鶴見区版【4月10日(木)号】
移動販売に列を作る住民たち

買い物支援に移動販売 市営生麦住宅で初実施

 生麦1丁目の市営生麦住宅で3月28日、スーパーマーケット「マルエツ」による移動販売が初めて行われた。いわゆる「買い物難民」の支援として、区社協や生麦地域ケアプラザ、同住宅自治会が協力して実現。同自治会の山崎省三会長は「高齢の住民も多く、近くにスーパーが無いのでみな喜んでくれた。ぜひこれからもお願いしたい」と語った。

 国道15号線沿いにある同住宅は、大きなスーパーに行くには最も近隣の「マルエツ花月園店」でも徒歩で10分以上、往復で30分ほどかかる。住民の中には必要な食材などを求めて下野谷町のスーパーや、鶴見駅前まで出かける人も多い。

 また、同住宅には市営バス鶴見営業所が併設しているが、3年前にバスが減便になり、「買い物に行くのが不便になった」という声が山崎会長に多数寄せられていた。

 一方、区社協ではマルエツから移動販売の話を受けていて、区内の地域ケアプラザを通じて買い物困難な地域の情報を募っていた。そんな中で同自治会から要望が上がり、今回の実施が決まった。

レジ前行列の盛況ぶり

 初日となった3月28日には同住宅玄関前に移動販売の車が横付けされ、肉や野菜のほか、総菜やパン、弁当、日用品など約400品目が並んだ。開始の午前11時から多くの住民が集まり、野菜や肉の品々を見比べたり、一時はレジ前に10人以上が列を作るほど盛況だった。列に並んだ高齢の女性は「いつもはバスで買い物に行っていた。エレベーターを降りて、すぐ買い物ができるのは嬉しい」と笑顔で語った。

 初日の販売を終え、山崎会長は「住民から好評で良かった。みんなが同じ場所に集う良い機会なので、これを機に住民の顔の見える関係、自治会の交流も促進できれば」と話した。

 区社協は、今後も各自治会町内会の意見をもとに移動販売を増やしていきたいとする。同住宅や市場大和町では週1回程度で定期的な実施が決まり、区内の他地域でも実施を検討していく。
設置が簡易な、おもり式の感震ブレーカー

横浜市 通電火災対策を加速 感震ブレーカー普及促進

 大規模地震の発生が危惧される中、必要性を指摘されているのが「通電火災」(電気に起因した出火)の対策だ。そこで市は地震火災対策として、大きな揺れを感知すると自動的に電気を遮断する装置「感震ブレーカー」の設置普及を進めている。

 大規模地震時における火災の発生状況を見ると、阪神・淡路大震災では85件(61%)、東日本大震災では71件(65%)を電気関係が占めている。このような通電火災を防ぐために、避難時にはブレーカーを落とすように呼び掛けられてきた。ただし被害状況によっては、ブレーカーの切断が困難な状況も想定される。そこで通電火災の防止効果が期待できるとして、注目されるのが感震ブレーカーだ。

 同装置の必要性については、1995年に発生した兵庫県南部地震の後から、防災関係者の中でも叫ばれてきた。横浜市でも2013年7月、導入のための補助金制度を創設。しかし全国的に普及は進まず、内閣府が2022年に行った「防災に関する世論調査」では、設置しているとの回答は5・2%(参考値)に留まった。

 市は、昨年の元日に発生した能登半島地震の被害状況を受け、普及対策を加速。それまで木造密集地域に限定していた感震ブレーカーの購入・設置費用の補助対象を、2024年度から全市域に拡大した。ただし申請できるのは自治会・町内会やマンションの管理組合単位で、個人の申込みは重点対策地域と対策地域のみだった。その結果、24年度は自治会・町内会から2437件、個人から610件と、合計3047件の申請があった。

補助割合を拡大

 25年度はさらなる普及をにらみ、約1億7千万円の予算を計上。全ての市域で個人世帯での申込みを可能にする。また、これまで導入費用の50%で最大2000円だった補助を、重点対策地域においては、100%まで引き上げる。

