中区・西区・南区版【4月3日(木)号】
3月16日のスマホ相談会

本大岡地区連合 回覧情報をメール配信 デジタル活用し効率化

 南区の本大岡地区町内会連合会は役所や団体からの紙回覧物をホームページに掲載している。3月22日からは登録者へのメール配信を始めた。同連合会のデジタル研究会が運営を行い、住民へ多くの情報を届けていく。

 現在、自治会町内会の情報発信は掲示板や回覧板が主流だ。掲示板はわざわざ見に行く必要があり、回覧板は後から見返すことができない。また、次の世帯に回しに行くのが負担という声も上がっていた。

 そこで、同連合会はデジタル研究会を昨年2月に発足。昨年度の「南区地域の力応援補助金」の交付を受け紙回覧物・掲示物の電子化を進めてきた。以前の内容も見ることができるように電子回覧板としてサイトに掲載した上で、3月からはメール配信も始めた。登録数者は現在約200。連合会加入世帯の10分の1の600まで増やし、電子回覧板の閲覧数を上げることが目標だ。紙の回覧板も並行して運用している。

 また、デジタルに不慣れな高齢者を対象に、10月から毎月、スマホ無料相談会を開催。メール設定の仕方などを教え、進むデジタル化への支援を行っている。

 現在、10代から70代までのボランティア約20人で電子回覧板の投稿や相談会を行う。高齢化が進む中、人材確保が今後の課題だ。ホームページのサーバー費などの必要経費は今後、地元商店街などから協賛を集め、広告掲載などで捻出することを検討している。同会の伊藤孝行会長は「継続できるよう仕組みを整えていきたい」と話す。

情報格差危惧する声も

 横浜市は自治会・町内会の人手不足などを理由に、昨年度から市からの回覧依頼は行っていない。各区は地域の実情で判断する。各区役所の担当者は「好事例は発信し、関わる方の負担軽減につなげたい」と話す。

 会費のキャッシュレス決済や災害時の安否確認の電子化を進める自治会町内会も徐々に増えている。デジタル化で便利になる一方、情報格差を生まないための工夫も必要とされる。

災害用トイレトレーラー=横浜市提供

横浜市 機動的な避難設備導入へ 全国初「TKB」で環境改善

 横浜市は災害時の避難生活支援策として今年度、全国の自治体として初めて、トイレ・キッチン・ベッドの「TKBユニット」を導入する。公園などでの設置を想定し、今後、運用方法を検討していく。

 市は、市民から避難所のトイレやプライバシー、就寝環境を心配する声があることを受け、誰もが安心して避難生活を送ることができるようにする備蓄品などの購入のため、25年度予算に9億7412万円を盛り込んでいる。

 災害時の避難所に必要とされる「トイレ・キッチン・ベッド」を略したTKBユニットは、従来の地域防災拠点とは別に、新たな避難生活支援策の一つとして取り入れる。25年度はトイレトレーラー5台、キッチンカー1台、簡易ベッド(コット)300台を購入する。被災状況に応じて公園や競技場などでの設置を想定している。

 能登半島地震では、災害後の避難生活による体調悪化などが原因で亡くなる「災害関連死」が300人を超えた。市は避難所の環境を改善する一環として、全国の自治体に先駆けてTKBユニットの導入を決めた。電源や居住用テントなど付随する資機材も併せて購入、試験的に導入する。これらの予算額は3億2千万円。

 市総務局によると、ユニットを使う対象者や具体的な運用方法は「イタリアなどの先進事例を基に、今後検討していく」としている。市は「災害用トイレトレーラー」を約1年間、輪島市の避難所に派遣し、支援活動を行った実績もある。トイレトレーラーは、水洗用のタンクや手洗い場が備え付けられた移動式の仮設トイレで、洋式便器が備わっている。仮設トイレは和式が多いため「きれいで使いやすい」という声もあったという。

伊勢佐木町7丁目の「子育て地蔵尊」の総代を務める 沖 隆房さん 中区在勤 62歳

地蔵尊をまちのシンボルに

 ○…伊勢佐木町7丁目の商店街に鎮座する「子育て地蔵尊」。自身のアロマショップを隣にオープンした縁で管理を任されたのが10年前。以来、まちのシンボルとして地蔵尊を盛り立ててきた。4月から総代に。「お地蔵様がもっとまちの人たちに親しまれ、ここを拠点に交流が生まれるようにしたい」と意気込む。

