さがみはら緑区版【4月24日(木)号】
こいのぼりの下では太鼓演奏などの企画も

佐野川こいのぼり 谷地に映える200匹 「泳ぎ出す瞬間は最高」

 藤野地区の佐野川で恒例となっている「和田自治会 鯉のぼり谷渡し」が4月29日(火・祝)から5月5日(月・祝)まで神奈中バスの和田バス停(佐野川659の3)周辺で開催される。今年は全国から寄せられた思いの込もったこいのぼりが群泳する。

 イベントは鯉のぼり谷渡しの会(小池芳実会長)が主催し、和田自治会、地域住民などが協力して開催される。期間中は澤井川の上空に約200匹、飾り付けと合わせると全部で300匹弱が会場をこいのぼり一色に染め上げる。群泳場所は両端の山の間が約200mで、澤井川を見下ろすことができる谷地形。初日となる29日の午前8時からは、こいのぼりを揚げる作業が行われ、「泳ぎ出す瞬間は最高だよ」と見学を勧める。

130匹の寄付

 毎年、使わなくなったこいのぼりを譲り受け使用しているが、今年は緑区の特設サイト「すもうよ緑区」で寄付を呼び掛けたところ、全国から約130匹のこいのぼりが集まった。小池会長は「これまでは市内が多かったけど、今年は宮城や富山、高知などから集まった」と話す。こいのぼりは破れたり、劣化してしまうので定期的に補充する必要がある。それを寄付に頼っているため「非常にありがたい」と感謝する。

 寄付した人からは、「子どもたちも元気に育ち立派な大人になった。大空の下で泳がせてもらえたら」「再び青空の下で両親の思いが込められたこいのぼりが元気に泳いでる姿を想像できるだけで幸せ」などのメッセージも届いたという。それらの気持ちに応えて、寄付を受けたこいのぼりは全て使用するという。「今年のこいのぼりはいつもと違うかもね」と小池会長は笑う。

好評の太鼓演奏も

 会場周辺では、3日(土・祝)〜5日まで地元有志がポップコーンや綿菓子、焼鳥、パンなどを販売予定(一部無料もあり)。工作体験なども行われる。

 さらに、5日の午前11時30分からは、和田バス停で和太鼓タヲによる太鼓演奏と体験イベントも開催される。

 イベントの問い合わせは藤野観光協会【電話】042・684・9503。こいのぼりの寄付については小池会長【電話】090・7726・2550。

JR中央線の相模湖駅からすぐにある濱陣

相模湖 「飲食店は無くせない」 地元企業 そば屋継ぎ開店

 JR相模湖駅前で30年以上営業し、昨年末に閉店した「そば処濱陣」(与瀬1147の1)が5月7日(水)のグランドオープンに向け準備を進めている。年末に閉店の知らせを聞いた株式会社アトリエヨシノの吉野勝恵代表取締役社長が、「相模湖から飲食店を無くす訳にはいかない」という思いで店を引き継いだ。4月7日にプレオープンし、早くも地域の人が戻ってきている。

 「いらっしゃいませ」。プレオープンした翌日の8日正午ごろ、元気の良い声が響く店内はカウンター席が満席になっていた。「オープンしてて良かった」という客の声も聞かれた。

 同店は33年前にオープン。駅前で長く地域住民や登山客などに愛されてきた。しかし、店主やスタッフの高齢化、後継ぎがいないことなどを理由に昨年末での閉店を決めた。「リーズナブルで相模湖地域の味」と、週に1〜2回は食べに通っていたという吉野社長。閉店の知らせを聞き「びっくりでショックだった」と振り返る。さらに、店をスケルトンの状態に戻すと聞き、「厨房を無くしてしまったら次に飲食店が来る確率が低くなってしまう。また、相模湖から飲食店が無くなってしまう」と危惧し、「うちの会社がやります」とその場で話したという。

 相模湖観光協会の会長も務める吉野社長は、駅前の飲食店が次々と閉店していく状況を憂う。「観光の活性化をしないといけない相模湖で飲食店が無くなるのは困る。社員は驚いていたけど、昔から飲食店をやってみたいという気持ちもあった」と思いを口にする。

 その後、同社が飲食部門を立ち上げると、2月末に正式に店の受け渡しが行われた。前店主や従業員の協力を得て、料理のレシピや味はそのまま引き継いだ。店の内装はリニューアルしたが、閉店前の雰囲気は変わらない。新しいスタッフも揃い体制が整ったことで、4月7日にプレオープンした。

 再び暖簾を掛けた店について吉野社長は「やるとは言ったけど、『できるかな』という気持ちもあったし、本当に全てが初めてだらけだった。だけど、味はもちろん店名も受け継ぎ、店が継続できてうれしい。地元の人や観光の人、みんなに愛されるおそば屋さんとして、リーズナブルでおいしいおそばを提供していきたい」と話した。