 市担当者は「補助金については6月初旬から申請を受け付ける予定です。簡易的な感震ブレーカーもありますので、ぜひ設置を検討いただきたい」と話している。

横浜市鶴見スポーツセンターで所長を務める 根崎 和子さん 元宮在勤 55歳

スポーツの魅力発信を

 ○…森永橋のすぐ近くにある鶴見スポーツセンター。様々なスポーツの1日レッスンやヨガなどの定期教室のほか、近隣の公共施設で開かれるイベントにも参加し、スポーツの魅力や健康の大切さなどを伝える。「スポーツは言葉を介さなくてもコミュニケーションが取れることが一番の魅力です」と笑顔で語る。

 ○…「マイペースな子どもだった」と振り返る幼少期は石川県で過ごした。田んぼの多い地域で冬に一面雪景色になると、遊んでいて道路の溝に落ちたり、つららを取って家に持ち帰るなど「自由奔放でした」と笑う。様々なスポーツに触れる中で中学3年生の時にロサンゼルス五輪のバレーボール競技を観て魅了され、高校では部活動に打ち込んだ。「私も上手くはないけれどスポーツが大好き。下手だからスポーツが嫌いという人を1人でも減らすために良さを伝えられたら」と大学卒業後は横浜市スポーツ協会に就職した。

 ○…昨年の正月、実家のある金沢市に帰省していた時に能登半島地震が発災。「凄い揺れで何が起きたんだろうって」。ニュースを見て県内の輪島市や珠洲市の情報を知り、知り合いと一緒に門前町で何度も炊き出しのボランティアを行った。「ご自身も被災しているのに炊き出しに協力してくれる方もいて、私も行動できる人になりたい」と感銘を受けた。

 ○…所長職は2所目。鶴見スポーツセンターは一昨年に体育館の空調が新設され、より快適になった。「ロビーのほうがちょっと暑いくらい」とほほ笑む。ただ、コロナ禍前の利用者数がまだ戻っていない現状もあり、「スポーツの魅力を発信しながら区民の健康増進に寄与し、さらに多くの方に利用いだけける施設を目指していきたい」と思いを語った。

施設長の関田さん=写真左=と楽しむ利用者ら

子育て、一人で抱えないで 1組限定の「ソロルーム」が好評

 「子どもを遊ばせたいけれど、1人で見続けるのは大変」「他の親子もいる環境は苦手」という子育て世帯に、子育て応援ひろば「ホークレア」=元宮1の9の36=のソロルームが人気だ。

 午前・午後の1組予約制で、利用は無料。ワンルームに設けられたキッズスペースでは保育士歴の長いスタッフに見守られながら子どもが自由に遊び、奥のテーブルで親が自分の時間を過ごしたり、子育て相談をすることもできる。

 3年前に開所した民間の同施設。「24時間365日子どもを見守り続けるママ、パパに少しの間でもその緊張から離れ、安心して過ごせるお手伝いができたら」という施設長で保育士歴30年の関田美穂さんの思いが随所に込められている。

 取材に訪れた日に子ども2人とソロルームを利用していたみづきさん=仮名=は、「子育ての悩みを相談した時に、私が沢山泣いても他の人がいないので安心して話せた。ここがあって本当に助かった」と話す。

 友人親子で予約する人も多く、子どもを遊ばせながらゆっくり会話を楽しんでいるとか。また、発達支援や家族支援コーディネーターの資格も持つ関田さんに発達障害についての相談も多い。

 ソロルームの利用に子どもの年齢制限はない。開催は週2、3日で午前は10時30分から、午後は2時30分から。日程は毎月末に翌月の予定がインスタグラムにアップされる。「季節のイベントやワークショップ、また、毎週月曜は予約なしで出入り自由のイベントも行ってるのでぜひ気軽に遊びに来てください」

南米民族音楽を楽しむ 26日に入船公園で演奏会

 入船公園で4月26日、フォルクローレ演奏会が開かれる=写真は過去。

 フォルクローレは、ペルーやボリビアなど南米の民族音楽。当日は12グループが出演し、チャランゴやケーナなど民族楽器による演奏を披露。沖縄をテーマにした曲や、ボリビア独立200周年を祝う曲も演奏する。また、「1000人チャランゴ演奏」と題し、出演者以外で申込みをした一般参加者も交えての合同演奏会も行われる。