 ○…スカウトがくるほど野球に明け暮れた学生時代から一変、肩を壊して大学卒業後に渡米。ニューヨーク五番街のカフェバーで住み込みで1年半働いた後、常連客に誘われ、20代で大手企業の日本支社を任された。貿易会社の社長として昼夜なく世界中を飛び回り、さらに事業を拡大しようという矢先「血圧が250。医者からはいつ死んでもおかしくないと言われて」。3回目に倒れた後、50代前で経営を譲渡。1年半養生した後、アロマ部門を引き継ぎショップを開店した。

 ○…アロマやカラーセラピスト、船舶、高校野球の審判員など名刺に書き切れないほどの資格がずらり。商店街や地蔵尊のことで日々奔走し「回遊魚と言われます」と苦笑い。面倒見の良い人柄で、店が地域のよろず案内所になっている。大好きな温泉に行く暇もないが「仕事が続けられているのもお地蔵様のご利益かな」とにっこり。「家に帰ったら飲んでしまうから」とあえて離れた平塚に引っ越し、通勤時間が至福の読書タイム。月に15冊を読破する。

 ○…「地蔵尊を未来に繋げられるよう自立した運営を」と心を配り、自ら地蔵尊の歴史を調べて解説書やHP(ホームページ)で情報を発信。御朱印やお守りの販売、手作りの装飾、園児らを巻き込んだ七夕や風鈴飾りなど創意工夫が光る。「まだやりたいことが沢山ある。地蔵尊を盛り上げるアイデアがあれば、ぜひ教えてほしい」

桜木町駅前でチラシを配布する協会のメンバーら

「自閉症の特性を知って」 啓発デー、横浜市自閉症協会が企画

 国連が定めた「世界自閉症啓発デー」の4月2日、一般社団法人横浜市自閉症協会(事務局・中区、平下和子会長)が桜木町駅前で啓発イベントを行った。

 同協会は市内で自閉スペクトラム症がある人や家族の支援、啓発活動などを行っている。毎年、啓発デーに合わせてイベントを行っており、今回は当事者を含む約15人と中区のマスコットキャラクター「スウィンギー」が自閉スペクトラム症のシンボルカラーであるブルーのジャンパーなどを着て、市と同協会が作成した啓発チラシを配布した。チラシには「ひとりごとを声に出すことで自分の考えを整理したり、ストレスの高まりを鎮めている」といった自閉スペクトラム症の特性が書かれており、「あたたかく見守ってください」とのメッセージが添えられた。

 自閉スペクトラム症の当事者5人とともに参加した港南区上永谷の生活介護事業所「おもろ」の横山健太郎所長は「最近は自治会の行事に声をかけていただくなど、あたたかい目で接してくださる方が増えている」と話した。

 同協会の平下会長は「足を止めてチラシを受け取ってくれた方が多くて良かった。また、当事者が参加したことも意義がある」と喜んだ。

ブルーライトアップも

 横浜市は4月2日から8日までの「発達障害啓発週間」に合わせ、自閉スペクトラム症を含む発達障害に関する普及啓発を行っている。

 市役所1階などでは、市内4カ所の地域療育センターと横浜市総合リハビリテーションセンターに通う子どもたちがブルーの画用紙に描いた絵を「ブルーフラッグ」として展示。市役所では7日正午まで展示している。

 観光スポットなどをブルーにライトアップする企画も実施しており、市庁舎や横浜スタジアムが青い光に包まれている。

スタッフ一同で見送った

横浜ロイヤルパークホテル 修繕工事のため4月から一時休業 再開は28年度予定

 みなとみらいのシンボル・横浜ランドマークタワーの高層階に位置する「横浜ロイヤルパークホテル」が設備の大規模修繕工事のため、3月31日の最終営業をもって一時休業となった。再開業は2028年度を予定。

 当日は正面玄関で休館セレモニーが行われ、別れを惜しむ人たちが集まった。同ホテルの雄城(おぎ)隆史総支配人は、1993年9月の開業からの約32年を振り返り「多くのお客様やこの地域の皆様と共に歩んでこられたのは誇り。結婚式や記念日など思い出の場所としてご利用いただけたことに心から感謝しています」とあいさつ。「再開の日に向けてしっかり充電し、また皆様にお目にかかれる日を心待ちにしています」と力を込めた。

 最後の宿泊客として夫婦で花束と記念品を受け取った岩村晃秀さん(53)=千葉県=は、数年前から週末ごとに泊まって仕事の活力にしていたといい「ここからの景色が見られなくなるのはさみしいけれど、3年後の再開を楽しみにしています」と話した。セレモニーの最後にはスタッフが並んで深くお辞儀をし、休業前のフィナーレを飾った。

