中区・西区・南区版【4月17日(木)号】
ループバスに乗り込む木曽川会長

南区三春台・清水ケ丘地区 ループバスが実証運行 初年度目標は収支率25%

 南区の三春台・清水ケ丘地区で4月14日からワゴン型車両の乗合バス「おおたループバス」の実証運行が始まった。運行に先駆け11日にはお披露目式と試乗会を実施。おおたループバス協議会(木曽川一三会長)のメンバーや地域住民、行政関係者らが集まり、運行開始を祝った。

 おおたループバスは、従来の「横浜市地域交通サポート事業」の支援内容をさらに拡充させ今年度から始まった「みんなのおでかけ交通事業」を活用。実証運行は2年間の予定で、1年目は収支率25%(支出に対する収入の割合)、2年目は35%を目標とする。また「需要に合った運行内容か」「地域全体の移動の変化」などを検証する。

 車両は乗客定員9人のワゴン型で、平和交通のドライバーが運行する。ルートはすべて南太田駅近くの「フジスーパー前」を起点とする、【1】新坂ルート(れんげ院→さいとう美容室前→角清前→庚坂中央)【2】清水坂東ルート(庚台→七曲り中央→久保山霊堂前→常清寺前→清水坂中央→平山塗装前)【3】清水坂西ルート(庚台→常清寺前→清水坂中央→平山塗装前→清水ヶ丘ハイツ前→コンフォール清水ヶ丘→聖隷横浜病院東)の3つ。1周およそ3Kmで所要時間は約15分。平日の午前9時台から午後4時台で1日21便(各ルート7便)。運賃は大人300円(高齢者割引あり)、小児150円(未就学児無料)となっている。

検討から約10年

 南太田駅と約1Km北側に位置する三春台・清水ケ丘地区との高低差は約50m。地区内を走るバス路線の停留所とも高低差があり、以前から新たな交通手段を望む声が上がっていた。

 そこで2016年、地域まちづくり活動グループを立ち上げ、検討を開始。17年には、6つの自治会町内会を対象にアンケートを行い、1266通(回収率44・5%)の回答を得た。アンケートでは移動に困っている人は73・6%。特に斜面地で割合が高く、「バスの便数が少ない」「坂道や階段などがあり、徒歩での移動がつらい」などが理由としてあがった。

 結果をもとに協力事業者の確保に向けた調整などを進めていたが、コロナ禍で一時活動が停滞。昨年4月にようやく検討を再開し、現在に至った。木曽川会長は「これからが本当のスタート。地域や行政などの協力のもと皆さんに乗車していただいて、本格運行につなげたい」と話した。

横浜市 「情報登録」で高齢者支援 孤独死などに備える

 横浜市は、身寄りのない高齢者などへの支援として、本人が緊急連絡先などの情報を事前に登録する制度を初めて導入する。スマートフォンでの電子登録を基本にしつつも、市内全区に1カ所ずつ入力支援窓口を整備する。

 市では2040年に3人に1人が高齢者になるとともに、総世帯に占める高齢単独世帯と高齢夫婦世帯の合計が3割を超える見込みだ。

 こうした背景を踏まえ、市は孤独死などの万が一に備え、希望する65歳以上の高齢者を対象に葬儀会社との契約や遺言の有無、緊急連絡先、エンディングノートの保管場所などを市のシステムに事前登録する仕組みを今年度中に導入する。病院や警察、消防などの関係機関からの問い合わせに各区役所が、システムに登録された情報を伝え、円滑な対応を取れるようにすることが狙い。

 情報登録はスマートフォンやパソコンなどで登録者本人が入力することを市はイメージしているが、不得意な人もいることを踏まえ、各区に1カ所の入力支援窓口を設置する。これとは別に、身寄りのない高齢者らが抱える将来への不安や悩みを相談する対面、電話対応が可能な窓口を今年度中に市内に開設する。