 観覧無料。午前11時40分開演。雨天時は翌27日に順延。(問)同園【電話】045・501・2343

視聴覚障害を学ぶ 鶴大図書館で30日まで企画展示

 鶴見大学図書館で4月30日まで、企画展示「視聴覚障害について知ろう」が開かれている。

 同大情報バリアフリー推進会が企画したもので、視覚・聴覚障害に関する本や、手話・点字について学べる資料などを展示している。

 また、点字付き絵本など、実際に手に取って体験できる本も並べられている。「手で感じる文字や、手話で伝えるコミュニケーションを知ることで、新しい発見があるかもしれません。ぜひ楽しみながら学んでみてください」と同会。

 会場は図書館1階エントランスホール。開館は午前8時50分から午後9時(土曜は6時)まで。日曜休館。(問)【電話】045・580・8274

全国全勝を区長に報告 豊岡オールスターズ

 豊岡小学校を拠点とするタグラグビー、豊岡土曜タグのトップチーム「豊岡オールスターズ」が3月27日、渋谷治雄区長を表敬訪問した。

 同チームは2月に行われた「SMBCカップ 第21回全国小学生タグラグビー大会」で5戦全勝し、観客に勇気を与えたチームを表彰する「石塚賞」も初受賞。今回の訪問はその結果や、今後の意気込みなどを報告するために行われた。

 当日は選手8人が訪問。キャプテンの黒木雄大さんは「縦につなぐ攻撃的なラグビーが実った」と語り、笑顔で楽しくプレーしたことで、緊張せずに試合に臨めたことが全勝できた秘訣と話した。渋谷区長からは「みんなで厳しい練習を重ねて頑張ってきた結果だと思う。来年はもっと活躍してほしい」とねぎらいの言葉が贈られた。

 小学校卒業とともに3月末で同チーム引退となった黒木さんは「良い仲間にも恵まれて、全力でプレーできる環境があったからこそ、この1年で結果を残すことができた。後輩たちも良い成績を残してくれたら嬉しい」と笑顔で語った。

認定証を手に喜ぶ石田さん(左)とスタッフ

健康経営優良法人に3年連続認定 駒岡のリカバリータイムズ

 駒岡で歩行リハビリのデイサービス事業などを展開する(株)リカバリータイムズがこのほど、日本健康会議による「健康経営優良法人認定制度」の中小規模法人部門「ブライト500」に3年連続で認定された。同部門では区内唯一の認定。

 同制度は経産省の設計のもと、経団連や日本商工会議所らで実行委を作る同会議が認定するもの。特に優良な健康経営を実践する企業等を「見える化」し、従業員や金融機関などから社会的な評価を受けることができる環境整備を目的としている。

 同社は2013年に設立され、83人の従業員が在籍。区内を中心に訪問看護やデイサービス、市認可保育園など10施設を運営する。従業員の健康維持のために毎朝体操を実施したり、睡眠障害のチェックなどを欠かさずに実施していること等が今回の評価に繋がった。

 同社代表取締役の石田輝樹さんは「駒岡にもこんな企業があるんだぞと示すことで、周囲にも良い影響を及ぼせたら嬉しい。従業員の健康管理は引き続き徹底して行いたい」と思いを語った。

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レザー小物に刻印体験 三ツ池公園で27日

 県立三ツ池公園で4月27日、レザークラフトの刻印体験ができるイベントが開かれる。

 講師はレザークラフトアーティストの酒井弥月さん。参加費はアイテムにより300円から1000円。

 午前10時から午後2時まで。申込不要で、開催時間中ならいつでも参加が可能(混雑時には順番待ちあり)。

 問合せは同園【電話】045・581・0287。

昨年の横浜アリーナ場所=提供写真

今年も横アリで春巡業 26日、力士ら集まる

 恒例の「令和7年春巡業大相撲横浜アリーナ場所」が4月26日、横浜アリーナで開催される。

 午前9時に開場して公開稽古が始まり、初切や相撲甚句など、巡業ならではの催し物も楽しめる。午後3時に打ち出し(終了)予定。

 チケットは一部完売している。当日券を販売予定。チケットに関する問い合わせは、大相撲巡業チケット事務局【電話】0570・05・3366へ(午前10時から午後5時)。

