保土ケ谷区版【4月10日(木)号】
完成したマニュアルを手にする田中会長

川島東部連合町内会 防災・減災マニュアル作成 3千世帯に全戸配布

 川島東部連合町内会(田中有光会長)は、防災・減災マニュアルを作成し、3月末までに町内会に加入している約3千世帯に全戸配布した。田中会長は「防災の手引きとして災害から家族や地域を守るための一助にしてもらいたい」と話す。

 阪神・淡路大震災や東日本大震災などの大規模な地震に加え、近年の西日本豪雨災害、台風15号など、様々な自然災害が多発している。これらの災害は多くの人命と財産を奪い、災害への備えの必要性を改めて認識させるものとなった。

 A4サイズで30ページを超えるマニュアル。作成の背景には、同連合町内会の2つの地域防災拠点(川島小、上星川小)で地域防災拠点訓練が定期的に行われているが、訓練には全ての会員が参加できているわけではなく、「地域住民の災害に備える地域を高めてほしい」という思いが込められている。

「町助」が重要

 マニュアルでは、いかなる自然災害発生時にも、これまでの災害から得た防災・減災についての教訓を生かし、自分の命を自分で守る「自助」のほか、家族や近所らと助け合い周囲で助けを求めている人がいないかを確かめる「互助」、地域コミュニティーなどで助け合う「共助」が必要と説明。さらに、日頃からの近所とのコミュニケーションである「町助」を通じて、顔の見える関係を築くことが、災害時の助け合いにつながるとしている。

 地震発生時の行動として、身の安全の確保、火の始末、避難などが具体的に示されているほかに、家具の固定やガラス飛散防止フィルムの貼付など、家庭でできる地震対策も解説されている。地域においては、防災訓練や避難所の運営、水や非常食の備蓄・管理など、災害時に助け合える体制づくりを進める。

 同連合町内会はマニュアルを活用し、地域住民一人ひとりの防災意識の向上と、地域全体の防災体制の強化を目指す。

羽沢横浜国大駅周辺 まちづくりプラン始動 2区にまたがり市民主体

 羽沢横浜国大駅を中心とした保土ケ谷区と神奈川区にまたがる市民主体のまちづくり計画「羽沢横浜国大駅周辺地域まちづくりプラン」が策定された。3月25日に横浜市から認定を受け、今後、4つのテーマを軸に具体的な取り組みが推進される。

 同プランは羽沢横浜国大駅の開業(2019年)を契機に、自治会町内会、横浜国立大学、常盤台地域ケアプラザ・コミュニティハウスなどで形成される「羽沢横国まちづくり協議会」(石川源七会長)によって策定された。横浜市地域まちづくり推進条例に基づき、3月25日に山中竹春横浜市長により組織及びプランの認定を受けた。

地域に愛着を

 同協議会はプラン策定にあたり、まちの課題や魅力についてを問う住民アンケートを実施。石川会長によると、1200を超える意見が集まったという。その後、集まった意見を基にまち歩きやワークショップなどを企画し、まちの課題や魅力を確認。まちづくりプランにはこうした取り組みを通じて検討された目標のほか、6年間に渡って推進する取り組みがまとめられている。

 同プランの根底にあり「まちづくりの目標」に掲げられているのが「羽沢・常盤台に住む人々が地域に愛着を持って暮らせること」。地域住民が安全で安心な暮らしと住民同士のつながり、そして現在の自然環境の保全を重視し、「永く住み続けたい」と思えるまちづくりを目指す。

4つのテーマで

 プランの対象は保土ケ谷区常盤台の一部および神奈川区の羽沢南。まちづくりプランには4つのテーマ(「安全安心なまちを目指して」「豊かな街並みや景観をつくる」「多様な交流が生まれる地域」「横浜国立大学との連携をさらに深める」)が示されている。「安全安心なまちを目指して」では、道路の安全(バリアフリー)、交通対策、防犯力向上(防犯灯や防犯カメラ設置)に取り組む。「豊かな街並みや景観をつくる」では建設時の事前協議や緑化の促進(ごみ問題など)を進める。また、「多様な交流が生まれる地域」に関連する取り組みとして、多世代交流拠点を目指すグループへの支援や、新住民との交流を促すウェルカムパッケージの配布など既に実施されているものもある。「横浜国立大学との連携をさらに深める」では、地域活動への参加促進や留学生との交流等を推進する。