 なお、同店の営業時間は午前11時から午後3時。月・金曜定休。駐車場は3台。

地元ラジオ局・FM HOT 839で新番組のパーソナリティを務める 小島 芙蓉さん 東京都在住 22歳

アートの世界、声で届ける

 ○…「現役美大生兼デザイナー」の視点で、相模原から日帰りで足を運べる展覧会や美術展の内容、見どころを紹介する。コンセプトは「相模原から文化の根を広げる」。「相模原には市立の美術館がないし、美術に触れる機会が少ないと思う。ラジオを通して、アートやデザインをもっと身近に感じてもらえるきっかけをつくりたい」

 ○…サレジオ工業高専時代に所属した放送部での経験からラジオに興味を持ち、6年ほど前から同局のボランティアに。交通情報や天気コーナーを担当し経験を積んだ。「コロナ禍には速報がどんどん入ったりする現場の様子を間近で見た。貴重な経験だった」。自ら美術関連の団体や企業に「営業」し、念願だった自分の番組を持つことに。番組名は、愛着のある花の名前と「知識が花開くように」との思いを込め「薔薇色美術あかでみー」と名付けた。

 ○…旧津久井町の出身。祖母や母の影響で、小さい頃から絵を描いたり美術鑑賞に出かけたりと美術が身近な環境で育った。「美術を入口に、背景にある歴史や文化に触れ、いろんなことを知って世界が広がった。ラジオではビジュアルは見えないけど、だからこそ想像を巡らせることができる。少しでも誰かの世界が広がるきっかけになれば」

 ○…普段は東京造形大学でテキスタイルデザインを学ぶ。グラフィックデザインのスキルも生かし、自らデザインしたテキスタイルを用いてグッズの制作や販売も行う。「美術評論も書いてみたいし、以前から研究している『対話型鑑賞』に関連する一つの試みとして、美術館でラジオの公開収録もしてみたい」。形にとらわれず、自分らしい「ブルーミング」な表現で、アートの世界を発信していく。

ウエルカフェの一例

ウエルシア薬局がクーリングシェルター設置 相模原市内で2回目、地域に根差した熱中症対策

 ドラッグストアチェーンのウエルシア薬局は、地域住民の熱中症対策として自治体指定の「クーリングシェルター」を設置している。

 自治体指定のクーリングシェルターとは、環境省が運用する熱中症特別警戒情報期間(2025年は4月23日から10月22日(水)まで)に熱中症特別警戒アラートが発令された際、暑さから避難できるよう市民に開放される場所のこと。

営業時間内ならいつでも利用可能

 同社では営業時間内であれば特別警戒アラートの発令に関わらず、常時利用できる。ドラッグストア内スペースの開放、熱中症予防啓発のポスター掲示のほか熱中症対策アンバサダーの資格を持つ社員が、熱中症予防に関する相談や啓発活動を行う。

 同社が会社としてクーリングシェルター事業に参加するのは今年で3年目、相模原市内では2回目。市内の12店舗で実施中だ。

 同社の担当者は「地域社会の未病改善・予防といった健康増進に貢献することを目指しており、酷暑における熱中症対策にも取り組み、熱中症被害の減少に努める」としている。

エフエムさがみ アートを身近に 4月から新番組

 地元FM放送局・FMHOT839(エフエムさがみ/83・9MHz)で、4月から新番組「小島芙蓉の薔薇色美術あかでみー」の放送が始まった。

 現役の美大生でデザイナーの小島芙蓉さん=人物風土記で紹介=が、相模原から日帰りで楽しめるアートスポットや美術展などを紹介する。毎週金曜日午後9時から9時30分まで。

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自然情緒あふれる里山が広がる相模原市城山城北地区の寺院『成田山明観寺・ほたるの里霊苑』
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地元の人にも人気の大浴場

疲労回復・健康増進に 藤野やまなみ温泉

 ゴールデンウィークのリフレッシュは藤野やまなみ温泉(牧野4225の1)へ。加水せず源泉を100%使用した泉質で疲労回復、健康増進などの効能があるという。

 大浴場、ドライサウナ、フィンランド式ロウリュサウナ、露天風呂が楽しめる。入浴後には休憩所(大広間)でゆっくりくつろげる。

 ゴールデンウィークも毎週水曜は休館。入館料は大人750円、小学生・障がい者380円。平日の午後5時からは夜間割引で大人500円、小学生・障がい者280円。営業は午前10時〜午後9時(最終受付8時20分)。

 問い合わせは【電話】042・686・8073。

日本伝統の和装を体験

横浜で「きものフェス」 5月4〜6日 シルクセンター

 ゴールデンウィーク恒例の「きものフェス」が5月4日(日)〜6日(火・祝)に横浜市中区のシルクセンター(山下公園前)で行われる。午前10時〜午後5時半。6日は〜4時。入場無料。