 休業中はランドマークタワー内に今秋オープン予定のレストランで、ホテルの味やサービスを提供していくという。

 再開業後は米国マリオット・インターナショナルとフランチャイズ契約を結び、客室やレストラン、スパなどをフルリニューアル。インバウンド需要などに応えるため、ラグジュアリーホテルにリブランドする。

<PR>
成人式前撮り・後撮りプラン
プロカメラマンたちが一生の宝物を贈る天王町駅徒歩1分モンテファーレ
成人式前撮り・後撮りプラン
男女共に対応 非日常的なおしゃれな室内で
一生に一度の成人式。相鉄線天王町駅前の結婚式場「モンテファーレ」では、確かな技術力を持ったプロカメラマンが一人ひとりの魅力をナチュラルに引き出した一枚を撮る。天... (続きを読む)
他団体との連携強化について語る竹前理事長

市シルバー人材センター 技文会館に移転 他団体との連携強化

 (公財)横浜市シルバー人材センターが4月1日、ゆめおおおかオフィスタワーー港南区=から横浜市技能文化会館=中区万代町=の8階へ本部を移転した。

 同法人は市内在住の高齢者を対象に仕事の紹介を行っている。1997年に石川町から上大岡に本部を移した。約30年ぶりとなる今回の移転は、共益費の負担を減らし経営状況を改善することが目的だ。

 3月24日には同じ中区にある横浜商工会議所、横浜市信用保証協会、横浜企業経営支援財団と連携協定を締結。今後は中小企業や小規模事業者の人材確保に関する情報を共有し、人手不足の解決を図る。同法人の竹前大理事長は「移転で他の団体と物理的にも近くになるので、より連携を強化していきたい」と話した。

 なお、昨年度まで同法人があったゆめおおおかオフィスタワーのフロアには市教育委員会の不登校児童生徒支援などを目的とした新拠点が開設される予定となっている。

横浜スカーフ親善大使に選ばれた4人

13代目 スカーフ大使決まる 多様な魅力を発信

 横浜生まれのシルク製品ブランド「横浜スカーフ」の魅力を伝える「横浜スカーフ親善大使」の13代目メンバーが、このほど決定した。

 横浜繊維振興会(松村俊幸会長)が毎年公募しているもの。今回は34人の応募があり、(写真左から)中村美紀さん(24)、鈴木理央さん(21)伊豆莉乃さん(19)、水木香さん(43)が選ばれた。年齢や職業、経歴が異なる4人が様々な立場から1年間、横浜スカーフをPRしていく。「ファッションはもちろん、防寒などの機能面でも優れているスカーフの魅力を伝えていきたい」と大使。

 4月19・20日に象の鼻テラス、26日〜5月6日シルクセンターで行われる「横浜ファッションウィーク」で初お披露目となる。詳細はhttps://www.yokohamascarf.com/

ベテラン勢が奮闘したOB戦

平沼・翠嵐 伝統の一戦、開幕 周年記念で今年も

 横浜平沼高校と横浜翠嵐高校伝統の一戦が、今年も開幕―。サッカー部の現役生とOBによる試合が3月22日、平沼高校グラウンドで行われた。

 これは昨年創立110周年を迎えた翠嵐と、今年創立125周年の平沼が、周年記念事業として44年ぶりに復活開催した部活対抗戦。昨年は翠嵐主催による「翠平戦」、今年は平沼主催による「平翠戦」として2年にわたり実施している。かつて翠嵐の校舎焼失による平沼への間借りをきっかけに、1954年から80年までの間に25回開催された伝統行事だ。

 開会式で、平沼高同窓会「真澄会」会長の皆藤愼一さん(62期)が、平翠戦の歴史を当時のエピソードを交えながら説明。平沼高サッカー部部長の谷口凌輝さんが「歴史ある戦いに参加できてうれしく思う」とあいさつした。

 現役生による第一試合は白熱の展開となり、1対0で翠嵐が勝利。続く第二試合は勝ち点のつかないフレンドリーマッチだったが、両チームとも気合い溢れる熱戦となり、引き分けに。OB戦では50代中心のメンバーと20代の若手で挑んだ平沼と、50代から最高齢73歳までのベテラン揃いの翠嵐が対戦。試合は終始若手を中心に平沼が攻める展開となったが、翠嵐のゴールキーパーの堅い守りを崩しきれず、引き分けとなった。平沼高OBの洞野卓宏さん(90期)は「母校での試合を楽しみにしていた。久々に試合に出る人も多かったが、思ったより動けていた」と振り返り、「楽しく充実した試合で、終了後も両チームでまたやろうと話が盛り上がった」という。