居合の演武

県立武道館 息をのむ武術の数々 あらゆる武道家が一堂に

 関東総合武道交流演武大会が3月29日、県立武道館で初めて行われ、関東各地の武道師範・愛好家が一堂に会し、日頃鍛えた技を披露した。

 武種や流派の枠を超えて交流し、共に切磋琢磨することで日本武道の普及・振興を目的とした同大会。関東各地から古武道を含めた多種多様な武道16団体が集結。それぞれの団体の師範らが、静寂の中でさまざまな技を繰り出すと、観客たちは息をのんでその姿を見守った。

 主催した国際水月塾武術協会の小佐野淳会長は「これだけの団体がまとまった大会は他にない。間合いや型、技の速さなど様々だが、他団体から学び、自分たちの武道に活かす機会としてもらえたら」と意義を話した。

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「ワンタンブラザーズ」の2人に大きな拍手が

お笑いジーバー劇団 高齢者施設に笑い届ける 子どもボランティアも活躍

 区内を中心にお笑いや寸劇などを披露する「お笑いジーバー劇団」が3月24日、鶴見中央の介護施設「銀河の詩」で詩吟や寸劇を披露した。当日は寺尾小学校の児童2人も「子どもボランティア」として参加し、会場を沸かせた。

 同劇団は、鶴見中央ですし店を営む梶朋広さんが座長を務める団体。高齢者施設への慰問活動のほか、振り込め詐欺撲滅のための寸劇なども各地で披露している。

「待ってました」と喝采

 当日は、劇団メンバーが入居者と一緒に発声練習をしたり、童謡「赤い靴」などを歌って楽しんだ。また、寸劇では、昨今事件になることの多い、恋人や結婚相手になったかのように振舞って金銭をだまし取る「ロマンス詐欺」について、同施設職員も犯人役で登場して熱演。演技後には梶さんから特殊詐欺への注意啓発も行われた。

 そして、子どもボランティア2人が「ワンタンブラザーズ」として登場すると、入居者たちから「待ってました」との掛け声が。2人は映画となりのトトロの主題歌「さんぽ」の歌唱や、梶さん直伝のダジャレを披露。会場から大きな笑い声や拍手が送られ、最後は入居者たちとハイタッチして見送られた。

 梶さんは「ワンタンブラザーズのおかげで大成功。ご高齢の方は子どもが出演するとすごく喜んでくれる。これからも、多くの子どもたちにぜひ参加してほしいです」と笑顔で話した。

「えんちょうが去年より元気になった」と喜ぶ菅野所長

「ヤギえんちょう」出勤中 入船公園で今年も

 入船公園のマスコットキャラクターである「ヤギえんちょう」が今年も出勤中だ。

 毎年春から秋にかけて、雑草の除草や来園者を癒すことを任されているヤギえんちょう。昨年と同じ2頭で来園者から、茶色のヤギが「ココア」、白のヤギが「ミルク」と命名された。

 菅野光喜所長によると、昨年よりも人懐っこさが増しており、菅野所長の姿を見たら走って近寄ってくるほど。来園者に対しても柵越しに近づいてきたり、紙袋などを持っていると興味を示すことも。菅野所長は「雑食性ではありますが、お腹を壊してしまうので餌を持ち込んで与えないでください」と注意を呼び掛けている。

 気温が上がってくると活動が少なくなるため、春か秋に訪れてみると元気な「えんちょう」に会えるかもしれない。

鶴見川に漕ぎ出すチャーチボート

市ローイング協会 ボート体験会が盛況 幅広い世代33人が参加

 NPO法人横浜市ローイング協会(弓場常正会長)が主催する「春休みボート体験会」が、3月20日に鶴見川漕艇場で開かれた。

 より多くの市民にボートの魅力を知ってもらいたいと、毎夏の会に加えて春に初実施した。

 当日は老若男女33人が参加。午前の部には県内でも珍しい15人乗りのチャーチボートの体験が行われ、レクチャーを受けながら全員で息を合わせて船を進めた。午後の部では5人乗りのナックルフォアの体験会が行われ、快晴のもと楽しむ親子連れの姿などが見られた。

