同行し、朝食のおかずを一品作ることも。その甲斐あってか、夫婦仲は良好だ。

 次に健康づくり。若草台地区センターで開かれている体操教室に、夫婦で毎週参加。散歩も定番で、桜台周辺をのんびり歩きながら、四季の移り変わりを楽しんでいる。

 そして何より、常にアンテナを張ること。サークルや展示会を通して情報を集め、視野を広げている。退職をきっかけに団地内のボランティアにも参加。自身の知識や趣味を活かして活動できないかと画策している。

 一人で籠らず、周囲に意識を向けることを大事にしている野田さん。一方で、「完璧にこなさなくてもいい」と話す。大切なのは、日々自身や周りとの関係を顧み、改善を重ねること。それは、趣味に関しても同じだ。「時間は一生ある。急がず焦らず、好きな時に好きなだけ。楽な心で、楽しみ続けることです」

研究をまとめた冊子を手にする小谷田さん(左)と村上さん

地域を探究、心の灯消さず 八杉神社郷土史研究会

 地域の神社などを研究している八杉神社郷土史研究会(港北区)。同神社奉賛会総代の小谷田作夫さん(78)が会長を務め、(公財)大倉精神文化研究所の客員研究員である村上芳信さん(82)らで構成されている。

 同会の発足は約3年前。以前から同神社の研究を行っていた村上さんの情熱に小谷田さんが感化されて立ち上がったという。200年にわたる同神社の歴史について、通史『流域地域学研究』をこれまでに2冊発行しており、現在3冊目を執筆している。「徹底して調べないと見えてこない」と話す村上さん。2冊目までは文献や石碑・棟札など「文字史料」を中心とした調査だったが、3冊目は同神社の歴史を知る人物から聞き取り調査なども実施し、その成果をまとめる。

 村上さんは、6〜7年前に前立腺がんにより歩行困難になり余命3年の宣告を受けたことがある。現在は状態が良くなり、「調査することが楽しくてしょうがない」と数々の資料に視線を向ける。「顕彰碑や慰霊碑など、地域を研究すると素晴らしいものも悲しいものも見えてくる。長生きしてもっと研究したい」

横浜市長選 7月20日告示、8月3日投開票

 任期満了に伴う横浜市長選挙の日程が7月20日告示、8月3日投開票に決定した。3月28日の市選挙管理委員会で決まった。

 公職選挙法により、任期満了日の前日から30日以内に選挙を行う必要があり、投票日は期間中の日曜日の8月3日、10日、17日、24日の中で検討されていた。お盆の時期と重なることや8月20日〜22日にアフリカ開発会議が市内で開かれることなどを考慮し、日程を決めた。

 告示の7月20日は参議院選挙の投票日になる可能性がある。異なる選挙の投開票と告示が同日になるのは法的には問題はないが、その場合、投票所入口から半径300m以内では選挙カーによる街頭演説を行えないなどの制限がある。

にぎわう会場

交流物産展で東北・北関東の魅力を発信 横浜市庁舎にぎわう

 横浜市と再生可能エネルギー(再エネ)の創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品を販売する交流物産展が3月13、14日に横浜市役所1階アトリウムで行われた。

 市は脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、2019年2月に再エネ資源を豊富に有する東北12市町村と連携協定を締結。その後に茨城県神栖市と締結して東北地方から裾野を広げ、現在17市町村と協定を結んでいる。

 横浜市内では、現在約130事業者が連携協定で得られた再エネを活用。電気代の一部を地域活性化資金として連携先の自治体に還元している。自治体間の交流促進を図ろうと、昨年初めて交流物産展を実施。好評を博し、今年も開催する運びとなった。

 今年の交流物産展には青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。野菜やワインのほか、岩手県九戸村の非公認マスコットキャラクター・キングオブチキンの関連グッズなどが販売された。市内在住の40代女性は「独自性のある商品ばかりで楽しかった」と感想を述べた。

 

鼓粋グループフェスタ 青葉公会堂で4月19日

 「2025鼓粋グループフェスタ」が4月19日(土)、青葉公会堂で開催される=ポスター。時間は午後2時から(開場30分前)。

 太鼓集団「鼓粋」による年に1度のコンサート。子どもからシニアまで、日々の練習の成果を披露する。出演団体は、鼓粋会、美和太鼓、秦野観光和太鼓、TATAKUYA楽団、T!K!T!ワークショップ、読売文化センター、はだの冒険倶楽部、菊名教室。

 チケットは全席自由950円。問い合わせは【電話】045・962・2808またはメール:info@wadaiko-kosui.jpへ。

美しが丘 盆踊り参加者を募集 4月から月1回練習会

 青葉区の美しが丘連合自治会が、7月26日(土)・27日(日)に開催される「美しが丘盆踊り大会」の輪の中心で踊る参加者を募集中。参加するための練習会の日程がこのほど決定した。

 練習会の日程は【1】4月19日(土)午後3時〜5時【2】5月17日(土)午前10時〜正午【3】6月21日(土)午後3時〜5時【4】7月12日(土)午前10時〜正午――。会場はたまプラーザ地域ケアプラザ(たまプラーザ テラス リンクプラザ4階/12日のみプラーザホール予定)。応募条件はこの練習会と大会当日午後7時〜8時に参加できる中学生以上の人(小学生以下の同伴は応相談)となる。