 この試合を幕開けに、今年は11月までの間、剣道、テニス、ハンドボール、バスケ、野球の各競技で対決。勝利校に勝ち点3、引き分けは1が与えられ、年間の合計勝ち点を競う。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)
50年間変わらないカウンターを挟んで、店主の川上裕朗さん(右)と妻の香奈子さん

人に愛され50周年 中区山下町「MINTON HOUSE」

 ジャズ喫茶の草分け的存在「MINTON(ミントン) HOUSE」=中区山下町=が4月、50周年を迎えた。店主の”おいどん”こと川上裕朗さん(77)は「続いたのは優しく見守ってくれたお客さんやご近所さんのおかげ。感謝しかない」と話す。

 川上さんが友人と二人でミントンハウスを開店したのは27歳の時。テーブルやイス、棚、スピーカーなどは50年間前と変わらないままだ。通ってくれた客の中には、若き日の余貴美子さんや谷原章介さんらも。思い出を話しながら、「沢山の方の思いも染みついている。私たちだけのお店じゃない」としみじみと語る。

 店内にある約3500枚のレコードから選曲をするのは、今も昔も変わらず川上さん。「考えたら選べないよ」というが、妻の香奈子さん(53)は「絶妙なタイミングで客層や会話の一言、雰囲気にあったセレクトをする」と評する。

5月6日まで記念月間

 当初、川上さんは「50周年イベントはやらない」と明言していた。その理由は、「人がごった返して忙しいと、せっかく来てくれたお客さんと話す時間もないから」。そんな中、背中を押してくれたのは、「節目だから」という常連客の声だった。客が分散するようにイベント期間を長く設定し、3月29日から5月6日までを50周年記念月間とした。

 ジャズだけでなく、詩とピアノ、篠笛、津軽三味線など幅広いジャンルのライブが行われる予定だ。そのほか、ジャズ講座や写真展、ショートフィルム上映なども。各イベントはミントンハウスのインスタグラムで確認できる。問い合わせは【携帯電話】070・2823・5684。

出演する朝吹タツヤさん

シャンソンの公演 5月1日 開港記念会館で

 「朝吹タツヤプロデュース メルシーシャンソン」が5月1日(木)の午後1時から、横浜市開港記念会館=中区本町=で行われる。シャンソンの友が主催、シャンソニエ蟻ん子、NPO法人日本国際童謡館の協力。入場料は全席自由で5千円。

 歌手の大庭照子さん(日本国際童謡館館長)と朝吹タツヤさん(シャンソニエ蟻ん子オーナー)らが出演。「民衆の歌シャンソンを通して多くの人々が心豊かになれば」と大庭さん。

5組10人を招待

 読者5組10人を同公演に招待。希望者は件名に「タウンニュースチケットプレゼント係」、本文に【1】名前【2】〒住所【3】電話番号を記載し、【メール】info@doyokan.comまで送信を。4月10日(木)必着。抽選の上、当選者にはメールが返信される。

大岡川でヒラメのあごを手にする桂さん

南区中1桂才月さん 希望を胸に漁村留学へ 石巻に1年間滞在

 南区六ツ川在住の中学1年生・桂才月(さつき)さんは、4月から1年間の「漁村留学」へ旅立つ。宮城県石巻市雄勝町の中学校に通いながら、三陸の雄大な自然や漁村文化が残る土地ならではの暮らしを体験する。

 昨年、(公社)MORIUMIUSが運営する短期の漁村滞在プログラムに3度参加し、漁師の仕事を間近で見たり、魚の養殖場を見学した。今でも大切に持っている82cmの大きなヒラメのあごの骨=写真=は、その時に釣ったもの。自らさばいて食べたと誇らしげに話す。

 同プログラムの参加中に、小学4年生から中学3年生が対象の漁村留学の存在を知った。新しい環境に飛び込むことに不安はあったものの、「将来は海に関わる仕事に就きたい」と留学を決意した。「漁師の普段の生活や、温暖化による海の環境変化について深く知りたい」

 今年は漁村留学に4人が参加し、共同生活をする。決まりごとや活動は留学生同士の話し合いで決定。炊事洗濯も自分たちで行う。「いろんなことができるようになって強くなりたい」と1年後の自分に思いを馳せる。

 家族で釣りに行くなど、幼少期から自然が近くにあった。母・由佳さんの携帯には臨港パークでカニを捕まえる2歳の才月さんや地元の大岡川で釣りをする姿が残されている。「なんでも自分でやってみたい」という興味から本やインターネットで学び、釣った魚は自分でさばけるようになった。