 石川会長は「2区にまたがるまちづくりプランは市内でも初。国大生が多く住む地域なので、多方面で連携して成功させたい」と思いを語った。

3月21日付けで第79代保土ケ谷警察署長に就任した 田渕 祐輔さん 川辺町在勤 59歳

学ぶ姿勢忘れずに成長

 ○…役職定年まで残り1年で、約40年間に及ぶキャリアの最後を保土ケ谷署で迎える予定。「悔いなく締めくくりたい」と決意を固める。暴力団捜査などの仕事に長く携わり、署長の職務は初めて。「キャンペーンなどで地域の皆さんと関わるのは初めてのことで楽しみ。いつまでも学び続ける姿勢で成長したい」と話し、ベテランになっても向上心を忘れない。

 ○…長崎県出身。警察官だった親族の影響で、高校卒業後に自身もその道へ。警察学校を経て、最初に配属されたのが川崎警察署だった。「酒に酔った人同士が路上でけんかを始めたり、暴走族が暴れたりするのが日常茶飯事。毎日が慌ただしかった」と回顧する。新人警察官にとっては難しい仕事が多かったが、「神奈川に骨を埋める覚悟で長崎から出てきた」とがむしゃらに働いた。時には交番で高校生の相談相手になり、親しみやすいまちの警察官として住民に寄り添った。

 ○…素直な気持ちを忘れないよう、新人時代から大切にしている言葉が「初心忘るべからず」。時代とともに変化する犯罪に対応できるよう、「常に何かを学ぶ姿勢でいてほしい」と署員に呼び掛ける。近年増加傾向にあるデジタル犯罪にも着目。「警察官もスマートフォンやSNSに関する知識を高めることで、対策の幅が広がるはず」と視野を広げる。

 ○…趣味は散歩。狭い道路や坂道が多いという保土ケ谷区の特徴に早くも気付き、交通事故の危険性を説く。巧妙化するオレオレ詐欺などの特殊詐欺にも警鐘を鳴らし、住民に直接注意を促す機会を増やしたいという。「警察官の力だけでは、まちの平和を守ることができない。日頃から犯罪防止を目的とした活動に取り組んでいる方々に感謝の気持ちでいっぱい」

過去の様子

にぎわいづくりの祭典 和田町商店街で19日

 多種多様な模擬店が並ぶ祭典「第53回べっぴんマーケット」が4月19日(土)に和田町商店街で行われる。午前10時から午後3時まで。小雨決行。

 テーマは前回と同じで「安全安心の食の舞!」を掲げる。農薬や化学肥料などが未使用の自然栽培野菜のほか、海産物などが販売される。世界各国の料理を提供するキッチンカーも登場。タコライスやアメリカンドッグ、スモークハムサンドなどが味わえる。そのほか、同商店街の飲食店による販売もあり。

 食事以外で楽しめる企画も目白押し。射的、輪投げ、スーパーボールすくいなどのゲームや、「ちびっ子消防服」を着てミニ消防車に乗って記念撮影ができるコーナーが設けられる。猿回しも行われる予定で、多くの来場者が見込まれる。

「福ちゃんと愉快な仲間たち」による演奏

保土ケ谷公会堂で熱演 みなとみらい21交響楽団

 みなとみらい21交響楽団(岸川秀文代表)は4月5日、保土ケ谷公会堂で「室内楽発表会2025」を開催した。

 同楽団の設立は2011年。横浜や川崎を拠点に活動しており、約90人が在籍している。岸川代表によると、室内楽発表会は毎年この時期に開催しているという。

 今回の発表会には約20人が出演。同楽団フルートパートで構成される「MMフルート」の4人による『山の夏の日』(ボザ)の演奏で幕を開けた。その後はファゴット三重奏のほか、「福ちゃんと愉快な仲間たち」による『4本のホルンと管弦楽のためのコンチェルトシュトゥック』などが演奏され、来場者は会場に響く美しい音色に耳を傾けていた。