 練習会では『青葉音頭』『炭坑節』『東京音頭』などの曲を練習する。同日程以外でも動画等で練習は可能。申し込みは同連合自治会辺見さん【携帯電話】080・1189・6437または、下記リンクへ。

 

施設利用者と交流する選手=提供写真

日体大SMG横浜 応援の力 届け合い 新富士病院グループと

 女子サッカークラブ「日体大SMG横浜」とトップパートナーである新富士病院グループは、高齢者応援プロジェクト「Cheer up!(チア アップ!)」を実施している。その一環として、なでしこリーグ開幕に合わせて、同グループ所属の住宅型有料老人ホーム「ヒューマンヒルズ初山」(川崎市宮前区)で3月13日に選手の施設慰問、23日にホーム開幕戦のYouTube応援が行われた。

 13日の慰問には5人の選手が参加し、クラブのポスター等にサインしながら、同施設利用者と交流した。私物のバッグにサインをもらった利用者の女性(70代)は「来てくれてうれしい。本当に元気をもらえる」と大事そうにバッグに手を添えた。参加した北沢明未選手は、「来たのは2回目だけど、名前を覚えて『応援するね』と声をかけてくれた。応援されていると実感できて頑張れる」と笑顔を見せた。

 23日には、愛媛FCレディースとのホーム開幕戦の生配信を観戦。手作りの応援グッズを手に、試合の展開に一喜一憂する姿が見られた。さらに当日、同施設利用者の希望で3人が会場の保土ケ谷公園サッカー場へ。生の試合に目を輝かせ、前のめりになって応援し、出場選手への声かけや他の応援団との交流など、楽しい時間を過ごしたという。

 同プロジェクトは、スポーツ選手を応援することで、高齢者の自己効力感を向上させ、積極的に元気に生活してもらおうと始めたもの。同グループ広報担当の片岡雅憲さんは「利用者の皆さんのポジティブな反応や笑顔が見られ、誰かの役に立っているという実感の大切さを感じる。応援のチカラで高齢者を元気に出来るよう、活動を続けたい」と話していた。
パーティーで市長選への意欲を語る高橋氏

横浜市長選 市議の高橋徳美氏が出馬へ 市会議長の鈴木氏も意欲示す

 任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に横浜市会議員の高橋徳美氏(56)が立候補する意向を表明した。3月27日に行われた自身の政治資金パーティーで明らかにした。高橋氏は25日に自民党市議団に離団届を提出。6月中旬に市議を辞職し、市長選には無所属で出馬する方向。金沢区では市議補欠選挙が行われる見通し。

 高橋氏は出馬を決めた理由に山中竹春市長の市政運営への不満や閉塞感を挙げ、2026年度から中学校で始まる全員給食について「安全で温かい食事を与えたい」と述べ、一部の学校は自校で調理する方式にすべきだと主張した。また、27年の国際園芸博覧会を契機に「50年後の横浜をつくりたい」と語った。

 高橋氏は会社員、参議院議員秘書を経て、2011年に金沢区選挙区で初当選。現在4期目。市会運営委員会の委員長などを務める。

 市長選への立候補表明は(株)つま正会長の小山正武氏(76)に続いて2人目。山中市長は態度を明確にしていない。

 同日、市会議長の鈴木太郎氏(58)が記者向けの定例会報告の場で「市長選に意欲を持っている。そのことは自民党に伝えてある」と述べ、今後、党の対応を踏まえて立候補を判断する意向を示した。

認知症について語る蝶野さん(中央左)と中島さん(同右)

プロレスラー・蝶野正洋さんが認知症啓発イベント参加「相手を思いやる気持ちを」

 認知症について考えてもらうための横浜市によるイベントが3月26日、市役所1階アトリウムで行われ、プロレスラーの蝶野正洋さんらが参加した。

 蝶野さんは市が作成した認知症に関する動画に出演している。この日は動画で若年性認知症の当事者として紹介されている中島輔(たすく)さんと蝶野さんらの対談が行われ、約300人が熱心に耳を傾けた。

「症状、状況は人それぞれ」

 対談に先立ち、中島さんは普段通っているデイサービスの仲間と行っているバンド活動の成果として歌を披露。これを見た蝶野さんは「今までは認知症と聞くと、徘徊などのイメージが先行していたが、症状や状況は人それぞれ違うということが分かった」と述べた。さらに、「プロレスラーの先輩には、自分の言いたいことばかり話して、会話のキャッチボールが成り立たない人もいる」とユーモアを交えて会場を沸かせた後、「認知症に関する正しい情報を得て、相手を思いやる気持ちを大切にしたい」と語った。

 中島さんが通う若年性認知症の支援に特化した介護サービス事業所を運営するGrASP株式会社の山崎健一さんは「認知症の方が活躍でき、周りの人に支えられる環境を作りたい」と述べ、そのためには社会全体の正しい理解が不可欠だと訴えた。

 蝶野さんらが出演する啓発動画は今後、公開される予定。