 大岡川は今も月に数回は訪れる釣りスポット。「もう少し暖かくなれば魚もたくさん出てくる。ここでハゼやクロダイも釣れた」と話す。

 留学先の石巻市付近を流れる河川では、自身の名前が入った「サツキマス」が生息する。「釣って食べるのが楽しみ」と期待を寄せる。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

井上良斎の作品公開 永田東の登り窯で

 大正期に南区永田で活動していた陶芸家・井上良斎が使っていた登り窯=永田東1の31の12=で4月5日、ニホンタンポポと井上良斎の未公開作品を見るイベントが行われる。午前10時から正午(雨天時は翌日順延)。そのほか庭にはシャガやキフジ、ヤマブキ、バイモ、スズランスイセン、ヤマザクラなどがあり、春の谷戸の原風景が味わえる。参加無料。

 問い合わせは登り窯まるごと整備プロジェクト【電話】045・742・0966(堀木さん)。

捨てずにおしゃれに活用リメイクファッションショー

 中高生から大人まで作品を公募し、環境問題について考えるイベント「かんきょう文化祭」が3月22・23日、みなとみらい駅構内で行われた。

 会場では、着なくなった服に手を加えた「リメイク服」の作品展示とファッションショーが行われ、みなと総合高校=中区山下町=ファッション部の生徒有志らが参加。自作の服を着てファッションショーに出演した。同部部長で、主催者賞を受賞した若杉英依さん(当時2年)は、壊れたバッグのパール素材やレースの端切れなどを使ってリメイクしたといい「普段捨てていたものが発想を変えれば活用できることが分かった。これからも再利用を意識していきたい」と話した。

ここでしか見られない特別なステージ

野毛大道芸50回記念 スペシャルステージ招待 19日・20日、にぎわい座で

 第50回目となる「野毛大道芸」が、4月19日(土)・20日(日)、野毛一帯で開催される。

 これを記念して、コロナ禍で開催された「野毛大道芸スペシャルステージ」が復活。横浜にぎわい座を会場に、屋内ステージの良さと野毛大道芸らしさが合わさった華やかで熱いステージが繰り広げられる。歌とMCの桜小路富士丸&SunnyWingsほか、多彩な4組のパフォーマーが登場する。野毛大道芸の詳細はHPで。

 4月20日(日)11時30分〜の回に3組6人を招待。メールで件名に野毛大道芸、本文に〒住所、氏名、年齢、電話番号、感想を明記の上naka-nishi@townnews.co.jpへ。4月11日必着。

贈呈式に出席した関係者

日産自動車県トラック協会 新入学児童に祝い品 戸部署管内10の小学校に

 日産自動車(株)と(一財)神奈川県トラック協会は、戸部交通安全協会(三石孝司会長)に交通安全の啓発物品を寄贈した。3月26日には同署で贈呈式が行われた。

 日産自動車からは自転車に乗る時の注意事項が書かれたクリアファイル1190枚が、県トラック協会からは目を引く黄色の2種類のデザインのランドセルカバー1000枚が戸部警察署管内の市立10小学校の新1年生に配られる。

 贈呈式で同署の重岡康二署長は「登下校など親から離れ1人で行動する機会が増える小学1年生の交通事故は多い。啓発物品で注意喚起ができるのは非常にありがたい」と話した。

 寄贈は春の全国交通安全運動(4月6日〜15日)にあわせ毎年実施されている。日産自動車コーポレートサービス統括部の千葉重明主管は「業界として交通事故を減らすことは社会的責任。今後も継続したい」と話した。

クイズに〇×で答える生徒たち

共進中 共生目指し特別講義 ウクライナ出身者が講師に

 南区東蒔田町にある共進中学校(西田寛校長)は3月17日、ウクライナ出身のゴロボロヂコ・イリーナさんを招き特別講義を行った。

 外国につながる生徒が約25%を占める同校は毎年、みなみ市民活動・多文化共生ラウンジの協力を得て、多文化共生プログラムを実施している。

 講義は、1・2年生を対象に実施。イリーナさんが母国の地理や民族衣装、食べ物や言葉などの基礎知識や、季節ごとの催しについてスライドを使って説明したほか、生徒参加型でクイズやダンスが行われた。西田校長は「講義をきっかけにウクライナのニュースをより身近に感じてくれるようになれば」と話した。

伊勢佐木7丁目 地蔵尊で花まつり 4月6日〜8日

 釈迦の誕生日(4月8日)にあわせて行われる「花まつり」が伊勢佐木町7丁目の「子育て地蔵尊」で4月6日(日)〜8日(火)に行われる。地蔵菩薩に甘茶をかけて、子どもの健やかな成長などを祈願する。10時〜15時。参加無料。