横須賀式参考に

 市が参考にしたのが横須賀市の「終活情報登録伝達事業」だ。年齢や所得などの利用制限はなく計11項目の情報を登録するもの。18年5月から実施しており、登録者は25年4月2日時点で1054人となっている。遺体が自宅で発見されたと警察から連絡があり、緊急連絡先や、これまでの相談経過を伝えたこともあるという。横須賀市担当者は「関係機関からも好評。引き取り手の無い遺体を減らすためには必要」と重要性を語る。

「尊厳ある最期のため」

 横浜市は現在、各自治体の先行事例を参考に登録項目の選定や入力支援窓口の設置場所などを検討しており、2026年1月の導入開始を目指す。市担当者は「65歳以上は登録が可能。尊厳のある最期を迎えるため、本人の意志を支援につなげられれば」と話す。

野毛大道芸のアートディレクターを務める 森 直実さん 南区南太田出身 76歳

「全部野毛で教わった」

 ○…50回を迎える野毛大道芸の創成期から携わり、アートディレクターとして記録写真やポスター制作を手がける。飲み屋で声をかけられて写真を撮りに行ったのがきっかけだったが「ヨーロッパ留学中に街で見た大道芸の風景そのまま」とすぐに魅了された。「小さな町が行うイベントでこれだけレベルの高い大道芸人を集められるのはすごいこと。世界的アーティストの芸が野毛で見られるんです」

 ○…元横浜市立中学校の美術教師。幼い頃から休日に父と山手や横浜港をスケッチして回り、自然と描くように。カメラは独学でスケッチのために始めた。偶然展覧会で話した人物が20世紀を代表する写真家のアンドレ・ケルテスだったというエピソードも。生徒は褒めて伸ばしたが自分には厳しいようで「欠点ばかり見えてしまって。個展では冷や汗が出ます」

 ○…野毛坂を上ったところにある老松中出身。「朝から楽しそうに飲む人たちを見て、自分も大人になったらここで飲もうと思った」。ホームと決めた野毛で飲んで早56年。「4千万円は使っているはず」と笑う。還暦前から健康のため徐々にペースを減らしてきたがそれでも2、3日に一度は店主が切盛りする馴染みの店へ。「酒の飲み方や酒場のマナー、生き方も全部ここで教わった。『野毛大学』なんてよく言ったものです。最近は若いオーナーが頑張っている店もあって嬉しいよね」と目を細める。

 ○…町おこしを目的に始まった大道芸も、近年の活気溢れる野毛を見るにつけ「一つの役割は終わったかな」とぽつり。そんな時代の変化を感じつつ「大好きなまちを盛り上げたい」という思いは今も変わらない。半世紀以上過ごした野毛を、これからも温かい眼差しで見守り続けていく。

行政書士による無料相談会 4月24日、25日

 県行政書士会横浜中央支部(海原比呂志支部長)では相続・遺言や離婚、空き家対策などに支部に所属する行政書士が応じる無料相談会を毎月開催している。4月24日(木)は西区役所で(午後1時〜4時)安藤賢三氏・佐久間滋氏が、25日(金)は中区役所で(午後1時〜4時)椙村良夫氏・古田智史氏が相談に応じる。問い合わせは同支部【電話】050・3803・8480へ(予約不可)。

記念すべき第50回のポスターモデルは1回目から出演している人間ジュークBOXの「タカパーチ」

今週末は野毛大道芸へ 4月19日(土)・20日(日)、50回記念開催

 「第50回野毛大道芸」が4月19日(土)と20日(日)、野毛エリアを中心に開催される。午前11時から午後6時30分まで、13カ所の路上を舞台にさまざまなパフォーマンスが披露される。

 日本三大大道芸の一つ「野毛大道芸」は、1986年に野毛地区の活性化を目指した町おこしとして始まった。国内外から実力派パフォーマーが集結し、ストリートパフォーマンスを繰り広げる。横浜屈指の飲食店街として多彩なグルメも楽しめるハマの一大イベントだ。