 同楽団は「第29回定期演奏会」を横浜みなとみらいホール・大ホールで8月30日に開催する予定。問い合わせは事務局【電話】050・7119・4368へ。

COLORSのブース

初開催のマルシェ盛況 YBPで2日間

 横浜ビジネスパーク(神戸町)内の広場で4月4日と5日の2日間、「星のミニマルシェ」が開催され、親子連れを中心ににぎわいを見せた。

 非営利団体アヴニールリアン主催の同イベントは「福祉」や「農」のつながりなどをテーマとしており、今回が初開催となった。

 初日の4日には、保土ケ谷区内の山本園芸とJA横浜「ハマっ子」による野菜の販売や、手形キーホルダーのワークショップなどが行われた。続く5日はフリーマーケットを開催。衣類、アクセサリー、雑貨などが出品され、掘り出し物を探しながら会場内を巡る来場者の姿が見られた。2人の子どもと一緒に訪れていた吉田愛美さん(桜ケ丘在住)は「普段は子どもと公園で遊ぶことが多いけれど、近場でこのような楽しめる場所(イベント)があるというのはうれしい」と話した。

 就労継続支援B型事業所「COLORS」のブースでは、自家焙煎したコーヒー豆やハンドメイド作品を販売。会場内ではピアノの生演奏も行われていた。また、カラフルなわたあめやチョコバナナ、ハンバーガーやおにぎりなどのキッチンカーも出店され、グルメも充実していた。

昨年の横浜アリーナ場所=提供写真

今年も横アリで春巡業 26日、力士ら集まる

 恒例の「令和7年春巡業大相撲横浜アリーナ場所」が4月26日(土)、横浜アリーナで開催される。

 午前9時に開場して公開稽古が始まり、初切や相撲甚句など、巡業ならではの催し物も楽しめる。午後3時に打ち出し(終了)予定。

 チケットは一部完売している。当日券を販売予定。チケットに関する問い合わせは、大相撲巡業チケット事務局【電話】0570・05・3366へ(午前10時から午後5時)。

農業体験などを予定

がやっこ隊員を募集 小学生対象の体験学習

年7回の講座

 保土ケ谷区と横浜国立大学が協働で取り組む事業「がやっこ探検隊」の参加者を募集している。国大の学生と区内の児童が一緒に農作業や市内での宿泊体験などを通じ、青少年の健全育成を促すことを目的に行われるもの。今年も6月から来年2月にかけて7回の講座を予定している。

 区内在住・在学の小学3年生から6年生で原則全ての活動に参加できる人が対象。定員64人(応募多数時は抽選)で参加費は7千円(保険料込、横浜市の就学援助制度対象世帯は全額減免)。5月10日(土)・11日(日)に行われる、いずれかの保護者説明会への参加が必須。両日ともに午後2時から3時まで。

 申し込みは横浜市電子申請・届出システムから受け付ける。締め切りは4月25日(金)。抽選結果は5月2日(金)までにメールで連絡。問い合わせは区地域振興課【電話】045・334・6307へ。

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音楽会チラシ(同市民プラザ提供)

生演奏に酔いしれる 岩間市民プラザで音楽会

 横浜市岩間市民プラザ(岩間町1の7の15)4階ホールで5月17日(土)、午前の音楽会「ギターとヴァイオリンの美しいアンサンブル」が行われる。同市民プラザとななさわ音楽工房の主催。

 同音楽会は、クラシックの曲を分かりやすくトークを交えながら届けられる。午前11時10分開演(10時50分開場)。神奈川フィルハーモニー管弦楽団で20年間コンサートマスターを務めた七澤清貴さん(バイオリン)と、国内外の各種コンクールで優勝を果たしている茂木拓真さん(ギター)が出演。『カディス』(スペイン組曲から)や『7つのスペイン民謡』などが演奏される予定。現在チケットを販売中。全席指定1500円。前売券が完売の場合は当日券の販売は行わない。3歳未満の入場と、発熱や風邪の症状がある人の来館不可。

 (問)岩間市民プラザ【電話】045・337・0011へ。

横浜市 「情報登録」で高齢者支援 孤独死などに備える

 横浜市は、身寄りのない高齢者などへの支援として、本人が緊急連絡先などの情報を事前に登録する制度を初めて導入する。スマートフォンでの電子登録を基本にしつつも、市内全区に1カ所ずつ入力支援窓口を整備する。