 参加者には甘茶のティーパックと金平糖を進呈。総代の沖隆房さん=今号人物風土記=は、「十王が全て揃う全国的にも珍しい地蔵尊。この機会にぜひお越しください」と呼びかけている。

 同地蔵尊は富山県出身の僧が横浜善光寺別院を創建し、我が子の健康を祈って地蔵を安置したことが始まり。6月〜8月の一と六が付く日(1・6・16・26日)に縁日が開催されることから「一六地蔵尊」とも呼ばれている。

参加募集 「かみしばい学校」開校 4月19日(土)、桜木町で

 紙芝居や絵本好き、担い手に興味がある人必見。「21世紀かみしばい学校」が4月19日(土)12時30分〜16時、桜木町の横浜市社会福祉センターホールで開催される。

 第一部は、実演家・菊池好江さんが「演じるとは?子どもの心と言葉を育てること」をテーマに実演を交えて講演。第二部は、こがようこさん、山本祐司さん、長野ヒデ子さん3人の作家が登壇し、紙芝居の現在と未来について語り合う。

 参加費2千円。10日までに申込(空きあれば当日参加可)。申込・詳細はhttps://kamibunkyo.jimdofree.com/(問)紙芝居文化推進協議会【携帯電話】080・5504・6168

山中市長(左)に宣誓を行う職員

新職員746人が新たな一歩 横浜市採用式

 4月から横浜市の職員となった人の「採用式」が1日に関内ホール=中区=で行われた。

 採用されたのは事務職、技術職、医療技術職、技能職の計746人。式では4人の代表が山中竹春市長から辞令を受け取った。

 代表で宣誓を行った女性職員は「横浜市民の奉仕者であることを認識し、誠実かつ公正に良心に従って職務を執行することを誓います」と述べた。山中市長は「これから皆さんと働けることにワクワクしている」と期待を込めたメッセージを送った。

横浜市会議事堂(資料写真)

横浜市長選立候補表明の高橋徳美市議が自民会派離団

 横浜市長選挙(7月20日告示、8月3日投開票)への立候補を表明した金沢区選出の高橋徳美市議が3月31日付で自由民主党横浜市会議員団を離団したことが発表された。

 また、同日付で港南区選出の山田桂一郎市議が日本維新の会横浜市会議員団・無所属の会を離団し、保土ケ谷区選出の関嵩史市議とともに新しい会派「地域政党よこはま」を結成したことも発表された。

 これらの動きに伴う横浜市会の会派構成は次の通り。▽自由民主党33▽公明党15▽立憲民主党12▽日本維新の会・無所属の会7▽日本共産党5▽民主フォーラム5▽地域政党よこはま2▽無所属7

発表に臨む生徒=提供

日本濾水機工業 中学生に職業講和 課題提示し生徒が発表

 日本濾水機(ろすいき)工業株式会社=南区井土ケ谷中町=は3月13日、都筑区の茅ケ崎中学校の1年生を対象に職業講和を行った。講和は若者のキャリア支援に取り組むNPO法人アスリード=都筑区=が企画するもので、今回は11社が参加した。課題解決型の職業講和で、企業が悩んでいる課題に対して中学生が解決方法を発表した。

 同社が挙げた課題は、会社をバズらせる(注目を集める)方法を考えること。一般消費者に知られていない同社を中高生にも注目してもらうための方法を5班が発表した。生徒は、そのためのツールとして YouTubeやゲームアプリの活用、世界で困っている人に役立つ商品を提案していた。

 同社の橋本美奈子社長は「世界的な課題や日本国内の最近のニュースに結び付けたりと視野の広さに驚いた。ろ過を楽しむという発想はなく、『様々な年代の方々にろ過を楽しんでもらう』という言葉にハッとさせられた。中学1年生が持つ潜在的な力に明るい未来も感じた」と話した。

政治の場「男女平等と感じる」1割 市民意識調査で明らかに

 横浜市が実施した男女共同参画に関する市民意識調査の結果が3月28日に発表され、政治の場で男女の地位が「平等」と感じている人の割合が1割にとどまることなどが明らかになった。

 調査は市内の18歳以上を対象に昨年9月から10月にかけて実施し、1667人から回答を得た。

 男女の地位の平等感について、▽家庭生活▽就職活動▽職場▽学校教育▽地域活動▽政治▽法律・制度▽社会通念・習慣・しきたり―の8項目を聞いたところ、学校教育では「完全に平等になっている」と「ほぼ平等になっている」と回答した人が合わせて53・3%で最も高かった。それに対し、政治では10・1%と最も低く、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」を合わせた回答は75・6%だった。