 港北区から訪れたという参加者は「初めての体験でしたが、水上を滑るように進むことができて気持ち良かった」と笑顔で話した。

竹工作と若竹試食会 横溝屋敷で20日に

 獅子ケ谷のみその公園「横溝屋敷」で4月20日、竹工作教室と若竹試食会が開かれる。

 同所の竹林から出た間伐材で風鈴や食器、箸などの工作を自由に楽しめる。また、竹林で掘った若竹で作った筍ご飯を試食できる。「園内の竹をぜひご堪能ください」と担当者。

 午前10時から正午まで。雨天決行。対象は小学生以上の子どもと保護者、先着20組。参加費1組1000円。申込みは11日午前10時から同所窓口か電話で。(問)【電話】045・574・1987

ステッカーを貼る委託事業者

横浜市 市立公園が全面禁煙に 受動喫煙対策として

 横浜市は受動喫煙対策の一環として、4月1日から市内全ての市立公園を禁煙とした。横浜市公園条例によるもの。多世代の憩いの場である公園を誰もが安心して利用できる環境に整え、市民の健康増進などを図る。

 市内には2724カ所(2024年3月末時点)の市立公園がある。市が公園での喫煙について23年夏に行ったアンケートでは、「喫煙で迷惑と感じたことがあるか」の問いに「よくある」「たまにある」と答えた人は約6割だった。

 この結果を受け、市は23年10月14日から11月19日にかけて市内5カ所の公園で禁煙を試行。試行前と試行中のある2日間の公園の喫煙者数を比較し、天王町駅前公園=保土ケ谷区=では、30人から2人に減少するなどの効果が見られた。その後も公園の禁煙化を望む市民の声が多かったことから、市公園条例の禁止行為に「喫煙をすること」の項目を追加し、市立公園を全面禁煙とした。

約250カ所を巡回

 条例では、たばこ事業法上の製造たばこ(紙巻たばこや加熱式たばこ)が禁止の対象。公園での喫煙は5万円以下の過料となる。市は「禁煙にご理解いただければ、その場で過料を徴収することはない」と方針を示す。

 市民や土木事務所職員の意見をもとに、喫煙が多く見られる約250カ所の公園を巡回の対象に。市の委託業者が2人1組の4班に分かれて巡回し、繁華街などの人通りの多い地域にある公園を重点的に行う。公園周辺での喫煙について、市は「喫煙を控えるようにお願いをする」という。

 公園の禁煙化に否定的な市民の声もある。市内在勤の男性(47)は「喫煙場所が限られる中、公園まで全面禁煙になるのは困る」と肩を落とす。市の担当者は「健康増進法などを踏まえ、受動喫煙対策を進める必要がある。誰もが安心・安全に公園を使えるようご理解いただきたい」と話す。

 市は公園内に禁煙を呼び掛けるステッカーを設置。ステッカーには、公園の利用ルールなどに関する相談を受け付ける専用窓口の電話番号などが記載されている。

ここでしか見られない特別なステージ

野毛大道芸50回記念 スペシャルステージ招待 19日・20日、にぎわい座で

 第50回目となる「野毛大道芸」が、4月19日・20日、中区の野毛一帯で開催される。

 これを記念して、コロナ禍で開催された「野毛大道芸スペシャルステージ」が復活。横浜にぎわい座を会場に、屋内ステージの良さと野毛大道芸らしさが合わさった華やかで熱いステージが繰り広げられる。歌とMCの桜小路富士丸&SunnyWingsほか、多彩な4組のパフォーマーが登場する。野毛大道芸の詳細はHPで。

 4月20日11時30分〜の回に3組6人を招待。メールで件名に野毛大道芸、本文に〒住所、氏名、年齢、電話番号、感想を明記の上naka-nishi@townnews.co.jpへ。4月11日必着。

菓子コンクールの受賞者ら

神奈川県銘菓5品決まる 菓子コンクール表彰式

 第31回神奈川県菓子コンクールの表彰式が3月26日に神奈川県庁で行われた。同コンクール実行委員会(杉山和史会長/神奈川県銘菓共励会会長)が2年に1度開催しているもの。今回は34品の応募があり、入賞作品が選出された。

 表彰式には受賞者をはじめ、黒岩祐治神奈川県知事、「かながわ観光親善大使」の石塚英彦さんらが出席。黒岩知事と石塚さんによる受賞作品の試食も行われ、石塚さんからはおなじみの「まいうー!」が飛び出し、会場を盛り上げた。