 市では2040年に3人に1人が高齢者になるとともに、総世帯に占める高齢単独世帯と高齢夫婦世帯の合計が3割を超える見込みだ。

 こうした背景を踏まえ、市は孤独死などの万が一に備え、希望する65歳以上の高齢者を対象に葬儀会社との契約や遺言の有無、緊急連絡先、エンディングノートの保管場所などを市のシステムに事前登録する仕組みを今年度中に導入する。病院や警察、消防などの関係機関からの問い合わせに各区役所が、システムに登録された情報を伝え、円滑な対応を取れるようにすることが狙い。

 情報登録はスマートフォンやパソコンなどで登録者本人が入力することを市はイメージしているが、不得意な人もいることを踏まえ、各区に1カ所の入力支援窓口を設置する。これとは別に、身寄りのない高齢者らが抱える将来への不安や悩みを相談する対面、電話対応が可能な窓口を今年度中に市内に開設する。

横須賀式参考に

 市が参考にしたのが横須賀市の「終活情報登録伝達事業」だ。年齢や所得などの利用制限はなく計11項目の情報を登録するもの。18年5月から実施しており、登録者は25年4月2日時点で1054人となっている。遺体が自宅で発見されたと警察から連絡があり、緊急連絡先や、これまでの相談経過を伝えたこともあるという。横須賀市担当者は「関係機関からも好評。引き取り手の無い遺体を減らすためには必要」と重要性を語る。

「尊厳ある最期のため」

 横浜市は現在、各自治体の先行事例を参考に登録項目の選定や入力支援窓口の設置場所などを検討しており、2026年1月の導入開始を目指す。市担当者は「65歳以上の高齢者は登録が可能です。尊厳のある最期を迎えるため、本人の意志を支援につなげられれば」と話す。

教室参加者など募る ほどがや花フェスタ

 初夏の花々や新緑に親しむイベント「ほどがや花フェスタ2025」が5月17日(土)に星川中央公園で行われる。保土ケ谷区はイベント内で開催される教室に参加したいという希望者のほか、フリーマーケットの出店者を募っている。

 「季節の花の寄せ植え教室」は午前11時からと午後2時から。各回約30分間。定員10人(抽選)。参加費1千円。「フラワーアレンジメント教室」は午前10時から午後2時までの約30分間。定員20人(抽選)。参加費1千円。

 フリーマーケットは午前10時から午後3時まで。出店は1区画(2m×2m程度)。定員は約35区画。参加費1千円。飲食物、動物、営利目的の出店は不可。

 申し込みは、はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号、催し物名(寄せ植え教室は希望時間も)を明記し、〒240―0001 川辺町2の9 保土ケ谷区役所資源化推進担当に郵送。メール(ho-shigen@city.yokohama.lg.jp)、【FAX】045・332・7409に送信する方法でも受け付ける。問い合わせは同資源化推進担当【電話】045・334・6304へ。

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春風感じる大花壇 里山ガーデンフェスタ 5月6日まで

 大花壇で春の息吹を感じてみては―。

 里山ガーデン(旭区上白根町・よこはま動物園ズーラシア隣接)を期間限定で公開する祭典「里山ガーデンフェスタ」が、5月6日(火・休)まで開催されている。午前9時30分から午後4時まで。

 今回のテーマは「はるかぜの丘」。市内最大級という1万平方メートルの大花壇で、ネモフィラやラナンキュラスなど約110品種、20万本の花を楽しむことができる。

 同イベントについての問い合わせはNTTハローダイヤル【電話】050・5548・8686へ。

園児が花植え

 地元の子どもたちも、ガーデンフェスタに花を添えた。

 里山ガーデンの近くにあるひかりが丘保育園の園児約30人が3月21日、里山ガーデンの「ウェルカムガーデン」にパンジーやネモフィラなど花の苗を植えた。

 一般社団法人横浜市造園協会の職員から指導を受けて、土に穴を掘り、苗を植えていった。”一仕事”を終えた園児たちは「頑張って4個植えた」「膝が痛かった」などと感想を述べていた。

 同園の池田美奈子園長は「GREEN×EXPO 2027」(園芸博)の開催を念頭に、「園児たちに身近なところから園芸博を意識してほしいと思い、花植えに参加した。今日体験したことが、大人になって生きてくるのでは」と語った。