「らしさ」期待 女性6割

 日常生活での男女の役割期待に関する質問では、回答者全体の7割以上が「『女/男らしさ』を言われたり期待されたりした経験がある」と回答した。この経験に対し、女性の62・8%、男性の40・5%が不都合さや不快感、生きづらさを感じるとしている。

家事分担 理想と現実乖離

 家事・育児・介護の分担割合の理想については、男女ともに回答者の約5割が「あなたと配偶者等が同じ割合」と回答した。しかし、実際の分担割合は、女性の39・0%が「自分が8〜9割」を担っていると回答。対照的に男性は最多が「自分が1〜2割」の40・2%で、理想と現実の間に大きな乖離があることが明らかになった。

 共働き世帯の平日の家事・育児・介護に費やす時間も、夫の平均時間が2時間26分であるのに対し、妻の平均時間は5時間25分と、妻の方が約3時間長い。

 男女共同参画社会の実現に向けて、市が取り組むべきことを聞いたところ、「保育所や小学生の放課後の居場所などの整備」、「離職した女性の再就職を支援する取組」、「柔軟な働き方や仕事と育児・介護の両立支援に向けた企業への働きかけ」がともに6割を超えた。

警察官になりきって記念撮影を行う親子

メモワール 結婚式場で子ども向けイベント

 冠婚葬祭業などを手掛ける株式会社メモワール=本社・南区高砂町=が運営する結婚式場「ソシア21」=港北区岸根町=で3月29日、「メモワールグループ春のキッズイベント」が行われた。

 同社が地域への感謝の思いを伝えるために実施したもの。事前に神奈川区や港北区内の幼稚園などに呼びかけを行ったこともあり、多くの家族連れが来場した。射的や輪投げなどの縁日やキーホルダーなどの工作コーナーが設けられたほか、警察官やパティシエの衣装を着て記念撮影ができる企画もあり、にぎわいを見せた。

 3歳、5歳、6歳の男児とともに参加した母親は「子どもが大きな声を出しても大丈夫なので、こうしたイベントはうれしい」と話した。別の家族連れの父親は「初めて来たが、とてもきれいな場所で、子どもも喜んでいた」と笑顔で話した。

 同社は横浜市と災害時の帰宅困難者の受け入れに関する協定を結ぶなど、地域貢献活動を続けており、今後も今回のような地域向けイベントを行っていく方針だ。

横浜市長選 7月20日告示、8月3日投開票

 任期満了に伴う横浜市長選挙の日程が7月20日告示、8月3日投開票に決定した。3月28日の市選挙管理委員会で決まった。

 公職選挙法により、任期満了日の前日から30日以内に選挙を行う必要があり、投票日は期間中の日曜日の8月3日、10日、17日、24日の中で検討されていた。お盆の時期と重なることや8月20日〜22日にアフリカ開発会議が市内で開かれることなどを考慮し、日程を決めた。

 告示の7月20日は参議院選挙の投票日になる可能性がある。異なる選挙の投開票と告示が同日になるのは法的には問題はないが、その場合、投票所入口から半径300m以内では選挙カーによる街頭演説を行えないなどの制限がある。

迫力あふれるステージ

演奏でおぎゃー献金 県産科婦人科医会が主催

 「第19回おぎゃー献金愛のコンサート」が3月22日、みなとみらいのクイーンズスクエアで開かれた。

 おぎゃー献金は心や身体に障害のある子どもを助ける全国の産婦人科医の運動。同コンサートは、(一社)神奈川県産科婦人科医会が約20年前から主催してきた。

 横浜を中心に活動するゴスペルグループ「YCCゴスペル・ラヴァーズ」は、同コンサートの初回から出演してきた。今回も魂のこもった迫力あふれる歌声で会場を沸かせた。

 また、同医会の中野眞佐男会長が率いる「Dr.中野&The Band」も登場し、華やかな演奏を魅せた。52歳からテナーサックスをはじめたという中野会長。「これからも献金を通じて少しでもお手伝いできれば幸せ」と話した。

 会場では出演者のCDを販売し、その一部を献金として寄付した。ホームページ(https://www.ogyaa.or.jp/)でも随時、献金を受け付けている。

にぎわう会場

交流物産展で東北・北関東の魅力を発信 横浜市庁舎にぎわう

 横浜市と再生可能エネルギー(再エネ)の創出や利用拡大などを目的とした連携協定を締結している東北・北関東の自治体の名産品を販売する交流物産展が3月13、14日に横浜市役所1階アトリウムで行われた。