 受賞作品は次の通り。

 【一般名菓の部】▽最優秀賞/津久井きなこのダックワーズ((有)セ・ラ・セゾン/相模原市中央区)▽優秀賞/鎌倉茶々の抹茶っ茶プリンプレミアムセット((株)潮田商事/鎌倉市)・蒸し棹菓子 御幸の浜((株)すずしん/小田原市)▽技術賞/小田原レモン生わらび餅((有)成和/小田原市)。【観光みやげ品の部】▽船もなか(こしあん)((株)香炉庵/横浜市中区)▽優秀賞/ざまSUNたると((有)ポエム/座間市)▽技術賞/湘南ゴールド小粒月餅(龍門商事(株)/横浜市中区)。

 また、「津久井きなこのダックワーズ」「船もなか(こしあん)」「鎌倉茶々の抹茶っ茶プリンプレミアムセット」「蒸し棹菓子御幸の浜」「ざまSUNたると」の5品が、新たに神奈川県銘菓に指定された。表彰式のレポートは県銘菓共励会のホームページから見ることができる。

映画「王様と私」を上映 鶴寿荘で15日

 馬場の老人福祉センター鶴寿荘で4月15日、映画「王様と私」の上映会が開かれる。

 同館で毎月第3火曜日に実施する映画を愛するシニアのための名作映画鑑賞会。午後1時から3時30分。60歳以上対象で先着30人。会員300円(入会金あり)、一般500円。(問)【電話】045・584・2581

大会を支えるボランティア(提供=横浜マラソン組織委員会)

横浜マラソン 大会支えるボランティア募集 家族での参加も

 10月26日に行われる「横浜マラソン2025」のボランティア募集が4月9日に始まる。

 ボランティアは大会前日、当日にランナーや応援者への案内、誘導を行う。今回は大会当日の集合場所の選択肢を増やし、アクセスしやすいように工夫。小学生・中学生とその保護者が一緒に参加できる「ファミリーボランティア」を新設し、幅広い層に参加してもらうようにした。活動に不安がある人向けに、研修やリーダーを目指す人向けの茶話会(ミーティング)を充実させる予定。募集人数はリーダー600人、メンバー2600人。

 募集期間は6月30日(団体、ファミリーは9月頃)までで、ボランティアウェアやキャップなどが支給される。申し込みは大会公式サイトから。参加ランナー募集も9日から始まる。問い合わせは事務局【電話】045・651・0666。



米国関税引き上げで横浜市が特別経営相談窓口

 米国の関税引き上げに伴い、横浜市は経営への影響が懸念される市内中小企業を対象にした「特別経営相談窓口」を4月4日に設置した。

 公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)は経営全般、市経済局金融課は融資制度、横浜市信用保証協会は信用保証に関する相談に応じる。

 また、今年度、売上や利益率の減少を受ける中小企業向けの融資メニューも新設している。

 問い合わせはIDEC横浜(平日午前9時〜午後5時)【電話】045・225・3711。

桜木町駅前でチラシを配布する協会のメンバーら

「自閉症の特性を知って」 啓発デー、横浜市自閉症協会が企画

 国連が定めた「世界自閉症啓発デー」の4月2日、一般社団法人横浜市自閉症協会(事務局・中区、平下和子会長)が桜木町駅前で啓発イベントを行った。

 同協会は市内で自閉スペクトラム症がある人や家族の支援、啓発活動などを行っている。毎年、啓発デーに合わせてイベントを行っており、今回は当事者を含む約15人と中区のマスコットキャラクター「スウィンギー」が自閉スペクトラム症のシンボルカラーであるブルーのジャンパーなどを着て、市と同協会が作成した啓発チラシを配布した。チラシには「ひとりごとを声に出すことで自分の考えを整理したり、ストレスの高まりを鎮めている」といった自閉スペクトラム症の特性が書かれており、「あたたかく見守ってください」とのメッセージが添えられた。

 自閉スペクトラム症の当事者5人とともに参加した港南区上永谷の生活介護事業所「おもろ」の横山健太郎所長は「最近は自治会の行事に声をかけていただくなど、あたたかい目で接してくださる方が増えている」と話した。