Y-SDGs 新規認証に73者 保土ケ谷区 昭和建設が最上位

 横浜SDGs認証制度「Y―SDGs」の第14回認証事業者が3月28日に発表され、73者が新たに認証を受けた。すでに認証を取得済みで、上位の認証を取得したのは16者。認証期間は2025年4月から29年3月までの4年間。

 この認証制度は、横浜市がヨコハマSDGsデザインセンターと連携し、SDGs達成に取り組む事業者を認証するもの。環境、社会、ガバナンス、地域の4つの分野、30項目で評価を実施し、各評価項目における取組状況によって、最上位・スプリーム、上位・スーペリア、標準・スタンダードの3つの区分で認証される。認証の募集は年に3回ほど行われる。20年度に始まり、第14回までの認証事業者は842者となった。

 認証を受けると、市のウェブサイトで取り組みが紹介されたり、市の落札方式の発注工事入札の際に加点されたりといったメリットがある。保土ケ谷区の認証事業者は次の通り。

 【最上位】▽昭和建設(株)=和田=【上位】▽岳南建興(株)=仏向町=【標準】▽(株)西住通センター=天王町=▽(株)プライムメイト=星川=

居合の演武

県立武道館 息をのむ武術の数々 あらゆる武道家が一堂に

 関東総合武道交流演武大会が3月29日、県立武道館で初めて行われ、関東各地の武道師範・愛好家が一堂に会し、日頃鍛えた技を披露した。

 武種や流派の枠を超えて演武交流し、共に切磋琢磨することによって日本武道を普及・振興することが目的の同大会には、関東各地から古武道を含めた多種多様な武道16団体が集結。それぞれの団体の師範らが、静寂の中でさまざまな技を繰り出すと、観客たちは息をのんでその姿を見守った。それぞれの演武が終わると、各団体同士で交流が生まれていた。

 主催した国際水月塾武術協会の小佐野淳会長は「空手だけ、剣道だけというような単発の武道大会はよくあるが、これだけの団体がまとまった大会はほかにはない。皆、一流の師範たち。間合いや型、技の速さや捌き方などはさまざまだが、相手と戦うという点は変わらない。他の団体から学び、自分たちの武道に活かす機会としてもらえたら」と意義を話した。

アートホール 人気のDVD鑑賞会 4月25日『自転車泥棒』

 花見台の県立保土ケ谷公園内にある音楽ホール「かながわアートホール」(馬場洋一館長)で人気のDVD鑑賞会が4月25日(金)に実施される。午前10時開演(9時45分開場)で入場無料、入退場自由。定員は先着200人となる。今回上映されるのは映画『自転車泥棒』(1948年・イタリア/88分)。映画解説と指影絵も行われる。

 上映に関する問い合わせは、かながわアートホール【電話】045・341・7657へ。

毎年人気の1000型車両展示

10回目にちなみ10大企画 シーサイドラインフェスタ 4月19日、入場無料

 「シーサイドラインフェスタ2025」が4月19日(土)、金沢区のシーサイドライン車両基地(並木中央駅下車すぐ)で開かれる。午前10時から午後3時。入場無料。雨天決行、荒天中止。

 普段入ることができない車両基地イベントとして10回目の今回は10大企画を用意。「みんなで楽しく、笑顔に、元気になれる」をテーマにご当地芸人横浜ヨコハマらが出演するステージや、地元飲食店とキッチンカーが20店舗以上出店、鉄道会社16社のオリジナルグッズや車両部品の販売、1000型車両・2000型車両の展示、ドア開閉や放送装置の操作体験コーナーも。警察や消防、自衛隊の車両展示なども予定されている。

 (問)同社営業課【電話】045・787・7004。

横長のビジョンが特長の横浜BUNTAI(C)B-CORSAIRS

横浜BC 5月のホーム戦で優待 横浜BUNTAIが会場

 プロバスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)は、中区の横浜BUNTAIで行うホーム戦でタウンニュース読者向けの優待を実施する。

 対象試合は、5月3日(土)のファイティングイーグルス名古屋戦(午後2時5分開始)。席種は3階サイド(指定席)。通常より2000円安い大人3500円、小学生以下1500円で観戦できる。抽選で20組40人。