 50回にあわせて50組の大道芸人が出演。妙技を繰り広げるジャグリングやパントマイム、バルーンアート、ファイヤーパフォーマンス、路上占いなどのほか、コミックパントマイムの「ヘルシー松田」をはじめレジェンド4人の出演もあり、多彩な顔触れだ。子どもに大人気のクラウンや人間彫像のスタチューも会場に出没する。

 また今回の目玉は、初出演の「瀬戸内サーカスファクトリー」。アクロバティックな動きに演劇やダンス、音楽、美術などの芸術的要素を取り入れた”現代サーカス”の先駆けである同団体が、野毛大道芸のための特別パフォーマンスを披露する。

 さらに横浜にぎわい座では、席に座ってゆっくり楽しめる2つの劇場型大道芸(各1500円)も開催。「ジャグリングの現在」と、歌や大道芸の歴史と共に4組のパフォーマンスを堪能できる特別なステージだ。田井昌伸実行委員長は第50回開催にあたり「野毛の町からお客様と大道芸人の皆様にお礼と感謝を込めて開催します。ぜひお楽しみください」と来場を呼びかけている。

スタンプラリーで特製缶バッジGET

 個性豊かな野毛の町は、パフォーマンスを見ながら歩きまわるのも楽しい場所。今回、4つのエリアをすべて回ると特製缶バッジがもらえるスタンプラリーを開催する。1日先着1000個限定。押印と景品の交換は午後4時30分まで。

 会場ではスペシャルグッズの発売も。出演50組のオリジナルはんこがデザインされたてぬぐい(全3色・各1500円)やポスターイラストがプリントされたTシャツ(2500円)を身に付けて、野毛大道芸を一緒に盛り上げよう。

 詳細はHPで。(問)【電話】045・262・1234

時計塔の前で式典に出席したクラブメンバーと関係者ら

横浜中ライオンズクラブ 25周年で時計塔寄贈 野毛山動物園内に設置

 地域に根ざした奉仕活動を行う「横浜中ライオンズクラブ」(伊藤法義会長)がクラブ設立25周年を記念し、時計塔を野毛山動物園(田村理恵園長)に寄贈した。4月5日には寄贈式が行われ、同クラブメンバーと関係者ら約15人が出席した。

 同クラブでは10年ほど前から野毛山動物園に動物の餌代として毎年寄付を行い、20周年には園内に桜を植樹するなど、継続的な支援を行ってきた。今回25周年記念で寄贈した時計塔は、リニューアルが進む園内に新設された芝生広場に設置。休憩スポットとして多くの家族が利用する場所となっている。

 式典では、同クラブメンバーで今期ゾーン・チェアパーソンを務める山本尚志さんが、横浜市みどり環境局の鈴木貴晶局長に目録を贈呈。鈴木局長から同クラブに感謝状が手渡された。

 鈴木局長は「電波式のソーラータイプの立派な時計。このエリア周辺には時計がなかったので大変ありがたい」と感謝した。同クラブは「時計で時間を見ながら親子の会話のきっかけにしてほしい。楽しいひと時を家族と過ごしてもらえたら」と話した。

世界レベルの芸を持つ大道芸人たち

にぎわい座 大道芸人の横顔ちらり 4月23日まで写真展

 野毛大道芸を第1回目から撮影し続けてきた写真家・美術家の森直実さん(76)=今号人物風土記で紹介=の写真展「大道芸人伝」が、横浜にぎわい座2階で開催されている。4月23日(水)まで。

 野毛大道芸第50回を記念した同展では、野毛大道芸の初期(1986年〜1996年頃)の写真を中心に、近年のものまで約45点を展示。「少しでも野毛大道芸への理解が深まれば」と、大道芸人のエピソードや人柄がわかるコメントも添えられていて、写真とあわせて楽しめる。

 また野毛大道芸の「アートディレクター」として長年運営にも携わってきた森さん。今回の展示では写真だけでなく、森さんがイラストなどを手がけた歴代のポスター約20点も展示される。