 同協会の平下会長は「足を止めてチラシを受け取ってくれた方が多くて良かった。また、当事者が参加したことも意義がある」と喜んだ。

ブルーライトアップも

 横浜市は4月2日から8日までの「発達障害啓発週間」に合わせ、自閉スペクトラム症を含む発達障害に関する普及啓発を行っている。

 市役所1階などでは、市内4カ所の地域療育センターと横浜市総合リハビリテーションセンターに通う子どもたちがブルーの画用紙に描いた絵を「ブルーフラッグ」として展示。市役所では7日正午まで展示している。

 観光スポットなどをブルーにライトアップする企画も実施しており、市庁舎や横浜スタジアムが青い光に包まれている。

連載コーナー48 横浜とシュウマイと私 「ネクストブーム”皿シュウマイ”」

令和はシュウマイの時代!その中心は横浜!と断言するシュウマイ研究家が、横浜から「シュウマイ愛」を叫び(語り)ます。あなたの中で閉ざされた「シュウマイ愛」の扉が開くかも?

 横浜市民の方を中心に、ご覧になった方もいるかもしれませんが、2月22日にtvkで放送された『ハマナビ』の「味わう!ハマのシュウマイ愛」番組内で、「ハマのシウマイ」代表格の崎陽軒さんとともに出演させていただきました。その番組内で私が紹介したお店の一つに、横浜・野毛の「焼売スタンドきんぎょ」さんがあります。

 先日、お礼も兼ねて大学時代の知人(つまり40代後半のおっさん軍団)でお店に伺うと、我々とは一線を画すいわゆる「Z世代」のお客さんで賑わい、当たり前のようにシュウマイを楽しんでいる姿がありました。同店はそもそもその世代をターゲットにしていますが、これも番組で紹介した影響かも...と自己満足に浸っていたところ...新メニュー「皿シュウマイ」を発見!実はここ数年、焼売酒場スタイルの店で増加しているシュウマイの次なるトレンド候補なのであります。

 名前通り、皿にシュウマイのあん、その上にシュウマイの皮を被せて、皿ごと蒸しあげたもの。見た目はもちろん、食べ応え、ジューシーさのインパクトがすごく、店側としても包む手間がいらないという長所が(蒸し時間と大型せいろが必要ですが)。

 この元祖と考えられているのは、東京・錦糸町にある超人気町中華「緑町生駒」。今も看板メニューとして人気ですが、ここ数年で東京の数店で見られるようになり、ついに「きんぎょ」さんで神奈川・横浜進出?ぜひお試しを!

ポーズを決めるなつぽい選手  【プロフィール】1995年7月15日、横浜市都筑区出身。3歳からタレント活動を始め、2015年5月31日に19歳で「万喜なつみ」としてプロレスデビュー。2020年10月からリングネームを「なつぽい」に改め、2021年1月、スターダムに入団。2023年4月にはCDデビューも果たすなどリングの内外で活躍。2025年5月31日には大田区総合体育館でデビュー10周年を記念した興行「なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜」を安納サオリ選手とともにプロデュースする。

横浜「注目の人」インタビュー 都筑区出身 女子プロレス「スターダム」 なつぽい選手 プロレスの「プ」の字も知らない…から「リングの妖精」へ

 女子プロレス団体「スターダム」に所属するなつぽい選手(29)は横浜市都筑区出身。リング上での華麗なファイトはもちろん、SNSで発信するメークやファッションも注目を集め、新たなファン層を広げている。スターダムは4月27日に横浜アリーナでビッグマッチを行う。地元での大一番を前に「リングの妖精」の異名を持つなつぽい選手に話を聞いた。(取材=2025年3月)

◇ ◇ ◇

――プロレスラーになったきっかけを教えてください。

「3歳から芸能事務所に所属して、アイドルとして活動していたこともありました。プロレスラーになるきっかけは、スカウトされたことです。最初はプロレスの『プ』の字も分からなくてお断りしました。レスラーになる前は、プロレスというと、ジャガー横田さんや北斗晶さんのイメージが強かったです。でも、スターダムの試合を見て、入場からコスチュームまでみんなキラキラしていて、かわいくてきれいだと感じました。私は芸能界でみんなに見られるお仕事を目指していましたが、プロレスはリングを囲む360度、何千人もの観客が集中してリング上の1人、2人のことをずっと見ている。それがうらやましいと思うようになり、自分も出たい、そっち側に行きたいという気持ちになりました」