 市は脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、2019年2月に再エネ資源を豊富に有する東北12市町村と連携協定を締結。その後に茨城県神栖市と締結して東北地方から裾野を広げ、現在17市町村と協定を結んでいる。

 横浜市内では、現在約130事業者が連携協定で得られた再エネを活用。電気代の一部を地域活性化資金として連携先の自治体に還元している。自治体間の交流促進を図ろうと、昨年初めて交流物産展を実施。好評を博し、今年も開催する運びとなった。

 今年の交流物産展には青森、岩手、秋田、福島、茨城の12市町村が参加。野菜やワインのほか、岩手県九戸村の非公認マスコットキャラクター・キングオブチキンの関連グッズなどが販売された。市内在住の40代女性は「独自性のある商品ばかりで楽しかった」と感想を述べた。

 

約半年PR大使を務めた「ウタ」

PR大使「ウタ」へ感謝状 野毛山動物園で離任式

 昨年10月から赤い羽根共同募金運動のPR大使を務めていた、野毛山動物園=横浜市西区=のホンドタヌキ「ウタ」の離任式が3月12日に行われ、神奈川県共同募金会の中島孝夫常務理事から、同園の田村理恵園長に感謝状が渡された。ウタにはあまおう、清見オレンジ、デコポン、鹿肉ジャーキーなどの食べ物が贈られた。

 昨年10月から今年3月までの県全体の募金目標額が12億円のところ、3月12日現在の募金実績額は9億5500万円強。また、ウタのPR大使期間中、同園の管理事務所で1回500円以上の寄付をした人にコラボピンバッジを渡し、ピンバッチ389個分、19万9381円が寄付された。

パーティーで市長選への意欲を語る高橋氏

横浜市長選 市議の高橋徳美氏が出馬へ 市会議長の鈴木氏も意欲示す

 任期満了に伴う今夏の横浜市長選挙に横浜市会議員の高橋徳美氏(56)が立候補する意向を表明した。3月27日に行われた自身の政治資金パーティーで明らかにした。高橋氏は25日に自民党市議団に離団届を提出。6月中旬に市議を辞職し、市長選には無所属で出馬する方向。金沢区では市議補欠選挙が行われる見通し。

 高橋氏は出馬を決めた理由に山中竹春市長の市政運営への不満や閉塞感を挙げ、2026年度から中学校で始まる全員給食について「安全で温かい食事を与えたい」と述べ、一部の学校は自校で調理する方式にすべきだと主張した。また、27年の国際園芸博覧会を契機に「50年後の横浜をつくりたい」と語った。

 高橋氏は会社員、参議院議員秘書を経て、2011年に金沢区選挙区で初当選。現在4期目。市会運営委員会の委員長などを務める。

 市長選への立候補表明は(株)つま正会長の小山正武氏(76)に続いて2人目。山中市長は態度を明確にしていない。

 同日、市会議長の鈴木太郎氏(58)が記者向けの定例会報告の場で「市長選に意欲を持っている。そのことは自民党に伝えてある」と述べ、今後、党の対応を踏まえて立候補を判断する意向を示した。

認知症について語る蝶野さん(中央左)と中島さん(同右)

プロレスラー・蝶野正洋さんが認知症啓発イベント参加「相手を思いやる気持ちを」

 認知症について考えてもらうための横浜市によるイベントが3月26日、市役所1階アトリウムで行われ、プロレスラーの蝶野正洋さんらが参加した。

 蝶野さんは市が作成した認知症に関する動画に出演している。この日は動画で若年性認知症の当事者として紹介されている中島輔(たすく)さんと蝶野さんらの対談が行われ、約300人が熱心に耳を傾けた。

「症状、状況は人それぞれ」

 対談に先立ち、中島さんは普段通っているデイサービスの仲間と行っているバンド活動の成果として歌を披露。これを見た蝶野さんは「今までは認知症と聞くと、徘徊などのイメージが先行していたが、症状や状況は人それぞれ違うということが分かった」と述べた。さらに、「プロレスラーの先輩には、自分の言いたいことばかり話して、会話のキャッチボールが成り立たない人もいる」とユーモアを交えて会場を沸かせた後、「認知症に関する正しい情報を得て、相手を思いやる気持ちを大切にしたい」と語った。

 中島さんが通う若年性認知症の支援に特化した介護サービス事業所を運営するGrASP株式会社の山崎健一さんは「認知症の方が活躍でき、周りの人に支えられる環境を作りたい」と述べ、そのためには社会全体の正しい理解が不可欠だと訴えた。

 蝶野さんらが出演する啓発動画は今後、公開される予定。