 申し込みは専用フォームから。締め切りは4月21日(月)。締め切り後、当選者へチケット購入専用URLが送付される。

男女の地位 政治の場 平等感1割 市民意識調査で明らかに

 横浜市が実施した男女共同参画に関する市民意識調査の結果が3月28日に発表され、政治の場で男女の地位が「平等」と感じている人の割合が1割にとどまることなどが明らかになった。

 調査は市内の18歳以上を対象に昨年9月から10月にかけて実施し、1667人から回答を得た。

 男女の地位の平等感について、▽家庭生活▽就職活動▽職場▽学校教育▽地域活動▽政治▽法律・制度▽社会通念・習慣・しきたり―の8項目を聞いたところ、学校教育では「完全に平等になっている」と「ほぼ平等になっている」と回答した人が合わせて53・3%で最も高かった。それに対し、政治は10・1%と最も低く、「男性の方が優遇されている」と「どちらかといえば男性の方が優遇されている」を合わせた回答は75・6%だった。

家事 理想と現実乖離

 家事・育児・介護の分担割合の理想については、男女ともに回答者の約5割が「あなたと配偶者等が同じ割合」と回答した。しかし、実際の分担割合は、女性の39・0%が「自分が8〜9割」を担っていると回答。対照的に男性は最多が「自分が1〜2割」の40・2%で、理想と現実の間に大きな乖離があることが明らかになった。

 共働き世帯の平日の家事・育児・介護に費やす時間も、夫の平均時間が2時間26分であるのに対し、妻の平均時間は5時間25分と、妻の方が約3時間長かった。

菓子コンクールの受賞者ら

神奈川県銘菓5品決まる 菓子コンクール表彰式

 第31回神奈川県菓子コンクールの表彰式が3月26日に神奈川県庁で行われた。同コンクール実行委員会(杉山和史会長/神奈川県銘菓共励会会長)が2年に1度開催しているもの。今回は34品の応募があり、入賞作品が選出された。

 表彰式には受賞者をはじめ、黒岩祐治神奈川県知事、「かながわ観光親善大使」の石塚英彦さんらが出席。黒岩知事と石塚さんによる受賞作品の試食も行われ、石塚さんからはおなじみの「まいうー!」が飛び出し、会場を盛り上げた。

 受賞作品は次の通り。

 【一般名菓の部】▽最優秀賞/津久井きなこのダックワーズ((有)セ・ラ・セゾン/相模原市中央区)▽優秀賞/鎌倉茶々の抹茶っ茶プリンプレミアムセット((株)潮田商事/鎌倉市)・蒸し棹菓子 御幸の浜((株)すずしん/小田原市)▽技術賞/小田原レモン生わらび餅((有)成和/小田原市)。【観光みやげ品の部】▽船もなか(こしあん)((株)香炉庵/横浜市中区)▽優秀賞/ざまSUNたると((有)ポエム/座間市)▽技術賞/湘南ゴールド小粒月餅(龍門商事(株)/横浜市中区)。

 また、「津久井きなこのダックワーズ」「船もなか(こしあん)」「鎌倉茶々の抹茶っ茶プリンプレミアムセット」「蒸し棹菓子御幸の浜」「ざまSUNたると」の5品が、新たに神奈川県銘菓に指定された。表彰式のレポートは県銘菓共励会のホームページから見ることができる。

大会を支えるボランティア(提供=横浜マラソン組織委員会)

横浜マラソン 大会支えるボランティア募集 家族での参加も

 10月26日に行われる「横浜マラソン2025」のボランティア募集が4月9日に始まる。

 ボランティアは大会前日、当日にランナーや応援者への案内、誘導を行う。今回は大会当日の集合場所の選択肢を増やし、アクセスしやすいように工夫。小学生・中学生とその保護者が一緒に参加できる「ファミリーボランティア」を新設し、幅広い層に参加してもらうようにした。活動に不安がある人向けに、研修やリーダーを目指す人向けの茶話会(ミーティング)を充実させる予定。募集人数はリーダー600人、メンバー2600人。

 募集期間は6月30日(団体、ファミリーは9月頃)までで、ボランティアウェアやキャップなどが支給される。申し込みは大会公式サイトから。参加ランナー募集も9日から始まる。問い合わせは事務局【電話】045・651・0666。