――都筑区で生まれ育ちましたが、どのような思い出がありますか。

「子どもの頃からバトントワリングに打ち込んでいて、12年間続けていました。毎朝、お父さんとセンター南駅付近を走ったり、悩んだ時も1人で走っていました。この前もセンター南駅あたりに行って、お店や建物が増えていて楽しかったですね。今でも実家には月に2、3回は帰っています。家族はとても仲が良くて、先日もたこ焼きパーティーをしました」

――仲の良さが伝わってきます。

「実は姉が先にスカウトされていて、後に妹がプロレスラーになっていたという(笑)。家族はビッグマッチの時にはいつも応援に来てくれます。ただ、私の親友は1度も見に来てくれなくて、理由を聞いたら、私がやられているところを見るのが怖いというので。デビュー10周年を迎えるので、1回は見に来てほしいと思っています」

――リングネームの由来を教えてください。

「中学生ぐらいの時、当時流行っていた『mixi』の中で『〜ぽん』という人が多くて、ちょっと変えて『ぽい』にしたら、みんながそう呼んでくれるようになりました」

――バトントワリングをやっていたことはどのようにプロレスにつながっていますか。

「いっぱいあって、バトンで培ったアクロバティックな動きはリングですごく役立っています。手をつかない側転を得意としていて、それで相手の技をかわすこともできます。一番の必殺技が『フェアリアル・ギフト』という、トップロープから側宙で踏み切ってダイビングプレスする技です。やっぱりこれもバトンで培ったものだと思います」

――バトントワリングとプロレスで共通する部分はありますか。

「バトンもプロレスも自分との戦いみたいなところがあって、常に戦い続けなければいけないっていうところはすごく似ています。両方を経験して、忍耐力とか根性みたいなところとかは、人よりも強いと思います」

――忍耐力や根性はどのような場面で発揮されますか。

「私は小さくて、やられることも多くて、『もうここでやめようかな』と思う時もあるんですけど、今やめたら終わっちゃうし、お客さんに勇気を与えることができないまま終わっていいのかなって思って立ち上がります。相手と打ち合うこともあり、本当に痛い中でも『お客さんが盛り上がっていて、今やめちゃダメだ』という気持ちで耐えています。そこは本当に気合ですね」

――会場のファンの声援はどのように力になっていますか。

「やられている時に『なつぽい!』と歓声が湧き上がることがあって、すごく嬉しかったです。アニメみたいに力が湧く瞬間があるので、声援はすごくありがたいです」

――プロレスを知らない人のために、どのようなことをされていますか。

「SNSの投稿はプロレスラーというより、美容などの内容が多く、若い子たちに『この子プロレスラーなの?』と思ってもらえるように意識しています。プロレスの動画は、YouTubeに上がっていると思うので、それとのギャップを見せられたらと思っています。SNSの美容の投稿で私を知った人たちが試合を見に来てくれることもあります。動画で試合を見て、実際見に来てくれる子が増えていて、イベントで中学生の女の子が『プロレスラーになりたい』って言いに来てくれたこともあります。夢を与える存在になれているのかなと思うとすごくうれしいですね」

――数多くのプロレス団体がある中で「スターダム」の特長や見どころを教えてください。

「スターダムには、新人を含めて約40人の選手がいます。これだけ多くの選手がいても、一人ひとりは個性が違って、知らずに見に行っても、推しが1人できると思います。上に行きたいという気持ちの子が多いので、プロレスのパフォーマンスはもちろん、SNSでも意識が高いというのを感じますね。人数が多い分、ストーリーがあるので、友情やライバル関係が見られるのも魅力だと思います」

――「リングの妖精」というキャッチフレーズですね。

「デビュー当時からこのキャッチフレーズです。妖精ってちょっといたずらっぽい、小悪魔みたいな感じがあり、小さくても華麗でピョンピョン飛び回るようなイメージです。『リングの妖精といえばなつぽい』と思われるように10年間やってきました」

――4月27日は横浜アリーナで大会です。

「横浜アリーナは憧れの場所です。私の対戦カードは決まっていませんが、あの大舞台で、たくさんの人に見てもらえるっていうのは本当にうれしいです」

――今後の目標を教えてください。

「まずは都筑区の自分の母校を訪れたいです。そこで子どもたちに夢を与えられたらいいですね」