 入場無料。午前10時から午後9時まで。17日(木)は休館。

歌でユニセフ支援 5月3日に南公会堂で

 市内で複数の童謡の会を主宰する南区六ツ川の歌手・赤岡綾子さん企画のチャリティーコンサート「歌の祭典」が5月3日(土)、午後1時30分から南公会堂=南区浦舟町=で行われる。主催は歌の祭典実行委員会、後援は神奈川ユニセフ協会。

 コンサートでは、戦後80年と昭和100周年を記念したプログラムを披露。「朝はどこから」や「いい日旅立ち」など昭和の名曲を歌唱する。「白い花の咲く頃」や「青い山脈」を来場者と一緒に歌うコーナーも。

 約40曲が披露される。赤岡さんは「昭和の時代の先生方は、たくさんのいい歌を作ってくださった。感謝をしながら、会場に響き渡るように歌いたい。皆さんも一緒に歌いましょう」と話す。

 入場料は1500円。一部がユニセフへ寄付される。(問)赤岡さん【電話】045・741・1123。

<PR>
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
『Amazonギフト券1,000円分』など読者プレゼントはこちら
メール版タウンニュース、タウンニュース for LINEの読者それぞれ毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼントします。ギフト券の進... (続きを読む)
<PR>
タウン記者が取材
「ご当地ギフト特集」
タウン記者が取材
神奈川・東京多摩で長年愛され続けている・注目、トレンドの「手土産」「お取り寄せ」「名産品」とは?お世話になった方や自分へのご褒美に贈りたい、「もらっても・あげて... (続きを読む)

不動産2社×タウンニュース 本紙特別企画 不動産を無料で査定 応募締切は5月20日まで

 「子どもも独立したし、老後は適度に快適な家で過ごしたい」「相続対策で自宅をどうするか悩んでいる」など、将来の備えとして自宅の価値や評価を把握することは大切だ。そこで本紙では今回、地元の不動産売却で実績を持つ2社と協力し、不動産の合同無料査定を実施する。本紙が取り次ぎ、一括依頼をすることで、資産価値を比較できるだけでなく、各社それぞれの視点で今後の住まいや不動産全般に関する相談ができるなどの利点もある。関心のある人は、まず当編集室へお問合せを(下記参照)。

地価上昇続く

 国土交通省が今年3月に公表した地価公示によると、住宅地の平均価格は横浜市全区で上昇。西区39万2700円/平方メートル、中区38万6100円/平方メートル、南区24万1800円/平方メートルだった。平均変動率は西区が5・9%(前年4・7%)と18区内で最も高い上昇率を見せた。中区は3・2%(同2・6%)、南区は3・1%(同2・3%)だった。特に交通利便性が高い中心部は需要が堅調で、高い上昇率となった地点が見られた。

 商業地の平均価格は、西区245万3900円/平方メートル、中区99万9200円/平方メートル、南区45万8000円/平方メートル。横浜駅周辺やみなとみらい地区は商業施設の開業が進み、にぎわい創出への期待感などから強い上昇傾向が見られた。関内駅周辺も、駅前再開発への期待感や上層階の共同住宅としての需要から上昇した。

シートを記入し送付

 もし不動産の売却を考えるなら、売却の目的を明確にし、希望条件や売却時期などを具体的にイメージすることが重要だ。特定の1社に絞るよりも、複数の企業に依頼するのが安心。各社それぞれ違った視点などから自宅の価値を確認でき、今後の住まいや不動産全般の情報についてもさまざまな意見を聞くことができるからだ。

 今回は信頼と実績ある2社が資産価値を無料で見積り。希望者はまず当編集室に問合せを。当編集室が送付する「チェックシート」を記入して返信するだけ。応募締切は5月20日(火)まで。大切な資産価値を確認し、家族の将来設計に役立ててみては。

横浜市が中小企業を支援する助成金の募集開始

 横浜市は市内中小企業の競争力強化と成長・発展を支援するため、新たな技術開発や製品開発、販路開拓に取り組む企業を対象とした2つの支援制度の募集を始めた。

 「中小企業新技術・新製品開発促進助成金」は、新技術や新製品の研究開発にかかる経費を助成。応用研究や試作品の商品化開発などが対象で、助成限度額は1千万円、助成率は対象経費の2分の1となっている。