米国関税引き上げで横浜市が特別経営相談窓口

 米国の関税引き上げに伴い、横浜市は経営への影響が懸念される市内中小企業を対象にした「特別経営相談窓口」を4月4日に設置した。

 公益財団法人横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)は経営全般、市経済局金融課は融資制度、横浜市信用保証協会は信用保証に関する相談に応じる。

 また、今年度、売上や利益率の減少を受ける中小企業向けの融資メニューも新設している。

 問い合わせはIDEC横浜(平日午前9時〜午後5時)【電話】045・225・3711。

桜木町駅前でチラシを配布する協会のメンバーら

「自閉症の特性を知って」 啓発デー、横浜市自閉症協会が企画

 国連が定めた「世界自閉症啓発デー」の4月2日、一般社団法人横浜市自閉症協会(事務局・中区、平下和子会長)が桜木町駅前で啓発イベントを行った。

 同協会は市内で自閉スペクトラム症がある人や家族の支援、啓発活動などを行っている。毎年、啓発デーに合わせてイベントを行っており、今回は当事者を含む約15人と中区のマスコットキャラクター「スウィンギー」が自閉スペクトラム症のシンボルカラーであるブルーのジャンパーなどを着て、市と同協会が作成した啓発チラシを配布した。チラシには「ひとりごとを声に出すことで自分の考えを整理したり、ストレスの高まりを鎮めている」といった自閉スペクトラム症の特性が書かれており、「あたたかく見守ってください」とのメッセージが添えられた。

 自閉スペクトラム症の当事者5人とともに参加した港南区上永谷の生活介護事業所「おもろ」の横山健太郎所長は「最近は自治会の行事に声をかけていただくなど、あたたかい目で接してくださる方が増えている」と話した。

 同協会の平下会長は「足を止めてチラシを受け取ってくれた方が多くて良かった。また、当事者が参加したことも意義がある」と喜んだ。

ブルーライトアップも

 横浜市は4月2日から8日までの「発達障害啓発週間」に合わせ、自閉スペクトラム症を含む発達障害に関する普及啓発を行っている。

 市役所1階などでは、市内4カ所の地域療育センターと横浜市総合リハビリテーションセンターに通う子どもたちがブルーの画用紙に描いた絵を「ブルーフラッグ」として展示。市役所では7日正午まで展示している。

 観光スポットなどをブルーにライトアップする企画も実施しており、市庁舎や横浜スタジアムが青い光に包まれている。

ポーズを決めるなつぽい選手  【プロフィール】1995年7月15日、横浜市都筑区出身。3歳からタレント活動を始め、2015年5月31日に19歳で「万喜なつみ」としてプロレスデビュー。2020年10月からリングネームを「なつぽい」に改め、2021年1月、スターダムに入団。2023年4月にはCDデビューも果たすなどリングの内外で活躍。2025年5月31日には大田区総合体育館でデビュー10周年を記念した興行「なつ&さおりー 来たよ。来たね。10周年。〜うちらの足跡〜」を安納サオリ選手とともにプロデュースする。

横浜「注目の人」インタビュー 都筑区出身 女子プロレス「スターダム」 なつぽい選手 プロレスの「プ」の字も知らない…から「リングの妖精」へ

 女子プロレス団体「スターダム」に所属するなつぽい選手(29)は横浜市都筑区出身。リング上での華麗なファイトはもちろん、SNSで発信するメークやファッションも注目を集め、新たなファン層を広げている。スターダムは4月27日に横浜アリーナでビッグマッチを行う。地元での大一番を前に「リングの妖精」の異名を持つなつぽい選手に話を聞いた。(取材=2025年3月)

◇ ◇ ◇

――プロレスラーになったきっかけを教えてください。

「3歳から芸能事務所に所属して、アイドルとして活動していたこともありました。プロレスラーになるきっかけは、スカウトされたことです。最初はプロレスの『プ』の字も分からなくてお断りしました。レスラーになる前は、プロレスというと、ジャガー横田さんや北斗晶さんのイメージが強かったです。でも、スターダムの試合を見て、入場からコスチュームまでみんなキラキラしていて、かわいくてきれいだと感じました。私は芸能界でみんなに見られるお仕事を目指していましたが、プロレスはリングを囲む360度、何千人もの観客が集中してリング上の1人、2人のことをずっと見ている。それがうらやましいと思うようになり、自分も出たい、そっち側に行きたいという気持ちになりました」