 プロが目利きした「リユースきもの」が市場価格の80〜95%引きで販売されるほか、「きもの何でも相談会」を開催。5、6日の「きもの撮影会」では七五三や十三参、振袖、小紋、紬、袴、男性用きものなどを用意。レンタル・着付込で7千円で体験できる。4月30日(水)までに要予約【電話】03・5875・8812(平日午前10時〜午後5時)。

撮影会に招待

 家族1組を5月6日午後1時30分〜の撮影会に招待。4月27日(日)までに件名「きもの撮影会応募」、氏名、住所、年齢、連絡先を記しメールでnaka-nishi@townnews.co.jpへ。

川柳募集

 タウンニュース相模原支社では毎月月末号に掲載される「タケシの万能川柳」の川柳を募集しています。投句いただいた作品は毎日新聞「仲畑流万能川柳」などでおなじみの水野タケシさんが選句します。応募方法は左記枠内に。

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昔のプログラムを懐かしそうにながめる石川さん

懐メロ友の会 第30回、節目の発表会 4月27日、サン・エールさがみはら

 今年で32周年を迎える「懐メロ友の会」が4月27日(日)、サン・エールさがみはら(西橋本)で「第30回記念 チャリティー懐メロ友の会発表会」を開催する。午前10時20分開場、10時30分開演。入場無料。

 同会が年に1回企画する発表会。コロナ下に2回、中止になった年があったため、今年が30回目の節目となる。第10回から参加、第12回の年に初めてステージに立ったという、会長の石川雅章さん(83・中央区上矢部在住)は「よくここまでやれたなぁ」と感慨深げに呟く。

 同会は現在、60代から80代の17人が所属し、年1回の発表会に備え、毎月1回、サン・エールさがみはらで練習会を行っている。「練習よりも皆に会う方が楽しみ。和気あいあいとした雰囲気でね」と笑顔の石川さん。

存続の道を

 そんな同会は今、存続の危機にある。その要因はメンバーの高齢化と懐メロを歌う人の減少。石川さんは「後を継いでくれる、懐メロを歌い継いでくれる人が次の世代に居れば」と憂いの表情を浮かべる。「大きなホールで発表会を開くのは今回が最後になるかもしれないが、会自体はなくしたくない」と、存続への道を探る。

 まずは「今回のステージを皆で楽しみたい」と語る石川さん。当日は歌手の八木裕子さんや手嶋サユリさんも出演する予定。観覧者先着150人に軽食の用意あり。

 (問)石川さん【携帯電話】090・3909・5835

雨に濡れた急な50段の石段を威勢よく下る神輿

雨でも活気みなぎる 與瀬神社で例大祭

 相模湖地域で「権現様のお祭り」として知られる與瀬神社の春季例大祭が4月13日に行われ、多くの人でにぎわった。

 この日は朝から雨が降り注ぎ、予定していた稚児行列と子供神輿は中止に。祭りの最大の見どころ神輿渡御も一部ルートを変更、250年以上守り継がれている神輿には雨除けのビニールシートが掛けられた。  

 與瀬神輿保存會裸神會会長・小峰均さんの「最後の最後まで笑顔で担ぎきることを誓います」の宣誓後、渡御開始。傘を差した参拝客が見守るなか、勾配が60度近い50段の急な石段を「ヤヨー、キヨー」の掛け声と共に威勢よく下っていった。

 小峰さんは「悪天候にも関わらず100人を超える担ぎ手が集まった。(私が)大人神輿を担ぎ出して40年、裸神會を発足して35年が経つが、終日雨の渡御は初めてで良い体験ができた。神社の雨はみそぎの雨。浄化されて参加者は皆さん素敵な表情だった」と語った。

笑い話を交え講演した尾花氏

R(ロータリー)クラブ 具体的な目標が結果に 記念講演で尾花氏が熱弁

 相模原市内の6つのロータリークラブ(相模原、相模原グリーン、津久井中央、相模原橋本、相模原ニューシティ、相模原おださが)からなる国際ロータリー第2780地区第5グループによるインターシティ・ミーティング(IM)が4月12日、杜のホールはしもとで開催され、約120人が交流を深めた。

 今年のテーマは「新時代のリーダーシップ」。記念講演には、横浜ベイスターズの元監督で現役時代はヤクルトで活躍した尾花高夫氏が登壇した。尾花氏は自身の経験を基に目標設定の大切さを熱弁。千葉ロッテの投手コーチ時代はシーズン中に最下位から2位まで順位を伸ばした。その要因を「優勝争いから逆算して3勝2敗のペースでローテーションを組み直したら結果が出始めた。どうしたら優勝争いができるか具体的に示したことが結果につながった」と話した。興味深い内容に、うなずきながらメモを取る人が多く見られた。IMを終え、第5グループガバナー補佐の森田正紀さんは「尾花さんには素晴らしい講演をいただいた。今後どのように進んで行くべきなのかリーダーシップを考えるきっかけになったのでは」と振り返った。

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