 「販路開拓支援事業」は、優れた商品を持つ事業者を認定し、販路開拓を多角的に支援するもの。市の行政現場での試用や、展示会出展費などへの助成(上限15万円、助成率3分の2)、工業技術見本市「テクニカルショウヨコハマ」への無料出展などが提供される。

 いずれの制度の申請も市担当者と事前相談が必要。相談は「中小企業―」が5月30日、「販路開拓―」は5月23日まで。問い合わせは市経済局ものづくり支援課【電話】045・671・2567。

クイズを出す野田クリスタルさん

一日署長にマヂラブ野田さん クイズで交通安全訴え

 春の交通安全運動(4月6日〜15日)に合わせ、お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタルさん(南区六ツ川出身)が4月8日、南警察署の一日署長を務めた。

 野田さんは大岡地区センター内の大岡はらっぱに集まった近隣保育園の園児やファンの前にパトカーで颯爽と登場。大場泰彦署長から委嘱状を受け取った。

 保育園児を前に交通ルールを題材にしたクイズでは、「歩道のない道路は右側を歩く」「自転車に乗るときはヘルメットをかぶる」などの交通ルールをユーモアを交えて説明した。「日本一、交通安全の意識が行き届いたまちにしよう」と呼びかけた。

 その後、自身がふるさと大使を務める弘明寺商店街に場所を移し啓発物を配布して、改めて交通安全を訴えた。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
ミニライブで熱唱する真田さん

演歌歌手・真田ナオキさんが伊勢佐木警察署一日署長に ラジオ日本交通安全キャンペーンに参加

 ラジオ日本=本社・中区長者町=が主催する「第57回ラジオ日本交通安全キャンペーン」が4月10日に行われ、演歌歌手の真田ナオキさんが伊勢佐木警察署の一日署長を務めた。

 真田さんは有隣堂伊勢佐木町本店前で行われた一日署長委嘱式の後、イセザキ・モールを歩いて交通安全の呼びかけを行った。その後、イセザキ・モール内の「クロスストリート」でミニライブがあり、2024年リリースの「246」と4月に発売されたばかりの横浜を舞台にした「Nina」の2曲を披露した。

 一日署長について「初めての経験だったが、素敵でしたし、楽しかった」と述べ、会場の外で多くのファンが見守ったミニライブは「安全運転で歌ったので、音程が合っていた」と笑いを誘った。最後に真田さんは「今まで以上に真っすぐに生きていきたい」と意気込みを語った。

 ミニライブの模様などは、ラジオ日本で4月15日午後9時から9時30分に放送される。

特徴的なショーウィンドウの前に立つ今井夫妻

中区吉田町 ギャラリーミロ 30周年記念展 個性豊かな120作品

 中区吉田町の街角の画廊「ギャラリーミロ」が30周年を迎えた。4月19日(土)まで、「ギャラリーミロ30周年記念展」が行われている。これまで同ギャラリーで展示を行ってきた作家や横浜で有名な作家が出展する。水彩画、アクリル画、油絵、造形物など作家の個性あふれるバラエティー豊かな作品約120点が並ぶ。

 ギャラリーミロは今井大さん(79)と妻の順子さん(76)が30年前に始めた。当時は子育てがひと段落したところ。息子からの「やってみたら」の助言もあり、大さんの両親の代から営んでいた手芸品店をギャラリーにした。

 順子さんは「子育て中は美術館にはなかなか行けなかった。誰でも無料で、お買い物ついでに大根を持って来れるようなギャラリーにしたかった」という。通りに面したショーウィンドウに並んだ作品を見て足を止め、中に入っていく人の姿も多い。

 30周年を迎え、大さんは「作家の先生をはじめ、いろいろな人との出会いがあった。あと何年か分からないけど、体力が残っている限りは続けていきたい」と話す。

 記念展は午前11時から午後5時(最終日は3時)まで。