――都筑区で生まれ育ちましたが、どのような思い出がありますか。

「子どもの頃からバトントワリングに打ち込んでいて、12年間続けていました。毎朝、お父さんとセンター南駅付近を走ったり、悩んだ時も1人で走っていました。この前もセンター南駅あたりに行って、お店や建物が増えていて楽しかったですね。今でも実家には月に2、3回は帰っています。家族はとても仲が良くて、先日もたこ焼きパーティーをしました」

――仲の良さが伝わってきます。

「実は姉が先にスカウトされていて、後に妹がプロレスラーになっていたという(笑)。家族はビッグマッチの時にはいつも応援に来てくれます。ただ、私の親友は1度も見に来てくれなくて、理由を聞いたら、私がやられているところを見るのが怖いというので。デビュー10周年を迎えるので、1回は見に来てほしいと思っています」

――リングネームの由来を教えてください。

「中学生ぐらいの時、当時流行っていた『mixi』の中で『〜ぽん』という人が多くて、ちょっと変えて『ぽい』にしたら、みんながそう呼んでくれるようになりました」

――バトントワリングをやっていたことはどのようにプロレスにつながっていますか。

「いっぱいあって、バトンで培ったアクロバティックな動きはリングですごく役立っています。手をつかない側転を得意としていて、それで相手の技をかわすこともできます。一番の必殺技が『フェアリアル・ギフト』という、トップロープから側宙で踏み切ってダイビングプレスする技です。やっぱりこれもバトンで培ったものだと思います」

――バトントワリングとプロレスで共通する部分はありますか。

「バトンもプロレスも自分との戦いみたいなところがあって、常に戦い続けなければいけないっていうところはすごく似ています。両方を経験して、忍耐力とか根性みたいなところとかは、人よりも強いと思います」

――忍耐力や根性はどのような場面で発揮されますか。

「私は小さくて、やられることも多くて、『もうここでやめようかな』と思う時もあるんですけど、今やめたら終わっちゃうし、お客さんに勇気を与えることができないまま終わっていいのかなって思って立ち上がります。相手と打ち合うこともあり、本当に痛い中でも『お客さんが盛り上がっていて、今やめちゃダメだ』という気持ちで耐えています。そこは本当に気合ですね」

――会場のファンの声援はどのように力になっていますか。

「やられている時に『なつぽい!』と歓声が湧き上がることがあって、すごく嬉しかったです。アニメみたいに力が湧く瞬間があるので、声援はすごくありがたいです」

――プロレスを知らない人のために、どのようなことをされていますか。

「SNSの投稿はプロレスラーというより、美容などの内容が多く、若い子たちに『この子プロレスラーなの?』と思ってもらえるように意識しています。プロレスの動画は、YouTubeに上がっていると思うので、それとのギャップを見せられたらと思っています。SNSの美容の投稿で私を知った人たちが試合を見に来てくれることもあります。動画で試合を見て、実際見に来てくれる子が増えていて、イベントで中学生の女の子が『プロレスラーになりたい』って言いに来てくれたこともあります。夢を与える存在になれているのかなと思うとすごくうれしいですね」

――数多くのプロレス団体がある中で「スターダム」の特長や見どころを教えてください。

「スターダムには、新人を含めて約40人の選手がいます。これだけ多くの選手がいても、一人ひとりは個性が違って、知らずに見に行っても、推しが1人できると思います。上に行きたいという気持ちの子が多いので、プロレスのパフォーマンスはもちろん、SNSでも意識が高いというのを感じますね。人数が多い分、ストーリーがあるので、友情やライバル関係が見られるのも魅力だと思います」

――「リングの妖精」というキャッチフレーズですね。

「デビュー当時からこのキャッチフレーズです。妖精ってちょっといたずらっぽい、小悪魔みたいな感じがあり、小さくても華麗でピョンピョン飛び回るようなイメージです。『リングの妖精といえばなつぽい』と思われるように10年間やってきました」

――4月27日は横浜アリーナで大会です。

「横浜アリーナは憧れの場所です。私の対戦カードは決まっていませんが、あの大舞台で、たくさんの人に見てもらえるっていうのは本当にうれしいです」

――今後の目標を教えてください。

「まずは都筑区の自分の母校を訪れたいです。そこで子どもたちに夢を与えられたらいいですね」